この記事は2023年に公開された内容です
audio-technica 「ATH-M50xSTS」シリーズは、オーディオ業界で定評のある「ATH-M50x」をベースに、ゲームや配信、ナレーション録音に最適化された新しいヘッドセットです。
この製品は、モニターヘッドホンの高い音質と、業務用マイクに匹敵するコンデンサーマイクを組み合わせた、まさに「プロフェッショナル仕様」と言える一品です。
2007年から250万台以上販売された「ATH-M50x」の実績を引き継ぎつつ、ゲーマーや配信者向けに設計されたこのシリーズは、発売当初から非常に高い注目を集めています。
その理由は、従来のヘッドセットにはない「録音可能なマイク音質」と、長時間使用しても快適な設計、さらにプロ仕様の接続オプションにあります。
特に、USBタイプとXLRタイプという2種類のモデルがラインナップされている点も、このヘッドセットの大きな特徴です。
USBモデルは手軽さと汎用性を重視しており、PCやPS5などのゲーム機と簡単に接続可能。
一方、XLRモデルはオーディオインターフェースとの組み合わせを想定しており、より高い音質を追求するユーザー向けの仕様です。
このレビューでは、「ATH-M50xSTS」シリーズの特徴や使い勝手、実際の使用感を詳しく掘り下げていきます。
どちらのモデルが自分に合っているか迷っている方や、このヘッドセットの購入を検討している方に役立つ情報をお届けします。


audio-technica 「ATH-M50xSTS」シリーズとは?

項目 | 仕様 |
---|---|
ヘッドホン部分 | |
ドライバーサイズ | 45mm ダイナミック型 |
周波数特性 | 15Hz~28kHz |
インピーダンス | 38Ω |
感度 | 99dB |
最大入力 | 1600mW |
ケーブル長 | 2m |
接続端子 | USBタイプ: USB-C、XLRタイプ: XLR(マイク)+ 3.5mmステレオミニプラグ(ヘッドホン) |
マイク部分 | |
タイプ | バックエレクトレットコンデンサーマイク |
ダイヤフラムサイズ | 16mm |
指向性 | 単一指向性 |
周波数特性 | 50Hz~20kHz |
感度 | -44.5 dB (0dB=1V/Pa, 1kHz) |
出力端子 | USB-C(USBタイプ), XLR(XLRタイプ) |
USBモデルの特長 | |
内蔵コンバーター | 高品質ADコンバーター |
サイドトーン機能 | 搭載 (オン/オフおよび音量調整可能) |
対応デバイス | PC, PS5, Macなど |
XLRモデルの特長 | |
対応機器 | オーディオインターフェース、ミキサー |
イヤーパッドとヘッドバンド | |
イヤーパッド素材 | メッシュと合皮のハイブリッド構造、メモリーフォーム |
ヘッドバンド素材 | クッション付き、耐久性の高いデザイン |
重量 | |
重量 | 約330g |
「ATH-M50xSTS」シリーズは、audio-technicaが誇る定番モニターヘッドホン「ATH-M50x」をベースに、プロ仕様のコンデンサーマイクを搭載した新しいタイプのヘッドセットです。
ゲーマーや配信者だけでなく、ナレーション録音やクリエイティブな作業をする人々に向けて設計されたこのモデルは、音質、マイク性能、快適性のすべてにおいて他のヘッドセットとは一線を画します。
モニターヘッドホンの進化型としての魅力
「ATH-M50x」は2007年に発売されて以来、世界中で250万台以上販売されてきた名機です。
その理由は、モニターヘッドホンらしいフラットな音質と高解像度を兼ね備えつつ、リスニング用途でも楽しめる絶妙なバランスにあります。
「ATH-M50xSTS」シリーズでは、この「ATH-M50x」の特徴を引き継ぎ、さらに進化させています。
ゲームや配信用途に最適化されたチューニングや快適なイヤーパッドの改良によって、長時間の使用でも疲れにくい設計となっています。
- 長時間快適に使用できるイヤーパッド: ゲーマーが長時間プレイすることを想定し、通気性のあるメッシュ素材とメモリーフォームを採用。合皮部分も適度に柔らかく、耳への圧迫感を軽減しています。
- 高い解像度とフラットな音質: ゲームだけでなく音楽や動画の編集にも対応するオールラウンドなサウンド設計。
画期的なコンデンサーマイクの搭載
「ATH-M50xSTS」シリーズで最も注目されるのは、大型のコンデンサーマイクが搭載されている点です。
従来のゲーミングヘッドセットのマイクは、ボイスチャット程度の用途を想定したおまけ的な存在でした。
しかし、このモデルのマイクは違います。
- 業務用レベルの音質: 「AT2020」シリーズと同じ技術を取り入れたマイクは、16mmの大型ダイヤフラムを搭載。これにより、高い感度と広い周波数帯域(50Hz〜20kHz)を実現し、プロフェッショナルな録音にも対応できます。
- 単一指向性設計: 口元の音を正確に拾い、周囲のノイズを抑制するため、クリアな音声が求められるゲーム配信やナレーション録音に最適です。
また、USBモデルでは内部に高品質なADコンバーターが搭載されており、マイク音質をさらに向上させています。
一方、XLRモデルは、使用するオーディオインターフェースの性能に依存するため、プロユーザーに向けた柔軟性の高い選択肢となっています。
USBタイプとXLRタイプの違い
「ATH-M50xSTS」シリーズは、用途やユーザーのニーズに合わせて以下の2つのモデルがラインナップされています。
- USBタイプ:
手軽に接続できるモデルで、PCやゲーム機(PS5など)と直接接続可能です。ADコンバーターが内蔵されており、接続するだけで高音質なマイク性能を発揮します。また、サイドトーン(自分の声をモニターできる機能)が付いているため、快適な通話や配信が可能です。 - XLRタイプ:
プロフェッショナルな環境向けに設計されたモデルで、オーディオインターフェースや高性能なミキサーと組み合わせて使用します。XLR接続により、インターフェースの質に応じて音質をさらに向上させることが可能です。また、スタジオ品質の録音を求めるナレーションやボイスオーバーの用途にも適しています。
それぞれのメリット:
- USBモデル: 手軽さと汎用性、手間のかからないセットアップ。
- XLRモデル: オーディオのプロフェッショナルや音質を極めたいユーザー向け。
このように、audio-technica 「ATH-M50xSTS」シリーズは、モニターヘッドホンの性能を基盤に、革新的なコンデンサーマイクを搭載し、USBとXLRという2つのモデルで幅広いユーザー層に対応するヘッドセットです。
audio-technica 「ATH-M50xSTS」シリーズのゲーマーや配信者向けの機能性

「ATH-M50xSTS」シリーズは、ゲーマーや配信者に向けた多くの特化した機能を備えています。
このヘッドセットは、音質、快適性、利便性のすべてを兼ね備え、プレイ中の集中力を高めたり、配信のクオリティを向上させるためのツールとして設計されています。
サイドトーンと長時間快適性
サイドトーン機能(USBモデルのみ)
USBモデルには、サイドトーン機能が搭載されており、自分の声をリアルタイムでモニタリングすることが可能です。
この機能は、配信やボイスチャット中にマイクの音量やトーンを把握するために非常に便利です。
- メリット: 自分の声が大きすぎたり小さすぎたりする問題を即座に調整でき、自然な会話が可能になります。
- 設定: サイドトーンのオン・オフや音量調整は、ヘッドセット自体で簡単に操作できるため、初心者でも手軽に使いこなせます。
長時間使用に最適なイヤーパッドとヘッドバンド
ゲーマーは1回のプレイ時間が長時間に及ぶことが多いため、快適性は重要な要素です
「ATH-M50xSTS」シリーズでは、これを徹底的に考慮した設計がされています。
- イヤーパッド: メッシュ素材とメモリーフォームを採用し、通気性とフィット感を両立。熱がこもりにくく、長時間の使用でも耳が痛くなりません。
- ヘッドバンド: 適度なクッション性があり、頭頂部への負担を軽減。クッション部分の硬さも絶妙で、しっかりと安定感を保ちながらも快適です。
FPSや音楽リスニングへの対応力
FPSゲームにおける定位感の高さ
「ATH-M50xSTS」シリーズのサウンド設計は、FPSのような音の定位感が求められるジャンルで特に威力を発揮します。
- 定位感の正確さ: モニターヘッドホンの特性を活かし、敵の足音や銃声の方向を正確に把握できます。これにより、競技性の高いゲームでのパフォーマンスが向上します。
- イヤーパッドの影響: 初期付属のメモリーフォームイヤーパッドは、定位感を強調するための工夫がされており、音の微妙なニュアンスを捉えやすい設計です。
音楽リスニングにも対応するフラット特性
「ATH-M50xSTS」シリーズの音質は、ゲーム専用に偏った設計ではなく、音楽鑑賞や動画視聴にも適しています。
- フラットな音質: 音の解像度が高く、高音から低音までバランスよく再現。特に低音域は適度に補強されており、EDMや現代音楽の再生にも適しています。
- 汎用性: ゲーム、映画、音楽、配信など、どんなジャンルでも対応できる万能型の音質が魅力です。
配信やナレーション録音への可能性
プロ仕様のコンデンサーマイクで高品質な音声配信
「ATH-M50xSTS」シリーズの最大の特徴である大型コンデンサーマイクは、配信者やナレーションを録音するクリエイターにとって理想的なツールです。
- 配信時のクリアな音質: マイクの感度が非常に高く、配信中でもリスナーにクリアで聞き取りやすい音声を届けられます。周囲の雑音を拾いにくい単一指向性マイクで、余計なノイズをカット。
- 録音の多用途性: ナレーションやポッドキャスト、ゲーム実況に最適で、スタジオクオリティの音声を家庭で実現できます。
USBタイプとXLRタイプの活用方法
用途に応じて、USBタイプとXLRタイプを使い分けることで、より柔軟な運用が可能です。
- USBタイプ: 配信初心者におすすめ。PCに直接接続するだけで、設定を簡単に行えます。
- XLRタイプ: プロフェッショナル向け。オーディオインターフェースを使用することで、さらに音質を向上させ、エコーやリバーブなどのエフェクトも自由に調整可能です。
配信や録音の利便性:
ヘッドセット型のマイクは、口元との距離が一定に保たれるため、バトルロイヤルゲームやアクションゲームなど、激しい動きが必要な状況でも安定した音質を維持できます。特に、フレンドとボイスチャットしながらプレイする際や、録音時に集中力を削がれることなく自然なトーンで話せる点が評価されています。
「ATH-M50xSTS」シリーズは、ゲーマーや配信者のニーズに応えた高性能なヘッドセットです。
優れたサウンドクオリティとマイク性能、快適な装着感が、長時間の使用やプロフェッショナルな配信環境で真価を発揮します。
audio-technica 「ATH-M50xSTS」シリーズの従来モデルとの比較

「ATH-M50xSTS」シリーズは、audio-technicaの名機「ATH-M50x」をベースにしたヘッドセットです。
ここでは、「ATH-M50x」との違いを中心に、他社製品や競合モデルとの比較も交えつつ、このシリーズがどのような改良を遂げたのか、具体的に解説します。
「ATH-M50x」との違いと改良点
「ATH-M50x」は、2007年に発売されて以来、モニターヘッドホンの定番として高い評価を受けてきました。
その優れた音質とフラットな音響特性が、多くのリスナーやクリエイターに支持されています。
一方、「ATH-M50xSTS」シリーズは、その設計を活かしつつ、ゲーマーや配信者向けの機能を強化しています。
主要な違いと改良点:
- コンデンサーマイクの搭載:
- 「ATH-M50xSTS」シリーズでは、大型のコンデンサーマイクが新たに搭載されています。このマイクは、audio-technicaの「AT2020」シリーズの技術を活用しており、プロフェッショナルレベルの録音性能を提供します。
- 一方、「ATH-M50x」にはマイク機能がなく、音声入力が必要な用途には別途マイクを用意する必要がありました。
- イヤーパッドの改良:
- 「ATH-M50xSTS」シリーズでは、ゲーマーや長時間使用を想定したメッシュ素材とメモリーフォームを採用。耳への負担を軽減し、通気性を向上させています。
- 「ATH-M50x」は合皮のイヤーパッドを採用しており、快適性はあるものの、長時間使用時の熱や蒸れが課題となることがありました。
- 接続オプションの追加:
- 「ATH-M50xSTS」シリーズは、USB接続タイプとXLR接続タイプの2モデルを展開しています。USBモデルは手軽に接続でき、XLRモデルはプロ仕様のオーディオインターフェースを使用することでさらなる音質向上が期待できます。
- 「ATH-M50x」は標準的な3.5mmプラグでの接続のみ対応しており、用途に応じた柔軟性は限定的でした。
- サウンドチューニング:
- 「ATH-M50xSTS」シリーズは、ゲーミングや配信を想定し、若干低音を強調するなど、汎用性を意識したチューニングが施されています。
- 「ATH-M50x」はフラットな特性を重視しており、音楽制作やリスニング用途に最適化されています。
他社製品との競合性
「ATH-M50xSTS」シリーズは、ゲーミングヘッドセットやプロ仕様のヘッドセット市場において、他社製品と比較しても際立った特長を持っています。
他社製品と比較した強み:
- ゼンハイザー 「HMD 27」
- 特徴: プロ仕様のヘッドセットで、放送局や実況で使用されることが多いモデル。優れたノイズキャンセリング性能と音質が特徴。
- 「ATH-M50xSTS」との比較: 「HMD 27」は価格が高く(10万円以上)手軽に入手できない一方、「ATH-M50xSTS」は手頃な価格帯でプロフェッショナルなマイク性能を提供します。
- ロジクール 「G PRO X」
- 特徴: ゲーミングに特化したヘッドセットで、Blue VO!CE技術を搭載し、クリアなマイク音質を実現。軽量で快適なデザイン。
- 「ATH-M50xSTS」との比較: 「G PRO X」はゲーミング特化型の音質ですが、「ATH-M50xSTS」はリスニングや配信にも適応できるオールラウンドな性能を持っています。
- HyperX 「Cloud II」
- 特徴: ゲーミングヘッドセットの定番で、手頃な価格と優れた快適性が魅力。
- 「ATH-M50xSTS」との比較: 「HyperX Cloud II」は価格が低い分、音質やマイク性能は「ATH-M50xSTS」に劣ります。プロフェッショナルな用途には適しません。
「ATH-M50xSTS」の評価ポイント
「ATH-M50xSTS」シリーズが特に評価される点を以下にまとめます。
- マイク音質:
業務用コンデンサーマイクに匹敵する品質は、配信者やナレーション録音に最適です。他のヘッドセットでは実現しにくいレベルの音声クオリティを提供します。 - 多用途性:
ゲーム、音楽リスニング、配信、ナレーション録音など、さまざまなシーンで活用できます。USBモデルとXLRモデルの選択肢も、多様なニーズに応えます。 - コストパフォーマンス:
約3万円の価格帯は、マイク単体やプロ仕様のオーディオ機器と比較すると手頃でありながら、非常に高い性能を持っています。 - ブランド信頼性:
audio-technicaの名機「ATH-M50x」をベースにしているため、音質と耐久性において確かな信頼があります。
「ATH-M50xSTS」シリーズは、従来のモニターヘッドホン「ATH-M50x」の長所を維持しながら、配信やゲーミングといった新たなニーズに対応する製品です。
他社製品にはないプロフェッショナルな音質とマイク性能を備えており、手頃な価格で入手可能な点でも強く推奨されるモデルです。
audio-technica 「ATH-M50xSTS」を使用した私の体験談・レビュー

audio-technica 「ATH-M50xSTS」シリーズを実際に使用してみて、従来のヘッドセットやモニターヘッドホンとは一線を画す性能と快適性に驚きました。
以下では、使用して感じたメリットや、ゲーマー・配信者としての視点からの感想を詳しくお伝えします。
マイク性能: スタジオ品質の録音が可能
「ATH-M50xSTS」のマイクは、audio-technicaの「AT2020」シリーズの技術を活用した16mmの大型コンデンサーマイクを搭載しています。
このマイク性能は、私が過去に使用していた一般的なゲーミングヘッドセットとは全く異なるレベルです。
- 驚くべき音質: 実際にゲーム配信やナレーション録音で使用してみたところ、声のクリアさや自然な音の質感に感動しました。視聴者からも「声が聞き取りやすい」と好評でした。
- 単一指向性の効果: 周囲の雑音をしっかりと抑え、口元の声だけを正確に拾ってくれるため、配信中にエアコンの音やキーボードの打鍵音がほとんど気になりませんでした。
- サイドトーンの利便性: USBモデルを使用した際、自分の声をリアルタイムで確認できたのは非常に便利でした。ボリューム調整もスムーズで、配信中のトラブルが大幅に減りました。
音質: ゲームと音楽の両立が可能
「ATH-M50xSTS」の音質は、元となる「ATH-M50x」の特性を引き継ぎながら、ゲームや配信に最適化されています。
- ゲームプレイでの定位感: FPSゲームでは、敵の足音や銃声の方向を正確に把握でき、戦略的なプレイが可能になりました。特にイヤーパッドの形状と素材が音の定位感を高めているのを実感しました。
- 音楽や映画の楽しみ: 音楽再生時にはフラットな特性と高い解像度が際立ちました。ジャンルを問わずバランス良く再生され、リスニング用途でも非常に満足しています。
快適性: 長時間でも疲れない設計
- イヤーパッド: ゲーム中に長時間使用しても、耳に熱がこもったり痛くなったりすることはほとんどありませんでした。メモリーフォーム素材が快適なフィット感を提供し、合皮とメッシュの組み合わせが通気性を確保しています。
- ヘッドバンド: クッションの硬さが絶妙で、頭頂部への圧迫感を感じることなく快適に装着できました。
USBモデルとXLRモデルの違いを体験
私が最初に試したのはUSBモデルで、その手軽さに感動しました。
PCやPS5に接続するだけで簡単に使用でき、配信やゲームに即対応できる点は大きなメリットです。
- USBモデル: 特にゲーム配信を主な用途とする場合、手軽さと音質のバランスが優れています。内部のADコンバーターによるクリアな音声は配信に最適でした。
- XLRモデル: プロフェッショナルな録音環境では、XLRモデルが真価を発揮します。私の場合、オーディオインターフェースを使用して音質をさらに向上させたところ、USBモデルと比べても一段階上のクリアさを実感しました。ただし、接続に関する知識や準備が必要なため、中・上級者向けといえます。
気になった点: 小さな課題
使用中に気になった点もいくつかありましたが、大きな問題ではありません。
- マイク重量: 大型マイクが搭載されているため、左側が少し重く感じました。ただし、しっかりとしたヘッドバンドのサポートで装着中に不快感はほとんどありませんでした。
- ボリューム調整の欠如: ヘッドセット本体やケーブルにボリューム調整機能がないため、音量調整はPCやオーディオインターフェース側で行う必要がありました。これに関しては音質重視の設計と理解しています。
総合評価: マイク音質重視のヘッドセットとして最高峰
「ATH-M50xSTS」シリーズは、単なるヘッドセットの枠を超えた高性能なツールです。
特に、プロレベルのマイク性能とヘッドホンとしての音質のバランスは他に類を見ないレベルで、配信者やゲーマー、クリエイターにとって理想的な選択肢といえるでしょう。
- 誰におすすめ?
- ゲーム配信を始めたい初心者(USBモデルがおすすめ)
- 本格的な録音やナレーション用途(XLRモデルがおすすめ)
- 長時間ゲームやリスニングをする方
audio-technica 「ATH-M50xSTS」シリーズに関するQ&A

audio-technica 「ATH-M50xSTS」シリーズに関して、よく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。
「ATH-M50xSTS」シリーズはどのような用途に向いていますか?
「ATH-M50xSTS」シリーズは、ゲーム配信、ナレーション録音、リモート会議、音楽リスニング、動画編集など、幅広い用途に対応しています。特に高品質なマイクとフラットな音質を求める配信者やクリエイターに最適です。
USBモデルとXLRモデルの違いは何ですか?
- USBモデル: 手軽に接続でき、PCやPS5などのデバイスに直接接続可能です。内部に高品質なADコンバーターが搭載されており、簡単に高音質を実現できます。サイドトーン機能も付いています。
- XLRモデル: プロフェッショナルなオーディオインターフェースやミキサーを使用することで、さらなる音質向上が可能です。録音スタジオやナレーション用途に向いています。
用途や環境に応じて選ぶのがおすすめです。
「ATH-M50xSTS」シリーズのマイク性能はどれくらい良いですか?
「ATH-M50xSTS」シリーズに搭載されているマイクは、audio-technicaの「AT2020」シリーズの技術を採用した16mmの大型コンデンサーマイクです。単一指向性で周囲のノイズを抑えながらクリアな音声を拾い、ナレーションや配信に最適な音質を提供します。他のゲーミングヘッドセットに比べ、音声の質は格段に高いです。
長時間の使用でも快適に使えますか?
イヤーパッドにはメッシュ素材とメモリーフォームを採用しており、通気性が良く、長時間の使用でも耳が痛くなりにくい設計です。また、ヘッドバンド部分も適度なクッション性があり、頭頂部への負担を軽減します。8時間以上のゲームや配信でも快適に使用できます。
他のゲーミングヘッドセットと何が違いますか?
一般的なゲーミングヘッドセットでは、マイクはおまけ程度の性能であることが多いですが、「ATH-M50xSTS」シリーズは業務用レベルのマイク性能を備えています。また、モニターヘッドホンとしての高い音質も特徴です。ゲームだけでなく、音楽鑑賞や録音、配信など多用途に対応できる点が大きな違いです。
FPSゲームに向いていますか?
「ATH-M50xSTS」シリーズは高い定位感を持っており、FPSゲームで重要な敵の足音や銃声の方向を正確に捉えることができます。さらに、クリアな音質がゲーム内の細かい音をリアルに再現します。
このヘッドセットを使う上での注意点はありますか?
以下の点に注意してください:
- ボリューム調整機能: ヘッドセット本体やケーブルにボリューム調整機能がないため、PCやオーディオインターフェースで音量を調整する必要があります。
- 重量感: マイク部分が大型のため、左側にやや重量を感じる場合があります。ただし、ヘッドバンドがその重量をしっかりサポートしています。
初心者でも使いこなせますか?
USBモデルは接続するだけで使用可能で、設定も簡単です。初めてのゲーミングヘッドセットや配信機材としてもおすすめです。一方で、XLRモデルはオーディオインターフェースやミキサーを使う必要があるため、多少の知識が必要です。
このヘッドセットは本当に買う価値がありますか?
価値は十分にあります。音質、マイク性能、快適性のバランスが非常に優れており、他の製品では得られないプロフェッショナルな体験を提供します。特に配信者やゲーマー、クリエイターにとっては、価格に見合う以上の満足感を得られる製品です。
これらのQ&Aを参考に、「ATH-M50xSTS」シリーズがどれだけ多機能で高品質なヘッドセットか、さらに理解を深めていただければ幸いです。
audio-technica 「ATH-M50xSTS」シリーズレビューのまとめ

audio-technica 「ATH-M50xSTS」シリーズは、audio-technicaの人気モニターヘッドホン「ATH-M50x」を基盤にしつつ、配信者やゲーマー向けに特化した機能を追加した、非常に完成度の高いヘッドセットです。
以下に、本記事のポイントを簡潔にまとめます。
「ATH-M50xSTS」シリーズの主な特徴
- 高音質ヘッドホン:
「ATH-M50x」のフラットで高解像度な音質をそのまま継承し、ゲームや音楽、動画編集など多用途で使えるサウンドを提供します。 - 業務用レベルのマイク性能:
「AT2020」シリーズの技術を応用した16mmの大型コンデンサーマイクを搭載し、配信や録音用途に最適。従来のゲーミングヘッドセットのマイクでは実現できないクリアでプロフェッショナルな音質を提供します。 - 用途に応じた2つのモデル:
- USBモデル: 簡単に接続でき、手軽に高音質なマイクとサウンドを楽しめるモデル。初心者や家庭用の配信環境に最適。
- XLRモデル: プロフェッショナルなオーディオ環境でさらなる音質向上を求めるユーザー向け。
- 快適性:
長時間の使用でも快適なメモリーフォームとメッシュ素材のイヤーパッドを採用。ゲームや作業中の疲労を軽減する設計。
他社製品との差別化
「ATH-M50xSTS」シリーズは、他社製品と比較して以下の点で優れています。
- 他のゲーミングヘッドセットではおまけ程度のマイク機能に対し、本モデルはプロ仕様のコンデンサーマイクを搭載。配信や録音でも十分通用する音質を実現。
- ゼンハイザーのような高価格なプロヘッドセットに匹敵する性能を持ちながら、より手頃な価格で購入可能。
- ゲームだけでなく、音楽リスニングやナレーション録音など幅広い用途で使える汎用性。
メリットとデメリット
メリット:
- プロフェッショナルな音質とマイク性能。
- 長時間快適に使用できる設計。
- USB/XLRの2モデル展開で用途に応じた選択肢がある。
- コストパフォーマンスが高い。
デメリット:
- ヘッドセット本体にボリューム調整機能がないため、設定には外部デバイスの使用が必要。
- 左側に搭載された大型マイクにより若干の重量感を感じることがある。
こんな人におすすめ
「ATH-M50xSTS」シリーズは、以下のようなニーズを持つ方に最適です。
- ゲーム配信初心者:
手軽に接続できるUSBモデルは、初めての配信環境を整えたい方におすすめです。PS5やPCに直接接続でき、すぐに使い始められます。 - プロフェッショナルな録音環境が必要な方:
XLRモデルは、オーディオインターフェースと組み合わせることでさらなる音質向上を実現。ナレーションやボイスオーバー用途に最適です。 - 長時間の使用でも快適さを重視する方:
快適なイヤーパッドと軽量設計により、8時間以上のゲームプレイや作業にも対応できます。
audio-technica 「ATH-M50xSTS」シリーズレビューの総括
audio-technica 「ATH-M50xSTS」シリーズは、プロ仕様の音質とマイク性能を兼ね備えた、配信者やゲーマー向けの革新的なヘッドセットです。
元となる「ATH-M50x」の高音質を維持しながら、業務用レベルのコンデンサーマイクを搭載し、ゲーム配信やナレーション録音に最適化されています。
USBモデルの手軽さとXLRモデルのプロフェッショナル性という選択肢により、初心者から上級者まで幅広いニーズに応えます。
快適な装着感と優れたコストパフォーマンスを備えたこのヘッドセットは、クリエイターやゲーマーにとって「唯一無二」の選択肢といえるでしょう。
この記事を読んで興味を持った方は、ぜひ自分の用途に合ったモデルを選び、この新しいヘッドセットの性能を体験してみてください。


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