この記事は2020年に公開された内容です
ゲーミングヘッドセット市場で注目を集めるRazer 「BlackShark V2 X」。
その最大の魅力は、驚異の軽さ240gという軽量設計と、音質のバランスの良さです。
価格帯は手頃ながら、快適な装着感とクリアな音質を備えたこのヘッドセットは、初心者から上級者まで幅広いユーザーに支持されています。
私自身、これまで多くのゲーミングヘッドセットを試してきましたが、「BlackShark V2 X」には特に感心させられるポイントがいくつもありました。
FPSやTPSのゲームで必要とされる定位感や、長時間使用しても疲れにくい装着感は、一度使うと手放せなくなる魅力を感じさせます。
この記事では、Razer 「BlackShark V2 X」の基本情報から、実際の使用感や競合モデルとの比較まで徹底的に解説します。
これから購入を検討している方や、ゲーミングヘッドセットの選び方に迷っている方の参考になれば幸いです。

Razer 「BlackShark V2 X」の基本情報

項目 | 詳細 |
---|---|
重量 | 約240g |
ドライバー | Razer TriForce 50mm ドライバー |
周波数特性 | 12Hz ~ 28kHz |
インピーダンス | 32Ω |
感度 | 100dB (1kHzで) |
接続方式 | 3.5mmアナログ接続(USBタイプもあり) |
サラウンド対応 | 7.1チャンネルバーチャルサラウンド (PC専用) |
対応デバイス | PC、PS5、PS4、Xbox、Nintendo Switch、スマートフォン |
マイクタイプ | 単一指向性ブームマイク |
マイク感度 | -42dB (1kHzで) |
マイク周波数特性 | 100Hz ~ 10kHz |
イヤーカップ素材 | PUレザー(外側)、メッシュ素材(内側) |
ケーブル長 | 約1.3m |
付属品 | 延長分岐ケーブル、ソフトウェアアクティベーションコード、キャリーポーチ |
カラーバリエーション | ブラック、グリーン |
価格帯 | 約6,000~7,600円 |
その他特徴 | 軽量設計、メガネユーザーに優しい装着感、Razer Surround対応 |
特徴と概要
「BlackShark V2 X」は、ゲーミングヘッドセットとしては驚異的な軽量性を実現したモデルで、重量はわずか240g。
軽量ながらも高性能な50mmドライバー「Razer TriForce」を搭載しており、高音、中音、低音のバランスが取れたクリアな音質を提供します。
このヘッドセットはFPSやTPSゲームに最適化されており、敵の足音や銃声を的確に捉えることが可能です。
さらに、PCやPS5、Xbox、Nintendo Switchなど、幅広いデバイスに対応する汎用性も魅力の一つです。
カラーバリエーションとデザイン
「BlackShark V2 X」にはブラック、グリーン、ホワイト、ピンクの4つのカラーバリエーションが用意されています。
ブラックモデルはシンプルかつ落ち着いたデザインで、どのような環境にもマッチします。
一方、グリーンモデルはRazerらしい大胆なデザインで、ゲーミングデバイスとしての存在感を際立たせます。
ホワイトとピンクもそれぞれのカラーを基調とした、派手過ぎず洗練されたデザインとなっています。
イヤーカップ部分にはプラスチック素材が使用されていますが、指紋がつきにくいマットな仕上がりが特徴です。
また、ヘッドバンドには「Razer」の刻印が入り、細部までデザインにこだわりを感じられます。
付属品と開封内容
付属品には、延長分岐ケーブルやアクティベーションコードが含まれています。
このコードを使えば、専用ソフトウェア「Razer Surround」を有効化し、7.1チャンネルのバーチャルサラウンドを楽しむことが可能です。
また、ポーチも付属しており、ヘッドセットを安全に持ち運ぶことができます。
開封時には、軽量性を活かしたシンプルなパッケージデザインが目を引きます。
ヘッドセット本体のほか、説明書やサポートカードが整然と収められており、初めてのユーザーでも直感的にセットアップが可能です。
Razer 「BlackShark V2 X」は、価格帯以上の価値を提供するゲーミングヘッドセットとして、初心者からプロまで幅広いユーザーに推奨される製品です。
Razer 「BlackShark V2 X」の音質と性能

音質のバランスと特性
「BlackShark V2 X」は、独自設計の「Razer TriForce 50mm ドライバー」を搭載しており、高音、中音、低音のそれぞれを独立して調整することで、クリアでバランスの取れた音質を実現しています。
この設計により、FPSやTPSのゲームでは敵の足音や銃声が明瞭に聞こえ、迅速な判断が可能になります。
一方で、音楽や映画の視聴時にも迫力のある低音と繊細な高音が楽しめるため、ゲーム以外の用途でも満足できる性能を持っています。
ゲーム中、特に敵の位置を把握する定位感が重要ですが、「BlackShark V2 X」はその点で非常に優れています。
音の方向や距離感が正確に再現されるため、臨場感あふれる体験が可能です。
さらに、低音が過度に強調されることなく、自然なサウンドプロファイルが実現されています。
サラウンドサウンドの効果
「BlackShark V2 X」は7.1チャンネルのバーチャルサラウンドサウンドに対応しており、専用ソフトウェア「Razer Surround」を使用することで、立体的な音響空間を楽しむことができます。
この機能は特にFPSゲームで効果を発揮し、敵の足音や発砲音がどの方向から聞こえるのかを正確に把握できるようになります。
ただし、7.1サラウンドサウンドはPCでのみ利用可能で、PS5やNintendo Switchなどでは利用できない点に注意が必要です。
PC環境でこの機能を使用すると、音響の深みが増し、ゲーム体験がより一層充実します。
また、音楽や映画鑑賞でも効果を発揮し、ステージ感のあるサウンドを体感できます。
競合モデルとの比較
「BlackShark V2 X」は、同価格帯の他モデルと比較しても際立った性能を持っています。
以下は主要な競合製品との比較です:
- HyperX 「Cloud Alpha」
HyperX 「Cloud Alpha」は、引き締まった低音が特徴で、FPSゲーム向けにチューニングされています。ただし、音の広がりや定位感では「BlackShark V2 X」が優位に立ちます。 - Logicool 「G433」
「G433」は、音楽用途にも適したバランスの良い音質が魅力ですが、ゲーム用途での定位感や低音の明瞭さでは「BlackShark V2 X」が一歩リードしています。 - SteelSeries 「Arctis 1」
「Arctis 1」は全体的に軽量で使いやすいモデルですが、音の解像度やバーチャルサラウンドの精度では「BlackShark V2 X」が上回ります。
Razer 「BlackShark V2 X」は、音質のバランスと快適な装着感、さらには7.1サラウンドサウンド対応という点で、同価格帯の製品を凌駕するパフォーマンスを提供しています。
Razer 「BlackShark V2 X」の装着感と使いやすさ

軽量設計による快適さ
「BlackShark V2 X」は、重量わずか240gという軽量設計が最大の特徴の一つです。
この軽さは、長時間ゲームをプレイする際の疲労を大幅に軽減します。
ゲーミングヘッドセットの平均重量が300g以上であることを考えると、「BlackShark V2 X」の軽さは際立っています。
軽量化を実現しながらも、装着感を損なわないようイヤーパッドやヘッドバンドには適度なクッション性を持たせています。
イヤーパッドはPUレザーとメッシュ素材を組み合わせた設計で、通気性と柔らかさを両立しています。
この設計により、長時間の使用でも頭部や耳に負担がかかりにくく、快適なプレイ環境を提供します。
また、側圧が適度に抑えられているため、メガネをかけている方でも違和感なく使用できる点も大きなメリットです。
マイク性能と使用感
「BlackShark V2 X」には単一指向性のブームマイクが搭載されています。
このマイクは、周囲のノイズを最小限に抑え、クリアな音声を届ける設計になっています。
友人とのボイスチャットやオンラインゲームでのコミュニケーションが必要なシーンで、相手に声が聞き取りやすいと感じさせる品質です。
ただし、マイクは取り外しができない仕様になっています。
この点は、ヘッドセットをゲーム用途以外で使用したい場合や、外部マイクを併用したいユーザーにとってはやや不便と感じるかもしれません。
一方で、初心者や手軽さを求めるユーザーにとっては、取り外し不要のマイクはシンプルで使いやすいと言えます。
耐久性と調整機構の弱点
軽量設計の恩恵を受けている一方で、耐久性については課題があると言えます。
特に、ヘッドバンドの調整機構が軽量化のためにシンプルな構造になっており、動きがスムーズすぎるため、調整後に固定が甘く感じられることがあります。
長期間使用する場合、この部分に弱点が現れる可能性があるため、取り扱いには注意が必要です。
また、全体的にプラスチック素材が多く使用されているため、見た目や触り心地で高級感を求めるユーザーには物足りなさを感じさせるかもしれません。
ただし、この価格帯でこれだけの軽さと機能性を実現している点を考慮すると、大きな欠点ではないと言えるでしょう。
Razer 「BlackShark V2 X」は、軽量で快適な装着感、クリアな音声を提供するマイク性能を備えたヘッドセットでありながら、耐久性や調整機構に改善の余地がある製品と言えます。
特に長時間プレイを楽しむユーザーにとって、その軽さは他に代えがたい魅力となるでしょう。
Razer 「BlackShark V2 X」を使用した私の体験談・レビュー

Razer 「BlackShark V2 X」を実際に使用してみて、最も印象的だったのは「軽さ」と「音質のバランスの良さ」です。
私はこれまで多くのゲーミングヘッドセットを試してきましたが、240gという軽量さがもたらす快適さは、長時間のプレイでも疲れを感じさせない大きなアドバンテージでした。
ゲームプレイ中の使用感
FPSやTPSのゲームをプレイする際、特に感じたのが定位感の優秀さです。
敵の足音や銃声がどの方向から聞こえるのかが明確にわかり、反応速度が向上しました。
7.1チャンネルのバーチャルサラウンドサウンド機能を有効化した場合、音の立体感がさらに際立ち、ゲームの世界に没入できる感覚を得られました。
また、ゲーム中にヘッドセットの重さをほとんど感じることがなく、頭にかかる負担が軽減されていると実感しました。
この軽量性は特に長時間プレイする際に大きな違いを生み出します。
頭部への圧迫感が少ないため、集中力が持続しやすかったです。
音楽や映画の視聴
ゲームだけでなく、音楽や映画を視聴する際にも「BlackShark V2 X」は優秀でした。
音質はバランスが良く、特に中音域と高音域がクリアに聞こえる点が気に入りました。
低音も過剰に強調されることなく、全体的にフラットで聴き疲れしないサウンドが魅力的です。
マイクの使用感
ボイスチャットやオンラインミーティングでマイクを使用した際、声がクリアに届いていると相手から評価を受けました。
ただし、取り外しができない仕様のマイクは、ヘッドセットを音楽用や外出時に使いたい場合に少し気になるポイントでした。
取り外し可能なモデルであればさらに便利だったと思います。
改善してほしい点
一方で、ヘッドバンドの調整機構が緩めで、使用中に少しずつズレることがありました。
また、プラスチック製のパーツが多いため、高級感や耐久性においては価格相応と言えます。
ただし、この価格帯でこれだけの性能を提供しているので、欠点というほどではありません。
Razer 「BlackShark V2 X」は、初心者にも上級者にも自信を持っておすすめできるゲーミングヘッドセットです。
特に軽量性と定位感を重視するユーザーにとって、この製品は他に代えがたい選択肢となるでしょう。
Razer 「BlackShark V2 X」に関するQ&A

Razer 「BlackShark V2 X」に関して、よく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。
「BlackShark V2 X」はどんな人に向いていますか?
「BlackShark V2 X」は、FPSやTPSゲームをプレイするゲーマーに特におすすめです。敵の足音や銃声を的確に把握できる優れた定位感が特徴です。また、軽量設計で快適な装着感を提供するため、長時間プレイするゲーマーにも最適です。初心者でも手頃な価格で手に入れやすく、コスパを重視する方にもおすすめです。
音質はどうですか?
「BlackShark V2 X」は、高音、中音、低音がバランス良く調整された音質が特徴です。特にFPSゲームでは足音や銃声がクリアに聞こえ、敵の位置を正確に把握するのに役立ちます。音楽や映画の視聴でも自然で迫力のある音が楽しめます。
7.1チャンネルサラウンドはどのデバイスで使えますか?
7.1チャンネルのバーチャルサラウンドは、PC環境でのみ利用可能です。専用ソフトウェア「Razer Surround」をインストールしてアクティベーションコードを入力することで機能を有効化できます。一方、PS5やNintendo Switchではこの機能は利用できません。
マイクの性能はどのようなものですか?
マイクは単一指向性で、周囲のノイズを抑え、クリアな音声を届けます。オンラインゲームでのボイスチャットやミーティングに適しています。ただし、取り外しはできない仕様のため、ヘッドセットを音楽用途や外出時に使う際には少し不便に感じる場合があります。
耐久性に問題はありますか?
「BlackShark V2 X」は軽量設計のため、ヘッドバンドの調整機構がやや緩く、固定力に不安を感じることがあります。また、プラスチック素材が多く使用されているため、耐久性や高級感に関しては価格相応と言えます。取り扱いには少し注意が必要です。
「BlackShark V2 X」は他のゲーミングヘッドセットと比べてどうですか?
同価格帯の他の製品と比較して、「BlackShark V2 X」は軽量性、音質、サラウンド機能の面で優れています。例えば、HyperX 「Cloud Alpha」は引き締まった低音が特徴ですが、定位感や音の広がりでは「BlackShark V2 X」が優れています。また、SteelSeries 「Arctis 1」よりもクリアな音質と快適な装着感が魅力です。
メガネをかけていても快適に使えますか?
「BlackShark V2 X」はメガネをかけているユーザーにも快適な装着感を提供します。イヤーパッドは柔らかく、側圧も強すぎない設計のため、長時間の使用でも耳や頭への圧迫感が少ないです。
「BlackShark V2 X」のセットアップは難しいですか?
セットアップは非常に簡単です。デバイスに3.5mmジャックを接続するだけで使用可能です。また、PCで7.1チャンネルのサラウンド機能を使用する際は、専用ソフトウェアをインストールし、アクティベーションコードを入力するだけで設定が完了します。
長時間使用しても疲れにくいですか?
「BlackShark V2 X」は軽量設計と快適なイヤーパッドにより、長時間使用しても疲れにくい設計になっています。頭や耳への負担が少ないため、長時間のゲームプレイや映画鑑賞に適しています。
Razer 「BlackShark V2 X」レビューのまとめ

Razer 「BlackShark V2 X」は、軽量性、音質、快適な装着感を兼ね備えた、非常にバランスの取れたゲーミングヘッドセットです。
これまでの体験や製品の特徴を振り返りながら、以下のポイントに基づいてまとめます。
主な特徴とメリット
- 軽量設計: 重量240gの超軽量設計により、長時間の使用でも疲れにくい快適さを提供します。特に、FPSやTPSゲームのような集中力を必要とするプレイにおいて、この軽さは大きな利点となります。
- 音質のバランス: 独自の「Razer TriForce 50mm ドライバー」によって、高音、中音、低音がしっかりと分離され、クリアで自然な音質を実現。ゲームプレイ中の定位感や音楽鑑賞の満足度も高いです。
- 7.1チャンネルのバーチャルサラウンド: 専用ソフトウェアを使うことで、PC環境ではさらに臨場感のある音響空間を体験可能。特にゲーム内の足音や銃声の位置を正確に把握できるため、競技シーンでも活躍します。
- コスパの良さ: 6000円台という手頃な価格で、初心者にも手が届きやすい製品。価格以上の性能を発揮し、多くのユーザーに満足感を与える仕上がりです。
注意すべきポイント
- 耐久性の課題: 軽量設計のため、ヘッドバンドの調整機構がやや緩く、固定力に不安を感じる場合があります。また、全体的な素材感は高級感よりも実用性重視です。
- マイクの取り外し不可: マイクが固定されているため、用途によっては不便に感じることがあります。外部マイクを使用したい中級者以上のユーザーにはやや制約があるかもしれません。
- ソフトウェア依存: 7.1サラウンドの機能はPCでしか利用できないため、PS5やNintendo Switchでの使用ではこの機能を活用できない点は理解が必要です。
どんなユーザーにおすすめ?
- 初心者: 手頃な価格で高性能なゲーミングヘッドセットを探している人。
- FPS/TPSゲームプレイヤー: 定位感の良い音質でゲームの競技性を高めたい人。
- 長時間使用するゲーマー: 軽量設計で快適な装着感を求める人。
Razer 「BlackShark V2 X」レビューの総括
Razer 「BlackShark V2 X」は、その軽量性、音質、価格のバランスが取れた製品であり、初心者から上級者まで幅広いゲーマーに対応しています。
特に、「快適さ」や「定位感」を重視するユーザーにとって、非常に価値のある選択肢となるでしょう。
一方で、耐久性やマイク仕様に若干の制約がある点は考慮が必要です。
しかし、この価格帯でこれほどの性能を提供する製品は他に多くなく、総合的に見て非常に優れたゲーミングヘッドセットと言えます。
この記事が、Razer 「BlackShark V2 X」の購入を検討している方の参考になれば幸いです。
