この記事は2023年に公開された内容です
ゲーミングマウス市場は日々進化を遂げ、軽量で高性能な製品が次々と登場しています。
そんな中、ROCCATから発売された「Pure Air」は、エルゴノミクスデザインとわずか54gという超軽量設計を兼ね備えた注目のワイヤレスゲーミングマウスです。
ROCCATといえば、かつての名作「Kone Pure Ultra」を生み出したことで知られていますが、Pure Air」はその後継機ともいえる存在。
従来のファンからも高い注目を集めています。
デザインや形状は「Kone Pure Ultra」に似ているものの、細かい改良が施されており、持ち心地や操作性が異なる点が特徴です。
また、ワイヤレスゲーミングマウスとしての性能も高く、2.4GHz接続・Bluetooth接続・有線接続の3種類の接続方式に対応し、さまざまな用途で活躍できます。
さらに、ROCCAT独自のTitan Optical Switchを採用したクリックボタンや、優れたバッテリー性能も魅力的です。
この記事では、ROCCAT 「Pure Air」の特徴や使用感、従来の「Kone Pure Ultra」との比較を徹底レビューし、どんなユーザーに適しているのかを解説していきます。
「Pure Air」の購入を検討している方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

ROCCAT 「Pure Air」とは?

ROCCAT 「Pure Air」は、超軽量ワイヤレス設計とエルゴノミクス形状を兼ね備えた、ROCCATの最新ゲーミングマウスです。
前作「Kone Pure Ultra」を継承しつつも、より洗練されたデザインや機能を備えています。
ここでは、「Pure Air」の基本スペック、デザインの特徴、接続方式やバッテリー性能について詳しく解説します。
ROCCAT 「Pure Air」の基本スペック
まずは、 「Pure Air」の主なスペックを確認してみましょう。
項目 | 内容 |
---|---|
本体重量 | 約54g |
センサー | ROCCAT Owl-Eye 26K(PixArt PAW 3395ベース) |
最大DPI | 26,000 DPI |
接続方式 | 2.4GHzワイヤレス / Bluetooth / USB-C有線 |
スイッチ | Titan Optical Switch |
ボタン数 | 6ボタン(メイン2つ、サイド2つ、スクロール、DPI変更ボタン) |
バッテリー寿命 | 最大43時間(2.4GHz接続時)/ 最大125時間(Bluetooth接続時) |
本体サイズ | 約121×69×38mm |
このスペックからもわかるように、「Pure Air」は「軽量」「高性能」「多機能」をバランス良く備えたゲーミングマウスです。
デザインと外観の特徴
「Pure Air」のデザインは、前作「Kone Pure Ultra」を踏襲しつつも、一部改良が加えられています。
- エルゴノミクス形状を採用
ROCCATは右手専用のエルゴノミクスデザインを採用し、握ったときに自然なフィット感を得られる形状に仕上げています。左右非対称のデザインで、右手の操作に特化しています。 - 小ぶりなサイズで日本人の手にもフィット
「Kone Pure Ultra」と比較してやや小型化されており、中~小型の手のユーザーにも適した設計になっています。コンパクトながら、かぶせ持ち・つかみ持ち・つまみ持ちのいずれにも対応しやすいバランスの良い形状です。 - ブラックとホワイトの2色展開
ブラックモデルはスタンダードなデザインですが、ホワイトモデルは半透明シェルを採用しており、内部構造がわずかに透けて見えるスタイリッシュな仕上がりになっています。 - DPIボタンの独特な配置
一般的なマウスではスクロールホイールの下に配置されることが多いDPI変更ボタンが、「Pure Air」ではサイドのくぼみに配置されています。これにより、ゲーム中の誤操作を防ぐ設計になっています。 - コーティングの違い
ROCCATのマウスはコーティングの質の高さに定評がありますが、「Pure Air」には従来のようなグリップ感の強いコーティングは施されていません。そのため、乾燥した手では滑りやすく、グリップテープを貼るなどの対策が必要と感じるユーザーもいるでしょう。
接続方式とバッテリー性能
「Pure Air」は、3種類の接続方式に対応しており、用途に応じた柔軟な使い方が可能です。
- 2.4GHzワイヤレス接続(USBレシーバー)
もっとも遅延の少ない接続方式で、ゲーミング用途に最適。最大ポーリングレート1000Hz(1msの応答速度)に対応しており、シビアなFPSゲームやMOBAでも快適に使用できます。バッテリー寿命は最大43時間(公称値)ですが、実際の使用環境によっては40時間前後になることもあります。 - Bluetooth接続
遅延はわずかに増えますが、持ち運びや作業用のマウスとして使用する場合には便利です。Bluetooth接続時のバッテリー寿命は最大125時間と大幅に向上し、長時間の使用が可能です。 - USB-C有線接続
充電しながらの使用も可能で、有線マウスとしても機能します。付属のUSB-Cケーブルは1.8mの長さがあり、十分な取り回しが可能です。
ROCCAT 「Pure Air」は、軽量設計・優れたエルゴノミクスデザイン・高性能センサーを備えたハイスペックゲーミングマウスです。
特に、「Kone Pure Ultra」の後継として期待される一方、形状の微妙な違いやコーティングの変化により、「Kone Pure Ultra」とは異なる持ち心地になっている点は注目すべきポイントでしょう。
ROCCAT 「Pure Air」の操作性と使用感

ROCCAT 「Pure Air」は、54gの軽量設計とエルゴノミクス形状を採用し、快適な操作性を追求したゲーミングマウスです。
ここでは、実際の使用感を「軽量設計とバランスの影響」「エルゴノミクス形状と持ちやすさ」「クリック感とボタン配置の評価」の3つの視点から詳しく解説します。
軽量設計とバランスの影響
「Pure Air」の最大の特徴のひとつがわずか54gという超軽量設計です。
近年、ゲーミングマウスの軽量化が進み、50g台のワイヤレスマウスも増えてきましたが、エルゴノミクス形状を採用しながらこの軽さを実現したモデルは少ないため、非常に注目されています。
軽量マウスのメリット
- マウスを動かしやすく、手の負担が軽減される
軽量マウスは、手首や指にかかる負担を軽減し、長時間の使用でも疲れにくいというメリットがあります。特にローセンシプレイヤー(低DPIで大きく動かすプレイヤー)にとっては、頻繁なマウス移動時の負担が少なくなるため、快適なプレイが可能になります。 - 素早い操作が可能でAIM精度が向上する
軽いマウスは、動き出しが速く、細かい調整もしやすいので、FPSゲームなどでのエイム精度向上に貢献します。特に、フリックショット(瞬間的な視点移動)やトラッキングエイム(敵を追い続けるエイム)を多用するプレイヤーには最適です。 - 制動力(止めやすさ)も高い
軽量マウスは動き出しが速い一方で、急に止める動作(ストッピング)がしにくいことが課題となることがあります。しかし、「Pure Air」は重心バランスが優れており、止めたいときにしっかり制動できるため、FPSプレイヤーにも扱いやすい仕様になっています。
重心バランスの評価
「Pure Air」の重心は、マウスのほぼ中央に位置しており、バランスの良い設計がされています。
・偏りがないため、左右の動作で違和感がない
・ジャンプショットやマイクロアジャスト(微調整)が安定する
といったメリットがあり、バランスの取れた軽量ワイヤレスマウスを求めるユーザーには最適です。
エルゴノミクス形状と持ちやすさ
「Pure Air」は、右手用に設計されたエルゴノミクス形状を採用しており、持ちやすさと操作性のバランスが良いマウスです。
持ち方別の適性評価
持ち方 | Pure Airの適性 | 特徴 |
---|---|---|
かぶせ持ち | ★★★☆☆ | 形状は手にフィットしやすいが、サイズがやや小さめ |
つかみ持ち | ★★★★★ | バランスの取れた形状で、万人向けの持ちやすさ |
つまみ持ち | ★★★★☆ | 軽量で細かい動きがしやすいが、滑りやすさがネック |
かぶせ持ちの場合
・背面のコブが適度に高く、手のひらにしっかりフィットする
・「Kone Pure Ultra」と比べるとやや小さいため、大きな手の人には窮屈に感じる可能性あり
つかみ持ちの場合(最適)
・背面のコブとサイドの曲線がちょうど良いフィット感を生み、自然にグリップできる
・「Kone Pure Ultra」ほど深いくぼみはないが、しっかりとした握り心地
つまみ持ちの場合
・本体のサイズが小ぶりなので、つまみ持ちでも快適に使用できる
・ただし、コーティングが滑りやすいため、指の引っ掛かりが少し弱く感じることも
「Kone Pure Ultra」との違い
「Pure Air」は、「Kone Pure Ultra」と比較して左側面のくぼみが浅くなり、右側面の出っ張りが控えめになっているため、持ち方によっては「Kone Pure Ultra」ほどの固定感を得にくい可能性があります。
ただし、その分より幅広い持ち方に対応できる形状になっているため、万人向けのエルゴノミクス形状といえます。
クリック感とボタン配置の評価
メインクリック(Titan Optical Switch)
・オプティカルスイッチを採用し、耐久性が向上
・クリック感は軽めながら、反発力がしっかりしている
・押し込む位置による感触の変化が少なく、どこを押しても均一なクリック感
サイドボタン
・大きめのサイドボタンが採用され、誤操作しにくい設計
・ただし、「Kone Pure Ultra」と比べるとサイドボタンの位置がやや高めで、持ち方によっては押しづらいと感じることも
DPI変更ボタン
・サイドのくぼみに配置されている独特なデザイン
・ゲーム中の誤操作を防げるメリットがある反面、カスタマイズボタンとしては押しにくい
スクロールホイール
・軽めの回し心地で、静音性が高い
・ホイールクリックはやや固めで、確実な操作感が得られる
センサー性能
Pure Airのセンサーは、PixArt PAW 3395ベースのROCCAT Owl-Eye 26Kを採用。
・最大26,000DPI、650IPSの性能を誇り、あらゆるプレイスタイルに対応
・遅延を感じることなく、スムーズなトラッキングが可能
・ガラス製マウスパッド、布製マウスパッドのどちらにも適応しやすい
ROCCAT 「Pure Air」の操作性は、軽量マウスとしての機動力と、エルゴノミクス形状による持ちやすさが絶妙なバランスで設計されています。
「Kone Pure Ultra」と比べて形状の変更点も多いため、KPUの完全な後継機というよりは、より幅広いユーザーに向けた改良モデルといえます。
ROCCAT 「Pure Air」の「Kone Pure Ultra」との比較

ROCCAT 「Pure Air」は、「Kone Pure Ultra」の後継機として期待されるワイヤレスゲーミングマウスですが、形状や操作性には細かな違いがあり、単純な上位互換機ではありません。
ここでは、「Pure Air」と「Kone Pure Ultra」の違いを詳しく比較し、それぞれのマウスがどんなユーザーに向いているのかを解説します。
形状の違いとグリップ感の変化
「Pure Air」と「Kone Pure Ultra」は、どちらも右手用のエルゴノミクス形状を採用していますが、「Pure Air」の方がややコンパクトな設計になっています。
形状の主な違い
項目 | Pure Air | Kone Pure Ultra |
---|---|---|
サイズ感 | やや小型 | 少し大きめ |
サイドのくぼみ | 浅めで控えめ | 深く、親指がしっかり固定される |
右側面の膨らみ | 丸みを帯びた形状 | 出っ張りがあり、薬指・小指を引っ掛けやすい |
メインボタンの角度 | わずかに内側にくぼんでいる | 水平に近い |
背面のコブ | 中央部分がやや盛り上がり、浅めのグリップに適応 | 全体的に高めで、深いグリップ向け |
グリップ感の違い
「Pure Air」のサイド形状は、「Kone Pure Ultra」と比べて浅くなっているため、親指や薬指の引っ掛かりが少ない仕様になっています。そのため、「Kone Pure Ultra」特有の「固定感」が「Pure Air」ではやや弱まり、より自由度の高いグリップスタイルが可能になっています。
持ち方 | Pure Airの適性 | Kone Pure Ultraの適性 |
---|---|---|
かぶせ持ち | △(少し小さいため手が大きいと窮屈) | ○(しっかりフィットする) |
つかみ持ち | ◎(軽量でバランスが良く、扱いやすい) | ○(安定感があり、しっかりグリップできる) |
つまみ持ち | ○(軽さが活きるが、滑りやすい) | ◎(指を引っ掛けやすく安定する) |
コーティングの質と滑りやすさ
「Kone Pure Ultra」は、グリップ感の強いコーティングが施されており、指先でしっかり固定できる特徴がありました。
一方、「Pure Air」はサラサラとした滑りやすい表面加工になっており、乾燥した手では少し持ちづらいと感じることがあります。
コーティングの違い
項目 | Pure Air | Kone Pure Ultra |
---|---|---|
表面加工 | 滑りやすい(グリップテープ推奨) | グリップ感が強い |
指の固定感 | 弱め(手の乾燥状態で変わる) | 強め(しっかりとフィット) |
汗をかいたときの影響 | 汗をかくと滑りにくくなる | 影響は少ない |
特に、つまみ持ちのプレイヤーにとっては「Pure Air」のコーティングは滑りやすいと感じる可能性が高いため、グリップテープを貼ることを推奨します。
使用感の違いと適したユーザー層
「Pure Air」と「Kone Pure Ultra」の使用感には、形状やコーティングの違い以外にも、クリック感やバッテリー性能などの違いがあります。
それぞれの使用感を詳しく比較していきます。
クリック感の違い
「Pure Air」は「Titan Optical Switch」を採用しており、光学スイッチ特有の高速反応と耐久性が特徴です。
一方、「Kone Pure Ultra」は一般的なメカニカルスイッチを搭載していました。
項目 | Pure Air | Kone Pure Ultra |
---|---|---|
クリック感 | 軽めで跳ね返りが強い | しっかりした押し心地 |
スイッチの種類 | Titan Optical Switch | メカニカルスイッチ |
耐久性 | 高耐久(光学スイッチ) | 標準的 |
クリックのバランス | 均一なクリック感 | 若干、押す位置でフィーリングが変わる |
バッテリー性能の違い
「Pure Air」はワイヤレス仕様になったことで、「Kone Pure Ultra」よりも自由度が向上しました。
ただし、2.4GHzワイヤレス接続時のバッテリー寿命は43時間と、長時間の使用にはやや不安が残ります。
項目 | Pure Air | Kone Pure Ultra |
---|---|---|
バッテリー寿命(2.4GHz接続時) | 最大43時間 | なし(有線のみ) |
バッテリー寿命(Bluetooth接続時) | 最大125時間 | なし |
充電方式 | USB-C | なし |
どんなユーザーに向いているか?
ユーザーの特徴 | Pure Airが適している | Kone Pure Ultraが適している |
---|---|---|
軽量ワイヤレスマウスを探している | ◎ | ✕ |
有線マウスでも問題ない | △ | ◎ |
親指や薬指でしっかり固定したい | △ | ◎ |
滑りにくいコーティングが欲しい | ✕ | ◎ |
クリック感が軽めで反応が速いほうがいい | ◎ | ○ |
結論として、「Pure Air」はワイヤレスで自由度が高く、軽量で扱いやすいマウスですが、「Kone Pure Ultra」ほどの固定感はないため、「Kone Pure Ultraの完璧な後継機」として期待しているユーザーにとってはやや違うと感じるかもしれません。
一方で、「Kone Pure Ultra」に比べてより多様な持ち方に対応し、軽量化を重視したモデルであるため、純粋に「軽くて使いやすいワイヤレスゲーミングマウス」を求める人には最適です。
ROCCAT 「Pure Air」を使用した私の体験談・レビュー

ROCCAT 「Pure Air」を実際に使用してみて、その軽量性・操作性・持ちやすさ・クリック感・バッテリー性能など、細かい部分を検証しました。
ここでは、日常使いやゲームプレイの体験談をもとに、「Pure Air」の魅力と気になった点をリアルにレビューします。
初めて手に取ったときの印象
「Pure Air」を開封して最初に感じたのは、驚異的な軽さです。
以前から50g台のマウスを使っていましたが、エルゴノミクス形状のマウスでこれほど軽いものは珍しく、手に持った瞬間「本当に軽い!」と実感しました。
個人的には半透明のホワイトモデルがとても魅力的でした。
ただ、指の油や汚れがやや目立ちやすいので、清潔に保つ必要がありそうです。
実際の使用感
「Pure Air」を普段の作業・FPSゲーム・MOBAゲームで使用し、どのような使い心地だったのか詳しく解説します。
【日常作業での使用感】
・超軽量のため、手首への負担が少ない
・Bluetooth接続で快適に使える(遅延はほぼ気にならない)
・DPI変更ボタンの位置が特殊なので、誤操作の心配が少ない
→ ただし、サラサラした表面のせいで手が乾燥していると滑りやすいと感じました。特に長時間作業する場合は、グリップテープを貼るか、こまめに手を湿らせると良さそうです。
【FPSゲームでの使用感】
項目 | 評価 |
---|---|
軽量性 | ◎(フリックがしやすく、長時間のプレイでも疲れにくい) |
エイム精度 | ◎(止めたい位置でしっかり制動できる) |
グリップ感 | ○(つかみ持ちなら問題なし、つまみ持ちは滑ることも) |
ボタン配置 | ○(サイドボタンは押しやすいが、DPIボタンはやや遠い) |
センサー性能 | ◎(ROCCAT Owl-Eye 26Kが正確にトラッキング) |
FPSゲームでは超軽量の恩恵を最大限に感じられました。
特に、Apex Legendsのようなフリックエイムを多用するゲームでは、「Pure Air」の軽さが活きて、すばやく視点を移動できました。
また、VALORANTでは精密なエイム調整もしやすく、トラッキングエイムの安定性も高いと感じました。
ただし、つまみ持ちのプレイヤーはコーティングの滑りやすさに注意が必要です。
指の固定感が弱いため、指先で細かい動きをするときに少しずれやすいと感じました。
グリップテープを貼るとかなり改善されました。
【MOBAゲームでの使用感】
項目 | 評価 |
---|---|
クリックのしやすさ | ◎(軽めのスイッチで連打しやすい) |
サイドボタンの押しやすさ | △(位置がやや高めで、手の形によっては押しづらい) |
マウスホイールの操作感 | ○(軽くて静音、快適にスクロールできる) |
長時間使用の快適さ | ◎(軽いため、疲れにくい) |
MOBAゲームではクリックのしやすさが重要ですが、「Pure Air」の「Titan Optical Switch」は、軽めの押し心地ながらもしっかりとした跳ね返りがあり、クリック連打が非常に快適でした。
また、センサーの追従性が良く、マウスカーソルの操作が非常にスムーズでした。
ただし、サイドボタンの位置が少し高めなので、親指の位置によっては押しづらく感じる場面もありました。
手のサイズによっては違和感があるかもしれません。
バッテリー持ちと充電の利便性
「Pure Air」のバッテリー持ちは、接続方式によって大きく異なります。
接続方式 | バッテリー持続時間 |
---|---|
2.4GHzワイヤレス | 約43時間 |
Bluetooth | 約125時間 |
有線(充電しながら使用可) | 無制限 |
実際に使用して感じたバッテリー性能
・FPSゲームを約5時間プレイ → バッテリー消費は約10%ちょい
・Bluetooth接続で作業 → 3日間使用(約20時間)でバッテリー消費は20%程度
FPSなどのゲーム用途では、2.4GHz接続が必須になりますが、バッテリーの減りは比較的早いです。
1日5~6時間プレイするなら、2~3日に1回の充電が必要になります。
充電しながらの使用も可能ですが、バッテリー持ちを優先するならBluetooth接続の方が圧倒的に長持ちします。
気になった点(デメリット)
- コーティングが滑りやすい
→ つまみ持ちの人にはグリップテープ推奨。 - サイドボタンの位置がやや高い
→ 親指の位置によっては押しづらく感じることがある。 - バッテリー持ちが短め(2.4GHz接続時)
→ 43時間と比較的短めなので、頻繁に充電が必要。
実際に使った感想まとめ
ROCCAT 「Pure Air」を実際に使ってみた感想として、軽量でバランスの良いゲーミングマウスであることが改めて実感できました。
特に、FPSゲームでは軽さとエイムのしやすさが際立ち、長時間使用しても疲れにくい点が大きなメリットでした。
一方で、滑りやすいコーティングやサイドボタンの位置など、細かい部分で気になる点もありました。
このあたりは、使用スタイルや手の大きさによって評価が分かれるかもしれません。
最終的に、「Kone Pure Ultraの完全な後継機」というよりは、より軽量で幅広い用途に対応したワイヤレスマウスとしての魅力が強いと感じました。
特に、ワイヤレスの自由度を求めつつ、軽量で素早い操作ができるマウスを探している人には、最適な選択肢になるでしょう。
ROCCAT 「Pure Air」に関するQ&A

ROCCAT 「Pure Air」に関して、よく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。
「Pure Air」は「Kone Pure Ultra」の完全な上位互換機ですか?
いいえ、完全な後継機ではありません。
「Pure Air」は「Kone Pure Ultra」をベースにしたワイヤレスゲーミングマウスですが、形状が若干異なります。特に、
✅ 左側面のくぼみが浅くなり、親指の固定感が弱めに
✅ 右側面の出っ張りが丸くなり、薬指・小指の引っ掛かりが少ない
✅ 表面コーティングが滑りやすい仕様に変更
などの違いがあるため、「Kone Pure Ultra」の持ち心地をそのまま再現しているわけではありません。そのため、「Kone Pure Ultraの完全なワイヤレス版が欲しい」という人には、少し違和感を覚える可能性があります。
「Pure Air」のワイヤレス接続にはどんな方式がありますか?
3つの接続方式があります。
「Pure Air」は以下の3つの接続方式に対応しています。
1️⃣ 2.4GHzワイヤレス(USBレシーバー)
➡ 最も低遅延で、FPSなどのゲーム用途に最適。応答速度1ms(1000Hzポーリングレート)。
➡ バッテリー持続時間は最大43時間(実測40時間前後)。
2️⃣ Bluetooth接続
➡ 遅延がわずかに増えるが、日常作業や出先での使用に最適。
➡ バッテリー持続時間は最大125時間。
3️⃣ 有線接続(USB-C)
➡ 充電しながらの使用が可能。バッテリー残量を気にせず使用可能。
「Pure Air」のバッテリー持ちはどれくらい?
接続方式によって異なります。
🔋 2.4GHzワイヤレス接続時 → 最大43時間
🔋 Bluetooth接続時 → 最大125時間
🔋 有線接続 → 充電しながら使用可能
FPSゲーマーのように2.4GHz接続で毎日長時間プレイする場合は、2~3日に1回の充電が必要になります。バッテリー持ちを優先するならBluetooth接続の使用を検討すると良いでしょう。
「Pure Air」はどんな持ち方に適していますか?
つかみ持ちに最適ですが、かぶせ持ち・つまみ持ちにも対応できます。
持ち方 | Pure Airの適性 | 特徴 |
---|---|---|
かぶせ持ち | ★★★☆☆ | 背面のコブは適度な高さだが、手が大きいと窮屈に感じることも |
つかみ持ち | ★★★★★ | 形状と軽量設計がバランス良く、万人向け |
つまみ持ち | ★★★★☆ | 軽量で細かい動きがしやすいが、コーティングが滑りやすい |
特に「つかみ持ち」のユーザーには最適ですが、「つまみ持ち」の場合、コーティングが滑りやすいため、グリップテープを貼るとより快適に使用できます。
「Pure Air」のクリック感はどんな感じですか?
Titan Optical Switchを採用しており、軽い押し心地と高速応答が特徴です。
✅ 光学スイッチなので、耐久性が高く、応答速度が速い
✅ クリックのバランスが均一で、どの位置を押しても感触が変わらない
✅ 軽い力でクリックできるが、しっかりとした跳ね返りがある
一般的なメカニカルスイッチのマウスと比べると、少し軽めのクリック感ですが、しっかりとしたフィードバックがあります。
「Pure Air」はどのゲームジャンルに向いていますか?
FPS・MOBA・RTSなど、素早い操作が求められるゲームに適しています。
ゲームジャンル | おすすめ度 | 理由 |
---|---|---|
FPS | ★★★★★ | 軽量でエイム精度が高く、長時間プレイでも疲れにくい |
MOBA | ★★★★☆ | 軽量でクリックがしやすいが、サイドボタンの位置が少し高め |
RTS | ★★★★☆ | クリック連打がしやすいが、滑りやすいコーティングに注意 |
MMORPG | ★★★☆☆ | ボタン数が少なく、マクロ設定を多用する人にはやや不向き |
シミュレーション・作業用 | ★★★☆☆ | Bluetooth接続が便利だが、形状がゲーミング向け |
特に、FPSでのフリックショットやトラッキングエイムが快適に行えるため、シューティングゲーム向きのマウスといえます。
「Pure Air」のセンサー性能は?
PixArt PAW 3395ベースの「ROCCAT Owl-Eye 26K」を搭載し、高精度なトラッキングが可能です。
✅ 最大26,000DPIで、細かい調整が可能
✅ 650IPSのトラッキング速度で、激しい動きでもスムーズに追従
✅ 遅延やポインター飛びがなく、安定した操作感
ガラス製のマウスパッド、布製のマウスパッドのどちらでも快適に使用できるため、環境に左右されない高性能なセンサーを求める方には最適です。
「Pure Air」のDPI変更ボタンの位置が特殊ですが、使いにくくないですか?
DPI変更ボタンはサイドのくぼみに配置されており、誤操作を防ぐメリットがあります。
一般的なマウスではDPI変更ボタンがスクロールホイールの下に配置されることが多いですが、「Pure Air」では側面のくぼみにDPI変更ボタンが配置されています。そのため、
✅ ゲーム中に誤ってDPIを変えてしまうことが少ない
✅ 親指を大きく動かさないと押せないため、誤操作を減らせる
というメリットがあります。
一方で、他のボタン機能を割り当てる際には押しにくいため、カスタマイズ用途にはやや不向きかもしれません。
ROCCAT 「Pure Air」レビューのまとめ

ROCCAT 「Pure Air」は、超軽量設計・高性能センサー・ワイヤレス対応という3つの要素を兼ね備えたゲーミングマウスです。
「Kone Pure Ultra」の後継機と位置づけられることが多いですが、実際には「Kone Pure Ultra」の単純なワイヤレス版ではなく、より幅広いユーザーに向けた改良モデルという印象を受けました。
この記事では、「Pure Air」の特徴・操作性・「Kone Pure Ultra」との比較・実際の使用感を詳しくレビューしましたが、最後にこのマウスの総評・おすすめできるユーザー・購入前に注意すべきポイントについてまとめます。
ROCCAT 「Pure Air」の総評
「Pure Air」の最大の魅力は、「超軽量」「ワイヤレス対応」「高精度センサー」の3点です。
特に、エルゴノミクス形状を採用しつつも54gという軽量設計は、他のゲーミングマウスと比較しても大きな強みとなります。
良かった点(メリット)
✅ 軽量設計(54g)で長時間の使用でも疲れにくい
✅ エルゴノミクス形状で快適なグリップ感(特に「つかみ持ち」に最適)
✅ 2.4GHzワイヤレス & Bluetooth & 有線の3WAY接続に対応
✅ 高性能センサー(PixArt PAW 3395ベース / 26,000DPI)で正確なトラッキング
✅ 光学式スイッチ(Titan Optical Switch)で応答速度が速く、耐久性も高い
✅ ホワイトモデルは半透明シェルでスタイリッシュなデザイン
気になった点(デメリット)
⚠ コーティングが滑りやすく、手の乾燥具合によっては持ちにくい(グリップテープ推奨)
⚠ サイドボタンの位置がやや高めで、一部の持ち方では押しにくいことがある
⚠ バッテリー持ちが短め(2.4GHz接続時の最大43時間は競合より短い)
⚠ 「Kone Pure Ultra」の完全な上位互換機ではなく、形状が微妙に異なるため、違和感を覚える可能性がある
これらの点から、「Pure Air」は「Kone Pure Ultraのワイヤレス版」として期待していたユーザーには、少し違う印象を受けるかもしれません。しかし、ワイヤレスマウスとしての完成度は非常に高く、軽量・操作性・多機能性のバランスが取れた優秀な製品といえます。
こんな人におすすめ
「Pure Air」は、軽量ゲーミングマウスを求めるプレイヤーや、エルゴノミクス形状のワイヤレスマウスを探している人に最適です。
✅ 「Pure Air」が向いている人
🔹 軽量ワイヤレスゲーミングマウスを探している人
🔹 FPSやMOBAなど、素早いエイム操作を求める人
🔹 「つかみ持ち」や「つまみ持ち」で快適にプレイしたい人
🔹 高性能なセンサーと低遅延ワイヤレス接続を求める人
🔹 持ち運びができるBluetooth対応のマウスが欲しい人
特に、FPSゲームを中心にプレイするユーザーにとっては、軽量・操作性・センサー性能の全てが高水準でバランス良くまとまっているマウスなので、最適な選択肢となるでしょう。
❌ 「Pure Air」が向いていない人
🚫 KPUの完全な上位互換機を求めている人
🚫 手が乾燥しやすく、滑りやすいマウスが苦手な人
🚫 バッテリー持ちが長いワイヤレスマウスを求めている人(競合製品より短め)
🚫 サイドボタンの位置が低めで押しやすいマウスを求める人
特に、「Kone Pure Ultraの持ち心地がそのままのワイヤレス版が欲しい」という人にとっては、「Pure Air」の形状やサイドボタンの配置が若干異なるため、違和感を覚える可能性があります。
ROCCAT 「Pure Air」レビューの総括
ROCCAT 「Pure Air」は、
✅ 超軽量ワイヤレスマウス
✅ エルゴノミクス形状のフィット感
✅ 高性能センサー&高速応答の光学スイッチ
✅ 3WAY接続(2.4GHz / Bluetooth / 有線)
といった要素を兼ね備えた、高性能ゲーミングマウスです。
ROCCAT 「Pure Air」は、軽量かつ高性能なワイヤレスゲーミングマウスとして、多くのゲーマーにとって魅力的な選択肢となるモデルです。
54gという驚異的な軽さと、エルゴノミクス形状のバランスが取れたデザインにより、長時間のプレイでも快適な操作が可能です。
さらに、2.4GHzワイヤレス・Bluetooth・有線の3種類の接続方式に対応し、あらゆるシーンで活躍する柔軟性を備えています。
一方で、「Kone Pure Ultra」の完全なワイヤレス版を期待している人にとっては、サイドのくぼみの浅さや滑りやすいコーティングなど、若干異なる使用感に違和感を覚えるかもしれません。
また、2.4GHz接続時のバッテリー持ちは他の競合製品と比べるとやや短めであり、頻繁な充電が必要になる点は考慮すべきポイントです。
それでも、センサー性能やクリック感、軽快な操作性を求めるユーザーにとっては、優れた選択肢であることは間違いありません。
総じて、「Pure Air」は「軽量かつワイヤレスの自由度を求めるユーザー」や「高速かつ正確なエイムを必要とするFPSゲーマー」にとって最適なゲーミングマウスです。
形状やコーティングの違いを受け入れられるなら、ROCCATが生み出したこの一台は、あなたのプレイ環境をさらに快適なものにしてくれるはずです。

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