軽量・高剛性・高精度を求めるゲーマーに支持されてきたWLMOUSE Beast Xシリーズ。
その最新モデル「Beast X Pro」が登場し、すでに多くの注目を集めています。
このマウスの最大の特徴は、マグネシウム合金製シェルによる高い剛性と、40gを切る軽さの両立。
さらに今回は、センサーのアップグレードや8000Hzポーリングレート対応、そして新たに追加された穴なしのソリッドシェルモデルなど、細部に至るまで改良が施されています。
「Beast X Pro」は、ただのマイナーチェンジにとどまらず、「プレイヤーの使い心地」や「環境適応力」を一段階押し上げるモデルとして仕上がっています。
この記事では、旧モデルや他社製マウスとの違いを明確にしつつ、実際の使用感や性能面まで掘り下げてレビューしていきます。
金属製軽量ゲーミングマウスに興味がある方や、Beast Xシリーズの買い替えを検討している方には、必ず参考になる内容になっています。
WLMOUSE 「Beast X Pro」の進化ポイント

センサー・ポーリングレートの強化
「Beast X Pro」は、ハードウェアの中核であるセンサーとポーリングレート機能が大幅に向上しています。
項目 | 旧モデル(Beast X / X8K) | 新モデル(Beast X Pro) |
---|---|---|
センサー | PixArt PAW3395 | PixArt PAW3950HS(最新) |
最大DPI | 約26,000 | 最大30,000DPI |
ポーリングレート | 最大4,000Hz(X8K) | 最大8,000Hz 対応 |
リフトオフディスタンス | 最小1.0mm | 最小0.7mm に短縮 |
- PixArt PAW3950HSは現在主流のハイエンドセンサーで、より正確なトラッキングと応答性を実現。
- 8,000Hzの超高ポーリングレートは、競技シーンにおける反応速度の最適化に貢献。
- リフトオフディスタンスの短縮により、マウスを持ち上げた際の誤検知が減少。
これらの要素により、特に精密エイムを重視するFPSプレイヤーにとって理想的な操作環境が整っています。
ドングルとソフトウェアの刷新
接続インターフェースと設定ソフトウェアにも大幅な改善が加えられました。
ドングルの進化:
- 従来のキューブ型ディスプレイ付きドングルから、猫型8000Hz対応ドングルに変更。
- 新ドングルは見た目が可愛らしく、RGBライティングも搭載。
- サイズがコンパクトになり、取り回しが向上。
ソフトウェア(Webドライバーまたはダウンロード型):
項目 | 内容 |
---|---|
対応言語 | 日本語、英語、中国語、韓国語 |
設定項目 | DPI、ポーリングレート、デバウンスタイム、リフトオフディスタンス、角度補正、リップル制御、マクロ登録、LEDカラー制御など |
操作感 | UIが直感的で分かりやすく、初めてのユーザーでも扱いやすい |
- ソフトウェア設定により、マウスの挙動をプレイスタイルに応じて完全カスタマイズ可能。
- バッテリー節約機能やハイスピードモード(遅延最小化)の切り替えも可能。
カラーバリエーションと細部の変更点
「Beast X Pro」では、機能だけでなく見た目や触感の面でも進化が見られます。
カラーバリエーション:
- シリーズで人気だった「レッド」などのカラーは廃止。
- シルバー・ブラック・パープルなど、メタリックで光沢感のある新カラーが展開。
- 色によって表面コーティングのグリップ感に微差あり(艶ありモデルはやや滑りやすい)
デザイン・構造面の進化:
- サイドスリット(穴)を縮小し、握った際の違和感を軽減。
- ソリッドシェル(穴なし)モデルの追加により、指の収まりがさらに向上。
- ソールも標準のドットタイプに加え、大型・中型の交換用ソールが付属。
穴なしモデルの追加は、従来の軽量性を保ちつつ、「握り心地の改善」や「耐久性アップ」に直結する大きな進化ポイントといえます。
WLMOUSE 「Beast X Pro」のデザインとビルドクオリティの検証

穴あり・穴なしのシェル構造比較
WLMOUSE 「Beast X Pro」最大の進化ポイントの1つが、穴のあるモデルと穴のないソリッドモデルの2ライン展開に対応したことです。
モデル | シェル構造 | 実測重量 | 特徴 |
---|---|---|---|
穴ありモデル | サイド・トップに肉抜き加工 | 約39g前後 | 超軽量・通気性があるが指先に穴の感触が残る場合も |
ソリッドモデル | サイドの穴なし | 約41g前後 | 指がフィットしやすく、外部からのゴミ侵入も防げる |
- 穴ありモデルは従来の軽量志向のまま、よりコンパクトな構造に。
- ソリッドモデルはたった2gの重量増でグリップの一体感・密着性・安心感が大きく向上。
- 実際に使用すると、指先の違和感が激減し、ホールド性能が高まる印象があります。
サイド形状と持ち心地の改善
形状面では、「Beast X Pro」はファイナルマウスの「Starlight 12」に近いシルエットを踏襲しつつ、いくつか独自の調整が施されています。
特徴的な形状ポイント:
- コブの位置:マウス中央にかけてピークを置き、左右対称的な緩やかなアーチ構造。
- 側面のカーブ:緩やかな逆ハの字になっており、薬指・小指での引っかかりがしやすく、つまみ持ちや掴み持ちに最適。
- サイドの膨らみが控えめなため、被せ持ちでも指が圧迫されにくい。
- ミニサイズは非常に小型で、手が小さいユーザーやつまみ持ち特化型に適している。
サイズ比較の一例(参考):
モデル名 | 対応サイズ | 備考 |
---|---|---|
Beast X Pro Mini | S(XS寄り) | つまみ持ち向けの超小型モデル |
Beast X Pro | M | 標準〜やや小さめサイズ |
Beast X Max(※別売) | L | 深め持ちに適した大型モデル(今後展開) |
特にソリッドモデルでは、シェルのカーブやくびれが指にダイレクトに伝わりやすくなり、形状の「良さ」がより明確に体感できる構造となっています。
マグネシウム合金の剛性と耐久性
「Beast X Pro」のシェル素材は、超軽量かつ高剛性のマグネシウム合金です。
これは航空機や高級車の部品にも使われる素材で、以下のような利点があります。
マグネシウム合金のメリット:
- 極めて軽い(アルミニウムの約3分の2の比重)
- 耐久性が非常に高い(強く握ってもたわまない)
- 金属特有の放熱性と高級感ある光沢
実際のビルドクオリティチェック項目:
項目 | 評価 |
---|---|
サイドの剛性 | 強く圧をかけても歪まない |
ボタンの安定性 | ぐらつき・ブレなし、しっかり固定 |
成形精度 | 継ぎ目がほとんど目立たない滑らかさ |
表面仕上げ | カラーによって滑りやすさに差はあるが、全体的に高品質 |
グリップ性 | 艶消しタイプは優秀、グリップテープも付属で好み調整可能 |
また、パッケージには複数の交換用グリップテープやマウスソールが付属し、ユーザーが自分好みに調整できる自由度も非常に高いです。
このように、「Beast X Pro」は軽さ・剛性・持ちやすさ・調整性の全てにおいて高水準にまとまったゲーミングマウスです。
WLMOUSE 「Beast X Pro」の操作性とパフォーマンス評価

メインボタン・サイドボタン・ホイールの感触
メインボタン
- 搭載スイッチはオムロン製オプティカルスイッチまたはTTCメカニカルスイッチの選択制。
- オプティカルは応答速度が速く、チャタリングが起こりにくい。
- 押下圧はやや軽めだがクリックの反発が強く、テンポの良い連打が可能。
- ストロークは浅く、押した瞬間に即反応するトリガー感。
サイドボタン
- サイズは小ぶりながら適度な出っ張りと押しやすさを両立。
- 押下圧は中程度で、誤爆しにくく反応も明瞭。
- 配置位置はやや前寄りなため、浅めグリップ派には若干届きにくい点も。
ホイール
- 表面にラバーを採用し、滑りにくく改良。
- 回転はやや重めで、ノッチ感がはっきりしたコントロール性重視設計。
- ホイールクリックの硬さも程よく、左右クリックとのギャップが小さいので誤操作しにくい。
トータルとして、「操作の安定感」と「応答速度」を両立させた設計といえます。
ソールの滑りと底面設計の課題
「Beast X Pro」は4枚のPTFE製ドットソールを標準装備し、別途中型・大型の交換用ソールも付属しています。
ソールの使用感:
ソールタイプ | 滑りやすさ | 操作性の特徴 |
---|---|---|
ドットソール | 控えめな滑り | 止めやすさ重視、トラッキング精度向上 |
大型ソール | 滑らか | 滑走性重視、ローセンシプレイヤー向け |
- 純正ソールは滑りよりもコントロール性能寄りで、細かなマウス操作が安定。
- エッジ処理も滑らかで、マウスパッドとの引っかかりがない。
- ソール交換によりトラッキング特性のカスタマイズも可能。
唯一の懸念点:底面設計の段差
- 「Beast X Pro」の底面は「3段構成」で構築されており、
- ソール面
- 肉抜きフレーム面
- 外周縁の段差
の3層が存在。
- この段差構造により、柔らかめの布製マウスパッドでは外周が干渉して“引っかかる”感覚が出やすい。
- 「滑走感の一貫性」を求めるユーザーにとっては構造的に気になるポイントとなり得ます。
ゲームでのエイムや使用感の所感
ゲーム中の操作性における体感評価:
- クリック応答性が非常に高く、瞬時のタップ・バースト射撃がスムーズ。
- 軽量ボディ(39g前後)と優れた重量バランスによって、長時間のエイム操作でも疲れにくい。
- ソリッドシェルモデルでは握り込み時の一体感が増し、エイム時のブレも減少。
- 8000Hzポーリングレート設定時にはカーソル追従性がより正確かつ滑らかになる印象(ただしバッテリー消費は増加)。
使用感をまとめると:
- FPSやバトルロイヤル系など反応速度と細かいトラッキング精度が求められるゲームで真価を発揮。
- 特につまみ持ち〜浅め掴み持ちのプレイヤーとの相性が良く、手首主体の動きに向いた設計。
- 一方で、深く握る持ち方ではセンサー位置が若干後方にずれやすい点には注意が必要。
操作性とパフォーマンスの総合評価として、「Beast X Pro」は「軽量性・操作精度・カスタマイズ性をバランスよく備えた、競技向けゲーミングマウスの完成形」といえます。
WLMOUSE 「Beast X Pro」を使用した私の体験談・レビュー

普段は中量級のワイヤレスマウスを使ってFPSを中心にプレイしていた私にとって、「Beast X Pro」の36gという重量は極端な軽さでした。
初めは「軽すぎてコントロールが難しいのでは?」と不安もありましたが、使用を開始してわずか1日で考えが変わりました。
◆ 操作感の変化とフィーリングの進化
◉ ソリッドシェルの握り心地は「別物」
「Beast X Pro」のソリッドモデルは、従来のスリット構造のモデルと比べて指の密着感が格段に向上しています。
特に右手親指・薬指が触れるサイドパネルの滑らかさが心地よく、長時間のプレイでも「マウスが手から浮いている感覚」が一切ありません。
指を穴に引っかけて固定する癖がある方には、新鮮な感覚になるかもしれませんが、シェルそのものの立体構造が自然にフィットするので安心感はむしろ上でした。
◉ クリック感と反応性は極上
- オムロンオプティカルスイッチのクリックは「軽くて速い」が第一印象。
- 押し始めに迷いがなく、わずかな圧で即入力され、指を離すと瞬時に跳ね返る。
- クリック音はやや大きめだが、フィードバックが明瞭なのでリズムを崩さず連打できる。
- サイドボタンも剛性感があり、FPSのピン指示やアビリティ操作においても誤爆なし。
ゲーム中にありがちな「2発目の入力が遅れた」というトラブルもなく、バースト撃ちの精度が明らかに上がったと感じました。
◆ ゲームプレイでの実戦評価
◉ VALORANTでのエイム安定性
- 軽量であるがゆえに、細かいリストコントロールがしやすく、クロスヘアを“点”で維持できる感覚が強かったです。
- フリック→静止→バーストという一連の動作がとても滑らかで、照準合わせのブレが減少。
- 薬指と小指でサイドを軽く支える構造により、上下ブレも抑えられる印象を受けました。
◉ Apex Legendsでの高速操作
- フリックの初速が非常に軽く、グレネード投げや急な振り向きもストレスなし。
- ただし軽すぎるがゆえに、“力みすぎると振りすぎる”ミスが最初は出る。これは慣れで解消しました。
◆ マウスソールと底面の影響
初期装着のドット型PTFEソールは「止め」が非常に効くタイプで、低感度プレイヤーにとっては理想的でした。
ただし――
▼ 気になった点:底面の「3段構造」
- フレームの縁がやや高く設計されており、柔らかい布パッドではパッドに干渉することがある。
- スワイプ中に「ザラリ」とした引っかかり感が一瞬出るため、操作の一貫性を求める人には少々ストレスになるかもしれません。
- 対策としては、ハードタイプのパッド使用か、大型ソールへの交換が推奨されます。
◆ 長時間使用での疲労と快適性
- 約3時間の連続プレイでも、指・手首・腕にほとんど疲労が残らなかったことに驚きました。
- 金属マウスにありがちな“冷たさ”や“重心の偏り”もなく、マウスが自然と身体の延長になっていくような使用感。
- 逆に「もっと重さがあったほうが落ち着く」という人には向かない可能性もあると感じました。
◆ 総括:このマウスを選ぶべき人
✅ 向いているユーザー:
- 超軽量で手に吸い付くような操作感を求める人
- つまみ持ち or 浅め掴み持ちのスタイル
- 高いエイム精度とクリック応答性を重視する競技志向のゲーマー
- 見た目にもこだわりたいユーザー(カラーラインナップが魅力)
❌ 向いていない可能性があるユーザー:
- 重量があるマウスの方が安定すると感じる人
- 布パッドでの滑走に一貫性を求める人(底面段差が影響するため)
この体験を通じて、「Beast X Pro」は単なるハイエンドマウスではなく、「金属製の美学と操作性を極限まで両立させた、現代的ゲーミングギア」だと確信しました。
これからもメインマウスとして使い続けたいと思える完成度です。
WLMOUSE 「Beast X Pro」に関するQ&A

WLMOUSE 「Beast X Pro」に関して、よく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。
「Beast X mini Pro」と「Beast X Pro」の違いは何ですか?
Miniはよりコンパクトな設計(XSサイズ)で、手が小さい人やつまみ持ち専用に最適化されています。ProはMサイズで、浅め〜標準の掴み持ちに向いています。
「Beast X Pro」と「Beast X」の一番の違いは何ですか?
センサーが最新のPixArt PAW3950HSにアップグレードされ、ポーリングレートが最大8000Hzに対応した点が最大の違いです。また、穴なし(ソリッド)シェルモデルが選べるようになったことも大きな進化です。
穴なしモデルと穴ありモデル、どちらを選ぶべきですか?
握り心地や指のフィット感を重視するなら穴なしモデル、軽さと通気性を重視するなら穴ありモデルがおすすめです。重量差はわずか2g程度です。
どんな持ち方に向いていますか?
つまみ持ち・掴み持ちに非常に相性が良く、特に浅めのグリップスタイルでマウスを細かく動かしたいユーザーに最適です。被せ持ちでも使えますが、LサイズのMaxの方が適しています。
ソールの滑りはどうですか?交換は必要ですか?
標準のドットソールは滑りが控えめで「止めやすさ」に優れます。より滑走性が欲しい方は、付属の大型ソールに交換すると快適になります。
ソフトウェアは使いやすいですか?
日本語にも対応しており、ブラウザベースまたは専用アプリで簡単に設定可能です。DPI、ポーリングレート、リフトオフ距離、ライティングなど細かく調整できます。
他の金属製ゲーミングマウスと比べてどうですか?
マグネシウム合金製で軽量かつ剛性が非常に高く、他の金属マウスよりも完成度が高いと感じます。軽さ・耐久性・応答性すべてを高水準で兼ね備えています。
「Beast X Pro」は初心者にもおすすめできますか?
初心者でも扱いやすいですが、超軽量で応答性が高いため、ある程度マウス操作に慣れている中級者以上にとくにおすすめです。最初は軽すぎて操作に戸惑う可能性があります。
8000Hzのポーリングレートは常に使うべきですか?
ゲームの種類やPCスペックによっては8000Hzが非対応な場合もあります。バッテリー消費も激しくなるため、通常は1000~2000Hzでも十分です。
サイドボタンの位置やサイズに違和感はありますか?
若干前寄りに配置されているため、浅めのグリップスタイルだと奥のボタンが押しにくく感じることがあります。ただし、手のひらを密着させる持ち方なら自然にフィットします。
マウスパッドとの相性に注意点はありますか?
布製のやや柔らかいマウスパッドを使用すると、底面の段差構造が干渉しやすく、滑りが不均一になることがあります。ハードタイプとの相性が良好です。
「Beast X Pro」は有線でも使用できますか?
付属のUSB Type-Cケーブルを使えば有線接続でも使用可能です。無線と切り替えて使いたい人にも便利です。
「Beast X Pro」はFPS以外のゲームでも快適に使えますか?
RTSやMOBAなどでも高い応答性とクリック精度が活きます。ただし軽すぎると感じる方は重量があるマウスの方が好まれる場合もあります。
WLMOUSE 「Beast X Pro」レビューのまとめ

◆ 圧倒的な完成度と“極みの使いやすさ”を両立
WLMOUSE 「Beast X Pro」は、数ある軽量ゲーミングマウスの中でも「金属製マウスの限界を超えてきた存在」だと断言できる完成度です。
これまでマグネシウム合金という素材は“軽くて頑丈だけど、冷たくて硬い”“握り心地に違和感がある”というイメージを持たれていました。
しかし今作はそうしたネガティブな印象を完全に払拭し、まるで樹脂マウスのような馴染みやすさと金属ボディならではの信頼感を両立させています。
◆ 機能と設計、細部のチューニングまで抜かりなし
今回のモデルチェンジは、単なるスペック更新にとどまらず、「使いやすさ」「汎用性」「選択肢の幅広さ」に徹底的に配慮された、実戦仕様へのシフトと捉えるべきです。
◎ 特筆すべき改良点
- PixArt PAW3950HS搭載:センサーの正確性と感度の高精度化
- 最大8000Hzの超高ポーリングレート:トップレベルの応答性と低遅延
- 穴あり/穴なしモデルの選択肢:グリップ感の好みに応じて選べる
- Mini/Pro/Maxのサイズ展開:手の大きさ・持ち方に合わせてフィット
- TTC/オムロンのスイッチ選択:クリック感や反応速度を自分好みに
このように、プレイヤーが「最も使いやすいマウスに仕立てられる自由度」を持たせている点が、他の軽量マウスとの最大の差別化ポイントです。
◆ 使用感で感じた“理想のクリック応答性と軽さ”
実際に使用して特に印象的だったのは、以下の3点です。
- クリックレスポンスの速さと、柔らかくもシャープなフィードバック
→特にバースト撃ち・ピストル連射時に「操作が完全に自分の意図通りになる」快感を覚えるレベル。 - 36gという極端な軽さの中にある“芯のある安定感”
→たわみやねじれは皆無で、強く握っても微動だにしない剛性。にもかかわらず、指の負担は軽く、長時間操作でも一切疲れを感じませんでした。 - ソリッドモデルのグリップ感
→サイドの穴がないことにより、指の設置面が増え、より自然なホールド感と安定したトラッキング精度を実現。軽さとのバランスが絶妙です。
◆ 一部構造に気になる点も
完璧に近い「Beast X Pro」ですが、細かく見ると“惜しい点”も存在します。
課題点 | 内容 |
---|---|
底面構造 | 3段構造によって、布パッドではエッジが干渉する可能性がある |
初心者向きではない可能性 | 軽量すぎるため、慣れていないと振りすぎ・狙いすぎになることも |
超高ポーリングレートの実用性 | 8000Hzが活きるシーンは限られ、対応ゲームやPCスペックにも依存 |
このあたりを理解した上で選択すれば、購入後に「思ってたのと違った」となるリスクは最小限に抑えられるはずです。
◆ 同価格帯・他社製品との比較で見える“真の価値”
昨今のハイエンドマウス市場では、90g以上の無線マウスでも2万円を超えるモデルが珍しくありません。
「Beast X Pro」はそれらとほぼ同価格でありながら、以下の点で頭一つ抜けています:
- 素材:金属製なのに超軽量(36g前後)
- 応答性:最大8000Hzの対応
- 設計自由度:シェル・サイズ・スイッチ・カラー選択が可能
- グリップ・操作感:ユーザータイプ別にフィットするユニバーサルデザイン
この価格帯でこれだけ“選べる・使える・仕上がっている”マウスは、他にほぼ存在しません。
◆ WLMOUSE 「Beast X Pro」レビューの総括
WLMOUSE 「Beast X Pro」は、マグネシウム合金製という素材的な特異性を活かしながら、軽量性・高剛性・高応答性を極めて高いレベルで両立した、まさに“完成されたゲーミングマウス”です。
従来のBeast Xシリーズが持っていた軽さのアドバンテージはそのままに、PixArt 3950センサーや最大8000Hzのポーリングレートといった最新仕様を搭載し、さらにシェル構造もユーザーの握り心地や環境適応に応じて選べる穴あり・穴なしの2種類を展開することで、競技志向のユーザーはもちろん、快適さを求める一般ユーザーにも対応できる懐の深さを持っています。
ボタンのクリック感、ホイールの操作性、ソフトウェアの直感的な設定画面、そしてグリップテープや交換用ソールなどの付属品まで、すべてにおいて「使い手の視点」に立った設計が徹底されており、使えば使うほどこの製品が単なるスペック追求ではなく、“現場主義”で仕上げられていることを実感できるでしょう。
操作精度を高めたいプレイヤー、マウスに対して妥協したくないユーザー、そして唯一無二のフィーリングを探し求めている全ての人へ──「Beast X Pro」は、その期待に確かな説得力で応えてくれるはずです。
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