2025年、ゲーミングマウス市場に再び革新をもたらしたのが、WLMOUSEの最新作「Strider(ストライダー)」です。
数々の軽量マウスを世に送り出してきたWLMOUSEから、今回はEndgame Gear 「XM1」の形状をベースとした左右対称型の新型モデルが登場しました。
本モデルの注目ポイントは、「ミディアムサイズでありながらわずか45gという超軽量設計」「マグネシウム合金による剛性と精巧な作り」、そして「掴み持ちユーザーに最適化されたフィット感」の3点です。
シンプルな見た目の中に、設計と素材選定へのこだわりが凝縮されています。
「Strider」は、ただの「XM1」クローンではありません。
トップシェルの微細な調整、ボタン構造、センサー位置など、実戦でのパフォーマンスを徹底的に考慮して磨き上げられた一体感のある操作性が特徴です。
その仕上がりは「軽さ」と「剛性」の両立を求めるゲーマーにとって理想的な選択肢となる可能性を秘めています。
この記事では、WLMOUSE 「Strider」の構造、持ち心地、クリック感、そして競合製品との違いまで、詳細にレビューしていきます。
特に「XM1形状が好きだけど軽さも妥協したくない」「掴み持ちに最適なフィット感を探している」という方にとって、本機がどれほど価値ある選択肢となるのかを検証していきます。

WLMOUSE 「Strider」の概要

スペックと基本仕様
WLMOUSE 「Strider」は、ハイエンドゲーミングに特化したミディアムサイズ・超軽量マウスです。
特に、形状の元となっているEndgame Gear 「XM1」と同様の握りやすさをベースにしつつ、素材やセンサー、設計を現代的にアップグレードしたモデルです。
基本スペック一覧
項目 | 詳細内容 |
---|---|
本体重量 | 約45g(ソール込みで47.2~47.4g) |
サイズ | 長さ:122mm / 幅:66mm / 高さ:38mm |
シェル素材 | マグネシウム合金+樹脂(底面) |
センサー | PixArt PAW3950HS |
ポーリングレート | 最大8000Hz |
接続方式 | 2.4GHz ワイヤレス(USB-Cドングル) |
バッテリー容量 | 300mAh |
カラー展開 | パープル、ホワイト、ブラック、ゴールド |
価格(税込) | 約25,000円 |
このように、軽量性・強度・ハイポーリング対応をすべて兼ね備えた、ゲーミングマウスの最先端を行く仕様となっています。
マグネシウム合金採用によるメリット
「Strider」最大の特徴の一つが、シェル素材にマグネシウム合金を採用している点です。
これはWLMOUSEが過去に展開した「Beast X」や「Sword X」などにも共通する特徴ですが、「Strider」ではさらに洗練された印象を受けます。
マグネシウム合金の利点
- 高剛性と耐久性:強く握っても“たわみ”が一切なく、競技中の誤操作を防げる
- 軽量性:アルミよりも軽く、プラスチックのような感触を持たない自然な手触り
- 放熱性:長時間使用でも熱がこもりにくく、快適な操作を維持
- 外観の高級感:光の当たり方で色味が変化するような美しい仕上がり
この素材選定により、「Strider」は見た目の魅力と操作性の両立を実現しています。
付属品と価格について
「Strider」は価格帯としてはやや高めですが、それに見合った付属品の充実度とカスタマイズ性の高さが魅力です。
同梱物一覧
- Strider本体(マグネシウム合金製)
- USB-Cケーブル(充電・有線接続用)
- 8Kドングル
- 1K Nanoドングル
- 純正グリップテープ ×2(貼り替え用)
- PTFEマウスソール
- PTFE ドットソール ×20
コストパフォーマンスの評価
- 価格:約25,000円
- 競合モデル(軽量+8000Hz対応+金属シェル)と比較しても同水準かそれ以上
単なる“高級マウス”ではなく、「操作性に直結する実用性の高いアイテムがすべて揃ったパッケージ」であることが「Strider」の魅力です。
WLMOUSE 「Strider」のフィット感と形状の特徴

Endgame Gear 「XM1」との比較
WLMOUSE 「Strider」は、Endgame Gear 「XM1」のクローン形状として開発されたモデルです。
見た目・寸法・背面の膨らみなど、99%の再現度とも言われており、実際に比較してもその形状の忠実さが際立ちます。
主な共通点
- 左右対称・非対称のハイブリッド形状
- 背面の盛り上がりが後方寄りに設計
- くびれが深く、逆ハの字に切り込まれた側面
- くぼみのないメインボタン設計
これらの設計により、「XM1」で評価された“掴み持ち特化”のフィット感を完全再現しており、「XM1」ユーザーでも違和感なく移行できる完成度となっています。
掴み持ち特化の設計意図
「Strider」は、「指先と手のひらを同時に安定させること」に重きを置いた設計です。
これはただ軽いだけのマウスとは一線を画すポイントです。
特徴的な構造とその効果
- 逆ハの字の側面
→ 指が自然に引っかかり、持ち上げやすくなる - くびれの深さと指の収まり
→ 掴み持ち時に自然な位置に指が固定される - 後方の盛り上がり(コブ形状)
→ 手のひら全体で支える・浅めのホールドも可能 - メインボタンの低さとフラットさ
→ クリック感が安定し、ズレが起きにくい
これにより、「Strider」は“がっしりと固定したい”派のゲーマーにとって理想的な構造となっており、プレイ中の一体感を高めてくれます。
他機種(Sora V2/Scyrox V8)との違い
「Strider」のフィット感をさらに理解するには、類似コンセプトを持つ他モデルとの比較が有効です。
他モデルとの比較表
比較モデル | サイズ感 | フィット感の方向性 | 特徴 |
---|---|---|---|
Sora V2 | やや小ぶり | 指先の可動域をやや確保したバランス型 | 側面角度は緩く、浅めの掴みも可能 |
Scyrox V8 | 小型(スモール) | 手のひら側に密着感を重視 | 背面の膨らみが中央寄り、逆ハ角度は浅い |
Strider | 中型(ミディアム) | 指先と手のひらを“完全固定”型 | 側面の角度が鋭く、がっしりとした一体感 |
選び方のヒント
- しっかり固定して正確なエイムを重視したい:Strider
- 多少の遊びがほしい・汎用性を求める:Sora V2
- 軽く包み込むようなフィット感・コントロール重視:Scyrox V8
「Strider」はこの中でもっともフィット感が強く、細かい操作まで意識しやすいマウスです。
代わりに、手のサイズや持ち方の相性にややシビアで、「合う/合わない」が明確に出るモデルでもあります。
WLMOUSE 「Strider」の操作性とボタンの使いやすさ

クリック感とスイッチ性能
WLMOUSE 「Strider」は、オムロンオプティカルスイッチを採用しており、非常に高い反応性とクリックフィールを実現しています。
クリックの特徴
- 軽めのクリック圧ながら、跳ね返りが強くシャープな感触
- 連打時にもバウンドが少なく、入力の安定性が高い
- クリック時の“遊び”が少なく、感触にムラが出にくい
- 「XM2we」よりも柔らかめで、繊細な射撃(タップ撃ちなど)に向いている
高価なスイッチを活かしたセッティングで、軽い操作感と確実な応答性を両立しており、特にFPSにおけるリズミカルなクリック操作に強みがあります。
サイドボタン・ホイールの配置と反応
サイドボタン
- 本体からしっかり突出していて、親指で押しやすい位置に配置
- やや軽めのクリック感で、硬すぎず柔らかすぎない適正な圧力
- 手前側は少し“遊び”あり、気になる人は注意が必要
- 被せ持ちでも掴み持ちでもスムーズにアクセス可能
ホイールとホイールクリック
- スクロールの回転は軽めでやや緩めなノッチ感
- クリックは標準的な硬さで、左右クリックとの感触差も少ない
- 素早く入力したい場面でも、誤操作を起こしにくいバランス設計
「Strider」のボタン周りは、「確実性」と「軽快さ」のバランスが非常に優秀です。
ボタン配置が直感的かつ機能的で、手の形に沿った自然な動きで操作できます。
センサー配置とトラッキングの直感性
搭載されているのは、PixArt PAW3950HSセンサー。
このセンサーは競技仕様にも耐えうる高性能を持ち、かつ配置面でも計算された設計がされています。
センサーの特徴
- 位置は本体中央やや前寄り(XM2と同様)
- 親指の延長線上にくるため、操作のブレが少ない
- センサー部のくぼみが軽く指を固定しやすくする工夫
- LOD(リフトオフディスタンス)は0.7mm~2mmまで調整可能
この絶妙なセンサー配置により、Striderはマウスと手が一体になったかのような直感的なトラッキング操作が可能です。
高速フリックから細かいエイムまで、幅広いプレイスタイルに適応します。
WLMOUSE 「Strider」のソフトウェアと設定機能

ドライバーソフトの使いやすさ
「Strider」に対応するWL MOUSEの専用ドライバーソフトは、過去モデルと共通のインターフェースを採用しています。
直感的で初心者にも扱いやすく、かつ競技用途にも応える設定項目が揃っています。
特徴
- トップ画面でバッテリー残量や基本設定が一覧で確認可能
- 日本語対応で説明が丁寧(初心者にも配慮されたUI)
- 設定反映も高速でストレスなし
- プロファイル切り替え機能あり(用途ごとに使い分け可能)
設定可能な項目と競技向け機能
WL MOUSE 「Strider」のソフトウェアでは、競技プレイヤーを意識した詳細なカスタマイズ機能が用意されています。
主な設定項目一覧
項目 | 内容・説明 |
---|---|
DPI設定 | 任意の解像度を段階設定可能(複数プロファイル切替可) |
ポーリングレート | 最大8000Hzまで対応(1000/2000/4000/8000) |
LOD(リフトオフ距離) | 0.7mm / 1mm / 2mm まで選択可能 |
レバンスタイム | 推奨値は「4」、調整することでクリック遅延の微調整が可能 |
ハイパー競技モード | 応答速度と精度向上(※バッテリー消費が大きくなる) |
モーションシンク | ポーリングとセンサーの同期によるカーソル安定化機能 |
アングルスナップ | 軌道補正機能(必要に応じてON/OFF) |
リプルコントロール | 波打ち防止処理(精密操作を妨げないよう設定可) |
ボタン割当・マクロ登録 | 任意の機能やキー操作を設定可能(基本使用では非推奨) |
ドングルライティング | USBドングルの発光色をカスタマイズ(状態表示などに活用) |
これらの設定を駆使することで、「Strider」は高度なカスタマイズが求められるeスポーツプレイヤーにも対応可能な仕様となっています。
DPI・ポーリングレート調整の実用性
「Strider」の真価は、8000Hzという超高ポーリングレートを活かすための設計にあります。
実用面でのポイント
- 高DPI + 高ポーリング環境での操作が非常に滑らか
- 1000Hz設定時はバッテリー持ちも良く、日常使用にも耐える
- 8000Hz時はバッテリー20時間程度(競技使用では十分な持続)
競技モードを有効にすると反応速度が最適化され、0点台のクリック遅延(レバンスタイム)と極小LODにより、まるで“手が画面に直結している”ような感覚で操作できます。
WLMOUSE 「Strider」を使用した私の体験談・レビュー

WLMOUSE 「Strider」を実際に使用し、数日間にわたりFPSゲームや通常作業に導入してみました。
その中で強く感じたのは、「軽量マウスの理想形が、ここにある」ということでした。見た目はシンプルながら、細部にまで設計の意図が伝わってくる製品です。
プレイ時の使用感:掴み持ちに完全特化
FPSでの使用を前提として「Strider」を握ってみたところ、指・手のひらのどちらにも迷いなく収まる安心感を得られました。
特に、以下の点で「掴み持ち向けに最適化された設計」であることが明白でした。
▶ 掴みやすさと“持ち上げのしやすさ”
- 側面の逆ハの字形状は、親指・薬指・小指を自然に固定し、マウスの持ち上げが非常にスムーズ。
- 握る力を抜いていても「落ちる感覚」がなく、リフト操作中の負担が極端に少ない。
- 後部の盛り上がり(いわゆる“コブ”)が手のひらにぴたりと張り付く感触で、エイムの安定感に直結。
▶ 精密エイムでの追従性
- 高ポーリングレート設定(8000Hz)+モーションシンクONにより、スムーズかつ遅延感ゼロのカーソル挙動。
- 特に「VALORANT」のように一発の精度が勝敗を分けるシーンでは、手とマウスの一体感が明確に違いとして感じられました。
- リコイル制御中の微調整も、Striderだと無理なく繊細に操作できます。
操作感の質:クリック感・センサー挙動・剛性
▶ メインクリックの質感
- クリック圧は軽めですが、オムロンオプティカルスイッチによる「コツッ」とした跳ね返りが心地よく、連打でも押し心地にブレがない。
- 押下後の沈み込みが浅く、「押した」という感覚が指先にきちんと返ってくる。
- 特にバロラントのタップ撃ちやシングルショットの応答性に大きな満足感を得られました。
▶ センサー位置と“意識せずに合う”操作軸
- センサーは親指とほぼ平行の位置に配置されており、自然なマウスの向きと軌道が合致。
- これはエイム時に「手のひらでコントロールする」という感覚ではなく、“指先とセンサーが同期している”ような直感的操作に貢献していると感じました。
▶ 剛性と構造精度
- 45gという軽さを持ちながらも、マグネシウム合金による構造の頑丈さが圧倒的。
- 思い切り握り込んでもきしみ・たわみ・沈み込みが皆無で、まるで一枚板で構成されているかのような一体感。
- 指先に全体重を預けても、剛性の高さからくる安心感が常にある。
サイドボタン・ホイールまわりの印象
▶ サイドボタン
- 位置は絶妙。親指の自然な動線上にあり、移動距離が非常に短い。
- 手前のボタンにわずかに“遊び”がありましたが、FPSでの「投げ物」など誤爆を防ぐ意味ではむしろ好都合にも感じました。
- 感度の高いユーザーには、事前に押し込み深さを確認しておくことを推奨。
▶ ホイールとクリック
- ノッチ感はやや緩く、スクロール精度よりも“スムーズさ”を重視したチューニング。
- ホイールクリックも軽すぎず硬すぎず、メニュー操作やマクロ起動に使っても十分に実用レベルです。
ワイヤレス性能とバッテリーの持ち
- 通常の1000Hz設定で使用する分には、1時間使って1%減るかどうかのレベルで、充電の手間はほぼなし。
- 8000Hzに設定しても、実質20時間以上連続使用が可能で、競技会や長時間セッションにも安心。
- バッテリー容量300mAhというスペックは超軽量モデルとしては驚異的なバランスでした。
総合的な使用感まとめ
評価軸 | 所感 |
---|---|
握りやすさ | 掴み持ちにおいては最高クラス。特に“持ち上げのしやすさ”は特筆もの |
操作の一体感 | センサー配置と軽量性により、手とマウスが完全にリンクしている感覚 |
クリック感 | 軽快で歯切れが良く、リズミカルな操作に強い |
ソフトウェア | 設定項目が豊富だが、日本語対応かつUIが直感的で迷いが少ない |
弱点(注意点) | 被せ持ちには相性が分かれる/サイドボタンの遊びが気になる人もいる |
WLMOUSE 「Strider」は、「ただ軽いだけの競技マウス」ではなく、形状・剛性・応答性・UIすべてにおいて“完成度”が非常に高い一台です。
掴み持ち特化+軽量マウスを探している方にとって、間違いなく“候補の頂点に立つ存在”だと実感しました。
WLMOUSE 「Strider」に関するQ&A

WLMOUSE 「Strider」に関して、よく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。
「Strider」はどんな人に向いていますか?
「Strider」は「掴み持ちスタイルに特化した軽量マウス」です。特に以下のような人におすすめです:
- XM1形状に慣れている、または好んで使っていた人
- 指と手のひらをがっちり固定してプレイしたい人
- 軽さと剛性の両立を重視する競技志向のプレイヤー
- ハイポーリングレート(最大8000Hz)を活かしたいFPSプレイヤー
被せ持ちやつまみ持ちでも使えますか?
可能ではありますが、被せ持ちではサイズ感や背面の盛り上がりが合わないと感じる人もいます。一方で、つまみ持ちには軽さと側面のくびれが活きてフィットする場合も多いです。最適化されているのは掴み持ちなので、基本的にはそのスタイルの方に最もおすすめです。
「XM1」と比べてどんな違いがありますか?
形状はほぼクローンレベルで一致していますが、以下のような差があります:
項目 | XM1 | Strider |
---|---|---|
本体重量 | 約70g前後 | 約45g |
素材 | プラスチックシェル | マグネシウム合金+樹脂底面 |
センサー | PMW3389など(モデルにより異なる) | PixArt PAW3950HS(高性能) |
ワイヤレス対応 | 基本は有線モデル中心 | 2.4GHzワイヤレス(最大8000Hz) |
「Strider」は、「XM1」の形状をそのままに、素材・軽量性・ワイヤレス対応といった現代的要素を強化したモデルです。
ソフトウェアの使いやすさはどうですか?
非常に使いやすいです。UIは日本語に対応しており、DPI・ポーリングレート・LOD・レバンスタイムなどゲーマーに必要な設定はすべて網羅されています。ハイパー競技モードやモーションシンクなどの細かい最適化機能も用意されており、高度なカスタマイズが簡単にできる点が大きな魅力です。
サイドボタンの“遊び”は実用上問題ありますか?
若干の遊び(押し始めの空振り感)を感じる人もいますが、通常使用では操作ミスにつながるほどではないとされています。気になる人は事前に個体差の確認をおすすめしますが、掴み持ちで自然に親指が触れる位置にあるため、操作性自体は非常に良好です。
価格は高くないですか?
「Strider」は約25,000円台と、一般的なゲーミングマウスよりは高価格帯です。ただし、
- マグネシウム合金の採用
- 45gの超軽量設計
- 最大8000Hz対応の高性能ワイヤレス
- 高品質なクリック感と設計精度
など、ハイエンドスペックを考慮すれば妥当、むしろコストパフォーマンスは非常に高いと言えます。クーポンなどの活用で割引購入も可能です。
グリップテープは貼った方が良いですか?
「Strider」の表面には適度な滑り止め加工が施されているため、素手でも十分なグリップ感があります。ただし、さらに安定したホールド感を求める方や手汗が気になる方には、付属のグリップテープを貼るのがおすすめです。形状に合った専用設計なので、装着も簡単です。
Bluetooth接続は対応していますか?
「Strider」はBluetoothには非対応です。接続は2.4GHzワイヤレス専用で、専用USBレシーバーを使ってPCと接続します。その代わり、低遅延かつ高ポーリングレート(最大8000Hz)による極めて安定した接続性能が保証されています。
長時間の使用でも疲れませんか?
非常に疲れにくい設計です。軽さ(45g)に加え、形状が手の自然なアーチにフィットするよう設計されているため、長時間のゲームや作業でも手首・指への負担が少なく済みます。ただし、持ち方のクセによっては相性があるため、できれば実機での試用を推奨します。
ゲーム以外の用途でも使えますか?
「Strider」は非常に軽量で、手首への負担が少ないため、動画編集やドキュメント作業などの長時間マウス操作にも適しています。クリック感がシャープなので、PhotoshopやPremiere Proなどのクリエイティブ用途でも快適に使えます。
クリック音はうるさくありませんか?
クリック音は「パチッ」と小気味よい音が鳴る中音域で、そこまで大きくはありません。静音設計ではありませんが、夜間使用や配信中でも不快にならないレベルです。オムロンオプティカルスイッチ特有の反発音があるため、「静音重視」よりも「操作感重視」な人に向いています。
初めての高ポーリングレートマウスですが設定は難しいですか?
設定は非常に簡単です。ソフトウェアをインストール後、タブ切り替えでポーリングレートを選択するだけです。ただし、8000Hzで使うにはPCのスペックも一定以上(高クロックCPU推奨)が必要になるため、使用前に自身の環境が対応しているか確認するのがおすすめです。
WLMOUSE 「Strider」レビューのまとめ

WLMOUSE 「Strider」は、軽量ゲーミングマウスの次なるスタンダードを提示する存在といっても過言ではありません。
単なる「XM1クローン」というだけでは収まらず、設計思想や素材の選定においても、プレイヤーのパフォーマンス向上に直結するディテールが徹底的に作り込まれています。
スペックだけでは測れない“完成度の高さ”
「Strider」は、スペック表を見ただけでは伝わりにくい魅力が随所にあります。
- 驚異の45gという軽量さでありながら、剛性は極めて高く、握ってもビクともしない。
- 表面は適度に滑りにくいマット系で、素手でも安定した操作が可能。
- センサーの位置や形状バランスが優れており、「持った瞬間に軌道が合う」直感的な追従性を体感できます。
- オムロンオプティカルスイッチによるリズミカルかつ明確なクリック感は、特にFPSシーンで大きな武器になるはずです。
プレイスタイルに最適化された形状設計
「Strider」の形状は「掴み持ち専用設計と言えるほどフィット感を突き詰めたXM1系統」です。
- 側面の逆ハの字形状は指先を自然にホールドし、持ち上げ動作を補助。
- 背面のコブは手のひらの中央部から付け根にかけてしっかり支える設計で、安定したトラッキングが可能。
- メインクリックにはくぼみがなく、クリック位置の自由度を保ちつつ、軽快かつ揺れのない入力が実現。
形状の「刺さり方」が非常に明確で、合う人にとっては一発で“これしかない”と感じさせる完成度を持っています。
ソフトウェアと設定機能:競技志向に対応する柔軟性
「Strider」は、上級者でも満足できる設定自由度と、初心者でも扱いやすい直感性を両立しています。
- 最大8000Hzまでのポーリングレート切替
- LOD(リフトオフディスタンス)を0.7mm~2mmまで調整可能
- モーションシンクやハイパー競技モードで応答性を最大化
- UIは日本語対応で、項目ごとに説明が表示される親切設計
これにより、カジュアルプレイヤーから競技プレイヤーまで、使用目的に合わせた最適化が可能です。
競合モデルと比較して明確な立ち位置
同じ「掴み持ち特化 × 軽量マウス」というカテゴリで人気のモデルとの比較を以下にまとめます。
製品名 | 特徴 | 重量 | 剛性 | 適したスタイル |
---|---|---|---|---|
Strider | マグネシウム合金/XM1形状忠実 | 約45g | 極めて高い | 掴み持ち(がっしり固定) |
Ninjutso Sora 4K | 汎用性・可動域も確保 | 約39g | 高い | 掴み持ち~つまみ持ち |
Scyrox V8 | 小型/被せにも対応しやすい | 約36g | 標準 | 掴み持ち~被せ持ち |
Striderは、この3モデルの中でもっとも“掴み持ちのフィット感を極めたモデル”であり、逆に言えば「形状が合わないと厳しい」くらいに尖った設計です。
よって、形状との相性を第一に考えるユーザー向けの1台です。
長所と短所を整理すると…
✅ 長所(購入を後押しするポイント)
- 軽量・高剛性のマグネシウム合金ボディ
- 掴み持ちに最適化されたフィット感
- 高速応答のオプティカルスイッチと精度の高いセンサー配置
- ソフトウェアの柔軟性と使いやすさ(日本語対応)
- 8000Hz対応で次世代の高精度プレイにも対応
⚠ 短所(購入前に確認すべき点)
- 被せ持ちには不向き/手が大きい人は注意
- サイドボタンにわずかな遊び(気になる人は要注意)
- 価格はやや高め(約25,000円)だが品質に見合った内容
WLMOUSE 「Strider」レビューの総括
WLMOUSE 「Strider」は、いまや飽和状態とも言える軽量ゲーミングマウス市場において、単なる数値上の軽さではなく、操作感や握り心地といった“実際の体験価値”にこだわって設計された数少ない製品のひとつです。
掴み持ちスタイルに特化したその形状は、Endgame Gear 「XM1」の持つ完成されたバランスを忠実に継承しながら、マグネシウム合金シェルによる高い剛性と耐久性、シャープで明確なクリック感、高性能センサーによる直感的なカーソル挙動など、現代的な技術でさらにブラッシュアップされています。
加えて、ソフトウェア側でも8000Hz対応や高度なカスタマイズ項目を備え、ライトゲーマーからプロ志向のユーザーまで幅広く対応できる柔軟性も備えています。
ただし、形状的に合う・合わないがはっきり出やすいマウスでもあり、特に手の大きさや持ち方に強いこだわりがあるユーザーは、事前の相性チェックが重要になるでしょう。
とはいえ、「Strider」がフィットするユーザーにとっては、それこそが“探し続けていた理想の一本”である可能性は極めて高いと言えます。
軽量さと安定性、精密な操作性を一台で実現したこのマウスは、単なる道具を超え、プレイヤーの感覚と完全に同期する“拡張された手の一部”として、今後のゲーミングライフを支えてくれるはずです。
「Strider」は、ただ軽くて速いだけのマウスではありません。
自分のプレイスタイルに本気で向き合いたい人にこそ、その価値がわかるマウスです。

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