Ninjutsoは、軽量かつ穴のない設計で知られるゲーミングマウスブランドです。
その新たな挑戦として登場したのが「Ten」と「Ten Air」。
これまでの「Sora」シリーズとは異なり、より多くのプレイヤーにフィットするG Pro系の万能シェイプを採用し、ブランドの新基軸となるモデルです。
両者の大きな違いは「重さ」と「バッテリー性能」。
「Ten」は約53gで安定性と持久力を重視、「Ten Air」は約45gで操作の軽快さを追求しています。
この8gの差は、実際の操作感にも明確な違いをもたらします。
どちらもPixArtとの共同開発による最新センサーを搭載し、最大8KHzポーリングレートに対応。応答速度やトラッキング精度はトップクラスです。
専用ドングルやソフトウェアの完成度も高く、ゲームだけでなく作業用途にも対応できる仕上がりとなっています。
この記事では、「Ten」と「Ten Air」のデザイン・性能・操作性を比較し、それぞれの魅力と選び方を詳しく解説します。
軽さを取るか、安定感を取るか――自分に合う1本を見つける手がかりになるはずです。
Ninjutso 「Ten」 / 「Ten Air」とは?

Ninjutsoは、軽量かつ高精度なゲーミングマウスで知られるブランドです。
特に“穴のない超軽量設計”という独自路線で注目を集めてきました。
これまでの代表作「Sora」シリーズは空力的な軽量ボディが特徴でしたが、新シリーズの「Ten」「Ten Air」はより汎用的で、誰でも扱いやすい万能シェイプを採用しています。
この2モデルは「同じ形状・異なる重量」というコンセプトのもと開発されており、軽さを取るか安定感を取るか、プレイヤーの好みで選択できるようになっています。
Ninjutsoブランドの特徴と進化
Ninjutsoの哲学は、軽量化と操作安定性の両立にあります。
一般的な軽量マウスが採用する“穴あきデザイン”を避け、ボディ内部の構造設計で軽さを実現することで、耐久性と高級感を損なわない軽量化を実現しています。
また、最新モデルではPixArt社と共同開発した「AIM NINJAセンサー」を搭載。高精度なトラッキングと低消費電力を両立し、ポーリングレートは最大8KHzに対応しています。
- 軽量設計:「Ten Air」は約45g、「Ten」は約53gという驚異的な軽さ。
- 穴なし構造:強度を保ちながら軽量化。汗やホコリの侵入を防ぐ。
- PixArt協業センサー:高精度トラッキングと低遅延通信を実現。
- 万人向けシェイプ:G Pro系の形状で、被せ持ち・つかみ持ちの両方に対応。
Tenシリーズ誕生の背景
Tenシリーズは、Ninjutsoがこれまで積み上げてきた“軽量・精密・実用”という三本柱をさらに発展させたモデルです。
これまでの「Sora」シリーズは、やや上級者向けの軽量特化マウスという印象が強かったのに対し、「Ten」はバランス型の新スタンダードとして位置付けられています。
開発の意図は、次の3点に集約されます。
- 軽量マウス市場の成熟化
→ 軽いだけでなく、誰でも扱いやすい“安定した操作性”を重視。 - プレイヤーの好みに合わせた選択肢
→ 同形状で重量を変えるという設計は、ユーザーのフィードバックを反映。 - 競技レベルでも通用する実戦仕様
→ 8KHzポーリング対応、遅延の少ないハイパークリック機構を搭載。
つまり、Tenシリーズは“軽量×安定性×選べる操作感”を実現した、Ninjutsoの集大成的モデルなのです。
Ten / Ten Airの基本スペック比較
以下の表は、2モデルの違いをまとめたものです。
項目 | Ten Air | Ten |
---|---|---|
重量 | 約45g | 約53g |
サイズ | 124.5×64×39mm | |
センサー | AIM NINJA(PixArt共同開発) | |
ポーリングレート | 最大8,000Hz(8K対応) | |
バッテリー持ち | 約95時間 | 約140時間 |
コーティング | 高グリップ系(やや粘着感あり) | ややさらさら質感 |
ソフトウェア | Webドライバー/専用アプリ両対応 | |
ドングル | 付属(発光機能あり) |
このように、「Ten」と「Ten Air」の違いは主に「重さ」「バッテリー持ち」「コーティング感」の3点に集約されます。
45gという超軽量設計の「Ten Air」は、素早いフリックやリコイルコントロールを重視するFPSプレイヤーに最適。
一方で、「Ten」は若干の重みで安定感を確保し、ロングプレイや作業用途にも向いています。
選び方の目安
Tenシリーズは、どちらを選んでも高水準な性能を体感できますが、使用目的によって最適解は異なります。
- Ten Air(軽量モデル):素早い操作、反応速度重視、手首エイム中心のプレイヤー。
- Ten(標準モデル):狙いの安定感や持ちやすさを重視するユーザー。
また、どちらもソフトウェアで細かい設定(DPI・ポーリング・角度補正・LoDなど)が可能で、ドングル経由の8K接続も初期からサポートされています。
ドングルのRGBライトは好みが分かれる要素ですが、デスク上のアクセントとして機能的・視覚的にも楽しめます。
Ninjutso 「Ten」 / 「Ten Air」は「軽さ」と「精度」の最適解をユーザー自身が選べる、非常に完成度の高いデュアルライン構成です。
従来のSoraシリーズを超え、軽量マウスの“最終形”といっても過言ではないでしょう。
Ninjutso 「Ten」 / 「Ten Air」のデザインとビルドクオリティ

Ninjutso 「Ten」 / 「Ten Air」は、ブランドの“穴なし軽量”設計を象徴するモデルです。
外観はシンプルながら、細部の造形やコーティング処理に職人技が感じられ、軽さと剛性のバランスに非常に優れています。
ここではデザイン面の特徴や構造、仕上げの質感について詳しく見ていきましょう。
外観とカラーラインナップ
まず目を引くのは、無駄を削ぎ落としたミニマルなデザイン。
ブラックとホワイトの2色展開で、どちらもゲーミングらしさを控えめにしつつ、洗練された印象を与えます。
- ブラックモデル:ロゴが目立ちにくく、統一感のある仕上がり。落ち着いた雰囲気でデスクにも馴染みやすい。
- ホワイトモデル:青文字の「点」ロゴが鮮明に映え、より存在感を主張するデザイン。清潔感があり、映える外観。
本体の造形は滑らかで、手に触れる部分の段差やエッジが極めて少なく、握った際の違和感を最小限に抑えています。
底面にはソールが貼られていない状態で出荷され、ユーザーが付属のハイパースケートソールや汎用ソールを好みに合わせて貼り付ける構造になっています。
また、付属の8K対応ドングルはカプセルのような形状で、先端部分がRGBに発光。
デスクのアクセントとして印象的ですが、輝度はやや強めのため、環境によっては眩しく感じるかもしれません。
サイズ・重量・バランス
「Ten」と「Ten Air」は形状が同一で、重さだけが異なる設計です。
いずれもG Pro系の中型サイズに近く、被せ持ちからつかみ持ちまで幅広く対応できる万能なフォルムです。
モデル | 全長 | 幅 | 高さ | 重量 | バッテリー持ち |
---|---|---|---|---|---|
Ten Air | 124.5mm | 約59〜64mm | 39mm | 約45g | 約95時間 |
Ten | 124.5mm | 約59〜64mm | 39mm | 約53g | 約140時間 |
サイズ感は中型マウス(M〜L寄り)で、G ProやSuperlightユーザーにも馴染みやすい設計。
重心はやや中央寄りで、「Ten Air」は軽快な操作性、「Ten」は安定した止めやすさを感じます。
形状面では、トップのピーク位置が中央よりやや後方にあるため、掌をしっかりと乗せる“被せ持ち”に自然にフィット。
また、薬指や小指側は“ハの字”にすぼまっており、握った際に自然なホールド感を得られます。
グリップ感とコーティングの質感
Tenシリーズの仕上げは、Ninjutsoらしい高グリップ系コーティング。
乾いた手でも滑りにくく、長時間プレイでもしっかりとした安定感があります。
- Ten Air(ホワイト):ややしっとりとした質感で吸い付くようなグリップ感。
- Ten(ブラック):さらっとした表面で汚れにくく、汗をかいてもベタつきにくい。
どちらのモデルも耐久性が高く、摩耗やテカりに強い仕上げになっています。
マウス全体の剛性も非常に高く、軋みやたわみがほとんど感じられないのは特筆すべき点です。
クリックボタンには「ハイパークリックテクノロジー」が採用され、押下感は非常に明瞭。
プリトラベル(押し始めの遊び)が少なく、どの位置を押しても均一なクリック感を得られます。
ホイールは適度な抵抗感があり、刻みの感触が明確。中押しのクリックはやや深めで、操作ミスを防ぐ設計です。
Ninjutso 「Ten」 / 「Ten Air」は、軽量マウスでありながら剛性感と精度の高いビルドクオリティを実現しています。
滑らかな表面処理、安定したシェル構造、そして手に馴染むシェイプ。
これらすべてが「軽いのに安っぽくない」という印象を強く与えます。
同一形状で重量のみを変えたデザインアプローチは非常に合理的で、
“軽さによる操作性”と“重さによる安定感”のどちらも犠牲にしない、理想的なバランスに仕上がっています。
まさにNinjutsoが次のフェーズへと進化したことを感じさせる完成度です。
Ninjutso 「Ten」 / 「Ten Air」の使用感と性能

Ninjutso 「Ten」 / 「Ten Air」は、軽量化・反応速度・安定感のバランスを極限まで高めたモデルです。
どちらも同じ形状ながら、重さと慣性の差が操作感に明確な違いを生みます。
ここでは、クリックやボタンの感触、センサー挙動、バッテリーやソフトウェアの使い勝手まで、実際の使用感を詳しく解説します。
クリック・ホイール・サイドボタンの感触
Tenシリーズのクリック感は非常に完成度が高く、押下の正確さと軽快さを両立しています。
- メインクリック
ハイパークリックテクノロジーを採用し、プリトラベル(押し始めの遊び)がほぼゼロ。クリックを押した瞬間に反応するため、遅延を一切感じません。
押下圧は中程度で、長時間の操作でも疲れにくく、どこを押しても均一な感触が得られます。 - ホイール
スクロールはしっかりとした刻み感があり、操作中のコントロールがしやすい構造です。
中押しのストロークはやや深めで、誤操作を防ぎやすい反面、頻繁に使うユーザーはやや硬く感じるかもしれません。 - サイドボタン
細長い形状でクリック感はやや硬め。表面はつるっとしていますが、丸みを帯びた形で押しやすく、クリック音も静かめ。
ボタンの位置は少し奥寄りなので、被せ持ちには最適ですが、つかみ持ちではやや届きにくく感じる場面もあります。
全体として、押し心地はカチッと明瞭で高級感があり、剛性も高い。
軽量ボディでありながら「安っぽさ」を一切感じさせない仕上がりです。
センサー性能とエイム精度
「Ten」 / 「Ten Air」は、PixArt社と共同開発した「AIM NINJAセンサー」を搭載。
トラッキング精度、応答速度、安定性のいずれも非常に高水準です。
項目 | 内容 |
---|---|
センサー | AIM NINJA(PixArt協業) |
最大ポーリングレート | 8,000Hz(8K対応) |
DPI範囲 | 100~26,000(設定可能) |
消費電力 | 従来のPAW3950比 約20%減 |
トラッキング特性 | 高速移動時でも途切れのない安定追従 |
実際のエイム感覚
「Ten Air」は軽量な分、マウスを持ち上げたり振り返る動作が極めてスムーズ。
手首エイムやハイセンシプレイヤーには特に向いています。
一方、「Ten」は適度な慣性があるため、ストップ時の安定感とラインの追従性が高い。
トラッキング重視のプレイヤーに好まれそうな設計です。
ポーリングレート設定も細かく調整可能。
8K設定ではわずかな遅延すら感じない超レスポンスを実現しますが、PC負荷が増えるため、1K~4Kで安定運用するユーザーも多いです。
バッテリー・ドングル・ソフトウェア
バッテリー性能
- Ten:最大約140時間
- Ten Air:約95時間
省電力センサーと自動スリープ機能の効果で、実使用でも非常に長持ちします。
軽量化のためにバッテリー容量を削っているTen Airでも、1日8時間の使用で10日以上は余裕で持ちます。
ドングル(8Kレシーバー)
標準で付属するドングルはカプセル型のデザインで、先端がRGBに発光します。
- 接続の安定性は高く、8Kポーリング時でも入力遅延はほぼゼロ。
- 輝度は高めですが、カラー変更・オフ設定も可能。
- USB延長ケーブルを使って、PCから離して設置するのがおすすめです。
ソフトウェアの使い勝手
NinjutsoはWeb版とPCアプリ版の両方を提供しています。
現在はアプリ版の安定性が高く、更新成功率も良好です。
主な機能一覧:
- DPI・ポーリングレート設定(1K~8K)
- LoD(リフトオフディスタンス)調整
- 角度補正(-30°~+30°)
- モーションシンク(エイムの安定化)
- スリープタイマー設定
- RGB発光設定(ドングル側)
設定画面のUIはシンプルで、主要項目を直感的に操作できる構成。
クリック遅延を低減する「ハイパークリック」や、誤クリック防止機能など、実用的な設定が一通り揃っています。
「Ten」 / 「Ten Air」は、軽量ながら高い精度と安定感を両立した“完成度の高いマウス”です。
クリックのキレ、センサーの追従性、操作時の一体感は、同価格帯では頭ひとつ抜けています。
- Ten Air:軽快で反応速度を最優先。手首エイムや高速なフリック操作に最適。
- Ten:わずかな重みでエイムを安定化。長時間プレイや作業にも向く万能型。
どちらを選んでも、Ninjutsoらしい“軽さ×精度×安定性”の三拍子が味わえる仕上がりです。
軽さで速さを取るか、重みで安定を取るか――まさに、あなたの操作スタイルで選ぶ1本です。
Ninjutso 「Ten」 / 「Ten Air」を使用した私の体験談・レビュー

実際にNinjutso 「Ten」と「Ten Air」を、それぞれしばらくの間使用してみました。
使用環境はFPS(VALORANT、Apex Legends)を中心に、日常作業(記事執筆、動画編集、表計算)も含めた総合テスト。
結果的に、両者の差は「軽さによる瞬発力」と「慣性による安定感」という明確な特徴として感じられました。
「Ten Air」(約45g)を使って感じたこと
「Ten Air」は軽さによる操作レスポンスが圧倒的。
特にFPSでの振り向きや、瞬間的な照準修正が非常にしやすく、「軽く動かしただけでカーソルが自然についてくる」感覚があります。
- メリット
- 軽快な操作感で、視点切り替えが驚くほどスムーズ。
- 長時間プレイでも手首や前腕への負担が少ない。
- ローセンシ環境でも素早いリセット動作が可能。
- 注意点
- ガラス系パッドでは滑りすぎてエイムがオーバーシュートしやすい。
- 軽量すぎることで「止め」の精度が難しい場面も。
ゲーム以外の用途でも、カーソル操作が軽く、動画編集などの細かな作業では高速かつ正確にポイントを合わせやすい印象でした。
「Ten」(約53g)を使って感じたこと
「Ten」はわずか8g重いだけですが、体感では“どっしりと安定する”印象。
軽さの中にも程よい慣性があり、狙いを微調整する際に手が落ち着きます。
- メリット
- わずかな重みで、止めの精度が上がる。
- トラッキング中のカーソル挙動が非常に安定。
- クリック感が落ち着いており、長時間の作業にも向く。
- 注意点
- 反応の速さではTen Airに一歩譲る。
- 軽さを求めるユーザーには「少し重い」と感じる場面も。
また、ゲーム中だけでなくExcelやPremiere Proなどでも、カーソルが行き過ぎない安心感があり、精密な作業時に頼りやすい印象でした。
実際の使用データと設定例
用途 | モデル | DPI | ポーリング | マウスパッド | 所感 |
---|---|---|---|---|---|
FPS(フリック中心) | Ten Air | 800 | 8KHz | 布(中速) | 軽快でストレスゼロ、操作が直感的 |
FPS(トラッキング主体) | Ten | 800 | 4KHz | 布(中速) | 停止精度が高く安定感が抜群 |
動画・画像編集 | Ten Air | 1600 | 1KHz | ガラス(高速) | 素早く動かせるが、微調整には慣れが必要 |
文書・表計算作業 | Ten | 1600 | 1KHz | 布(中速) | 行選択やドラッグの安定性が高い |
クリックとボタン操作の体感
「Ten」 / 「Ten Air」のクリックは「押し込みが浅く、応答が速い」のが特徴。
特にハイパークリック機構によってどの位置でも均一なクリック感が得られました。
ホイールは明確なノッチ感があり、回転の精度が高い一方で、中押しはやや深め。
サイドボタンは奥寄りですが、被せ持ちでは自然な位置で操作できます。
長時間使用しても手首や指に疲れを感じにくく、“軽いのに安定している”という矛盾のない仕上がりが印象的でした。
ソフトウェアと8K運用の実感
付属ドングルの通信は安定しており、8KHz運用時もラグは一切感じませんでした。
ただし、USB3.0ポート周辺では干渉が起こりやすいため、延長ケーブルで前面配置するとより安定します。
ソフトウェアは、DPIやLoD、角度補正の設定が直感的に行え、初心者でも扱いやすい構成。
RGBライティングをオフにして使用すれば、集中しやすくバッテリー持ちも向上します。
総評:2つを使い分けて見えた結論
Tenシリーズは、軽量ゲーミングマウスの理想形に近いと感じました。
「Ten Air」はまさに「瞬発力」、「Ten」は「安定性」として、どちらも明確な価値を持っています。
- Ten Air:反応速度・スピードを重視するプレイヤー向け。
- Ten:安定性と精度を求めるユーザー、または作業用途にも使いたい人向け。
両モデルを使い分けることで、プレイスタイルに応じた最適解を得られる点は、他メーカーにはない魅力です。
最終的に私は、競技プレイでは「Ten Air」、日常作業や長時間セッションでは「Ten」を選びました。
軽さと安定感の二律背反を、ここまで自然に両立させたマウスは稀有。
まさに、Ninjutsoが掲げる“軽くて強い”という理念を体現したシリーズだと感じました。
Ninjutso 「Ten」 / 「Ten Air」に関するQ&A

Ninjutso 「Ten」 / 「Ten Air」に関して、よく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。
「Ten」と「Ten Air」の一番大きな違いは何ですか?
最大の違いは「重量」と「バッテリー持ち」です。「Ten」は約53gで安定性と持続時間(約140時間)を重視、「Ten Air」は約45gで軽快な操作感と反応速度(約95時間)を優先しています。どちらも同じ形状・同じセンサーを採用しているため、純粋に“軽さを取るか、安定感を取るか”で選べます。
サイズ感はどのくらいですか?手が小さくても使えますか?
サイズは全長124.5mm・幅約59〜64mm・高さ39mmで、G Pro系マウスとほぼ同等のミディアムサイズです。手が小さい方だとやや大きく感じる可能性がありますが、被せ持ちや掴み持ちであれば違和感は少なく、多くのプレイヤーにフィットします。
クリック感はどんな感じですか?
「ハイパークリックテクノロジー」によって、押下時の遊びがほとんどなく、即座に反応するのが特徴です。クリック感はカチッとした明確なフィードバックがあり、軽すぎず重すぎず、長時間プレイでも疲れにくい仕上がりです。
8KHzポーリングは本当に効果がありますか?
高速な入力を求めるFPS(特にVALORANTやCS2など)では確かに恩恵があります。ただし、8K運用ではPC側のCPU負荷が上がるため、常用よりも「競技モードでの使用」に向いています。普段使いでは4K〜1Kに設定しても十分高精度です。
ドングルの接続安定性はどうですか?
通信安定性は非常に高く、8KHzでもラグやドロップはほぼ皆無です。ただし、USB3.0ポート付近のノイズ干渉を避けるため、延長ケーブルを使ってデスク前面に配置するのがおすすめです。これにより、安定したレスポンスと通信範囲を確保できます。
ドングルのRGBライトは消せますか?
はい、ソフトウェア設定でオフにできます。カラー変更も可能ですが、輝度の細かい調整は非対応です。明るすぎると感じた場合は“単色+低速モード”か“オフ”にすると快適です。
被せ持ち・つかみ持ち・つまみ持ち、どの持ち方に向いていますか?
シェイプはG Pro系の汎用設計で、被せ持ちとつかみ持ちの中間に最もフィットします。つまみ持ちでも操作は可能ですが、軽量マウスに慣れていない場合は少し安定しにくいかもしれません。
FPS以外の用途でも使えますか?
十分に使えます。軽量でトラッキング精度が高いため、画像編集や動画制作などのクリエイティブ作業でもカーソル操作が正確です。特にTenは安定した挙動で、長時間のオフィスワークにも適しています。
バッテリーの充電時間はどのくらいですか?
フル充電まではおよそ2時間前後。充電しながらの使用も可能で、USB Type-Cケーブルを接続すれば有線モードとして機能します。また、スリープ機能が優秀で、放置時でも無駄な消費が少ないため、実運用では数日に1回の充電で十分です。
ソフトウェアの「角度調整機能」はどんなときに使うの?
角度調整(Angle Tuning)は、マウスを動かしたときのカーソルの斜行(微妙なズレ)を補正する機能です。
水平移動がわずかに上や下へズレる場合、±2〜4°で調整すると真っすぐなトラッキングが可能になります。
特にガラスパッドや滑りの速い環境で効果的です。
ケーブルの柔らかさや取り回しはどうですか?
付属のUSB-Cケーブルは非常に柔軟で軽いパラコードタイプ。抵抗感がほとんどなく、充電中でもマウス操作に支障がありません。ケーブル品質は他社の上位モデルと比較してもトップクラスです。
競技シーンでも使えるレベル?
はい。応答速度・クリックレイテンシともに非常に低く、eスポーツ競技レベルの精度と耐久性を備えています。
クリック寿命も公称8000万回と長寿命。軽量ながら剛性も高く、プロゲーマーでも十分戦えるスペックです。
他社の軽量マウスと比べたときの特徴は?
Ninjutsoの最大の強みは「穴なし構造×軽量ボディ」。多くの軽量マウスがハニカム構造で軽さを実現する中、Tenシリーズは一枚シェルで45g〜53gを実現しており、手汗・埃・耐久面で大きなメリットがあります。
どちらを選ぶべきか迷っています。どう決めればいいですか?
以下を参考にすると選びやすいです:
使用スタイル | おすすめモデル | 理由 |
---|---|---|
軽さ・瞬発力を重視 | Ten Air | 反応の速さと切り返しの軽さが抜群 |
安定感・長時間プレイ重視 | Ten | 慣性が効いて止めやすく、疲れにくい |
作業用途との併用 | Ten | 精密操作と長いバッテリー持ちが魅力 |
ゲーム専用で軽さ命 | Ten Air | 45g級の軽さで操作がダイレクト |
Ninjutso 「Ten」 / 「Ten Air」レビューのまとめ

Ninjutso 「Ten」 / 「Ten Air」は、「同一シェイプで“軽さ(Air)”か“安定(Ten)”を選べる」という明確な提案が強みです。
どちらも穴なし軽量・高剛性シェル/高精度センサー/最大8K対応/実用的ソフトを備え、価格帯以上の完成度に到達しています。
最終的な選択は“操作の速さ”か“止めの安定”のどちらを優先するかで決めると迷いません。
要点サマリー
- Ten Air(約45g):切り返しの速さ・疲れにくさ・瞬発力が強み。
- Ten(約53g):止めの精度・トラッキング安定・長時間運用で優位。
- 共通してセンサー挙動が素直で、クリックは遊び極小&均一、ソフトも実用的。
おすすめタイプ早見表
重視ポイント | 向いているモデル | 理由 |
---|---|---|
フリックの速さ/手首エイム | Ten Air | 超軽量で慣性が小さく、切り返しが鋭い |
トラッキング安定/止め精度 | Ten | わずかな重みがラインのブレを抑える |
長時間プレイ/作業も兼用 | Ten | バッテリー持ちが長く、挙動が落ち着く |
軽量へのこだわり/疲労低減 | Ten Air | 45g級でリフト操作も楽 |
1台で万能にこなしたい | どちらでも可 | 同一シェイプ、使い味だけ重量で分岐 |
良い点・気になる点
良い点
- 穴なしでこの軽さ:剛性と質感を損なわない軽量化
- AIM NINJA系センサー × 8K対応:遅延・追従・省電力のバランスが優秀
- クリック:プリトラベル極小/全域均一で誤差が少ない
- ソール未貼付:足回りを自分好みにチューニングできる自由度
- 価格設計が現実的で、コスパ良好
気になる点(購入前に知っておきたい)
- ドングルのRGBが明るめ(色変更・消灯は可/輝度細調整は限定的)
- サイドボタンがやや奥:被せ有利、後ろ寄りのつかみ持ちは届きにくさあり
- 中押しは深め:ミドルクリック連打派は慣れが必要
- 幅実測値にブレ(約59〜64mm):“中〜やや大きめ”のサイズ感を想定して選びたい
セットアップ即効メモ
- ソール:付属→合わなければ汎用品(薄め=初動軽、厚め=減速増)
- ポーリング:普段1K/2K、勝負どころで8K(延長ケーブルで受信安定)
- LoD:布=低、ガラス=中が無難
- 角度補正:0° → +2° → +4°の順で微調整
- ドングルRGB:単色・低速 or オフで視認性と集中力を確保
Ninjutso 「Ten」 / 「Ten Air」レビューの総括
Ninjutso 「Ten」 / 「Ten Air」は、ブランドの哲学である「軽さと実用性の両立」を極限まで洗練させた完成度の高いゲーミングマウスです。
どちらのモデルも、穴のない堅牢なシェルと高精度センサーを備え、単なる“軽量”に留まらない精密な操作性を実現しています。
「Ten Air」は45gという驚異的な軽さで瞬発的なフリックや切り返しに強く、「Ten」は53gの安定した慣性がプレイヤーを支える構成です。
重量以外の仕様は共通しており、どちらを選んでも遅延のない応答性と優れたフィードバックが得られる点は変わりません。
また、ソフトウェアの最適化やドングルの安定性、そして自分の好みに合わせてセンサー角度やLoDを細かく調整できる点も、ユーザー本位の設計として評価できます。
デザインはシンプルながら質感が高く、競技プレイヤーはもちろん、長時間の作業用としてもストレスなく使用できる完成度でした。
Tenシリーズは、軽さを求めるプレイヤーに「Air」、安定感と汎用性を求めるユーザーに「Ten」という明確な選択肢を与えてくれます。
どちらを選んでも失敗はなく、どちらもゲーム体験を一段上へ引き上げる力を持っています。
これから軽量マウスを選ぶすべてのユーザーにとって、Ninjutso 「Ten」 / 「Ten Air」は間違いなく有力な“新たな基準”になるでしょう。
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