ゲーミングキーボードの進化は日進月歩。
とくに近年では、操作の“速さ”と“正確さ”を極限まで高めるための機能が次々と登場しています。
中でも注目されているのが、「ラピッドトリガー」と「可変アクチュエーションポイント」を搭載したモデル。
プロゲーマーや上級者の間では、もはや必須ともいえる機能です。
そんな中、国内メーカーのELECOMが送り出したのが「VK720AL」。
ロープロファイル設計の薄型ボディに、最先端のゲーミング機能を詰め込み、しかも静音性や日本語配列など“使いやすさ”にも配慮された、国産ならではの高品質モデルです。
これまで、ラピッドトリガーや超浅APを求めるユーザーの多くは、高額な海外製キーボードに頼らざるを得ない状況でした。
しかし、「VK720AL」の登場により、「高性能・静音・使いやすさ・国産」という全方位に優れたキーボードが、ついに手に届く価格帯で実現されたのです。
この記事では、そんな「VK720AL」の魅力を実際の使用感と共にレビューしながら、
- どんな機能があるのか?
- ゲームでどれほど効果を発揮するのか?
- 価格に見合う価値はあるのか?
といった点を、初心者にもわかりやすく解説していきます。

ELECOM GAMING 「VK720AL」とは?

項目 | 詳細 |
---|---|
接続方式 | USB有線 |
キー配列 | 日本語配列(JIS)および英語配列(US) |
キー数 | 85~86キー |
キーピッチ | 19.0mm |
キースイッチ | 磁気式アナログ検出スイッチ |
キーストローク | 2.5mm |
アクチュエーションポイント | 0.1mm~2.3mm(0.1mm単位で設定可能) |
押下圧 | 初動30g、底打ち50g |
レポートレート | 最大1000Hz |
バックライト | 1677万色RGBライティング |
電源 | USBバスパワー |
ケーブル長 | 約2.0m(着脱式USB Type-C™パラコードケーブル) |
サイズ | 幅約325.4mm×奥行約143.8mm×高さ約27.3mm(スタンド含まず)/ 約36.8mm(スタンド含む) |
重量 | 約651g(ケーブル含まず) |
角度調整 | 6度・9度の2段階に調整可能なスタンド搭載 |
付属品 | VK720AL本体×1台、パラコードケーブル×1個、交換用キーキャップ×1個、キーキャップ&キースイッチリリース×1個、ロングスペースバーユニット×1個、交換用ドライバー×1個、V customロゴステッカー×1枚 |
ロープロファイル+ラピッドトリガーという革新
ELECOM GAMING 「VK720AL」は、ロープロファイル(薄型)設計にラピッドトリガーと可変アクチュエーションポイントを組み合わせた、国産の75%ゲーミングキーボードです。
これまでの日本製キーボードではなかなか見られなかった仕様であり、海外製品と肩を並べる、もしくは一部上回るポテンシャルを持っています。
特徴的な仕様
- ロープロファイル設計
- 厚みはわずか約27.3mm
- 手首に優しく、長時間使用でも疲れにくい
- 磁気式スイッチ
- リーシャ製のリニアロープロスイッチを採用
- ストローク距離は2.5mm、アクチュエーションポイントは0.1〜2.3mmで設定可能
- ラピッドトリガー対応
- 押し込み・戻しの両方を高速で感知
- 最短0.1mmでキー入力が可能
- セカンドアクション機能
- 押し込みの深さで異なる動作を設定できる
これらの仕様により、FPSやTPSなどの反応速度が勝敗を分けるゲームジャンルに最適なキーボードとなっています。
デザインとサイズ感の絶妙なバランス
「VK720AL」は、使いやすさと美しさを両立したデザインも魅力です。
とくに75%サイズというキー配列は、テンキーレスよりもさらにコンパクトでありながら、矢印キーやファンクションキーなど、実用的なキーをしっかり残しているのが特徴です。
本体デザインのポイント
項目 | 内容 |
---|---|
サイズ | 幅:325.4mm × 奥行き:143.8mm × 高さ:27.3mm |
重量 | 約651g(軽めの部類) |
デザイン | シンプルでスタイリッシュなフローティング構造 |
カラー | ブラック/ホワイトの2色展開 |
素材 | アルミ製トッププレート(高級感あり) |
その他 | 滑り止め、角度調整スタンド(6°/9°)付き |
見た目の特徴
- フローティングデザインでスイッチが浮かび上がる構造
- エレコムゲーミングのロゴは控えめで、どんなデスクにも馴染む
- ライティング機能あり(明るさ・アニメーション調整可能)
このサイズ感とデザイン性により、デスク上のスペースを有効活用したい人や、ゲーミング環境と仕事環境を兼用する人にもぴったりな設計です。
価格帯と他製品との比較
「VK720AL」の販売価格は税込32,980円前後と、決して安価な部類ではありませんが、その価格には理由があります。
価格の位置づけと価値
製品名 | ロープロファイル | ラピッドトリガー | 可変AP | 価格帯 |
---|---|---|---|---|
VK720AL(本製品) | ◯ | ◯ | ◯ | 約33,000円 |
一般的なゲーミングKB | △(通常型) | × | × | 10,000〜20,000円 |
高級海外モデル | ◯ | ◯ | ◯ | 45,000円以上 |
「VK720AL」は、
- 日本語配列に対応
- 2年保証つき
- 豊富な付属品(交換キーキャップ、ロングスペースバー、工具など)
といったポイントからも、「高価だが、価格に見合う満足度がある」製品といえます。
また、日本企業であるELECOMが国内市場向けに本気で作ったゲーミングキーボードという点でも、国産デバイスを応援したい人にも魅力的な選択肢です。
ELECOM GAMING 「VK720AL」のゲーミング性能の実力は?

アクチュエーションポイントとラピッドトリガーの魅力
「VK720AL」最大の武器は、可変アクチュエーションポイント(AP)とラピッドトリガー(RT)機能の搭載です。
これらは、近年の高性能ゲーミングキーボードに求められる最重要スペックといっても過言ではありません。
■ アクチュエーションポイント(AP)
- 0.1mm〜2.3mmで細かく調整可能
- 各キーごとに個別設定も可能
- 押し始めの“どこで反応するか”をユーザーが完全にコントロールできる
→ たとえば、移動キー(WASD)は浅く、スキルキーは深めなど、自分好みのカスタマイズが可能。
■ ラピッドトリガー(RT)
- 押し込む時だけでなく、戻る時にも即座にキーオフが反応
- 最短リセットポイント:0.1mm
- 微細な動作に素早く反応し、細かいキャラコンが可能
→ 特にVAROLANT、Apex Legends、FortniteなどのFPS/TPSゲームで、動作のキレが段違いに良くなる。
打鍵感・静音性・軸ブレの少なさ
「VK720AL」は、スペックだけでなく使用感の完成度も非常に高く、実際の入力体験がとても快適です。
■ 打鍵感
- ストローク距離は約2.5mmと浅め(一般的なキーボードは4.0mm前後)
- 連打や瞬時の入力がしやすく、“スコスコ感”のある軽快な押し心地
- 押し込み圧:30〜50gと軽めで、長時間の使用でも疲れにくい
■ 静音性
- 静音スイッチではないが、かなり静か
- 内部にシリコン吸音パッド2枚+スポンジ吸音シート1枚を搭載
- 金属反響音も抑えられており、深夜のプレイや配信時にも安心
■ 軸ブレ(ジックブレ)
- 軸のガタつきが極めて少ない
- キーがブレにくく、正確な入力と誤操作防止に貢献
- 特にRT搭載キーボードでは、ブレによる誤作動が命取りになるため、これは大きな強み
実際のゲームプレイでの使用感
「VK720AL」は、“実戦で強い”ゲーミングキーボードです。
スペック表では分からない「ゲーム中の使いやすさ」についても高く評価されています。
■ ロープロファイルならではの利点
- 指の移動距離が短く、操作が速くなる
- 特に「W→S」や「A→D」などの素早い切り替えがしやすい
- 手首がフラットに近い姿勢で置けるため、疲労が軽減されやすい
■ 操作の精度と安定性
- 高速な入力・リセットにより、ストッピングやレレレ撃ちが正確になる
- 軸ブレが少ないため、キャラが意図せず動く誤作動も防げる
■ 押し込みの深さで動作が変わる“セカンドアクション”機能
- Wキーを軽く押すと歩く、深く押すと走る、といった操作が可能
- 1キーで複数アクションを使い分けられることで、手数が多くなりにくい
- 慣れは必要だが、極めれば圧倒的に有利になる可能性あり
✅ 実際にプレイして感じられるメリットまとめ
メリット | 内容 |
---|---|
反応速度 | 押下/離脱ともに高速反応(AP&RT) |
疲れにくさ | ロープロ設計+軽いキーストローク |
安定感 | 軸ブレ少なく、誤操作が起きにくい |
カスタマイズ性 | 各キーごとにAPやRTを細かく調整可 |
音の静かさ | ゲーム中も気にならない静音性 |
「ゲームで勝ちたい」「動作の遅れがストレス」「軽くて疲れにくいものがいい」
そんなゲーマーにとって、「VK720AL」は理想に限りなく近い一台といえるでしょう。
ELECOM GAMING 「VK720AL」のユーザビリティとカスタマイズ性

USBポートや調整ホイールの利便性
「VK720AL」は、ゲームプレイ時や日常のPC作業でも便利な物理的な機能拡張がいくつか搭載されています。
特にUSBポートやホイール操作は、地味ながら毎日の使い勝手を大きく左右します。
■ USBパススルーポート搭載
- キーボード上部に追加のUSB Type-Aポートを1つ搭載
- マウスやUSBドングル(ワイヤレスレシーバー)、USBメモリなどを接続可能
- 遅延もごくわずか(約200マイクロ秒)で、ゲーミングデバイスの接続にも対応
→ デスク配線をすっきりまとめられ、手元でデバイスを切り替えたい人に便利。
■ 調整ホイール(アルミ製)
- キーボード右上にある多機能ホイール
- 主に音量調整に使用可能(回転で音量UP/DOWN、押し込みでミュート)
- ホイールのクリック感や質感も高く、操作に高級感あり
→ 動画視聴や配信、ゲーム中の素早い音量調整に便利。ホイールがあるだけで「もう他のキーボードには戻れない」と感じるユーザーも多数。
キーキャップとスペースバーの自由度
「VK720AL」はカスタマイズ性にも非常に優れており、物理的なキー配置までユーザーの好みに合わせて調整できるようになっています。
■ 交換可能なロングスペースバー
- 通常の日本語配列では短めのスペースバーになるが、
- 変換/無変換キーを取り外して、ロングスペースバーに交換可能
- ゲーム用途ではロングバーの方が押しやすいため、多くのFPSプレイヤーにとって嬉しい仕様
■ キーキャップの仕様
- ネオクラッチ形状:キーにわずかな凹凸があり、指に自然にフィット
- PBTダブルショットキーキャップを採用
- 印字が剥げにくく、摩耗にも強い
- ベタつきにくく、さらさらした触感を長く維持
■ 付属品が充実
付属品 | 内容 |
---|---|
ロングスペースバーユニット | ゲーム用に交換可能 |
ドライバー | キーキャップやユニットの交換に使用 |
キーキャップ引き抜き工具 | メンテナンスや交換が簡単 |
スイッチ引き抜き工具 | スイッチ交換の自由度あり(一部仕様対応) |
交換キーキャップ | デザイン変更や使用頻度の高いキーに使用 |
専用ソフトウェアによる詳細設定
「VK720AL」の性能を最大限に引き出すには、ELECOMが提供する専用ソフトウェアの活用が不可欠です。
このソフトウェアは、カスタマイズ初心者にも扱いやすい設計がなされています。
■ ソフトウェアでできる主な設定
項目 | 内容 |
---|---|
アクチュエーションポイント | 各キーごとに0.1〜2.3mmで設定可能 |
オフポイント(リセットポイント) | 各キーごとに設定可能(ラピッドトリガー) |
ライティング | アニメーション・カラー・明るさ調整、特定キーのみ点灯も可 |
ゲームモード | Windowsキーなど無効化するキーを個別に設定可能 |
プロファイル保存 | 複数の設定を保存&切り替え可能 |
■ 特筆すべきポイント
- UIが直感的でわかりやすい
- セカンドアクション設定も可能(押し込みの浅さ/深さで別の動作を割当て)
- ソフトウェアが苦手な人でも数クリックで主要な設定変更ができる
✅ カスタマイズ性・ユーザビリティの総まとめ
項目 | 特徴 |
---|---|
拡張性 | USBパススルーでデバイス追加もスムーズ |
操作性 | アルミホイールで直感的に音量調整 |
見た目&実用性 | ライティング調整もでき、見た目もスタイリッシュ |
キーカスタム | スペースバー長さ変更やキーキャップ変更が容易 |
ソフトウェア | 初心者でも扱いやすいUIと細かな調整機能 |
「VK720AL」は「そのまま使っても完成度が高い」だけでなく、ユーザーに合わせて“化ける”ポテンシャルを持った1台です。
ハード・ソフトの両面から自分好みにチューニングできるという点で、他の製品と大きく差別化されています。
ELECOM GAMING 「VK720AL」を使用した私の体験談・レビュー

普段からラピッドトリガー搭載の海外製キーボードをいくつか使っている私にとって、「VK720AL」は最初「正直、スペックは平均くらいでしょ?」というくらいの先入観から入りました。
でも、使い始めてすぐにその認識は大きく覆されました。
初期セットアップで感じた“国産ならでは”の親切さ
まず、開封して感じたのは「パッケージもUIも、全体的にすごく丁寧」ということ。
海外製のハイエンドモデルでは、スペックは申し分なくてもソフトウェアが直感的でなかったり、設定項目が分かりにくかったりすることがよくあります。
「VK720AL」の場合、ソフトウェアのUIが非常にシンプルで、
- アクチュエーションポイント
- オフポイント(ラピッドトリガー)
- ゲームモードの設定
などが感覚的に数クリックで設定できるので、初心者でもすぐ扱えるだろうなという安心感がありました。
FPSでの実戦投入。操作感に「ゾクッ」とした瞬間
実際にVAROLANTやApex Legendsで使用した感想を率直に言うと、“自分の指が1段階速くなった”と錯覚するほどの反応スピード。
私は普段、APを0.2〜0.3mm、オフポイントを0.1mmに設定しているのですが、「VK720AL」でもまったく同じ感覚でプレイできました。
しかも、打鍵感が軽くスムーズなので、瞬間的なキャラコン(レレレ撃ち、ピタ止まり)も非常に快感です。
よく言われる「キーの戻りが早い=次の行動が早くなる」というのを、まさに体感できました。
打鍵音が静かすぎて、逆に驚いた話
ゲームプレイ中に気づいたのが、打鍵音の静かさ。
私は通常、赤軸系の静音スイッチを愛用していて、音が気になる環境(夜間や配信)でも安心して使えるようにしていましたが、「VK720AL」は静音軸じゃないのに驚くほど静か。
内部の吸音シートが3層構造になっているらしく、金属プレートの「カンカン音」も一切ありません。
これが国産品質の凄みか…と、感心しました。
普段使いにも馴染む“ちょうどいい存在感”
ここも意外でしたが、ゲーム用として買ったはずの「VK720AL」が、仕事や文章作成でも手放せなくなりました。
PBTのキーキャップは指に優しく、長時間使っても摩耗やベタつきが出にくい。タイピング中も音が控えめで、職場のオンライン会議中にメモを取ってもマイクに音が乗りにくいレベル。
しかも、USBポートが付いているのでWebカメラや無線ドングルを直挿しできるのも非常に便利です。
ラピッドトリガー搭載モデルとしての“完成度”
日常的に他社のRT搭載キーボードを使っているからこそ、「VK720AL」の完成度がよりよく見えました。
例えば…
比較項目 | 他社モデル | VK720AL |
---|---|---|
設定UIのわかりやすさ | やや専門的、複雑 | シンプルで直感的 |
音の静かさ | 赤軸や静音仕様でも音は出がち | 標準スイッチで驚異の静音性 |
キーキャップの質感 | ツルツルして長時間で疲れる | さらさらPBT、凹凸でミス軽減 |
カスタマイズ性 | 豊富だが英語配列中心 | 日本語配列&スペースバー変更対応 |
使用満足度 | 機能的だがやや無機質 | 機能+使用感の“体験”がある |
総じて感じたこと
正直、ラピッドトリガー搭載というだけなら、他にも選択肢はあります。
しかし「VK720AL」は、“実際に手元にあることで生活の質が上がる”キーボードだと思いました。
スペックが高いのに疲れにくくて、音も静か。
設定が簡単で、ゲーマーじゃなくても快適。
そういう「体験そのものの完成度」が、「VK720AL」にはあります。
気づけば、今では自宅で使うキーボードの9割が「VK720AL」になってしまったほど。
価格以上の満足感を間違いなく感じています。
ELECOM GAMING 「VK720AL」に関するQ&A

ELECOM GAMING 「VK720AL」に関して、よく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。
ロープロファイルって何がいいの?
一般的なキーボードよりもキーの高さ・押し込みが浅く、指の移動距離が短くて済むため、操作が速くなり、疲れにくくなるのが大きなメリットです。特に長時間ゲームや作業をする方におすすめです。
ラピッドトリガーって何がすごいの?
キーを離した瞬間にも即座に反応する機能です。通常のキーボードではキーを完全に戻さないと次の入力が反応しませんが、RT対応なら0.1mm戻しただけで再入力が可能。FPSなどでのレレレ撃ちや移動入力がキレッキレになります。
他のロープロファイルキーボードと何が違う?
「VK720AL」は、ラピッドトリガー+可変アクチュエーションポイント+静音性+日本語配列など、現時点で求められるハイエンド仕様がすべて詰まっています。
タイピング用途にも使える?
十分使えます。PBT製のキーキャップはさらさらしていて打鍵音も控えめ。吸音パッドが内蔵されているため、静かな環境でも安心して使用できます。長文入力にも向いています。
ソフトウェアの使い勝手はどう?
非常に分かりやすく、アクチュエーションポイントやラピッドトリガーの調整、ライティング設定などが直感的に行えます。UIもシンプルで、初心者でも戸惑いにくい設計です。
スペースバーが短くて押しにくくない?
問題ありません。ロングスペースバーユニットが付属しており、変換・無変換キーと差し替えることで、英語配列のような長いスペースバーに変更可能です。ゲームに最適な仕様にカスタムできます。
ライティングはどこまで調整できる?
ライティングは全体の明るさ・カラー・アニメーションパターンが設定可能です。さらにWASDキーだけを光らせるなど、部分点灯も対応。ゲーミングらしい演出も十分楽しめます。
他のデバイスと干渉しない?(USBポートやホイールなど)
USBポートはパススルー機能付きで、マウスやUSBメモリなどの接続にも対応しています。また、ホイールやボタン類の動作も他のデバイスと干渉しないよう設計されています。
ゲーム中にキーが誤作動することはない?
ありません。軸ブレ(ジックブレ)が極めて少ない構造になっており、キーがぐらつきにくいため誤作動を起こしにくいです。特にラピッドトリガー搭載モデルではこれは非常に重要なポイントです。
押し込みが軽すぎて誤操作しない?
最初は押下圧30gという軽さに戸惑う人もいるかもしれませんが、慣れればむしろ少ない力で正確な入力ができるようになります。アクチュエーションポイントの設定で調整することも可能です。
ケーブルは着脱式ですか?
着脱式のUSB Type-Cケーブル(パラコード仕様)が採用されています。取り回しも良く、断線時の交換も容易です。
マクロ機能は搭載されていますか?
公式ソフトウェアから各キーに割り当て可能なカスタム機能がありますが、現状では「完全なマクロ記録」は非対応です。今後のアップデートに期待される部分でもあります。
MacやPS5でも使える?
動作自体は可能ですが、ソフトウェア調整や一部の特殊キーはWindows専用です。キーボード入力としては使用できますが、フルスペック活用にはWindows PC環境が推奨されます。
スイッチの交換(ホットスワップ)は可能?
仕様としては完全なホットスワップには非対応ですが、同一規格のスイッチであれば物理的には交換可能です。ただし、推奨される方法ではないため、自己責任での対応となります。
清掃やメンテナンスはしやすい?
付属品としてキーキャップ引き抜き工具やドライバーが付属しており、簡単にキーを外して掃除ができます。滑り止め部分に埃が溜まりやすいので定期的な清掃が推奨されます。
オフィスや図書館など静かな環境で使っても問題ない?
問題ありません。打鍵音は非常に静かで、赤軸よりも静音性が高いと感じる人も多いです。吸音パッドがしっかり内蔵されており、“カチャカチャ感”のない落ち着いた打鍵音が特長です。
ELECOM GAMING 「VK720AL」レビューのまとめ

◆ 「VK720AL」は“全部入り”の次世代型ゲーミングキーボード
ELECOM GAMING 「VK720AL」は、単なる国産ゲーミングキーボードの域を超えた、本気のフラッグシップモデルです。
「ラピッドトリガー対応」「可変アクチュエーションポイント」「ロープロファイル設計」といったトレンドスペックの“全部入り”で、しかも日本語配列対応&2年保証付きという安心感も魅力。
◆ 「VK720AL」の強みと特徴【徹底整理】
✅ 機能・スペック面の強み
機能 | 特徴・利点 |
---|---|
ロープロファイル設計 | 厚さ27.3mmで手首に優しく疲れにくい |
ラピッドトリガー対応 | 最短0.1mmで即反応、戻りも超高速 |
可変アクチュエーションポイント | 各キー0.1〜2.3mmで細かく調整可 |
セカンドアクション対応 | 押し込みの深さで別操作を割当て可能 |
静音性 | 吸音材3層構造+PBTキャップで静か |
軸ブレの少なさ | 正確なタイピング&キャラコンをサポート |
ソフトウェア調整 | UIが直感的で、誰でも簡単にカスタム可能 |
ライティング機能 | WASDだけ光らせるなど細かく調整可 |
✅ 使いやすさ・快適性の強み
機能 | 詳細 |
---|---|
調整ホイール | 音量調整・ミュートに対応、操作感◎ |
USBパススルーポート | 追加デバイスの接続がスムーズ |
ロングスペースバー対応 | ゲーム用途に最適な親指ポジションを確保 |
軽量&滑り止め付き | 約651g、安定感ありつつも軽快 |
◆ 実際に使って感じる「高級感」と「満足感」
「VK720AL」の特徴は、スペック表には出てこない「触ってわかるクオリティ」にもあります。
- アルミトッププレートの高級感ある質感
- 打鍵感のスコスコした軽快な感触
- 静かな中にも、しっかりとした操作感
- ソフトウェア設定の分かりやすさ・素直さ
→ これらすべてが「毎日触りたくなるキーボード」に仕上がっています。
◆ 「VK720AL」が向いているユーザー層
タイプ | なぜ向いているのか? |
---|---|
FPS/TPSゲーマー | ラピッドトリガー×浅いAP設定で入力の精度と速さを両立 |
長時間プレイする人 | 軽い押下圧+ロープロ構造で疲れにくい |
ゲーム+仕事で兼用したい人 | 静音・高打鍵感・USB拡張で万能に使える |
国産製品が安心な人 | ELECOM製+2年保証+日本語配列対応 |
デバイスを自分仕様にカスタムしたい人 | ソフトウェアで細かくキー設定が可能 |
◆ 一点だけ注意:「万人向けではない」という意味での価格帯
「VK720AL」は税込32,980円前後と、ゲーミングキーボードの中ではやや高級な部類に入ります。
ただし、同じようなスペックを備えた海外製モデルは45,000円以上するものもあるため、コストパフォーマンスはむしろ高めといえるでしょう。
◆ ELECOM GAMING 「VK720AL」レビューの総括
ELECOM GAMING 「VK720AL」は、ゲーミングキーボードとして求められる最先端の機能を網羅しながらも、実際の使用感や操作性、快適性まで非常に高い完成度で仕上げられた一台です。
ロープロファイルによる省スペース性と疲れにくさ、ラピッドトリガーや可変アクチュエーションポイントによる俊敏なレスポンス性能、そして静音性やUSBパススルー、多機能ホイールといった実用的なディテール――これらが絶妙なバランスで融合し、単なる“高スペック”では終わらない、“使って実感できる進化”が詰め込まれています。
また、キーキャップの質感やデザインの美しさ、パッケージや付属品へのこだわりからも、ELECOMが本気で「日本人ユーザーのために」作ったことが伝わってきます。
価格帯はやや高めではあるものの、その価値を感じさせるだけの体験を確実に提供してくれるデバイスです。
ゲームを真剣に楽しみたい人にも、毎日の作業を快適にこなしたい人にも、間違いなく“次の相棒”候補になるキーボードです。
あなたの指先と感覚を、ワンランク上へ引き上げてくれる――そんな一台を探しているなら、 「VK720AL」はその答えになるかもしれません。

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