ゲーミングマウス業界で個性的な製品を展開しているG-Wolvesから、新たに登場した「HTR 8K」。
このモデルは、これまでのHSKシリーズで培われた軽量デザインを維持しながら、左右非対称の新形状を採用したつまみ持ち特化のゲーミングマウスです。
G-Wolvesといえば、豪華な付属品や実験的なデザインが特徴的なブランドですが、「HTR 8K」も例外ではありません。
本体重量はわずか約30gと驚異的な軽さを実現し、手に馴染みやすい新しいフォルムへと進化しています。
また、8Kポーリングレート対応により、応答速度が大幅に向上し、ハイレベルなFPSゲーマーにも魅力的な仕様となっています。
この記事では、「HTR 8K」の特徴やデザイン、操作性、パフォーマンスを詳しく解説しながら、実際の使用感をレビューしていきます。
果たしてこのマウスは、つまみ持ちゲーマーにとっての理想形となるのか?
その実力を徹底検証します。

G-Wolves 「HTR 8K」とは?

G-Wolves 「HTR 8K」は、G-Wolvesが開発したつまみ持ち特化のワイヤレスゲーミングマウスです。
これまでの「HSK PLUS」や「HSK PRO」とは異なり、握り心地を重視した左右非対称のデザインが採用され、つまみ持ちユーザーに最適化されています。
さらに、8Kポーリングレートに対応し、業界トップクラスの応答速度を実現。超軽量設計ながらも、高性能なゲーミングマウスとして注目を集めています。
G-Wolvesブランドと「HTR 8K」の位置づけ
G-Wolvesは、特に「つまみ持ち」や「超軽量」にこだわった独自性の強いゲーミングマウスを開発するブランドです。
過去に発売された「HSK PLUS」や「HSK PRO」は、不要な部分を削ぎ落とすことで大幅な軽量化を実現しましたが、その結果、持ちやすさやフィット感が犠牲になっていたという意見もありました。
今回登場した「HTR 8K」は、従来のHSKシリーズのコンセプトを踏襲しつつ、握りやすさを向上させたモデルとなっています。
特に、手に馴染む左右非対称の形状を採用し、指先のフィット感を高めることで、操作性を向上させています。
「HTR 8K」の特徴と進化ポイント
「HTR 8K」は、従来モデルと比較して以下の点で進化しています。
✅ 左右非対称デザインの採用
「HTR 8K」は、左右非対称の形状を取り入れることで、つまみ持ち時の安定感を向上させました。
従来のHSKシリーズでは、完全な左右対称デザインだったため、手に馴染みにくいという欠点がありましたが、「HTR 8K」では、指のフィット感を考慮した形状になっています。
特に指の付け根に自然にフィットする後部の高さが調整されており、持ち方を安定させることが可能になっています。
✅ 超軽量設計(約30g)
「HTR 8K」の本体重量は約30g(ソール込み)と、ゲーミングマウスの中でも最軽量クラス。
これにより、素早いマウス操作が可能になり、特にFPSやTPSなどのゲームで細かいエイム操作がしやすくなっています。
また、軽量ながらも剛性のある設計がされており、強く握ってもたわむことなく、しっかりとしたクリック感を維持できます。
✅ 8Kポーリングレート対応
「HTR 8K」は、最大8000Hz(8K)のポーリングレートに対応しており、一般的な1000Hzマウスと比較すると、入力遅延が大幅に短縮されています。
これまでのG-Wolves製品では、
- 1000Hz:約0.888ms
- 4000Hz:約0.628ms
といった遅延が発生していましたが、「HTR 8K」では8K対応時に約0.34msという圧倒的な応答速度を実現。
ポーリングレートが高いほど、マウスの動きを正確に反映できるため、特にハイレベルなFPSゲーマーにとっては大きなアドバンテージとなります。
✅ 粘土によるカスタマイズ
G-Wolves製品の特徴として、「HTR 8K」には「粘土」が付属しており、これを使ってマウスの形状をカスタマイズすることが可能です。
例えば、
- 「あと少し厚みが欲しい」→ 粘土を追加
- 「もう少し指にフィットさせたい」→ 側面に盛る
といった調整ができるため、より自分の手に合った形状にカスタマイズできます。
ただし、粘土を使うと見た目が独特になるため、ビジュアルを気にする人には向かないかもしれません。
スペック概要
項目 | 詳細 |
---|---|
重量 | 約30g(ソール込み) |
センサー | PAW3395(PixArt製) |
ポーリングレート | 最大8000Hz(8K) |
接続方式 | 2.4GHz ワイヤレス |
バッテリー容量 | 250mAh |
バッテリー持続時間 | 1000Hz使用時:約80時間 |
ソフトウェア | Webアプリ対応(専用ソフト不要) |
付属品 | グリップテープ、替えソール、USB-Cケーブル、粘土、スーツケース型ケースなど |
「HTR 8K」は、ゲーミングマウスとしては非常に独特なコンセプトを持つ製品です。
超軽量設計とつまみ持ち向けのデザインに加えて、8Kポーリングレートの高速応答を兼ね備えた、競技志向のゲーマーにとって魅力的な選択肢となるでしょう。
G-Wolves 「HTR 8K」のデザインと形状の特徴

G-Wolves 「HTR 8K」は、従来のHSKシリーズとは異なり、左右非対称のデザインを採用し、つまみ持ちの快適性を向上させたゲーミングマウスです。
超軽量(約30g)ながら、手に馴染む形状に進化しており、指のフィット感やエルゴノミクス(人間工学)に配慮した作りになっています。
左右非対称デザインとエルゴノミクス
「HTR 8K」の最大の特徴は、左右非対称の形状にあります。
✅ 左右非対称のメリット
- つまみ持ち時の安定感が向上
- 指の自然な位置にフィットしやすい
- 手のひらに当たる部分を最小限に抑えた設計
一般的なゲーミングマウスは左右対称のデザインが多いですが、「HTR 8K」は左側のサイドが膨らみ、右側がすぼんだ形状になっています。
この設計により、指の位置が安定し、つまみ持ち時のグリップが向上。
さらに、手のひらに極力当たらないように設計されているため、素早い操作がしやすくなっています。
特に、背面のカーブが指の付け根に適度に当たるため、つまみ持ちの安定感を向上させる効果があります。
サイズ感と持ちやすさの比較
「HTR 8K」は、一般的なゲーミングマウスと比較して非常に小型です。
📏 サイズスペック
- 長さ: 約92mm
- 幅: 約57mm
- 高さ: 約35mm
このサイズ感は、従来の「HSK PLUS」や「HSK PRO」と比較すると、「HSK PLUS」に近いが、「HSK PRO」ほど小さくないバランス設計です。
🖱️ サイズ比較(HTR 8K vs 他のマウス)
マウスモデル | 長さ | 幅 | 高さ | 重量 |
---|---|---|---|---|
HTR 8K | 92mm | 57mm | 35mm | 約30g |
HSK PLUS | 89mm | 58mm | 38mm | 約38g |
HSK PRO | 73.7mm | 56mm | 29mm | 約29g |
Logicool G PRO X SUPERLIGHT | 125mm | 63.5mm | 40mm | 約63g |
「HTR 8K」のサイズ感のポイント
- HSK PLUSに近いが、より握りやすい形状
- HSK PROほど小さくないため、指の動きの自由度が高い
- 一般的なゲーミングマウスよりも圧倒的にコンパクト&軽量
特に、つまみ持ちプレイヤーにとって、マウスの長さや高さは操作性に直結するため、「HTR 8K」は「小さすぎず、大きすぎず」の絶妙なバランスに仕上がっています。
カスタマイズ可能な粘土オプション
「HTR 8K」には、G-Wolves独自の粘土(モデリングクレイ)が付属しており、これを使ってマウスの形状をカスタマイズすることが可能です。
✅ 粘土カスタマイズのメリット
- 「もう少し厚みがほしい」→ 粘土を盛ることで調整可能
- 「指のフィット感を向上させたい」→ 側面をカスタマイズ
- 「手に馴染みやすい形に変更できる」
この粘土は、紙粘土のような質感で非常に軽く、形を自由に変えられます。
しかし、使い勝手には以下のような注意点もあります。
⚠️ 粘土カスタマイズのデメリット
- 見た目が独特になりやすい(DIY感が強い)
- 粘着力が低く、定着しにくい
- 柔らかいため、強く握ると変形する可能性がある
個人的には、粘土を使うことで指にピッタリとフィットさせられる点は魅力的ですが、使いこなすには少し工夫が必要です。
G-Wolvesらしいユニークな試みではあるものの、万人向けではないかもしれません。
🔍 「HTR 8K」のデザイン・形状の総評
項目 | 評価 |
---|---|
デザイン | 左右非対称の独特な形状 |
サイズ感 | 小型ながらも持ちやすい |
重量 | 約30gの超軽量設計 |
グリップ感 | つまみ持ちに最適化 |
カスタマイズ | 粘土で形状調整可能 |
「HTR 8K」は、つまみ持ちプレイヤーのために設計された、超軽量ゲーミングマウスです。
左右非対称デザインにより、つまみ持ち時のフィット感が向上し、細かい操作も安定して行えます。
また、カスタマイズ用の粘土が付属しており、自分の手に合わせて微調整できる点もユニーク。
ただし、粘土の使用感や、左右非対称デザインの好みは分かれるかもしれません。
それでも、HSKシリーズよりも握りやすく、より多くのプレイヤーにとって使いやすいモデルになっていることは間違いありません。
G-Wolves 「HTR 8K」の操作性とパフォーマンス

G-Wolves 「HTR 8K」は、つまみ持ち専用のゲーミングマウスとして設計されており、その軽量ボディと独自の形状が操作性に大きな影響を与えています。
また、8Kポーリングレートに対応することで、従来のゲーミングマウスと比較して圧倒的な応答速度を実現。
ボタン配置やクリック感などの細かい部分も、競技向けに調整されています。
ここでは、「HTR 8K」の操作性とパフォーマンスを詳しく解説していきます。
軽量設計とつまみ持ち特化の握り心地
「HTR 8K」は、約30gという驚異的な軽さを実現しています。
これは、一般的なゲーミングマウス(60g〜80g)と比較すると圧倒的に軽いことがわかります。
✅ 超軽量マウスのメリット
- 手首や指の負担を軽減
- 瞬間的なマウスの動かしやすさが向上
- 長時間のゲームプレイでも疲れにくい
この軽量ボディにより、特にFPSゲームでの細かいエイム調整が非常にしやすくなります。
例えば、Apex LegendsやValorantなどのゲームでは、瞬時の視点移動やリコイルコントロールが求められますが、「HTR 8K」はその軽さゆえに、指先だけで簡単に操作可能です。
また、左右非対称デザインにより、指の付け根に適度な支えを作ることで、つまみ持ちをより安定させる設計がされています。
ただし、その反面で、指の関節を使ったマウスの上下操作(特にリコイルコントロール時の微調整)がやや難しくなる場合もあります。
⚠️ 注意点
- 指の付け根が支えになることで、指の動きを制限する可能性あり
- リコイルコントロールを「指の関節」で行うプレイヤーには違和感があるかも
クリック感とボタンの調整
「HTR 8K」は、クリックボタンやサイドボタンの感触にもこだわりが見られます。
✅ メインボタンの特徴
- スイッチ: Huano Transparent Blue Shell Pink Dot
- クリック感: 軽すぎず、適度な跳ね返りあり
- 押し込み: 浅めで、連射時のブレが少ない
G-Wolvesのマウスは以前まで「Zippyスイッチ」を採用していましたが、「HTR 8K」ではHuano製のスイッチに変更されました。
これにより、より素早く、しっかりとしたクリック感が得られるようになっています。
特に、タップ撃ちを多用するFPSゲーマーにとって、誤射が少なく快適な操作感を実現しています。
✅ サイドボタンの特徴
- 親指のすぐ上に配置され、アクセスしやすい
- 硬めのクリック感で、誤入力を防止
- 出っ張りがあり、触覚で判別しやすい
つまみ持ちのマウスは、通常サイドボタンが押しづらいことが多いですが、「HTR 8K」ではサイドボタンの位置と押し心地がしっかりと調整されています。
そのため、FPSゲームでの「リーン操作」や「アビリティ発動」もスムーズに行えるでしょう。
✅ ホイールの特徴
- 硬めのスクロール感
- クリックはやや重め
- 細かいキャラコン(Apexのバニーホップなど)には向かない可能性あり
ホイールクリックは少し硬めで、脱力した状態で連続的に押すのは難しいため、キャラコン(キャラクター操作)向けではないかもしれません。
8Kポーリングレートの応答速度
「HTR 8K」の最大の特徴は、8Kポーリングレートに対応している点です。
✅ ポーリングレートとは?
ポーリングレートとは、1秒間に何回マウスの位置をPCに伝えるかを示す数値で、単位は「Hz(ヘルツ)」で表されます。
ポーリングレート | 1秒間の更新回数 | 応答速度 |
---|---|---|
1000Hz | 1000回 | 約1.0ms |
4000Hz | 4000回 | 約0.25ms |
8000Hz | 8000回 | 約0.125ms |
「HTR 8K」は、この8Kポーリングレートに対応しているため、従来の1000Hzマウスと比べて、約8倍の情報をPCに伝達することが可能です。
これにより、エイムのズレを最小限に抑え、特にプロレベルのゲーマーにとっては最速の入力遅延を実現できます。
⚠️ 8Kポーリングレートのデメリット
- 対応PCのスペックが必要(CPU負荷が高い)
- バッテリー消費が激しい(1000Hzなら約80時間、8Kならもっと短くなる)
そのため、8Kポーリングレートをフル活用するには、高性能なPC環境が必須となります。
FPSゲーマーにとっては1000Hzでも十分に高速なので、システム負荷を考慮しながら設定を選ぶのが良いでしょう。
🔍 操作性とパフォーマンスの総評
項目 | 評価 |
---|---|
重量 | 約30gで超軽量 |
クリック感 | 適度な硬さで誤クリックが少ない |
サイドボタン | 位置と押し心地が優秀 |
ホイール | やや硬め、キャラコンには不向きかも |
ポーリングレート | 8K対応で最速クラスの応答速度 |
「HTR 8K」は、つまみ持ちゲーマーにとって理想的な形状と操作性を備えたマウスです。
特にクリック遅延の少なさと、圧倒的な軽量ボディがFPSプレイヤーにとっての大きな武器になります。
ただし、8Kポーリングレートを活かすにはPCスペックが必要であること、バッテリー消費が激しくなることを考慮する必要があります。
G-Wolves 「HTR 8K」の付属品とソフトウェア

G-Wolvesのゲーミングマウスといえば、豪華な付属品が特徴的です。
「HTR 8K」も例外ではなく、一般的なゲーミングマウスにはない多彩なアクセサリーが同梱されています。
また、専用ソフトウェアのダウンロードは不要で、Webアプリによる設定が可能になりました。
ここでは、付属品の内容とその活用方法、Webアプリの使い方、そしてバッテリー性能について詳しく解説します。
豪華な付属品とその活用方法
「HTR 8K」には、以下の付属品が同梱されています。
📦 付属品一覧
- グリップテープ(予備付き)
- 交換用マウスソール(2セット)
- ステッカー
- G-Wolves特製ミニスーツケース
- USB-C to Aケーブル(2本)
- 8K対応ドングル
- G-Wolvesオリジナルストラップ
- 形状カスタマイズ用の粘土(4袋)
- メダル
- ポストカード
- アームカバー
✅ 付属品のポイント
- グリップテープが最初から付属しているので、滑りやすいコーティングでも安心
- 交換用マウスソールが2セットあるため、長期間の使用が可能
- スーツケース型のケースは、持ち運び用だけでなくコレクションアイテムとしても魅力的
- 形状カスタマイズ用の粘土で、自分の手に合わせてマウスの形を変更可能
- USB-Cケーブルが2本付属しており、充電・有線接続の両方に対応
特に、G-Wolvesのミニスーツケースは遊び心満載で、マウスを収納するだけでなく、小物入れとしても活用できます。
また、L字型のUSB-Cケーブルが付属しているのもポイントで、デスク環境に合わせた接続が可能になります。
Webベースソフトウェアの設定方法
「HTR 8K」の設定は、専用ソフトウェアをダウンロードする必要がなく、Webアプリで完結します。
これは従来のG-Wolves製品とは大きく異なるポイントで、Google Chromeなどのブラウザ上で設定ができるようになりました。
✅ Webアプリの特徴
- ダウンロード不要(ブラウザ上で動作)
- URL: https://mouse.xyz にアクセスするだけ
- 直感的なUIで設定変更が可能
- ポーリングレート、DPI、リフトオフディスタンスの調整が可能
- ボタンの割り当て変更も対応
📌 設定できる項目
設定項目 | 説明 |
---|---|
ポーリングレート | 1000Hz / 2000Hz / 4000Hz / 8000Hz |
DPI設定 | 400 / 800 / 1600 / 3200(カスタム可) |
リフトオフディスタンス | 低 / 中 / 高 |
ボタン割り当て | 各ボタンの機能変更 |
RGBライティング | なし(HTR 8Kはライティング非搭載) |
Webアプリを開くと、1ページの見開き画面で全ての設定が可能になっており、使いやすさが向上しています。
ポーリングレートの変更やDPIのカスタマイズも簡単で、設定後すぐに適用されます。
バッテリー持ちとワイヤレス性能
「HTR 8K」は、2.4GHzワイヤレス接続を採用しており、低遅延での使用が可能です。
ただし、ポーリングレートの設定によって、バッテリー持続時間が大きく変わるため注意が必要です。
✅ バッテリー仕様
- バッテリー容量: 250mAh
- 1000Hz 使用時: 約80時間
- 8000Hz 使用時: 大幅に短縮(20時間以下の可能性)
8Kポーリングレートを有効にすると、マウスの処理回数が増えるため、バッテリーの消費が激しくなる傾向にあります。
例えば、1000Hzでの使用時は約80時間持続するのに対し、8Kでは約20時間未満になると予測されます。
そのため、長時間の使用を前提とする場合は、ポーリングレートを4000Hz以下に設定するのが無難でしょう。
🔍 付属品とソフトウェアの総評
項目 | 評価 |
---|---|
付属品の豪華さ | ◎(業界トップクラスの充実度) |
Webアプリの使いやすさ | ◎(ダウンロード不要で直感的) |
ワイヤレス性能 | ○(8K時のバッテリー消費に注意) |
バッテリー持続時間 | △(8K使用時は短め) |
「HTR 8K」は、G-Wolvesらしい豪華な付属品と、革新的なWebアプリによる設定が特徴のゲーミングマウスです。
特に、スーツケース型のケースや、形状カスタマイズ用の粘土といったユニークなアイテムは、他社にはない魅力的なポイントです。
また、Webアプリの導入により、面倒なソフトウェアのインストールが不要になった点も、使いやすさの向上に貢献しています。
一方で、8Kポーリングレートを使用するとバッテリー持続時間が大幅に短くなるため、利用する環境に応じて適切な設定を選ぶ必要があります。
G-Wolves 「HTR 8K」を使用した私の体験談・レビュー

実際にG-Wolves 「HTR 8K」を使用し、FPSゲームや日常のPC操作で試してみました。
結論から言うと、つまみ持ちプレイヤーには理想的なマウスですが、一方で慣れが必要な部分やデメリットも感じました。
ここでは、実際に使用した感想を詳しく解説していきます。
FPSゲームでの使用感
私は「HTR 8K」をApex LegendsやValorantで試してみました。
✅ FPSで感じたメリット
- とにかく軽い!(約30g) → 繊細なエイム調整がしやすい
- 指先だけで素早くマウスを動かせる → 追いエイムが快適
- つまみ持ち特化の形状 → 指の支えがあり、安定感アップ
- クリック遅延が最小限 → クリック感がシャープ
特に「HTR 8K」の軽量ボディは、FPSゲームでの細かい動きを劇的に向上させます。
例えば、Valorantでピクセル単位のエイム調整をする際や、Apex Legendsで素早く敵を追い続けるエイムにおいて、従来の60g以上のマウスと比較するとかなりの違いを感じました。
また、クリックの反応速度が非常に速いため、タップ撃ちが多い場面でもとても有利でした。
⚠️ FPSで感じたデメリット
- 軽すぎて慣れるまで時間がかかる(無意識に力が入るとブレる)
- 指の関節を使ったリコイルコントロールが難しい
- ホイールクリックが硬めで、キャラコンには向かない
「HTR 8K」は「つまみ持ちに最適化」されたマウスですが、その独特な形状の影響で指の関節を使った細かいマウス操作(リコイルコントロールなど)が難しくなる場合があると感じました。
また、ホイールクリックが少し硬めで、Apex Legendsでホイールを多用するキャラコン(バニーホップ、タップストレイフ)をするには向いていないかもしれません。
日常のPC操作での使用感
FPSゲーム以外にも、日常のPC作業やブラウジング、動画編集などに「HTR 8K」を使ってみました。
✅ 日常使用で感じたメリット
- Webアプリの設定が簡単 → すぐにポーリングレートやDPIを調整できる
- 軽量なので手が疲れにくい → 長時間の作業でも快適
- クリックの感触が良い → Excelやテキスト入力の作業でも快適
特に、クリック感の適度な硬さが影響して、指先での操作が快適に感じました。
また、マウスがとても軽いため、長時間の使用でも手首や指が疲れにくいのは大きなメリットでした。
⚠️ 日常使用で感じたデメリット
- サイドボタンが小さめ → ブラウジングで「戻る」操作がやや押しにくい
- コーティングが滑りやすい → グリップテープ必須
- 小型なので、手の大きい人には合わないかも
「HTR 8K」はゲーミング用に設計されているため、日常使いにはやや不向きな部分もあると感じました。
特に、コーティングが非常に滑りやすく、グリップテープを貼らないと操作が安定しないことがありました。
8Kポーリングレートの実際の影響
「HTR 8K」の最大の特徴である8Kポーリングレートも試してみました。
✅ 8Kポーリングレートのメリット
- エイムの追従性が向上(特に高DPI設定時)
- クリック遅延が最小限に抑えられる(0.125ms以下)
- FPSでの「違和感」がほぼゼロになる
特にエイム時の微細な動きの追従性が大幅に向上しており、4000Hzと8000Hzの違いも若干ながら感じることができました。
1000Hzのマウスに比べると、エイムの追従が「なめらか」に感じられ、ヘッドショットの精度も上がる印象でした。
⚠️ 8Kポーリングレートのデメリット
- バッテリー消費が激しい(20時間以下)
- PCスペックが求められる(CPU負荷が高い)
- ほとんどのFPSゲームでは1000Hzでも十分
実際に8Kポーリングレートを試してみると、PCのCPU負荷がかなり高くなることがわかりました。
また、FPSゲームによっては8Kが完全に活かせるわけではなく、1000Hzでも十分なシチュエーションが多かったです。
そのため、普段は4000Hz程度で運用し、大会や競技シーンでは8Kにするという使い方が理想的だと感じました。
実際に「HTR 8K」を使用してみて、以下のような人に特におすすめできると感じました。
「HTR 8K」は、つまみ持ちプレイヤーにとって理想的な軽量マウスですが、特定のプレイスタイルや環境によっては相性が分かれる部分もありました。
特に、8Kポーリングレートを活かすには高性能なPCが必要なため、PCスペックと相談しながら選ぶのが良いでしょう。
G-Wolves 「HTR 8K」に関するQ&A

G-Wolves 「HTR 8K」について、よくありそうな疑問や気になる点をQ&A形式でまとめました。
購入を検討している方や、使用を考えている方の参考になればと思います。
「HTR 8K」はどんな持ち方に向いていますか?
つまみ持ち(つかみ持ちには微妙)
「HTR 8K」は、完全につまみ持ち専用のマウスとして設計されています。左右非対称のデザインで、手のひらに接触する部分を極力減らしており、指先だけで操作することを想定した形状です。
- つまみ持ち(最適)
- つかみ持ち(手のサイズによっては可能)
- かぶせ持ち(ほぼ不可能)
かぶせ持ちをするには背が低すぎるため、「HTR 8K」はつまみ持ちに特化したモデルと考えてください。
8Kポーリングレートを使うには何が必要ですか?
高スペックPCが必要です
「HTR 8K」は8Kポーリングレート(8000Hz)に対応していますが、これを活かすにはPCの処理能力特にCPU負荷が高くなるため、エントリークラスのゲーミングPCでは1000Hzの方が安定する可能性があります。
8Kポーリングレートを使うとどれくらい違いを感じますか?
繊細なエイム操作やクリック応答速度が向上しますが、1000Hzとの差は微妙なこともあります。
一般的な1000Hzマウスと比べて、クリックやマウス移動の遅延が短縮されるため、特に高速フリックや細かいエイム調整時のスムーズさが向上します。ただし、多くのFPSゲームでは1000Hzでも十分なため、8000Hzが必須というわけではありません。特にリフレッシュレートが240Hz以下のモニターを使用している場合、体感できる違いはかなり限定的になる可能性があります。
「HTR 8K」は有線でも使えますか?
USB-Cケーブルを接続すれば有線でも使用可能です。
「HTR 8K」にはUSB-C to Aケーブルが2本(L字型含む)付属しており、これを使用すれば有線接続でも使用できます。ただし、「HTR 8K」は基本的にワイヤレス前提の設計なので、有線接続時は多少の違和感を感じるかもしれません。
バッテリー持ちはどれくらいですか?
ポーリングレートによって異なります。
ポーリングレート | バッテリー持続時間(目安) |
---|---|
1000Hz | 約80時間 |
4000Hz | 約40時間 |
8000Hz | 約20時間以下 |
8Kポーリングレートを使用するとバッテリー消費が激しくなるため、長時間の使用を考えるなら4000Hz以下に設定するのが無難です。
マウスの形状を調整できる粘土って実用的ですか?
一部のユーザーには便利ですが、見た目が気になるかもしれません。
「HTR 8K」には、G-Wolves独自の粘土(モデリングクレイ)が付属しており、これを使ってマウスの形状を自分好みに調整できます。
メリット:
✅ 「もう少し厚みがほしい」と思った部分を微調整できる
✅ 自分の指の形に合わせてカスタマイズ可能
デメリット:
❌ 見た目が独特になる(DIY感が強い)
❌ 長期間使うと劣化する可能性あり
❌ 粘着力が弱く、しっかり固定しづらい
個人的には、形状を微調整できるのは面白いアイデアですが、常用するには向いていないと感じました。
コーティングが滑りやすいと聞いたけど、本当?
グリップテープの使用を推奨します。
「HTR 8K」の表面はツルツルとしたコーティングになっており、グリップ力はほとんどありません。そのため、グリップテープを貼らないと滑りやすく、持ちづらいと感じる場合があります。幸い、G-Wolvesは標準でグリップテープを付属しているので、必要に応じて貼ることをおすすめします。
サイドボタンの押し心地はどうですか?
硬めで誤操作しにくいですが、やや小さめです。
「HTR 8K」のサイドボタンは小さめですが、しっかりしたクリック感があり、誤操作しにくい仕様になっています。ただし、手が大きい人にとっては、位置が低すぎて押しづらいと感じるかもしれません。
「HTR 8K」は初心者でも使えますか?
つまみ持ちに慣れている人なら問題なし。ただし、軽すぎて扱いにくい場合もあります。
「HTR 8K」は、基本的に上級者向けのゲーミングマウスですが、つまみ持ちに慣れている人なら初心者でも問題なく使えます。ただし、30gという軽さに慣れるまで時間がかかる可能性があるため、最初は1000Hz設定で試してみると良いでしょう。
G-Wolves 「HTR 8K」レビューのまとめ

G-Wolves 「HTR 8K」は、つまみ持ちユーザー向けに最適化された超軽量ゲーミングマウスです。
これまでのHSKシリーズのコンセプトを継承しつつ、握りやすさと安定性を向上させた新設計となっており、左右非対称のデザインや8Kポーリングレート対応といった特徴が際立っています。
実際に使用してみた結果、FPSゲーマーにとって大きな武器となる可能性を秘めている一方で、一部のユーザーにとっては慣れや調整が必要な点も見受けられました。
ここでは、「HTR 8K」の総評として、メリット・デメリットを整理しつつ、どんな人におすすめかを解説します。
「HTR 8K」の総合評価
✅ メリット(HTR 8Kの強み)
- 圧倒的な軽量設計(約30g)
- 長時間のゲームプレイでも手が疲れにくい
- 指先だけで繊細なエイム調整が可能
- つまみ持ち専用の左右非対称デザイン
- 指の支えがしっかりしており、握りやすい
- 手のひらに極力当たらない設計で操作が快適
- 8Kポーリングレート対応
- クリック遅延が最小限(約0.125ms)
- エイムの追従性が向上し、FPSゲームで有利
- クリック感が優秀
- Huanoスイッチ採用で、適度な硬さと跳ね返りがあり、誤射が少ない
- 連射が求められるFPSでも安定した撃ち分けが可能
- 豪華な付属品
- スーツケース型ケースや粘土など、G-Wolvesらしいユニークなセット
- 交換用マウスソールやグリップテープが標準で付属
- Webアプリ対応で、ソフトウェア不要
- Google Chromeなどのブラウザ上で簡単に設定変更が可能
⚠️ デメリット(注意点・課題)
- 軽すぎて慣れが必要
- 30gという軽さはメリットだが、初めて使うと制御が難しい
- マウスのブレを防ぐため、持ち方を調整する必要がある
- リコイルコントロールが難しくなる可能性
- 指の関節でリコイルをコントロールするプレイヤーには違和感があるかも
- バッテリー持ちが短い(8K使用時)
- 1000Hzなら約80時間持つが、8Kだと20時間未満の可能性
- 8Kを使う場合は、充電頻度が増える
- ホイールクリックが硬め
- Apex Legendsなどでホイールジャンプを多用するプレイヤーには不向きかも
- PCスペックが求められる(8K使用時)
- 8KポーリングレートはCPU負荷が高いため、高性能なPCが必要
- 一部のゲームでは8Kの恩恵を受けにくい(1000Hzでも十分な場合が多い)
- サイドボタンが小さめで、押しにくいことがある
- 特に手が大きい人は、サイドボタンの位置が合わない可能性
「HTR 8K」はどんな人におすすめ?
「HTR 8K」は、以下のようなプレイヤーに特におすすめできます。
🎯 HTR 8Kが向いている人
✅ FPSゲームをプレイするつまみ持ちユーザー
→ つまみ持ち専用の形状で、指先エイムがしやすい
✅ 超軽量マウスを求める人
→ 30gという圧倒的な軽さで、疲労が少なく精密な操作が可能
✅ 8Kポーリングレートに興味がある人
→ 業界トップクラスの応答速度で、クリック遅延を最小限に抑えられる
✅ 個性的なマウスを試したい人
→ 左右非対称デザイン&粘土カスタマイズが可能
✅ PCスペックに自信がある人
→ 8Kポーリングレートを活かすためには、ハイスペックPCが必要
⚠️ HTR 8Kが向いていない人
❌ 手が大きい人(小型サイズなので、合わない可能性あり)
❌ リコイルコントロールを指の関節で行う人(つまみ持ちのスタイルに依存する)
❌ バッテリー持続時間を重視する人(8K設定ではバッテリー消費が早い)
❌ ホイールクリックを多用する人(ホイールが硬めで、連打には向かない)
G-Wolves 「HTR 8K」レビューの総括
項目 | 評価 |
---|---|
デザイン | ★★★★★(左右非対称のユニークな形状) |
軽量性 | ★★★★★(業界最軽量クラスの30g) |
操作性 | ★★★★☆(リコイルコントロールは調整が必要) |
応答速度 | ★★★★★(8Kポーリングレートで最速クラス) |
バッテリー持ち | ★★★☆☆(8K時の持続時間は短め) |
付属品 | ★★★★★(スーツケースや粘土など、充実した内容) |
総合評価 | 4.5 / 5.0(つまみ持ちゲーマーなら買い!) |
G-Wolves 「HTR 8K」は、つまみ持ちユーザーのために設計された、軽量かつ高性能なゲーミングマウスです。
左右非対称の独自デザインにより、手に馴染みやすく、繊細なエイム操作をサポートします。
約30gという圧倒的な軽さと、8Kポーリングレート対応による高速応答は、FPSゲーマーにとって大きな武器となるでしょう。
一方で、軽すぎるがゆえの慣れや、バッテリー消費の速さ、PCスペックへの要求など、使いこなすには工夫が必要な部分もあります。
それでも、つまみ持ち特化のマウスとしてはトップクラスの完成度を誇り、競技志向のゲーマーにとって魅力的な選択肢であることは間違いありません。
最先端のテクノロジーと独創的な設計を兼ね備えた「HTR 8K」は、あなたのゲーム体験を新たな次元へと引き上げてくれるはずです。

・Logicool 「G Pro X Superlight 2」 レビュー|8000Hz対応の最強ゲーミングマウスを徹底解説!
・Razer 「Viper V3 Pro」の性能・使用感を徹底レビュー!軽量&高精度マウスの真価
・VAXEE 「XE-S Wireless」の評価は?小型&軽量で進化したFPS向けワイヤレスマウスを詳しくレビュー
・「Attack Shark R3」 徹底レビュー!超軽量46g&8000Hz対応の最強ゲーミングマウス
・Ninjutso 「Sora V2」レビュー|超軽量39gの穴なしゲーミングマウスの実力とは?
・Endgame Gear 「OP1we」徹底レビュー!軽量&細身で掴み持ち最適なゲーミングマウスの実力とは?
・ゲーミングマウスとは?普通のマウスとの違いと選び方・寿命まで徹底解説!