近年、ゲーミングマウスの開発競争はますます激化し、「軽量化」と「高性能化」の両立が重要なテーマとなっています。
その中でも、G-Wolvesが手掛ける「HTS Ultra」は、驚異的な軽さと独自の設計思想で、注目を集めている製品のひとつです。
「HTS Ultra」は、かつてプロゲーマーにも使用されていた「HTS Plus」の系譜を受け継ぎつつ、全長を短縮し、さらなる軽量化を果たした左右対称型の小型マウスです。
重量はエディションにより異なるものの、最軽量で29.5gという異次元の軽さを実現しており、その数値だけでも多くのゲーマーの注目を集めています。
また、軽さだけでなくPixArt PAW3950センサーや最大8000Hzのポーリングレートへの対応といった、ハイエンド仕様の搭載も見逃せません。
これにより、反応速度や追従性といった競技レベルのパフォーマンスが求められるFPSプレイヤーにとっても、大きな武器となり得るマウスに仕上がっています。
さらに、付属品の豊富さやカスタマイズ性の高さ、Webドライバーによる直感的な設定環境も「HTS Ultra」の大きな魅力のひとつです。
ハニカム構造による賛否はありつつも、それすらもひとつのスタイルとして確立されつつあります。
この記事では、そんなG-Wolves 「HTS Ultra」の構造・操作感・性能・耐久性といった側面から徹底的にレビューし、実際にどのようなユーザーに適しているのかを明らかにしていきます。
競技ゲーマーからライトユーザーまで、次なるマウス選びの参考になれば幸いです。
G-Wolves 「HTS Ultra 8K」の基本情報

製品概要とスペック
G-Wolves 「HTS Ultra」は、従来のHTS Plusシリーズをベースに、さらなる軽量化と操作性の最適化を図ったハイエンドゲーミングマウスです。
特徴は何と言っても業界最軽量クラスの重量と最新センサー・高ポーリングレートへの対応にあります。
項目 | 内容 |
---|---|
センサー | PixArt PAW3950(最新) |
解像度 | 50~30,000 DPI(50単位で調整可) |
ポーリングレート | 最大8,000Hz(125 / 250 / 500 / 1K / 2K / 4K / 8K) |
重量 | Deluxe:約29.5g / Essential:約32.9g(実測:約33.3g) |
サイズ | 全長113mm × 幅61mm × 高さ40mm |
形状 | 左右対称型(クロー・フィンガーチップ向き) |
MCU | Nordic nRF52840 |
スイッチ | Huano Pink Dot Blue Shell(8000万回耐久) |
バッテリー容量 | 250〜300mAh(エディションによる) |
接続 | 2.4GHzワイヤレス(付属ドングル)+ 有線(USB-C) |
ソフトウェア | Webドライバー「mouse.xyz」対応 |
✅ 注目ポイント
- 実測で30g前後という超軽量
- PixArtの最新センサー搭載で応答性抜群
- エディションにより軽さと電池持ちが選べる
特徴的なハニカム構造とデザイン性
「HTS Ultra」最大のアイコンともいえるのが、全体に施されたハニカム(蜂の巣)構造。
この構造により、驚異的な軽さを実現しながらも、必要十分な剛性をキープしています。
- トップシェルやメインボタンにも大胆に穴抜き加工
- 側面はセミソリッド仕様:穴なしだがハニカム模様で保持力あり
- 底面は約60%カットされており、軽量化に全振りした設計
- ゴルフボールのような独特の手触りがあり、好みは分かれる
デザイン的にも個性が強く、「軽量化と遊び心」が融合したスタイル。
ハードケースや予備パーツなどの豪華な付属品も、G-Wolvesならではの魅力となっています。
エディションごとの違いと重量の実態
「HTS Ultra」には大きく分けてDeluxe EditionとStandard Editionの2種類が存在し、それぞれに微妙な仕様差があります。
比較項目 | Deluxe Edition | Standard Edition |
---|---|---|
公称重量 | 約29.5g | 約32.9g |
実測重量 | 約31.3g前後 | 約33.3g前後 |
バッテリー容量 | 250mAh | 300mAh |
付属品の内容 | 豪華(ケース、成型クレイ等) | 基本セット |
Deluxe版は最軽量を重視するユーザー向け、Standard版はややバッテリー持ちを重視した構成になっています。
どちらも8Kポーリングレート・高耐久スイッチ・高精度センサーは共通で搭載されており、機能差はほとんどありません。
G-Wolves 「HTS Ultra 8K」の操作性と快適性の評価

グリップスタイルとの相性と形状設計
「HTS Ultra」は、左右対称型・小型・高ハンプ設計という独自のシェイプによって、さまざまな持ち方に対応しつつも、特に「つかみ持ち(クローグリップ)」と「つまみ持ち(フィンガーティップグリップ)」に最適化された形状です。
グリップスタイル | 特徴 | HTS Ultraとの相性 |
---|---|---|
かぶせ持ち | 手のひら全体で覆うように保持 | △ 全長が短く手が大きい人には窮屈 |
つかみ持ち | 指先と手のひらの両方で操作 | ◎ リアハンプでしっかり支えられる |
つまみ持ち | 指先のみでマウスを保持・操作 | ◎ 軽量&短全長で極めて操作しやすい |
- リアハンプ(背の高さ40mm)が手のひらにしっかり接触し、ブレを抑えられる
- 全長113mmと短く、指先の可動域が広がるため、素早いエイム操作がしやすい
- 側面に適度なくびれと丸みがあり、自然な指の位置を誘導
📌 補足:つかみ持ちとつまみ持ちで使い分けるユーザーにとって、「HTS Ultra」の形状はかなり柔軟性が高く、特に平均〜小さめの手の人には高いフィット感があります。
ボタン配置とクリック感の特徴
「HTS Ultra」のボタン周りの操作感も、極めて精密かつ軽快です。
メインボタンはHuano Pink Dot Blue Shell(8000万回耐久)を搭載し、軽さと反応速度のバランスに優れています。
メインボタン
- クリック圧:やや軽め
- クリック感:柔らかく、底打ち感は浅め
- 形状:中央が緩く窪んでいて指が収まりやすい
- 表面加工:ハニカム穴あり、指先が沈みやすい設計
✅ 特徴的なのはクリックプレートの薄さとしなり。これにより力を入れすぎずにクリックでき、エイム中でも負担が少ないです。
サイドボタン
- 左側に2つ配置、やや大きめで押しやすい
- ストロークが深く、ポストトラベル(押した後の遊び)がやや長め
- クリック感はパキパキとした硬めの感触で、誤操作は起きにくい
ホイール
- ノッチ感:軽めだが滑らか
- ホイールクリック:やや柔らかめ
- TTCの防塵エンコーダー搭載で、操作音は静かかつスムーズ
センサー性能とポーリングレートの実力
「HTS Ultra」の大きな武器となっているのが、PixArt PAW3950センサーと最大8,000Hzのポーリングレートによる圧倒的なトラッキング性能です。
センサー仕様 | 内容 |
---|---|
センサー | PixArt PAW3950 |
解像度 | 最大30,000 DPI(50単位調整可) |
LOD調整 | 0.7mm / 1.0mm / 2.0mmの3段階 |
ポーリングレート | 125Hz〜8,000Hz(Webドライバーから設定可能) |
特徴と実力
- センサー位置はかなり前方に寄ったフロント寄り設計
- 手首を使った大きな操作に対して敏感に反応
- 指先操作に慣れているプレイヤーにとっては理想的な位置取り
- 8K対応による応答速度の高速化とトラッキングの滑らかさ
- ポーリングレートを上げることで「画面のブレが減少し、より自然な追従性」が実感できる
- 高ポーリングでもクリック遅延は非常に小さく(約0.29ms)
総評(操作性・快適性)
- 圧倒的な軽さ(30g前後)によりエイム時の負担が少ない
- 小型ながら背が高いため握りやすく、手との一体感が高い
- クリックの反応・センサーの追従性もトップクラス
- 手のサイズや持ち方に応じた柔軟な対応力があり、万人に向く完成度の高さ
G-Wolves 「HTS Ultra 8K」のビルドクオリティと耐久性の検証

軽量設計と剛性のバランス
G-Wolves 「HTS Ultra」は重量29.5g〜33g前後という驚異的な軽量設計ながら、想像以上にしっかりした剛性を持っています。
これは内部構造や素材選定において、以下のような細かな工夫が施されているためです。
剛性確保のための設計ポイント
- ハニカム構造:肉抜きによる軽量化を図りつつ、面全体で荷重を分散する構造により強度を保持
- ブリッジ構造の配置:底面のたわみやすい部分に効果的な支柱補強を設置し、変形リスクを低減
- セミソリッドサイドシェル:側面は穴なしで、強度を維持しながらもグリップ性能は損なわない
- 高品質プラスチック素材:軽さと耐久性の両立を実現する素材を採用
✅ 実使用における剛性感
軽量マウスにありがちな「ギシギシ感」や「押し込みによる沈み込み」は、通常使用で気になるレベルには達しない仕上がりです。むしろこの軽さでここまで剛性があることに驚かされる印象です。
シェルの構造と表面仕上げ
外装構造
- トップシェル/メインボタン:大胆な穴開き加工(ハニカム)による軽量化
- 側面シェル:穴はなく、凹凸状のエンボス加工で指のフィット感を向上
- 底面シェル:構造的にかなり削減(最大60%カット)されており、軽さ最優先の設計
表面仕上げと感触
- コーティングは滑りやすいナチュラルプラスチック調
- 手汗が多い人には扱いづらいことも
- グリップテープ(付属)を使えば対策可能
- 指が触れる部分(クリック部や側面)に素材の薄さゆえの“たわみ感”が若干残る
⚠️ 注意点
ハードな押し込みや過度な側圧、無理な力を加えた使用は、薄型構造ゆえに変形・破損のリスクがあります。
実使用における耐久性と注意点
強度面の評価
テスト項目 | 評価 |
---|---|
日常使用でのたわみ | ほぼ問題なし |
側圧(握り込み) | わずかに軋みを感じるが実用に問題なし |
メインボタンの沈み | 適度な反発力あり、極端な沈み込みなし |
底面のたわみ | 指先で強く押すと柔らかさを感じるが、プレイ中は気にならない |
ソール周りの接着 | 初期装着は良好だが、張替え時は慎重に作業する必要あり |
使用時の補足ポイント
- 軽量化のためにソールガイド(ガードパーツ)が排除されており、マウスパッドとの摩擦が気になる場合も
- 底面の穴抜き構造が柔らかいパッド使用時に沈み込みやすく、摩擦音(ザリザリ感)を感じるケースも
- 対策としては以下が有効:
- 硬めのマウスパッドを使用する
- 付属のボトムカバーステッカーを貼る(強度補強・滑り改善)
- 追加ソールを活用し、摩耗に備える
総評(ビルドクオリティ・耐久性)
- 超軽量クラスにしては剛性・作りの良さは期待以上
- 表面コーティングと底面構造に若干の課題はあるが、実用面ではほとんど問題なし
- 設計思想の明確さ(軽量最優先)に対し、合理的な強度補強がなされている
- プレイヤーが「壊れるほど無理な力を加えない」限り、日常使用では十分な耐久性を持つ
G-Wolves 「HTS Ultra 8K」を使用した私の体験談・レビュー

G-Wolves 「HTS Ultra」を初めて手に取ったときの印象は、「これはゲーミングマウスというより、もはや空気をつまんでいる感覚に近い」というものでした。こ
れまで使ってきた中軽量クラスのマウス(約50〜60g)ですら十分に軽いと感じていた自分にとって、30g前後のマウスは別次元の存在でした。
セットアップ時の第一印象
開封後、すぐにWebドライバーへアクセスしてDPIやポーリングレートを調整。
普段使い慣れている1600DPI / 1000Hzから、徐々に4000Hz、8000Hzとステップアップしながら操作感の違いを検証しました。
Webドライバーで設定した内容
- DPI:800(細かい操作がしやすい)
- ポーリングレート:4000Hz(バッテリーと性能のバランス重視)
- MotionSync:オン
- Debounce Time:0ms(最速反応に設定)
⚠️ 8000Hzも試しましたが、マウスパッドとの摩擦やバッテリー消費のバランスから、最終的には4000Hzに落ち着きました。
実戦投入 ― FPSタイトルでの使用感
使用タイトルは『VALORANT』『Apex Legends』。
どちらもマウスのエイム精度とトラッキング性能が非常に求められるゲームです。
つかみ持ちでの感触
- 背の高さ(40mm)が手のひらにしっかり接地し、操作中の安定感が高い
- 側面のくびれが自然に指の位置を決めてくれるため、持ち直しの回数が減少
- 前方に寄ったセンサー位置のおかげで、フリック時の反応が直感に近い
つまみ持ちでの感触
- 全長113mm&軽量設計により、指先だけで正確に微調整できる
- クリック感が軽く、連打がしやすいため精密ショットの連続性が向上
- 細かいトラッキング(リコイル制御)でのズレが極端に減少
使用して数日後に感じた変化
初日はあまりの軽さに少し手元が暴れる感覚がありましたが、2〜3日使い込むと手が完全にマウスに“馴染む”ような感覚に変わっていきました。
特に印象的だったのは、リフトオフしてから再びマウスを置くまでのスムーズさ。
わずかなリフトでも動作が正確に反映されるため、無駄な力を一切使わずに済むのです。
利用中に気づいた工夫と課題
良かった工夫
- 付属のグリップテープは絶対に使うべき。これ一つで滑りやすさが一気に解消。
- バッテリー切れに備えて、2K or 4Kの運用が現実的
- 底面のカバーステッカーを貼ることで、摩擦音の低減にも成功
気になった課題点
- 表面がやや滑りやすく、湿度の高い環境では操作精度が落ちやすい
- マウスパッドによっては底面の抜き構造が摩擦を生む(特に柔らかいパッド)
- ポーリングレート8K常用はバッテリー消費が激しく、1日持たない
結論:どんな人に向いているか
「HTS Ultra」は、次のようなユーザーにとって「ベストな選択肢」になると感じました。
- 手の動きが細かく、指先操作を多用するプレイヤー
- 長時間のマウス使用による腕や手首の疲れを軽減したい人
- 8Kポーリングレートなど、最新スペックを追い求めるユーザー
- 超軽量かつ“軽すぎて不安定”にならない絶妙な操作感を求める人
逆に、かぶせ持ちしか使わない人や、大きな手の人には少し物足りないサイズ感かもしれません。
G-Wolves 「HTS Ultra 8K」に関するQ&A

G-Wolves 「HTS Ultra 8K」に関して、よく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。
「HTS Ultra」はどのようなゲーマーに向いていますか?
「HTS Ultra」は、つまみ持ち・つかみ持ちを好むFPSゲーマーに特に最適です。超軽量設計により、高速なフリック操作や精密なトラッキングがしやすく、長時間のプレイでも疲れにくい構造になっています。手のサイズが小〜中程度のユーザーに特にフィットします。
重さが軽すぎて安定感に欠けることはありませんか?
最初は軽さに戸惑うかもしれませんが、設計上リアハンプ(背の高さ)や側面のくびれによってグリップの安定感が補われているため、適応すればむしろ高いコントロール性能を実感できます。滑り防止のグリップテープも標準付属しています。
8000Hzのポーリングレートを使うメリットは?
8000HzではマウスからPCへのデータ送信間隔が大幅に短縮されるため、より滑らかなカーソル移動と瞬時の入力反応が得られます。特に低遅延を追求するFPSやeスポーツ用途で効果的ですが、消費電力が高まるためバッテリー持ちはやや短くなります。
本体が滑りやすいというレビューを見たのですが、本当ですか?
コーティングがややツルツルしており、素の状態だと滑りやすさを感じる人も多いです。ただし製品にはあらかじめグリップテープが同梱されているため、それを貼ることでしっかりとグリップ感を確保できます。
センサーの位置が前方にあるのはどういうメリットがありますか?
前方にあることで、指先操作の反応がよりダイレクトに画面上の動きに反映されるため、つまみ持ちや細かいマイクロエイムを多用する人にはメリットが大きいです。逆にかぶせ持ちユーザーには違和感を感じる可能性があります。
バッテリーの持ちはどれくらいですか?
使用するポーリングレートによって変わりますが、目安は以下の通りです:
ポーリングレート | バッテリー持ち(実測) |
---|---|
1000Hz | 約77〜80時間 |
4000Hz | 約18〜20時間 |
8000Hz | 約12〜16時間 |
充電はUSB-Cで行い、有線状態でも使用できます。
Webドライバーの操作は難しくないですか?
操作は非常にシンプルです。インストール不要でブラウザからアクセスでき、DPI、LOD、ポーリングレート、MotionSync、LED設定、ボタン割り当てなどを直感的に調整可能です。日本語UIにも対応しているため、初心者でも安心です。
「HTS Ultra」はかぶせ持ちでも使えますか?
かぶせ持ちも一応可能ですが、全長が短いため中〜大型の手の人にはやや窮屈に感じる場合があります。つかみ・つまみ持ちに比べると相性は下がります。かぶせ持ちメインの方には、HTS Plusなど他モデルがフィットしやすいかもしれません。
Deluxe EditionとStandard Editionの違いは何ですか?
主な違いは「重量」「バッテリー容量」「付属品の構成」です。
Deluxe Editionは軽量特化で約29.5g、公称バッテリー250mAh。一方Standard Editionは約32.9gで300mAh。Deluxeのほうがバッテリー駆動時間はやや短いですが、最軽量構成になっており、成型クレイなどの付属も充実しています。
マウスパッドとの相性はありますか?
あります。柔らかい布系のパッドでは、底面が沈み込んで摩擦が発生しやすくなることがあります。
対策としては以下がおすすめです:
- 中硬度〜硬めのマウスパッドを使う
- 付属のボトムカバーステッカーを貼る(滑りの改善に効果あり)
デバウンスタイム(Click Debounce)って何ですか?
デバウンスタイムとは、連続クリックと誤認識(チャタリング)を防ぐための遅延時間の設定です。HTS UltraではWebドライバー上で、0ms〜30msまで自由に調整可能です。最速反応を求めるなら0msでOKですが、意図しないダブルクリックが発生する場合は数ms上げて調整してください。
グリップテープは必ず使うべきですか?
強く推奨されます。「HTS Ultra」の表面はコーティングがなく滑りやすいため、素手での長時間使用ではグリップが不安定になる可能性があります。製品にはマウスの形状に沿った専用カット済みグリップテープが付属しており、見た目を大きく損なわずに貼ることができます。
マクロ機能やボタン割り当ての自由度はありますか?
「HTS Ultra」のWebドライバーでは、基本的なボタンの割り当て変更は可能ですが、複雑なマクロ機能は搭載されていません。競技向けマウスであるため、あくまでも「クリック・DPI変更・ホイール操作」などの実戦操作に特化したシンプルな構成になっています。
G-Wolves 「HTS Ultra 8K」レビューのまとめ

G-Wolves 「HTS Ultra」は、「極限の軽さ」と「高性能」の両立を実現した、まさに“攻めた設計思想”が光るゲーミングマウスです。
重量はDeluxe Editionで約29.5gという業界屈指の軽さ。しかもただ軽いだけでなく、8000Hzポーリングレート・PixArt PAW3950センサー・低遅延スイッチ・Webドライバー設定対応と、プロレベルの環境にも適応する本気のスペックを持っています。
🔍 「HTS Ultra」の革新性とは?
従来の軽量マウスは、どこか“簡易設計”のような印象を持たれることもありましたが、「HTS Ultra」は違います。
本体の重量を極限まで削りながらも、剛性や操作性を犠牲にしないためのディテール調整が徹底されており、G-Wolvesが積み上げてきたマウス開発の経験値が随所に反映されています。
たとえば、以下のような点にその工夫が表れています:
- 肉抜きされていても変形しづらいトップ構造と内部補強
- 前寄りに設計されたセンサー配置による高い追従性
- 全長を抑えつつ背の高さで支えられる絶妙なシェイプ
- 滑りやすさをカバーするグリップテープの同梱
- ソール摩擦問題に対応するカバーステッカーの工夫
⚙️ 各性能評価と総合所見
評価項目 | 内容 | 評価 |
---|---|---|
重量とフィーリング | 実測29.5g~33.3g前後の超軽量。空気のような操作感 | ★★★★★ |
操作性(つまみ・つかみ持ち) | 指先操作で抜群の精度。反応が直結するフィーリング | ★★★★★ |
センサー性能 | PixArt 3950 + 8000Hz対応。トップクラスのトラッキング性能 | ★★★★★ |
クリックとスイッチ | 軽快で明確なクリック感。スイッチ反応速度も非常に優秀 | ★★★★☆ |
ビルドクオリティ | 軽量設計の中ではトップクラス。底面にやや柔さあり | ★★★★☆ |
拡張性・ソフトウェア | Webドライバーで直感操作&詳細調整。導入も簡単 | ★★★★★ |
付属品・カスタマイズ性 | ケース、ソール、テープ、クレイなど充実のオプション | ★★★★★ |
🎯 向いているユーザー
「HTS Ultra」は特に以下のようなユーザーにおすすめです。
- 🎮 競技性の高いFPS(VALORANT, CS2, Apexなど)をプレイしている方
- 🖐️ つまみ持ち・つかみ持ちで繊細なエイム操作を求める方
- ⚙️ 設定やフォームを自分流にカスタマイズしたい方
- 🏹 低遅延・高追従性を重視した本気のゲーミング環境を構築したい方
- 🔬 最新のセンサー性能やポーリングレートを試したいギアマニア
❗ 購入時に注意したいポイント
一方で、以下のようなユーザーには合わない可能性もあります。
- ✋ かぶせ持ちユーザー(マウスの全長が短いためフィットしづらい)
- 💦 手汗が多い人(標準のコーティングが滑りやすいため)
- 🔋 充電をこまめにしたくない人(8000Hzでのバッテリー持ちは短め)
- 🧱 シェルの“剛性感”を最重視する人(超軽量設計のため多少の柔さはある)
💬 G-Wolves 「HTS Ultra 8K」レビューの総括
G-Wolves 「HTS Ultra」は、単なる“超軽量マウス”という言葉では言い表せないほど、革新性と実用性を高い次元で両立した製品です。
約30gという驚異的な軽さを実現しながらも、PixArt PAW3950センサーによる高精度トラッキングや、最大8,000Hzのポーリングレートによる高速な入力応答、そしてコンパクトながらも手にしっかりフィットする設計が特徴となっています。
また、Webドライバーによる柔軟な設定、グリップテープや交換ソールといった充実の付属品によって、購入直後から自分好みにカスタマイズできる自由度の高さも魅力です。
細かな操作を得意とするつまみ持ちやつかみ持ちスタイルとの相性も非常に良く、FPSなど高精度な操作が求められるジャンルで特に真価を発揮します。
もちろん、表面の滑りやすさや、柔らかめのマウスパッドとの摩擦など、軽量化と引き換えの注意点もありますが、それらを上回る操作性と没入感がこのマウスには備わっています。
指先のわずかな動きすら思い通りに反映してくれる「HTS Ultra」は、まさに“手の延長”として使える信頼性の高いゲーミングツールだと感じました。
本気で勝ちにこだわりたい方や、自分のパフォーマンスを引き上げたいと考えているゲーマーにとって、このマウスは非常に価値ある選択肢になるでしょう。
軽量であることに意味があり、そしてその軽さが強さにつながる。G-Wolves 「HTS Ultra」は、そう実感させてくれるマウスです。
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