【レビュー】LAMZU 「Inca」は最軽量ZA13クローン?実機で検証した形状・性能・使用感を徹底解説!

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ゲーミングマウスの世界において、形状や重量、センサー性能といった要素はユーザー体験を大きく左右します。

中でも長年の人気を誇るBenQ ZOWIEの「ZA13」シリーズは、多くのプレイヤーから「理想的な形状」として支持されてきました。

そんな「ZA13」のフォルムを限りなく再現しながら、現代のニーズに応えるスペックを搭載したモデルとして登場したのが、LAMZU 「Inca」(インカ)です。

本製品は、ZA13ライクな左右対称・尻高形状を受け継ぎつつも、本体重量わずか40gという超軽量設計を実現。

軽量化のトレンドが進む中で「ZA13の形状をそのまま軽くしたようなマウス」として、発売前から多くの注目を集めました。

また、8000Hzのポーリングレート対応や、柔軟な設定が可能なWebベースのドライバーを採用するなど、スペック面でもハイエンド志向のゲーマーを満足させる要素が揃っています。

この記事では、そんなLAMZU 「Inca」について、形状や使用感、実際の操作性、スペックの詳細を踏まえて総合的にレビューしていきます。

「ZA13」ファンはもちろん、軽量マウスを探している方や、掴み持ちを中心としたプレイスタイルのユーザーにも、ぜひ参考にしていただきたい内容です。

 

目次

LAMZU 「Inca」の基本情報と注目ポイント

INCAイメージ画像
出典:LAMZU公式
項目仕様
重量約 40 g ± 2 g
サイズ(長×幅×高)122 × 63 × 40 mm
形状左右対称・ハイハンプ。かぶせ持ち・つかみ持ち向け
センサーPixArt PMW3950(PAW3950)
最大DPI30,000 dpi
最大加速度50 G
IPS(最大スピード)750 IPS
ポーリングレート無線:8,000 Hz、有線:1,000 Hz
接続方式・2.4 GHzワイヤレス(8Kドングル付属)
・有線(1.8 mパラコード式)
マイコン(MCU)Nordic nRF52840(ARM Cortex‑M4 搭載)
スイッチOmron 光学スイッチ(光学式)
エンコーダーTTC または LAMZU カスタム
ホイールスクロールホイール搭載
ケーブル1.8 m Type‑C パラコード(マウスパッドとの摩擦軽減)
外装コーティング滑りにくいグリップコーティング
同梱品マウス本体、8Kドングル、PTFEスケート、1.8 mパラコード、ベルベットポーチ、予備グリップ

LAMZU 「Inca」は、軽量・高性能・高再現度の三拍子が揃った注目のゲーミングマウスです。

BenQ ZOWIEの名機「ZA13」に極めて近い形状を採用しつつ、現代の競技環境に即したスペックを多数搭載しています。ここではその全体像を整理します。

ZA13クローンと呼ばれる理由

LAMZU 「Inca」が話題を集めている最大の理由は、「ZA13」に非常に近い形状を再現している点です。

類似点:

  • 尻高形状(後部が高く、前にかけて傾斜)
  • 左右対称デザイン
  • サイズ感(中型〜やや小型)
  • センサー配置も中央寄りで類似

ただし“完全なクローン”ではない点:

  • ZA13よりも若干尻部分がなだらかで、広めに感じるユーザーもいる
  • サイドボタンやホイールの仕様が異なる
  • ホイールの感触やクリック感に違いあり

総じて「ZA13の特徴を踏襲しながら、独自の快適さを加えた改良版」という評価が多く見られます。

圧倒的な軽量設計の魅力

「Inca」のもう一つの大きな注目ポイントは、驚異の40g台という超軽量ボディです。

モデル重量
LAMZU Inca約40g
ZA13-DW約65g
Pulsar X2 Mini約52g
Razer Viper V3 Pro約54g
  • ソール込みでも42g前後と非常に軽量。
  • 外観に穴を開けずこの重量を実現している点も大きな特徴。
  • 超軽量により、長時間の使用や高速なマウス操作において疲労軽減が期待できる。

パッケージ内容

「Inca」は、付属品も非常に充実しています。開封直後からフルスペックでの使用が可能です。

内容物一覧:

  • LAMZU Inca本体
  • USBドングル(最大8000Hz対応)
  • USB-Cケーブル
  • マウスソール(2セット)
  • グリップテープ(サイドボタン周辺を覆う独自設計)

専用グリップテープや8000Hz対応ドングルが付属することを考えると、価格に対するコストパフォーマンスは非常に高いといえます。

 

LAMZU 「Inca」の形状・フィット感・グリップ性能

INCAイメージ画像
出典:LAMZU公式

LAMZU 「Inca」は、ただ「軽い」だけではなく、手のひらとの一体感や持ち方への対応力にも優れているマウスです。

ここでは3つの観点から掘り下げていきます。

尻高形状と手のひらのフィット感

「Inca」の外観で最も特徴的なのが、「尻高形状」です。

これは本体後部が高くなっており、前方へなだらかに傾斜するデザインで、手のひらをしっかりと支えてくれる構造になっています。

高さとバランスの設計:

  • 本体の最高部:約40mm
  • 長さ:122mm
  • 幅:63mm

この形状により以下のメリットが得られます:

  • 手のひらとマウス背面が自然にフィットし、包み込むような感覚が得られる
  • 掴み持ち時に「尻」が手のひらに触れることで、安定感のある保持が可能
  • ZOWIE 「ZA13」に比べ、後部が少し幅広でフラットな感触 →「尖りすぎず穏やか」で扱いやすい印象

特に「ZA13は少し尖っていて当たりが強い」と感じていた人には、「Inca」の丸みのある形状はフィットしやすい可能性が高いです。

あらゆる持ち方に対応する汎用性

「Inca」は、被せ持ち・掴み持ち・つまみ持ちのどれでも対応可能な設計となっています。

とくに「掴み持ち」に最適化されているとの評価が多数。

各持ち方の相性と特徴:

持ち方フィット感特徴
掴み持ち◎ 非常に良好手のひらと尻がフィット、安定性高い
被せ持ち○ 標準〜良好サイズ的に中〜小サイズの手に向く
つまみ持ち○ やや細めの本体が扱いやすい軽量の恩恵を活かしやすい

また、以下のような設計もポイント:

  • サイドのくぼみやわずかな逆ハの字角度 → 指を立てても寝かせても違和感がない
  • 手首を浮かせた状態でも安定しやすい
  • 「ビクトリー持ち(薬指・小指を曲げる)」にも適応
  • 尻高形状ゆえ、手の大きさを問わず自然にポジションが決まる

特に「最近のマウスはコブが低すぎて指の付け根が当たらない」と感じていた方には、「Inca」の盛り上がった形状が強く支持されています。

サイド・メインボタンやホイールの配置と操作性

メインボタン:

  • オムロン製オプティカルスイッチ(光学式)
  • クリック圧:中程度で反発感あり
  • フリートラベル・ポストトラベル:適度に確保
  • 指先に沿うようなわずかな窪みがあり、操作しやすい
  • クリック音:軽く切れの良い音質

サイドボタン:

  • 本体前寄りに配置
  • 飛び出し量がしっかりあり、押しやすい
  • 少し硬めで遊びが少ない → 正確な操作が可能
  • 人によっては前側のボタンが遠く感じる可能性あり

ホイール:

  • TTCエンコーダー採用
  • 回し心地:やや重めでしっかり感あり
  • 回転音:「コトコト」系の静音寄り
  • ホイールクリック:左右よりやや硬め
    • 頻繁なバインドには向かないかもしれない

ホイール高さと配置:

  • 「ZA13」よりやや高めの位置
  • 人によっては違和感が出ることも

総じて、「Inca」のボタン配置は「誤作動が起きにくく、しっかりと操作感が得られる」方向で調整されている印象です。


このように、LAMZU 「Inca」は形状・グリップ感ともに「ZA13」の良さを受け継ぎつつ、より幅広いユーザーに対応するための改良が加えられたモデルといえます。

 

LAMZU 「Inca」の性能とスペック面での魅力と注意点

INCAイメージ画像
出典:LAMZU公式

LAMZU 「Inca」は、「ZA13」クローンとしての形状だけでなく、競技用ゲーミングマウスとしての性能・柔軟性も大きな特徴です。

一方で、軽量化のトレードオフによる注意点も存在します。

センサー性能とポーリングレート8000Hzの実力

センサー:PixArt PAW3950

  • 高精度・低遅延のセンサーとして評価が高いモデル
  • LOD(リフトオフディスタンス):0.7mm / 1.0mm / 2.0mmで切替可能
  • センサー位置は中央寄り(ZA13とほぼ同じ)

ポーリングレート:最大8000Hz

ポーリングレート理論的な応答時間(ms)
1000Hz約1.0ms
2000Hz約0.5ms
4000Hz約0.25ms
8000Hz約0.125ms
  • 応答速度が理論上1/8に向上(1000Hz比)
  • 競技シーンやeスポーツ向けFPSにおいて優位性が期待される
  • 対応していないゲームでは不具合が出る可能性あり → ゲームに応じて調整が必要

高ポーリングレートに加え、クリック遅延の少なさから、反応速度に特化したマウスとしての完成度が高いです。

ウェブドライバーでの柔軟な設定

LAMZU 「Inca」はPCインストール不要のWebドライバーで全設定を完結できる点が大きな魅力です。

主な設定項目:

  • DPI設定:100〜30,000(ステージ切替も可能)
  • ポーリングレート:125〜8000Hzで段階調整
  • リフトオフディスタンス設定(3段階)
  • モーションシンク(Motion Sync)ON/OFF
  • ゲームモード(Hyper Mode)
  • アングルチューン(角度補正)設定
  • ボタン割り当て変更・マクロ設定

特徴:

  • 日本語対応済み
  • すべての設定を1画面で管理でき、初心者でも扱いやすい
  • ファームウェアアップデートもWeb上から実行可能

ソフトウェア面の完成度は非常に高く、機能と直感的な使いやすさのバランスが良好です。

軽量化とのトレードオフに見るバッテリーや構造面

超軽量設計を実現するために削られた要素や注意点もいくつか存在します。

バッテリー性能:

  • 容量:250mAh(推定)
  • 使用時間目安:
    • 1000Hz時:約60時間
    • 8000Hz時:約15〜20時間
  • スリープモードのカスタマイズ推奨(省電力対策)

充電端子の注意点:

  • USB-C端子周辺がやや狭く、太めのケーブルは物理的に刺さらないこともある
  • 純正ケーブルか、スリムな端子形状のケーブル推奨

シェルの構造と剛性:

  • 40g級でありながら、外装に穴なし
  • 側面・トップシェルの剛性は非常に高い
  • 一部レビューでは「強く握るとわずかにたわみを感じる」との声もあるが、実用上で支障が出るレベルではない

コーティングとグリップ性:

  • 黒モデルはやや滑りやすいが、グリップテープ付属で対応可能
  • 手汗・乾燥に応じてグリップ力が変動 → プレイ環境に応じた調整が必要

【まとめ:性能と注意点を表に整理】

項目内容評価
センサーPixArt PAW3950◎ 高精度・低遅延
ポーリングレート最大8000Hz◎ 応答速度に優れる
設定ソフトWebドライバー形式◎ 手軽かつ高機能
バッテリー持続60h(1000Hz)/ 15h(8000Hz)△ 高ポーリング時は短め
本体剛性穴なし・高剛性○ 普通の使用には問題なし
グリップ性標準コーティング+付属テープ○ 環境に応じて工夫が必要
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LAMZU 「Inca」を使用した私の体験談・レビュー

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※画像はイメージです

LAMZU 「Inca」を実際に数週間使用してみて、日常的なゲームプレイや検証環境で得られた体験をもとに、その使用感を詳しくお伝えします。

■ 第一印象:見た目よりも軽さが際立つ

開封して手に取った瞬間に感じたのは、見た目とのギャップを伴う圧倒的な軽さでした。

穴のないボディなのに「持ち上げた感覚が空気のよう」と言っても大げさではありません。

特に重量級マウスを使っていた自分にとっては、この軽量感だけでかなり操作の快適さが増した印象です。

■ 操作感:掴み持ちが自然に決まる設計

私は主に「掴み持ち」をベースにしており、「Inca」の形状はまさにそのスタイルにフィットしました。

特に以下のような点で快適性を感じました。

  • 背の高い“尻”の盛り上がりが手のひらに自然に当たり、ポジションがすぐに決まる
  • サイドの傾斜が程よく、親指・薬指の収まりが良い
  • フリックやトラッキング時に手首を浮かせても安定感がある

個人的には、浅めの掴み持ちやハーフ被せ持ちとの相性も良く、「どの持ち方でも違和感が出にくいマウス」だと感じました。

■ ゲームでの使用感:軽さと反応速度が武器に

FPS(VALORANT、CS2など)での使用では、以下の点が特に好印象でした:

  • 40gという軽量さが視点移動・振り向きでの疲労軽減につながる
  • 8000Hz対応によるカーソルの追従性が非常に滑らか
  • クリック遅延が極めて小さく、撃ち合い時の反応が鋭く感じられる

とくにトラッキングエイム時のブレやもたつきが減り、狙った場所にぴたりと止められる精度が高まりました。

■ 操作系の気になった点

とはいえ、気になる部分がまったくなかったわけではありません。以下はその中でも目立った点です。

  • ホイールの回し心地がやや重く、スクロール量の多いゲームでは指が疲れる
  • 充電端子の穴が狭く、太めのケーブルが刺さらないことがあった
  • 黒モデルは長時間プレイ後に少し滑りやすく感じる場面もあった(付属テープで解決)

このあたりは「軽量化との引き換え」だと理解できる範囲ですが、細かい部分の快適性を重視する方には確認しておいてほしいポイントです。

■ 普段使い・作業用途での使用

ゲーム用途以外でも使用しましたが、一般的なPC作業(ブラウジング、画像編集など)でもストレスは一切ありませんでした。

むしろ、軽い動作で済むため腕や手首が疲れにくい印象です。

■ 総合的な印象

評価軸印象
軽さ★★★★★(驚くほど軽く、操作負担が少ない)
フィット感★★★★☆(特に掴み持ちで高評価)
クリック感★★★★☆(カチッとした反応で気持ちいい)
カスタマイズ性★★★★★(Webドライバーが便利)
耐久・剛性★★★★☆(軽量の割にしっかり作られている)
注意点若干の滑りやすさ・ホイールの硬さ

LAMZU 「Inca」は、「形状・軽量・応答性能」の3点がバランスよく揃ったマウスでした。

とくに掴み持ちユーザーや、高ポーリングレート環境でFPSをプレイするユーザーには、非常に刺さる製品だと感じています。

 

LAMZU 「Inca」に関するQ&A

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※画像はイメージです

LAMZU 「Inca」に関して、よく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。

「Inca」は「ZA13」と完全に同じ形状ですか?

完全に同じではありません。非常に近い尻高形状ですが、「Inca」のほうが若干背中の丸みが広く、フィット感がやや異なります。また、「ZA13」の一部にあった“ネズミ返し”のような引っかかりが「Inca」にはなく、自然な握り心地に改良されています。

40gという軽さは実際に使って違いが感じられますか?

はい、明確に感じられます。とくに普段60g以上のマウスを使っていた方なら、手の移動が楽になり、長時間使用でも疲労感が少なくなるはずです。軽さに慣れてしまうと、他のマウスが重く感じることもあるでしょう。

掴み持ち以外でも使いやすいですか?

被せ持ちやつまみ持ちにも対応可能です。ただし、尻高形状の特性上、とくに掴み持ちと相性が良いと感じるユーザーが多いです。手のサイズやプレイスタイルにもよるため、好みに応じて選択すると良いでしょう。

8000Hzのポーリングレートは必ず使うべきですか?

使用は任意です。8000Hzは理論上の遅延が最小になり、高速な応答を求める競技シーンでは有効ですが、対応していないゲームでは不具合が出る場合もあります。一般的な用途やゲームでは1000Hz〜2000Hzで十分です。

バッテリー持ちはどうですか?

ポーリングレートによって大きく異なります。1000Hzでは約60時間、8000Hzでは約15〜20時間が目安です。スリープ設定やLEDをOFFにすることで、より長時間の使用も可能です。

コーティングは滑りにくいですか?手汗には弱くない?

標準コーティングはサラッとした感触で、乾燥した手には滑りにくいです。ただし、手汗が多い方はやや滑りやすく感じる可能性があります。付属のグリップテープを貼ることでしっかり対策できます。

ゲーミング以外の作業用途でも使えますか?

はい。一般的なブラウジングやオフィス作業でも快適に使用できます。軽さと操作性の高さから、長時間の作業においても手首や腕への負担が軽減される利点があります。

「Inca」のソールは市販のものに交換できますか?

可能です。ただし、底面に段差(溝)があるため、形状の合わないソールは貼りにくいことがあります。付属の純正ソールは2セット同梱されており、最初から使用することでトラブルなく運用できます。市販ソールを使う場合は対応形状を確認しましょう。

ソフトウェア(Webドライバー)はどんな人でも使えますか?

はい、非常に直感的で分かりやすいインターフェースになっています。日本語にも対応しており、DPI調整やポーリングレート、ボタン割り当てなどの設定も1画面で完結するため、ソフトに不慣れな人でも扱いやすいです。

本体が軽すぎて逆に操作しにくいということはありませんか?

軽さに慣れていない人は最初戸惑うことがあるかもしれません。ただし、慣れればエイムや細かな視点調整が非常にやりやすくなります。もし軽さが気になる場合は、付属のグリップテープや重めのマウスソールを使うことで若干の調整も可能です。

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LAMZU 「Inca」レビューのまとめ

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※画像はイメージです

■ LAMZU 「Inca」は、ただのZA13クローンではない

一見すると「ZA13の軽量版」という印象を受けがちなLAMZU 「Inca」ですが、実際にはオリジナリティと改良点が随所に散りばめられた、進化型の設計です。

「ZA13」の魅力である尻高フォルムや左右対称のシェルを継承しながらも、形状のわずかな見直し、内部構造の強化、現代的なスペックへの対応など、一歩先を行く工夫が随所に見られました。

■ 実際に感じた「Inca」の強み

以下は、筆者が数週間にわたり使用し、日々のゲームプレイや検証作業を通じて実際に感じた「Inca」の魅力です:

1. 手に吸い付くようなフィット感

  • 尻高形状が自然と手のひらに当たり、ポジションを探す手間がない
  • サイドの曲面設計により、親指・薬指・小指が無理なく配置できる

2. 想像を超える軽さ(約40g)

  • 穴なし設計でありながらこの軽さは、使用中に驚くレベル
  • トラッキング中のブレが減り、フリック時の疲労も激減した

3. クリック感と遅延の絶妙なバランス

  • オプティカルスイッチは反発感が心地よく、誤入力もしづらい
  • 計測上のクリック遅延も極めて低く、撃ち合い時の反応が鋭い

4. ソフトウェア周りの完成度

  • Webドライバーが非常に分かりやすく、DPIやモード切替もスムーズ
  • ファームウェア更新までブラウザで完結する手軽さは特筆すべき

■ 性能面での注意点・トレードオフ

一方で、軽量化やミニマル設計を実現したことによるデメリットや注意点も存在します。

以下のような点を理解したうえで選ぶことが、後悔のない購入に繋がります。

項目内容補足
バッテリー持続時間8000Hzで15〜20時間程度頻繁な充電が必要になる可能性あり
USB-C端子周囲のスペース一部の太めケーブルが物理干渉純正ケーブル推奨
ホイールの重さ回し心地がやや重めスクロール多用ゲームには不向きな可能性
コーティング手汗でやや滑りやすく感じることも付属グリップテープで対策可能

■ LAMZU 「Inca」は誰におすすめか?

このマウスが真におすすめできるのは、次のようなニーズを持つゲーマーやユーザーです:

  • ZA13が好きだったが「重い」と感じていたユーザー
  • 長時間のマウス操作による手首や腕の疲労を軽減したい方
  • 軽量かつ競技向け性能を両立させたマウスを探している方
  • 掴み持ちに完全にフィットするマウスが見つからない人
  • 設定の自由度や反応速度にこだわるFPSプレイヤー

逆に「重量感のあるクリック感」や「長時間バッテリー」を重視する方は、より重めで大型のモデルを検討してもよいでしょう。

■ LAMZU 「Inca」レビューの総括:手に馴染む、勝ちに繋がるマウス

LAMZU 「Inca」は、往年の名機ZA13をベースにしながらも、現代的な軽量化と高応答性能を実現した、まさに次世代のゲーミングマウスと呼ぶにふさわしい存在です。

掴み持ちユーザーにとって理想ともいえるフィット感を備えつつ、40gという驚異的な軽さ、8000Hz対応の高ポーリングレート、柔軟な設定を可能にするWebドライバーなど、ゲームプレイを本気で突き詰めたい人にとっては非常に大きなアドバンテージを提供してくれます。

一方で、充電端子のサイズやグリップ性など、軽さとのトレードオフに伴う細かな注意点も存在しますが、それらを差し引いてもなお、極めて高い完成度を持った製品であることは間違いありません。

形状と軽さ、そして性能を高い次元で両立したLAMZU 「Inca」は、まさに「勝つための道具」として、プレイヤーの手元に新たな選択肢をもたらすことでしょう。

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