ゲーミングマウス市場において、プレイヤーの操作性と応答速度を徹底的に追求しているブランドとして、多くのプロや上級者から厚い支持を受けているのが「VAXEE」です。
その中でも特に人気を博したモデルが「ZYGEN NP-01S」。
国内ではZETA DIVISIONの選手たちが使用していたことでも注目を集め、一躍定番マウスの一つとしての地位を築き上げました。
そんな「NP-01S」が、ついに新世代モデル「NP-01S V2 Wireless」として進化を遂げました。
一見すると外観や形状は大きく変わっていないように思えますが、実際には多くの要素が現代的にアップデートされています。
軽量化、センサー性能、クリック遅延の改善、ソールの刷新、Webドライバー実装、そして今後の8KHz対応まで含めると、非常に完成度の高い製品であることがわかります。
特に注目したいのが、10g以上の軽量化に成功しながらも、シェルの剛性や精度を損なうことなく、極めてバランスの取れた設計を維持している点です。
単なる軽量マウスではなく、「使いやすさ」「操作精度」「反応速度」といった競技用マウスに求められる性能を一段と高めた、まさに”正統進化”と呼べるモデルとなっています。
この記事では、そんなVAXEE 「ZYGEN NP-01S V2 Wireless」について、実際の使用感や詳細なスペック、注目すべきアップデート内容を徹底的にレビューしていきます。
NP-01Sシリーズを使い込んできたユーザーはもちろん、新たにハイパフォーマンスマウスを探している方にも、ぜひ参考にしていただきたい内容となっています。
VAXEE 「ZYGEN NP-01S V2 Wireless」の特徴

注目のアップデート内容
「NP-01S V2 Wireless」は、前作NP-01Sの形状や操作感を踏襲しながら、軽量化・センサー性能の向上・ソール構造の刷新といった複数の大幅なアップデートが施されたモデルです。
主な変更点は以下の通りです。
項目 | NP-01S Wireless(旧) | NP-01S V2 Wireless(新) | 備考 |
---|---|---|---|
重量 | 約68~69g | 約56~57g | 約10gの軽量化に成功 |
センサー | PixArt PAW3395 | PixArt PAW3950 | 応答速度向上、ガラスマウスパッド対応強化 |
ソール | フラット・エッジあり | PTFE+補強剤入り・角が丸い | 滑りやすさと安定性が向上 |
センサー遅延 | 旧世代 | 約5%低減 | バクシー独自の最適化実施 |
クリック遅延 | デフォルトで0ms非対応 | 0ms対応(Devastator搭載) | チャタリング対策済み |
ポーリングレート | 最大4000Hz | 最大4000Hz (8000Hz対応予定) | ファームウェア更新で対応 |
設定方法 | 本体ボタン操作のみ | Webドライバー対応 | 設定の直感性・利便性が向上 |
「NP-01S V2 Wireless」は「形はそのまま、中身は完全に別物」という進化を遂げたモデルといえるでしょう。
軽量化と高耐久シェルの両立
「NP-01S V2 Wireless」の大きな特徴の一つは、重量が10g以上も軽量化されながらも、剛性がしっかりと確保されていることです。
- 旧型:68〜69g
- 新型:56〜57g
この軽さによって、持ち上げ動作(リフト)時の力が格段に軽減され、脱力状態でも正確なマウス操作が可能になります。
また、軽量化が進むとシェルの耐久性やコーティング品質に悪影響が出がちですが、「NP-01S V2」はそれを感じさせません。
- シェル:非常に高精度で剛性が高い。グラつきなし。
- コーティング:滑りづらく、手汗にも強い質感。やや跡が残るが許容範囲。
軽さとタフさを両立している点は、VAXEEの設計思想の成熟を感じさせる重要な要素です。
センサー・クリック遅延など性能面の進化
パフォーマンス面での進化も非常に大きく、プロレベルの競技用マウスとしての地位を確固たるものにしています。
- 新センサー「PAW3950」搭載
→ トラッキング精度が向上し、ガラス製マウスパッドにも対応しやすくなりました。
→ センサー遅延も従来より5%低減。 - クリック遅延の最適化(0msレバンスタイム対応)
→ Devastator実装により、二重入力(チャタリング)を防ぎつつ、クリック反応速度が劇的に向上。
→ タップ撃ちや連打が求められるゲームで特に効果を発揮。 - 最大8000Hzポーリングレート対応予定
→ 現在は4000Hzまで対応済。将来的にファームウェアアップデートで8KHzまで対応可能に。
このように、「NP-01S V2 Wireless」は軽さだけではなく「反応速度」という本質的なゲーミング性能を徹底して強化してきた点が高く評価されています。
VAXEE 「ZYGEN NP-01S V2 Wireless」の操作性と形状のレビュー

ハーフエルゴ形状と持ちやすさ
VAXEE 「NP-01S V2 Wireless」の操作性に最も影響を与えているのが、「ハーフエルゴ」構造の独自形状です。
これは左右非対称ながらも、極端なエルゴノミクスではなく、自然な手の形に沿いやすい設計を目指した形状です。
特徴的な形状ポイント:
- 後ろコブ構造:
マウスの頂点(一番高い位置)がやや後方にあり、手のひらでしっかりホールドできる。 - 左右非対称の膨らみ:
右後ろがわずかに膨らんだ非対称デザイン。上から見ると「左前 → 右後ろ」に斜めに広がるような形。 - フロントの取り上がり:
前面両サイドが逆ハの字に持ち上がっており、指の引っかかりが生まれ、持ち上げやすい。
グリップスタイルとの相性:
持ち方 | 相性 | コメント |
---|---|---|
掴み持ち | ◎ | センター重心で抜群のバランス。センサーとの感覚も安定。 |
つまみ持ち | ○ | 軽量なため動かしやすい。形状のサポートも良好。 |
被せ持ち | △ | コブの位置が後方寄りで、手の大きい人にはやや窮屈な場面も。 |
特に掴み持ちユーザーにとっては、自然なフィット感と可動域のバランスが絶妙で、高精度のエイム操作に直結する形状といえるでしょう。
センサー位置の微調整による操作感の変化
「NP-01S V2 Wireless」では、センサー位置が前作よりも“中央寄り”に微調整されました。
センサー位置の違い:
- 前作 NP-01S:やや左寄りに配置(ホイール直下)
- 新作 V2:ほぼ左右の真ん中に再配置(約3mmの調整)
このわずかな違いでも、カーソルの軌道や手の感覚に敏感なプレイヤーにとっては体感的な差が生まれる可能性があります。
例えば、振り向きの初動に「ほんの少し右に滑る感覚」が出たり、視点操作の軌道が変わったように感じることも。
ただし、公式テストでもプロゲーマーへの影響はほとんどなく、数日で慣れる程度の差だと報告されています。
違和感があったとしても、それは「手の記憶」の問題であり、性能としての不備ではないという点は明記しておきたいところです。
ソールの刷新と滑走性の違い
マウスの滑りや滑り出しの感覚を決める「ソール」も、「NP-01S V2 Wireless」では大きく刷新されています。
新旧ソールの比較:
項目 | NP-01S(旧) | NP-01S V2(新) |
---|---|---|
形状 | フラット・角あり | 補強剤入り・丸みあり |
材質 | 通常のPTFE | 100% PTFE +補強材内蔵 |
滑り心地 | やや引っかかりあり | 安定してなめらかに滑る |
摩耗 | やや早め | 歪みにくく耐久性アップ |
特に、補強剤入りのソール構造は最近のトレンドで、ソールの中央が沈みにくくなったことで「均一な接地圧」「一貫した滑り感」が得られるようになっています。
また、旧モデルで指摘されていた「角が引っかかる感覚」も解消され、滑り出し・止めの動作がよりコントロールしやすくなった印象です。
このように、VAXEE 「NP-01S V2 Wireless」は、単に軽くなっただけでなく、「どのように持って、どのように操作し、どう反応するか」という細部まで最適化されており、競技シーンでの実用性を最大限に意識した構造設計がなされています。
VAXEE 「ZYGEN NP-01S V2 Wireless」のソフトウェアと今後のアップデート

Webドライバー対応と設定の簡略化
「NP-01S V2 Wireless」では、従来の「本体ボタンだけで行う複雑な設定操作」からの脱却が進められています。
従来の設定方法では、以下のような“覚える必要のある操作”が存在しました。
- DPIの変更 → ボタン長押し+クリック
- ポーリングレート変更 → 側面+ホイールクリック組み合わせ
- LOD(リフトオフディスタンス)やリバンスタイムの調整 → 複数ボタン同時押しで設定
こうした設定は、外出先(例:大会会場)で変更したくても手間がかかるうえ、間違えるリスクもあるという課題がありました。
▶ Webドライバーによる改善点:
- ブラウザ経由で以下の設定が可能に:
- DPI設定
- ポーリングレート変更
- リバンスタイム
- LOD調整
このWeb UIは、Google Chromeなどのブラウザからアクセス可能で、VAXEE公式サイトから設定画面を開く形式になる予定です。
→ 設定の直感性が劇的に向上し、初心者~プロまで誰でもスムーズにマウスを最適化できるようになります。
8000Hzポーリングレート対応予定
現在「NP-01S V2 Wireless」は最大4000Hzのポーリングレートに対応していますが、将来的には8000Hz(8KHz)にも対応予定であるとVAXEE公式が明言しています。
ポーリングレートとは?
- PCとマウスの通信回数(Hz = 1秒間の報告回数)
- 例えば:
- 1000Hz:1秒間に1000回の情報を送信
- 8000Hz:1秒間に8000回 → よりリアルタイムな追従性能を実現
メリット:
- カーソル移動の遅延がさらに減少(1ms → 0.125ms)
- 超高解像度ディスプレイや高フレームレート環境での効果が顕著
この8KHz対応は、今後ファームウェアアップデートで段階的に開放される予定であり、ハードウェア的にはすでに対応済みとされています。
以上のように、VAXEE 「NP-01S V2 Wireless」はハードウェア完成度の高さだけでなく、今後のアップデートでさらに進化していく余地がある製品です。
ソフトウェア面での使いやすさや、競技者向けの対応力を高めていく動きは、ユーザー目線の開発姿勢の表れとも言えるでしょう。
VAXEE 「ZYGEN NP-01S V2 Wireless」を使用した私の体験談・レビュー

私は日頃からFPS(VALORANT、APEXなど)をプレイしており、普段のセッティングはローセンシ。
軽さと形状バランスを重視しており、「疲れず、正確に動かせるか」がマウス選びの基準になっています。
「NP-01S V2 Wireless」に持ち替えた直後の印象
最初に手に取った瞬間の第一印象は、「これは本当に頑丈な超軽量マウスだな」というもの。
一般的に軽量化されると剛性が下がる印象がありますが、「NP-01S V2 Wireless」はまったくたわまず、クリックやシェルのグラつきも一切感じません。
感じたこと:
- 側圧をかけずにスッと持ち上げられる軽さ
- 被せよりも掴み・つまみに理想的なフィット感
- マウスの後部がしっかり手のひらに収まり、エイム中のブレを抑制
FPSでの使用感レビュー
プレイタイトル:VALORANT(ローセンシ設定)
項目 | 体感した効果 |
---|---|
フリック精度 | センサー遅延の低下により、視点移動が「先読みされたように」ついてくる |
トラッキング中の安定性 | マウスの底面が均一に滑るため、マイクロエイムでもピタッと止められる |
連続クリック(タップ撃ち) | クリック荷重が軽く、テンポよく撃てるが、誤クリックしない絶妙な硬さ |
被弾時の振り向き対応 | 持ち上げが容易なため、高速リセットが無理なく可能 |
センサーが中央寄りに再配置された影響で、操作の重心が整い、手首と腕の動きが自然にシンクロする感覚がありました。
VAXEE製品らしく、「視点移動=身体感覚の延長線上」という設計思想が伝わってくる操作感でした。
細かい部分の質感と快適性
コーティング
- 汗をかいた状態でも滑らない微細なテクスチャが施されており、長時間の使用でも安定したグリップ感
- ただし暗色モデルは皮脂跡がやや目立ちやすい。見た目を気にする人には明色の選択をおすすめ。
ソールの進化
- 底面の補強入りPTFEソールは、滑り出しが自然で、止めもコントロールしやすい
- 「角が引っかかる感じ」が一切なく、止め打ちやスローな横移動で滑りムラを感じない
ホイール・サイドボタン
- ホイールは「コリコリ感」と「軽さ」のバランスが絶妙で、武器切りやスキル操作でミスが激減
- サイドボタンもクリック時の沈み込みが浅く、反応が良いため、スモークやフラッシュ操作に最適
他マウスとの比較レビュー
比較対象 | 重量感 | 精度 | 快適性 | 総合印象 |
---|---|---|---|---|
Razer Viper V2 Pro | やや軽い | 高精度 | グリップややドライ | NP-01S V2の方が「しっとり」した操作感で好み |
Pulsar X2 | 非常に軽快 | 若干浮き感あり | 高いがややドライ | NP-01S V2は「地面を滑るような安定感」が◎ |
Zowie EC3-CW | 持ちやすいが重い | 安定 | 快適だがやや大きい | NP-01S V2の方が疲れにくく、取り回しやすい |
総括的な印象
正直、ここまでバランスの良いマウスは久しぶりです。
特に形状に惚れていたけど旧モデルが重くて敬遠していた人には朗報ですし、競技向けの反応速度・クリック性能を求める方にもおすすめできる一台です。
また、普段軽量マウスに慣れているユーザーでも、「NP-01S V2 Wireless」の滑走感・剛性感はワンランク上の完成度を実感できるはずです。
VAXEE 「ZYGEN NP-01S V2 Wireless」に関するQ&A

「NP-01S V2 Wireless」は旧NP-01Sと何が違いますか?
旧型との最大の違いは以下の点です:
- 約10gの軽量化(69g→約56g)
- 新型センサー(PAW3950)搭載による応答速度向上
- ソールの改良(補強剤入りPTFE)で滑走性・安定性が向上
- クリック遅延を0msに最適化
- Webドライバーによる設定変更
- 最大8000Hzポーリングレート対応予定
形状は基本的に同じですが、操作性・性能は別物と言えるほど進化しています。
センサー位置の変更は操作感に大きな影響がありますか?
操作感に微妙な変化はあるものの、大多数のユーザーはすぐに慣れるレベルです。従来よりもセンター寄りに調整されており、トラッキングやフリック時の「ズレ感」が軽減されたという声もあります。繊細なエイマーであれば最初の数日は違和感を感じるかもしれませんが、慣れれば視点操作がよりナチュラルになる設計です。
「NP-01S V2 Wireless」はどのグリップスタイルに向いていますか?
最も相性が良いのは「掴み持ち」です。次いで「つまみ持ち」も軽量さとの相性が良好です。ただし、後部コブがやや高いため「被せ持ち」には若干窮屈な可能性もあります。手のサイズが小さい方は試着推奨です。
Webドライバー対応になると何が便利になるの?
従来は本体ボタンの組み合わせで設定を変更していたため、「設定操作が煩雑で覚えにくい」という声がありました。
Webドライバー対応後は:
- DPI、ポーリングレート、LODなどの設定がブラウザから簡単に調整可能
- プロファイルの保存や切替も視覚的UIでスムーズ
- 大会現場や複数環境間での設定変更が圧倒的に快適に
ユーザー体験が大幅に改善される見込みです。
ソールの変更は実際に体感できるレベルですか?
体感できます。新しい補強剤入りのPTFEソールは、滑り出しのスムーズさと停止時の安定感が両立しており、特にローセンシユーザーにとってはエイムの精度が上がると感じるはずです。「旧型は少し引っかかりを感じた」という人にとっては、明確な改善ポイントといえるでしょう。
8000Hzのポーリングレートは本当に必要ですか?
一般ユーザーには体感が難しい場合もありますが、240Hz〜360Hzモニター+ハイスペックPC環境下ではカーソル追従性が明らかに向上するケースがあります。
- プロや競技志向のユーザーには恩恵大
- 今後、ハイリフレッシュモニター普及とともに8K対応の重要性は高まる見込み
「NP-01S V2 Wireless」はマウスバンジーやパラコードを使わないと不便?
「NP-01S V2 Wireless」は完全ワイヤレス仕様のため、ケーブルやバンジーの使用は不要です。また、バッテリー持ちも良好(数日~1週間レベル)なので、煩わしい配線や頻繁な充電の心配もほとんどありません。
ガラス製のマウスパッドでも正常に動作しますか?
「NP-01S V2 Wireless」はPixArt PAW3950センサーを搭載しており、ガラス素材にも強いトラッキング性能を発揮します。
バッテリー残量はどこで確認できますか?
現時点では本体に残量表示LEDやバッテリーレベルを確認するディスプレイ機能はありません。ただし、今後Webドライバー対応により、PC上での残量表示が可能になる予定です。
それまでは:
- 長時間使用後は定期的な充電推奨
- 充電はUSB-Cケーブル経由、約1.5〜2時間でフル充電完了
フレーム単位の操作が多いRTSやMOBAでも使いやすいですか?
FPSだけでなく、RTSやMOBAでも十分に活躍します。クリック反応が早く、ホイールの回転も軽いため、スキル発動やユニット操作の精度も向上します。
長期間使用した場合の耐久性はどうですか?
「NP-01S V2 Wireless」は、軽量でありながら高剛性のシェルを持ち、歪みやたわみもほぼ見られません。また、クリックスイッチの寿命も高く、一般的なゲーミング用途で1年以上は問題なく使えるクオリティです。特にVAXEEはプロユースも想定して設計されているため、耐久性に関しても安心して使用できます。
4000Hzや8000Hzの高ポーリングレートで使用する際、注意点はありますか?
以下の点に注意が必要です:
- 高スペックPCが推奨(CPU負荷が増える)
特に8000Hzでは、古いCPUや省電力ノートPCだと入力遅延が増える可能性あり。 - USBポートは直挿し推奨(ハブ経由だと不安定)
USB 3.0以上で安定した給電ができるポートを使用するのがベストです。 - 一部ゲームとの相性
古いゲームやタイトルによっては、ポーリングレートが高すぎて入力不具合が起きることも。
→ 不具合が出た場合は1000Hz〜2000Hzで運用するのが安全です。
「NP-01S V2 Wireless」はLoD(リフトオフディスタンス)の調整はできますか?
できます。設定方法は以下の通りです:
- 現状は本体の複数ボタン操作で調整(ボタン長押し+クリック)
- 今後Webドライバー対応後は、ブラウザ上から簡単に変更可能
LoDを最適化することで、マウスを持ち上げた際のカーソル移動が減り、精密エイムが安定します。
ドングルは延長アダプター経由でも使えますか?通信安定性は?
問題なく使用可能です。ただし、できるだけマウス本体との距離を近づける配置(1m以内)にすると、通信の安定性が増します。
- 金属の近くや遮蔽物の裏側に設置すると、レイテンシ(遅延)や切断の原因になることもあるため注意が必要です。
VAXEE 「ZYGEN NP-01S V2 Wireless」レビューのまとめ

VAXEE 「ZYGEN NP-01S V2 Wireless」は、旧型NP-01Sの持つ完成された形状・操作性という魅力をそのままに、内部構造や性能面を徹底的にブラッシュアップした「正統進化型」のゲーミングマウスです。
✅ 本モデルの進化ポイントをおさらい
項目 | 進化内容 | 体感的なメリット |
---|---|---|
重量 | 約10g軽量化(69g → 56g) | 手首・指への負担軽減、脱力操作が可能に |
センサー | PixArt 3950搭載 | ガラスパッド対応、センサー遅延5%低減 |
クリック遅延 | Devastatorで0ms設定対応 | タップ撃ち・連打時の応答性が向上 |
ソール | PTFE+補強材入り | 安定滑走、止め・振り戻しの精度が向上 |
設定系統 | Webドライバー対応 | DPI・ポーリングレート等の調整が簡易化 |
ポーリングレート | 最大8000Hz(予定) | 高リフレッシュモニター環境で性能最大化 |
これらの要素が組み合わさることで、軽量マウスでありながらトップクラスのトラッキング性能・安定性・応答性を実現しています。
🖐 実際の使用感から見える魅力
筆者の体験ベースでも、「滑り出しが自然で、止めが思い通りに決まる」という、マウス操作の根本部分での安定感を非常に強く感じました。
センサー位置の微調整、剛性感のあるシェル構造、クリックのフィーリングまで、どの要素にも意図的なチューニングが感じられ、実に完成度の高い仕上がりです。
👤 こんな人におすすめ
- 旧NP-01Sが好きだったが、重さに不満を感じていた人
- 掴み持ち・つまみ持ちスタイルで、高い安定性と応答性を求める人
- 4000Hz〜8000Hzといった高ポーリングレート環境でプレイしている競技志向の人
- ソフトウェアの煩雑さに悩まされてきたが、Web UIでの簡単設定に期待している人
❗ 注意しておきたい点
- 本体設定はやや独特なボタン操作で行うため、Webドライバー未使用での運用では慣れが必要
- 被せ持ちユーザーにとっては、後ろコブ形状がフィットしない可能性あり
- 高ポーリングレート利用時には、USB直挿し・高性能PC環境が推奨
💬 VAXEE 「ZYGEN NP-01S V2 Wireless」レビューの総括
VAXEE 「ZYGEN NP-01S V2 Wireless」は、前作で確立された高評価の形状を維持しつつ、内部構造と操作性能を大幅にアップグレードした新世代のワイヤレスマウスです。
10g以上の軽量化を実現しながらもシェルの剛性はしっかりと保たれており、操作時の安定感と快適性を両立。
さらに、新搭載のPixArt 3950センサーとDevastatorによるクリック応答の最適化によって、カーソルの精密な追従性と高速なクリックレスポンスが体感レベルで向上しています。
滑り出しや止め動作の正確性を支える新しいPTFEソール、わずかに調整されたセンサー位置、クリックの打鍵感と戻りのスムーズさ、Webドライバーへの対応など、細かな点にもユーザー視点の改善がなされており、ゲーム中の一瞬の判断や操作にも的確に応えてくれます。
また、ポーリングレート最大8000Hzへの対応など、今後のアップデートによる進化も大きな魅力です。
単なるスペック強化にとどまらず、”実戦で使いやすいこと”に徹底的にこだわった設計が随所に感じられ、競技シーンから日常的なゲーミングまで幅広く対応できる万能性を備えています。
性能・形状・機能性のすべてにおいて洗練されたこのモデルは、あらゆるプレイヤーにとって確かな武器となるでしょう。
今の自分の操作感に少しでも不満があるなら、このマウスがその答えになるかもしれません。
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