MelGeek 「MADE68 Air」は、近年注目が高まっている磁気スイッチ×ロープロファイルというトレンドを取り入れた革新的なメカニカルキーボードです。
この製品は、ゲーミング用途において重要視されるラピッドトリガー対応や0.01mm単位の精密な入力検知、8000Hzポーリングレートといった最先端のスペックを持ちながら、薄型軽量設計で持ち運びやすさも兼ね備えています。
さらに、搭載スイッチであるTTC KOM Miniは、通常のKOMスイッチのフィーリングを踏襲しつつ、ロープロファイル化によってキーストロークを2.8mmに短縮。
これにより、素早い入力と繊細な反応を両立し、FPSなどの競技性の高いタイトルでも性能を発揮します。
一方で、ただスペックを並べただけの製品ではありません。
外観や操作感、そしてWebベースのドライバによるカスタマイズ性など、日常使用からハードなゲームプレイまで幅広いユーザー層に訴求するバランス感覚が光ります。
また、価格面においても約23,000円という良心的な設定で、高性能・高品質・コストパフォーマンスをすべて実現した注目モデルです。
この記事では、このMelGeek 「MADE68 Air」について、スペックや打鍵感、カスタマイズ機能、競合製品との違いなど、さまざまな角度からレビューしていきます。
これからロープロファイルキーボードを選ぼうと考えている方、あるいは磁気スイッチに興味のある方にとって、購入判断の一助となる内容をお届けします。

MelGeek 「MADE68 Air」の基本仕様と特徴

MelGeek 「MADE68 Air」は、ロープロファイル設計と磁気スイッチ搭載を組み合わせた、非常に珍しいキーボードです。
ラピッドトリガー対応や8000Hzのポーリングレートなど、プロレベルのスペックを搭載していながら、日常使いにも耐えうる高いビルドクオリティを誇ります。
ここでは、ハードウェア面からソフトウェアの機能に至るまで、「MADE68 Air」の基礎となる特徴を整理して紹介します。
ロープロファイル設計とその利点
- 高さを抑えた本体構造
従来モデルよりもスリムな形状で、本体の厚みが大幅に減少。タイピング時の手首の疲れを軽減。 - キーストロークは2.8mm
浅いキーストロークにより、キー入力までの距離が短く、より俊敏な操作が可能になります。 - 重量:約630g
アルミニウム合金プレートとプラスチックケースを組み合わせ、剛性と携帯性を両立。 - トラベル距離の短さ=指の動きと画面上の反応の一致
キャラクター操作やリニアな動作の同期感が増し、没入感が高まる設計です。
TTC KOM Miniスイッチの性能と特徴
TTC KOM Miniは、初搭載されたロープロファイル磁気スイッチで、従来のKOMの特性を活かしつつ、薄型構造に最適化されています。
項目 | 内容 |
---|---|
スイッチタイプ | 磁気スイッチ(TTC KOM Mini) |
キーストローク | 2.8mm |
作動荷重 | 約34gf(軽め) |
アクチュエーションポイント | 0.1〜2.8mmで調整可能 |
ラピッドトリガー精度 | 0.01mm刻みで設定可能(Press/Release共) |
打鍵音 | カチカチとした高音系(やや大きめ) |
軸ブレ | 少なく、フィーリングはスムーズで良好 |
- 指への負担を軽減し、長時間のゲームプレイでも快適。
- 軸中央ではなく側面に配置された磁石により、薄型設計でも性能を確保。
- ルブ処理済みスタビライザーによる、滑らかなスペースバーの打鍵。
高いポーリングレートと低レイテンシーによる優位性
「MADE68 Air」は、極限まで反応速度を追求した仕様を持っています。
項目 | 数値(仕様) | 備考 |
---|---|---|
ポーリングレート | 最大8000Hz | 1秒間に最大8000回の信号送信が可能 |
入力遅延(レイテンシ) | 最小0.125ms | 極めて低く、競技用キーボードと同等水準 |
入力方式 | ラピッドトリガー対応 | 0.01mmの入力位置変更に即時反応 |
同時押し認識(NKRO) | フル対応 | 全キー同時押し可能 |
- FPSやアクションゲームなど、素早い入力が要求される場面で優位。
- ソフトウェアとの連携で詳細な調整が可能な点も特徴的。
その他の注目ポイント
- デザイン面の魅力:ドットフォントのPBTキーキャップ、曇りガラス調のLight Box、上品なマット仕上げなど、個性的かつ洗練された外観。
- 接続と拡張性:Type-Cポート搭載、2段階チルトスタンド。
- Webドライバー対応:プロファイル切替やLEDカスタマイズ、マクロ、QRT、Snap Tapなど多彩な機能をブラウザ上で直感的に操作可能。
MelGeek 「MADE68 Air」の打鍵感とビルドクオリティの評価

打鍵感・打鍵音の印象とスイッチ構造の影響
TTC KOM Miniスイッチの打鍵感は、ロープロファイルながら明確なクリック感と高めの打鍵音が特徴です。
- 打鍵感の特徴
ストロークが2.8mmと短いため、軽快で素早い入力が可能。スイッチの構造上、軸ブレが少なく滑らかな押下感を実現。 - 音の傾向
KOM系スイッチの特性で、やや高めのカチャカチャ音が出やすい傾向があります。ただし、スペースバーなど大型キーは内部のフォーム材によって響きが抑えられており上品な音に。 - フィードバック
スイッチ内部のルブ処理や磁石配置の工夫により、底打ち時の衝撃が少なく、スムーズな反発感があります。
評価項目 | 内容 |
---|---|
打鍵感 | スムーズで剛性が高く、応答性に優れる |
打鍵音 | 高音系で響きやすいが、スペースバーは静音寄り |
軸の安定性 | 非常に高い(軸ブレは少ない) |
ストロークの浅さ | 入力までの動作距離が短く、反応が早い |
アルミニウム合金プレートと一体構造のメリット
MelGeek 「MADE68 Air」は「インテグレーテッドマウント構造」を採用しています。
これはトップケースとプレートを一体化させた設計で、打鍵時の剛性や安定性に大きく寄与します。
- 剛性の高さ:アルミニウム合金トッププレートを用いることで、打鍵時のたわみがほとんどなく、均一な押下感を実現。
- 振動吸収構造:プレートの下には「Plate Foam(吸音材)」や「Switch Pad」が配置されており、底打ち音や反響音を効果的に抑制。
- 共振の抑制:理論上は共振しやすい構造だが、実際の使用では気にならないレベルまで調整済み。
構造要素 | 内容 |
---|---|
トッププレート | アルミ合金(剛性・質感・打鍵安定性に貢献) |
マウント構造 | ケースと一体化(インテグレーテッド) |
振動吸収素材 | Plate Foam、Switch Pad |
共振対策 | 実用上問題なし(高品質な内部構造) |
キーキャップとライトボックスのデザイン性
外観においても「MADE68 Air」は高いビジュアル完成度を誇ります。
とくにキーキャップとライトボックスが大きな存在感を放っています。
キーキャップの特徴:
- 素材:PBT(テカリに強く、耐久性が高い)
- 厚さ:1.57mm(ロープロファイルとしては厚め)
- フォント:ドット調(レトロで個性的)
- 表面形状:くぼみあり(指が自然と収まるフィット感)
ライトボックスの特徴:
- 曇りガラス調のPC素材で、柔らかく光を拡散。
- RGB LED対応、背面ライティングが外観にインパクトと高級感をプラス。
- 指紋がつきにくい素材設計で実用性も考慮。
デザイン要素 | 内容 |
---|---|
キーキャップ素材 | PBT(耐久性・打感・見た目) |
キーキャップ形状 | 天面がくぼんでいて指なじみが良い |
LEDライティング | 背面+キーキャップ側にRGB、個別設定可能 |
ライトボックス効果 | 光を柔らかく拡散、上品な照明表現 |
総じて、MelGeek 「MADE68 Air」は打鍵体験・構造の完成度・ビジュアルの美しさがしっかりと両立されており、競技ゲーミングと日常利用の双方に適した高品質モデルであると言えます。
MelGeek 「MADE68 Air」のソフトウェアとカスタマイズ機能

Webドライバーの利便性とUI
「MADE68 Air」では、インストール不要のWebベースソフトウェアが用意されており、ブラウザ上で各種設定が可能です。
主な利便性:
- インストール不要:OSを問わずブラウザで操作可能(ただし日本語非対応)
- UIが直感的で分かりやすい:アイコン・タブ切替で迷いなく操作できる
- ファームウェアの更新もブラウザで完結
- プロファイルは3種類まで保存可能、物理スイッチで即時切替が可能
メインタブ構成:
タブ名 | 内容概要 |
---|---|
Lighting | RGB設定(Backlight、Box Light) |
Keymap | キーマッピング、レイヤー構成、FNキー変更等 |
Super Key | 高度な入力カスタム(DKS、マクロ、QRT等) |
Rapid Trigger | RT、アクチュエーションポイント、デッドゾーン調整 |
Setting | NKRO、スリープ時間、ファーム更新等 |
ラピッドトリガーやDKSなど多彩な入力機能
「MADE68 Air」は単なるキー配置変更だけでなく、高次元な入力機能の追加や操作の最適化が可能です。
主な機能:
機能名 | 概要 |
---|---|
Rapid Trigger | 押下・離上の両方でアクチュエーションを0.01mm単位で設定可能 |
DKS(Dynamic Keystroke) | 1キーで最大4段階の押し込み深度に応じて異なる入力が可能(例:Aキー → A・B・C・D) |
Macro | 一連の入力操作を記録・再生(コンボ入力や定型文に活用) |
Snap Tap | 複数キーの同時押しにおいて、最後に押されたキーを優先して入力 |
QRT(Quick Reactive Tap) | 1キー入力後に別のキー入力を自動で行う(例:A → 自動でD入力) |
Shortcut | 特定キーに機能割り当て(Winキー無効化、ミュートなど) |
これらの機能は特にストッピング・キャラコン・エイム補助などに活用でき、FPS・MOBA系のパフォーマンスに直結します。
プロファイル切替やライト調整機能の実用性
プロファイルや照明も柔軟に制御可能で、ゲーム/作業/タイピングのモードを即座に切り替えられる点が大きな利点です。
プロファイル関連:
- 物理スイッチで切替:本体左上のトグルスイッチでプロファイル1~3を即時変更
- プロファイルごとにキーマップ・ライティング・RT設定などを保存可能
ライティング関連:
項目 | 説明 |
---|---|
RGB制御 | FN + C(カラー変更)、FN + X(エフェクト変更) |
Backlight調整 | 各キーの照明エフェクト(波紋、固定、レインボーなど) |
Box Light調整 | 背面のライトボックスの色調整(プリセット or 手動) |
明るさ設定 | 最大値60だが36以下推奨(安定性のため) |
素材の工夫 | 曇りガラス調のPC素材で光を柔らかく拡散・指紋も目立ちにくい |
総合評価:ソフトウェア機能
評価軸 | 内容 |
---|---|
UI・操作性 | 直感的で使いやすい、物理スイッチとの連携も良好 |
機能の幅広さ | DKS・RT・QRTなど競技向けに最適化された多機能性 |
プロファイル管理 | 切替が簡単で用途別に活用可能 |
RGBカスタマイズ | ビジュアル面の個性を出しやすい |
設定精度 | 0.01mm単位での入力制御が可能という異次元の調整幅 |
ソフトウェア面での完成度は非常に高く、他社製ロープロファイルキーボードと比較しても圧倒的な自由度を誇ります。
単に「光る・マップできる」だけではなく、プレイスタイルを支える入力設計ができる点が大きな強みです。
MelGeek 「MADE68 Air」を使用した私の体験談・レビュー

FPSゲームでのパフォーマンス検証
使用タイトル例:VALORANT、Apex Legends
- 初期設定ではアクチュエーションポイントを0.1mm、ラピッドトリガーも最小設定で開始。
- 想像以上に反応が早く、キーに指が“触れた”だけで入力される状態になり、誤作動が頻発。
- 最終的には「アクチュエーションポイント:0.2〜0.3mm」、「RTリリース:0.05mm」あたりが最もバランスが良かった。
効果が顕著だった場面:
操作 | 体感した効果 |
---|---|
着地ストッピング(A→D) | キーを離した直後に即座に移動停止。エイムのズレが減った。 |
ストレイフ(AD連打) | キー移動幅が小さいため連打が効率的になり、リズムが取りやすくなった。 |
リコイル制御中の微調整 | ゆっくり押しても途中で反応してくれるので、フリック+制御の両立がしやすい。 |
※ラピッドトリガーは「押下/離上で独立してON/OFF判定」されるため、FPSとの相性が抜群。
日常のタイピング作業での使い勝手
使用シーン:執筆、メール対応、コード入力
- ロープロファイルによりホームポジションからの浮きが少なく、指を置いたままタイピングが可能。
- キーストロークが浅いため、高速入力においては物理的移動量が少ない=指の疲れが軽減。
- ただし、音は「カチャカチャ」系で耳につきやすく、静音を求める環境にはやや不向き。
作業効率に関する印象:
項目 | 評価 |
---|---|
指の疲労感 | 明らかに軽減(1日5000文字以上入力でも疲れにくい) |
誤入力頻度 | アクチュエーションを浅くしすぎると誤入力増加。0.3mmで安定 |
音の抑制 | 通常キーは響くが、スペースバーやエンターはフォーム材で静か |
カスタマイズ機能の実用性とゲーム操作への応用
設定を活用してできたこと:
- QRT(Quick Reactive Tap)を使い、Aキーのあとに自動でDを入力する設定を作成 → ストッピングが完璧に。
- DKS(Dynamic Keystroke)を利用して、軽いタップ→ジャンプ、深く押す→しゃがみなど、1キーで複数動作を実現。
- Macro機能では、VALORANTのチャット定型文を割り当てて、1キーで瞬時に入力。
設定例:
機能名 | 割り当てたキー | 内容 |
---|---|---|
QRT | A/D | 反対方向への自動移動キー入力 |
DKS | Shift | 軽く押す:歩き、深く押す:ダッシュ |
Macro | F1 | 挨拶チャット |
携帯性とデザイン面での満足度
- サイズは65%配列なのでテンキーレスよりさらにコンパクト。
- 重量は約630gとアルミ合金としては軽量部類。
- ノートPCと一緒に持ち運び、出先の作業でも問題なく使用可能。
見た目と質感に関して:
- アルミ天板+マット加工された背面ライトボックスが映え、見た目の高級感は非常に高い。
- ドットフォントとくぼみ形状のPBTキーキャップは、レトロとモダンを融合した個性的デザイン。
- 照明の拡散具合も柔らかく、作業環境の雰囲気を壊さないのも好印象。
総評(体験を通してわかったこと)
- 操作の正確性・速度向上を実感できた唯一のロープロファイル磁気キーボード。
- FPSゲームでの細かな操作が安定する点は、エントリーから競技志向のプレイヤーまで広く推奨できる。
- 打鍵音や浅いストロークの好みは分かれるが、それを補って余りある設定自由度と実用性。
MelGeek 「MADE68 Air」に関するQ&A

「MADE68 Air」は日本語配列に対応していますか?
本モデルは英語配列(US配列)専用です。日本語配列に慣れている方には少し慣れが必要ですが、キーキャップの視認性や配置は整っており、用途によっては十分に対応可能です。
ラピッドトリガーの調整は初心者でも使いこなせますか?
初期設定のままでも使用できますが、反応が非常に速いため、誤入力が気になる場合は調整が推奨されます。WebドライバのUIは直感的で、アクチュエーションポイントやRT設定もスライダーで調整できるため、初心者でも十分扱える設計です。
打鍵音は静かですか?
スイッチ構造の特性上、やや高めの打鍵音が出やすい傾向にあります。特にKOMスイッチは「カチカチ」とした音が強調されるため、静音環境では配慮が必要です。ただし、スペースバーなど大型キーには吸音フォームがあり、一定の静音性は確保されています。
競合製品と比べての強みは何ですか?
以下の点が「MADE68 Air」の主な強みです:
- 0.01mm刻みの入力調整が可能な高精度な磁気スイッチ
- 8000Hzポーリングレートと0.125msの超低レイテンシー
- カスタマイズ性が極めて高く、Webで完結するソフトウェア
- 価格が抑えられており、コストパフォーマンスが高い
同クラスのロープロファイル製品でこれほど設定幅が広いものは現状ほとんど存在しません。
ゲーム以外の用途にも適していますか?
浅いキーストロークと高い剛性、安定感のあるタイピングフィーリングにより、文章作成やコーディング、日常使用にも適しています。ただし、音が気になる場合は利用環境に配慮する必要があります。
モバイル環境でも使えますか?
本体重量は約630gと軽量で、サイズも65%レイアウトとコンパクト。USB-C接続が可能なデバイスであれば、ノートPCやタブレットとも併用可能です。出先でゲームや作業をしたいユーザーにもおすすめです。
キースイッチの感触は他の磁気スイッチとどう違いますか?
TTC KOM Miniは、底打ち感が明確で、やや高めの打鍵音が特徴です。他の磁気スイッチ(例:Gateron Magnetic)と比べると、押下時の“ストンと落ちる”フィーリングがやや強く、機械的な手応えを感じやすい設計です。
初期設定でもすぐ使えますか?調整は必須ですか?
初期設定でも使用は可能ですが、キー感度が非常に高いため誤入力が起きやすい場合があります。特にアクチュエーションポイントやラピッドトリガー設定は、使用目的に応じて調整することで快適性が大きく向上します。
ラピッドトリガーは通常のメカニカルキーボードとどう違うのですか?
通常のメカニカルスイッチは「一定の深さで入力され、離した瞬間ではなくある程度戻した時に解除される」仕様です。一方ラピッドトリガーは、押し始め・離し始めで即座にON/OFFが切り替わるため、連打・反転動作・ストッピングなどが圧倒的に速くなります。
Webドライバはオフラインでも使えますか?
現状、Webドライバはブラウザベースのオンライン仕様となっており、基本的にインターネット接続が必要です。ただし、一度設定を保存すれば、本体メモリ内のプロファイルで動作可能なため、以降はオフラインでも問題ありません。
日本語に対応していないことで困ることはありますか?
UIは英語表記のみですが、アイコンや表記が分かりやすく、設定項目も視覚的に把握できるよう工夫されています。基本的な英単語(Light、Macro、Profileなど)がなんとなく分かれば、英語に不慣れでも大きな問題はありません。
MelGeek 「MADE68 Air」レビューのまとめ

MelGeek 「MADE68 Air」は、「磁気スイッチ×ロープロファイル×ラピッドトリガー」という3要素を高次元で融合させた、数少ないキーボードのひとつです。
これまで、磁気スイッチはフルサイズやハイプロファイルモデルに搭載されることが多く、薄型軽量なモデルでは採用例があまりありませんでした。
つまり本機は、「ロープロファイルでもRT性能と応答性を犠牲にしない」という、従来の常識を打ち破る存在です。
▍スペックと設計思想の両立
項目 | 詳細内容 |
---|---|
アクチュエーション範囲 | 0.1mm~2.8mmで調整可能、最小0.01mm刻みで設定できる精度は現行製品でもトップ級 |
ラピッドトリガー | Press / Release それぞれを独立して設定可能、ゲーム向けカスタムに最適 |
ポーリングレート | 8000Hz対応で、0.125msの極低レイテンシー(通常のゲーミングKBの約8倍の更新頻度) |
構造と素材 | アルミ合金トッププレート+マット加工ライトボックスで高級感・堅牢性を両立 |
カスタマイズ性 | WebドライバによるRT調整・Macro・QRT・DKS・RGB制御など、非常に幅広い機能を装備 |
▍実際に使用して感じた「強み」と「惜しい点」
✅ 強み
- 驚くほど俊敏な反応速度と微細な入力制御
→ FPSやMOBAなど、0.1秒の入力判断が勝敗を分けるゲームに強力な武器 - ストロークの浅さが生む、タイピングと操作の快適さ
→ 手首の角度が浅くなり、疲れにくく、長時間使用に向いている - 視覚的に映える美しい外観とビルドクオリティ
→ アルミ素材とLEDの光り方、質感のバランスが絶妙 - Webベースで高機能なカスタマイズ
→ QRTやDKSなど、プロレベルの操作設定が簡単に可能 - 価格以上の性能と完成度
→ 競合モデルと比べて約20〜30%低価格でありながら性能は同等以上
⚠ 惜しいと感じた点
- 打鍵音がやや高く、静音環境では気になる場合がある
→ 特にKOM Miniの特徴である高音のクリック感が顕著 - Webドライバが英語表記のみ
→ 基本的な操作は直感的だが、英語に不慣れなユーザーには最初の壁がある - Bluetoothや無線接続には非対応
→ 完全有線仕様であるため、無線環境で使いたい人には不向き
▍この製品が向いているユーザー層
ユーザータイプ | 適している理由 |
---|---|
FPS・VALORANTなどの競技ゲーマー | 高精度ラピッドトリガーと微細入力により、ストッピング・キャラコン・反射動作が安定 |
プロ・セミプロストリーマー | 高い打鍵性能と見栄えのする外観で、画面映え&パフォーマンスを両立 |
モバイル作業・タイパー | 薄型・軽量かつストロークが浅いため、持ち運びや長時間使用でも疲れにくい |
カスタマイズ重視の上級者 | Web UI上であらゆるキー設定が可能。Macroや複雑な割り当てに柔軟対応 |
▍MelGeek 「MADE68 Air」レビューの総括
MelGeek 「MADE68 Air」は、最新の磁気スイッチ技術をロープロファイル設計に巧みに融合させた、非常に完成度の高いキーボードです。
従来、薄型設計と高精度なラピッドトリガーの両立は難しいとされてきましたが、本機はその常識を覆し、0.01mm単位の入力制御や8000Hzポーリングレートといった競技志向のスペックを実現しています。
加えて、アルミ合金のプレート構造や曇りガラス風のライトボックスによって、外観にも高級感があり、所有欲を満たす美しさも備えています。
Webドライバによる柔軟なキー設定、プロファイル切替、カスタムRGB制御などの実用機能も充実しており、ゲーム用途だけでなく日常使いやクリエイティブ作業にも適した設計です。
若干の打鍵音の大きさや英語UIといった注意点こそあるものの、価格以上の体験価値が得られる点は間違いありません。
高性能・高感度・高品質、そして高コスパ――この「MADE68 Air」一台に詰め込まれたMelGeekのこだわりは、きっとあなたのキーボード選びに一石を投じてくれるはずです。

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