【LAMZU Thorn V2 レビュー】神エルゴが正統進化!V1との違いや実戦での使用感を徹底解説

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ゲーミングマウスの世界において、「左右非対称(エルゴノミクス)形状でありながら、左右対称マウスのように俊敏に扱える」という唯一無二のポジションを築き上げ、瞬く間に世界中のFPSプレイヤーを虜にした名機が存在します。
それが、新興気鋭のギアブランドLAMZU(ラムズ)が世に送り出した「Thorn(ソーン)」です。
かつて有名eスポーツチーム「Fnatic」とのコラボレーションモデルを発売したことでも大きな話題を呼び、あまりの完成度の高さから「これ以上のエルゴ形状は作れないのではないか」とまで評されていました。

しかし、技術の進歩は止まりません。
前作の登場から時が経ち、コミュニティからは「最新世代のフラッグシップセンサーを積んだアップグレード版はまだ出ないのか」「ポーリングレート8000Hzに対応した新型を早く触ってみたい」という熱い要望が絶え間なく寄せられていました。

そんなファンの熱望に応える形で、満を持して登場したのが今回ご紹介する「LAMZU Thorn V2」です。

単なる内部チップの乗せ換えや小規模なマイナーチェンジにとどまらず、今回は外観のシェルプロファイル、スイッチ構造、ホイールエンコーダーの仕様、さらには底面フレームに至るまで、徹底的なブラッシュアップが施されています。
まさに「フルモデルチェンジ」と呼ぶにふさわしい劇的な進化を遂げて帰ってきました。

本記事では、この注目の最新ゲーミングマウス「LAMZU Thorn V2」について、スペック面の進化から握り心地の劇的な変化、さらには実際のゲームプレイにおける実戦性能まで、徹底的に解剖していきます。
これから購入を検討している方はもちろん、前作V1からの乗り換えに迷っている方も、ぜひじっくりと読み進めてみてください。

目次

待望の進化!LAMZU Thorn V2の基本スペックと注目ポイント

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出典:LAMZU公式

まずは、Thorn V2がどのような進化を遂げたのか、基礎的なスペックやハードウェア構成、価格設定など、全体像から詳しく紐解いていきましょう。
前作V1からどのような点が見直され、現在のフラッグシップ戦線でどの位置にいるのかを把握することが大切です。

前作V1からの主な進化点とスペック概要

Thorn V2の最大の特徴は、前作で好評だった「手のひらだけを自然に傾かせ、指先は左右対称に近い感覚でフラットに置ける」というコアコンセプトを受け継ぎながら、現代の競技シーンで求められる最高水準の内部コンポーネントを惜しみなく詰め込んだ点にあります。

まずは、新旧モデルの仕様の違いを一目で把握できるように、比較表を作成しました。

【スペック比較表:Thorn V1 vs Thorn V2】

項目前作 Thorn (V1)新型 Thorn V2主な変化・メリット
全長約 119 mm約 124 mm5mm延長により安定感アップ
横幅約 65 mm(グリップ部は広め)約 66 mm(よりスリムな括れ)より自然なカーブで握りやすさを向上
高さ約 42 mm約 42 mm頂点の位置と傾斜がなだらかに最適化
重量約 52 g(底面肉抜き穴あり)約 55 g(底面ソリッドシェル)剛性とホコリ侵入防止を優先した設計
メインスイッチ光学式(初期型Raesha)Kailh Optical V2(1.5億回耐久)クリック音の静音化と心地よいクリック感
ホイール仕様機械式エンコーダー光学式(オプティカル)エンコーダー耐久性向上・チャタリング防止
最大ポーリングレート1000Hz(別売ドングルで4K対応)最大 8000Hz 対応最新の高リフレッシュレート環境に完全対応
底面設計大胆な肉抜き穴形状ソリッド構造・大型ソール貼り付け可能ソール選択肢の拡大とメンテナンス性向上

一見すると、重量が約52gから約55gへとわずかに増加した点に目が行くかもしれませんが、これには明確な理由があります。
底面の激しい肉抜き穴を廃止し、ゴミやホコリが基盤へ侵入するのを防ぐとともに、シェル全体の剛性を極限まで高める設計へとシフトしたためです。
現代の基準から見ても50g台中盤は十分に「超軽量」のカテゴリーに入り、重心バランスが前後に極めて均等に整えられているため、実際に動かしてみると数値以上の軽やかさを体感できます。

次世代センサーと最新MCU「54H20」がもたらす描画力

内部の心臓部にも、惜しみない投資が行われています。
Thorn V2の頭脳として採用されたのは、最新の超高性能MCU「Nordic 54H20」です。

従来のゲーミングマウスで広く使われていたプロセッサと比較して、処理能力と電力効率が飛躍的に向上しており、これにより「最大8000Hz」という超高速ポーリングレートの安定駆動を実現しています。

  • ポーリングレート8000Hzの恩恵:
    • 1秒間に8000回もの信号をPCに送信するため、240Hzや360Hz、さらにはそれ以上の超高リフレッシュレートモニター環境において、マウスカーソルの動きが極限まで滑らかになります。
    • 視点移動時の入力遅延(マイクロラグ)が徹底的に削減され、敵の素早い飛び出しに対しても直感的なエイムの貼り直しが可能となります。

さらに、搭載されている光学センサーはPixArt社と共同で高度にチューニングされた「PAW3950」ベースのカスタムセンサーです。
最大感度はなんと脅威の50,000DPIに対応。
もちろん実戦で50,000DPIを使うプレイヤーはいませんが、限界値がここまで引き上げられているということは、普段使われる400〜3200といった実用域におけるトラッキングの正確性と安定性が極めて高いことを証明しています。
微細な手ブレを意図通りにトレースしつつ、布製パッドから最新のガラス製マウスパッドまで、あらゆるサーフェスで一切のカーソル飛びを起こさない圧倒的な信頼性を誇ります。

価格設定とパッケージ同梱品の充実度

続いて気になるお値段と、箱を開けたときの同梱物について見ていきましょう。

昨今の急激な為替変動や高機能パーツの搭載に伴い、日本国内での実売価格はおよそ2万1,000円〜2万3,000円前後のレンジとなっています。
前作V1が約1万7,000円前後で購入できたことを考えると、約4,000円〜5,000円ほどの価格アップとなっており、決して気軽に手を出せるエントリー価格とは言えません。

しかし、大手グローバルブランドのフラッグシップ機が軒並み2万5,000円〜3万円近くまで高騰している現状を鑑みれば、最新のMCU、光学式スイッチ、8K対応ドングルまで最初からパッケージに含んでこの価格に抑えている点は、むしろ非常に良心的なコストパフォーマンスを維持していると言えます。

【豪華すぎるパッケージ同梱物】

LAMZUの大きな魅力の一つが、開封した瞬間から追加のアクセサリーを買う必要がないほど充実したアクセサリー類です。

  • 専用ワイヤレスレシーバー(マルチインジケーター搭載):
    • マウス本体カラーと完璧に調和する洗練されたデザイン。
      底面にはデスクに吸着するラバーが貼られており、大型アンテナ内蔵で8000Hz通信の安定性を担保します。
    • レシーバー前面に3つの独立したLEDインジケーターが備わっており、接続状態、DPIステージ、そして気になるバッテリー残量を一目で視覚的に把握できます。
  • パラコードライクなType-C to USB-A充電ケーブル:
    • 柔軟性に富んだ布巻きケーブルで、万が一の有線プレイ時でも邪魔になりません。
      こちらも本体のカラーリングに合わせた専用カラーが用意されています。
  • 2種類の高品質PTFEマウスソール:
    • 最初から本体に装着されている小回りの利く「4隅コーナーソール」に加え、接地面積が広く安定した滑りと止めやすさを生み出す「大型面ソール」の2種類が丸ごと付属します。
  • 専用カット済みグリップテープ:
    • 手汗をかきやすいプレイヤーのために、表面に効率的な排水を促す溝パターンが刻まれた専用グリップテープが同梱されています。
  • ベルベット調キャリングポーチ:
    • オフライン大会やLANパーティー、友人宅への持ち運び時にマウスを傷から守る専用ポーチまで付属します。

このように、買ったその日から自分の好みに合わせて細かくカスタマイズできる環境が整っており、トータルの購入満足度は極めて高いと言えます。

 

手に吸い付くエルゴノミクス!LAMZU Thorn V2の改良されたシェル形状と操作性

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出典:LAMZU公式

Thorn V2の最大のハイライトであり、最も語るべきポイントは「計算し尽くされた外観シェルの進化」にあります。
どれほど内部スペックが優れていても、手のひらに合わなければ最高のエイムは出せません。
ここでは、前作や競合モデルとの違いを交えながら、その唯一無二の握り心地を深掘りします。

全長が伸びてスリム化!変更されたサイズ比率

Thornというマウスの根本的な思想は、「左右対称マウスの持つシャープな操作性と、右手専用エルゴマウスが持つ手のひらのリラックス感をハイブリッドする」という点にあります。

一般的なエルゴノミクスマウスは、人差し指側が高く、小指側に向かって机に向かって滑り落ちるような強い傾斜がついています。
しかしThornは、メインクリックの左右の高さにほとんど高低差がなく、ほぼ水平に指を配置できるようになっています。
その代わり、手のひらの当たるマウス後部のコブだけが右下がりに緩やかに傾いているのです。

【V1からV2へのシェイプ変化点】

  • 全長の延長(119mm → 124mm):
    前作V1は「短めでやや横に太ったずんぐりむっくりな形状」でした。
    これがV2では全長が5mm伸び、いわゆる中型(Mサイズ)の標準的なプロポーションになりました。
  • くびれとカーブの平滑化:
    前作は一部のカーブがやや急激で、持ったときに角ばった印象(ブロック感)を与えることがありました。
    V2では側面から天面にかけての曲線が非常に滑らか(ソフト)に整え直され、どんな手の大きさでも手のひら全体で包み込むような一体感が生まれています。
  • グリップ幅のスリム化:
    全長は伸びたものの、指で挟み込む中央のグリップ幅はわずかにスリム化されています。
    これにより、指先での細かな微調整(マイクロアジャスト)が前作よりも格段に行いやすくなりました。

かぶせ持ち・つかみ持ちへの適性と小指の収まり

この絶妙なサイズ比率の変更により、幅広い持ち方スタイルに対して驚くほどの適合力を発揮します。

1. かぶせ持ち(パームグリップ)

手のひら全体をマウスの背中にぴったりと密着させる持ち方です。
V2で全長が伸びたことにより、手のひらの基部(手首に近い部分)までしっかりとマウス後部がサポートしてくれるようになりました。
手のひら全体を少し外側に寝かせた自然な角度でリラックスして脱力できるため、長時間のプレイでも手首や前腕への疲労が驚くほど溜まりません。

2. つかみ持ち(クローグリップ)

手のひらの付け根あたりだけをマウス後部に当て、指先を立ててマウスをホールドする持ち方です。
Thorn V2は後部のコブに適度な高さ(42mm)があり、かつ親指側の側面にくびれがしっかり用意されているため、親指の腹がピタッと吸い付くようにフィットします。
さらに、センサー横あたりの右側面後方にもかすかな窪みがあり、ここに小指の腹が引っかかるため、マウスを手前に引き寄せるリコイルコントロール動作が劇的に安定します。

3. プロゲーマーに見られるトリッキーな持ち方への追従

近年増えている、手首を完全に浮かせてマウスの前方寄りを深く斜めに挟み込むような変形グリップスタイルにおいても、Thorn V2の右前端の丸みを帯びた処理が活きてきます。
薬指や小指を前方に伸ばして置いても角が指の関節に痛く当たらず、自由度の高いグリップを許容してくれます。

※なお、マウス後部に一定の高さとボリュームがあるため、手のひらを一切マウスに触れさせない完全な「つまみ持ち(フィンガーチップグリップ)」を好む方にとっては、ややマウスのお尻が手のひらに干渉しやすく、別の小型左右対称マウスを検討した方が無難と言えます。

他社エルゴマウス(DEXやEC1など)との形状比較

エルゴ形状の導入を考える際、多くのプレイヤーが比較対象として挙げるのが、Logicool Gの「PRO X SUPERLIGHT 2 DEX(以下DEX)」や、ZOWIEの王道エルゴマウス「ECシリーズ(EC1 / EC2)」、そしてVAXEEの「OUTSET AX」や「NP-01」シリーズです。

それぞれの特徴とThorn V2との立ち位置の違いを整理してみましょう。

【代表的エルゴノミクスマウスとの特徴比較】

  • Logicool G PRO X SUPERLIGHT 2 DEX との比較:
    • DEXは非常に完成度の高い左右非対称マウスですが、右側面の傾斜が比較的急激で、薬指と小指を置くスペースが垂直に近い角度で落ちています。
      そのため、手が乾燥していると小指が滑り落ちやすく感じるプレイヤーも少なくありませんでした。
    • 一方でThorn V2は、右側面の膨らみと傾斜がマイルドに設計されており、「小指が自然に乗るスペース」がしっかりと確保されています。
      DEXの形状に憧れつつも「小指の収まりが悪くて断念した」という方には、まさに理想の乗り換え先となります。
  • ZOWIE EC1 / EC2 シリーズとの比較:
    • エルゴマウスの元祖であり金字塔であるECシリーズは、手を大きくパーのように開いてドッシリと包み込むようなクラシックな持ち心地が特徴です。
    • これに対してThorn V2は、横幅がキュッと引き締まっているため、手を少し丸めてキュッと凝縮させて握る感覚になります。
      マウスをガッチリと力強くホールドし、手首を使ったスナップエイムを多用したいプレイヤーには、ECシリーズよりもThorn V2の方が明らかに俊敏な取り回しを実感できます。
  • VAXEE NP-01S / OUTSET AX との比較:
    • 「左右対称の良さを残したエルゴ形状」というアプローチにおいて、VAXEEのNPシリーズとは非常に近い設計思想を持っています。
    • Thorn V2はそれらよりも軽量性(約55g)において優位性があり、ワイヤレス通信環境や8K対応の先進性という点において、より現代的なスピード感を追求した仕上がりとなっています。

 

LAMZU Thorn V2のスイッチ・ホイール・細部のビルドクオリティを徹底解剖

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出典:LAMZU公式

毎日のハードな練習や長時間の対戦プレイに耐えうる堅牢性と、指先へダイレクトに伝わる操作フィーリングの質感を詳しくチェックしていきます。

Kailh Optical V2スイッチのクリック感と音質傾向

左右のメインボタンには、公称1.5億回という圧倒的なクリック耐久性を誇る「Kailh Optical V2」光学式スイッチが採用されています。

  • チャタリングの完全防止
    物理的な金属接点ではなく赤外線シグナルで入力を検知するため、経年劣化による意図しない連続クリック(チャタリング)が発生しません。
  • 低音寄りの心地よいクリック音
    従来の光学式スイッチにありがちだった甲高い破裂音を抑え、耳に優しい「コチッ」とした密度の高い打鍵音に仕上がっています。
  • 遊びの少ないクリスプな押し心地
    スイッチが反応するまでの無駄な沈み込みや底打ち後のブレが最小限に抑えられており、連射時も指離れが軽快です。
  • 左右クリックの打鍵感
    シェル構造や反響の違いにより、左クリックは軽快なカチカチ感、右クリックはやや低めのコチコチ感という音の差異はあるものの、押し込みに必要な力加減は均一で違和感なく操作できます。

光学式エンコーダー採用のスクロールホイールとサイドボタン

激しい戦闘中の誤入力を防ぎ、正確なコマンド伝達を支えるホイールとサイドボタンの構造です。

パーツ採用仕様特徴とメリット
スクロールホイール光学式(オプティカル)エンコーダー内部パーツの物理摩耗がなく、長期間使用してもスクロールの逆流や誤作動を防ぐ。1ノッチごとの山がはっきりしており、ホイールを使った武器チェンジの誤爆を防止。
ホイールクリック中荷重メカニカルスイッチ適度な軽さで押し込めるため、ピン刺しやアビリティ使用を素早く入力可能。指が滑りにくいラバーリングを採用。
サイドボタン高剛性メカニカルスイッチ親指の腹のすぐ上に配置され、親指を軽くずらすだけでスムーズに押し分け可能。内部のグラつきや嫌な沈み込みを排除。

底面設計の刷新と2種類の付属ソール・グリップテープ

マウス底面の構造は、前作の大胆な肉抜き穴からフラットなソリッドフレームへと刷新されました。
内部基盤へのホコリ混入を防ぐとともに、プレイスタイルに合わせた2パターンの高品質PTFEソールを選択できます。

付属ソールの特徴と選び方

  • 標準装着:4隅コーナーソール
    • 接地面積が小さく、動摩擦と初動の引っかかりが非常に軽い仕様です。
    • 布製スピード系マウスパッドを使用している方や、初動の素早いフリックエイムを重視するプレイヤーに適しています。
  • 同梱予備:大型面ソール
    • 接地面積が広く、マウスパッドへの沈み込みと安定した制動力を発揮します。
    • ガラス製マウスパッドを使用している方や、ターゲット上でピタッと止めるコントロール性能を重視するプレイヤーに最適です。

さらに、手汗による滑りを抑制する専用カット済みグリップテープも同梱されています。
表面に規則正しい溝パターンが刻まれており、湿気を逃がしながら長時間のプレイでも確実なホールド力を維持してくれます。

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LAMZU Thorn V2を使用した私の体験談レビュー

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ここからは、実際に「LAMZU Thorn V2」を手元に迎え入れ、日常のデスクワークから夜間のハードな対戦ゲームまで、連日じっくりと使い込んで得られたリアルな使用感を詳しくお届けします。
スペック表の数値だけでは伝わらない、手触りや実戦での細かな挙動を余すところなくお伝えします。

届いて最初に握ったときの第一印象

パッケージを開封し、ホワイトの本体を取り出して最初に実感したのは「シェルの表面コーティングの質感の良さ」でした。

  • 手触りとグリップ感のファーストインプレッション
    • 表面はきめ細やかなマット調の仕上げで、サラッとした肌触りながら、指先で少し力を込めて握り込むと自然な吸着感が生まれる上質なコーティングです。
    • 私は対戦中に手汗をかきやすい体質ですが、湿気を帯びても指がズルッと滑るような頼りなさは一切なく、付属のグリップテープを貼らずとも本体のままで十分すぎるホールド感を維持できました。
  • 小指と手のひらの収まり具合
    • デスク上にマウスを置き、右手を覆いかぶせるように添えた瞬間、前作V1からの形状改良の恩恵をはっきりと感じ取ることができました。
    • 多くのエルゴマウスで見られる「小指が机に擦れて摩擦抵抗になる現象」が、右側面のなだらかな膨らみによって見事に解消されており、薬指と小指がマウス側面に自然なアーチを描いてすっぽりと収まります。

FPSタイトルで数日間ハードに振り回してみた実戦フィーリング

精密なエイムが勝敗を分けるタクティカルFPS『VALORANT』と、上下左右へ高速に視点を動かすハイスピードFPS『Apex Legends』の2大タイトルで、連日3〜4時間ずつの実戦検証を行いました。

検証タイトル / シチュエーション実戦で求められるマウス操作Thorn V2での実際のエイムフィーリング
VALORANT
(プリエイム・単発射撃)
・ヘッドラインを維持した水平移動
・ミリ単位の正確なストッピング
・初弾精度の高いタップ撃ち
伸びた全長のおかげで手のひらの付け根がマウス後部にしっかり固定され、プリエイムの横移動がブレずに吸い付きます。Kailh Optical V2スイッチの反発が素早く、ワンタップの射撃感覚が極めてクリアでした。
Apex Legends
(中・近距離トラッキング)
・素早く飛び回る敵への追いエイム
・下方向への激しいリコイル制御
・近距離での切り返し操作
センサー横の浅いくびれに小指の腹がしっかりと引っかかるため、リコイルでマウスを手前にグッと引き込む操作が安定。約55gの重量バランスが秀逸で、腕や手首への負担を感じずに連戦をこなせました。

前作V1で時折感じられた「手のひら後部が余るような頼りなさ」が解消され、左右対称マウスのように鋭く振りつつ、エルゴマウスならではの力みのないエイムを維持できる絶妙なバランスに仕上がっています。

高ポーリングレート時の追従性とバッテリー持ちの検証

付属のマルチインジケーター付きワイヤレスレシーバーを接続し、通信レートごとの追従性とバッテリーの減り具合を詳しくチェックしました。

通信レートごとの体感とスイートスポット

  • 1000Hz:
    非常に安定しており、バッテリー消費も最も緩やか。一般的なカジュアルプレイならこれだけでも十分な性能です。
  • 4000Hz(個人的ベスト設定):
    マウスを振った瞬間のカーソルの吸い付き感が一段階向上。
    PCへの過剰な負荷を抑えつつ、入力遅延の削減を明確に体感できるベストバランスです。
  • 8000Hz:
    高リフレッシュレートモニター上での滑らかさは圧巻。
    ただしPC側のCPU負荷が高まるため、競技志向のハイエンドPC環境でのここぞという場面に適しています。

バッテリー持続時間とレシーバーの視認性

高レート通信を常用した場合、バッテリーの減りは当然早くなります。
4000Hz運用で毎日4時間ほど集中プレイを行った場合、実動でおよそ2〜3日に1回の充電が必要となるペースでした。

デスク上に置いた専用レシーバーのLEDがバッテリー状況を常時教えてくれるため、試合の真っ最中に突然電池が切れてしまうトラブルは一度も発生しませんでした。
残量表示がより多段階に細かく変化してくれるとさらに安心感が増すところですが、日々の充電ルーティンを組んでいれば実用上の問題はありません。

Webドライバーの使い心地と便利なアシスト機能

PCに専用の常駐ソフトウェアをインストールする必要がなく、Google ChromeなどのWebブラウザから即座にアクセスできる「Webドライバー」の完成度は非常に優秀です。

  • ブラウザ完結のスマートな設定環境
    ブラウザ上で感度、ポーリングレート、ボタン割り当てを数クリックで変更でき、変更内容はすべてマウス本体のオンボードメモリへ瞬時に書き込まれます。
    外出先や別のPCに繋いだ際も再設定の手間が一切かかりません。
  • 実戦で役立った注目の設定機能
    • LOD(リフトオフディスタンス)の微調整:
      0.7mmから1.7mmまで細かく刻んで指定できます。
      通常の布製マウスパッドでは1.0mmで快適そのものでしたが、ガラス製マウスパッド使用時に1.3mmへ引き上げたところ、トラッキングの飛びや不安定さが完全に解消されました。
    • スクロールBOP(誤爆防止機能):
      指定したミリ秒(200msなど)以内に2ノッチ以上回さないと最初の1入力を無効化する機能です。
      ホイール上下にジャンプや武器切り替えを配置している場合、激しい戦闘中に指がかすかに触れて発生する「ホイール誤爆事故」を物理的に封じ込めることができ、非常に実用的でした。
    • 高速トリガー&競技モード:
      クリックのデバウンス処理を詰め、センサーの読み取り頻度を最大化する設定も用意されており、極限のレスポンスを求める設定も万全です。

実際に使って分かった気をつけておきたい注意点

数日間にわたって徹底的に使い込む中で、購入前に把握しておくべき細かなポイントもいくつか見えてきました。

  • スリープ復帰時の一瞬のタイムラグ
    • マウスを数分間放置してスリープに入った後、再び手を伸ばして動かした瞬間に、カーソルが動き出すまで数ミリ動かすようなわずかな引っかかりを感じることがあります。
    • ゲームの対戦中にマウスを1分以上完全静止させることはまずないため、プレイ中の勝敗に影響することはありませんが、作業の合間の復帰時に少し気になる場合があります。
    • 対処法: Webドライバー内でスリープ移行までの待機時間をデフォルトの1分から「5分」または「10分」へと長めに引き延ばしておくことで、作業中のもたつきを劇的に軽減できます。
  • 小柄な手の方におけるクリックの入力位置
    • 全長が124mmと標準的なMサイズに伸びたため、手のサイズが小さめな方(手首のシワから中指の先までが16.5cm以下など)がかぶせ持ちをした場合、指先がクリックボタンの中央〜後方寄りに乗る形になります。
    • スイッチの構造上、ボタンの後方を押し込むとテコの原理でクリック感がやや重く感じられる傾向があるため、手が小柄自認の方は浅めのつかみ持ちを意識するか、サイズ感を事前に想定しておくのが確実です。

体験談の総括

連日ハードに使い倒した末に得られた結論は、「前作の尖った魅力を残しつつ、エルゴノミクスとしての安定感と扱いやすさを完璧に極めた一台」という確信でした。

手首の力みを自然に解放してくれるシェル形状、落ち着きがあり連射しやすい上質なスイッチフィーリング、そしてドライバーの快適な操作性まで、対戦中のあらゆるストレス要因が丁寧に排除されています。

ゲーム中にマウスの存在を意識させず、画面内のターゲットとクロスヘアの動きだけに100%集中できる環境を作り出してくれた点において、私のデスク環境における「不動のメイン機」として自信を持って使い続けられるクオリティを証明してくれました。

 

LAMZU Thorn V2に関するQ&A

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LAMZU Thorn V2に関して、よく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。

Q. 前作(Thorn V1)と比べて最も大きく変わった点は何ですか?

A. 主に「本体サイズと形状」「メインスイッチ」「底面構造」の3点です。 全長が約119mmから約124mmへと5mm伸びてスリムになり、手のひら全体のホールド感と小指の収まりが向上しました。また、スイッチは耐久性1.5億回の「Kailh Optical V2」へ刷新され、底面の肉抜き穴を無くしたことで剛性と防塵性も大幅に高まっています。

Q. つまみ持ちでも使えますか?

A. 使えないわけではありませんが、あまりおすすめはしません。 Thorn V2は手のひらの付け根を預ける後部のコブ(高さ約42mm)がしっかりある設計のため、指先だけでマウスを操作する純粋なつまみ持ちスタイルだと、マウスのお尻が手のひらに干渉しやすくなります。「かぶせ持ち」や「つかみ持ち」でこそ真価を発揮する形状です。

Q. 8000Hz(8K)ポーリングレートは誰でも効果を体感できますか?

A. 高リフレッシュレート(240Hz〜360Hz以上)モニターと、高い処理能力を持つゲーミングPC環境で特に効果を体感できます。 ただし、8000HzはPCのCPU負荷やマウス本体のバッテリー消費が激しくなるため、追従性の向上と動作の安定感のバランスを重視するなら「4000Hz」での運用も非常に実用的でおすすめです。

Q. Logicool Gの「PRO X 2 DEX」と迷っています。どちらを選ぶべきですか?

A. 「小指の置き心地」と「サイズ感」の好みに応じて選ぶのがベストです。

  • Thorn V2が向いている方:
    右側面の傾斜が緩やかで小指を置くスペースが確保されているため、DEXだと小指が机に擦れて落ちてしまう方や、日本人の手に馴染みやすい中型(124mm)サイズを求める方。
  • DEXが向いている方:
    大手ブランドのサポート体制やPOWERPLAY(充電シート)環境を最優先したい方、またはより強めなエルゴの傾斜角を好む方。

Q. 専用の設定ソフトをPCに常駐させる必要がありますか?

A. 常駐ソフトのインストールは不要です。 Google Chromeなどのブラウザから直接アクセスできる「Webドライバー」に対応しています。DPI、ポーリングレート、LOD、誤入力防止機能などをブラウザ上で設定でき、内容はすべてマウス内部のメモリに保存されます。

Q. スリープ復帰時にカーソルの動きが一瞬遅れる現象の対策はありますか?

A. Webドライバーの設定画面から、スリープ移行までの待機時間を長めに変更してください。 デフォルトの1分から「5分」または「10分」などに引き延ばしておくことで、作業の合間や動画視聴の後に発生する復帰時のもたつきを実用上ほぼ回避できます。

Q. ガラス製マウスパッドとの相性はどうですか?

A. 非常に良好です。 Webドライバー上でLOD(リフトオフディスタンス)を1.3mm〜1.5mm程度に少し引き上げることで、ガラス面特有のセンサー飛びやトラッキング不良を完全に防げます。また、滑りすぎを抑えたい場合は、付属の「大型面ソール」に張り替えることで適度な制動力を得られます。

Q. クリック感やクリック音は前作や一般的なゲーミングマウスと比べてどうですか?

A. 静かで落ち着いた中低音寄りのクリック音と、ブレのないクリスプな押し心地が特徴です。 従来の光学式スイッチにありがちだった甲高い「カチッ!パチッ!」というノイズが抑えられ、メカニカルに近い「コチッ」という心地よい感触になっています。浅いストロークで素早く跳ね返るため、指離れが良くタップ撃ちや連打の操作性も良好です。

Q. 手汗をかきやすい場合、本体のコーティングだけで滑りませんか?

A. マット調の上質なコーティングが施されており、多少の手汗であれば自然な吸着感が生まれるため滑りにくい仕様です。 乾燥肌の方や、激しいマウス移動で指先を完全に固定したい場合は、最初からパッケージに同梱されているスリット入りの専用グリップテープを貼り付けることで、さらに強力なグリップ力を確保できます。

Q. 8000Hzドングルは社外製のUSB Type-Cケーブルでも接続できますか?

A. 一般的なType-Cケーブルであれば基本的に接続可能です。 ただし、ドングル背面のコネクタ挿し込み口周辺がやや狭い形状になっているため、端子のプラスチックハウジング(持ち手部分)が極端に分厚いケーブルだと干渉する場合があります。基本的には付属の柔らかい純正パラコードケーブルを使用するのが確実です。

Q. Webドライバーにある「スクロールBOP」とは具体的にどのような機能ですか?

A. ホイールの意図しない誤入力を防ぐための誤爆防止機能です。 設定した時間(例:200ms)以内に連続して2ノッチ以上回されない限り、最初のかすかな1ノッチ目を無効化します。マウスを激しく振った際に指がホイールへ触れてしまい、戦闘中に意図しない武器チェンジやジャンプが暴発するのを防ぐことができます。

Q. 最初から貼られているソールと予備の大型ソールの選び方は?

A. プレイスタイルと使用しているマウスパッドに合わせて選ぶのがおすすめです。

  • 4隅コーナーソール(標準装着):
    接地面積が小さく摩擦が軽いため、素早い初動やフリックエイムを重視する方、布製のスピード系パッドを使う方に向いています。
  • 大型面ソール(同梱予備):
    接地面積が広くブレーキが利きやすいため、ターゲット上でピタッと止めるコントロール感を求める方や、ガラス製マウスパッドを使う方に最適です。

Q. バッテリーの減り具合をプレイ中に確認する方法はありますか?

A. デスク上に置いた専用レシーバーのLEDインジケーターで確認できます。 マウス本体のインジケーターだけでなく、レシーバー前面のLEDがバッテリー残量を常時知らせてくれるため、対戦中に画面から目を離さず視界の隅で電池残量を把握できます。

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LAMZU Thorn V2レビューのまとめ

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ここまで見てきた性能評価や実戦での使用感を踏まえ、LAMZU Thorn V2の総合的な魅力や導入前の確認ポイントを整理します。

Thorn V2の最大の強みと魅力

  • 左右対称ライクに扱えるハイブリッド形状
    手のひら側だけを自然に寝かせつつ、左右クリックの高さはフラットに保つことで、左右対称マウスのようなシャープなエイム操作を実現。
  • 小指の配置を安定させる側面デザイン
    右側面の滑らかな膨らみと浅いくびれにより、マウスを素早く振っても小指がパッドへ引きずり落ちない確かな保持力を発揮。
  • 高耐久なKailh Optical V2スイッチ
    1.5億回の耐久性を持ち、チャタリングの不安を解消。耳障りな甲高い音を抑えた上質なクリック感を提供。
  • 最新MCU「54H20」とPAW3950カスタムセンサー
    最大8000Hzの高ポーリングレートに対応し、あらゆるマウスパッド上でブレのない高精度な追従性を維持。
  • 買い足し不要の充実した付属品
    インジケーター付き専用レシーバー、2種類のPTFEソール、グリップテープ、収納ポーチが最初から同梱。

購入前に確認しておきたいチェックポイント

購入後のミスマッチを防ぐため、以下の項目をご自身の環境と照らし合わせてみてください。

チェック項目確認内容とアドバイス
手のサイズ全長約124mmの中型サイズです。極端に手が小さい方は、かぶせ持ち時に指先がボタン後方へ下がり、クリックがやや重く感じられる場合があります。
グリップスタイルかぶせ持ちやつかみ持ちには抜群の適性を誇りますが、手のひらを完全に浮かす純粋なつまみ持ちには後部のコブが干渉しやすくなります。
PCスペック4000Hzや8000Hzを常用する場合、相応のCPU処理性能と高リフレッシュレート対応モニターが推奨されます。
予算感2万円台前半の実売価格となっており、前作V1より価格帯が上がっている点を把握しておきましょう。

前作V1ユーザーは乗り換えるべきか?

  • 乗り換えを強く推奨できるケース
    • V1の全長(約119mm)が短く、手のひらの一部が浮く感覚があった方
    • 初期型スイッチの甲高いクリック音やホイールの耐久性に不安を感じていた方
    • 底面の肉抜き穴にホコリが溜まるのを防ぎたい方
    • 4000Hzや8000Hzの超高速ポーリングレート環境へ移行したい方

全長が5mm伸びてカーブが滑らかになったことで、握ったときの一体感が大きく向上しています。
前作のコンセプトを愛用している方ほど、順当かつ確実な進化を実感できます。

こんなプレイスタイル・手の大きさの人にイチオシ

  • 手首や前腕の疲労を抑え、長時間リラックスしてFPSをプレイしたい方
  • 他社のエルゴマウスを使っていて、小指の置き場や擦れに違和感を抱いていた方
  • 左右対称マウスのシャープな振り心地が好きだが、手のひらの安定感も欲しい方
  • 『VALORANT』や『CS2』など、水平移動の安定性と確実なストッピングを重視する方
  • PCに常駐アプリをインストールせず、Webブラウザ上で身軽にデバイス設定を完結させたい方

ライバル機と比較したときの総合的なコストパフォーマンス

比較モデル主な特徴Thorn V2 を選ぶメリット
Logicool G PRO X SUPERLIGHT 2 DEX大手ブランドの代表的エルゴ機。右側面の傾斜が急。Thorn V2の方が右側面の傾斜が緩やかで小指が収まりやすく、同梱アクセサリーも充実。実売価格も抑えめ。
Razer DeathAdder V3 Pro全長約128mmとやや大柄な王道エルゴ機。Thorn V2は全長約124mmと日本人の手に馴染みやすい中型サイズで、取り回しやすさに優れる。
ZOWIE EC-CW シリーズドッシリ包み込む伝統形状。最大1000Hz対応。Thorn V2は約55gと軽量で、最大8000Hz通信や光学スイッチなど基本性能の先進性が突出。

2万円台前半という価格帯の中で、最新MCU、8K対応、光学式スイッチ、高精度センサー、さらに各種アクセサリーまで揃ったThorn V2のコストパフォーマンスは市場トップクラスです。

Thorn V2 レビューの総括:完成度を極めたエルゴノミクスの新たな到達点

Lambzu Thorn V2は、前作で確立された「左右対称と左右非対称のハイブリッド」という優れたアイディアをベースに、ユーザーの要望を丹念に拾い上げて弱点を克服した完成度の高いゲーミングマウスです。

単なるスペックアップにとどまらず、握った瞬間に指が吸い付くシェルの造形、落ち着きのある上質なクリック感、そして競技シーンで役立つ実用的なWebドライバー機能まで、実戦における扱いやすさが徹底的に追求されています。

長時間のプレイでも手のひらを優しく支えてくれる快適性と、ターゲットへ鋭く照準を合わせられる機動性を兼ね備えた本機は、エルゴマウスを求めるすべてのプレイヤーにとって、確かな満足感をもたらしてくれる頼もしい相棒となります。

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