Logicoolの「G PRO X SUPERLIGHT」シリーズは、eSportsシーンで高い人気を誇る定番マウスです。
その最新モデルとして登場したLogicool 「G PRO X SUPERLIGHT 2c」は、“Compact(コンパクト)”を意味する“c”の名の通り、シリーズ初の小型モデルとして2025年10月9日に発売されました。
重量は約51gと、前作「SUPERLIGHT 2」から約9gの軽量化を実現。
筐体サイズも全長118.4mmへと短縮され、手の小さなユーザーでも扱いやすいサイズ感となっています。
さらに、HERO 2センサーやLIGHTFORCEハイブリッドスイッチ、最大8000Hzのポーリングレートなど、上位機の性能をそのまま継承。
軽さと応答性の両立により、長時間プレイでも高い操作精度を維持できます。
この記事では、この「PRO X SUPERLIGHT 2c」の進化点や使い心地、従来モデルとの違いを詳しく解説し、どんなユーザーにおすすめできるかをレビューしていきます。
Logicool 「G PRO X SUPERLIGHT 2c」とは?

「Logicool G PRO X SUPERLIGHT 2c」は、同シリーズの中でも初めて“Compact(コンパクト)”を明確に打ち出したモデルです。
従来機「G PRO X SUPERLIGHT 2」の設計思想を受け継ぎつつ、サイズと重量を徹底的に見直すことで、より軽快で正確な操作感を追求しています。
シリーズの進化と位置づけ
LogicoolのG PROシリーズは、長年にわたりプロゲーマーやeSportsシーンで愛用されてきました。
シリーズの進化を簡単に振り返ると、次のようになります。
- 2018年:初代「PRO Wireless」登場。軽量・左右対称デザインが話題に。
- 2020年:「PRO X SUPERLIGHT」でさらなる軽量化に成功。競技マウスの定番に。
- 2023年:「PRO X SUPERLIGHT 2」で光学スイッチ“LIGHTFORCE”と8,000Hz対応を実現。
- 2024年:左右対称エルゴモデル「SUPERLIGHT 2 DEX」を追加。
- 2025年:「SUPERLIGHT 2c」登場。シリーズ初の小型・超軽量モデルとして位置づけられる。
つまり、「SUPERLIGHT 2c」は性能を犠牲にせずサイズを最適化した、“もう一回りフィットするG PRO”といえます。
軽量・コンパクト設計の背景
これまでのSUPERLIGHTシリーズは軽量ながらもサイズがやや大きく、「手が小さい」「つまみ持ちがしにくい」という声が一定数ありました。
「SUPERLIGHT 2c」はその要望に応える形で誕生しました。
主な改善ポイントは以下の通りです。
- サイズダウン:全長125mm → 118.4mmへ。幅・高さも一回りスリム化。
- 軽量化:約60g → 約51g。シリーズ最軽量。
- グリップ最適化:フィンガーティップ(つまみ持ち)やクロウ(つかみ持ち)に理想的なバランス。
- センサー位置:前寄りから中央配置に変更。操作時のトラッキング精度が向上。
- ホイール:ノッチ感を強化し、誤操作を減らす設計。
- サイドボタン:わずかに出っ張りを増やして押しやすさを改善。
軽く、扱いやすく、そして競技用としての正確性を維持する──
これが「SUPERLIGHT 2c」の開発コンセプトです。
従来モデルとの主な違い
| 項目 | G PRO X SUPERLIGHT 2c | G PRO X SUPERLIGHT 2 |
|---|---|---|
| サイズ(L×W×H) | 118.4×61.2×38.6mm | 125.0×63.5×40.0mm |
| 重量 | 約51g | 約60g |
| センサー | HERO 2 | HERO 2 |
| スイッチ | LIGHTFORCE(光学ハイブリッド) | 同左 |
| ポーリングレート | 最大8,000Hz | 最大8,000Hz |
| バッテリー | 最大約95時間 | 最大約95時間 |
| ソール | 2c専用設計(非互換) | SUPERLIGHT 2用 |
| センサー位置 | 中央寄り | やや前寄り |
| ホイール感 | ノッチ強め | やや軽め |
ポイントをまとめると──
- 操作感:軽くて短い分、指先でのコントロールがより直感的。
- 精度:センサーの中央化でトラッキングが安定。
- 質感:クリック感は均一で剛性感が高く、品質はシリーズ最高水準。
- 互換性:ソールなど一部パーツは専用品に変更。
「SUPERLIGHT 2c」は、性能をそのままにサイズだけを最適化した完成形。
従来モデルが「わずかに大きい」と感じていたユーザーにとって、まさに理想的なアップグレードモデルといえるでしょう。
Logicool 「G PRO X SUPERLIGHT 2c」のデザインと操作性

Logicool 「G PRO X SUPERLIGHT 2c」は、軽量化だけでなく操作感の精密さと人間工学的なバランスを重視したデザインです。
シリーズ特有のシンプルで癖のないフォルムを継承しながら、ボタン配置やホイールの質感、ソールの構造まで細かく調整されています。
形状・サイズ感とグリップ特性
まず注目すべきは、全長118.4mm・重量約51gというコンパクト設計です。
従来モデルの「SUPERLIGHT 2(125mm/約60g)」よりもひと回り小さくなり、軽快で手の中に自然に収まるサイズになっています。
形状の特徴
- 左右対称デザインで、どんな持ち方でも違和感が少ない。
- 背の高さが低く、指先での繊細な操作がしやすい。
- 全体のバランスが中央寄りになり、トラッキングが安定。
グリップごとの相性
| グリップタイプ | 操作感 | 特徴 |
|---|---|---|
| フィンガーティップ(つまみ持ち) | ★★★★★ | 軽さと短さが生き、瞬発的な動きがしやすい |
| クロウ(つかみ持ち) | ★★★★☆ | 背の低さと短さで、手首のコントロールがしやすい |
| パーム(被せ持ち) | ★★☆☆☆ | 小型ゆえ、掌全体では支えにくい |
全体として、指先操作中心のゲーマーに最適化されており、素早い視点移動やエイム操作で特に恩恵を感じやすい設計です。
クリック感・ホイール・サイドボタンの改善点
ボタン類のクリックフィールも大きく見直されており、軽量化しても操作の安定性が損なわれていません。
メインボタン
- 光学×メカの「LIGHTFORCEハイブリッドスイッチ」を採用。
- ストロークが短く反応が速いため、連射でも遅延を感じにくい。
- どこを押しても同じクリック感で、押下位置によるバラつきが少ない。
ホイール
- 2cでは「ノッチ感を強化」し、操作ミスを防止。
- 軽いスクロールからしっかりした段階感まで、FPSでも安定した武器切り替えが可能。
サイドボタン
- わずかに出っ張りが増加。
- 親指の感触がわかりやすく、直感的に押しやすい位置へ改良。
操作部の特徴まとめ
| 要素 | 改善点 | メリット |
|---|---|---|
| メインボタン | 光学×メカ構造/押下荷重均一化 | クリック精度と耐久性の両立 |
| ホイール | ノッチ強化 | 武器切替や操作の誤入力防止 |
| サイドボタン | 出っ張り増・クリック感明確化 | 咄嗟の入力がスムーズ |
クリック音はやや高めで、金属的な跳ね返り感が特徴。競技環境におけるフィードバック感を重視したチューニングです。
ソールとセンサー配置の最適化
底面設計も見直され、軽快な滑走と安定した止まりの両立が実現されています。
ソール
- 「SUPERLIGHT 2c」専用のPTFE(テフロン)素材を採用。
- 「SUPERLIGHT 2」とは互換性なし。
- 表面抵抗を最小限に抑え、初動がスムーズ。止め動作も安定。
センサー位置
- 従来の前寄りから中央配置へ変更。
- 操作基点が自然に感じられ、トラッキング精度が向上。
- FPSでのエイムリセットや微調整がより直感的に。
表面素材
- ツヤ消しのマット仕上げ。
- 手汗が気になる場合は付属グリップテープで補強可能。
底面構造の変更点
| 項目 | 従来モデル | 2cモデル |
|---|---|---|
| ソール形状 | 標準仕様 | 2c専用設計(非互換) |
| センサー位置 | やや前寄り | 中央寄りで安定 |
| 表面素材 | やや滑りやすい | マット加工で安定感向上 |
「SUPERLIGHT 2c」は、単なる“軽量版”ではなく、指先で操るための最適設計モデルです。
小型化と軽量化の恩恵で、マウスを動かすたびに反応の速さと一体感を感じられるようになりました。
それでいて、ボタン類やホイールの操作感はシリーズ最高レベルの完成度。
結果として、「SUPERLIGHT 2c」は「軽いのに精密」「小さいのに安定」という、これまでのG PROシリーズにない操作フィールを実現したモデルといえるでしょう。
Logicool 「G PRO X SUPERLIGHT 2c」の性能と機能面の特徴

Logicool 「G PRO X SUPERLIGHT 2c」は、単なる“軽量化モデル”ではなく、競技シーンでも通用するハイエンド性能を凝縮したコンパクトマウスです。
センサー、スイッチ、ワイヤレス性能、バッテリー、そして設定ソフトまで、すべてが上位機ゆずりの仕上がりとなっています。
HERO 2センサーとポーリングレート
Logicool独自の高性能センサー「HERO 2」を搭載。超高精度かつ省電力設計で、あらゆるジャンルのゲームに対応します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 最大DPI | 44,000DPI |
| 最大速度 | 888 IPS |
| 最大加速度 | 88G |
| ポーリングレート | 最大8,000Hz(無線)/有線時1,000Hz |
| LOD(リフトオフ距離) | 低・中・高の3段階調整可 |
特徴とメリット
- 8,000Hz対応により、入力から画面反映までの遅延をほぼゼロに。
- センサー位置が中央寄りに変更され、マウスの軌道が安定。
- キャリブレーション機能により、使用するマウスパッドに最適化可能。
- 高DPIでも精度を維持し、素早いエイムにもカーソルのブレが少ない。
FPSタイトルでのフリック精度やトラッキング性能はもちろん、クリエイティブ用途でも細かい動作を正確に反映してくれます。
LIGHTFORCEハイブリッドスイッチと応答性
「SUPERLIGHT 2c」のクリック機構は、Logicoolの新世代技術「LIGHTFORCEスイッチ」を採用しています。
これは、メカニカルスイッチの心地よさと光学式の応答速度を融合したハイブリッド構造です。
主な特徴
- クリック感が軽くシャープで、連射や高速クリックでもブレが少ない。
- 光学式検知により、チャタリング(誤反応)を根本的に防止。
- 押下位置の違いによる感触の差が少なく、常に均一なクリックフィーリング。
- 耐久性が高く、長期間使ってもクリック感が劣化しにくい。
さらにホイール部分は、従来モデルよりもノッチ感を強化。
武器切り替えやスクロール入力の精度が上がり、誤操作を防ぐ設計になっています。
バッテリー性能とPOWERPLAY対応
小型化しても、電力効率は非常に高く設計されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 駆動時間 | 最大約95時間(フル充電時) |
| 充電方式 | USB Type-C/POWERPLAY対応 |
| 消費電力 | 省電力モード自動切替あり |
特徴
- 1回の充電で長時間の連続使用が可能。
- Logicoolのワイヤレス充電マット「POWERPLAY」対応で、プレイ中でも常時給電できる。
- ポーリングレートを高めても、バッテリー効率の劣化が少ない。
FPSの練習や大会配信など、長時間の使用シーンでも安心して使える設計です。
Logicool G HUBによる細かなカスタマイズ
専用ソフト「Logicool G HUB」を使うことで、あらゆる設定を自分好みに調整可能です。
設定できる主な項目
- DPI設定:100〜44,000までの範囲を細かく調整
- レポートレート:125/250/500/1,000/2,000/4,000/8,000Hz
- LOD調整:低・中・高
- ボタン割り当て/マクロ登録
- ゲームごとのプロファイル保存
- スクロールホイール誤作動防止機能(BHOPモード)
ゲームだけでなく、デスクワークやクリエイティブ用途に合わせて複数プロファイルを使い分けできる点も魅力です。
性能まとめ
| カテゴリ | 内容 | 特徴 |
|---|---|---|
| センサー | HERO 2 | 高精度・低消費電力・最大44,000DPI |
| スイッチ | LIGHTFORCE | 高速応答・高耐久・クリック精度向上 |
| ポーリングレート | 最大8,000Hz | 遅延を極限まで抑制 |
| バッテリー | 最大約95時間 | 長寿命+POWERPLAYで常時給電可能 |
| 設定ソフト | G HUB | DPI・マクロ・プロファイル自由設定 |
「SUPERLIGHT 2c」は、見た目の小型化に反して内部構造は完全にハイエンド仕様。
軽量モデルでありながら、HERO 2センサーやLIGHTFORCEスイッチ、8,000Hzレポートレートなど、Logicoolの最先端技術がすべて搭載されています。
その結果、
- FPSでのフリック精度
- 長時間使用での疲労軽減
- そして無線特有の遅延のなさ
これらすべてを高水準で両立。
「軽いのに強い」──この一言に尽きる、完成度の高いパフォーマンスモデルです。
Logicool 「G PRO X SUPERLIGHT 2c」の競合モデルとの比較

Logicool 「G PRO X SUPERLIGHT 2c」は、軽量化とコンパクト化を両立した競技特化型モデルです。
ここでは、兄弟機の「PRO X SUPERLIGHT 2」や、Razerなどの他社製品と比較しながら、「SUPERLIGHT 2c」の立ち位置を整理していきます。
G PRO X SUPERLIGHT 2との比較
「SUPERLIGHT 2c」は同シリーズ内の“コンパクトモデル”として設計されており、性能はそのままにサイズと操作感を最適化しています。
| 項目 | 「SUPERLIGHT 2c」 | 「SUPERLIGHT 2」 |
|---|---|---|
| サイズ(L×W×H) | 118.4×61.2×38.6mm | 125×63.5×40mm |
| 重量 | 約51g | 約60g |
| センサー | HERO 2 | HERO 2 |
| ポーリングレート | 最大8,000Hz | 最大8,000Hz |
| バッテリー持続時間 | 約95時間 | 約95時間 |
| ソール | 専用設計(非互換) | 標準仕様 |
| センサー位置 | 中央寄り | やや前寄り |
| ホイール感 | ノッチ強めで確実 | 柔らかめで軽快 |
ポイント解説
- サイズと重量の違い:2cは約9g軽く、全長を約6mm短縮。指先操作がしやすく、繊細なエイム調整に強い。
- センサー配置:中央寄りの位置により、操作軸が安定。フリック後の“止め”が狙いやすい。
- ホイール操作:2cはノッチ感が強く、FPSでの武器切替など誤操作が少ない。
➤ 結論:性能は同等ながら、手の小さいプレイヤーやフィンガーティップグリップ派には「SUPERLIGHT 2c」が最適。
手の大きい人やパームグリップ中心のユーザーは、従来の「SUPERLIGHT 2」が扱いやすい。
社の軽量モデルとの比較(Razer系など)
近年の軽量ゲーミングマウス市場では、RazerのViperシリーズやDeathAdderシリーズがライバルに位置します。
それぞれの特徴を比較してみましょう。
| モデル | 特徴 | 向いているユーザー |
|---|---|---|
| Logicool G PRO X SUPERLIGHT 2c | 約51gの軽量設計/中央センサー/高ノッチホイール | 指先操作が中心・短時間でも長時間でも安定した操作を求める人 |
| Razer Viper V2 Pro | 約58gの超軽量/低背&フラット形状/クリックが軽快 | フラットで水平移動の多いAIMを得意とする人 |
| Razer DeathAdder V4 Pro | 右手専用のエルゴ形状/厚めのグリップ感/高耐久スイッチ | 掌でしっかりホールドしたい・長時間プレイに向く人 |
| Logicool G PRO X SUPERLIGHT 2 | 標準サイズ/軽量・高精度/汎用性が高い | オールラウンダーでどんな持ち方にも対応したい人 |
比較ポイント
- 軽さと可動域の自由度では、「SUPERLIGHT 2c」と「Viper V2 Pro」が双璧。
- 手首負担の軽さは、「SUPERLIGHT 2c」が最も優秀。
- グリップ感やフィット感を重視するなら、「DeathAdder V4 Pro」の右手エルゴが有利。
- 総合バランスでは、「SUPERLIGHT 2c」が“軽量かつ安定”の両立点にある。
Logicool内のラインナップ比較(DEX・SEモデル)
同じLogicoolシリーズ内でも、操作性や価格帯によって明確な住み分けがあります。
| モデル | 特徴 | 想定ユーザー |
|---|---|---|
| SUPERLIGHT 2 DEX | 左右対称エルゴ形状で背が高め。安定感重視 | 被せ持ち派・手の大きい人 |
| SUPERLIGHT 2 SE | コスト抑えめの“エントリーモデル” | SUPERLIGHT体験を低価格で試したい人 |
| SUPERLIGHT 2c | コンパクト設計・軽量・反応速度重視 | 素早く正確なAIMを求める競技プレイヤー |
➤ シリーズ内での立ち位置
- DEX:快適性重視の安定モデル
- SE:入門モデル
- 2c:最軽量&最敏感な操作感を実現する競技志向モデル
目的別おすすめ早見表
| プレイスタイル・目的 | おすすめモデル | 理由 |
|---|---|---|
| 細かい指先操作を重視(FPS/VALORANT) | SUPERLIGHT 2c | 軽量+短尺でフリックが正確。センサー中央で止めも安定 |
| 標準サイズで万能に使いたい | SUPERLIGHT 2 | サイズ・重量・性能のバランスが最適 |
| 掌全体で安定感を求める | DeathAdder V4 Pro | エルゴ形状で長時間でも疲れにくい |
| フラット形状で滑らかに操作したい | Viper V2 Pro | 低背構造で水平移動が得意 |
| ロジクール品質を試したいコスパ重視層 | SUPERLIGHT 2 SE | コストを抑えつつ高性能体験可能 |
Logicool 「G PRO X SUPERLIGHT 2c」を使用した私の体験談・レビュー

ここでは、Logicool 「G PRO X SUPERLIGHT 2c」を実際に使い込んで感じたリアルな使用感を、設定・握り心地・ゲームと作業での使い勝手に分けて紹介します。
「軽さ」と「操作精度」の両立をどこまで感じられるのかを、実践を通して検証しました。
初期セットアップと設定
使い始めはLogicool G HUBを用いて、DPIやレポートレートを細かく調整しました。
感度を詰めていくことで、製品のポテンシャルがより際立ちます。
- DPI設定:1,600 → 800 → 1,200 に最終設定
- レポートレート:2,000Hzが応答速度と発熱・消費電力のバランス良好
- LOD:低設定でリフト時の誤動作なし
- キャリブレーション:パッド表面を調整することで、初動がよりスムーズに
- グリップテープ:親指側だけ貼ると滑り防止になり、操作が安定
初期段階から細かく調整することで、軽さの恩恵をより正確に体感できました。
握り心地と操作感
「SUPERLIGHT 2c」の形状は「指先で操る」ような軽快さを感じます。
特につまみ持ちとつかみ持ちの相性が抜群です。
| 握り方 | 操作感 | 適性 |
|---|---|---|
| つまみ持ち | 指先の動きに素直に反応し、エイムの微調整が容易 | ★★★★★ |
| つかみ持ち | 手の甲が浮かず、前後移動の追従性が良好 | ★★★★☆ |
| 被せ持ち | 手の大きい人にはやや短く感じる可能性あり | ★★★☆☆ |
- 軽量ボディ(51g)のおかげで長時間使用しても疲労感が少ない。
- センサー位置が中央寄りになったことで、フリックから止めまでの軸が安定。
- 滑り止め加工の表面が適度にドライで、汗ばむ環境でも保持感を維持。
「小さいのにしっかり掴める」――そんな絶妙なバランスが印象的でした。
FPSでの実践使用(VALORANT/Apex)
FPSシーンでは、「SUPERLIGHT 2c」の軽量性とクリック応答の速さが非常に活きます。
「軽いから速い」ではなく、「軽いのに止まる」がこのマウスの本質です。
- フリック性能:中央センサーによってエイムラインがぶれにくく、左右の切り返しが正確。
- トラッキング性能:ゆっくりした動作から高速スワイプまで追従が安定。
- クリック感:LIGHTFORCEスイッチの短ストロークでテンポよく撃てる。
- ホイール操作:ノッチが明瞭で、武器切替やユーティリティ選択が確実。
最終設定(筆者環境)
| 項目 | 設定 | 効果 |
|---|---|---|
| DPI | 1,200 | エイム精度と振り幅のバランス最適 |
| レポートレート | 2,000Hz | 応答速度・安定性の両立 |
| LOD | 低 | リフトオフ中の誤反応防止 |
| 使用パッド | コントロールタイプ | 止め重視の滑走感 |
“軽いだけではない、芯のあるAIM”ができるのが「SUPERLIGHT 2c」の強みです。
事務作業・日常使用での印象
FPSだけでなく、普段の作業やブラウジングでも快適でした。
軽さが手首への負担を確実に減らしてくれます。
- 画像編集:細かなポイント指定が楽で、ペンツール操作の精度が高い。
- 表計算・資料作成:ホイールのノッチ感が適度で、セル単位の移動がしやすい。
- 長時間作業:51gの軽さは、1日中使っても手首の疲労を感じにくい。
- 携行性:コンパクトでケース内でもかさばらず、持ち運びも容易。
軽さ=快適さ、というシンプルな結論にたどり着きました。
気になった点と対策
完璧に思える2cにも、いくつか注意点はあります。
ただし、工夫次第で十分カバー可能です。
- ソールが専用品:交換時は「2c対応品」を確認必須。
- ホイールのノッチが強め:長文スクロールには不向きな場合も。
- パーム持ちには小さめ:手の大きい人はDEXやSL2を試すのが無難。
扱いやすさの裏でサイズの好みが分かれるため、自分のグリップスタイルを把握しておくと後悔がありません。
体験談まとめ
Logicool 「G PRO X SUPERLIGHT 2c」を使い込んで感じたのは、単に「軽いマウス」ではなく、操作と意識が一体化するような自然さを備えているという点でした。
手に取った瞬間の軽快さだけでなく、クリックやフリックといった動作が無駄なく伝わるため、プレイ中にマウスを“意識しなくなる”感覚があります。
従来モデルの「SUPERLIGHT 2」と比べても、軽量化やセンサー位置の調整がもたらす操作軸の安定感は明らかで、特に細かいエイムや繊細な指先のコントロールを求めるユーザーにとっては、理想的なフィーリングに仕上がっています。
また、FPSだけでなく日常的な作業でも手首への負担が軽く、長時間使用しても集中力を削がれない点は大きな魅力でした。
強めのノッチホイールや専用ソールなど、扱う上での注意点もありますが、それを補って余りある完成度があります。
全体を通じて感じたのは、軽さと剛性、スピードと精度が高次元で調和したマウスであるということ。
まさに「軽いけれど芯のある」操作感で、どんな場面でも自分の動きを正確に反映してくれる頼れる相棒だと感じました。
Logicool 「G PRO X SUPERLIGHT 2c」に関するQ&A

Logicool 「G PRO X SUPERLIGHT 2c」に関して、よく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。
「SUPERLIGHT 2c」はどんなマウスですか?
「SUPERLIGHT 2c」は、Logicoolの人気シリーズ「SUPERLIGHT」の最新コンパクトモデルです。従来の「SUPERLIGHT 2」よりも約9g軽く、全長も約6mm短縮されたことで、より扱いやすく精密な操作が可能になっています。FPSをはじめとしたeSports競技向けに設計された高精度・超軽量ワイヤレスマウスです。
手が大きい人でも快適に使えますか?
「SUPERLIGHT 2c」はコンパクトサイズのため、手の大きい人が「被せ持ち」で使用するとやや小さく感じる可能性があります。ただし、「つまみ持ち」や「つかみ持ち」など指先主体の操作をする場合は十分に扱いやすく、軽量さを最大限に活かせます。
FPSゲームではどんなメリットがありますか?
約51gの軽量ボディと中央配置のHERO 2センサーにより、フリックショットの安定性とエイムの止めやすさが大幅に向上します。さらに、最大8,000Hzのポーリングレート対応によって入力遅延が極限まで抑えられ、有線マウスと同等のレスポンスを実現します。競技シーンで必要な精密操作や連射精度を求めるプレイヤーには非常に有利なモデルです。
ソールやグリップテープは「SUPERLIGHT 2」と共通ですか?
いいえ、「SUPERLIGHT 2c」はサイズが異なるため、ソールは専用設計で互換性がありません。交換用ソールやグリップテープを購入する際は、「2c専用」と明記された製品を選ぶ必要があります。
バッテリーはどのくらい持ちますか?
フル充電で最大約95時間使用できます。さらにLogicoolの「POWERPLAY」対応マウスパッドを使用すれば、ワイヤレス充電しながらプレイ可能です。長時間プレイするゲーマーにとっても安心の設計です。
ワイヤレス接続の安定性はどうですか?
Logicool独自のLIGHTSPEEDワイヤレス技術を採用しており、有線並みの低遅延かつ高安定な通信が可能です。レシーバーをPC付近に設置すれば、遅延や干渉の心配はほぼありません。eSports大会でも採用されるほど信頼性の高い接続方式です。
ソフトウェア設定は難しいですか?
専用ソフト「Logicool G HUB」を使えば、DPI・ポーリングレート・ボタン割り当て・マクロなどを直感的に設定できます。ゲームごとにプロファイルを切り替えることも可能で、初心者でも扱いやすいインターフェースになっています。
「2c」の“c”は何を意味しているのですか?
「2c」の“c”はCompact(コンパクト)を意味しています。従来モデル「SUPERLIGHT 2」を小型化したバリエーションで、特に手の小さいユーザーやフィンガーグリップ(つまみ持ち)を好むプレイヤーに向けて設計されています。
「SUPERLIGHT 2c」はeSports大会でも使用できますか?
はい、可能です。HERO 2センサーとLIGHTSPEEDワイヤレス技術により、プロ大会基準の低遅延・高精度を実現しています。実際に大会環境で採用されるケースも多く、トーナメント規模の安定性を備えています。
有線での使用はできますか?
可能です。付属のUSB-Cケーブルを使用すれば、有線接続によるプレイや充電しながらの使用が可能です。バッテリーが切れた際もプレイを中断する必要がありません。
「SUPERLIGHT 2c」は静音タイプですか?
クリック音はややシャープで高めのトーンです。静音タイプではありませんが、クリック感が明確で、競技向けのレスポンス重視設計です。もし静音性を重視する場合は、他のLogicool製オフィス向けマウス(MXシリーズなど)を検討すると良いでしょう。
ソールの滑りはどんな感じですか?
2c専用設計のPTFE(テフロン)製ソールが採用されており、初期から非常に滑りが良い印象です。摩擦が少なく、マウスパッド上での操作が軽快。FPS向けのスピード系パッドとの相性も良好です。
充電時間はどのくらいですか?
USB-Cケーブルでおよそ1〜2時間ほどでフル充電可能です。また、POWERPLAY対応マウスパッドを使用すれば、常時ワイヤレス充電が可能なため、バッテリー残量を気にせず使用できます。
Macでも使えますか?
はい、使用可能です。LIGHTSPEEDレシーバーを接続することで、MacOSでも問題なく動作します。ただし、Logicool G HUBの一部設定機能(マクロ登録など)はWindows版と挙動が異なる場合があるため注意が必要です。
Logicool 「G PRO X SUPERLIGHT 2c」レビューのまとめ

「G PRO X SUPERLIGHT 2c」は、「性能はそのまま、サイズだけ最適化」を徹底した“コンパクト版G PRO”。
約51gの軽さ、118.4mmの短尺、中央寄りセンサー、強めのノッチホイール、専用ソール――小型化で失われがちな精度や確実性を、設計の微調整で丁寧に補完しています。
結果として、指先主体での微調整と「止め」の再現性が大幅に底上げされ、FPSはもちろん日常作業でも疲れにくく、操作ミスを抑えやすい完成度に到達しています。
本機の要点
- 軽量・短尺 × 中央センサー:フリック後の“芯”が掴みやすく、止め・追いの精度が安定。
- LIGHTFORCEスイッチ:短ストロークで立ち上がりが速く、単発・連打どちらもリズムを作りやすい。
- 強めノッチのホイール:武器切替やユーティリティ選択の誤操作を抑制。
- G HUBの自由度:DPI/レポートレート/LOD/マクロを用途別に最適化しやすい。
- 実用上の弱点:ソールが2c専用で非互換/深いパーム派には小さめに感じる可能性。
どんな人に最適か/合わないか
| 判定 | ユーザー像 | 根拠 |
|---|---|---|
| 最適 | 手が小〜中サイズ、フィンガー/クロウ主体 | 短尺・軽量の取り回しと中央センサーが活きる |
| 最適 | FPSで止めの再現性・誤操作抑制を重視 | 強ノッチホイール/押下均一のクリック |
| 向く | 長時間の作業・配信もこなす人 | 51gの軽さ+最大約95時間の駆動 |
| 再検討 | 深いパームで包みたい人 | 筺体サイズ的にSL2/DEXの方が馴染む可能性 |
| 再検討 | サードパーティ製ソールを流用したい人 | 2cは専用形状で選択肢が限定 |
購入前チェック(失敗しないために)
- 握り方:普段が指先主体か、深いパームかを先に自己確認。
- 手の実寸:全長・手幅をざっくり把握(標準サイズ以上ならSL2/DEXも候補)。
- 用途配分:FPS重視か、作業と半々か。ホイールのノッチ強度の好みも考慮。
- アクセサリー:交換ソールやグリップテープは2c対応か要確認。
すぐ使える推奨設定例
- DPI:800〜1,200(ロー〜ミドルセンシで止め優先)
- レポートレート:1,000〜2,000Hz(応答×消費バランス良)
- LOD:低
- パッド:コントロール寄り(止めの再現性を確保)
- グリップ:親指・薬指側に部分貼り(保持力UP/指の可動域は確保)
※8,000Hzは検証用にプロファイルを分けて比較、差分を感じたら常用側へ反映。
兄弟機・競合との住み分け
- SL2:標準サイズの万能型。パーム寄り・手が大きめならこちらが自然。
- DEX:左右対称エルゴ寄り。包み込む安定感と長時間の“楽さ”。
- Viper V2 Pro:低背・フラット。直線的な水平移動が得意。
- DeathAdder V4 Pro:右手エルゴの王道。被せ持ちでの安心感。
Logicool 「G PRO X SUPERLIGHT 2c」レビューの総括
Logicool 「G PRO X SUPERLIGHT 2c」は、これまでのSUPERLIGHTシリーズの正統進化でありながら、明確な新しい価値を提示したモデルだと感じました。
軽量化による操作の軽快さと、中央寄りのセンサー配置がもたらすエイム精度の高さは、単に小さくなっただけのマウスではなく、プレイヤーの意図をより正確に伝える「競技用ツール」としての完成度を引き上げています。
クリックの反応やホイールの操作感も細やかにチューニングされており、FPSのような瞬間的な判断を求められる環境でも安心して使える信頼性があります。
一方で、サイズの小ささゆえに手の大きいユーザーには少し窮屈に感じる場合もあるものの、それを上回る軽さと取り回しの良さは明確な魅力です。
全体として、「G PRO X SUPERLIGHT 2c」は“軽く、速く、正確に”というゲーミングマウスの理想を極限まで追求した一台であり、プレイヤーの感覚とマウスが完全に一体化するような操作体験を求める人にこそ、ぜひ手に取ってほしい製品です。
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