超軽量ワイヤレスマウスの市場において、G-Wolvesは常にユニークなアプローチで注目を集めてきました。その最新ラインナップのひとつがG-Wolves 「HTX Mini」です。
近年、つまみ持ちやつかみ持ちに最適化された軽量マウスの需要が高まる中、このモデルは特に“とにかく軽くて小さい”というニーズに対して強烈な個性を放っています。
「HTX Mini」は、その名の通り「HTX」の小型モデルとして設計されていますが、単にサイズを縮めただけのプロダクトではありません。
全長を大胆に短縮しつつ、フロント部分を極端にロープロファイル化することで、今までにない操作性やフィーリングを追求しています。
手の小さなユーザーや、極端なつまみ持ちスタイルを好むゲーマーにとっては、まさに“唯一無二”と言っても過言ではないスペックを誇ります。
また、搭載されているセンサーはPixArtのPAW3395。
最新ではないものの、その性能は非常に優秀で、8000Hzの高ポーリングレートにも対応しています。
加えて、ドライバーソフトウェアはWebブラウザから操作可能な「Webドライバー」を採用しており、利便性にも配慮されています。
この記事では、「HTX Mini」の外観や構造、使用感、設定の柔軟性に至るまで、あらゆる角度からその魅力を掘り下げていきます。
ゲーミングマウスに“軽さ”と“ミニマルさ”を求めるすべてのユーザーに向けて、「HTX Mini」がどのような存在価値を持つのかを丁寧に解説していきます。

G-Wolves 「HTX Mini」の基本情報

G-Wolves 「HTX Mini」は、これまでの超軽量マウス市場に一石を投じるユニークなコンセプトモデルです。
ただ軽いだけではなく、極小サイズながらも高い操作性とビルドクオリティを両立させた製品となっており、手の小さいユーザーや指先操作を重視するプレイヤーに新たな選択肢を提供しています。
特徴的なサイズとシェイプ
「HTX Mini」の最大の特徴は、その極端に小型なサイズ感です。
特につまみ持ちスタイルに特化しており、フロントの高さが非常に低く設計されている点が他のモデルとは一線を画しています。
項目 | スペック |
---|---|
本体サイズ | 約109 × 60 × 35 mm |
重量 | 約26.9g |
形状 | 左右対称・ロープロファイル(前低後高) |
グリップ推奨 | つまみ持ち・(小さな手なら)つかみ持ち対応 |
- 全長が非常に短いため、手のひらとマウス本体との間に大きなスペースが生まれ、指先操作がしやすい。
- フロント側が極端に低いことで、センサー位置と手の感覚が近づき、微細な操作に強い。
- お尻(リア側)には丸みと厚みがあるため、つかみ持ちでも支えやすい構造。
超軽量設計とビルドクオリティ
「HTX Mini」は、ハーフソリッドシェル構造を採用し、軽さと強度の両立を実現しています。
- ハニカム構造で徹底的に軽量化されているが、実際には穴が開いていないデザイン。
- シェルは非常に薄いが、剛性が保たれており、強く押し込んでもたわみにくい工夫がされている。
- マウス底面の中央は空洞になっているため、過度な圧力を加えるとたわみが発生する可能性あり。ただし、日常使用では気になることは少ない。
構造要素 | 特徴 |
---|---|
シェル | ハーフソリッド(非貫通ハニカム構造) |
コーティング | 光沢のある滑りやすい仕上げ(グリップテープ必須) |
ボタン | 薄型・低背・Omron製マイクロスイッチ搭載 |
ソール | 点ソール+予備の面ソール付属 |
付属品の充実度と外観のこだわり
G-Wolves製マウスの魅力の一つが、パッケージ内容の豊富さです。
「HTX Mini」も例外ではなく、初めての人でもすぐに快適に使い始められるよう、各種アクセサリーが充実しています。
主な付属品内容(購入時期により異なる可能性あり)
- ハードケース
- 充電ケーブル ×2
- グリップテープ(マウス形状にカット済)
- ドットソール(装着済)
- 予備ソール(横長形状)
- ソール高さ調整用テープ
- ボトムカバー用ステッカー
- メダル・ポストカード
- 紙粘土・アームカバー(プレミアム同梱品)
- 専用8Kドングル
デザイン面の特徴
- 表面はまるで「ゴルフボール」のような質感の凹凸加工
- 派手なホログラム加工が施された化粧箱
- モデルごとに異なるイラストが描かれた外装
これらの要素を通じて、「HTX Mini」は単なる軽量マウスという枠を超え、所有感やギミック的楽しさも兼ね備えた製品に仕上がっています。
G-Wolves 「HTX Mini」の使用感と操作性の評価

G-Wolves 「HTX Mini」は、見た目以上に尖った設計思想を持つマウスです。
特に“つまみ持ち”を主軸に設計されており、重量バランスやセンサー配置、ボタンフィードバックに至るまで、軽快な操作感を生み出す工夫が散りばめられています。
持ち方との相性とフィット感
「HTX Mini」は極端なまでの小型設計であり、特定のグリップスタイルに特化した使用感を提供します。
持ち方 | 相性 |
---|---|
つまみ持ち | ◎(最高のフィット感) |
つかみ持ち | ○(手が小さい人向け) |
かぶせ持ち | ×(サイズが小さすぎて不向き) |
- つまみ持ちでの操作性は非常に高く、手のひらとマウスの間に大きなスペースが生まれるため、指先の可動域が広く、繊細な操作が可能です。
- 手の小さなユーザーであれば、軽めのつかみ持ちも対応可能。背面の丸みが支えになり、安定したグリップが得られます。
- 背が非常に低いため、指を寝かせるようなフォームでは扱いづらく、基本的には“立てた指”で操作するプレイヤーに向いています。
特に注目すべきは、フロントの極端なロープロファイル設計。
これにより指先との距離が非常に近く、マウスパッド上での操作感がタッチパネルのように直感的になります。
センサーの性能と配置の工夫
「HTX Mini」にはPixArt製 PAW3395センサーが搭載されており、性能面でも優秀です。
最大ポーリングレートは8000Hz(8K)対応で、ハイエンドマウスと遜色ない応答速度を持ちます。
項目 | 詳細 |
---|---|
センサー型番 | PixArt PAW3395 |
LOD設定 | 1mm / 2mm(Webドライバーで変更) |
最大ポーリングレート | 8000Hz(専用ドングル使用時) |
センサー位置 | フロント寄り |
- センサーがかなり前寄りに配置されており、手首操作による視点移動がダイナミックになる設計。
- センサー位置がカーソル挙動に強く影響するため、中央~後方配置に慣れているユーザーは微調整が必要。
- 高ポーリングレート対応により、滑らかなトラッキングと低遅延を両立。AIM精度を重視する競技志向ユーザーにも適しています。
また、LOD(リフトオフディスタンス)をWebドライバーから調整可能で、自分のプレイスタイルに合わせた微調整ができる点も魅力です。
ボタン・ホイールのクリック感とフィードバック
「HTX Mini」のクリック性能は、全体的に軽くて柔らかいフィーリングが特徴です。
メインボタンはOmron製の超小型マイクロスイッチを採用し、極薄のシェル構造と相まって独特の押し心地となっています。
パーツ | 特徴 |
---|---|
メインボタン | 軽い・ややソフト・低背設計で応答性が高い |
サイドボタン | 大きめで押しやすい・遊びが少ない |
ホイール | やや重めの回し心地・クリックは標準的な硬さ |
- メインボタンは沈み込みの浅い設計で、軽い力での高速クリックに適応。
- シェルの剛性がやや低いため、強めに押し込むと「ふにゃっ」としたフィーリングが出ることもありますが、耐久性や応答性には影響はありません。
- サイドボタンはやや大きめながら、フィードバックは良好で押し間違いが起きにくい設計。
- ホイールは少し重めでしっかりとしたノッチ感があり、誤操作を防ぐ一方で、軽快さはやや控えめです。
このように、G-Wolves 「HTX Mini」は“軽さ・小ささ・反応速度”を極限まで突き詰めた設計となっており、ゲーマーにとって非常に直感的で素早い操作が可能な1台です。
G-Wolves 「HTX Mini」の使用感

G-Wolves 「HTX Mini」は、設計スペック上の優秀さだけでなく、実際の使用においても独特な操作感と高いパフォーマンスを提供するゲーミングマウスです。
このセクションでは、日常的なゲームプレイや操作環境での体感を掘り下げていきます。
エイムやトラッキングの精度
「HTX Mini」はその驚異的な軽さ(26.9g)と前寄りのセンサー配置によって、極めて鋭敏かつ俊敏なエイム操作を可能にしています。
- 軽すぎるゆえの反応の速さが特徴で、振り向きや急な方向転換に対してスムーズに追従。
- センサー位置が前方にあるため、手首のスナップ操作で大きく画面が動く傾向があり、視点移動の幅が広く感じられます。
- 高ポーリングレート(8000Hz)に対応しており、トラッキングの滑らかさと応答性は極めて高水準。
一方で、軽量すぎることにより、狙いの安定性を維持するには指先のコントロール精度が求められるため、慣れが必要です。
特にローセンシプレイヤーにとっては、細かいリコイル制御やマイクロエイム時に若干の“ブレ”が気になる可能性もあります。
ソールと底面構造による滑走性
「HTX Mini」の底面構造は中央が大胆に肉抜きされたフレームであり、その影響は滑走感にも表れています。
要素 | 印象・効果 |
---|---|
標準ソール | 点ソール4枚貼り付け済み |
予備ソール | 横長面タイプ付属(貼り替え可能) |
底面構造 | 中央が空洞でたわみやすい |
接地面との関係 | 摩擦が強くなりやすい(パッドによっては擦れる) |
- 点ソールの滑走感は軽快だが、中央の底面が沈み込むとマウスパッドと擦れて抵抗を感じることがあります。
- 柔らかいマウスパッドと組み合わせると「ガリガリ」とした引っかかりを感じる場合があり、中間層が硬めのパッドとの相性が良好。
- 同梱されているボトムカバーステッカーを貼ることで底面の摩擦を緩和できるのは実用的。
このように、滑走性はセッティング次第で大きく変わるため、環境に合わせた微調整が推奨されるマウスです。
ウェブドライバーでの設定自由度
「HTX Mini」の設定は、PCにソフトをインストールする必要がないWebドライバー形式で行います。
これにより、環境を汚さずに手軽に設定変更ができるというメリットがあります。
- 設定項目はすべて1ページにまとまっており、UIは直感的で分かりやすい。
- DPI変更・LOD調整・クリック応答遅延(Debounce)・ポーリングレート変更が可能。
- 「Click Debounce DIY」を0msに設定すると最速応答にできるが、チャタリングの発生リスクもあるため微調整が必要。
- モーションシンク(Motion Sync)ON/OFFも選択可能で、遅延を減らしたい場合はOFF運用も視野に入る。
項目 | 説明 |
---|---|
DPI | 最小400〜最大26000まで調整可能(初期値は400) |
LOD | 1mm / 2mmの2段階から選択 |
ポーリングレート | 最大8000Hz(ドングル使用時) |
Click Debounce | 最小0ms設定可能(要チャタリング対策) |
ソフト不要の設計は軽量志向に合っており、必要最小限の設定だけを素早く行いたいユーザーには非常に便利です。
以上のように、G-Wolves 「HTX Mini」は繊細な操作を必要とするシーンで真価を発揮するプロダクトです。
軽さを最大限に活かすには環境調整も重要であり、自分の操作スタイルに合った使い方を探る楽しさもあります。
G-Wolves 「HTX Mini」を使用した私の体験談・レビュー

■はじめて「HTX Mini」を手にしたときの印象
「HTX Mini」を箱から取り出した瞬間、まず最初に感じたのは驚くほどの軽さとコンパクトさでした。
重量わずか26.9g。
これまで使ってきた中軽量マウスとは全く違うカテゴリの製品であることが、握った瞬間に理解できました。
さらに、サイズだけでなくフロントの極端な低さと背面の適度な丸みという形状も、持ち心地に大きく影響します。
一般的なマウスでは感じられない「親指と小指で“つまむ”操作性」が自然にできるデザインになっていて、まるで空気を握っているかのような感覚でした。
■エイム操作とポジショニング感覚の変化
私は主にVALORANTやApex LegendsといったFPSをプレイしています。
「HTX Mini」を使い始めてから、まず気づいたのが視点操作の速度と柔軟性の大幅な向上です。
- 指先での動作に対する追従性が非常に高く、スナップエイムや180度の振り向きが滑らかかつ軽快。
- センサーがフロント寄りにあるため、手首スナップによる視点移動が非常にダイナミックで、センシ(感度)を1段階下げる必要があると感じました。
- マイクロフリック(小さな敵への瞬間的な照準合わせ)が明らかにしやすく、細かいエイムトラッキングが手に馴染んでいく感覚がありました。
ただし、軽量すぎて“力みすぎると操作が暴れる”リスクも高いです。
実際、最初の数ラウンドは力加減がわからず、視点が不安定になることもありました。
■操作環境と調整のポイント
使用環境
- DPI設定:800dpi → 1200dpiに調整
- ポーリングレート:最初は1000Hz、後に4000Hzで使用
- ドライバー設定:Click Debounce 0ms/Motion Sync OFF/LOD 1mm
セットアップ時に気づいたこと
- 底面のたわみやすさが想像以上でした。特に柔らかいマウスパッドと合わせると、中央部分が沈んで摩擦が増し、ガリガリという感触が手に伝わってきます。
- これは付属のボトムカバーステッカーを貼ることで大幅に改善。貼った直後から滑走感が安定し、ストッピングも素直になりました。
- 表面のコーティングがツルツルしており、素手ではグリップが甘くなる場面が多かったため、付属のグリップテープを全面に装着。これで操作時のブレも大幅に軽減。
■クリックとホイール操作の実感
- メインボタンはかなり軽く、ストロークも浅いため連打がしやすい。特にタップ撃ち中心のゲーム(VALORANT等)ではレスポンスが非常に良好。
- サイドボタンはサイズが大きく、誤クリックしにくい構造。ポジションも良く、グレネードやアビリティの切り替えにちょうどいい位置感覚でした。
- 一方で、ホイールの回し心地はやや重く、スクロール系の操作には慣れが必要。武器変更をホイールで行う人には好みが分かれるかもしれません。
■長時間使用で見えてきた特徴と課題
良かった点
- 超軽量による疲労感の少なさ:2時間以上の連続プレイでも手首や指の疲労感がほぼ皆無。
- Webドライバーでの設定が簡単:ソフトインストール不要で、複数PC環境でも設定の移行が楽。
- つまみ持ちの理想形:本当に“つまむだけ”で狙えてしまう操作感は唯一無二。
気になった点
- サイズの制約上、手の大きな人には圧倒的に不向き。深く握り込むと逆にコントロールが不安定になる。
- ホイールの硬さと底面の摩擦は好みが分かれる。特にパッドとの組み合わせ次第で操作感が激変する点には注意が必要。
- センサー位置が極端に前寄りなため、中央配置に慣れた人は感覚調整に少し時間を要する。
■総括的な感想
「HTX Mini」は、単なる「軽量マウス」ではなく、極限まで設計思想を研ぎ澄ませたピュアな“つまみ持ち専用ツール”だと感じました。
指先操作にすべてを委ねたい人にとって、ここまで感度良く反応してくれるデバイスは貴重です。
ただし、万人受けする製品ではなく、ハマる人には究極の武器になり得る一方、合わない人にはストレスを感じる設計ともいえます。
その意味では、非常に尖った魅力を持つ“通好み”の1台でした。
G-Wolves 「HTX Mini」に関するQ&A

G-Wolves 「HTX Mini」に関して、よく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。
「HTX Mini」はどんな持ち方に向いていますか?
主に「つまみ持ち」に特化した設計となっており、手のひらをマウス本体に密着させず、指先だけで操作するスタイルに最適です。手が非常に小さい方であれば、「つかみ持ち」にも対応できますが、「かぶせ持ち」にはサイズ的に不向きです。
「HTX Mini」は軽すぎて操作が安定しないことはありますか?
重量が26.9gと非常に軽いため、慣れないうちはエイムが安定しないと感じるかもしれません。特にローセンシユーザーや力が入りやすい方は、マウスの“飛び”を抑えるためにグリップ調整やセンシ調整が必要になる場合があります。
G-WolvesのWebドライバーは使いやすいですか?
A3. 非常にシンプルで使いやすく、インストール不要でブラウザからアクセスできるため、複数PC環境でも柔軟に設定できます。DPI・ポーリングレート・Click Debounce・Motion Syncなど、基本的な調整はすべてここから可能です。
センサーがフロント寄りというのはどういう意味ですか?
マウスの前方寄りにセンサーが配置されており、手首スナップなどの左右動作に対して視点移動の幅が大きくなります。中央~後方配置に慣れている方には少し感覚が変わるため、センシの再調整が必要になることがあります。
表面が滑りやすいと聞きましたが、グリップ性は大丈夫ですか?
表面はツルツルしたコーティング仕上げになっており、素手での使用ではグリップが甘く感じる場合があります。ただし、付属のグリップテープが形状に合わせてカット済みで同梱されているため、貼り付けることで滑りを解消できます。
ソールや底面の耐久性はどうですか?
滑走面には軽量な点ソールが初期装着されており、摩耗しやすい中央部は空洞化されているため、柔らかいマウスパッドと組み合わせると擦れる場合があります。付属のボトムカバーステッカーを貼ることで、この問題は改善可能です。
海外製マウスですが、日本語でのサポートはありますか?
現時点ではG-Wolves製品に関する公式な日本語サポートはなく、Webドライバーやサポートページも英語表記が中心です。ただし、使用方法や設定項目は直感的に理解できる設計で、英語が苦手でも問題なく扱えるレベルです。
「HTX Mini」と他の軽量マウスとの違いは?
「HTX Mini」は「軽量×小型」に特化しており、Finalmouseなどが目指す軽量マウスとは“サイズ”の方向性が異なります。また、「HTX Mini」は前寄りセンサー、超低背なクリックボタン、Webドライバー式設定など、独自の仕様が多数あります。単に軽いだけでなく、操作設計も尖っています。
クリック応答速度はどの程度の性能ですか?
G-Wolvesのマウスは全体的に応答速度に優れており、「HTX Mini」もトップクラスのクリックレイテンシ(約0.29ms)を記録しています。これは8000Hz動作時の数値であり、競技シーンでも十分に通用するスペックです。
「HTX Mini」は有線でも使えますか?
有線ケーブルも2本付属しており、USB-C接続で有線モードに切り替えることが可能です。無線によるバッテリー切れが気になる方や、安定接続を重視するプレイヤーにとっても安心の設計です。
つまみ持ち以外の持ち方をしても壊れませんか?
構造上はそれなりの強度がありますが、極端に手の大きな人が“かぶせ持ち”や“深めのつかみ持ち”をすると、底面に力が集中しやすく、中央の空洞部がたわみやすくなります。推奨持ち方を守ることで、耐久性も活かせます。
8Kポーリングは必須ですか?1000Hzでは性能が落ちますか?
1000Hzでも十分な応答性能を発揮します。8Kはあくまでオプション機能であり、クリック応答やトラッキング精度にこだわりたいユーザー向けです。PCスペックが低い場合や、バッテリー持ちを重視する人は4Kまたは1000Hz運用でも問題ありません。
マウスソールの交換は簡単にできますか?
標準で装着されているドットソールは剥がしやすく、付属の面ソールや調整用テープと交換可能です。専用設計なのでサイズもぴったり合うため、初めてのユーザーでも安心してカスタマイズできます。
「HTX Mini」は普段使いや仕事用にも向いていますか?
可能ではありますが、設計が完全に“ゲーミング特化”であるため、オフィス用途ではボタンの配置やサイズ感が合わない可能性があります。特に長時間の文書作成やマルチタスク作業には、より大きめのマウスが快適に感じられるかもしれません。
G-Wolves 「HTX Mini」レビューのまとめ

G-Wolves 「HTX Mini」は、“軽さ”と“操作感”を極限まで突き詰めたミニマルマウスの完成形と言える存在です。
競技志向のFPSゲーマーや、繊細な指先操作を重視するプレイヤーにとって、これほど尖った設計思想を持つ製品は他に類を見ません。
■製品の本質:つまみ持ち特化 × 超軽量 × 高応答性
「HTX Mini」は、「つまみ持ち向けマウス」の中でもとりわけ異質な存在です。
26.9gという極端な軽さと、コンパクトでロープロファイルなボディにより、指でつまんで“そのまま動かす”ことを主眼に置いた設計となっています。
また、PixArt PAW3395センサーの搭載により高い精度と追従性を確保しており、フロント寄りのセンサー配置と相まって、俊敏かつ切れのあるエイムが可能になります。
■「HTX Mini」の魅力と強み
特徴 | 内容 |
---|---|
極小サイズ | 全長109mm×高さ35mm。市販マウスの中でも屈指のコンパクトさ |
超軽量 | 26.9g。操作負荷が極めて少なく、長時間使用でも疲労感が少ない |
指先の可動域を最大化 | 手のひらと接触しない設計により、自由なポジショニングが可能 |
高精度センサー | PAW3395搭載、最大8000Hz対応でプロレベルの精度 |
設定の自由度 | Webドライバー経由でLOD、DPI、Debounce、Motion Syncなど柔軟に調整可能 |
豊富な付属品 | ソール、テープ、ステッカーなど、ユーザーのカスタマイズ欲を満たす構成 |
■注意点と事前理解しておくべきこと
とはいえ「HTX Mini」は万人向けのマウスではありません。以下のような制限や癖も明確に存在します。
- 手の大きなユーザーには不向き。手のひら全体で包み込むスタイル(かぶせ持ち)は基本非対応。
- 底面の構造がやや脆弱。力を加えると中央部分がたわむため、設置環境(マウスパッド)との相性調整が重要。
- 表面がツルツルしていて滑りやすい。グリップテープは実質的に必須。
- センサー位置が前寄りすぎるため、従来の中央配置マウスから移行する際に感覚の調整が必要。
■どんな人におすすめか?
「HTX Mini」は、次のようなユーザーに最適です。
- 極限まで軽く・小さなマウスを探している人
- つまみ持ちや指先エイムに特化したい人
- ミドル〜ハイセンシでの精密なスナップ操作を求めている人
- 8000Hzなどの高ポーリング環境を整えている競技プレイヤー
- 既存のマウスがすべて“少し大きい”と感じていた小さな手のユーザー
■総合評価
項目 | 評価 |
---|---|
操作性(つまみ持ち) | ★★★★★ |
軽量性 | ★★★★★ |
汎用性(万人向け) | ★★☆☆☆ |
カスタマイズ性 | ★★★★☆ |
コストパフォーマンス | ★★★☆☆ |
革新性・個性 | ★★★★★ |
■G-Wolves 「HTX Mini」レビューの総括
G-Wolves 「HTX Mini」は、単に“軽量”や“コンパクト”というスペックにとどまらず、マウスというデバイスをどこまで「指先の延長」として使えるかを問い直すような、徹底的にミニマルで戦略的な設計思想を体現したプロダクトです。
極端に短く・低く設計されたフロント形状や、前寄りに配置されたセンサー、超軽量ながらも補強が入ったハーフソリッド構造など、どの要素を取っても「つまみ持ちによる精密操作」のために最適化されていることが明確に伝わってきます。
実際に使用してみると、その独特なサイズと形状が、これまでのマウスでは感じたことのない指先の自由度と瞬発性をもたらし、操作における“直結感”が他のどの製品よりも強く感じられました。
特に、視点移動のスナップ感や、エイム微調整時のダイレクトな反応性は、ハイセンシなプレイヤーや瞬間的な判断を要求される競技シーンにおいて真価を発揮します。
もちろん、この軽さや小ささにはトレードオフも存在します。
グリップ性や滑走性の調整が必要なケース、サイズとの相性によっては手に合わないケースもあり、万人受けする設計ではありません。
しかし、その尖った個性が逆に“明確な強み”となっており、フィットした瞬間に「これしかない」と思わせるほどの完成度を誇ります。
機能性・快適性・応答性――そのすべてを指先操作のために研ぎ澄ませた「HTX Mini」は、ただの道具ではなく、まるで“プレイヤーの感覚を映し出す一部”のように寄り添ってくれる存在です。
わずかな動きも、意志のままにコントロールしたいすべてのゲーマーに──「HTX Mini」は、その期待に確かな体感で応えてくれるはずです。

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