CORSAIR 「K70 MAX」を徹底レビュー!ラピッドトリガー&8000Hzの実力を検証

当ページのリンクには広告が含まれています。
K70 MAX トップ画像
出典:CORSAIR公式

この記事は2023年に公開された内容です

ゲーミングキーボード市場において、長年にわたり高い評価を受けているCORSAIR(コルセア)。

そんなCORSAIRから登場した「K70 MAX」は、最新技術を取り入れたフルサイズのゲーミングキーボードとして、特にFPSプレイヤーの間で注目を集めています。

この「K70 MAX」は、磁気スイッチ(MGXスイッチ) を採用し、0.1mm単位でアクチュエーションポイントを調整できるほか、ラピッドトリガー機能 にも対応。

さらに、ポーリングレート8000Hz をサポートすることで、極限まで遅延を抑えた入力を実現しています。

キーボードの分野で既に実績のあるCORSAIRが、なぜ今になって磁気スイッチを採用したのか?

そして、実際の使用感はどうなのか?

今回のレビューでは、デザイン・打鍵感・ゲーミング性能・耐久性 など、あらゆる観点から「K70 MAX」を徹底的に検証していきます。

この記事を読めば、「K70 MAXは本当に買いなのか?」 という疑問に対する答えが見つかるはずです。

それでは、詳細を見ていきましょう。

 

目次

CORSAIR 「K70 MAX」の特徴

K70 MAX イメージ画像
出典:CORSAIR公式
項目詳細
接続方式USB Type-C(有線)
キー配列日本語配列(JIS) / 英語配列(US)
キースイッチCORSAIR MGX磁気スイッチ(リニア)
アクチュエーションポイント0.4mm ~ 3.6mm(0.1mm単位で調整可能)
ラピッドトリガー機能あり(キーごとに設定可能)
ポーリングレート最大8000Hz(1000Hz / 2000Hz / 4000Hz / 8000Hzに調整可能)
Nキーロールオーバーあり(全キー対応)
アンチゴーストあり
キーキャップPBTダブルショットキーキャップ(1.5mm厚)
ライティングRGB対応(iCUEソフトウェアでカスタマイズ可能)
マクロ機能あり(iCUEソフトウェアで設定可能)
メディアキーあり(専用メディアキー & ボリュームローラー搭載)
本体サイズ442 × 166 × 39.2 mm
重量約1.39kg
フレーム素材アルミニウム合金(トッププレート)
パームレストあり(マグネット着脱式・クッション素材)
ケーブルUSB Type-C to Type-A(1.8m)

CORSAIR 「K70 MAX」は、ゲーマー向けに特化したハイエンドなフルサイズゲーミングキーボードです。

これまでのK70シリーズはメカニカルスイッチを主力としていましたが、今回の「K70 MAX」ではCORSAIR独自のMGX磁気スイッチを採用し、ラピッドトリガーやアクチュエーションポイント調整機能を搭載しています。

また、8000Hzのポーリングレートに対応しており、極限まで遅延を抑えた高速入力が可能です。

ここでは、「K70 MAX」の特徴について詳しく見ていきます。

フルサイズキーボードの魅力と課題

「K70 MAX」は、テンキーを搭載したフルサイズキーボードです。

フルサイズのメリットとして、以下のような点が挙げられます。

フルサイズキーボードのメリット

多機能性:テンキーがあるため、ゲームだけでなくオフィス作業やプログラミングにも適している。
物理キーによる操作性の向上:専用のメディアキーやボリュームローラーを搭載し、直感的な操作が可能。
広いキー配置で快適なタイピング:小型キーボードと比べて、キー間隔が標準的で打鍵しやすい。

しかし、フルサイズキーボードにはデメリットも存在します。

特に、FPSやバトルロイヤル系のゲームをプレイする際には、以下のような課題が生じることがあります。

フルサイズキーボードのデメリット

サイズが大きく、デスクスペースを占有する
マウス操作の自由度が低下する(特にローセンシプレイヤーはマウスを大きく動かすため、キーボードにぶつかりやすい)
慣れていないとエイム時の姿勢が崩れる

このような理由から、FPSプレイヤーにはテンキーレス(TKL)や60%サイズのキーボードが好まれやすいですが、「K70 MAX」はフルサイズのままゲーム用途に最適化されています。

高品質なアルミニウムフレームとデザイン

「K70 MAX」は、デザイン面でも高級感と耐久性を両立した仕上がりとなっています。

高級感のあるアルミニウムフレーム

  • トッププレートにはアルミニウム合金を採用
  • ヘアライン加工が施され、上品な質感
  • 剛性が高く、長期間の使用でも歪みにくい

「K70 MAX」は、パームレストを装着しなくてもしっかりとした重量感(1.39kg)があるため、打鍵時の安定感が抜群です。

独自のデザインが施されたトップフレーム

「K70 MAX」のデザインは、従来のK70シリーズと比べても洗練されたデザインになっています。

特に、フレーム上部には独自のパターンが施されており、スタイリッシュな見た目になっています。

さらに、ボトムシェル(裏面)には半透明のプラスチック素材を採用し、ゲーミングデバイスらしいデザインを演出。

底面には、ケーブルをスムーズに配線できるケーブルマネジメント機能が搭載されているため、デスク周りを整理しやすくなっています。

メディアキーやボリュームローラーの利便性

「K70 MAX」は、フルサイズならではの強みとして、豊富なメディアキーを搭載しています。

メディアキーの特徴

  • ボリュームローラー:音量調整が素早くできる。
  • ミュートボタン:ワンタッチで音を消せる。
  • ライティング調整ボタン:RGBライティングの明るさを調整可能。
  • トーナメントスイッチ:特定のキーをロックし、競技向けの設定に切り替えられる。

特に、ボリュームローラーの操作感が非常に良く、滑らかで直感的な音量調整が可能です。

また、ミュートボタンの押し心地が独特で、しっかりとしたクリック感があり、誤操作を防ぎながら快適に使えます。

このように、「K70 MAX」はフルサイズならではの高い操作性を実現しつつ、ゲーマー向けの機能を充実させているのが特徴です。

「K70 MAX」の概要まとめ

CORSAIR 「K70 MAX」は、フルサイズキーボードの強みを最大限に活かしながら、ゲーマー向けの機能を多く搭載したモデルです。

フルサイズで多機能性を確保しつつ、ゲーマー向けの最適化が施されている
アルミニウムフレームの高級感と耐久性が魅力
豊富なメディアキーと直感的な操作性が強み

ただし、フルサイズ特有のデメリット(大きさ、マウス操作への影響)があるため、テンキーレスモデルを待つのも選択肢かもしれません。

 

CORSAIR 「K70 MAX」のキースイッチとタイピングの快適さ

K70 MAX イメージ画像
出典:CORSAIR公式

CORSAIR 「K70 MAX」の最大の特徴は、新開発の「CORSAIR MGX磁気スイッチ」 を採用している点です。

従来のメカニカルスイッチとは異なり、キーの押し込みを磁力で感知するリニアな動作が可能になっています。

ここでは、MGX磁気スイッチの特性・アクチュエーションポイントとラピッドトリガー・打鍵感やキーの安定性 について詳しく解説していきます。

CORSAIR MGX磁気スイッチの特性

「K70 MAX」に搭載されているMGX磁気スイッチは、ホール効果センサー を利用したリニアスイッチの一種です。

これは、最近のハイエンドゲーミングキーボードで採用されることが増えている磁気スイッチ(Magnetic Hall Effect Switch) に分類されます。

磁気スイッチのメリットは、以下の点が挙げられます。

物理的な接点がないため、摩耗が少なく耐久性が高い(1億回のキーストローク寿命)
押し込み具合を細かく調整でき、アクチュエーションポイントを変更可能
ラピッドトリガー機能に対応し、キーの戻り動作を即座に感知できる
滑らかで均一な押し心地(引っかかりがない)

MGXスイッチは、Wooting 60HEやRazer Huntsman V3 Pro に搭載されている磁気スイッチと同様の技術を使用しており、FPS向けに特化した超高速入力が可能です。

一方で、磁気スイッチ特有のデメリットとして、以下の点が挙げられます。

スイッチの個体差が若干大きい(アクチュエーションポイントの設定によっては、押し込み感が異なる場合がある)
メカニカルスイッチのような「カチッ」とした明確なクリック感がない(リニア特有の滑らかな押し心地)
設定によっては誤入力しやすくなる(特にアクチュエーションポイントを浅くした場合)

とはいえ、これらのデメリットはゲーム向けの調整を行うことでカバー可能です。

特に、ラピッドトリガー機能 の導入により、FPSプレイヤーにとっては非常に大きなメリットとなります。

アクチュエーションポイントとラピッドトリガー機能

「K70 MAX」では、アクチュエーションポイントとラピッドトリガーを細かく設定できるのが最大の特徴です。

アクチュエーションポイント調整

  • 調整範囲:0.4mm~3.6mm(0.1mm単位で設定可能)
  • 最短0.4mmの超高速入力に対応
  • 浅く設定すると反応速度が向上し、深く設定すると誤入力を防止できる

例えば、FPSやMOBAでは0.4mm~1.0mmの範囲に設定することで、超高速な反応を実現できます。

一方、タイピング用途では1.5mm~2.0mmの設定が適しているため、シーンに応じてカスタマイズ可能です。

ラピッドトリガー機能

  • キーの戻りを瞬時に検知し、即座にオフにする機能
  • キーの「押し込み量」に関わらず、離した瞬間にキー入力が解除される
  • 特にVALORANTなどのFPSゲームで重要視される

FPSでは、「キーを押しっぱなしにする時間」が短いほど有利になります。

特にVALORANTでは、ストッピング(キーを離して射撃精度を上げる動作)が重要 であり、ラピッドトリガーを活用することで、他のプレイヤーよりも速く正確な射撃が可能 になります。

また、「K70 MAX」ではキーごとにラピッドトリガーの感度を変更可能 です。

例えば、移動キー(WASD)はラピッドトリガーを有効にし、スペースキーやシフトキーは通常のアクチュエーションポイント設定にする、といったカスタマイズが可能になります。

このように、アクチュエーションポイントの細かい調整とラピッドトリガーの組み合わせにより、プレイヤーごとの最適な設定が可能 になっています。

打鍵感とキーの安定性

「K70 MAX」は、磁気スイッチならではのスムーズな打鍵感を提供しますが、一部のユーザーからはキーのグラつきが気になる という意見もあります。

打鍵感の特徴

メカニカルスイッチのような「カチカチ感」はなく、リニアな押し心地
キーの底打ち時の反響音が抑えられており、静音性が高い
内部フォーム(吸音材)が採用されており、不快なノイズが少ない

一方で、キーの横揺れ(グラつき)がやや大きい という指摘があります。

特に、大きなキー(スペースバーやシフトキー)は、スタビライザーの精度が完璧ではないため、わずかに左右に揺れることがあります。

とはいえ、実際の使用感としてはゲームプレイに影響するレベルではなく、慣れれば問題ない範囲 です。

また、キーキャップはPBTダブルショットキーキャップ を採用しており、耐久性も高いため、長期間使用しても摩耗しにくい 仕様になっています。

キースイッチとタイピングまとめ

「K70 MAX」のキースイッチとタイピング性能は、最新の磁気スイッチ技術を活用し、FPS向けに最適化された設計 になっています。

CORSAIR MGX磁気スイッチを採用し、超高速入力が可能
アクチュエーションポイントを0.4mm~3.6mmで調整でき、誤入力を防ぎながら最適化可能
ラピッドトリガー機能でFPSにおけるストッピング性能を向上
打鍵感はスムーズで、メカニカルスイッチよりも静音性が高い
キーのグラつきがやや気になるが、使用上は大きな問題にはならない

「K70 MAX」は、特にFPSゲーマー向けに最適化されたキーボードであり、ラピッドトリガー機能の精度も非常に高いレベルに仕上がっています。

一方で、メカニカルスイッチのクリック感を好むユーザーには、やや物足りなく感じる可能性もある でしょう。

 

CORSAIR 「K70 MAX」のゲームプレイでの使用感

K70 MAX イメージ画像
出典:CORSAIR公式

CORSAIR 「K70 MAX」は、ゲーミングキーボードとしての性能が極めて高いモデルです。

特に、ラピッドトリガー機能や8000Hzのポーリングレート により、FPSやバトルロイヤルゲームで優れた操作性を発揮します。

ここでは、「K70 MAX」のFPSゲームにおける実際の使用感・ポーリングレート8000Hzのメリット・ゲーミングキーボードとしての総合評価 を詳しく解説していきます。

VALORANTでのラピッドトリガーの精度検証

FPSゲーム、特にVALORANT のようなタイトルでは、「ストッピング(キーを離して素早く静止する動作)」が重要です。

ラピッドトリガー機能を活用すると、キーを離した瞬間にキャラクターの移動が停止し、射撃精度が向上 します。

ラピッドトリガーによるメリット

キーを離した瞬間に入力が切れるため、ストッピング動作がスムーズ
キーの再押下も即時反応するため、キャラの動きが機敏になる
高速な移動操作が求められるゲームでアドバンテージを得られる

実際にVALORANTでテストを行ったところ、以下のような違いを体感できました。

検証項目通常のメカニカルキーボードK70 MAX(ラピッドトリガー有効)
ストッピングの速さキーを押し込んでから離すまでの反応に遅延ありキーを離した瞬間に反応し、より正確な射撃が可能
移動操作のキビキビ感若干の遅延を感じるWASDの入力が非常にスムーズで細かい調整が可能
連打性能キーの戻り動作による遅れが発生連打時のレスポンスが非常に速い

ラピッドトリガー機能を最小値(0.1mm)に設定 すると、キーを少し浮かせただけで反応するため、VALORANTのようなタクティカルFPSでは確実に操作性が向上 します。

ただし、ラピッドトリガーはデフォルトではオフになっているため、CORSAIR iCUEソフトウェアでカスタマイズが必須 です。

また、キーを少しでも浮かせると入力が切れるため、慣れるまでは誤入力が発生する可能性があります。

ポーリングレート8000Hzの恩恵

「K70 MAX」のもう一つの大きな特徴が、ポーリングレート8000Hz対応 です。

一般的なゲーミングキーボードのポーリングレートは1000Hzですが、K70 MAXはその8倍の速度 でPCに入力信号を送信できます。

ポーリングレートとは?

ポーリングレートとは、1秒間に何回キーボードがPCに入力データを送信するか を示す数値です。数値が高いほど、キー入力の遅延が少なくなり、より速い反応速度を実現 できます。

ポーリングレート1回の入力遅延(理論値)
1000Hz1ms
4000Hz0.25ms
8000Hz0.125ms

ポーリングレート8000Hzでは、キー入力の遅延が最小限 になり、特に高速な操作を要求されるFPSやRTS、格闘ゲーム で有利になります。

8000Hzの実際の体感

キー入力が「押した瞬間に反映される」感覚が強い
ストッピング動作と組み合わせると、より素早い射撃が可能
動作がシームレスになり、キーボードの応答速度を最大限活かせる

しかし、ポーリングレート8000Hzには以下のデメリットもあります。

CPU負荷が増加し、PCのスペックによってはフレームレートに影響が出る
一般的な用途では違いを感じにくい(主にFPSゲーマー向け)
マウスも8000Hzに対応していないと、体感の違いが分かりにくい

特に、CPU使用率が高くなるため、ポーリングレート8000Hzをフル活用するには高性能なゲーミングPCが必要 です。

低スペックのPCでは、むしろフレームレートが落ちてしまう可能性があるため、設定で4000Hzや2000Hzに下げるのも選択肢です。

ゲーミングキーボードとしての総合評価

「K70 MAX」は、ゲーミング特化のキーボードとしてトップクラスの性能 を誇ります。

特に、FPSにおける操作の快適さやラピッドトリガー機能の正確性 は非常に優れており、競技レベルのゲーマーにも対応できるスペックです。

総合評価(ゲーム向け)

項目評価
ラピッドトリガーの精度★★★★★(最速の入力キャンセルが可能)
ポーリングレート8000Hzの恩恵★★★★☆(PCスペックによる影響あり)
キー入力のレスポンス★★★★★(圧倒的に高速)
フルサイズの利便性★★★☆☆(テンキーレスの方がFPSには向く)
マクロやメディアキーの充実度★★★★★(多機能で使いやすい)

「K70 MAX」は、FPSゲーマー向けに最適化されたゲーミングキーボード です。

ラピッドトリガー機能が精密に動作し、FPSでの操作性が向上
ポーリングレート8000Hz対応で、最速のキー入力が可能
フルサイズならではの多機能性(メディアキー・マクロキー)

一方で、フルサイズの大きさがデスク環境によっては邪魔になる ため、今後テンキーレス版の登場に期待したいところです。

スポンサーリンク

CORSAIR 「K70 MAX」を使用した私の体験談・レビュー

イメージ画像
※画像はイメージです

CORSAIR 「K70 MAX」を実際に使用してみて、その高性能さ使い勝手の良さを実感しました。

特に、FPSゲームでのパフォーマンス向上ラピッドトリガー機能の精度に驚かされました。

一方で、フルサイズキーボードならではのサイズ感の問題や、キーのグラつきなど、いくつか気になるポイントもありました。

ここでは、私が実際に使用して感じたことを、ゲームプレイ・タイピング・カスタマイズ・フルサイズの利便性と課題 の4つの観点から詳しくお伝えします。

FPSゲームでのパフォーマンス向上

私は主にVALORANTやAPEX LEGENDS などのFPSゲームをプレイしています。

これらのゲームでは、素早いストッピング(移動停止)や正確な移動操作 が勝敗を左右します。

「K70 MAX」を使用して感じたこと

ストッピング精度が圧倒的に向上(キーを離した瞬間にキャラが止まる)
移動のレスポンスが良く、細かい調整がしやすい(ラピッドトリガーの恩恵)
キーの押し込み量を調整できるため、個人に合った設定が可能
入力遅延を全く感じない(ポーリングレート8000Hzの恩恵)

例えば、VALORANTでは、射撃時に「キーを離すことでキャラが静止し、正確に弾を撃つ」ことが重要です。

通常のメカニカルキーボードでは、キーの押し込みが深いため、一瞬の遅れが生じます。

しかし、「K70 MAX」ではラピッドトリガーを活用することで、押し込みの深さに関係なく、指を離した瞬間に移動がキャンセルされます

これにより、敵よりも素早く射撃準備ができ、特に1対1の撃ち合いで有利になる場面が増えたと感じました。

タイピングの快適さと気になる点

「K70 MAX」は、FPS向けに最適化されたキーボードですが、日常的なタイピング にも十分対応できます。

ただし、一般的なメカニカルキーボードとは少し異なる打鍵感 であるため、慣れが必要だと感じました。

タイピングの良い点

キーの押し心地が滑らかで疲れにくい
アクチュエーションポイントを深めに設定すれば、誤入力が減る
打鍵音が比較的静かで、オフィスや配信環境でも使いやすい

気になる点

ラピッドトリガーを有効にすると、少し触れただけでキーが反応する
キーキャップのグラつきがやや気になる(特にスペースバーやシフトキー)
メカニカルスイッチの「カチッ」とした明確な押し心地を求める人には物足りない

私は仕事でのライティング作業でも「K70 MAX」を使用しましたが、ラピッドトリガーを有効にしたままだと誤入力が発生しやすいと感じました。

例えば、軽くキーに触れただけで意図せず入力されてしまうことがあったため、作業用とゲーム用で設定を分ける必要があると感じました。

カスタマイズの自由度とソフトウェアの使いやすさ

「K70 MAX」は、CORSAIR iCUEソフトウェア を使うことで、細かいカスタマイズ が可能です。

実際に使用してみたところ、以下のような点が優れていました。

アクチュエーションポイントを0.4mm~3.6mmの間で自由に設定できる
ラピッドトリガーの感度をキーごとに変更できる
キーのLEDライティングを詳細に調整可能
マクロ機能が充実していて、複雑な操作を登録できる

特に、キーごとにラピッドトリガーの設定を変更できる点は非常に便利でした。

例えば、FPSゲームでは移動キー(WASD)はラピッドトリガーを有効にし、他のキーは通常のアクチュエーションポイントを設定 することで、より快適なプレイ環境を構築できました。

一方で、以下のような気になる点もありました。

iCUEのインターフェースがやや複雑で、初心者には分かりにくい
設定の適用に少し時間がかかる(特にLEDエフェクト関連)
設定を間違えると、誤入力が増える可能性がある

設定を適切に行えば、非常に快適な使用感を実現できる のですが、初心者にとっては設定項目が多すぎて、どれをどう調整すればいいのか分かりにくい という印象を受けました。

フルサイズキーボードの利便性と課題

「K70 MAX」はフルサイズキーボードのため、多機能で利便性が高い反面、FPS用途ではサイズがデメリットになる場合もあると感じました。

テンキーがあるため、作業用途にも使いやすい
メディアキーやボリュームローラーが便利で、直感的な操作が可能
重さがあるため、安定してタイピングやゲームができる

しかし、FPSをプレイする際には、サイズの大きさがデメリット になることもありました。

マウスの動きに影響を与える(特にローセンシプレイヤーは注意)
デスクスペースを取るため、コンパクトな環境には不向き
持ち運びには適していない(重量約1.39kg)

個人的には、「K70 MAX」の機能性や打鍵感は気に入っているものの、FPS用途ではテンキーレスモデルがあればそちらを選びたいと感じました。

今後、TKL(テンキーレス)モデルや60%サイズのバリエーション が登場することに期待したいです。

使用してみた感想まとめ

CORSAIR 「K70 MAX」を実際に使用して感じたことは、以下の通りです。

ラピッドトリガー機能が優秀で、FPSの操作性が向上する
アクチュエーションポイントを細かく調整でき、個人に最適な設定が可能
打鍵感は滑らかで、長時間の使用でも疲れにくい
フルサイズならではの多機能性(テンキー・メディアキー)が魅力

一方で、
ラピッドトリガーの設定を誤ると誤入力が増える
キーのグラつきが若干気になる
FPS用途ではサイズが大きく、テンキーレスモデルの方が適しているかも

総合的に見ると、FPSゲーマーには最適なキーボード ですが、用途によってはコンパクトモデルを待つのも選択肢 です。

 

CORSAIR 「K70 MAX」に関するQ&A

イメージ画像
※画像はイメージです

ここでは、CORSAIR 「K70 MAX」に関して、よく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。

「K70 MAX」はどのようなゲーマーに向いていますか?

✅ 向いている人

  • FPSゲームをプレイする人(VALORANTなど)
  • ラピッドトリガー機能を活かして、より素早い操作を求める人
  • アクチュエーションポイントを細かくカスタマイズしたい人
  • ポーリングレート8000Hzを活かせる高性能ゲーミングPCを持っている人
  • フルサイズのキーボードを愛用していて、ゲームも作業も両立したい人

❌ 向いていない人

  • コンパクトなキーボードが欲しい人(テンキーレスや60%サイズが好きな人)
  • メカニカルスイッチの「カチッ」とした打鍵感を好む人
  • CPU負荷を抑えながらゲームをプレイしたい人(8000HzはCPU負荷がかかる)
  • 設定をあまり変更せず、シンプルなキーボードを求める人

「K70 MAX」のラピッドトリガー機能はどのように設定すればいいですか?

ラピッドトリガー機能はCORSAIR iCUEソフトウェアを使用してカスタマイズできます。

【設定手順】

  1. iCUEソフトウェアをダウンロードしてインストール
  2. キーボードを接続し、デバイス一覧から「K70 MAX」を選択
  3. 「キーの設定」から「ラピッドトリガー」を有効化
  4. キーごとに反応速度(0.1mm~1.0mm)を調整
  5. 設定を保存して適用

💡 おすすめの設定例(VALORANTの場合)

  • WASDキー:ラピッドトリガー最短(0.1mm) → ストッピング精度を向上
  • スペースキー:ラピッドトリガーなし → 誤入力防止
  • シフトキー(歩き操作):アクチュエーションポイント深め(2.0mm)

このようにキーごとに最適な設定を行うことで、快適な操作が可能になります。

ポーリングレート8000Hzはどのようなメリットがありますか?

ポーリングレート8000Hzは、キーボードが1秒間に8000回の信号をPCに送ることで、キー入力の遅延を最小限に抑える技術です。

【メリット】

キー入力の遅延が減少し、より速い反応速度を実現(理論値0.125ms)
FPSやRTSなど、素早い操作が必要なゲームで有利
ゲーミングマウスの8000Hz対応モデルと組み合わせると、より恩恵を感じられる

【デメリット】

CPU使用率が増加し、低スペックPCではフレームレートが低下する可能性
体感できる違いは1000Hzとの差がわずか(プロゲーマー向けの機能)
マウスが1000Hzのままだと、キーボードの違いを感じにくい

💡 結論:ポーリングレート8000Hzは、ハイスペックPCを持っているFPSゲーマー向けの機能。一般ユーザーは1000Hzでも十分!

「K70 MAX」は仕事用やタイピング用途にも向いていますか?

【タイピング用途としての評価】

キーの打鍵感がスムーズで、長時間の使用でも疲れにくい
アクチュエーションポイントを深めに設定すれば、誤入力が減る
PBTキーキャップ採用で、耐久性が高い

【仕事で使う際の注意点】

ラピッドトリガーを有効にしていると、少し触れただけで入力される → OFF推奨
フルサイズのため、デスクスペースを取る
メカニカルキーボードの「カチッ」というフィードバックがない(好みが分かれる)

💡 結論:設定次第ではタイピング用途にも適しているが、ラピッドトリガーはオフにした方が無難!

「K70 MAX」のライティング設定はどのように変更できますか?

「K70 MAX」は、iCUEソフトウェアを使用してライティングをカスタマイズ できます。

【設定方法】

  1. iCUEを起動し、「K70 MAX」を選択
  2. 「ライティング設定」タブを開く
  3. RGBエフェクト(ウェーブ・レインボー・パルスなど)を選択
  4. 色や明るさを調整
  5. カスタムプロファイルを作成して、好みのライティングを保存

💡 おすすめの設定

  • シンプルに使いたい → 単色モード(白 or 青)
  • ゲーミング環境に合わせたい → カラーサイクル or レインボーウェーブ
  • 目に優しくしたい → 暖色系(オレンジ・イエロー) & 明るさ50%以下

RGBライティングを最大限活用すれば、デスクの雰囲気を自由に変えられます!

テンキーレスモデルは発売される予定ですか?

現在のところ、K70 MAXのテンキーレス(TKL)モデルは発表されていません。しかし、CORSAIRのこれまでの製品展開を考えると、今後TKLモデルや60%サイズモデルが発売される可能性はあります。

💡 特にFPSゲーマーからの需要が高いため、テンキーレス版の登場に期待!

スポンサーリンク

CORSAIR 「K70 MAX」レビューのまとめ

イメージ画像
※画像はイメージです

CORSAIR 「K70 MAX」は、最先端の磁気スイッチとラピッドトリガーを搭載したゲーミングキーボード であり、FPSプレイヤーにとって非常に魅力的な製品です。

特に、VALORANTのような競技性の高いFPSゲーム をプレイする人には大きなメリットがあります。

しかし、フルサイズであることや、設定次第で扱いにくさを感じる部分もあるため、すべてのゲーマーに最適なキーボードとは言い切れない というのが正直なところです。

ここでは、「K70 MAX」の評価を総括し、どのような人におすすめなのか を明確にしていきます。

「K70 MAX」の総合評価

「K70 MAX」の特徴を、「ゲーム性能」「快適性」「カスタマイズ性」「サイズと携帯性」「価格」 の5つの観点から評価します。

項目評価コメント
ゲーム性能★★★★★ラピッドトリガー & 8000Hz対応でFPSに最適
快適性★★★★☆滑らかな打鍵感だが、キーのグラつきがやや気になる
カスタマイズ性★★★★★アクチュエーションポイント & ラピッドトリガーを個別調整可能
サイズと携帯性★★★☆☆フルサイズのため、デスクスペースを取る & 持ち運びには不向き
価格★★★★☆高機能だが、33,000円前後とゲーミングキーボードとしては高価

💡 結論:FPSプレイヤーにとっては最適なキーボードだが、コンパクトモデルを待つのもアリ!

「K70 MAX」が向いている人

「K70 MAX」を購入して後悔しないのは、次のようなユーザーです。

FPSゲーム(VALORANT、CS:GO、APEXなど)を本気でプレイしている人
ラピッドトリガー機能を活用し、最速の操作を求める人
ポーリングレート8000Hzの恩恵を活かせるハイスペックPCを持っている人
フルサイズの多機能キーボードが好きな人(テンキーやメディアキーを活用する人)
キーボードのカスタマイズ(キーごとのアクチュエーションポイント調整)を楽しめる人

「K70 MAX」が向いていない人

一方で、「K70 MAX」を購入すると後悔する可能性が高い のは、次のようなユーザーです。

コンパクトなキーボード(テンキーレスや60%サイズ)が欲しい人
メカニカルスイッチ特有の「カチッ」とした打鍵感が好きな人
PCスペックが低く、ポーリングレート8000Hzを活かせない人
設定をあまり変更せず、シンプルに使えるキーボードが欲しい人
マウスの可動域を広く確保したいローセンシFPSプレイヤー

💡 結論:テンキーレス版の登場を待つのも選択肢!

CORSAIR 「K70 MAX」レビューの総括

CORSAIR 「K70 MAX」は、最新の磁気スイッチとラピッドトリガー機能を搭載し、FPSゲーマー向けに特化した高性能キーボードです。

ポーリングレート8000Hzによる高速入力、キーごとのアクチュエーションポイント調整、PBTキーキャップやアルミニウムフレームの高級感あるデザインなど、細部までこだわり抜かれた仕様となっています。

特に、VALORANTなどの競技性の高いFPSゲームをプレイする人にとっては、大きなアドバンテージを得られるモデルでしょう。

一方で、フルサイズのためデスクスペースを取る点や、ラピッドトリガーの設定次第で誤入力が増える可能性があるなど、万人向けとは言い切れません。

また、ポーリングレート8000Hzを活かすには、ハイスペックなPC環境が必要になるため、設定を調整しながら最適なバランスを見つけることが重要です。

それでも、ゲーミングキーボードとしての完成度は非常に高く、FPSのパフォーマンスを極限まで引き上げたい人には、間違いなく魅力的な選択肢となるでしょう。

今後、テンキーレスや60%サイズのバリエーションが登場すれば、さらに幅広いユーザーに支持されるはずです。

最新技術を詰め込んだこの一台、あなたのゲーム体験を次のレベルへと引き上げてくれるかもしれません。

関連記事
よかったらシェアしてね!
目次