近年のゲーミングマウス市場では、「軽量化」と「高性能センサー」の両立がトレンドとなり、多くのメーカーが次々とアップデートモデルをリリースしています。
その中でも注目を集めているのが、Pulsar(パルサー)から登場した「Pulsar X3」です。
このマウスは、Logicool 「G703」に似たシルエットを持ちながらも、55gという驚異的な軽量性を実現し、最新センサー「PAW3950ベースのカスタムセンサー(Xlite V3などにも採用)」を搭載するなど、ただのクローンにとどまらない完成度を誇ります。
特に注目すべきは、左右対称と非対称エルゴの“中間”とも言える絶妙な形状設計と、新開発のケル製オプティカルスイッチによるクリック感の進化。
従来のPulsar製品では感じられた“もさっと感”が大幅に改善されており、プロゲーマーやFPSユーザーの中でも徐々に話題に上がるようになっています。
さらに、この「X3」には小型バージョンである「X3 mini」もラインナップされており、手の小さいユーザーにも選択肢を提供。
被せ持ちや掴み持ちなど、さまざまなグリップスタイルに対応できる汎用性の高さも魅力のひとつです。
この記事では、Pulsar 「X3」の詳細な形状レビューを中心に、クリック感や使用感、他モデルとの比較を通じてその実力を掘り下げていきます。
G703など、他の人気モデルとの違いに興味がある方にも役立つ情報をお届けしますので、ぜひ最後までご覧ください。

Pulsar 「X3」の特徴と基本スペック

項目 | Pulsar X3 | Pulsar X3 mini |
---|---|---|
本体重量(公称値) | 約55g(ケーブル除く) | 約50g(ケーブル除く) |
サイズ(縦×横×高さ) | 約124.7 × 69.5 × 43.1 mm | 約119.6 × 67.1 × 41 mm |
センサー | PixArt PAW3950(カスタム:XS1) | |
最大DPI | 26,000〜32,000 DPI(調整可) | |
ポーリングレート | 最大8,000Hz(※8Kドングル必要) | |
LOD(リフトオフ距離) | 約0.7mm〜1.5mm(ソフトで調整可) | |
スイッチ | Kailh製オプティカルスイッチ | |
接続方式 | 2.4GHz ワイヤレス / 有線両対応 | |
バッテリー持続時間 | 最大100時間(1,000Hz時) | |
ソフトウェア対応 | Pulsar Fusion(日本語対応) |
軽量設計とサイズ展開(X3 / X3 mini)
Pulsar 「X3」は「軽さ」と「形状の最適化」に重点を置いた設計が特徴です。
中型クラスながら驚異的な軽さを誇り、手の大きさや持ち方に応じてminiバージョンも展開されています。
モデル | 重量(実測) | 対応持ち方 | 備考 |
---|---|---|---|
X3 | 約55g | 掴み持ち・被せ持ち | バランス型エルゴ形状 |
X3 mini | 約50g | 掴み持ち・つまみ持ち | よりコンパクトな操作感 |
- 一体型シェル構造により軽量化と剛性を両立。
- 背が高めの設計だが、miniでは少し抑えられている。
- 「X3」はG703のサイズ感を意識しつつ、万人向けのバランス設計。
センサー性能とポーリングレート
Pulsar X3は、最新センサー「PAW3950(XS1)」をカスタム搭載しており、ハイエンド志向のユーザーでも満足できる追従性と精度を備えています。
項目 | 内容 |
---|---|
センサー | PAW3950ベース XS1(カスタム) |
最大DPI | 32,000 DPI |
最大ポーリングレート | 8,000Hz(別売8Kドングル使用時) |
LOD(リフトオフ) | 約0.7mm〜(調整可能) |
- 標準では1000Hz対応。8K使用には専用8Kドングル(別売)が必要。
- DPIやLODの調整は専用ソフト「Pulsar Fusion」から可能。
コーティング・外装デザインの仕上がり
外装の質感や握り心地にも改良が加えられています。
Pulsarの従来モデルと比較して、より滑りにくく、グリップしやすいマットコーティングに進化。
特徴まとめ:
- コーティングはしっとり系マット仕上げ
- 汗ばむ状態でのグリップ感は良好
- ただし手汗や皮脂の跡がやや残りやすい(ブラックモデルは特に注意)
- 本体下部には透明フィルム状のパネルを採用し、埃の侵入を抑制
- 旧モデル(X2など)と異なり、底面の開口部が少ないデザイン
- 耐久性に配慮した作りで剛性は十分に高く、軋みもほとんどなし
Pulsar 「X3」は、形状こそ「G703」に近づけながらも、内部構造やパーツの選定、操作感において独自の進化を遂げたモデルです。
軽さだけでなく、高性能センサー、最新スイッチ、洗練された外装など、ゲーミングマウスとしての完成度は極めて高いと言えるでしょう。
Pulsar 「X3」の形状とフィット感の実力検証

「G703」との形状比較と違い
Pulsar 「X3」は「G703クローン」とも言われるほど、外観のシルエットは近いものの、実際に使ってみると明確な違いがあります。以下の表に両者の主な違いをまとめました。
比較項目 | G703 | Pulsar X3 |
---|---|---|
メインボタンの角度 | わずかに内向きに傾斜(エルゴ寄り) | 水平に設計(左右対称に近い) |
背(頂点)の高さ | なだらかで広くアーチ状 | 中央が高く盛り上がった形 |
ボタンのくぼみ | 深めで指を自然に誘導 | くぼみは浅め、指の配置はやや不安定 |
本体幅 | やや狭め | 幅広で親指側が特に厚め |
要点:
- メインボタンの反り具合が浅いため、左右対称マウスに近いグリップ感。
- 被せ持ちでは「G703」よりフィット感が弱いが、掴み持ちでは「X3」が快適。
- 本体幅が広く、手全体で包み込むような持ち方がしやすい。
グリップスタイルごとのフィーリング
Pulsar 「X3」の形状は、「掴み持ち」や「つまみ持ち」をメインに設計されており、被せ持ちにはやや不向きな側面もあります。持ち方別のフィット感を以下に整理しました。
掴み持ち:
- ◎ 最もフィットするスタイル。
- 背の高さと幅の広さが、指先と手のひらの両方でしっかり固定できる。
- 親指と薬指で支えるバランスが良く、操作精度も高い。
被せ持ち:
- △ フィット感はG703に劣る。
- 背が高く、指の付け根に圧迫感があり、フィットしきれない空間ができやすい。
- メインボタンの角度が平坦なため、指を寝かせた持ち方との相性がイマイチ。
つまみ持ち):
- ○ Miniモデルなら対応可能。
- 本体サイズが小さい「X3 mini」なら、軽量さも相まって扱いやすい。
- 通常サイズはやや大きめで、指だけで保持するには疲れやすい可能性あり。
Miniモデルとのサイズ差と使用感
Pulsar 「X3 mini」は、標準モデルの「X3」をそのまま小型化したバージョンであり、形状のニュアンスは維持しつつも、操作感に明確な違いがあります。
項目 | X3 | X3 mini |
---|---|---|
重量 | 約55g | 約50g |
本体サイズ | 中型 | 小型 |
フィット感 | 掴み持ち〜被せ持ち | 掴み持ち〜つまみ持ち |
背の高さ | やや高め | やや低く、G703に近い印象 |
注目ポイント:
- 「X3 mini」の方が「G703」の「背の高さ」に近い設計。
- ただし、メインボタンの角度やくぼみの浅さは同じため、指の収まりには差がない。
- 「G703の操作感は好きだが大きすぎる」と感じていた人には「X3 mini」が最適解になり得る。
Pulsar 「X3」は、見た目こそ「G703」に似ていますが、左右対称的な特性と現代的な軽量設計を融合させた、まったく新しいフィーリングのマウスです。
特に掴み持ちユーザーにとっては、形状・サイズ・重心ともに扱いやすく、手に馴染みやすい仕上がりとなっています。
Pulsar 「X3」の使用感とクリック性能の進化

Pulsar 「X3」は、従来のPulsarシリーズ(特にX2シリーズ)と比べて操作感やクリック性能が大幅に改善されています。
特にスイッチの刷新やボタン構造のチューニングにより、競技性の高いFPS環境でも扱いやすくなった印象です。
メイン・サイド・ホイールのクリック感
メインボタン
項目 | 内容 |
---|---|
スイッチ方式 | ケル(Kailh)製 オプティカルスイッチ |
押下感触 | パキッとした明瞭なクリック感 |
作動ストローク | 浅めで遊びが少なく、応答速度が早い |
音 | 金属的な跳ね音が少なく、ややマイルドなクリック音 |
- 旧モデルにあった“もさっとした”押し心地が大幅に改善。
- オムロンオプティカルに近い操作性でありながら、よりメカニカル寄りの反発感が特徴。
- 連打や細かな操作が要求される場面でも指に負担がかかりにくい。
サイドボタン
- 手前側のボタンはやや深めの押下感があるが、操作に支障はなし。
- 前後のボタン位置は適切で、親指で自然に押し込みやすい配置。
- トラベル量(プリ・ポスト)も許容範囲内で、違和感は少ない。
ホイール
- 軽快な回転でありながら段階のフィードバックも明瞭。
- ホイールクリックの硬さは程よく、左右クリックとのバランスも良好。
- 操作時に滑りにくく、ゲーム内のアイテム切替にも適している設計。
新スイッチと反応性の改善
Pulsar 「X3」の大きな進化点のひとつが、スイッチ構造の刷新です。
改善されたポイント:
- ケル製オプティカルスイッチにより入力遅延がほぼゼロに近い。
- ストロークの浅さと復帰速度の速さで高速連打やトラッキングに強い。
- 前作に使われていたスイッチと比較して、クリックの反応が格段に向上。
また、クリック感の調整(特に反発力)にはやや個体差があるとされ、軽めを好むプレイヤーにとっては若干のチューニングが欲しい場面もあるかもしれません。
重量バランスと耐久性の印象
「X3」は超軽量モデルでありながらも剛性やバランス感覚に優れたつくりになっています。
項目 | 内容 |
---|---|
本体重量 | 約55g(X3)/約50g(X3 mini) |
重量バランス | 中央〜やや後方寄り |
剛性 | 実用上問題ないレベル。強く握り込むとやや沈み込みあり |
材質・コーティング | マット調で滑りにくいが、手汗や皮脂跡がやや残る |
操作性に与える影響:
- マウスを素早く振っても重心がブレにくく、カーソル飛びも少ない。
- 剛性と軽さのバランスが絶妙で、競技用としても安心して使える設計。
- ただし、親指側のシェルに若干の沈み込み感があり、力を入れる癖があるユーザーは注意。
総評:使用感とクリック感の完成度は過去最高レベル
Pulsar 「X3」は、クリックの応答性・握り心地・操作感すべての面で確かな進化を遂げており、特に軽量化と反応性のバランスが秀逸です。
競技向けマウスに求められる「反応の鋭さ」と「扱いやすさ」を両立しており、「G703」の形状に慣れているプレイヤーの乗り換え先としても非常に優秀な選択肢となっています。
Pulsar 「X3」を使用した私の体験談・レビュー

Pulsar 「X3」を実際に日常のゲームプレイや作業に取り入れてみて、感じた使用感や気づきは多岐にわたります。
以下に、私が得た印象をシチュエーション別に整理してみました。
使用シーン①:FPSゲーム(VALORANT、Apex Legends)
- 掴み持ちとの相性は非常に良好で、素早い振り向きやストッピングにもスムーズに対応できました。
- 特にクリックの反応がシャープなので、瞬時のエイム射撃が求められる場面で信頼性の高さを実感。
- 軽量な本体のおかげで、長時間プレイしても手首や指への疲労感が少ないのは大きなメリットでした。
使用シーン②:被せ持ちでの試用
- 背の高さがやや気になり、指の付け根あたりに軽い圧迫感がありました。
- メインボタンのくぼみが浅いため、被せ持ちでは指の位置決めがやや曖昧になりがちで、フィット感に欠ける印象。
- ただし、それでも動作の安定性やトラッキング精度は確保されていたため、慣れれば問題ないというレベルでした。
使用シーン③:MMOや一般的な作業
- サイドボタンの配置が絶妙で、ブラウザの「戻る/進む」などの操作も快適。
- DPIの切り替えボタンやホイールクリックも扱いやすく、作業効率も上がったように感じました。
- ソフトウェアでのボタン割当もわかりやすく、カスタマイズの自由度が高い点も評価ポイントです。
X3 miniとの比較使用
感想項目 | X3(通常サイズ) | X3 mini |
---|---|---|
手へのフィット感 | 中~大サイズの手に最適 | 手が小さい人、またはつまみ持ちに最適 |
操作安定性 | 手全体でしっかり保持できる | 軽快だがやや不安定に感じる場面もあり |
グリップの自由度 | 掴み持ち、被せ持ちの両方に適応 | 掴み持ち、つまみ持ちに特化 |
- X3 miniは操作スピードを重視する人や手の小さいユーザーには最適な選択肢。
- ただし通常モデルの方が汎用性が高く、形状もG703に近いため万人向けだと感じました。
印象に残ったポイント
- クリックの気持ちよさは特筆すべきレベルで、以前使用していたマウスと比較しても明らかに向上。
- 手汗によるグリップの変化がやや気になったものの、操作への悪影響は少ない範囲。
- 親指側シェルのわずかな沈み込みに気づいたときは驚きましたが、実用上はほぼ気にならない程度でした。
総評
Pulsar 「X3」は、掴み持ちをメインとするゲーマーにとって極めて完成度の高い製品です。
これまで「G703」を使用していた私にとっても、似て非なる操作感に最初は戸惑いましたが、慣れるにつれて「これはこれで正解」と感じられるようになりました。
特に、クリック感と軽さのバランス、ソフトウェアの分かりやすさ、ミニモデルの選択肢といった部分は、多くのユーザーにとって高評価ポイントになるでしょう。
Pulsar 「X3」に関するQ&A

Pulsar 「X3」に関して、よく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。
Pulsar X3はLogicool G703の完全な代替品ですか?
形状はG703に似ていますが、完全なクローンではありません。特にメインボタンの角度や背の高さ、指先のフィット感に違いがあり、掴み持ちでは代替になり得ますが、被せ持ちの感覚は異なります。
X3とX3 mini、どちらを選べばいいですか?
手の大きさと持ち方によって選ぶのがベストです。
- 掴み持ち・被せ持ちで手が中~大サイズの方 → 通常のX3がおすすめ。
- つまみ持ちや手の小さい方 → X3 miniが適しています。
どちらも本体重量は軽量なので、長時間プレイでも疲れにくいです。
クリック感は他のゲーミングマウスと比べてどうですか?
Kailh製オプティカルスイッチを採用しており、クリック感はパキッと明瞭。以前のPulsar製品で感じられた“もさっと感”が改善され、操作性が非常に洗練された印象です。
8KHzポーリングレートを使うには何が必要ですか?
別売の8K対応USBドングル(約3,000円前後)が必要です。標準同梱のドングルでは最大1000Hzまでとなるため、高速ポーリングを活用したい方は注意が必要です。
手汗や汚れが気になるのですが、コーティングはどうですか?
コーティングはしっとり系のマット仕上げでグリップ性能は良好ですが、ブラックモデルは手汗や皮脂跡がやや目立ちやすい傾向があります。気になる方はホワイトモデルの選択や、グリップテープの使用がおすすめです。
ソフトウェアは使いやすいですか?日本語対応していますか?
Pulsar Fusionという専用ソフトが提供されており、日本語にも対応。DPI調整やボタン割当、ポーリングレート、リフトオフディスタンスの調整など、必要な設定は直感的に操作できます。
他のPulsar製マウス(X2やXL)との違いは?
最大の違いは「形状とスイッチの進化」です。X3は左右対称よりのハイブリッドエルゴ形状で、クリック感もX2よりパキっと改良されています。さらに、底面デザインも見直されており、埃の侵入対策も強化されています。
Pulsar X3は有線接続にも対応していますか?
充電ケーブルを接続することで有線接続としても利用可能です。遅延を気にする場面や充電中の使用にも対応しています。
バッテリー持ちはどのくらいですか?
公式発表では最大100時間程度の連続使用が可能です(使用状況やポーリングレートによって変動あり)。8KHzで使用するとやや持続時間は短くなります。
Bluetooth接続には対応していますか?
Pulsar X3は2.4GHzワイヤレス専用です。Bluetooth接続には対応しておらず、低遅延なゲーミング用途に特化しています。
センサー位置が中心からずれていると聞きましたが、影響はありますか?
センサーはやや後方寄りに配置されています。普段と違う位置取りで違和感を覚える方もいるかもしれませんが、多くのプレイヤーにとっては数日で慣れる程度の差です。
パルサーの他製品から買い替える価値はありますか?
特にX2やXLシリーズを使っていた方で、クリック感やグリップに不満があった方には、X3への買い替えは大いに検討価値があります。スイッチ性能・形状の進化がはっきり体感できるレベルです。
Pulsar 「X3」レビューのまとめ

Pulsar 「X3」は、近年のゲーミングマウス市場で求められる「軽さ」「操作性」「応答性」を高い次元で融合させた新たなスタンダード候補とも言えるマウスです。
形状の原点はLogicool 「G703」にあるものの、構造的にもクリック感にもPulsarらしい進化が加えられ、ただのクローンには収まらない魅力を放っています。
◆ 性能・設計の総括
✅ 軽量なのに安定感ある操作性
- 通常モデルは約55g、Miniモデルは約50gという軽さながら、グリップ時のバランス感覚が非常に良く、マウスを激しく動かすFPSシーンでもブレが少ない。
- 外装の剛性も実用十分。激しく握っても軋みが出るような不安はなく、競技志向のユーザーにも安心して薦められる。
✅ 最新スペックを搭載したハイパフォーマンス設計
- センサーは最新のカスタムPAW3950(XS1)を搭載。
- 最大32,000DPI・8,000Hzポーリングレートに対応(※8Kドングルは別売)。
- 専用ソフト「Pulsar Fusion」により、DPI・LOD・ポーリングレート・ボタン割り当てなど細かく調整可能。
◆ 操作性・クリック感の進化
✅ スイッチ刷新による圧倒的な進化
- ケル製オプティカルスイッチにより、クリック応答は俊敏かつ明瞭。
→ 旧モデルにあった“粘るようなクリック感”は解消。 - 押し込みのストロークが短く、指へのストレスが軽減されており、高速連打が要求される場面で強さを発揮。
✅ サイド・ホイールの質感も抜群
- サイドボタンは配置・押下感ともに優秀で、咄嗟の操作でも迷わない。
- ホイールの回転感・クリック感も軽快で、ゲームでも作業でも扱いやすい万能設計。
◆ 形状・フィーリングの評価
✅ G703似の形状+左右対称寄りのニュアンス
- 見た目はG703に近いが、持ち感は明確に異なる。
- メインボタンの角度がフラットで、左右対称マウス寄りの操作感。
- 背の高さやくぼみの浅さから、特に被せ持ちではG703とは異なるグリップ感となる。
✅ 掴み持ちで真価を発揮
- 掴み持ちとの相性が非常に良く、指・手のひら・手首でバランスよくコントロール可能。
- Miniモデルはつまみ持ちにもフィットし、軽さを活かしたスナップ操作にも強い。
◆ デザインと質感の印象
項目 | 評価内容 |
---|---|
外装仕上げ | マットでしっとりとしたコーティング。滑りにくく、操作中の安定感がある。 |
欠点 | ブラックモデルでは手汗や皮脂の跡がやや目立ちやすい点は注意。 |
底面デザイン | スマホフィルムのような保護材で埃の侵入を防止しつつ、軽量性を損なわない構造。 |
◆ 向いている人・向いていない人
◎ 向いている人
- 軽量なマウスで操作精度を高めたい競技系ゲーマー
- 掴み持ちメインで、フィット感を重視したい人
- G703の形状が好きだが、より現代的なスペックで使いたい人
- オプティカルスイッチのクリック感が好みな人
- つまみ・掴み・被せと多様な持ち方に挑戦したい人
△ 向いていない人
- 被せ持ちで深いフィット感・くぼみ感を求める人
- センサー位置やマウスの斜め持ちに神経質な人(センサー回転機能は非搭載)
- 手汗を気にする方でブラックモデルを選ぶ場合(跡がやや残りやすい)
◆ Pulsar 「X3」レビューの総括:万人向けの「次世代G703リスペクト」
Pulsar 「X3」は、近年のゲーミングマウスに求められる「軽量性」「応答性」「汎用性」のすべてをバランスよく備えた、高性能かつ実用的なモデルです。
「G703」を意識した形状でありながら、単なる模倣ではなく、メインボタンの角度や背の高さ、本体幅に独自の設計が加えられています。
Kailh製オプティカルスイッチの採用によりクリック感は大きく改善され、瞬間的な操作が求められるFPSやバトロワ系ゲームでも優れたレスポンスを発揮。
センサーにはカスタム仕様のPAW3950(XS1)が搭載されており、DPIやポーリングレートの調整、リフトオフディスタンスの細かな設定も可能です。
さらに、しっとりとしたマットなコーティングによるグリップ性能や、埃の侵入を抑える構造など、ハードな使用を前提とした工夫も見られます。
掴み持ちをメインとするユーザーには特にフィット感が高く、「X3 mini」ではつまみ持ちにも対応できるなど、サイズ展開によって選択肢が広がっているのも大きな魅力です。
一方で、被せ持ちでは「G703」ほどの一体感が得られない点や、センサー位置による角度調整の工夫が必要な場面もあり、全てのユーザーに完全にマッチするわけではありません。
しかしそれでも、クリックの質感、軽量ボディ、操作自由度、ソフトウェアの扱いやすさなど、現代的なゲーミングマウスに求められる要素が詰め込まれており、価格に対して非常に満足度の高い仕上がりです。
もしあなたが、軽さの中にしっかりとした操作感と高精度なパフォーマンスを求めるなら、Pulsar 「X3」はその期待に確実に応えてくれるはずです。
ゲーミングマウス選びに迷っているなら、一度手に取ってみる価値は十分にあります。

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