PCゲームを愛するプレイヤーにとって、自らの手足となって画面内のキャラクターを動かすゲーミングマウス選びは勝敗を分ける最も重要な要素の一つです。
近年、激戦を極めるゲーミングデバイス市場に、コストパフォーマンスに優れたマウスパッドなどで日本のPCゲーマーの間でも着実に認知度を高めてきた国内ブランド「Storia(ストーリア)」が、満を持して参入を果たしました。
同ブランド初となるワイヤレスゲーミングマウスとして同時に投入されたのが、今回詳しくご紹介する「KIKYO」と「SHION」の2モデルです。
- KIKYO:実績あるハーフエルゴ形状と堅牢なソリッドシェルを採用した、安定感抜群の正統派モデル
- SHION:最先端カーボンファイバー素材と美しい桜の肉抜き加工、唯一無二のハイバックフォルムを誇る個性派モデル
「初参入ブランドのビルドクオリティはどうなのか?」「既存の定番メーカーと張り合えるのか?」「自分の持ち方に合うのはどちらか?」といった気になるポイントを、スペック・握り心地・スイッチの打鍵感・専用ソフトウェアまで徹底的に掘り下げてレビューします。
日本発の新星ブランド「Storia」初のゲーミングマウス登場

コスパマウスパッドで話題を集めたStoriaの新たな挑戦
Storiaはこれまで、滑りやすさと止めやすさのバランスに優れた手頃なマウスパッドを展開し、エントリー層から競技志向のコアゲーマーまで幅広く支持されてきた日本発のブランドです。
そんなStoriaが次のステップとして挑んだのが、開発難易度が極めて高いワイヤレスゲーミングマウスの分野でした。
- 市場の現状:
海外の専門ブランドが軽量・高性能な製品を次々と投入し、ユーザーの目が非常に肥えているシビアな市場 - Storiaのアプローチ:
初参入でありながら、性格のまったく異なる2つのモデルを同時に投入する大胆な戦略 - デザインコンセプト:
ネーミングや細部の意匠にさりげなく「和」のテイストを織り込み、洗練されたビジュアルを構築
海外製デバイスが多くを占めるデスク環境に新しい風を吹き込む、非常に意欲的なプロダクトとなっています。
異なる個性を持つ2モデル「KIKYO」と「SHION」の基本概要
今回登場した2モデルは、内部の主要チップこそ共通しているものの、外装素材や目指した方向性は対極に位置しています。
| 比較項目 | Storia KIKYO | Storia SHIO |
| シェルの構造 | 完全ソリッドシェル(穴なし) | 肉抜き加工(桜モチーフデザイン) |
| 採用外装素材 | 強化ABS樹脂系素材 | 高強度カーボンファイバー複合材 |
| カラー展開 | クリーンホワイト | カーボンブラック / 和モダン意匠 |
| 基本フォルム | ハーフエルゴノミクス(左右非対称) | 超スリムウエスト × ハイバック(左右対称ベース) |
| 目指した操作感 | 抜群の安定感・再現性の高いエイム | 俊敏な初動・自由度の高い指先操作 |
どちらのモデルも最新世代の処理チップを心臓部に搭載しており、基本スペック面においてはトップクラスの数値をマークしています。
価格設定とパッケージ同梱物の充実度をチェック
販売価格は、素材や切削加工の違いを反映してわずかな差が設けられています。
| 項目 | Storia KIKYO | Storia SHION |
| 参考税込価格 | 14,960円 | 16,830円 |
| 接続方式 | 2.4GHzワイヤレス / 有線Type-C | 2.4GHzワイヤレス / 有線Type-C |
| センサー性能 | 最新世代フラッグシップセンサー | 最新世代フラッグシップセンサー |
| ポーリングレート | 最大8000Hz対応 | 最大8000Hz対応 |
| スイッチ | TTC製 光学式マイクロスイッチ | TTC製 光学式マイクロスイッチ |
| サイズ感 | 全長 約120mm(Mサイズ相当) | 全長 約120mm(Mサイズ相当) |
SHIONの方が約1,900円ほど高価ですが、カーボンファイバー素材の採用や繊細な肉抜きの手間を考慮すれば、十分に納得感のある設定です。
特筆すべきは、パッケージを開けた瞬間に実感できる付属品の圧倒的な豪華さです。
追加費用をかけずに自分好みのセットアップを完結できる配慮がなされています。
- ワイヤレスレシーバー:
台形型のスタイリッシュな形状で、安定した通信環境を構築 - パラコード調Type-Cケーブル:
有線接続時や充電中も邪魔にならない、しなやかな布巻き仕様 - 専用グリップテープ(2種類付属):
サイド用やメインボタン用など、プレイスタイルに応じて選択可能 - 交換用マウスソール(2種類付属)
- 大型面タイプ:滑らかで安定した滑走感を提供
- ドット型ソール(20個入り):接地面積を減らし、スピード感を重視したいプレイヤー向け
- ※ソール内部に変形を防ぐ補強材が入っており、貼り替え時の歪みを防止
- 取扱説明書(完全日本語対応)
Storia KIKYOとSHIONのデザイン・ビルドクオリティと素材の違い

ソリッドシェルの安心感!完成度が高い「KIKYO」のビルド
ホワイトの洗練された佇まいを持つKIKYOは、肉抜き穴を一切排除した完全なソリッドシェルを採用しています。
- 高剛性なボディ:
側面を指先で強く握り込んでもキシみやたわみが発生しない - 天面の安定感:
上から手のひら全体で強い圧力をかけても沈み込みなし - 滑らかな仕上がり:
手汗やホコリが内部に入り込まず、メンテナンスが極めて容易 - 唯一の留意点:
底面と側面の接合ラインにわずかな工作の粗さが見られるものの、実用上の引っかかりは皆無
軽量マウスにありがちなペコペコとした頼りなさは一切なく、大手メーカーのハイエンド機と肩を並べるしっかりとした剛性感を備えています。
カーボンファイバー&肉抜きが生む「SHION」の軽量感と質感
SHIONには、一般的なプラスチックよりも軽量で強靭な「カーボンファイバー」がシェル素材として贅沢に使用されています。
- 和モダンな桜柄カット:
日本刀や工芸品を連想させる、機能美とアート性が調和した肉抜きデザイン - 硬質でマットな手触り:
手汗をかきやすい長時間のゲームセッションでもサラサラとした質感を維持 - 強固なシェル強度:
肉抜き構造でありながら素材自体の引張強度が高く、強く握っても割れや軋みの気配がない - 丁寧なエッジ処理:
開口部のフチが面取り加工されており、指の腹が当たっても不快な引っ掛かりがない
素材自体の質感が高いため、デスクの上に置くだけで他のデバイスとは異なる存在感を放ちます。
1作目としての完成度と気になるポイントの比較
Storia初のゲーミングマウスとして両機を見た場合、ビルドクオリティにはどのような違いがあるかをまとめました。
| チェック項目 | KIKYO(桔梗) | SHION(紫苑) |
| シェルの剛性感・均一性 | 極めて高い どの部位を押しても均一な硬さを保持 | 良好 素材は頑丈だが、肉抜き部周辺で感触の差が僅かにある |
| クリック部の安定度 | 極めて高い 押す位置による深さの変化がほぼない | 要チェック 先端寄り・根元寄りでストロークに差異が生じる |
| サイドボタンの押し心地 | 良好 カチッとしたソリッドなフィーリング | やや柔らかい 奥まで押し込んだ際にわずかに沈み込み感あり |
| 清掃・メンテナンスの容易さ | 非常に容易 サッとクロスで拭き取るだけで完了 | 定期的な清掃推奨 穴から入るホコリをエアダスターで飛ばす必要あり |
握り心地とシェイプの徹底検証!KIKYOとSHIONどちらが手にフィットするか?

ハーフエルゴ形状の真骨頂!左右非対称が手になじむ「KIKYO」
KIKYOは、競技シーンでも熱烈な支持を受ける「ハーフエルゴノミクス(左右非対称)」の設計思想を忠実に具現化しています。
- 親指側の深いフィット感:
親指の腹が吸い付くように収まる適度なくびれを配置。手の中でマウスが前後にブレるのを防止 - 薬指・小指側の緩やかな膨らみ:
薬指と小指の第二関節が自然に添えられるカーブを描き、薬指の窮屈感を解消 - フロントの「逆ハの字」テーパー:
マウス前方の側面が底面に向かって窄まっており、持ち上げた際に指先が自然と引っかかる設計 - シェイプの系統:
名機として知られるVAXEEのNP-01シリーズに非常に近いフィーリング
「左右対称マウスの自由度」と「エルゴマウスの包み込まれるようなフィット感」を両立しており、握った瞬間に違和感なく手になじむ形状です。
超スリム×ハイバック!唯一無二のホールド感を生む「SHION」
SHIONは他社製品のクローンにとどまらない、非常に先鋭的でユニークなボディラインを描いています。
- 極限まで絞り込まれたウエスト:
中央部のくびれが極めて深く、左右の指先で挟み込む幅が驚くほどスリム - 後方に配置された明確なコブ(ハイバック):
全高が高めに設定され、頂点がマウス中央よりわずかに後方へオフセット配置 - 手のひらへの強い押し返し感:
マウス後部が手のひら中央〜下部にしっかり密着し、手のひらでマウスを制御できる感覚が強い - 前方の広がり:
スリムな中央部からクリック先端にかけてスッと広がる、ViperやFinalmouseを思わせるフレア形状
「細身のマウスが好きだが、手のひらもしっかり固定して安定させたい」という、相反する要望を1台でクリアする独特の握り心地を生み出しています。
かぶせ・つかみ・つまみ!持ち方別の相性ガイド
プレイヤーのグリップスタイルに応じた相性を一覧化しました。
| グリップスタイル | KIKYO(桔梗) | SHION(紫苑) |
| つかみ持ち(Claw) | 【相性:◎ 最適】 ・親指と薬指の配置が自然に決まる ・手のひら後部への接地バランスが抜群 | 【相性:◎ 最適】 ・後部のコブが手のひらに深く接地 ・細身の胴体を指先で強くホールド可能 |
| かぶせ持ち(Palm) | 【相性:◯ 良好】 ・ハーフエルゴの起伏が手のひらに沿う ・極端に手が大きい人には少し低め | 【相性:◯ 良好】 ・コブの支えはあるが、横幅が細身なため指の配置に慣れが必要 |
| つまみ持ち(Fingertip) | 【相性:△ 普通】 ・操作は可能だが、後部の丸みが手のひらに干渉しやすい | 【相性:◯ 良好(中〜大型の手)】 ・極細のくびれを指先だけで自在に操作可能 ・指先を使った微細な上下エイムがしやすい |
Storia KIKYOとSHIONを使用した私の体験談レビュー

第一印象とデスクに置いたときのデザイン・質感
パッケージを開けてデスクの上に並べたとき、両者が放つオーラの違いにまず魅了されました。
- KIKYOの印象
- マットで上品なホワイトシェルが、どんなデスク環境にも自然に溶け込む
- ロゴや装飾を最小限に抑えた、硬派なプロ向けツールとしての佇まい
- 指先を乗せたときにサラリとした清潔感のある感触
- SHIONの印象
- カーボン複合材のシャープな黒と、桜柄の肉抜きから覗く内部基板のメカニカル感
- 部屋の照明が当たったときのカーボンの陰影が美しく、所有欲を強く満たす
- デスク上のアクセントとして抜群のアイキャッチになるデザイン性
クリック感と押し心地のリアルなフィーリング
両モデルには、高い耐久性と超低遅延を誇る「TTC製 光学式マイクロスイッチ」が採用されています。
- メインクリックの打鍵感
- 従来のオムロン製光学スイッチに比べて押し込み圧がわずかに軽く、連打が極めてスムーズ
- 「カチッ」と「コチッ」の中間に位置するような、メカニカルに近い歯切れの良いクリック音
- 入力までの遊び(プリトラベル)が少なく、反射的な射撃に対応しやすい
- 押し込み位置による挙動の検証
- KIKYO:手前・中央・先端のどこを押してもストロークの深さが均一で、非常にソリッドな動作
- SHION:中央付近は極めて快適だが、先端寄りを深く押し込んだ際にストロークが奥まで沈み込む傾向がある(指を伸ばして浅く持つスタイルの方は要意識)
- サイドボタン&ホイールの感触
- サイドボタン:カチッとした明確なクリック感があり、誤爆しにくい適度なテンション
- スクロールホイール:1ノッチごとの刻み感がしっかりしており、FPSのジャンプや武器選択の精度が高い
実際のゲームプレイで感じたエイムの追従性と操作感
実戦での使用感を確かめるため、『VALORANT』および『Apex Legends』にてテストを行いました。
KIKYOを実戦投入して感じたこと
- 水平方向のヘッドライン維持や、止める動作(ストッピング)のブレが大幅に軽減
- マウスを咄嗟に握り直しても、常に同じ指の配置に戻れる再現性の高さ
- 手のひら全体でマウスをコントロールできるため、プレッシャーがかかるクラッチの場面でも手元が震えにくい
SHIONを実戦投入して感じたこと
- 細身のボディにより指先の内外への可動域が広く、中〜遠距離の敵に対するマイクロフリックが驚くほど決まる
- 手のひら中央にコブが当たることで支点が生まれ、激しく上下に動くターゲットへのトラッキングエイムが滑らか
- 穴あき+カーボンによる軽快な取り回しで、長時間のランクマッチでも手首の疲労感が少ない
専用Webドライバー「Sun」の使い勝手と機能性
ソフトウェアをPCへ常駐させる必要がない、ブラウザ完結型のWebドライバー「Sun」に対応しています。
- ドライバーの主要設定項目
- DPI&ポーリングレート調整:
50単位のDPI変更、最大8000Hzまでの切り替え - 動作モード選択:
通常モード(省電力)と、センサー応答性を極限まで高める「高性能モード」の切り替え - 20K FPSモード:
センサーが1秒間に20,000回スキャンを行い、微細なトラッキング精度を向上させる競技向け機能 - デバウンスタイム設定:
光学スイッチの特性を活かし、最短0msまで短縮可能 - レシーバーLED設定:
通信状況やバッテリー残量に応じたライティングのカスタマイズ(SHION側レシーバー対応)
- DPI&ポーリングレート調整:
- UIに関する所感
- ソフトウェアのインストールが不要なため、外出先やサブPCでもブラウザから一瞬で設定変更できる点は極めて便利
- 一方で、DPI設定画面の中にデバウンスタイムが混ざっていたり、センサー詳細設定が別タブに分散していたりと、UI配置の導線には今後のアップデートによる改善を期待したい
数日間使い込んで見えてきたメリットと惜しいポイント
長期間ハードに使い込む中で見えてきた、両モデルの長所と短所を包み隠さず整理しました。
| カテゴリ | メリット(良かった点) | デメリット(惜しかった点) |
| KIKYO | ・隙のない高いビルド剛性 ・誰の手にも合いやすい完成されたハーフエルゴ形状 ・どこを押しても均一で歯切れの良いクリック感 | ・底面周囲の接合部にわずかな工作の甘さがある ・デザイン的な派手さや目新しさは控えめ |
| SHION | ・カーボン素材の上質さと圧倒的なビジュアル ・指先操作の自由度が高いスリム×ハイバック形状 ・手汗をかいてもサラサラ感が持続するマットな表面 | ・先端部を押した際にクリックストロークが深くなる ・サイドボタンの押し込みにわずかな柔らかさがある ・定期的な内部のホコリ除去が必要 |
| 共通 | ・TTC製光学スイッチの軽快な打鍵感と高速応答 ・予備ソール20個やグリップテープなど充実の付属品 ・ブラウザで完結するWebドライバー「Sun」の軽快さ | ・Webドライバーのメニュー配置がやや散らばっている ・高性能モードを常用するとバッテリー消費が早くなる |
体験談の総括
Storiaの「KIKYO」と「SHION」は、第一作目のマウスでありながら、ゲーマーが真に求める基本性能を極めて高いレベルで満たしていました。
細部の工作やソフトウェアの配置にわずかな改善の余地はあるものの、どちらのモデルも「どのような持ち方で、どうエイムを安定させるか」という目的意識がはっきりと形状に落とし込まれています。
単なるトレンドの模倣に終わらない、開発陣の確かな情熱が指先から伝わってくる完成度です。
Storia KIKYOとSHIONに関するQ&A

Storia KIKYOとSHIONに関して、よく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。
Q. KIKYOとSHIONの最大の違いは何ですか?
- シェル素材と構造:
KIKYOは穴のないホワイトのソリッドシェル(樹脂製)で剛性重視、SHIONはカーボンファイバー複合材に桜柄の肉抜き加工を施した超軽量・高強度仕様です。 - 形状(シェイプ):
KIKYOは自然なフィット感のハーフエルゴノミクス(左右非対称寄り)、SHIONは強烈なくびれと後部の高いコブ(ハイバック)を持つ独自シェイプです。 - 価格:
KIKYOが14,960円(税込)、SHIONが16,830円(税込)です。
Q. それぞれの形状は既存の有名マウスに例えるとどれに近いですか?
- KIKYO:
VAXEEの「NP-01」シリーズに極めて近いフィーリングです。
左右対称に近い操作感を保ちつつ、親指側と薬指・小指側の非対称カーブが手のひらに自然に沿います。 - SHION:
Razer ViperやFinalmouseのような前後の広がりを持ちつつ、中央のくびれがさらに細身で、背面の頂点(コブ)がより高く設計された唯一無二のプロファイルです。
Q. 持ち方(かぶせ・つかみ・つまみ)との相性は?
- つかみ持ち:
両モデルともに相性抜群です。
手のひら全体で面として支えたいならKIKYO、手のひら後部をコブに預けて指先を深く絞り込みたいならSHIONが適しています。 - かぶせ持ち:
手のカーブに自然に沿うKIKYOが優勢です。
SHIONも手のひらの支えはありますが、横幅がスリムなため指の配置に慣れが必要です。 - つまみ持ち:
手のサイズが中〜大きめの方であれば、ウエストが極細で指先の可動域を広く取れるSHIONが扱いやすい設計です。
Q. 搭載されているTTC製光学式スイッチの押し心地はどうですか?
- 一般的なオムロン製光学スイッチに比べて押し込み圧がわずかに軽く、メカニカルスイッチに近い歯切れの良い「カチッ」としたクリスピーな打鍵感です。
- 光学式のため物理的なチャタリングの心配がなく、専用Webドライバーでデバウンスタイムを0msまで詰めても安定して動作します。
Q. SHIONのカーボンシェルやクリック感で注意すべき点はありますか?
- クリックのストローク差:
クリックパネルの根元〜中央を押す際は浅く軽快ですが、指を伸ばして最先端寄りを押し込むとストロークが深めに沈み込む挙動があります。 - メンテナンス:
桜柄の肉抜き加工が施されているため、手汗が多い環境やホコリが気になる場所では定期的なエアダスター清掃が推奨されます。
Q. 設定用ソフトウェアはPCへのインストールが必要ですか?
- インストール不要のブラウザ完結型Webドライバー「Sun」に対応しています。
- Google Chromeなどのブラウザ上でDPI、ポーリングレート(最大8000Hz)、デバウンスタイム、20K FPSスキャンモード、競技用高性能モードなどの設定を直接オンボードメモリへ保存可能です。
Q. 付属するソールやグリップテープの品質はどうですか?
- ソール:
大型の面タイプに加え、汎用性の高いドット型ソールが20個付属します。
内部に変形防止の補強材が入っており、貼り替え時に歪みにくい工夫が施されています。 - テープ:
プレイスタイルに合わせてカット・選択できる専用グリップテープが2種類同梱されており、追加購入なしですぐにカスタマイズが可能です。
Q. 迷った場合、どちらを選ぶのが無難ですか?
- 迷ったらKIKYOがおすすめです。
穴なしソリッドシェルの高い剛性感、均一なクリックフィーリング、手の大きさや持ち方を問わずフィットしやすいハーフエルゴ形状など、全体的な完成度と癖の少なさで失敗しにくい選択肢となります。 - SHIONは「尖った武器」を求める方向けです。
指先を自在に使ったミリ単位のエイム修正を行いたい方や、カーボン素材の質感・デザインに惹かれる方に適しています。
Q. 2つのモデルで重量の差はありますか?
- 外装素材(樹脂 vs カーボンファイバー)や肉抜きの有無といった違いはありますが、本体重量はほぼ同等に設計されています。
- 重さそのものよりも、「ソリッドシェルの面で支えるKIKYO」と「スリムなくびれを指先で軽快に振るSHION」という形状の違いによる体感重量(振りやすさ)の差が大きいです。
Q. 搭載されているセンサーの性能やトラッキング性能はどうですか?
- 両機ともパルサーやラムズなどの競合上位モデルと同等〜1世代新しい最新フラッグシップ級チップを採用しています。
- 激しいローセンシの高速フリックや切り返しでもポインターの飛びや遅延は一切なく、PixArt製フラッグシップセンサー同等の極めて安定した追従性能を発揮します。
Q. 8000Hzなどの高ポーリングレート運用時の注意点は?
- PCスペックの負荷:
2000Hz〜8000Hzなどのハイレート設定時は、CPU負荷が増加するため高スペックなPC環境が推奨されます。 - モードの制限:
Webドライバー「Sun」において、2000Hz以上を選択した場合は「高性能モード」と併用できない仕様になっています。1000Hz運用で「高性能モード」をオンにする設定もバランスが良くおすすめです。
Q. バッテリーの持ちはどのくらいですか?
- 標準の「低電力モード(通常モード)」であれば数日間の連続使用にも十分耐えるバッテリー持ちを確保しています。
- 一方で、「高性能モード」やセンサーが毎秒2万回スキャンを行う「20K FPSモード」を有効化するとバッテリー消費が早くなるため、大会やランクマッチ時のみオンにするなど用途に応じた使い分けが適しています。
Q. レシーバーのライティング機能は何を意味していますか?
- SHIONに付属するワイヤレスレシーバーにはLEDインジケーターが搭載されています。
- 現在のポーリングレート設定(例:1000Hzでオレンジ、2000Hzで紫など)や、マウス本体のバッテリー低下を赤色点灯・点滅でリアルタイムに知らせてくれるため、プレイ中の急な充電切れを防げます。
Q. 手のサイズが小さい人にはどちらが合いますか?
- 全長約120mmのMサイズ相当のため、小〜中程度の手のサイズであればどちらも扱いやすい寸法です。
- 手が小さめの方で指が短めの場合、KIKYOの方が手のひらの収まりが良く安定します。SHIONはくびれ部分が極細なため指先でのホールド自体は容易ですが、後部のコブが高いため手のひらへの当たりがやや大きく感じられる場合があります。
Q. 底面スイッチで操作できる項目は何ですか?
- マウス底面には物理ボタンが搭載されており、Webドライバーを開かなくても単体でDPIの切り替えが可能です。
- Webドライバー「Sun」の設定により、この底面ボタンの割り当てをポーリングレート切り替えなどに変更することもできます。
Q. 長時間のプレイで手汗をかきやすい場合、どちらがおすすめですか?
- SHIONが有利です。 カーボンファイバー素材は樹脂特有のペタつきが起きにくく、サラサラとしたドライな質感を長時間保てます。さらに桜柄の肉抜き開口部によって手のひらの通気性が確保されます。
- KIKYOを選ぶ場合でも、付属の専用グリップテープをサイドに貼り付けることで手汗による滑りを効果的に防げます。
Storia KIKYOとSHIONのレビューまとめ

Storia KIKYOが向いている人の特徴
- 安定感を最優先したいプレイヤー:
手のひらと指先全体でマウスを面として捉え、横ブレのないエイムを行いたい - ソリッドシェルの質感を好む方:
肉抜き穴の感触が苦手で、手汗やホコリを気にせずガシガシ使い倒したい - つかみ持ち・かぶせ持ちのユーザー:
脱力した状態で手のひらに自然なフィット感を求めたい - 名作ハーフエルゴ(NP-01など)の愛用者:
実績のある左右非対称形状を、最新スペックとワイヤレス環境で運用したい
Storia SHIONが向いている人の特徴
- スピード感と微細なコントロールを両立したいプレイヤー:
指先の可動域を広げ、ミリ単位の追いエイムを決めたい - スリム×ハイバックの独自フォルムを求める方:
幅の細いマウスが好きだが、手のひらの支えもしっかり欲しい - 最新素材やデザイン性を重視する方:
カーボンの高級感や、桜をモチーフにした和モダンなデスク環境を作りたい - 深いつかみ持ち・つまみ持ちのユーザー:
手のひらの付け根をコブで固定し、指先を立てて操作するスタイル
最新スペックとスイッチ周りの魅力をおさらい
両モデルに共通するハードウェアの強みを簡潔に振り返ります。
- TTC製 光学式マイクロスイッチ:
物理接触による劣化やチャタリングの不安がなく、軽快で反発力の高いクリスピーな打鍵感を実現 - 最新世代フラッグシップチップ:
最大8000Hzのポーリングレートや20K FPSの高速スキャンに対応し、入力遅延を極限まで低減 - 変形防止インナー入りマウスソール:
大型ソールとドット型ソールの2タイプが付属し、届いてすぐに操作感の微調整が可能 - Webドライバー「Sun」:
PCのリソースを消費せず、ブラウザ上からオンボードメモリへ直接設定を書き込み可能
初号機としての高いポテンシャルと今後の期待
ブランド初のゲーミングマウスでありながら、KIKYOとSHIONが示した完成度の高さは、今後のゲーミングデバイス市場における同ブランドの存在感を決定づけるものとなりました。
トレンドスペックを単に詰め込むだけでなく、「どのような握り心地を提供すればプレイヤーのパフォーマンスを最大化できるか」というシェイプへのこだわりが両モデルから強く伝わってきます。
クリック部の構造調整やソフトウェアUIの整理など、さらなるブラッシュアップが加われば、名実ともに世界のトップブランドと肩を並べる製品群へと進化していくことは間違いありません。
購入前にチェックしておきたい注意点
- SHIONのクリック位置:
指を真っ直ぐ伸ばし、マウスの極端な先端寄りを押し込むグリップスタイルの場合、ストロークの深さが気になる可能性があるため事前の確認を推奨 - 肉抜きシェルの保管環境:
SHIONは通気性が良い反面、内部にホコリが入りやすいため、定期的にエアダスター等でメンテナンスを行うと安心 - 動作モードとバッテリーの兼ね合い:
Webドライバーの「高性能モード」や「20K FPSモード」は応答性が向上する反面、バッテリー消費が早まるためプレイスタイルに応じて使い分けるのがベスト
Storia KIKYOとSHIONのレビュー総括:どちらを選ぶべきかの最終結論
Storiaが世に送り出した2つの選択肢。選び方の結論は非常にシンプルです。
- 「迷ったらこれ!圧倒的な握りやすさとソリッドな剛性を誇るKIKYO」
- 「唯一無二の操作感!指先の自由度とカーボン素材の先鋭性を味わうSHION」
どちらを選んでも、最新世代のワイヤレス性能とTTC光学スイッチによる極上のレスポンスを存分に体感できます。
ご自身のプレイスタイルや手のサイズに合わせて最適な1台を選び、ぜひ日々のゲームプレイを進化させてみてください。
