【AIM1 「時雨」レビュー】日本発ゲーミングマウスの実力とは?ZA13風の形状と操作性を徹底検証

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出典:AIM1公式

日本発の新進気鋭ブランド「AIM1」から登場したゲーミングマウス「時雨(しぐれ)」は、発売前から一部で話題になっていたモデルです。

特に注目を集めたのは、その形状が名作マウス「ZOWIE ZA13」に似ているという噂と、日本メーカーによる独自の設計・調整という点でした。

価格帯としては約14,980円と、ハイエンド帯には届かないながらも、それに迫る品質と性能を兼ね備えた“コストパフォーマンス重視の本格派”として、ゲーミングマウス市場に新たな選択肢を提示しています。

ただし、この「時雨」は単なるクローンにとどまらず、独自の形状処理・クリック感・コーティング・重量バランスといった細かなディテールに、開発者のこだわりが詰まった一台です。

実際に手に取ると、「似て非なるマウス」であることが明確に感じ取れるでしょう。

この記事では、このAIM1 「時雨」の魅力や個性、他モデルとの比較を交えながら、実際の使用感やパフォーマンスに至るまで、徹底的にレビューしていきます。

これからゲーミングマウスを選ぶ方、あるいは「ZA13風」に惹かれている方にとって、有益な内容をお届けできればと思います。

 

目次

AIM1 「時雨」とは?

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出典:AIM1公式

AIM1「時雨(しぐれ)」は、日本のゲーミングデバイスブランド「AIM1」が初めて手がけたゲーミングマウスです。

ブランド初のプロダクトでありながら、完成度の高いデザイン・形状・パフォーマンスを備えており、ユーザーやレビューアーから高評価を受けています。

日本発ゲーミングブランド「AIM1」の特徴

AIM1は、日本国内で設計と企画が行われている新興ブランドで、特にFPSゲーマーを意識した製品づくりが特徴です。

「時雨」は、東京ゲームショウでも展示され、第一弾にしては完成度が非常に高いと話題になりました。

ブランドとしての特徴:

  • 国内企画・設計によるユーザー視点の製品開発
  • トレンドに流されすぎず、あくまで“使いやすさ”を最重視
  • 初心者から上級者まで使える汎用性を意識
  • 日本人の手のサイズに合った設計

「時雨」の基本スペックと価格設定

「時雨」は、形状のクセを活かした個性的な左右対称マウスでありながら、最新ではないが十分実用的なスペックを備えています。

以下にスペックをまとめます。

項目内容
重量約45g(ソール込み約46.4g)
サイズ長さ:約122mm ×幅:約61mm ×高さ:約40mm
形状左右対称型(ZA13に近いが独自性あり)
センサーPixArt PAW3395
ポーリングレート最大8000Hz(※ドングル装着時)
接続方式ワイヤレス(2.4GHz)
バッテリー持続時間約80時間(1000Hz時)/約10時間(8000Hz時)
対応ソフトウェアブラウザベースのWebドライバー
メインスイッチOmron Optical(オムロン製オプティカル)
ボタン数メイン×2、サイド×2、ホイールクリック×1
価格約14,980円

他モデルとの違いと立ち位置

「時雨」は、ZOWIE ZA13をベースにしつつ、独自のアレンジが加えられており、単なる“クローン”とは一線を画しています。

主な違い・独自性:

  • コブ形状の頂点が前寄り:ZA13よりも手前に盛り上がることで、被せ持ちや寝かせた持ち方にフィットしやすい。
  • 逆ハの字ではなく“くの字”形状:両サイドの凹凸感があり、薬指や小指のフィット感を重視したデザイン。
  • 軽量設計と穴なしボディ:45gと超軽量ながら、シェルの強度と外観の美しさを両立。
  • ロゴレスでシンプルなデザイン:ゲーミングデバイスにありがちな派手なロゴや装飾を排除。

また、センサー性能やクリック遅延の観点では、トップレベルのハイスペックマウス(例:Lamzu Atlantis OG V2、VAXEE XE Wirelessなど)に一歩劣る部分もありますが、価格とのバランスを考えれば十分に実用的で、「中堅〜上級者向けの実戦型マウス」として成立しています。


このようにAIM1 「時雨」は、価格と品質のバランスを追求した上で、日本人プレイヤーにも馴染みやすい形状と操作性を追求した、注目すべきゲーミングマウスのひとつといえます。

 

AIM1 「時雨」の形状とフィット感の実力

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出典:AIM1公式

AIM1「時雨」は、その形状が“ZOWIE ZA13クローン”と称されることもありますが、実際にはオリジナリティあふれる造形が施されており、全体のフィット感や持ち方における印象は大きく異なります。

ここでは、時雨の形状的特徴や持ち心地、そして他機種との比較を通じてそのフィット感の実力を詳細に解説します。

ZA13クローンと言われる所以

外観的には、ZA13とよく似た「左右対称・中央にコブがある」構造を採用していますが、実際のフィーリングは大きく異なります。

似ている点:

  • 左右対称の基本シルエット
  • 本体後部に高さを持たせた“コブ”形状
  • シンプルな無装飾の外観

異なる点:

  • 頂点位置がZA13より前寄り
    → 手のひらに当たるポイントが異なり、よりリラックスした持ち方に適応。
  • 背の丸みが滑らか
    → ZA13のような急な勾配ではなく、滑らかな丘のようなライン。
  • サイド形状が“逆ハの字”ではなく“くの字”
    → 握った際、薬指・小指が接する面積が広く、圧が分散されやすい構造。

実際のグリップ感と持ち方の相性

「時雨」の最大の特徴は、持ち方によって評価が大きく分かれるという点です。特に「掴み持ち」と「被せ持ち」で印象が大きく異なります。

持ち方相性特徴・理由
掴み持ち△〜○コブの出っ張りが薬指に強く当たり、深めのグリップだと引っかかりを感じやすい。指を立てるスタイルにはやや不向き。
被せ持ち背の丸みが手のひら全体にフィットしやすく、自然な収まり感。特にリラックスした持ち方にマッチ。
つまみ持ち軽量かつコンパクトな設計が指先での操作にも向くが、背の高さが若干邪魔になる可能性あり。

また、以下のような使用感の特徴もあります:

  • 指先で操作したい人よりも、「手のひらとの一体感」を重視する人向け。
  • サイドの“くの字形状”により、小指・薬指のポジションが安定しやすい。
  • 被せ気味に寝かせて使うと非常に快適。

他機種との形状比較:X2H・ZA13との違い

「時雨」はZA13だけでなく、人気の「Pulsar X2H」とも比較されることが多いですが、こちらも微妙に異なる性質を持っています。

比較項目AIM1 時雨ZA13Pulsar X2H
全長約122mm約121mm約120mm
約61mm(中央やや広がり)約60mm約65mm(やや逆ハの字)
高さ約40mm約40mm約39mm
コブの位置中央〜やや前寄り中央やや後方中央やや後方
背の丸み滑らか急な勾配なだらか〜中間
サイド形状“くの字”形状逆ハの字逆ハの字(強め)

時雨の優位点:

  • 被せ持ち時の安定感が高い
  • 小指・薬指の接地感が優れており、疲れにくい
  • デザイン性を保ちつつも機能性を優先した形状

注意点:

  • 手が大きい人・深めに握る人は、薬指の接触部に違和感を覚える場合がある
  • 「ZA13と全く同じ」と期待するとギャップを感じやすい

「時雨」の形状は、単なるZA13の模倣ではなく、“新しい左右対称マウスの提案”と言える独自性があります。

リラックスした姿勢で長時間使用したいユーザーや、手のひらで安定させて操作したい人にとっては、非常に魅力的な設計といえるでしょう。

 

AIM1 「時雨」のパフォーマンスと操作性の評価

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出典:AIM1公式

メイン/サイドボタンのクリック感

■ メインボタン

  • スイッチ採用:Omron Optical(オムロン製オプティカルスイッチ)は、理論上チャタリングの心配がなく、寿命も長いのが特長です。
  • クリック感
     - 押下時は「カチッ」という明確なフィードバック。
     - 反発力がやや強めで、軽い力で押せるわけではないが、誤爆しにくい安心感あり。
     - ポストトラベル(押した後の遊び)が長めに設定されており、歯切れのよさと入力安定性を両立。
  • 左右のボタンのバランス:均一で、クリック位置による違いが少ないのは好印象。

■ サイドボタン

  • 形状面の工夫
     - 丸みを帯びたシェルに“埋め込むような”設計。
     - 下部が凹んでいて、上に向かって広がる非対称形状が、親指の大きさや角度に対応。
  • クリック感
     - 手前は軽くて深め、奥は浅くてやや硬めと個体差あり。
     - 音は「パキッ」と大きめでしっかり主張するタイプ。
  • 注意点:奥のボタンが押し込まれすぎてストロークがやや深く感じることもあり、今後の改善に期待。

■ ホイール・ホイールクリック

  • スクロールフィール
     - トルク感のある「やや重め」の回し心地。
     - ノッチ(段階)がしっかりしていて、1刻みごとの操作がしやすい。
  • ホイールクリック
     - 適度な硬さ。左右ボタンとの差が小さく、瞬時の切り替え操作に向く。
  • 安定性
     - ブレや異音は一切なく、ホイール周りの作りは非常に堅実

センサー・遅延・ソールの性能チェック

■ センサー性能

  • 採用センサー:PixArt PAW3395は、現行マウスに多く採用される高性能センサー。
  • 特性
     - 最大DPI26000に対応。
     - ジッター(ブレ)やスピンアウト(飛び)が起きづらく、安定したトラッキング性能を提供。
     - 軽量な本体と相まって、低DPI設定でも繊細な操作がしやすい。

■ クリック遅延

  • ポーリングレート8000Hz対応(専用ドングル使用)
     - 実測で0.76ms前後という高速応答。
     - 一般的なゲーミングマウス(1000Hz, 1.0ms)より速いが、プロ仕様マウス(0.2msクラス)には及ばず。
  • 遅延体感
     - Apex、Valorant等の高速エイムゲームでもストレスなし
     - ただし「最速でなければ意味がない」と考える競技プレイヤーにはやや物足りないかも。

■ マウスソール

  • 仕様と構成
     - 上部:横長型/下部:台形広型の2枚構成。
     - エッジの処理が非常に丁寧で、引っ掛かり感ゼロ。
  • 滑走感とブレーキ性能
     - 「滑りすぎず、止まりすぎず」の絶妙バランス。
     - ピクセル単位での制御が必要なエイムに非常に適している。
  • 付属品:同型ソールが1セット標準添付。コスト削減不要な点も好印象。

ソフトウェア機能とカスタマイズ性

■ Webドライバーの使いやすさ

  • 形式:インストール不要のWebベースUI(ブラウザでアクセスして操作)
  • UIデザイン:白基調で視認性が高く、直感的なインターフェース
  • 設定できる項目
設定項目内容
DPI調整100〜26000まで複数プリセット可能
ポーリングレート125 / 500 / 1000 / 2000 / 4000 / 8000Hz
LOD(リフトオフディスタンス)低・中・高から選択
Ripple Controlノイズ除去ON/OFF
Motion Syncセンサーの動作安定化機能の切り替え
電源管理ハイパフォーマンス / 省電力モード選択可

■ バッテリー残量の確認方法

  • WebUI上の残量表示:100%から変化せず不正確(※バグ報告あり)
  • 物理的確認方法
     - 専用ドングルのLED色で確認可能
      - 青:十分
      - 黄:50%以下
      - 赤:残りわずか

AIM1「時雨」は、“プロユースではないが、確実に実戦投入できる性能”を備えています。

クリック感やボタン周りはよく練られており、形状・重量・ソールのバランスも非常に良好。

センサー・遅延面でも過不足なく、設定面でも十分な柔軟性を備えています。

特に光るのは「完成度の高いシェルと滑らかなソール」で、操作の一体感はこの価格帯の中でも抜群。

中華マウスのファームウェアをベースにしながらも、日本ブランドならではの細やかな調整とこだわりが活きているマウスです。

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AIM1 「時雨」を使用した私の体験談・レビュー

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※画像はイメージです

AIM1「時雨」は、個性的な形状と日本ブランドらしい細部への配慮が融合した、非常にユニークなゲーミングマウスでした。

使い始めた当初は、ZA13クローンといった前評判にやや懐疑的な印象を持っていたものの、実際に手に取って使い込んでいくうちに、「似ているけれど明確に違う」という印象へと変わっていきました

■ 開封〜初回使用の印象

箱を開けた瞬間、「軽い」「シンプル」「想像以上に質感が高い」というのが最初の感想でした。

特に、穴なし構造にもかかわらず実測46.4g(ソール込み)という軽さには正直驚きました。

しかも、軽さのわりにシェルの剛性がしっかりしており、力を入れて握っても軋みやたわみを感じない

これは、長時間プレイでグリップが強くなりがちな私にとって、安心できる要素のひとつでした。

■ ゲームプレイ中の体感:持ち方と形状のクセ

● 被せ持ち

このマウスで最も“しっくり”きたのが、リラックス気味の被せ持ちです。

コブの頂点がやや前方にあることで、手のひら中央部で自然にマウスを支えられ、指先の力を抜いた操作が可能でした。

特にApexやOverwatchなどで、連続的なトラッキング操作を求められる場面では、この安定感が非常に活きます。

● 掴み持ち

一方、掴み持ちに関してはやや評価が分かれるかもしれません。

私は指を立て気味にして“深く掴む”スタイルなのですが、その際に右サイド後部の「出っ張り」部分が薬指に強く当たり、長時間使用で疲労感が出ることがありました

逆に言えば、指を立てずに“浅く掴む”プレイヤーや、小指・薬指が短めの方には気にならないかもしれません。

■ 操作性とクリック感:トラブルなく安定感のある入力

「時雨」のメインボタンのクリック感は、思っていた以上に良質でした。

  • クリック時に「パチン」としっかりと音が鳴る
  • 反発感が強く、高速連打でも潰れず、戻りが速い
  • 手のどこで押しても違和感のない押下感

私のように1発の精度が重要なValorantプレイヤーにとって、こうしたクリックの信頼性は非常に重要です。

誤入力も少なく、「反応は遅れないけど、軽すぎて暴発もしない」という設計は、かなり好感触でした。

サイドボタンに関しては、「下側が埋もれて上に向かって露出している」独特の構造が効いていて、親指の自然な位置にフィットしやすかったです。

ただし、奥のボタンの押下が深めで、若干“もっさり感”を感じる点は惜しいポイント。

■ ソフトウェアと設定面の使い勝手

WebベースのドライバーUIは、非常に直感的で好印象でした。

  • DPIやLOD、ポーリングレートの変更が簡単
  • MotionSyncやRipple Controlもオンオフ可能で、細かな調整が可能
  • インストール不要で、設定完了まで数分もかからない

ただし、一点気になったのはバッテリー残量の表示バグ

WebUI上では常に100%表示のままなので、残量の把握にはドングルLEDの色(青・黄・赤)を参考にする必要がありました。

また、8000Hz設定時はバッテリー持ちが10時間程度に激減するため、長時間プレイする際は1000Hzに落とすなどの工夫が必要だと感じました。

■ 実戦投入後の総合的な評価

評価軸評価コメント
持ち心地★★★★☆被せ持ちには非常に優秀、掴み持ちはやや個人差あり
クリック感★★★★★オプティカルらしい軽快さと安定性が両立
滑走性★★★★★ソールの品質が高く、マウスパッドとの相性も良好
センサー★★★★☆高精度だが、最速スペックではない点に注意
カスタマイズ性★★★★☆十分な設定項目、UIもわかりやすい

■ 最終的な体験まとめ

AIM1「時雨」は、“日本発のゲーミングブランド”としての真面目な物作りが随所に見える製品です。

特に、軽量・堅牢・快適なクリック感・ソールの滑りの良さといった*ゲーム中にストレスを感じさせない条件」がしっかり整っていました。

ただし、万人向けというよりは「自分のスタイルにピタリとハマると化けるマウス」です。

私自身、被せ持ちでの安定感とリラックスしたトラッキングのしやすさに惹かれ、今後もサブ機ではなくメインマウスとして使っていくつもりです。

 

AIM1 「時雨」に関するQ&A

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AIM1 「時雨」に関して、よく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。

「時雨」はどんな人におすすめですか?

被せ持ちや、指を寝かせてリラックスしたグリップを好む人に特に向いています。軽量・高剛性な本体と、自然なフィット感のある形状が特徴で、手のひらで安定させる操作を求めるプレイヤーには非常に適しています。掴み持ちやつまみ持ちも可能ですが、薬指への当たり方に注意が必要です。

ZA13との違いは?完全なクローンなの?

似ている部分はありますが、完全なクローンではありません。コブの位置がやや前寄りで、背の丸みが滑らか。さらにサイド形状が“逆ハの字”ではなく“くの字”になっており、薬指・小指の当たり方が大きく異なります。握り心地は別物と考えた方が良いです。

センサー性能や遅延は他の高級マウスと比べてどう?

PixArt PAW3395を搭載しており、十分なトラッキング精度と安定感があります。クリック遅延は8000Hz設定時で約0.76msと、1ms未満の高速応答。ただし、最速クラスのハイエンドモデル(0.2ms以下)と比較すると、わずかに劣る場面もあります。

バッテリーの持ちは良いですか?

通常使用(1000Hz)で約80時間、8000Hz設定では約10時間程度です。高Hz設定ではバッテリー消費が早いため、長時間プレイする場合は設定を抑えるか、予備の充電体制を整えておくと安心です。

ソフトウェア(ドライバー)はどんな感じ?面倒?

ソフトはWebブラウザからアクセスするタイプで、PCにインストール不要。DPIやポーリングレート、LOD、Motion Syncなど、主要な設定項目はすべて網羅されています。インターフェースも直感的で、初心者でも迷わず使える設計です。

左利きでも使えますか?

形状は左右対称なので左手での使用も可能ですが、サイドボタンが左側にしか配置されていないため、完全な左利き仕様とは言えません。ボタンを頻繁に使わない方であれば問題なく使用できます。

無線接続の安定性はどうですか?

2.4GHz帯の専用ドングルを使用しているため、遅延や途切れはほぼ感じませんでした。8000Hzという高いポーリングレートでも特にノイズや干渉によるラグは起きませんでした。ただし、USBハブや他の2.4GHz機器の影響を受けることはあるので、接続位置には配慮が必要です。

USB-C充電には対応していますか?

USB-Cポート経由での充電に対応しています。急速充電ではありませんが、30分程度で実用レベルの充電が可能です。充電中でも使用可能(有線接続状態)なので、急なバッテリー切れにも対応できます。

サイドボタンのリマップは可能ですか?

Webドライバーを使えばサイドボタンを含む各ボタンのリマッピングが可能です。DPI変更やキーストローク、マクロ設定など、自由度は比較的高く、複数プロファイルの切り替えもできます。


DPI設定は何段階で切り替えられますか?

DPIは最大4段階までプリセット登録が可能で、それぞれ100〜26000の範囲で1刻みで調整できます。切り替えボタンはソフトウェアで任意のボタンに割り当て可能です。

長時間使用で手が疲れませんか?

軽量なうえに、手のひらへの圧力が分散されやすい設計のため、一般的なマウスよりも疲れにくいと感じました。特に被せ持ちや浅めの掴み持ちをするユーザーには、高いフィット感が得られる構造です。ただし、薬指の収まりに違和感を覚える方はやや疲れやすくなる可能性もあります。

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AIM1 「時雨」レビューのまとめ

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AIM1「時雨」は、日本発のゲーミングデバイスブランドによる第一弾製品として登場したにもかかわらず、完成度・実用性・設計思想のすべてにおいて非常に高水準のゲーミングマウスに仕上がっています。

以下、これまでの内容をふまえて総合的に整理しつつ、その魅力と注意点を掘り下げていきます。

■ 「時雨」の魅力をあらためて振り返る

特徴内容
軽量かつ高剛性のシェル穴なし構造で46g前後ながら、しっかりとした剛性感。手に馴染み、握っても歪まず安心感が高い。
被せ持ちに最適な形状コブが前寄りに設計されており、自然な手のひらの収まりと疲れにくさを両立。
オムロンオプティカル採用のクリック感歯切れよく、反応の速いクリック感はFPSでも頼れる性能。
Webドライバーによる柔軟なカスタマイズインストール不要で設定でき、DPIやLOD調整も直感的に可能。
シンプルで実用的なデザイン無駄な装飾やRGBライティングを廃し、“使いやすさ”に集中した構成。

■ 利用シーンで光るポイント

  • 競技FPSユーザーには:高速エイム・安定したトラッキング・誤爆の少ないボタン配置が魅力。
  • 長時間プレイのゲーマーには:軽さと握り心地のバランスが、疲労軽減に貢献。
  • 日本人の手に合った設計:幅・高さ・カーブの配置など、日本市場を意識したチューニングが随所に。

■ 使用前に注意すべきポイント

  • 掴み持ち・つまみ持ちとの相性には個人差あり
    → 薬指の当たりや小指の位置が合わない場合、違和感が生じる可能性があります。
  • 8000Hz設定時のバッテリー消耗が早い
    → 常に高リフレッシュで運用したいユーザーは、こまめな充電体制が必要です。
  • Webドライバー上のバッテリー表示が不正確
    → ドングルのLED表示で残量を把握する仕様に慣れる必要があります。

■ 「時雨」は「買い」か?

結論として、「自分の持ち方に合うかどうかを前提にした上であれば、“買い”の選択肢として非常に有力」です。

特に以下のようなユーザーにとっては、価格以上の満足感が得られるはずです。

  • 被せ持ちをベースにした操作スタイルの人
  • 軽くて剛性の高いマウスを探している人
  • 日本ブランドの丁寧な設計を重視したい人
  • 高速クリックと安定トラッキングを両立したい人

■ 今後に期待したい点

AIM1はブランドとしてまだスタート地点ですが、今回の「時雨」で見せた完成度の高さからも、今後のシリーズ展開や上位モデル、サイズバリエーションなどに非常に大きな期待が寄せられます。

より幅広い手のサイズやプレイスタイルへの対応がなされれば、ZOWIEやPulsarのような人気ブランドと並ぶ存在になりうるポテンシャルを感じました。

AIM1 「時雨」レビューの総括

AIM1「時雨」は、ZOWIE ZA13を思わせる外観を持ちながらも、その実態はまったく異なる新しいスタイルのゲーミングマウスです。

コブの位置やサイドのライン、握ったときの指の収まりまで細部にわたり独自性があり、ただの模倣ではなく“今の時代に合った再構築”が施されています。

軽量でありながらシェルの剛性は非常に高く、手に馴染む設計は長時間の使用でもストレスがなく、反応の良いオプティカルスイッチやなめらかなソールなど、操作面でも信頼できる性能を発揮します。

また、設定はWebブラウザから簡単に行え、初心者にも扱いやすい点も魅力です。

一方で、掴み持ちにおける薬指の当たりや、8000Hz使用時のバッテリー消耗の早さなど、人によってはクセを感じる部分もあります。

しかしそれを差し引いても、価格以上の価値があることは間違いなく、第一作目とは思えない完成度の高さには目を見張るものがあります。

マウス選びにこだわりたい人や、新しい定番を探している人にこそふれてほしい一台です。

手に取ってはじめて、その真価が分かる──そんな一本に仕上がっています。

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