キーボードにこだわるゲーマーやタイピング愛好家の間で、静かに注目を集めているのが韓国発のカスタムキーボードブランド「VARO(バロ)」の最新モデル、「VM75 HE」です。
一見すると、ただの高級キーボードのように見えるかもしれません。
しかし実際に触ってみると、その打鍵感の心地よさや入力遅延の少なさ、カスタムキーボードブランドならではの造り込みなど、数値では測りきれない“良さ”が詰まっていることに気づきます。
レビュー前は「よくある海外製キーボードのひとつかな」と思っていた筆者も、使い込むうちにその実力に感心させられることに。
とくに、0.1mm単位のラピッドトリガーや8000Hzのポーリングレート対応といったスペック面だけでなく、日本語対応のWebドライバーや打鍵音の繊細さまで配慮された設計は、まさに“玄人好み”の一台。
日本国内ではまだ知名度の低いVAROですが、その完成度は大手キーボードブランドにも引けを取りません。
この記事では、そんなVARO 「VM75 HE」の魅力を、実際に触って分かった「リアルな視点」で紹介していきます。
「ハイエンドキーボードに興味があるけど、4万円以上はちょっと…」という方にも刺さる、価格と性能のバランスが取れた逸品です。

VARO 「VM75 HE」とは?

「VM75 HE」は、韓国のカスタムキーボードブランド「VARO(バロ)」から登場した磁気スイッチ搭載のゲーミングキーボードです。
競技性の高いゲームを快適にプレイしたいユーザーに向けて設計されており、打鍵感の良さ・動作の安定性・反応速度の三拍子が揃った製品となっています。
韓国発のカスタムキーボードブランド「VARO」
VAROは韓国を拠点とするカスタムキーボード専門メーカー。
まだ日本国内での知名度は高くありませんが、実は以下のような特徴があります。
VAROの特徴:
- 韓国国内ではマウスパッドなどを扱う専門ショップとしても知られる
- カスタムキーボード文化に根ざした、質感と設計への強いこだわり
- ユーザーの声を取り入れる姿勢が強く、日本語対応Webドライバーを要望に応じて実装
- TTCと共同開発によるオリジナルスイッチの企画も進行中(打鍵感改善版)
日本語対応・親切設計のWebドライバー
「VM75 HE」は、カスタムキーボードでありながら非常に分かりやすいWebドライバーを備えています。
UIは直感的で、初心者でも戸惑うことなく設定を行える点が魅力。
主な機能:
機能 | 内容 |
---|---|
キーマッピング | キーの入れ替えやカスタマイズ |
ライティング | RGBプリセット、輝度、方向などを調整可能 |
ラピッドトリガー設定 | アクチュエーション/リセットの感度調整(0.1~2.0mm) |
SOCD設定 | 同時押しの入力制御(4パターン) |
特殊機能 | ダイナミックキーストローク、タップトグルキーなど |
💡 自動キャリブレーションも対応済みで、煩雑な操作不要。
必要に応じて手動キャリブレーションも可能でメンテナンス性◎。
他社製品との違いと立ち位置
「VM75 HE」は、Wooting 「80HE」などの人気製品と競合する存在ですが、以下のような特長で差別化されています。
他社との比較ポイント:
項目 | VARO 「M75 HE」 | Wooting 「80HE」 |
---|---|---|
ラピッドトリガー | 0.1mm単位(高精度) | 0.01mm単位(超高精度) |
入力遅延 | 非常に少ない(上位レベル) | 同等 |
デッドゾーン | 安定性重視(+0.1mm) | 精度重視(可変) |
ソフトの使いやすさ | わかりやすくシンプル | 高機能だがやや複雑 |
ボディ | アルミ製、約1.9kgの高品質 | プラ or 金属で価格差あり |
価格帯 | 約29,800円(コスパ◎) | 35,000円〜(構成により変動) |
なぜ注目されるのか?
- ラピッドトリガーの安定性重視設計
- 打鍵感と質感に優れたボディ構造
- 日本語Webドライバー対応による国内ユーザーへの親和性
- カスタムキーボードの質感が実売3万円以下で手に入る
VARO 「VM75 HE」 スペック一覧
項目 | 内容 |
---|---|
配列 | 英語配列(75%レイアウト) |
接続方式 | USB Type-C(有線接続) |
ポーリングレート | 最大8000Hz対応 |
スイッチ方式 | 磁気ホールセンサー式(Gateron KS-20U Magnetic Switch) |
アクチュエーションポイント | 0.1mm ~ 4.0mm(調整可能) |
ラピッドトリガー対応 | ◯(オン/オフ切替・感度分離調整可能) |
SOCD制御 | ◯(4パターン/最大20通りの設定保存可能) |
キーキャップ素材 | ダブルショット PBT |
ケース素材 | 6063 CNCアルミニウム(トップ・ボトムともに) |
重量 | 約1.7kg |
打鍵構造 | ガスケットマウント(シリコンガスケット+吸音フォーム) |
タイピング角度 | 約6°(固定式) |
ソフトウェア | Webドライバー(日本語対応) |
ライティング設定 | ◯(複数プリセット・輝度・方向切替) |
プロファイル保存 | ソフト上で保存可(キーボード側切替不可) |
価格帯 | 約29,800円 |
特に注目すべきは:
- フルアルミケースとガスケット構造の打鍵感
- 0.1mm単位のラピッドトリガー調整と8000Hzというゲーミング性能
- 日本語対応Webソフトによる初心者でも扱いやすいUI設計
このように、ゲーミング性能とカスタムキーボードとしての質感を両立しつつ、価格を抑えているのが最大の強みです。
VARO 「VM75 HE」の打鍵感・デザイン・素材へのこだわり

VARO 「VM75 HE」の最大の特徴は、単なるスペックでは語りきれない「感触」や「質感」。
カスタムキーボード文化に根差したメーカーならではの、職人気質なこだわりが随所に光ります。
ガスケットマウント構造と打鍵音の魅力
本製品の打鍵感を語る上で外せないのが、ガスケットマウント構造です。
ガスケットマウントとは?
- キースイッチの基盤(プレート)とケースの間にシリコン製のクッション材を挟む構造
- キー入力時、プレート全体が柔らかく沈み込むことで衝撃が分散される
- 打鍵音がまろやかになり、耳に優しく、手にも疲れにくい
「VM75 HE」のポイント:
- グレーの硬めのシリコンガスケットを使用
- タイピング時の剛性感と柔らかさのバランスが絶妙
- 「キーを押した感触」と「戻りの跳ね返り」の気持ちよさがある
- 打鍵音はカスタムキーボードらしく低く、響きにくい上質なサウンド
🔊 実際の打鍵音
「カチャカチャ」ではなく「コトコト」とした深みのある音。軽やかさと重厚感を両立しており、長時間のタイピングにも適しています。
アルミボディと高品質なキーキャップ
質感へのこだわりは外装設計にも及んでいます。
ケース・構造の特徴:
項目 | 内容 |
---|---|
材質 | 6063 CNCフルアルミニウム(トップ・ボトムともに) |
重量 | 約1.7kg(持ち運びも考慮された絶妙な重さ) |
表面仕上げ | ブラック:アルマイト処理 / ホワイト:Eコーティング(ややクリーム寄り) |
タイピング角度 | 約6°(自然な角度で手首に優しい) |
ノブ | 音量調整・ミュートなど割当可能な金属製ロータリーノブ |
USBポート位置 | 背面センター(左右対象な美しさ) |
🔧 こだわりポイント
- 分解しやすい構造(ネジ6本で簡単にトップを開けられる)
- プレート:FR4素材(アルミとポリカの中間の硬さ)
- 吸音フォーム内蔵 → 打鍵音が「こもらず静か」
キーキャップの質:
項目 | 内容 |
---|---|
素材 | PBT(ダブルショット) |
厚さ | 約1.5mm |
表面仕上げ | サラッとした手触り、長時間でもベタつきにくい |
デザイン | シンプルで上品。差し色キー(ESC・Enter)付き |
プロファイル | Cherry |
🎨 カラーのバランスも絶妙で、ホワイトモデルのキーキャップはやや暖色系(クリーム色寄り)で、ボディとのコントラストが美しいです。
分解・内部構造から見る設計思想
「VM75 HE」は分解・改造しやすい構造で、内部構成も非常に整っています。
分解して見えてきた内部設計:
- トッププレートとボトムケースが簡単に分離可能
- 基板の下には吸音フォーム・IXPパッド・ポロンフォームが層状に組み込まれており、内部共鳴を抑制
- ボトムケース内には薄いウェイトプレートあり → 打鍵時の安定感UP
- シリコンガスケットのフィット感が抜群で、ガタつき・鳴りを排除
🧩 分解して初めて分かる、手抜きのない内部構成。
まさに「設計そのものが打鍵感を作っている」と感じられるキーボードです。
VARO 「VM75 HE」のゲーミング性能とソフトウェア機能

VARO 「VM75 HE」は、ラピッドトリガーや低遅延入力といったゲーミングキーボードとしての基礎性能をしっかりと押さえつつ、直感的で使いやすいソフトウェアを備えており、ゲーム初心者から競技志向のユーザーまで幅広くカバーできるモデルです。
ラピッドトリガーと入力遅延の実力
✅ ラピッドトリガー対応(0.1mm単位)
「VM75 HE」は磁気スイッチを搭載し、0.1mm刻みのアクチュエーション調整が可能。
この機能により、押し込みと離し(リリース)それぞれのポイントを細かく設定することができます。
設定可能範囲 | 内容 |
---|---|
アクチュエーションポイント | 0.1mm ~ 4.0mm |
リリースポイント(戻し) | 0.1mm ~ 2.0mm |
感度分離調整 | オン/オフ切り替え可能(個別設定も対応) |
精度は十分高く、設定値に対して安定した応答を実現。
デッドゾーンは+0.1mmに設定されており、誤入力防止と安定性のバランスを重視した設計です。
🎮 競技FPSプレイヤーにとっては、「押した瞬間だけ反応して、すぐにリセットされる」挙動が武器になります。
✅ 入力遅延はトップクラスの速さ
「VM75 HE」は8000Hzのポーリングレートに対応し、最新のレーテンシーテストでもWooting 80HEと並ぶかそれを上回る数値を記録しています。
モデル | 入力遅延(平均) | 備考 |
---|---|---|
VARO VM75 HE | 非常に低い(上位ランク) | レテCテスターで計測 |
Wooting 80HE | 同等~やや劣る | より高精度な0.01mm対応あり |
SteelSeries Apex Pro | やや高め | 安定性重視設計ではない |
🔧 他にも、以下のような機能でゲーマー向けの微調整が可能です:
- SOCD(同時押し制御)設定:最大20通りの制御パターンから選択可
- キャリブレーション:自動で最適化されるが、手動補正も可能
Webドライバーによる細かな設定
VAROのWebドライバーは、インストール不要のブラウザ上で完結するUI。
誰でも直感的に扱えるように設計されています。
主な設定機能:
機能カテゴリ | 内容 |
---|---|
キーマッピング | 全キー入れ替え、Fnレイヤー設定など対応 |
ライティング | RGBパターン選択、方向、明るさ調整 |
トリガー設定 | アクチュエーション・リリース調整、RTオン/オフ切り替え |
高度機能 | DKS(Dynamic Keystroke)、Tap Toggle、SOCD制御など |
無効化設定 | Windowsキー、Alt+F4などの無効化可 |
ファームウェア更新 | 今後のアップデートにも対応可能 |
📝 注意点(改善希望点):
- キーだけでプロファイルを切り替える機能がない
- ファンクションキーの再割り当てが不完全な箇所あり
とはいえ、日常使用において困るレベルではなく、操作の簡単さと日本語対応が非常に高評価です。
Wooting 80HEとの比較と実用性
Wooting 「80HE」はラピッドトリガー精度や細かい設定面で圧倒的な支持を得ていますが、VARO 「VM75 HE」はその実用性能とコスパのバランスで競合製品に肉薄しています。
比較表:
項目 | VARO VM75 HE | Wooting 80HE |
---|---|---|
ラピト精度 | 0.1mm(実用十分) | 0.01mm(超高精度) |
入力遅延 | 非常に小さい(同等か上) | 非常に小さい |
ソフトウェア | シンプルで日本語対応 | 高機能だが英語UI |
本体の質感 | フルアルミ、高級感あり | 構成により異なる(プラ or 金属) |
価格 | 約29,800円 | 約35,000~40,000円 |
対象ユーザー | 安定性重視/バランス派 | 精度追求型の上級者 |
総合すると、VARO 「VM75 HE」は「高級感・安定性・使いやすさ」のバランスが非常に高い一台です。
反応速度と快適な操作感を求めるゲーマーにとって、“ちょうどいい”完成度を提供してくれます。
VARO 「VM75 HE」を使用した私の体験談・レビュー

VARO 「VM75 HE」をしばらく使い込んでみて、一言で言うなら「手に馴染む、静かなる実力派」という印象でした。
見た目やスペックだけでは分からなかった魅力が、実際の操作を通してじわじわと伝わってくる――そんな製品です。
ゲームプレイで感じたこと
まずはゲーム用途での使用感ですが、普段からプレイしているFPSやアクション系タイトルでは、以下の点が非常に好印象でした。
🎮 ゲーミング用途での体感ポイント:
- キーの反応が正確で安定している
→ アクチュエーションを0.1mmに設定していても、誤作動やチャタリングなし
→ 「押した瞬間に反応する」という安心感がある - ラピッドトリガーの挙動が自然
→ オフよりもオンのほうが、動きのキレがよくなる印象
→ 専門知識がなくても、感度調整が直感的で扱いやすい - SOCD機能が地味に便利
→ A+DやW+Sなどの同時押し制御を自由にカスタマイズでき、格ゲーやMMOでも役立つ場面がある
📝 一方で気になった点:
- ソフトウェア側でプロファイルの切替キーを割り当てられない点は、ゲームジャンルごとに設定を変えたい人には少し惜しい
タイピング・日常使用の快適さ
ゲームだけでなく、日常のタイピング作業にもこのキーボードは非常に快適でした。
⌨️ タイピング使用感:
- 打鍵感がやわらかく心地良い
→ 長時間の文章入力でも手が疲れにくい
→ タイピング音が低く抑えられていて、深夜でも使いやすい - キーキャップの質感が高い
→ PBT素材で指の滑りがよく、吸い付くようなフィーリング
→ 長時間使ってもベタつきが出にくく、常に快適 - デザインがデスクに馴染みやすい
→ ホワイトモデルは柔らかく上品な雰囲気、ブラックは重厚感があってクール
カスタマイズと所有感
「VM75 HE」は、いわゆる「完成されたカスタムキーボード」に近く、買った瞬間から満足感がある一方で、自分好みに少しずつ調整していく楽しみも残されています。
🔧 個人的に嬉しかった点:
- 分解が容易で、内部構造も整理されていて安心
- キースイッチ交換が可能(Gateron JadeやTTCとも互換あり)
- キーキャップを変えるだけでも印象がガラリと変わる
- ソフトウェアで簡単に設定をリセット・保存できる
いわば「完成度の高いキット」を買って、そのまま使うも良し、自分なりに育てていくも良しという製品です。
総評:誰にでも勧められる“玄人向けエントリー機”
「VM75 HE」は、ハイスペックであるにもかかわらず、とっつきやすさと分かりやすさを兼ね備えた稀有な存在です。
✔ 入力遅延が極限まで少ない
✔ 打鍵音・打鍵感に一切の妥協がない
✔ ソフトウェアがシンプルで親切
✔ デザイン・質感・価格のバランスが優秀
このクオリティで3万円以下というのは、正直驚きです。
「高級キーボードに興味はあるけど、Wootingはちょっと手が出ない」という方にとって、間違いなく理想的な選択肢の一つになるでしょう。
VARO 「VM75 HE」に関するQ&A

VARO 「VM75 HE」に関して、よく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。
日本語配列(JIS)はありますか?
「VM75 HE」は英語配列(US ANSI)専用です。JIS配列のモデルは現在リリースされていません。
ソフトウェアのインストールは必要ですか?
インストールは不要です。Webドライバー形式の専用ツール(日本語対応)にアクセスすれば、ブラウザ上で設定が可能です。
ラピッドトリガーの精度はどれくらいですか?
最小0.1mm単位で設定可能。平均実測値は0.126mm程度で、十分に実用的な精度です。極限の0.01mm精度を求める方にはWooting 80HEなどが候補になりますが、多くのユーザーには「VM75 HE」の精度で問題ないレベルです。
スイッチの交換(ホットスワップ)は可能ですか?
ホットスワップ対応です。標準搭載のGateron KS-20Uに加え、Gateron Jade、TTCスイッチなどの互換性があります。
ソフトウェアでどんな設定ができますか?
以下のような項目を設定できます:
- キーリマッピング(全キー)
- ライティング(パターン・輝度・方向)
- ラピッドトリガー(感度設定)
- SOCD制御(複数パターン)
- 特殊機能(タップトグル、DKS など)
- WindowsキーやAlt+F4の無効化
ゲーム中にプロファイルの切り替えはできますか?
現時点ではソフトウェア上での切り替えのみです。キーボード本体からの切り替えキーは用意されていません。
Macでも使えますか?
基本的なキー入力はMacでも動作します。ただし、ソフトウェア側の一部機能やキー配置には制限が出る場合があります。
重さはどのくらいありますか?持ち運びできますか?
約1.7kgと比較的重い部類ですが、安定性に優れており、動作中にズレにくいのが特徴です。持ち運びにはやや不向きですが、プロプレイヤーによる持ち運び利用も想定されて設計されています。
音はうるさくないですか?静音性はどうですか?
打鍵音は非常に静かで落ち着いた音です。内部に吸音フォームが複数層で組み込まれており、夜間でも気兼ねなく使えます。
どんなゲームジャンルに向いていますか?
ラピッドトリガーや高速入力が活かせるFPS、TPS、アクション、格闘ゲームとの相性が特に良好です。また、入力の正確性が求められる音ゲーやMOBA、MMOでも快適に使えます。
デフォルト設定でも使えますか?設定しないと使えない?
接続するだけで基本的な入力は可能です。ただし、ラピッドトリガーやキー割り当てのカスタマイズなどを使いたい場合はWebドライバーでの設定が必要になります。
キーキャップの交換は可能ですか?規格は?
Cherry MX互換のステムが採用されているため、市販のキーキャップセットに広く対応しています。
カスタマイズ好きな方にもおすすめの仕様です。
ノブ(つまみ)はどんな用途に使えますか?
デフォルトでは音量調整やミュートに割り当てられています。現在のWebドライバーでは割り当て変更はできませんが、将来的なアップデートで拡張される可能性があります。
傷や汚れはつきやすいですか?
ホワイトモデルはEコーティング処理で光沢感があり、汚れには比較的強いですが、鋭利なもので表面をこすると傷がつく可能性があります。気になる方にはブラックモデル(アルマイト処理)の方が安心かもしれません。
ノートPCでも使えますか?USBハブでも問題ありませんか?
ノートPCでも問題なく使用可能です。USBハブ経由でも動作しますが、8000Hzのポーリングレートをフルで活かすにはPC本体に直接接続するのがベストです。
ラピッドトリガーは必ず使うべきですか?
必須ではありませんが、高速な操作が求められるゲームでは大きなアドバンテージになります。使わない場合はオフにして、通常のリニアスイッチとして使用することも可能です。
ノブの操作感はどうですか?回しにくい?
回転はやや固めで、指先に引っかかる感覚が強いです。誤操作防止にはなりますが、軽く回したい方には好みが分かれるかもしれません。
他のHE(ホールエフェクト)キーボードと何が違いますか?
「VM75 HE」は以下の点で他製品と差別化されています:
- 上質な打鍵感と静音性(ガスケット構造+吸音フォーム)
- 日本語対応のWebドライバー
- 3万円以下の価格で金属ボディ&完成度の高い外装
- Wootingなどに比べると設定がシンプルで直感的
VARO 「VM75 HE」レビューのまとめ

VARO 「VM75 HE」は、カスタムキーボードの魅力とゲーミング性能の両立を実現した、非常に完成度の高いキーボードです。
韓国の新鋭ブランド「VARO」からリリースされたこの製品は、決して派手さはないものの、“本当に良いもの”を静かに届ける玄人好みの一台。
実際に使ってみると、設計思想から作り込み、使用感に至るまで、徹底的にユーザーの使いやすさを追求していることが伝わってきます。
✅ 総合評価と特徴まとめ
評価項目 | 内容 | 評価ポイント |
---|---|---|
打鍵感 | ガスケットマウント構造で柔らかく深みのある感触 | ◎ |
静音性 | 吸音フォームや高品質キャップにより非常に静か | ◎ |
ゲーミング性能 | 8000Hz対応・低遅延・安定したラピッドトリガー | ◎ |
カスタマイズ性 | キー配置・ラピッド設定・SOCDなど柔軟に調整可能 | ◎ |
ソフトウェア | Webドライバーで直感的、日本語対応あり | ○(やや機能制限あり) |
デザイン・質感 | フルアルミ製・上質なPBTキャップ・高級感ある仕上がり | ◎ |
価格帯 | 実売約29,800円〜とコスパに優れる | ◎ |
🧑💻 どんな人におすすめ?
✅ おすすめな人:
- 入力精度や遅延に敏感なFPS・対戦ゲームプレイヤー
- ガスケット構造など打鍵感にこだわりたい人
- 初めての本格カスタムキーボードを探している人
- デザインと機能性をバランスよく求める人
- Wooting 80HEは高すぎると感じるけど、性能妥協はしたくない人
❌ あまりおすすめしない人:
- 0.01mm単位のラピッドトリガーなど、極限の入力精度を求めるプロゲーマー
- キーごとの高度なマクロやプロファイル切り替えを頻繁に使いたい人
- ソフトウェアでの細かいプロファイル管理を重視する上級者
💡 VARO 「VM75 HE」レビューの総括
VARO 「VM75 HE」は、ゲーミング性能とカスタムキーボードとしての完成度を高次元で両立した、まさに“実力派”の一台です。
高精度なラピッドトリガーや低遅延入力など、現代のゲームシーンに求められる機能をしっかりと備えつつ、打鍵感や音、質感といった日常的な使い心地にも強いこだわりが感じられます。
さらに、フルアルミボディやガスケットマウントといった構造面から見ても、これは単なるゲーミングギアではなく、キーボードそのものを“触って楽しむ”ための道具として設計されていることが伝わってきます。
日本語対応のWebドライバーも初心者にとって大きな安心材料であり、ソフトウェアに不慣れな人でも簡単に自分好みにカスタマイズできるのは、特筆すべきポイントでしょう。
価格帯も約3万円と、同スペック帯の競合製品と比べて非常に良心的。
入門機としても最適ですし、カスタムキーボードを探していた上級者にとっても“完成された選択肢”といえるでしょう。
性能、品質、価格、すべての面で「ちょうどいい」を追求したVARO 「VM75 HE」。
その一打ごとに、確かな満足と心地よさを感じられるキーボードです。

・Razer 「Huntsman V3 Pro TKL」徹底レビュー!FPS最強キーボードの性能と使用感を解説
・Logicool 「G PRO X TKL RAPID」 レビュー|ラピッドトリガー搭載の実力を徹底検証!
・「Wooting 80HE」レビュー|最強格のラピッドトリガー搭載キーボードを徹底解説!
・Pulsar 「PCMK2 HE TKL」レビュー|ラピッドトリガー×日本語配列の最強ゲーミングキーボード
・【徹底レビュー】ELECOM GAMING 「VK720AL」を実機検証|ラピッドトリガー&薄型設計の実力とは?
・LUMINKEY 「Magger 68 HE Performance」の実力は?ラピッドトリガー&0.02mm調整対応キーボードの使用感を徹底レビュー!
・Endgame Gear 「KB65HE」レビュー!ラピッドトリガー搭載の高性能ゲーミングキーボードを徹底解説
・Lamzu 「Atlantis Pro Keyboard」レビュー|ラピッドトリガー搭載の高性能ゲーミングキーボード
・【徹底レビュー】DrunkDeer 「G75」の性能・使用感・設定方法を完全解説!ラピッドトリガー対応の最強コスパ機種とは?
・WOBKEY Rainy75 RT Pro / HE Pro徹底レビュー|ラピッドトリガー対応の最強75%キーボード登場!
・NuPhy 「Air75 HE」 レビュー|ラピッドトリガー搭載で最強の薄型ゲーミングキーボード誕生
・ゲーミングキーボードと普通のキーボードの違いとは?後悔しない選び方を詳しく解説!