Pulsar 「JV-X」レビュー|細身エルゴの真価と8K対応センサーを徹底検証【サイズ・持ち方・設定】

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ゲーミングマウス市場は年々多様化し、各メーカーが軽量化や高性能センサー、独自スイッチなどを競い合う中で、最近は“プロ選手との共同開発モデル”が注目を集めています。

メーカーが想定する「万人向けの形状」だけでなく、実際に競技シーンで戦うプロゲーマーの使用スタイルやプレイ環境を反映した製品は、独自性が強く“尖った存在”としてプレイヤーの目を引きます。

今回レビューする Pulsar 「JV-X」 は、その典型とも言えるモデルです。

このマウスは、世界的人気タイトル「VALORANT」で活躍した元プロプレイヤー Jessie Vash選手 のフィードバックをもとに設計された、Pulsarの「Proシリーズ」に属するゲーミングマウスです。

Proシリーズは、プロの「理想の形」をそのまま製品化することをコンセプトにしており、量産型の無難なマウスとは一線を画しています。

そのため、初めて触れる人にとっては「ちょっとクセがある」と感じられるかもしれませんが、プレイヤーの持ち方や操作スタイルに合致すれば、既存のどのマウスにもないフィット感を得られるのが大きな魅力です。

さらに「JV-X」は、最新の XS1センサー(最大32,000DPI・8,000Hzポーリングレート対応) を搭載し、重量はわずか50g台。プロユースを意識した高い基本性能も兼ね備えています。

加えて、ソフトウェアはブラウザベースのWebドライバーに対応しており、環境に依存せず簡単にカスタマイズ可能なのも特徴です。

この記事では、「JV-X」の特徴や形状、操作感、そして実際の使い心地までを詳細にレビューしていきます。

万人向けではないからこそ光る“プロ仕様の個性”を、ぜひ確認してみてください。

目次

Pulsar 「JV-X」とはどんなマウスか

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出典:Pulsar公式

プロシリーズとコラボの背景

ゲーミングマウスの多くは“万人向け”の形状を目指して設計されますが、Pulsarの Proシリーズ は真逆のコンセプトを掲げています。

「プロゲーマーの理想の形をそのまま製品化する」――これがProシリーズの特徴です。

「JV-X」は、VALORANT 元プロ選手Jessie Vash氏のプレイスタイルを反映したモデルです。

右サイドを思い切って直線的に削り込んだシェイプや、細身ながら高さを持たせた設計は、まさに彼の持ち方から生まれたオリジナル。

そのため、既存のエルゴノミクスマウスでは感じられない独自性を備えています。

スペックと価格帯

「JV-X」は「プロ仕様らしい尖り」と「最新センサー性能」を両立しています。

主要スペック

  • センサー:Pulsar独自 XS1(PAW3950ベース)
  • 最大DPI:32,000
  • ポーリングレート:最大8,000Hz(8Kドングル付属)
  • 重量:約56g(軽量クラス)
  • サイズ:121 × 62 × 40.6 mm
  • グリップ幅:約54.7 mm(スリム設計)
  • スイッチ:Pulsarオプティカル(光学式)
  • ソフトウェア:Webドライバー対応(ブラウザ上で設定可能)
  • 価格:19,800円(税込)
項目内容
センサーXS1(PAW3950ベース)
DPIレンジ最大 32,000
レポートレート125~8,000Hz
LOD0.7 / 1.0 / 2.0 mm
重量約56g
サイズ121 × 62 × 40.6 mm
グリップ幅約54.7 mm
スイッチ光学式オプティカル
ソフトWebドライバー対応
価格19,800円(税込)

付属品とデザインの特徴

「JV-X」には、プロユースを意識したパッケージが揃っています。

同梱物

  • 8K対応ワイヤレスドングル
  • マウスソール(大判+センサーリング)
  • ステッカー・説明書
  • ※ロットにより予備ソールが付属する場合もあり

外観と作りの特徴

  • フルソリッドシェル:肉抜きなしで高い剛性を確保
  • 右サイドの直線設計:薬指・小指を伸ばす/曲げる両スタイルに対応
  • トップは控えめな盛り上がり:被せ持ちでも圧迫感が少ない
  • 大型ホイール:細かな刻みでグリップ性アップ、クリックはやや硬め
  • 埋め込み気味のサイドボタン:誤操作しにくいが突出感は控えめ
  • LEDインジケーター:バッテリー残量が一目で分かる

コーティング

  • マット寄りの仕上げ
  • 乾燥肌だとやや滑りやすい一方、しっとりした手ではグリップ力が増す

「JV-X」は「プロ仕様の個性派エルゴ」と「最新スペックの実用性」を兼ね備えた一台です。

右サイドの直線シェイプやスリムな幅は人を選ぶものの、ハマる人にとっては既存のエルゴにはない快適さを提供します。

 

Pulsar 「JV-X」の形状と持ち心地

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出典:Pulsar公式

全体的な特徴

Pulsar 「JV-X」は、右手専用の左右非対称エルゴノミクス形状を採用しています。

ただし一般的なエルゴマウスに比べて、幅が細めでトップの盛り上がりも控えめなのが大きな特徴です。

  • 本体サイズ:121 × 62 × 40.6 mm
  • グリップ幅(実測目安):約54.7 mm(スリムな設計)
  • トップピークは中央付近で、バックハンプは弱め
  • 前方が高く、後方は薄め → 握ったときに手の角度がやや上向きになりやすい

比較:グリップ幅の目安

モデルグリップ幅
JV-X約54.7mm
Xlite V4 Medium約56.5mm
Zowie EC2約56.7mm
G Pro約58.6mm

このように「JV-X」は、同クラスのエルゴマウスと比べて横幅がスリムで、左右の切り返し操作を軽快に行えるのが魅力です。

右サイドの独自性

一般的なエルゴマウスは右サイドが膨らんでいて、小指や薬指を“逃がして支える”形状が多いですが、「JV-X」は真逆のアプローチをしています。

  • 直線的に削られた右サイド:薬指・小指を伸ばして添える、あるいは曲げて支える両方に対応可能
  • 緩やかな“落とし”加工:指が自然にフィットしやすく、密着感を強める
  • メリット:指の置き方に自由度があり、微調整がしやすい
  • デメリット:“右側の膨らみで小指を強く支えたい”タイプのユーザーには物足りない可能性

この“直線+落とし”の設計は、握り直しを減らし、安定した操作を維持することを意識していると考えられます。

サイズ感と持ち方の相性

「JV-X」は細身かつ後方が薄い形状のため、持ち方や手のサイズによって相性が大きく変わります。

持ち方小~中サイズの手中~大サイズの手特徴
かぶせ持ち△~○後方が薄く密着感が強い。手が大きいと前寄りに感じる場合あり。
深めのつかみ持ち直線的な右サイドで薬指・小指を支点にしやすい。細身なので振りが軽快。
浅めのつかみ持ち指先寄りの操作がしやすく、トップが低めで甲が突っ張りにくい。
つまみ持ち後方が平たく掌離れを作りやすい。左右非対称が気にならなければ操作性良好。

向いているユーザー

  • エルゴの安定感を維持しつつ、細身で軽快な操作感を求める人
  • 薬指・小指の置き方にクセがある/変えたい
  • 指先寄りで繊細なエイム操作を重視する人

合わない可能性があるユーザー

  • 右サイドの“膨らみ”に小指を押し当てたい人
  • サイドボタンに強い突出感を求める人
  • かぶせ持ちで後方の厚みや安定感を重視する人

「JV-X」の形状は、従来のエルゴマウスとは一線を画しています。細身の横幅直線的な右サイドが、薬指・小指の置き方や指先でのコントロールを自由にし、特につかみ寄りの操作を好むユーザーには高い適性を示します。

一方で、従来型の“膨らみで支える”エルゴに慣れている人には違和感もあり、好みがはっきり分かれる設計と言えるでしょう。

 

Pulsar 「JV-X」の操作感とパフォーマンス

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出典:Pulsar公式

メインスイッチとクリック感

「JV-X」はPulsar独自のオプティカルスイッチを採用しています。

光学式ならではの速い応答と耐チャタリング性能が強みで、競技シーンを意識した仕上がりです。

  • 押し心地:浅めでカチッとした反応、戻りも速い
  • :やや大きめでメカニカル寄りの“パキッ”としたクリック音
  • 安定性:横ブレや縦ブレは少なく、左右の押し感も均一
  • デバウンス調整:Webドライバーで0msから変更可能。0msで不具合が出たら1msずつ上げるのが基本

このため、タップ撃ちや連打系の操作ではクリックテンポの速さが活きます。

ホイールとサイドボタン

ホイールは大型で、細かな刻みが入ったグリップ性の高い表面。

スクロール操作の安定感が強く、細かい調整も効きやすい設計です。

  • ホイール
    • 回転:スムーズで段差は弱め、ただし1ノッチは認識できる
    • クリック:やや硬め → 「確実に1回押す」動作向き
  • サイドボタン
    • 埋め込み気味で突出感は控えめ
    • 押し心地は軽め〜中庸で素直
    • 誤操作が少ない一方、即座に押せる感触が欲しい人には物足りない

つまり、誤入力を避けたい人には好相性ですが、MMOなどでサイド頻度が高い人には慣れが必要です。

センサー性能とポーリングレート

心臓部にはXS1センサー(PAW3950ベース)を搭載。

精度と安定性は申し分なく、8KHzまで対応するのもポイントです。

基本性能

  • 最大DPI:32,000(不要な段数は削除可)
  • LOD(リフトオフ距離):0.7 / 1.0 / 2.0mmから選択
  • ポーリングレート:125Hz~8,000Hz

ポーリングレートの目安

  • 1,000Hz:最も安定、一般的な環境向き
  • 4,000Hz:高リフレッシュモニターと相性良く、操作の滑らかさが増す
  • 8,000Hz:最速応答。ただしCPU負荷・バッテリー消費が増えるため、環境次第

補助機能(Webドライバーで設定可能)

  • 角度調整(-30°~+30°):持ち癖補正
  • Motion Sync:トラッキング精度↑/応答速度↓(FPSはOFF推奨)
  • Ripple Control / Angle Snap:直線補正。ヘッドライン維持には有効だが精密エイムは不向き
  • Turboモード:応答速度↑/バッテリー消費↑
  • 低電力モード:残量に応じてポーリングを自動で落とす

用途別おすすめ設定

用途に応じた設定の一例をまとめます。

用途 / ゲームタイプDPIポーリングLOD補助機能デバウンス
VALORANT / CS系800–1,6001,000–4,000Hz0.7–1.0mmMotion Sync OFF / Ripple OFF0–2ms
Apex / 高速トラッキング系1,200–2,4002,000–4,000Hz1.0mmRipple好み / Snap OFF0–2ms
MMO / 作業併用1,600–2,4001,000Hz1.0–2.0mmRipple・Snap ONでも可2–4ms
検証や最速重視800–1,6008,000Hz0.7–1.0mm全OFF / Turbo ON0–1ms

「JV-X」は、クリックのテンポ感・ホイールの安定感・誤爆しにくいサイドボタンを備えた操作性に加え、XS1センサー×8KHz対応の最新スペックを持つマウスです。

特にFPSのような素早く細かいエイム操作で真価を発揮し、セッティング次第で幅広い用途に対応できます。

 

Pulsar 「JV-X」のソフトウェアとカスタマイズ機能

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出典:Pulsar公式

Webドライバー対応と設定項目

「JV-X」は、PulsarのWebドライバーに対応しています。

専用アプリをインストールする必要がなく、ブラウザ経由で設定を変更できるのが特徴です。

対応機能の一覧

  • ボタンカスタマイズ(割り当て変更・無効化)
  • DPI段数と数値設定
  • ポーリングレート(125〜8,000Hz)
  • LOD(リフトオフディスタンス)調整
  • モーションシンク・リップル制御・アングルスナップ・ターボモード
  • デバウンスタイム(0msから可変)
  • プロファイル保存・切り替え
  • マクロ作成と適用
  • LED表示(DPIインジケーター・残量LED)制御
  • ファームウェア更新・初期化

Webベースのため、OSを問わず利用でき、日本語を含む多言語対応も整っています。

DPI・LOD・モーションシンクなどの調整

Webドライバーでは細かいパフォーマンス設定が可能です。

とくにFPSなど競技シーンで重要なのはDPI、LOD、ポーリングレート、補助機能の調整です。

項目調整範囲効果推奨設定例
DPI最大32,000、10刻みで設定可感度調整FPSは800〜1,600DPI、作業併用は1,600〜2,400DPI
ポーリングレート125 / 500 / 1,000 / 2,000 / 4,000 / 8,000Hz入力更新頻度まずは1,000Hz安定、4K/8KはPC性能次第
LOD0.7 / 1.0 / 2.0 mmリフト時の追従停止距離0.7〜1.0mmが標準。高ソールや硬パッドなら2.0mm
モーションシンクON/OFF精度↑ 応答↓FPSはOFF推奨
リップル制御ON/OFF線をまっすぐ引きやすい細かいエイムが犠牲になる場合あり
アングルスナップON/OFF直線補正作業では便利、FPSではOFF
ターボモードON/OFF応答速度↑ 消費↑勝負所でON
デバウンス0〜数ms誤クリック防止0msから開始、誤作動があれば1msずつ追加

初心者の方は「DPI固定/ポーリング1,000Hz/LOD 0.7mm/補助機能OFF/デバウンス0ms」を基準にすると扱いやすいです。

そこから環境やプレイスタイルに合わせて調整していきましょう。

省電力機能とマクロ設定

「JV-X」は、無線運用におけるバッテリー管理も考慮されています。

省電力機能

  • 低電力モード閾値を設定可能
  • 例:バッテリー20%以下で自動的にポーリング1,000Hzへダウンクロック
  • 長時間プレイ時に便利で、電池切れを防ぎつつ応答性を維持

LED制御

  • バッテリー残量表示のLEDをON/OFF可能
  • ドングルLEDも消灯でき、バッテリー持ち改善につながる

マクロ設定

  • ボタンに複数入力を登録可能(キー入力・遅延設定・繰り返し回数指定)
  • FPSではあまり使わないが、MMOや作業用途で便利
  • プロファイルと組み合わせてゲーム別に管理できる

Webドライバーを通じて、「JV-X」はDPI・ポーリング・LODなどの基本調整から省電力管理やマクロまで、幅広いカスタマイズが可能です。

初期設定をシンプルにまとめつつ、自分のプレイスタイルに応じて少しずつ最適化していくことで、ハード性能を最大限に引き出せます。

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Pulsar 「JV-X」を使用した私の体験談・レビュー

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使用環境と前提条件

レビューにあたって、私は複数のゲームと作業環境で「JV-X」を試しました。

基本的にはかぶせ持ち7割/つかみ持ち3割で使い分けています。

  • プレイ環境
    • DPI:800〜1,600
    • ポーリングレート:1,000Hzと4,000Hzを用途別に切替
    • パッド:コントロール系布 → ハイブリッド → 高速系で比較
  • 初期設定
    • DPI段数は1つに固定
    • LODは0.7〜1.0mm
    • 補助機能(モーションシンク、リップル、スナップ)は基本OFF

触って感じた特徴

  • 横幅が細身で、左右の切り返しが軽い
  • 右サイドの直線設計で薬指・小指の置き方を変えやすい
  • トップが控えめ+前高めの形状で、指先寄りの操作に持ち込みやすい

特に、指先での細かい微調整や“止め”動作がスムーズになった点は印象的でした。

設定と操作感の関係

シーン設定体感したメリット注意点
ヘッドライン維持800DPI / 1,000Hz / LOD 0.7mm微停止が安定。スリム形状でブレが少ない素早い振りには慣れが必要
高速な左右振り1,600DPI / 4,000Hz視点移動が滑らか。リカバリーも速いバッテリー消費が増加
近距離のタップ撃ちデバウンス0〜1ms光学スイッチの戻りが速くテンポ良い0msで誤入力が出る場合あり
リフトが多い操作LOD 1.0mmセンサー切れが少なく追従安定低すぎる設定は逆効果
作業用途Ripple/Angle Snap ON図形や直線操作が快適エイム精度は落ちる

クリック・ホイール・サイドの感触

  • メインクリック:浅めでカチッとした応答。戻りが速くテンポが良い
  • ホイール:大径で段差は弱め、指掛かりは良好。ただしクリックはやや硬い
  • サイドボタン:埋め込み気味で誤爆が少ない一方、即押しの感覚を求める人には物足りない

持ち方ごとの相性

  • かぶせ持ち:後方が薄く密着感あり。前寄りで指先操作に寄せやすい
  • つかみ持ち:直線右サイドが支点作りに効き、水平の切り返しが軽快
  • つまみ持ち:後方が平たいので掌離れがしやすく、指先操作が自然にできる

良かった点・気になった点

良かった点

  • 細身の形状と直線サイドで指の自由度が高い
  • 光学スイッチのキレと戻りの速さ
  • Webドライバーで角度補正やDPI段数の最適化が簡単
  • 8K対応まで視野に入る拡張性

気になった点

  • ホイールクリックが硬め → 武器切替には◎、連打用途には△
  • サイドボタンの突出感が薄い → 誤爆は減るが即押し派には物足りない
  • 乾燥肌だと滑りやすい → グリップテープで解決可能

私の最適プリセット

最終的に落ち着いた設定は以下の通りです。

  • FPS汎用:1,000Hz / 1,000〜1,200DPI / LOD 0.7mm / 補助OFF / デバウンス1ms
  • 高速寄りマップ:4,000Hz / 1,600DPI
  • 作業併用:1,600DPI / Ripple ON

体験談の総括

「JV-X」を使ってみて感じたのは、従来のエルゴマウスとは一線を画す独特な設計でした。

右サイドの直線形状と細身のシェイプは最初こそ違和感がありましたが、慣れると指の自由度が増し、左右の切り返しや視点の微調整が非常にやりやすくなりました。

光学スイッチの戻りも速く、タップ撃ちや連打に心地よいテンポを与えてくれます。

一方で、膨らみで小指を支える従来のエルゴに慣れている人や、突出感の強いサイドボタンを好む人には合わないかもしれません。

総じて、「JV-X」は万人向けではなく好みが分かれるモデルですが、私にとってはつかみ寄りの持ち方と相性が良く、精密な操作を支える強力なパートナーになり得ると感じました。

 

Pulsar 「JV-X」に関するQ&A

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Pulsar 「JV-X」に関して、よく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。

「JV-X」はどんな特徴を持ったマウスですか?

プロシリーズに位置づけられる右手専用のエルゴノミクスマウスで、VALORANT元プロ選手の意見を反映した独自設計が特徴です。細身で直線的な右サイド形状により、薬指・小指の置き方に自由度があり、従来のエルゴにはない操作感を提供します。

サイズや重さはどのくらいですか?

サイズは121 × 62 × 40.6mmで、ミドルサイズに分類されます。重量は約56gと、フルソリッドシェルのエルゴマウスとしては非常に軽量です。

どんな持ち方に向いていますか?

かぶせ持ち・つかみ持ち・つまみ持ちのいずれも対応できますが、特につかみ寄りのグリップで真価を発揮します。細身の形状と直線サイドにより、水平の切り返しや微細なエイムがしやすくなります。

センサー性能はどうですか?

PAW3950ベースのXS1センサーを搭載しており、最大32,000DPI・最大8,000Hzのポーリングレートに対応。トラッキングの安定性と応答速度は現行トップクラスです。

ソフトウェアは必要ですか?

専用アプリは不要で、ブラウザからアクセスできるWebドライバーで設定を行います。DPI、LOD、ポーリング、角度補正、デバウンス調整、マクロ設定などを直感的に変更可能です。

サイドボタンやホイールの使い心地は?

サイドボタンは埋め込み気味で誤操作しにくく、ホイールは大径で指掛かりが良いのが特徴です。ただし、ホイールクリックはやや硬めで、サイドボタンの突出感も控えめなため、好みによって評価が分かれます。

どんなユーザーにおすすめですか?

従来のエルゴで「横幅が広い」「小指の置き場に違和感がある」と感じた人に特におすすめです。また、指先操作や細かいエイムを重視するFPSプレイヤーに適しています。一方で、右サイドの膨らみで手を支えたい人や、サイドボタンを頻繁に使うMMOプレイヤーには不向きかもしれません。

手の大きさによる向き・不向きはありますか?

手の大きさが平均〜小さめの人には特にフィットしやすい印象です。大きな手でも使えますが、前寄りにグリップする形になりやすく、サイズ感を小さく感じる可能性があります。

有線接続は可能ですか?

付属のUSB-Cケーブルを使用すれば有線接続も可能です。無線時よりも遅延はさらに低減され、長時間使用時のバッテリー消費も気にせずプレイできます。

ソールやグリップテープなどのアクセサリーは付属していますか?

標準で交換用マウスソールやステッカーが付属しますが、追加のグリップテープは含まれていません。コーティングが滑ると感じる場合は、サードパーティ製グリップテープを併用すると安定感が増します。

ソフトウェア(Webドライバー)はどのOSでも使えますか?

基本的にWindowsとMacで動作し、ブラウザベースのため環境を選びにくい設計です。日本語対応しているので、英語が苦手な方でも安心して操作できます。

競技シーンで使うメリットはありますか?

軽量かつ直線的なサイド形状により、指先操作に依存するプレイヤーがより自然にプレイできるのがメリットです。特にタクティカルFPSで「水平の切り返し」と「ヘッドライン維持」がしやすくなると感じる人が多いでしょう。

価格は高いですが、それに見合う価値はありますか?

税込19,800円という価格は決して安くありませんが、プロ選手の意見を取り入れた独自設計、8K対応センサー、軽量ボディといった要素を考慮すると“特化した性能を求める人”には十分に価値があるといえます。

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Pulsar 「JV-X」のレビューのまとめ

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Pulsar 「JV-X」は、プロ選手の握り癖を“そのまま形にした”細身エルゴ。

右サイドの直線+緩い落としという個性が、薬指・小指の置き方の自由度を生み、指先主導のコントロールを後押しします。

XS1センサー×最大8,000Hz、Webドライバーでの緻密なチューニングと合わせ、競技寄りの精密操作に応える1台です。

「JV-X」の要点

  • 形状:細身×控えめハンプ×直線的な右サイド=握り直しが減る/水平の切り返しが軽い
  • 操作キレのある光学クリック、大径ホイール、誤爆しにくいサイド
  • 調整:WebドライバーでDPI・LOD・角度補正・8Kまで網羅

良いところ/気になるところ

良いところ

  • 指の支点を作りやすい直線右サイド細身グリップ
  • 光学スイッチの立ち上がりと戻りの速さ
  • Webドライバーで角度補正やデバウンス、LODを素早く最適化
  • 8K対応の拡張性と堅牢なフルソリッドシェル

気になるところ

  • ホイールクリックがやや硬め → 連打用途は慣れが必要
  • サイドボタンが埋め気味 → 誤爆減、即押し派は握り位置や割当調整を
  • 乾燥肌で滑りやすい場面グリップテープやパームの意識で改善
  • 価格は19,800円(税込)と“プロ仕様”のレンジ

どんな人に刺さる?(適性マップ)

ユーザー像 / 使い方相性理由
指先で細かく“止め”を作るFPS勢細身+直線右サイドで支点が安定、微停止が決めやすい
つかみ寄り・前寄りグリップが多い前高・後薄で指先主導に移行しやすい
右サイドの膨らみで小指を強く支える派直線設計のため“押し当て”の支えは弱め
サイドボタンを即押しで多用(MMO等)埋め気味。誤爆は減るが突出感は控えめ
センサー設定を細かく詰めたいDPI段数固定、角度補正、LOD、8Kまで自在

初期セットアップ例

  1. DPI段数を1つに(800 or 1,600)
  2. ポーリング=1,000Hzで安定確認 → 環境が許せば4,000Hz
  3. LOD=0.7〜1.0mm(ローセンシのリフト多めは1.0mm)
  4. 補助機能は全OFF(Motion Sync / Ripple / Snap / Turbo)
  5. デバウンス=0ms開始 → もし誤作動があれば+1ms
  6. 直線が流れるなら角度補正±2〜5°で微調整

Pulsar 「JV-X」のレビューの総括

Pulsar 「JV-X」は、従来のエルゴノミクスマウスに慣れた人ほど新鮮に感じられる独自の設計を備えたモデルです。

細身で直線的な右サイドは、薬指や小指の置き方に自由度を生み出し、指先主導の操作を重視するプレイヤーにとって大きな強みとなります。

クリックのキレやセンサーの安定性、そしてWebドライバーによる柔軟なカスタマイズ性は、競技志向のユーザーにとって心強いポイントです。

一方で、膨らみのある従来型のエルゴを好む人やサイドボタンを頻繁に多用する人には違和感が残るかもしれません。

つまり、このマウスは万人向けではなく、プレイスタイルや持ち方が合う人にとってこそ真価を発揮する尖った製品だといえます。

もしあなたが「自分にしか合わないマウス」を探しているのなら、「JV-X」はその答えになるかもしれません。

新しい操作感に挑戦する価値を見出せる一台として、ぜひ一度手に取ってみてください。

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