この記事は2023年に公開された内容です
ゲーミングマウス市場は年々進化を遂げていますが、その中でも軽量設計と高精度なセンサーを兼ね備えた製品が注目を集めています。
今回レビューする G-wolves 「HTX 4K」 は、わずか39gという超軽量設計と4000Hzの高ポーリングレート を特徴とする、競技向けのワイヤレスゲーミングマウスです。
「HTX 4K」は、G-wolvesのHTSシリーズと比較すると、よりフラットで小型の形状を採用し、手が小さいユーザーや軽量マウスを求めるゲーマーにとって魅力的な選択肢となっています。
特に、つかみ持ちやつまみ持ちに適したデザイン であることが特徴で、精密なエイムを求めるFPSプレイヤーに最適な仕様となっています。
また、G-wolvesはこれまでのシリーズで「ハニカムシェル(穴あきデザイン)」を採用してきましたが、「HTX 4K」では 穴あきモデル(39g)とソリッドシェルモデル(43g)の2種類 を展開しており、ユーザーが好みに応じて選べるのもポイントです。
この記事では、G-wolves 「HTX 4K」の基本スペック、デザイン、使用感、性能を詳しく解説しながら、本当にゲーミングマウスとして優れた選択肢なのか を検証していきます。
G-wolves 「HTX 4K」とは?

G-wolves 「HTX 4K」は、超軽量設計と高ポーリングレート(最大4000Hz)に対応した、プロ仕様のワイヤレスゲーミングマウス です。
HTXシリーズは、G-wolvesの人気モデル「HTS+」シリーズの進化系として登場し、特に 小型かつフラットな形状 を求めるゲーマー向けに設計されています。
このセクションでは、「HTX 4K」の基本スペック、HTSシリーズとの違い、カラーバリエーションや選択肢について詳しく解説していきます。
「HTX 4K」の基本スペック
「HTX 4K」は、Pixart社のPMW-3395センサーを搭載し、最大26,000DPIの解像度と650IPSのトラッキング速度を誇ります。
また、ポーリングレートは最大4000Hzに対応 しており、超高速な応答速度を実現しています。
HTX 4Kの主要スペック一覧
項目 | スペック |
---|---|
センサー | Pixart PMW-3395 |
最大DPI | 26,000 DPI |
最大速度 | 650 IPS |
加速度 | 50G |
ポーリングレート | 125Hz / 500Hz / 1000Hz / 2000Hz / 4000Hz |
重量 | 39g(穴あきシェル) / 43g(ソリッドシェル) |
サイズ | 119mm(長さ) × 63.5mm(幅) × 36mm(高さ) |
ボタン数 | 6 |
スイッチ | Zippy 60M(耐久6000万回クリック) |
マウスソール | PTFE(0.7mm) |
ケーブル | 1.6m パラコード(充電&有線接続) |
コネクター | USB Type-C(充電)、USB2.0(無線ドングル) |
「HTX 4K」は、競技シーンで求められる 軽量設計・高精度センサー・高速ポーリングレート をすべて兼ね備えており、特にFPS・TPSプレイヤーにとって魅力的な仕様となっています。
「HTX 4K」の特徴とHTSシリーズとの違い
「HTX 4K」は、同じG-wolvesの「HTS+ 4K」と比較して、より小型でフラットな形状を持ち、つかみ持ちやつまみ持ちに適している のが大きな違いです。
「HTX 4K」と「HTS+ 4K」の違い(比較表)
項目 | HTX 4K | HTS+ 4K |
---|---|---|
重量 | 39g(穴あき)/ 43g(ソリッド) | 46g |
形状 | 平たくコンパクト | やや高さがあり丸みを帯びたデザイン |
サイズ | 119mm × 63.5mm × 36mm | 117mm × 64mm × 40mm |
持ち方の適性 | つかみ持ち / つまみ持ち向き | つかみ持ち / かぶせ持ち向き |
メインボタンの位置 | 低めの配置(押しやすい) | 標準的な高さ |
サイドボタン | やや小さめだが押しやすい | 比較的大きめ |
「HTX 4K」のメリット
✅ 超軽量設計(39g) で長時間の使用でも疲れにくい
✅ フラットでコンパクトな形状 でつまみ持ち・つかみ持ちに最適
✅ メインボタンの低さ によりクリックしやすい
「HTX 4K」のデメリット
❌ 高さが低いため、かぶせ持ちにはあまり向かない
❌ バッテリー持ちがやや短い(4000Hz駆動時)
「HTS+ 4K」は かぶせ持ちやつかみ持ち向き であるのに対し、「HTX 4K」は つかみ持ちやつまみ持ちに最適 な形状になっています。
特に、軽量かつフラットなマウスを探している人にとって、「HTX 4K」は理想的な選択肢 となるでしょう。
まとめ:「HTX 4K」はどんな人におすすめ?
✅ FPS・TPSプレイヤーで、とにかく軽いマウスを求める人
✅ つまみ持ち・つかみ持ちを好む人
✅ フラットな形状のゲーミングマウスが好きな人
✅ 4000Hzの超高速ポーリングレートを活かしたい人
逆に、手が大きい人や、かぶせ持ちをメインにする人は「HTS+ 4K」のほうが合う可能性が高い です。
G-wolves 「HTX 4K」のデザインとビルドクオリティ

G-wolves 「HTX 4K」は、超軽量かつコンパクトな形状を持ちながら、高い剛性と実用性を兼ね備えた設計が特徴です。
このセクションでは、「HTX 4K」の サイズ感やデザイン、ボタン配置、シェルの質感 などについて詳しく解説します。
超軽量設計とサイズ感の比較
超軽量39gのワイヤレスゲーミングマウス
「HTX 4K」は、穴あきシェル(ハニカム)モデルが39g、ソリッドシェルモデルが43g と、ワイヤレスゲーミングマウスの中でも最軽量クラスの設計になっています。
一般的に、軽量なマウスは操作の負担が少なく、素早い動きに対応しやすいため、FPSやTPSの競技シーンで特に重宝されます。
また、一般的なワイヤレスマウスと比較しても、この重量は圧倒的に軽いことが分かります。
他のゲーミングマウスとのサイズ比較
マウス名 | 長さ (mm) | 幅 (mm) | 高さ (mm) | 重量 (g) |
---|---|---|---|---|
G-wolves HTX 4K | 119 | 63.5 | 36 | 39 / 43 |
G-wolves HTS+ 4K | 117 | 64 | 40 | 46 |
Logicool G Pro X Superlight | 125 | 59 | 38 | 63 |
Razer Viper V2 Pro | 127 | 58 | 38 | 58 |
Zowie FK2 | 120 | 57 | 40 | 85 |
Finalmouse Starlight-12 S | 115 | 53 | 35 | 42 |
「HTX 4K」は 全長が119mm、幅63.5mm、高さ36mm で、全体的にコンパクトでフラットなデザインが特徴です。
特に高さが低いため、手のひら全体をマウスに乗せるかぶせ持ちにはあまり向かず、つまみ持ちやつかみ持ちに最適な設計 になっています。
また、Razer 「Viper Mini」やFinalmouse 「Starlight-12」に近いサイズ感を持ちながら、それらよりもさらにフラットな形状になっているため、手の小さい人や指を細かく動かして操作するプレイヤーにとっては理想的な選択肢と言えます。
シェルの材質と耐久性の評価
シェルの構造とビルドクオリティ
「HTX 4K」のシェルは、非常に軽量でありながら高い剛性を保つ設計 になっています。
トップシェルとサイドシェルの継ぎ目はほとんど目立たず、ボトムシェルの隙間も最小限に抑えられており、全体の成形精度が非常に高いです。
実際に強く握って側圧をかけても、軋み音や歪みが発生することはほとんどなく、ワイヤレスマウスとしては非常に頑丈な作り になっています。
ただし、内部構造を見ると、基盤を細く横に伸ばしてサイドシェルの支えにしている設計のため、極端に強い側圧をかけると基盤がたわむ可能性がある ことが懸念点として挙げられます。
穴あきシェル(ハニカム) vs. ソリッドシェル
HTX 4Kには、穴あき(ハニカム)シェルとソリッドシェルの2種類 があり、それぞれ特徴が異なります。
シェルタイプ | 特徴 |
---|---|
穴あきシェル | 軽量(39g)、通気性が良く汗をかきにくい |
ソリッドシェル | より高い剛性(43g)、滑りにくく安定感がある |
穴あきシェルは通気性が良く、長時間のプレイでも手汗がこもりにくいのがメリットですが、指先が引っかかる感じが苦手な人もいるかもしれません。
一方、ソリッドシェルはより安定感があり、マウスの耐久性も向上しますが、重量がやや増します。
ボタン配置とクリック感の違い
メインボタン
「HTX 4K」のメインボタンには、Zippy 60Mスイッチ(6000万回耐久) が採用されており、軽めのクリック感と優れた応答性 を備えています。
- クリック感 → 軽くてスムーズ、反発が強すぎず連打しやすい
- プリトラベル(押す前の遊び) → わずかにあるが許容範囲内
- ポストトラベル(押した後の遊び) → ほとんどなし
メインボタンは中央部分がやや凹んでいるため、指の位置が安定しやすく、クリックの誤操作を防げる設計 になっています。
サイドボタン
「HTX 4K」のサイドボタンは、本体の中央寄りに配置されており、指の届きやすい設計 になっています。
- サイズ感 → 比較的小さめで誤爆しにくい
- 押し心地 → 軽めのクリック感で、硬すぎず柔らかすぎない
手の大きい人が深めにつかみ持ちすると、前側のボタンに指が届きにくくなることがありますが、一般的な指の長さなら問題なく操作できます。
ホイール
「HTX 4K」のホイールは、程よいノッチ感(スクロールの引っかかり)があり、静音性も高い のが特徴です。
- スクロール時の音 → 静かで高級感のある回転音
- ホイールクリック → やや軽めで押しやすい
ホイールのゴムリングには適度な凹凸があり、滑りにくく安定したスクロール操作が可能 です。
まとめ:「HTX 4K」のデザインとビルドクオリティの評価
✅ 39gの超軽量設計で、競技向けに最適
✅ フラットでコンパクトなデザインが、つまみ持ち・つかみ持ちに適している
✅ シェルの成形精度が高く、剛性も十分
✅ メインボタンは軽めで応答性が良く、長時間プレイにも向いている
✅ ホイールの操作感が良く、静音性も高い
❌ かぶせ持ちには向かない形状
❌ 基盤が側圧でたわむ可能性がある(通常使用では問題なし)
G-wolves 「HTX 4K」のパフォーマンスと使用感

G-wolves「HTX 4K」は、Pixart PMW-3395センサーの高精度なトラッキング性能 と 最大4000Hzのポーリングレート による低遅延な操作感を備えたゲーミングマウスです。
ここでは、実際のゲームプレイでの使用感を含め、「HTX 4K」のパフォーマンスについて詳しく解説します。
ポーリングレートとセンサーの精度
最大4000Hzのポーリングレート
「HTX 4K」は、最大4000Hzのポーリングレート(マウスの位置情報をPCに送信する頻度)に対応 しています。
通常のゲーミングマウスは1000Hzが一般的ですが、4000Hzに対応することで、カーソルの追従速度が向上し、よりスムーズで応答性の高い操作が可能 になります。
✅ ポーリングレート設定の選択肢
- 125Hz(省電力向け)
- 500Hz(バッテリー消費を抑えつつ安定した動作)
- 1000Hz(標準的なゲーミング設定)
- 2000Hz(高速な反応速度)
- 4000Hz(最速の応答速度、ハイエンドPC向け)
🔹4000Hzのメリット
- 低遅延でエイムがより正確に反映される
- トラッキング精度が向上し、素早い動きにも対応
🔸4000Hzのデメリット
- CPU負荷が高くなる(高性能なPCが必要)
- バッテリー消費が速くなる
💡 FPSゲームでの使用感(Valorant, Apex Legends)
実際にValorantやApex Legendsで試したところ、カーソルの追従が非常に滑らかで、特にスナイパーエイムの微調整時に恩恵を感じる ことができました。ただし、4000Hz設定ではCPU負荷が増加するため、ミドルスペック以下のPCでは1000Hzや2000Hzに設定する方が安定した動作を得られる でしょう。
Pixart PMW-3395センサーの精度
「HTX 4K」は、Pixart PMW-3395を搭載 しており、最大DPIは26,000DPI、トラッキング速度650IPS、加速度50G というスペックを誇ります。
✅ センサーの特徴
- 最新のMotionSync技術 に対応し、トラッキング精度を向上
- 低LOD(リフトオフディスタンス) で、マウスを持ち上げた際の誤作動が少ない
- DPI設定は400/800/1600/3200のプリセットを変更可能
MotionSync技術によって、センサーのポーリングタイミングとPCの情報取得タイミングを同期することで、より正確なマウスの動きを再現 できます。ただし、わずかに遅延が発生する可能性もあるため、設定でOFFにすることも可能 です。
つかみ持ち・かぶせ持ち・つまみ持ちの相性
「HTX 4K」の持ち方別の相性
「HTX 4K」は、その フラットな形状と超軽量ボディ のため、つかみ持ち・つまみ持ち向きの設計 になっています。
持ち方 | 相性 | コメント |
---|---|---|
つかみ持ち | ◎ | サイドのくびれが指を自然に固定しやすい |
つまみ持ち | ◎ | 軽量で指先の操作がしやすい |
かぶせ持ち | △ | 高さが低いため手のひらを当てづらい |
つかみ持ちの使用感
「HTX 4K」は、サイドのくびれと適度な幅のおかげで つかみ持ちに最適 です。指を適度に曲げてホールドすると、自然に指の位置が定まります。
💡 つかみ持ちのポイント
- サイドのくびれが指を安定させ、無駄な力を使わずに持てる
- メインボタンが低めの配置で、クリック時のブレが少ない
つまみ持ちの使用感
「HTX 4K」の 軽量設計(39g)とフラットな形状 は、指先で細かく操作する つまみ持ちにも最適 です。特に、精密なエイム調整が必要なFPSプレイヤーに向いている でしょう。
💡 つまみ持ちのポイント
- マウスを持ち上げる動作が非常にスムーズ
- 軽量なので、指先の動きだけでマウスを制御しやすい
かぶせ持ちの使用感
「HTX 4K」は高さが低いため、かぶせ持ちにはあまり向いていません。特に、手の大きい人は後部の高さが足りず、しっかりと手のひらを乗せることが難しいでしょう。
💡 かぶせ持ちのポイント
- 浅めのかぶせ持ちなら使えるが、深くかぶせると持ちにくい
- かぶせ持ちを重視するならHTS+ 4Kのほうが適している
ゲームプレイでの使用感
FPSゲームでの使用感
- 軽量設計のおかげで、長時間プレイしても手の疲れが少ない
- 4000Hzのポーリングレートは、特にスナイパーライフルや精密エイム時に効果を発揮
- つまみ持ち・つかみ持ちの操作感が非常に良く、直感的にエイムを合わせやすい
MOBA・MMORPGでの使用感
- クリックの応答性が高く、スキル発動がスムーズ
- サイドボタンの位置がちょうど良く、誤クリックが少ない
- ただし、かぶせ持ちプレイヤーには少し慣れが必要
日常使用での快適さ
- 軽量なので腕の負担が少なく、作業用マウスとしても優秀
- ホイールのノッチ感がしっかりしており、ブラウジングやスクロールが快適
- ただし、バッテリー持ちは4000Hzで使用すると短くなるため、充電がやや頻繁に必要
まとめ:「HTX 4K」のパフォーマンスと使用感の評価
✅ 超高精度センサーと4000Hzのポーリングレートで、極めて滑らかなトラッキング
✅ つかみ持ち・つまみ持ちに最適なデザイン
✅ 超軽量設計で、長時間使用しても疲れにくい
✅ クリック感が軽く、ボタンの応答性が高い
❌ 4000Hz駆動時のバッテリー消費が速い
❌ かぶせ持ちには向かない形状
G-wolves 「HTX 4K」のバッテリーと接続性

G-wolves 「HTX 4K」は、ワイヤレスマウスでありながら最大4000Hzの高ポーリングレート に対応しており、その分バッテリー消費や接続の安定性が重要になります。
ここでは、バッテリー持ちや充電のしやすさ、ワイヤレス接続の安定性、専用ソフトウェアでのカスタマイズについて詳しく解説します。
4000Hz対応ワイヤレスの安定性
「HTX 4K」は、2.4GHzワイヤレス接続と有線接続の両方に対応 しています。
特に、最大4000Hzのポーリングレートで動作できる点が、他のゲーミングマウスと比較して大きな特徴です。
ワイヤレス接続の仕様
- 2.4GHzワイヤレス接続(USBドングル使用)
- ポーリングレート(125Hz / 500Hz / 1000Hz / 2000Hz / 4000Hz)
- 遅延なしの安定した接続性
✅ 4000Hzワイヤレスのメリット
- 超高速ポーリングレートにより、圧倒的にスムーズな操作感
- 遅延がほぼゼロに近く、リアルタイムで正確なトラッキング
- FPSやTPSなどの競技シーンに最適
❌ 4000Hzワイヤレスのデメリット
- PCのCPU負荷が増加(低スペックPCでは影響が出る可能性)
- バッテリー消費が非常に速い(通常の1000Hz設定より約2~3倍速く減る)
4000Hzでの使用は、特に高リフレッシュレート(240Hz以上)のゲーミングモニターを使用している場合にその恩恵を最大限に受けられます。
しかし、CPU負荷の増加 によってゲームのフレームレートが低下する可能性があるため、PCのスペックが十分でない場合は1000Hzや2000Hz設定が推奨 されます。
ワイヤレス接続の安定性
「HTX 4K」のワイヤレス接続は非常に安定しており、FPSゲームなどの高速な動きでもラグを感じることはありません。
USBドングルは、延長ケーブルを使ってできるだけ近い位置に設置することで、より安定した接続が可能 です。
バッテリー持ちと充電のしやすさ
バッテリー性能
「HTX 4K」には、160mAhのバッテリー が内蔵されており、さらに付属品として300mAhの交換用バッテリー も同梱されています。
✅ バッテリー持ち(ポーリングレート別)
ポーリングレート | バッテリー持続時間(目安) |
---|---|
4000Hz | 約8~10時間 |
2000Hz | 約15~20時間 |
1000Hz | 約30~40時間 |
500Hz | 約60時間以上 |
4000Hz設定では、1日ゲームをプレイするとほぼ充電が必要になるレベルで消費が激しい です。
そのため、バッテリーの持ちを考えると、2000Hz以下の設定で使用する方が現実的 でしょう。
また、「HTX 4K」は リチウムポリマーバッテリー を採用しており、充電回数が増えてもバッテリーの劣化が少ないのが特徴です。
充電方式
「HTX 4K」の充電は USB Type-Cケーブル を使用し、有線接続のままプレイすることも可能 です。
🔹充電のポイント
- 付属の USB Type-Cケーブル(1.6m) で充電可能
- 有線モードにすると、4000Hz設定でも安定した動作が可能
- バッテリーが切れても、有線接続すれば即座に使用可能
ただし、USBドングルの接続端子はmicroUSBで、充電ケーブルとは異なる仕様 になっています。
そのため、ワイヤレス接続用のケーブルと充電用のケーブルをそれぞれ用意する必要がある のがやや面倒な点です。
ソフトウェア設定とカスタマイズ性
「HTX 4K」は、専用ソフトウェアを使用することで、ポーリングレートやDPI、ボタン設定などの詳細なカスタマイズが可能 です。
カスタマイズできる項目
✅ DPI設定(400 / 800 / 1600 / 3200など、自由にカスタマイズ可能)
✅ ポーリングレート設定(最大4000Hzまで変更可能)
✅ リフトオフディスタンス(LOD)(1.0mm / 2.0mmの調整が可能)
✅ デバウンスタイム(クリックの反応速度) の調整
✅ Motion SyncのON/OFF(精度向上のための同期技術)
ソフトウェアのUIはシンプルで直感的に操作できるため、設定変更がスムーズに行えます。
ただし、バッテリー残量の表示はやや不安定で、正確な残量が反映されないことがある ため、バッテリーの持ちが気になる場合は定期的に充電するのがベターです。
まとめ:「HTX 4K」のバッテリーと接続性の評価
✅ 4000Hz対応のワイヤレス接続で、業界トップクラスの応答速度
✅ ワイヤレス接続の安定性が高く、FPSゲームでも遅延なし
✅ USB Type-Cでの充電が可能で、有線接続時も快適に使用できる
✅ 専用ソフトウェアで細かいカスタマイズが可能
❌ 4000Hz設定ではバッテリー消費が非常に速い(約8~10時間)
❌ 充電ケーブルとドングルの接続端子が異なるため、統一感がない
❌ バッテリー残量表示が不安定で、正確に確認しづらい
「HTX 4K」は、ワイヤレスゲーミングマウスの中でも最速クラスの応答速度を実現している 反面、バッテリー持ちが短いのが最大の弱点 です。
そのため、長時間の使用を考える場合は、1000Hzや2000Hzでの運用が現実的 でしょう。
G-wolves 「HTX 4K」を使用した私の体験談・レビュー

G-wolves 「HTX 4K」を実際に使用してみた感想を、開封からセットアップ、実際のゲームプレイ、日常使いでの快適さ という3つの観点から詳しく解説します。
開封とファーストインプレッション
「HTX 4K」を開封した際の第一印象は、とにかく軽い という点でした。
パッケージはG-wolvesおなじみの狼のデザインで、以前のHTSシリーズよりも少し質感が変わっていました。
以前はアルミ缶のケース に入っていたのですが、「HTX 4K」ではなくなっており、コスト削減の影響を感じました。
✅ 同梱物
- HTX 4K 本体
- マイクロUSBドングル(ワイヤレスアダプター)
- 4K対応USBドングル
- USB Type-C充電ケーブル
- 交換用マウスソール(2セット)
- マウスグリップテープ
- 掃除用ブラシ
- 交換用バッテリー(300mAh)
- スイッチ切り替え用棒
- 芳香剤(独特な香り付き)
G-wolves製品らしく、付属品が非常に充実 しているのが特徴でした。特に、交換用バッテリーが付属している のはありがたいポイントです。
実際に手に取ってみると、想像以上に軽く、「本当にバッテリーが入っているのか?」と疑ってしまうほどの軽さでした。
ゲームプレイでの使用感
「HTX 4K」を実際にFPSゲームで使用した際の感想を、エイムのしやすさ、軽量設計の影響、ポーリングレート設定の違い の3つのポイントで解説します。
エイムのしやすさと軽量設計の影響
「HTX 4K」は、軽量設計とフラットな形状の組み合わせにより、指先での微調整が非常にやりやすい です。
特にスナイパーライフルを使う際や、低感度で細かいAIMを求められる場面では、手元のブレが少なく、非常に精密なコントロールが可能でした。
✅ ゲームプレイで感じたメリット
- とにかく軽いので 疲れにくい
- つまみ持ち・つかみ持ちが 抜群にしやすい
- 指先の微調整がしやすい ため、低DPIでの操作が快適
- クリック感が軽く、連打しやすい(特にバースト射撃が快適)
❌ 気になった点
- 軽すぎるため、最初はエイムがブレやすい(慣れが必要)
- かぶせ持ちでは ホールド感が少し弱い(手のひらがフィットしにくい)
実際、最初の数時間は 軽すぎることによるエイムの安定感のなさ を感じましたが、1日もすれば慣れて、以前のマウスよりもスムーズなエイム操作ができるようになりました。
ポーリングレート設定の違い
「HTX 4K」は 最大4000Hzのポーリングレート に対応しているため、実際に1000Hz / 2000Hz / 4000Hzの違い を比較してみました。
✅ 1000Hz設定(標準)
- バッテリー持ちが良い(約30~40時間)
- 遅延はほぼ感じないが、一般的なゲーミングマウスと変わらない
✅ 2000Hz設定
- 1000Hzと比べて、動きが少しスムーズになった印象
- バッテリー持ちは15~20時間程度
✅ 4000Hz設定
- 明らかに動きが滑らかで、特にスナイパーエイムが向上
- 素早い振り向き時のトラッキングが非常に正確
- ただし、CPU負荷が高くなり、FPSが少し下がることがあった
- バッテリーが約8~10時間で切れる
結論として、競技レベルのFPSプレイヤーでない限りは2000Hz設定で十分 だと感じました。
4000Hzの恩恵は確かにあるが、バッテリー消費とPC負荷のデメリットが大きい ため、プロやハイエンドゲーマー向けという印象です。
日常使用での快適さ
「HTX 4K」は、ゲーミング用途だけでなく、普段の作業やブラウジングでも快適に使えるのかを検証しました。
✅ 日常使いのメリット
- 超軽量なので、長時間作業しても手が疲れにくい
- クリック感が軽く、文字入力や編集作業が快適
- スクロールホイールの感触がよく、滑らかな操作が可能
❌ 日常使いで気になった点
- ホイールクリックの反応がやや軽めで、誤操作しやすい
- 4000Hzでの使用時に、PCの負荷がやや増加する
- バッテリー残量表示が不安定で、急に充電が切れることがある
特に マウスのバッテリー残量表示がソフトウェアで正確に反映されない ことがあり、突然充電が切れることが何度かありました。
これが唯一のストレスポイントでしたが、普段1000Hzや2000Hz設定で使うなら特に問題にはならないでしょう。
「HTX 4K」を実際に使用してみた結果、FPSゲームをプレイする人には非常におすすめできるマウス だと感じました。
特につまみ持ち・つかみ持ちをメインで使うFPSプレイヤーには、間違いなく最適な選択肢の一つ です。
一方で、かぶせ持ちには向かず、バッテリー持ちも短いため、用途に応じた使い方を考える必要があると感じました。
G-wolves 「HTX 4K」に関するQ&A

G-wolves 「HTX 4K」に関して、よく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。
「HTX 4K」の重さはどれくらいですか?
「HTX 4K」には 穴あきシェル(ハニカム)とソリッドシェル の2種類があります。
- 穴あきシェル(ハニカム)モデル → 39g
- ソリッドシェル(穴なし)モデル → 43g
どちらも超軽量設計で、ワイヤレスゲーミングマウスの中では最軽量クラスです。
「HTX 4K」のポーリングレートはどれくらいですか?
「HTX 4K」は、最大4000Hzのポーリングレート に対応しています。設定によって変更可能です。
- 125Hz(バッテリー節約向け)
- 500Hz(一般的なゲーミング向け)
- 1000Hz(標準的なプロ向け設定)
- 2000Hz(より高速なレスポンス)
- 4000Hz(最速の応答速度、競技向け)
4000Hzでの使用時は、CPU負荷が増え、バッテリー消費が速くなる ため、高スペックPC向けの設定になります。
「HTX 4K」のバッテリー持ちはどのくらいですか?
バッテリーの持続時間は、ポーリングレートの設定によって異なります。
ポーリングレート | バッテリー持ち(目安) |
---|---|
4000Hz | 約8~10時間 |
2000Hz | 約15~20時間 |
1000Hz | 約30~40時間 |
500Hz | 約60時間以上 |
4000Hzでの使用時は1日持たない ため、頻繁に充電が必要になります。競技シーン以外では 1000Hzや2000Hzでの使用が推奨 されます。
「HTX 4K」の充電方法は?
「HTX 4K」は USB Type-Cケーブル で充電できます。有線接続のままプレイすることも可能です。ただし、ワイヤレス接続用のドングルは Micro USB端子 を採用しており、充電ケーブルとは異なる仕様になっているため、充電ケーブルとドングルケーブルを別々に管理する必要があります。
「HTX 4K」はかぶせ持ちでも使えますか?
「HTX 4K」は フラットな形状(高さ36mm) のため、かぶせ持ちにはあまり適していません。
✅ 向いている持ち方
- つかみ持ち → サイドのくびれがあり、しっかり握れる
- つまみ持ち → 軽量で指先の操作がしやすい
❌ 向いていない持ち方
- かぶせ持ち → 高さが低く、手のひらにフィットしにくい
- かぶせ持ちが好みなら、「HTS+ 4K」や「G Pro X Superlight」の方が適している かもしれません。
「HTX 4K」は有線マウスとしても使えますか?
有線接続(USB Type-C)で使用可能 です。バッテリーが切れた場合でも、有線モードでプレイを継続できます。特に 4000Hz設定での安定動作を求める場合、有線接続が推奨 されます。
4000Hzで使用するとどんな違いがありますか?
4000Hzで使用すると、カーソルの動きが非常に滑らかになり、応答速度が向上 します。特に FPSゲームでのエイムの微調整 において、より精密な操作が可能になります。
✅ 4000Hzのメリット
- エイムのレスポンスが向上し、より直感的な操作が可能
- 高リフレッシュレート(240Hz以上)のモニターと組み合わせると、より滑らかな視点移動が実現
❌ 4000Hzのデメリット
- CPU負荷が高くなるため、低スペックPCではFPSが下がる可能性がある
- バッテリー持ちが短くなる(8~10時間)
ゲーミングPCのスペックが高くない場合は、1000Hz~2000Hzの設定がおすすめ です。
「HTX 4K」のクリック感はどんな感じですか?
「HTX 4K」のメインボタンには Zippy 60Mスイッチ(耐久6000万回) が採用されています。
✅ クリック感の特徴
- 軽めのクリック で指の負担が少ない
- 跳ね返りが適度に強く、連打しやすい
- プリトラベル(押す前の遊び)はわずかにあるが、ポストトラベル(押した後の遊び)は少ない
つまみ持ちやつかみ持ちで軽快なクリック操作を求めるプレイヤーにとって、非常に快適なフィーリング です。
「HTX 4K」のソフトウェアでどんな設定ができますか?
「HTX 4K」は 専用ソフトウェア を使用して、細かいカスタマイズが可能です。
✅ 設定できる項目
- DPI設定(400 / 800 / 1600 / 3200 など自由に調整可能)
- ポーリングレート変更(125Hz~4000Hz)
- リフトオフディスタンス(LOD)調整(1.0mm / 2.0mm)
- デバウンスタイム(クリックの応答速度)の調整
- Motion SyncのON/OFF(カーソル精度を向上)
特にDPIやポーリングレートの細かい調整が可能 な点が、競技ゲーマーにとって大きな魅力です。
「HTX 4K」は他のゲーミングマウスと比べておすすめ?
「HTX 4K」は、特に FPSプレイヤー向けの軽量ワイヤレスマウス として非常に優れています。
✅ HTX 4Kが優れている点
- ワイヤレスマウスの中で 最軽量クラス(39g / 43g)
- 4000Hz対応 で超高速な応答速度
- つまみ持ち・つかみ持ち向けのデザイン
❌ 他のマウスが向いている場合
- かぶせ持ちをするなら Logicool 「G Pro X Superlight」 などが適している
- バッテリー持ちを重視するなら Razer 「Viper V2 Pro」 などの方が優れている
「HTX 4K」は、特に軽量ゲーミングマウスを求めるFPSプレイヤーにとって最適な選択肢 です。
G-wolves 「HTX 4K」レビューのまとめ

G-wolves 「HTX 4K」は、超軽量設計・高精度センサー・最大4000Hzのポーリングレート という特徴を持つ、競技向けゲーミングマウスです。
この記事では、デザイン・パフォーマンス・バッテリー持ち・使用感などを詳しく解説しましたが、ここで総合的な評価をまとめます。
「HTX 4K」の総合評価
✅ メリット(優れた点)
- 超軽量設計(39g / 43g)で疲れにくい
- つまみ持ち・つかみ持ちプレイヤーに最適
- 長時間プレイでも手の負担が少ない
- 競技シーン向けの軽快な操作感
- 4000Hz対応の高ポーリングレート
- 他のゲーミングマウスと比較して、圧倒的に低遅延
- 特にスナイパーや高速AIMが必要なシーンで効果を発揮
- 1000Hz / 2000Hzでも十分な滑らかさ
- 高精度センサー(Pixart PMW-3395)搭載
- 650IPSのトラッキング速度で、素早い動きにも対応
- MotionSync対応で、正確なカーソル制御が可能
- 持ちやすいデザイン(つかみ持ち・つまみ持ち向け)
- サイドのくびれがあり、指のフィット感が良い
- メインボタンが低めで、クリックがスムーズ
- カスタマイズ性が高い
- DPI・ポーリングレート・リフトオフディスタンスなど細かく設定可能
- 交換用バッテリー(300mAh)付属で、長時間の使用にも対応
- ソフトウェアがシンプルで使いやすい
❌ デメリット(気になる点)
- バッテリー持ちが短い
- 4000Hz設定では約8~10時間 しか持たない(1000Hzなら30時間程度)
- こまめに充電する必要があるため、頻繁に使う人には不便
- かぶせ持ちには向いていない
- 背が低いため、手のひらでしっかり支えるかぶせ持ちは不向き
- かぶせ持ちプレイヤーはHTS+ 4Kや別のマウスの方が適している
- ワイヤレス接続の充電・ドングル周りがやや面倒
- USB Type-Cで充電 だが、ワイヤレスドングルはMicro USB接続
- 充電用ケーブルとドングルのケーブルが異なるため、管理が面倒
- バッテリー残量表示が不安定
- 専用ソフトウェアでバッテリー残量が正確に表示されないことがある
- 突然バッテリーが切れる可能性があるため注意が必要
- 4000Hzの恩恵をフルに受けるには高スペックPCが必要
- 4000HzではCPU負荷が増加し、FPSが低下する可能性がある
- 高リフレッシュレート(240Hz以上)のモニター環境でないと違いを体感しにくい
「HTX 4K」はどんな人におすすめ?
「HTX 4K」は、特定のプレイスタイルに向いたマウスです。以下の条件に当てはまる人には、非常におすすめできるモデルです。
✅ 「HTX 4K」が向いている人
- FPS・TPSをプレイし、軽量なマウスを探している人
- つまみ持ち・つかみ持ちを好む人
- 高ポーリングレート(2000Hz / 4000Hz)の恩恵を受けたい人
- 手が小さい、またはコンパクトなマウスが好きな人
- ワイヤレスゲーミングマウスの中でも最軽量クラスを求める人
❌ 「HTX 4K」が向いていない人
- かぶせ持ちをメインにする人(背が低いため手のひらのフィット感が弱い)
- バッテリー持ちを最優先する人(1000Hzでも30時間程度と短め)
- ワイヤレスの充電管理が面倒な人(ケーブルとドングルの仕様が異なる)
- 4000Hzの違いを実感できる環境がない人(高リフレッシュレートのモニターが必要)
特に、つまみ持ち・つかみ持ちのプレイヤーで、軽量かつ高精度なマウスを探している人には、「HTX 4K」は最適な選択肢 です。
ただし、4000Hzのメリットをフル活用できる環境が整っていない場合、「HTX 4K」の性能を最大限に発揮するのは難しい かもしれません。
G-wolves 「HTX 4K」レビューの総括
G-wolves 「HTX 4K」は、驚異的な軽さと高いポーリングレートを兼ね備えた、競技志向のゲーミングマウスです。
超軽量設計による操作のしやすさと、高精度センサーの組み合わせは、FPSやTPSといった素早い動きを求められるゲームで真価を発揮します。
特に、つまみ持ちやつかみ持ちのプレイヤーにはフィットしやすい形状であり、指先の細かな動きを正確に反映できる点が魅力です。
一方で、4000Hz設定時のバッテリー消費の速さや、かぶせ持ちには適さない形状など、一部のユーザーには使いづらさを感じるポイントもあります。
また、高ポーリングレートの恩恵を受けるには、十分なPCスペックが必要となるため、すべてのプレイヤーが最大限にその性能を活かせるわけではありません。
それでも、軽量ワイヤレスマウスの中でもトップクラスのパフォーマンスを誇り、ゲーマーにとって非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
極限まで軽さと応答速度を追求した「HTX 4K」は、繊細なエイムを求めるプレイヤーにとって、理想的な相棒になり得る存在です。
最高峰の操作性を求めるなら、ぜひ一度試してみる価値のあるマウスと言えるでしょう。
・G-Wolves 「HSK Pro 4K」を徹底レビュー!超軽量29gの最強つまみ持ちマウスの実力とは?
・Logicool 「G PRO X SUPERLIGHT」徹底レビュー!軽量性と性能でFPSゲーマー必見の最強マウス
・Razer 「DeathAdder V3 Pro」の特徴と使用感を徹底レビュー|4000Hz対応の究極マウス
・Darmoshark 「M3s Varun」徹底レビュー!軽量&高性能なコスパ抜群ゲーミングマウスの実力とは?
・Endgame Gear 「XM2we」徹底レビュー!軽量&ワイヤレスで掴み持ち最適なゲーミングマウス
・VAXEE 「ZYGEN NP-01S Wireless」を徹底レビュー!つかみ持ちに最適な高性能ワイヤレスマウス
・ゲーミングマウスとは?普通のマウスとの違いと選び方・寿命まで徹底解説!