この記事は2024年に公開された内容です
近年、ゲーミングキーボードの進化は目覚ましく、プロゲーマーや競技志向のプレイヤーに向けた高性能モデルが続々と登場しています。
特に「ラピッドトリガー」対応キーボードは、キー入力の速さと正確性を求めるユーザーから注目を集めています。
今回レビューする Endgame Gear 「KB65HE」 は、そんなゲーマー向けに設計された 65%レイアウトのメカニカルキーボード です。
日本国内でも発売が開始され、コンパクトながら高性能な仕様で話題となっています。
本製品の特徴は ホールセンサー式スイッチの採用 や ラピッドトリガー機能 に加え、ホットスワップ対応 や 高耐久なアルミボディ など、多くの魅力を備えている点です。
さらに、ポーリングレート1,000Hzの高速応答や、細かなアクチュエーションポイントの調整機能も搭載し、競技シーンでも高いポテンシャルを発揮します。
この記事では、Endgame Gear 「KB65HE」の詳細なスペックや実際の使用感、他のゲーミングキーボードとの違い について徹底レビューしていきます。
ゲーマーにとってこのキーボードが本当に価値のあるものかどうか、実際に使ってみた感想を交えながら解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

Endgame Gear 「KB65HE」とは?

Endgame Gear 「KB65HE」 は、ドイツのゲーミングデバイスメーカー Endgame Gear が開発した 65%レイアウトのメカニカルゲーミングキーボード です。
本製品の最大の特徴は ホールセンサー式スイッチとラピッドトリガー機能 の搭載で、ゲーマーが求める「超高速なキー入力」と「正確なレスポンス」を実現しています。
ここでは、「KB65HE」の特徴や価格、デザインについて詳しく解説していきます。
「KB65HE」の特徴と概要
項目 | 仕様 |
---|---|
キーレイアウト | 65% 英語(US)配列 |
スイッチ方式 | ホールセンサー式(Gateron KS-37B) |
キーキャップ | PBT 二色成形キーキャップ |
アクチュエーションポイント | 0.1mm ~ 4.0mm(40段階調整可能) |
ラピッドトリガー機能 | 対応(押し込み&戻りの感度調整可能) |
ポーリングレート | 1,000Hz |
キー荷重 | 30g(底打ち荷重50g) |
キーストローク | 4.0mm |
ホットスワップ対応 | あり(ホールセンサー対応スイッチのみ交換可能) |
高さ調整 | 5° / 7.5°(交換式ゴム足) |
筐体素材 | アルミニウム製 |
接続方式 | USB Type-C(有線接続) |
LEDライティング | RGBライティング対応(カスタマイズ可能) |
専用ソフトウェア | あり(キー設定・ラピッドトリガー調整・ライティング設定) |
本体サイズ | 約315 × 109 × 38mm |
重量 | 約1,050g |
「KB65HE」は 従来のメカニカルスイッチとは異なるホールセンサー式スイッチを採用 しており、キー入力の速さと正確性が格段に向上しています。
また、ラピッドトリガー機能により、アクチュエーションポイント(キーが反応する深さ)を 0.1mm から 4.0mm の範囲で自由に調整可能 です。
これにより、例えばFPSゲームではキーを離すと即座にキャラクターの移動が止まり、RTSやMOBAでは素早いアクションが可能になるなど、さまざまなゲームジャンルで恩恵を受けることができます。
また、65%レイアウトのコンパクトなサイズ感 でありながら、矢印キーを含めた最低限のキー配置を確保しており、デスクスペースを有効活用しつつ、普段使いにも適した設計となっています。
価格と発売情報
「KB65HE」の価格は約29,680円 で、ゲーミングキーボードとしては ミドル〜ハイエンドモデル に位置付けられます。
2024年に 日本国内でも正式に発売 され、多くのユーザーが手に取りやすくなりました。
この価格帯には、RazerやSteelSeries、Wootingなどのラピッドトリガー対応モデルが競合として存在しますが、Endgame Gear 「KB65HE」はデザインのシンプルさと機能性を両立したモデルとして注目されています。
特に、ホールセンサー式スイッチを採用したキーボードの中では比較的手の届きやすい価格帯となっており、コストパフォーマンスの面でも魅力的です。
デザインとサイズ感
「KB65HE」は アルミニウム製の高級感ある筐体 を採用しており、シンプルながら洗練されたデザインが特徴です。
表面には程よい光沢があり、見た目の質感も非常に良好です。
本体サイズは約315 × 109 × 38mm、重量は約1,050g で、コンパクトながらしっかりとした重さがあり、安定したタイピングが可能です。
また、キーボード背面には高さ調整用の交換式ゴム足が付属しており、デフォルトの 5°の傾斜 から、付属のパーツを取り付けることで 7.5°に変更 できます。
この調整機能により、長時間の使用でも快適な角度でタイピングが可能になります。
キー配列は 英語配列(US配列)65%レイアウト を採用しており、矢印キーや一部の編集キーがコンパクトに配置されています。
これにより、一般的なフルサイズキーボードと比べてデスクスペースを節約できる一方、ゲームや日常使いで必要なキーはしっかりと確保されています。
また、キーキャップには PBT素材の二色成形キーキャップ を採用しており、長期間使用してもテカリにくく、耐久性も高い仕様になっています。
Endgame Gear 「KB65HE」のキーボード性能と機能

Endgame Gear 「KB65HE」 は、ゲーミング用途に特化した 高性能なメカニカルキーボード です。
ここでは、ホールセンサー式スイッチやラピッドトリガー機能の詳細、ポーリングレートやキーストロークなどの仕様 を詳しく解説します。
ホールセンサー式スイッチの採用
Endgame Gear 「KB65HE」 の最大の特徴は、ホールセンサー式スイッチ(Gateron KS-37B)を採用している点 です。
このスイッチは、従来のメカニカルスイッチとは異なり、物理的な接点がないため 摩耗による劣化がほぼなく、耐久性が極めて高い のが特長です。
ホールセンサー式スイッチのメリット
- キーの反応速度が速い(従来のメカニカルスイッチよりも応答性が高い)
- 摩耗がないため、耐久性が高い(キー寿命は1億5,000万回の押下を誇る)
- アクチュエーションポイントの調整が可能(キーが反応する深さを細かく設定できる)
- 静音性が高い(物理接点がないため、スイッチ音が少ない)
このホールセンサー式スイッチにより、超高速な入力と安定したキータッチ を実現しており、特に FPSやRTS、MOBA などの競技ゲームで強みを発揮します。
ラピッドトリガー機能の詳細と設定
「KB65HE」は ラピッドトリガー機能 に対応しており、キー入力のオン・オフを瞬時に切り替えられる という特長を持っています。
ラピッドトリガー機能とは?
通常のメカニカルキーボードでは、キーを押し込んで所定のアクチュエーションポイント(キーが反応する深さ)に達すると入力がオンになり、キーを完全に離すとオフになります。
しかし、ラピッドトリガー機能を搭載した「KB65HE」では、キーを押した後、わずかに戻しただけでオフにすることが可能 です。
この機能により、例えば FPSゲームにおける「ストッピング」(移動キーを素早く離してキャラクターの動きを止める) の精度が格段に向上します。
ラピッドトリガーの設定方法
「KB65HE」では、アクチュエーションポイントとラピッドトリガーのオンオフ値を1~40の40段階(0.1mm~4.0mm)で設定可能 です。
- 最短設定(0.1mm) → 超高速入力が可能(反応速度は速いが誤入力のリスクが高まる)
- 最長設定(4.0mm) → 確実な入力が可能(意図しないキー入力を防ぎやすいが、反応速度は遅くなる)
また、「KB65HE」には 「ローレイテンシーモード(低遅延モード)」 が搭載されており、これを有効化することで キー入力の遅延をさらに低減する ことができます。
ただし、ローレイテンシーモードをオンにすると、ラピッドトリガーの最小設定が0.4mmに制限される ため、最短設定を求める場合はオフにする必要があります。
ポーリングレートとキーストロークの仕様
ポーリングレート:1,000Hz
「KB65HE」のポーリングレート(キー入力の処理速度)は 1,000Hz で、キー入力の遅延を最小限に抑えています。
これは、1秒間に1,000回キーボードの状態をPCに送信できる という意味で、ゲーミング用途では標準的な高スペック仕様です。
キーストロークとキー荷重
「KB65HE」のキーストローク(キーの押し込みの深さ)は 4.0mm で、底打ち荷重(キーを完全に押し切るのに必要な力)は 50g です。
また、アクチュエーションポイント(キーが反応する深さ)は、前述の通り 0.1mm~4.0mmの範囲で自由に調整可能 です。
この仕様により、軽いタッチでもキーが素早く反応し、長時間の使用でも指が疲れにくい設計になっています。
「KB65HE」の性能と機能のポイントまとめ
✅ ホールセンサー式スイッチ により、高速かつ正確な入力が可能
✅ ラピッドトリガー機能 で、キーのオンオフを瞬時に切り替えられる
✅ ポーリングレート1,000Hz で、遅延のない高速レスポンス
✅ アクチュエーションポイントの調整が可能(0.1mm~4.0mm)
✅ 低遅延モード(ローレイテンシーモード) により、さらに高速な入力が可能
Endgame Gear 「KB65HE」の使用感とカスタマイズ性

Endgame Gear 「KB65HE」 は、ゲーマー向けに特化した設計がされており、タイピングの感触や打鍵音、カスタマイズのしやすさ、LEDライティング機能 など、多くの要素が高いレベルでまとまっています。
ここでは、それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。
タイピングの感触と打鍵音
「KB65HE」は ホールセンサー式スイッチ(Gateron KS-37B) を採用しているため、一般的なメカニカルキーボードとは異なる独特なタイピング感が特徴です。
タイピングの感触
- キースイッチの ステムの揺れが極めて少なく、安定感のある打鍵 が可能
- 打鍵の反発力が程よく、軽いタッチでも正確な入力が可能
- アクチュエーションポイントを0.1mmに設定すると、指を軽く乗せるだけで入力が入る
- ラピッドトリガーの設定により、キーの戻りを活かしたスムーズな連打ができる
これらの特徴により、FPSやRTSなどのゲームプレイ時に素早く正確な入力ができるだけでなく、長時間の使用でも指の負担が少ない というメリットがあります。
打鍵音の特徴
「KB65HE」の打鍵音は、一般的なメカニカルキーボードと比べると静か です。
- ホールセンサー式スイッチのため、キーの物理的な接点がなく、打鍵音が抑えられている
- ファクトリールブ(工場出荷時に潤滑処理)されているため、キーの摩擦音が少ない
- スイッチのバネ音がわずかにするが、気になるレベルではない
また、キーボードの筐体がアルミ製で剛性が高いため、打鍵時の不快な共振音が少ない という点もポイントです。
ホットスワップ対応とキーキャップの品質
ホットスワップ対応でカスタマイズ自由度が高い
「KB65HE」は ホットスワップ対応 であり、ユーザーが 自分好みのスイッチに交換可能 です。
- ハンダ付け不要で、スイッチを簡単に交換できる
- 異なるスイッチを組み合わせて、打鍵感や反応速度を調整できる
- 耐久性の低いスイッチが故障した際も、簡単に交換が可能
これにより、「より軽いタッチが好み」「クリック感のあるスイッチにしたい」などの個人の好みに合わせたカスタマイズ が可能となります。
キーキャップの品質と耐久性
「KB65HE」のキーキャップには、PBT素材の二色成形キーキャップ が採用されています。
- PBT素材なので、長期間使用してもテカリにくい
- ザラついた表面加工により、指の滑りを防ぎ、快適なタイピングが可能
- 二色成形により、印字が摩耗しにくく、視認性が高い
ゲーミング用途だけでなく、普段使いでも 見た目を美しく保ちつつ、耐久性の高いキーキャップ となっている点は大きなメリットです。
LEDライティング機能とソフトウェアの使い勝手
LEDライティング機能
「KB65HE」には RGB LEDライティング機能 が搭載されており、専用ソフトウェアを通じてカスタマイズ可能 です。
- プリセットエフェクトの選択(ウェーブ、ブレス、レインボーなど)
- キーごとの発光色を個別に設定できる
- ゲームごとに異なるライティングプロファイルを作成可能
これにより、見た目のカスタマイズ性だけでなく、視覚的なフィードバックを活用してゲームのプレイ感を向上 させることができます。
専用ソフトウェアの使い勝手
「KB65HE」には、シンプルで直感的に使える専用ソフトウェア が用意されています。
- キーマップの変更が可能(キー割り当てをカスタマイズできる)
- ダイナミックキーストローク対応(ゲームごとに異なる設定を適用可能)
- ラピッドトリガーや低遅延モードの調整が可能
最近のゲーミングキーボードでは多機能なソフトウェアが増えている中、「KB65HE」のソフトウェアはシンプルで使いやすい設計 になっています。
使用感とカスタマイズ性のポイントまとめ
✅ ホールセンサー式スイッチによる滑らかで安定した打鍵感
✅ 軽いタッチで入力可能で、長時間使用でも疲れにくい
✅ ホットスワップ対応でスイッチ交換が可能
✅ PBT素材のキーキャップで高い耐久性と快適な触感
✅ RGB LEDライティング機能搭載でカスタマイズ性が高い
✅ 専用ソフトウェアがシンプルで設定しやすい
Endgame Gear 「KB65HE」を使用した私の体験談・レビュー

Endgame Gear 「KB65HE」 を実際に使用し、ゲーミングや日常使いでの使用感を検証しました。
ここでは、ラピッドトリガー機能を活かしたゲームプレイの感想や、タイピング作業における快適性、他のゲーミングキーボードとの比較 について詳しくお伝えします。
ゲーミングでの使用感
まず、「KB65HE」 を使って FPSや MOBAなどのゲームをプレイしました。
FPSでの体験
「KB65HE」 の ラピッドトリガー機能 を活かしたところ、特に キャラクターのストッピング(移動キーを離してピタッと止まる動作) の精度が向上しました。
- キーを浅く押すだけで素早く移動し、キーを離した瞬間に止まる感覚が明確に体感できる
- 0.1mm設定だと、ほぼ触れるだけでキーが反応するため、超高速な入力が可能
- ラピッドトリガーの設定を変えることで、操作の繊細さを調整できる
ただし、0.1mm 設定では 意図せずキーが反応してしまうことがある ため、0.2~0.3mm に設定すると誤操作を防ぎつつ快適な操作が可能でした。
また、ローレイテンシーモードをONにすると、入力遅延がさらに低減されるため、対戦中の細かな操作もよりスムーズに行えました。
MOBAでの体験
MOBAでは、ラピッドトリガー機能の恩恵はFPSほど大きくはないものの、素早いスキル入力やアイテム使用 において恩恵を感じました。
- キーの反応が非常に速いため、スキルの即発動がしやすい
- キー配置がコンパクトなため、スキルやアイテムキーの押し間違いが少ない
特に、キー入力がわずかな押し込みで反応するため、マクロ操作やコンボ入力が快適に行える という点は、MOBAプレイヤーにとってもメリットが大きいと感じました。
タイピング作業での快適性
「KB65HE」 はゲーミング用途向けですが、日常的なタイピング作業にも非常に快適 でした。
ライティングやプログラミングでの使用感
- PBT素材のキーキャップが指にフィットし、滑りにくい
- 打鍵音が静かめなので、オフィスやカフェでも使いやすい
- キーのアクチュエーションポイントを1.5~2.0mm程度に設定すると、誤入力を防ぎつつ快適にタイプできる
また、ホットスワップ対応 なので、タイピング用に別のスイッチを取り付けることで、自分好みのキー感覚に調整することも可能です。
気になったポイント
- 65%レイアウトに慣れるまで少し時間がかかる(ファンクションキーがないため、Fnキーとの併用が必要)
- キーキャップがPBT素材でザラつきがあるため、好みが分かれるかも
- メカニカルキーボードに慣れていない人には、最初は反応が速すぎると感じることもある
他のゲーミングキーボードとの比較
「KB65HE」 を、同じくラピッドトリガー対応の Wooting 60HE や SteelSeries Apex Pro Mini などと比較してみました。
製品名 | スイッチ方式 | ラピッドトリガー | アクチュエーションポイント調整 | キーレイアウト | 価格 |
---|---|---|---|---|---|
Endgame Gear KB65HE | ホールセンサー式 (Gateron KS-37B) | ✅ あり | ✅ 0.1~4.0mm | 65% | 約27,000円 |
Wooting 60HE | ホールセンサー式 (Lekker Switch) | ✅ あり | ✅ 0.1~4.0mm | 60% | 約32,000円 |
SteelSeries Apex Pro Mini | オプティカルスイッチ | ✅ あり | ✅ 0.2~3.8mm | 60% | 約32,000円 |
比較して分かったこと
- 「KB65HE」は Wooting 60HE に比べて価格が安い(コスパが良い)
- アクチュエーションポイントの調整範囲は Wooting 60HE と同等
- Wooting 60HE はソフトウェアが充実しているが、「KB65HE」 の方がシンプルで使いやすい
- SteelSeries Apex Pro Mini はオプティカルスイッチ採用で、打鍵感は少し異なる
「KB65HE」 は 高いカスタマイズ性とゲーミング性能を備えつつ、価格を抑えたコスパの良い選択肢 だと感じました。
使用してみた感想まとめ
✅ FPSではストッピング性能が向上し、正確な動きが可能
✅ MOBAやRTSでは素早いスキル発動やコマンド入力がしやすい
✅ ライティングやプログラミングにも快適で、長時間の使用でも疲れにくい
✅ ホットスワップ対応で、キーの打鍵感を自分好みに変更可能
✅ 他のラピッドトリガー対応キーボードと比べても、コスパの良い選択肢
✅ 65%レイアウトに慣れるまで少し時間がかかるが、慣れれば快適
Endgame Gear 「KB65HE」に関するQ&A

Endgame Gear 「KB65HE」に関して、よく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。
「KB65HE」はどんな人におすすめ?
✅ FPSやRTS、MOBAゲームをプレイするゲーマー
✅ ラピッドトリガー機能を活用して超高速な入力を求める人
✅ ホールセンサー式スイッチの精度と耐久性を重視する人
✅ コンパクトな65%レイアウトでデスクスペースを節約したい人
✅ ホットスワップ対応でカスタマイズを楽しみたい人
「KB65HE」は日本語配列(JIS配列)モデルはある?
「KB65HE」は英語(US)配列のみです。 日本語配列にこだわる場合は、他の製品を検討する必要があります。
他のラピッドトリガー対応キーボードと比べて何が違う?
「KB65HE」は、価格が抑えめでコスパが良いのが特徴です。
製品名 | スイッチ方式 | ラピッドトリガー対応 | アクチュエーションポイント調整 | 価格 |
---|---|---|---|---|
KB65HE | ホールセンサー式 (Gateron KS-37B) | ✅ あり | ✅ 0.1mm~4.0mm | 約27,000円 |
Wooting 60HE | ホールセンサー式 (Lekker Switch) | ✅ あり | ✅ 0.1mm~4.0mm | 約32,000円 |
SteelSeries Apex Pro Mini | オプティカルスイッチ | ✅ あり | ✅ 0.2mm~3.8mm | 約32,000円 |
「KB65HE」はシンプルなソフトウェアで使いやすく、アルミボディの高級感と剛性の高さが特徴 です。
65%レイアウトって使いやすいの?
ファンクションキー(F1〜F12)やテンキーが省略されているため、コンパクトな設計になっていますが、慣れが必要です。Fnキーとの組み合わせで代替操作が可能ですが、フルサイズキーボードに慣れている人は最初は戸惑うかもしれません。
ラピッドトリガー機能はどれくらい効果がある?
FPSでは移動のストッピング精度が向上し、反応速度が劇的に上がるため、競技レベルのプレイヤーにとって大きなメリットがあります。
- キーを押すと即座に反応し、キーを離すと瞬時にオフになる
- 最短0.1mmの設定が可能だが、0.2~0.3mmにすると誤操作が少なくなる
タイピング用途としても使える?
PBTキーキャップの手触りが良く、長時間使用でも疲れにくいです。ただし、65%レイアウトなので、普段からテンキーやFキーを頻繁に使う人には向いていません。
打鍵音は静か?
一般的なメカニカルキーボードと比べると静かですが、完全な静音ではありません。
- ホールセンサー式スイッチのため、物理的な接点がなく比較的静か
- ただし、バネの音がわずかに聞こえることがある
- 打鍵音を抑えたい場合は、静音リングやOリングを追加すると良い
ホットスワップ対応だけど、どんなスイッチに交換できる?
✅ Gateron KS-37Bシリーズのホールセンサー式スイッチなら交換可能
❌ 通常のメカニカルスイッチ(Cherry MX、Gateron Yellowなど)は使用不可
長期間使用しても劣化しにくい?
ホールセンサー式スイッチなので、物理的な接点がなく摩耗しないため、耐久性は非常に高いです。
- キーの耐久回数:約1億5000万回
- PBTキーキャップ採用で、長期間使用してもテカりにくい
ソフトウェアなしでも使える?
基本的な機能はそのまま使えますが、ラピッドトリガーやライティングの細かい調整には専用ソフトウェアが必要です。
Endgame Gear 「KB65HE」レビューのまとめ

Endgame Gear 「KB65HE」 は、最新のホールセンサー式スイッチとラピッドトリガー機能を搭載した65%レイアウトのゲーミングキーボード です。
この記事では、その性能や機能、実際の使用感、他のキーボードとの比較 などを詳しく解説してきました。
ここでは、「KB65HE」の特徴を改めて整理し、どんな人におすすめなのかをまとめていきます。
Endgame Gear 「KB65HE」 のメリット
✅ ラピッドトリガー機能で超高速なキー入力が可能
「KB65HE」 は キーの押し込みと戻りを瞬時に検知できるラピッドトリガー機能を搭載 しています。これにより、FPSやRTSなどの競技シーンで 「キーを押した瞬間に入力し、離した瞬間に反応する」 という高度な操作が可能になります。
✅ ホールセンサー式スイッチで耐久性が高く、摩耗の心配がない
物理的な接点がないホールセンサー式スイッチは、摩耗による劣化が少なく、1億5000万回のキー押下耐久を誇る ため、長期間にわたって安定した使用が可能です。
✅ アクチュエーションポイントを細かく調整できる
キー入力の反応距離を 0.1mm~4.0mmの間で調整できる ため、自分のプレイスタイルやタイピングの好みに合わせて設定を変更できます。
✅ 65%レイアウトでコンパクトながら必要なキーをしっかり確保
矢印キーや最低限の編集キーを備えつつ、省スペース設計になっているため、デスク上のスペースを有効活用できる のも魅力です。
✅ アルミボディの高級感と剛性の高さ
筐体は 高品質なアルミ製で、高級感がありつつ、打鍵時の剛性感が非常に高い です。剛性が高いため、打鍵時に不快な共振音が少なく、安定したタイピングができます。
✅ ホットスワップ対応でカスタマイズ性が高い
標準搭載の Gateron KS-37B スイッチを、同じホールセンサー式スイッチに交換できる ため、好みに合わせたカスタマイズが可能です。
✅ RGB LEDライティング機能搭載
ライティングのカスタマイズも可能で、キーごとに発光色を設定したり、プリセットのエフェクトを使用することもできる ため、視覚的にも楽しめます。
✅ ソフトウェアがシンプルで使いやすい
他社のラピッドトリガー対応キーボードと比べると、専用ソフトウェアが直感的で設定しやすい ため、初心者でも簡単にカスタマイズが可能です。
Endgame Gear 「KB65HE」 のデメリット
❌ JIS(日本語)配列がない
「KB65HE」 は 英語(US)配列のみの展開 なので、日本語配列のキーボードに慣れている人は、使い始めは戸惑うかもしれません。
❌ ファンクションキー(Fキー)がない
65%レイアウトのため、F1~F12 のファンクションキーがなく、Fnキーとの組み合わせで操作する必要がある ため、慣れが必要です。
❌ ラピッドトリガー設定が繊細で、最適な調整が必要
0.1mmの設定にすると、わずかに触れただけでキーが反応するため、慣れないと誤入力が発生しやすい です。適切な設定を見つけるには、試行錯誤が必要になります。
❌ Wooting 60HE などの競合製品と比べると、ソフトウェアの細かい設定が少ない
Wooting 60HE は、アクチュエーションポイントをキーごとに細かく調整できる機能などを搭載しており、より高度なカスタマイズを求める人には少し物足りない可能性がある かもしれません。
Endgame Gear 「KB65HE」 はどんな人におすすめ?
✅ 「KB65HE」 は、以下のような人におすすめです。
- FPS(VALORANT、CS2、Fortnite など)で勝率を上げたい人
- RTSやMOBA(LoL、Dota2 など)で素早いスキル発動を求める人
- ラピッドトリガー機能を試したいが、高価なモデルは手が出しにくい人
- シンプルなデザインとアルミ筐体の高級感を求める人
- キーのカスタマイズ(ホットスワップやアクチュエーションポイント調整)を楽しみたい人
- Wooting 60HE は高すぎると感じるが、ラピッドトリガー機能を試したい人
❌ 「KB65HE」 は、以下のような人には向いていません。
- JIS配列(日本語配列)のキーボードが必須な人
- Fキーやテンキーを頻繁に使う作業をする人(フルサイズキーボードの方が向いている)
- カラフルで派手なLEDライティングを求める人(KB65HE のLEDは控えめ)
- Wooting 60HE のような超細かい設定が必要な人
Endgame Gear 「KB65HE」レビューの総括
Endgame Gear 「KB65HE」は、ラピッドトリガー機能とホールセンサー式スイッチを搭載した、高性能な65%レイアウトのゲーミングキーボードです。
FPSやRTSなどの競技シーンで求められる高速な入力や正確な操作を可能にし、特にストッピングの精度向上や素早いキーアクションが求められるゲームでは大きなアドバンテージを発揮します。
さらに、ホットスワップ対応やPBTキーキャップの採用、アルミ筐体の高級感など、耐久性やカスタマイズ性にも優れています。
一方で、日本語配列がないことや65%レイアウトに慣れが必要な点、ラピッドトリガー機能の設定を適切に調整しないと誤入力が発生しやすい点など、注意すべきポイントもあります。
しかし、価格を抑えつつ高性能な仕様を備えており、競合製品と比較してもコストパフォーマンスの高い選択肢であることは間違いありません。
ゲーミングキーボードとしての完成度が高く、競技レベルでの使用にも耐えうる一台。
高速な入力とカスタマイズ性を求めるゲーマーにとって、「KB65HE」は最適な相棒となるでしょう。

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