この記事は2023年に公開された内容です
Pulsar 「X2H」は、ゲーミングマウス市場で注目を集めるPulsar社の最新モデルです。
特にFPSやMOBAといった競技向けタイトルでの使用を想定した高性能設計が特徴で、軽量かつ優れたグリップ感を提供する形状が採用されています。
X2Hの形状やボタン配置は、これまでのX2シリーズとは異なり、より多くのユーザーに適応しやすいデザインに改良されています。
特に、背面が高くなり、より手のひらにフィットしやすい形状となっているため、持ちやすさと操作性の向上が実感できるでしょう。
また、最新の光学式スイッチを採用し、チャタリングの心配がない点も大きなポイントです。
加えて、別売りのドングルを使用することで4000Hzのポーリングレートにも対応し、より高速な入力処理を可能にしています。
この記事では、「X2H」のスペックや外観、使用感について詳しく解説し、実際の使用体験をもとに評価を行っていきます。
果たして「X2H」は、FPSゲーマーやeスポーツプレイヤーにとって最適なマウスとなり得るのか?詳しく見ていきましょう。

Pulsar 「X2H」とは?

Pulsar 「X2H」は、ゲーミングデバイスメーカーPulsarによる最新の軽量ワイヤレスゲーミングマウスです。
前作のX2シリーズの設計をベースにしつつ、より快適なグリップ感と操作性を追求し、大幅な改良が施されています。
特に、形状やスイッチ、センサーの強化により、FPSやTPSなどの高速なエイム操作を求めるプレイヤーに最適な設計となっています。
ここでは、「X2H」の基本スペック、X2との違いを詳しく解説します。
「X2H」の基本スペック
「X2H」は、ハイエンドなセンサーや高精度なスイッチを搭載し、軽量でありながらも高性能なゲーミングマウスに仕上がっています。
項目 | スペック |
---|---|
接続方式 | ワイヤレス (2.4GHz) / 有線 (USB-C) |
センサー | PixArt PAW3395 (最大26,000DPI) |
ポーリングレート | 最大4,000Hz (専用ドングル使用時) |
MCU | Nordic製 |
スイッチ | 光学式スイッチ(メカニカルチャタリングなし) |
バッテリー | 約100時間駆動(1,000Hz時) |
サイズ | 長さ:120mm / 幅:65mm / 高さ:39mm |
重量 | 約54g(公式値) |
ボタン数 | 6ボタン(メイン×2、ホイール、サイド×2、DPI変更) |
コーティング | 滑りにくいマット仕上げ |
特筆すべきは、PixArt PAW3395センサーの搭載です。
このセンサーは高精度かつ低遅延であり、FPSプレイヤーにとって信頼性の高いものとなっています。
また、最大4000Hzのポーリングレートにも対応しており、超高速の応答速度を求めるゲーマーにも最適です。
前モデルX2との違いと進化ポイント
「X2H」は、前モデルX2と比較して以下のような進化を遂げています。
① 形状の変更(後部の膨らみ)
「X2H」は、X2と比較して「本体後部が高く設計」されています。
これにより、以下のメリットがあります。
- 手のひら全体で支えやすくなり、より安定したグリップが可能。
- 指先だけでなく、手のひらの位置を柔軟に調整できるため、掴み持ち・つまみ持ちの自由度が高い。
- 薬指や小指の位置が自然に収まりやすく、長時間の使用でも疲れにくい。
この「後部の膨らみ」により、フィット感とエイムの安定性が向上しました。
② 光学式スイッチの採用(クリック感の向上)
「X2H」では、従来のメカニカルスイッチではなく、光学式スイッチを採用しています。
- メリット:チャタリングの心配がない、高耐久、入力遅延が少ない
- デメリット:クリック感が若干異なり、好みが分かれる
特に、従来のメカニカルスイッチと比べてクリックのバンプが強く、深めの押し込み感があるのが特徴です。
このため、好みが分かれるポイントとなりますが、反応速度や耐久性の向上を考えると、競技向けには大きな利点となるでしょう。
③ MCUの変更(ポーリングレート最大4000Hz対応)
「X2H」は、Nordic製のMCUを採用し、最大4000Hzのポーリングレートに対応しています。(別売りの専用ドングルが必要)
従来のX2シリーズは、1,000Hzが標準でしたが、「X2H」ではより高速なポーリングレートが可能になりました。
ポーリングレートが高いほど、マウスの入力がよりリアルタイムに近くなるため、超高速のレスポンスが求められる競技シーンで有利になります。
④ ビルドクオリティの向上
「X2H」では、以下の点が強化されました。
- シェルの継ぎ目が少なく、より一体感のあるデザイン
- ボトムシェルとの隙間が減り、剛性が向上
- 側圧をかけても歪みにくく、クリック時の安定性が向上
この結果、強く握ったり、力をかけた際にもシェルの「たわみ」や「軋み音」が発生しにくくなり、より頑丈な構造となっています。
「X2H」は、X2をベースに形状・スイッチ・センサー・ビルドクオリティがすべて進化したモデルです。
特に、後部の膨らみと光学スイッチの組み合わせにより、より快適で正確な操作が可能になっています。
Pulsar 「X2H」のデザインと外観

Pulsar「X2H」は、シンプルかつ洗練されたデザインに仕上がっており、ゲーミングマウスとしての機能性とスタイリッシュな外観を両立しています。
本体カラーはブラックとホワイトの2色展開で、どちらもマット仕上げのコーティングが施されています。
ここでは、フォルムやデザイン、コーティングの質感、ビルドクオリティなどを詳しく解説し、「X2H」の外観の特徴を掘り下げます。
シンプルで洗練されたフォルム
「X2H」は、左右対称(アンビデクストラス)形状を採用しており、右利き・左利きを問わず使えるデザインになっています。
ただし、サイドボタンは左側にのみ配置されているため、右利き用としての最適化がなされています。
X2Hの特徴的なフォルム
- 本体後部の高さがある(尻高形状)
- 手のひらをしっかり支え、掴み持ち・つまみ持ちに最適。
- Zowie 「ZA13」などの尻高形状と比較されることが多いが、「X2H」の方がやや幅広で、くびれが控えめ。
- メインボタン側の背が低め
- 指先とマウスパッドの距離が近くなり、直感的な操作が可能。
- 指先での精密なエイム調整がしやすい設計。
- サイドのくびれが程よい
- X2シリーズではほぼ水平だったサイド形状が、「X2H」ではやや逆ハの字になり、握りやすさが向上。
- 小指や薬指のフィット感が向上し、長時間の使用でも疲れにくい。
前作X2との違い
X2 | X2H | |
---|---|---|
背面の高さ | 低め | 高め(尻高形状) |
サイド形状 | ほぼ水平 | 逆ハの字のくびれ |
本体幅 | 広め | くびれによってややスリムに |
持ちやすさ | 掴み持ち・かぶせ持ち向け | 掴み持ち・つまみ持ち向け |
このように、「X2H」は「X2の基本形状を活かしつつ、よりフィット感を重視した形状」に進化しています。
素材とコーティングの質感
「X2H」の表面は、滑りにくいマット仕上げのコーティングが施されています。
このコーティングは、指先や手のひらでしっかりグリップできる設計になっており、FPSやTPSなどの高速なマウス操作時でも安定したホールド感を確保できます。
コーティングの特徴
- 指の滑りを抑え、安定したグリップを実現。
- 乾燥した手でも湿った手でも適度なグリップ感を維持。
- しっとりとした質感。
- 手汗による汚れがやや目立ちやすい。(高いグリップ力のトレードオフ)
特に手汗をかいたときにグリップ力が増すという特性があり、プレイ中に汗をかくことが多いFPSプレイヤーにとっては大きなメリットになります。
一方で、表面に触れた部分の跡が残りやすいため、清潔感を保ちたい場合は定期的なクリーニングが必要です。
ビルドクオリティと耐久性
「X2H」は、非常に高いビルドクオリティを誇るゲーミングマウスです。
特に、X2シリーズと比較して以下の点が改良されています。
① シェルの成形精度が向上
- トップシェルとサイドシェルの継ぎ目がほとんど見えず、滑らかな仕上がり。
- ボトムシェルとの隙間も極力減らされ、より一体感のあるデザインに。
② 剛性の向上
- 強く握ってもシェルがたわまず、軋み音も発生しない。
- 本体を激しく振ってもカタカタとした異音がしない。
③ 軽量ながら高い耐久性
「X2H」の本体重量は、公称値54gと非常に軽量です。
それでいて、軽量マウスにありがちな「剛性の低さや歪み」がほとんど感じられないのが大きな特徴です。
軽量なゲーミングマウスでは、強く握ると側圧でシェルが歪んだり、クリック感が変わってしまうことがあります。しかし、「X2H」ではそうした問題が発生しません。
また、ホイールやボタンの配置もしっかりと調整されており、誤入力を防ぐ設計になっています。
まとめ:デザインと外観の評価
✅ 「X2H」のデザインの良い点
- シンプルかつ洗練されたフォルム
- 後部の膨らみがあり、グリップしやすい形状
- マットコーティングで滑りにくく、高いグリップ力を実現
- 剛性が高く、軋みや歪みがない
- 54gという超軽量設計ながら、高いビルドクオリティ
⚠ X2Hのデザインの気になる点
- 高いグリップ力の反面、手汗や皮脂による汚れが目立ちやすい
- X2と比較すると、くびれの形状が変わり、横幅のフィーリングが異なるため、好みが分かれる可能性あり
「X2H」は、デザイン面においても非常に完成度が高く、特に「軽量なのに剛性がしっかりしている」点が高く評価できます。
また、コーティングの質感は、グリップ力を求めるゲーマーにとって理想的なものとなっています。
Pulsar 「X2H」の使用感と性能

Pulsar「X2H」は、単なるスペックアップ版ではなく、実際の操作性やフィーリングが大きく向上したゲーミングマウスです。
ここでは、形状と持ち方の相性、スイッチやクリック感、センサーやポーリングレートといった実際の使用感について詳しく解説します。
形状と持ち方の相性
「X2H」は左右対称のデザインですが、本体後部が高く設計された尻高形状が特徴的です。
この形状によって、手のひらでしっかりと支えながら操作することが可能になり、掴み持ちやつまみ持ちに適したフィット感を提供します。
また、サイドのくびれが適度に抑えられているため、指先の位置を調整しやすく、持ち方の自由度が向上しています。
持ち方ごとの相性
持ち方 | 相性 | 解説 |
---|---|---|
かぶせ持ち | △ | 背面の膨らみが高すぎて、手のひらをべったり密着させるのが難しい。 |
掴み持ち | ◎ | 高い背面が手のひらにフィットし、安定したホールド感を得られる。 |
つまみ持ち | ○ | 指先の自由度が高く、小指や薬指をしっかり固定できる。 |
特に掴み持ちには最適な形状で、背の高さを活かして手のひらにフィットさせながら、指先での操作をスムーズに行うことができます。
一方で、かぶせ持ちは背面の高さがネックになり、手のひら全体で包み込むにはやや不向きです。
指の配置が自由に調整できる点も大きなメリットで、プレイヤーの好みに合わせた微調整が可能になっています。
スイッチとクリック感
「X2H」では、従来のメカニカルスイッチではなく、光学式スイッチが採用されています。
光学式スイッチのメリット
- チャタリングが発生しない
- メカニカルスイッチよりも耐久性が高い
- デバウンスタイムが不要なため、応答速度が速い
- 押し込みのブレが少なく、安定したクリック感
光学式スイッチのデメリット
- クリック時の「パコッ」とした独特の感触がある
- メカニカルスイッチに慣れている人には違和感を感じることがある
クリックの硬さ
クリックの硬さは標準的で、プリトラベル(押し込む前の遊び)は少なく、ポストトラベル(押した後の戻り)はほぼゼロに調整されています。
このため、レスポンスが非常に良く、素早い連打にも対応しやすい仕様です。
また、ホイール周りのボタン構造も最適化されており、クリックの安定感が増しています。
特に、ボタンの先端でも安定したクリックが可能になっているため、指の位置を変えても違和感なく操作できます。
クリック音
- カチカチというよりパキパキとした感触
- 一気に押し込むと「パコッ」とした反発を感じる
- メカニカルスイッチと比べると、ややバンプ感(押し込みの抵抗)が強め
この「パコッ」という感触は人によって好みが分かれますが、慣れてしまえば応答速度の速さが大きなメリットになります。
また、サイドボタンは適度なサイズ感で、しっかりと飛び出しているため、押しやすい構造になっています。
クリック感も適切で、誤操作が発生しにくい設計になっています。
センサーとポーリングレート
「X2H」は、最新のPixArt PAW3395センサーを搭載しており、非常に高精度なトラッキング性能を誇ります。
PAW3395センサーの特徴
- 最大26,000DPIの解像度
- 超低遅延で正確なトラッキング
- リフトオフディスタンス(LOD)の調整が可能
- 省電力性能が高く、長時間使用でも安定
特に、FPSやTPSのプレイヤーにとって重要な「リフトオフディスタンス(LOD)」の調整が細かくできる点が大きなメリットです。
ポーリングレート最大4000Hz対応
「X2H」は、標準では1000Hzですが、専用の別売りドングルを使用することで4000Hzに対応します。
ポーリングレートとはマウスがPCに情報を送る頻度のことを指します。
例えば:
- 1000Hz → 1秒間に1000回の信号を送る
- 4000Hz → 1秒間に4000回の信号を送る
4000Hzでは、1msの遅延が0.25msに短縮されるため、より高速な応答速度を求めるプロゲーマーには大きなメリットとなります。
ポーリングレートの違いによる影響
ポーリングレート | 応答速度 | メリット |
---|---|---|
1000Hz | 約1ms | 標準的なレスポンス |
2000Hz | 約0.5ms | 高速な入力処理 |
4000Hz | 約0.25ms | 極めて高速なレスポンス |
このように、4000Hzではクリックやエイムの遅延を最小限に抑えることができ、よりスムーズな操作が可能になります。
ただし、4000Hzモードを有効にすると、バッテリー消費が増加するため、駆動時間が短くなる点に注意が必要です。
まとめ:使用感と性能の評価
✅ 「X2H」の使用感の良い点
- 掴み持ち・つまみ持ちに最適な形状
- 光学式スイッチの採用で、チャタリングなし
- 安定したクリック感と素早いレスポンス
- PixArt PAW3395センサー搭載で超高精度なトラッキング
- ポーリングレート4000Hz対応(専用ドングル使用時)
- 軽量ながら剛性が高く、耐久性が優れている
⚠ 「X2H」の気になる点
- クリック感が従来のメカニカルスイッチと異なり、慣れが必要
- 4000Hzモード使用時はバッテリー消費が増加
- かぶせ持ちにはやや不向き
「X2H」は、形状・クリック感・トラッキング性能のすべてが向上し、特にFPSプレイヤーに最適なゲーミングマウスとして設計されています。
Pulsar 「X2H」を使用した私の体験談・レビュー

実際にPulsar 「X2H」を数週間使用し、FPSやTPSを中心にさまざまなゲームでテストしました。
その結果、「X2H」の設計がいかに実戦向きなのかを実感することができました。
ここでは、私の体験をもとに、実際の使用感や感じたメリット・デメリットを詳しく解説します。
FPS/TPSゲームでの使用感
「X2H」を試したゲーム:
- VALORANT(高精度なエイム操作が求められるFPS)
- Apex Legends(素早いエイム調整が必要なバトルロイヤルFPS)
- Overwatch 2(スピーディーな動きが求められるチームFPS))
① エイムの安定性と操作性
「X2H」は、掴み持ちやつまみ持ちプレイヤーにとって、最高レベルのフィット感を提供するマウスだと感じました。
特に、本体後部の膨らみが手のひらにフィットし、安定したホールドができるため、素早いエイム移動や細かい調整がしやすいのが特徴です。
- Apex Legendsのように、頻繁に視点移動が必要なゲームでは、軽い操作感が快適だった。
- VALORANTのように精密なエイムが求められるゲームでも、指先での微調整がしやすかった。
特に、PixArt PAW3395センサーの精度が非常に高く、ポーリングレート4000Hz設定時は滑らかさと反応速度が格段に向上しました。
形状のフィット感と疲れにくさ
「X2H」の形状は、長時間の使用でも手の負担が少ない設計になっていると感じました。
- 背面の膨らみが絶妙で、手のひらのどこかしらに常にフィットする感覚があるため、安定感が抜群。
- 薬指と小指の置き場がしっかり確保されており、長時間のプレイでも疲れにくい。
- 軽量設計(54g)のおかげで、手首や指への負担が最小限に抑えられる。
特に、掴み持ちのプレイヤーには相性抜群で、エイム時のストレスがほとんどありませんでした。
クリック感の違和感と慣れ
最初に「X2H」を使った際に、メカニカルスイッチから光学式スイッチへの移行に若干の違和感を感じました。
- クリックのバンプ感(押し込み時の抵抗)が少し強め
- メカニカルスイッチに比べると、押したときの「パコッ」とした感触が独特
最初は「クリック音が独特だな…」と感じましたが、数日間使用すると、むしろこのスイッチの安定感と速い応答速度に魅力を感じるようになりました。
特に、チャタリングが発生しない点や、クリック時のレスポンスが非常に速い点は、競技シーンでは大きなメリットです。
4000Hzポーリングレートの実感
専用の4Kドングルを購入し、4000Hzポーリングレートを試しました。
- 1000Hz → 4000Hzに変更すると、エイム時のカーソルの動きが滑らかになり、追従性が向上
- 特に、低センシでの細かい動きがより直感的に行えるようになった
- ただし、4000Hz使用時はバッテリー消費が早くなるので注意が必要
バッテリー持続時間の減少は気になりますが、反応速度の向上によるプレイの快適さを考えると、競技向けプレイヤーには大きなアドバンテージになると感じました。
気になった点(デメリット)
「X2H」は非常に完成度の高いマウスですが、いくつか気になる点もありました。
① コーティングの汚れが目立つ
- 高いグリップ力を実現するマットコーティングのおかげで、手汗や指紋が付きやすい。
- 定期的なクリーニングが必要。(湿った布やアルコールシートで拭くと綺麗になる)
② クリック時の違和感(個人差あり)
- 光学スイッチ独特のクリック感に最初は違和感を感じるかもしれない。
- 慣れると気にならないが、メカニカルスイッチに慣れている人は最初戸惑う可能性がある。
③ 4000Hz使用時のバッテリー持ち
- 1000Hzなら約100時間持つが、4000Hzではバッテリー消費が早まる。(50〜60時間程度、十分といえば十分)
- 長時間プレイする場合は、有線モードや充電しながらの使用も視野に入れる必要がある。
総合評価(体験レビューまとめ)
「X2H」を実際に使用してみて、ゲーミングマウスとしての完成度の高さに驚きました。
特に、掴み持ち・つまみ持ちユーザーにとって、最適な形状と操作性が提供されていると感じました。
✅ 「X2H」をおすすめできる人
- FPS/TPSプレイヤー(特に掴み持ち・つまみ持ちの人)
- 軽量でフィット感の高いマウスを求める人
- 精密なエイム調整をしたい人
- クリックの応答速度を重視する人(光学スイッチの恩恵)
- ポーリングレート4000Hzの超高速入力を求める人
⚠ 「X2H」が向かない可能性がある人
- かぶせ持ちがメインの人(背面の高さが影響する)
- メカニカルスイッチのクリック感にこだわりがある人
- 手汗による汚れを気にする人
Pulsar 「X2H」に関するQ&A(よくある質問と回答)

Pulsar 「X2H」に関して、よく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。
「X2H」はどんな持ち方に適していますか?
掴み持ち(かぶせ持ちとつまみ持ちの中間)に最適です。「X2H」は後部が膨らんだ「尻高形状」をしているため、手のひらでしっかりホールドしやすく、エイム時の安定感が抜群です。また、サイドのくびれがあるため、指を立てても寝かせても快適に持てます。つまみ持ちも可能ですが、かぶせ持ちは背の高さが邪魔になりやすいので注意が必要です。
持ち方 | 相性 | 理由 |
---|---|---|
掴み持ち | ◎ | 背の高さとくびれのバランスが良く、手のひらにしっかりフィット。 |
つまみ持ち | ○ | 指先での操作がしやすく、安定したホールドが可能。 |
かぶせ持ち | △ | 背が高すぎて手のひら全体を密着させにくい。 |
「X2H」の光学スイッチは、従来のメカニカルスイッチと何が違いますか?
チャタリングがなく、応答速度が速いですが、クリック感に若干の違いがあります。「X2H」に搭載されている光学式スイッチの特徴は以下の通りです。
- メリット
- チャタリングが発生しない(メカニカルスイッチの経年劣化による誤動作がない)
- デバウンスタイムが不要 → 応答速度が速い
- 耐久性が高い
- デメリット
- クリック時に「パコッ」とした感触がある
- メカニカルスイッチよりクリックのバンプがやや強め
最初は違和感を覚えるかもしれませんが、数日使うと慣れてしまい、むしろ遅延がないクリックの快適さが際立つようになります。
サイドボタンの押しやすさはどうですか?
飛び出しが適度で、押しやすいです。サイドボタンはしっかりとした飛び出しがあり、クリック感も適切に調整されています。
- 浅めの掴み持ちでも指が届く位置に配置されている。
- クリックのポストトラベル(押した後の戻り)が適度で、誤入力しにくい。
- 角が取られているので、指が引っかかることがない。
FPS/TPSでも安心して使えるレベルのサイドボタン設計になっています。
「X2H」のポーリングレートは本当に4000Hzまで出ますか?
別売りの「4Kドングル」を使えば、4000Hzに対応します。通常の「X2H」は1000Hzが標準ですが、Pulsarの別売り4Kドングルを使用することで、ポーリングレートを最大4000Hzまで引き上げることができます。
- 1000Hz → 1msの遅延
- 2000Hz → 0.5msの遅延
- 4000Hz → 0.25msの遅延
4000Hzにすると、エイムの滑らかさやクリックの応答速度が向上するため、特にプロレベルのFPSプレイヤーには大きなアドバンテージになります。ただし、バッテリー消費が増えるため、長時間プレイする場合は有線接続も考慮すると良いでしょう。
「X2H」のセンサーの精度はどうですか?
PixArt PAW3395センサー搭載で、超高精度なトラッキングが可能です。「X2H」に搭載されているPixArt PAW3395は、現在のゲーミングマウス市場でトップクラスのセンサーです。
- 最大DPI:26,000
- リフトオフディスタンス(LOD)調整可能
- 加速なし、スムージングなし、遅延なし
特に、低感度でのエイム時でもカーソルのブレがほとんどなく、非常に安定した操作が可能でした。
「X2H」のバッテリー持ちはどのくらいですか?
1000Hzで約100時間、4000Hzでは約50〜60時間です。
ポーリングレート | バッテリー持ち時間(目安) |
---|---|
1000Hz | 約100時間 |
2000Hz | 約70〜80時間 |
4000Hz | 約50〜60時間 |
長時間プレイする場合は、こまめな充電や有線接続での使用も推奨します。
「X2H」の耐久性は大丈夫ですか?
軽量ながら剛性が高く、非常に頑丈です。「X2H」は軽量設計(約54g)ながら、シェルの剛性が非常に高く、以下の点が優れています。
- 強く握ってもたわみにくい。
- シェルの継ぎ目がほとんど見えず、組み立て精度が高い。
- 激しく振っても異音がしない。
競技シーンでも十分な耐久性を持っており、長期間安心して使える設計になっています。
Pulsar 「X2H」レビューのまとめ

Pulsar 「X2H」は、ゲーミングマウスの進化系とも言える優れたバランスを持つ一台でした。
この記事では、デザイン、性能、使用感、体験談を詳しく解説しましたが、最後にポイントを整理して総括します。
Pulsar 「X2H」の総評
✅ 「X2H」の強み(メリット)
- 掴み持ち・つまみ持ちに最適な形状
- 背面の膨らみと適度なくびれにより、手のひらで支えながら安定した操作が可能。
- 長時間プレイしても疲れにくいデザイン。
- 光学スイッチで応答速度が向上
- チャタリングなしで、メカニカルスイッチよりも安定したクリック感。
- デバウンスタイム不要で、応答速度が速いため、競技シーンでの強みが際立つ。
- PixArt PAW3395センサーで超高精度なトラッキング
- 加速なし、スムージングなし、遅延なしで、エイムの安定性が抜群。
- DPI調整やリフトオフディスタンス(LOD)調整も可能で、あらゆるプレイヤーに適応。
- 4000Hzポーリングレート対応(専用ドングル使用時)
- 競技シーン向けの超高速入力が可能。
- 1000Hz → 4000Hzへ移行すると、カーソルの追従性が向上し、エイムの滑らかさが増す。
- 軽量ながら高い剛性と耐久性
- 54gの軽量設計にもかかわらず、剛性がしっかりしている。
- 強く握ってもシェルが歪まない、異音がしない。
⚠ X2Hの気になる点(デメリット)
- 光学スイッチのクリック感に慣れが必要
- メカニカルスイッチとは異なるクリック感(「パコッ」とした押し込み)がある)。
- 最初は違和感を覚えるが、慣れるとスムーズに操作できる。
- 4000Hz使用時のバッテリー消費が早い
- 1000Hzなら約100時間持つが、4000Hzでは約50〜60時間に減少。
- 長時間プレイする場合は、有線接続での使用を考慮する必要がある。
- コーティングの汚れが目立ちやすい
- 滑りにくい高グリップコーティングの影響で、手汗や指紋が付きやすい。
- 定期的なクリーニング(アルコールシートや乾いた布での拭き取り)が必要。
「X2H」をおすすめできる人
以下の条件に当てはまるプレイヤーには、「X2H」が最適な選択肢になります。
✅ FPSやTPSを中心にプレイする人
✅ 掴み持ち・つまみ持ちのユーザー
✅ 精密なエイムを求める競技ゲーマー
✅ チャタリングのない、安定したクリック感を求める人
✅ 超高速な4000Hzポーリングレートを試したい人
✅ 軽量で耐久性の高いマウスが欲しい人
「X2H」が向かないかもしれない人
逆に、以下のような条件に当てはまる場合は、他のマウスの方が適している可能性があります。
⚠ かぶせ持ちをメインに使う人 → 背の高さが邪魔になる可能性がある。
⚠ メカニカルスイッチのクリック感を重視する人 → 光学スイッチのクリック感が合わない場合あり。
⚠ バッテリー持ちを最優先する人 → 4000Hz使用時はバッテリー消費が早くなる。
⚠ 手汗をよくかく人で、汚れが気になる人 → コーティングの清掃が頻繁に必要。
Pulsar 「X2H」レビューの総括
Pulsar 「X2H」は、軽量でありながら高い剛性を持ち、精密なエイムを可能にするゲーミングマウスです。
特に掴み持ちやつまみ持ちに適した形状が特徴で、背面の膨らみと程よいくびれが手にしっかりフィットし、長時間のプレイでも快適に使用できます。
また、PixArt PAW3395センサーによる高精度なトラッキングや、最大4000Hzのポーリングレート対応により、競技レベルの高速入力を求めるプレイヤーにとって理想的な性能を備えています。
一方で、光学スイッチ特有のクリック感には慣れが必要であり、メカニカルスイッチに慣れているユーザーには最初違和感を感じるかもしれません。
また、高いグリップ力を実現するコーティングの影響で、手汗や皮脂による汚れがやや目立ちやすい点にも注意が必要です。
総じて、Pulsar 「X2H」はFPSやTPSをプレイするゲーマーにとって、最高レベルのパフォーマンスを発揮する一台です。
形状・操作感・トラッキング性能のどれを取っても高い完成度を誇り、特に素早い反応と安定した操作性を求めるプレイヤーにとって、頼れる相棒となるでしょう。
競技向けのゲーミングマウスとして、間違いなく優れた選択肢の一つです。

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