ゲーミングマウスの世界はここ数年で急激に進化を遂げてきました。
特にFPSやTPSといった精密な操作が求められるゲームジャンルにおいて、マウスの性能はプレイヤーのパフォーマンスに直結すると言っても過言ではありません。
そんな中、Logicool(ロジクール)の「G Pro X Superlight」シリーズは、軽量・高性能・シンプルなデザインで多くのゲーマーから支持を集めてきました。
そして今回、その系譜に新たな1台が加わりました。
それが「G Pro X Superlight 2 Dex」です。
従来のG Pro Xシリーズはすべて左右対称型で、万人受けする万能な設計が特徴でしたが、「G Pro X Superlight 2 Dex」は一味違います。
なんと、シリーズ初となる左右非対称・エルゴノミクス(人間工学)デザインを採用し、右手用に最適化された独自形状を持つマウスとして登場しました。
これは、ゲーマーの持ち方や操作スタイルに対して、より深く踏み込んだアプローチと言えるでしょう。
また、形状が変わっただけでなく、クリック感、重量バランス、ボタン配置、ポーリングレートなど、随所に細かなアップデートが施されており、単なる「形が違うだけ」の製品ではありません。
見た目は従来モデルとそっくりでも、その中身はまるで別物。
この記事では、このDexの魅力を、機能性や使用感を中心に、実際の体験も交えて丁寧に解説していきます。
「左右対称マウスにしっくり来なかった」「掴み持ちに特化したマウスを探していた」――そんな方にこそ届いてほしい、新世代エルゴマウスの実力を、ぜひ最後までご覧ください。

Logicool 「G Pro X Superlight 2 Dex」とは?

項目 | 詳細 |
---|---|
サイズ | 約 高さ125.8mm、幅67.7mm、奥行き43.9mm |
重量 | 約60g |
センサー | HERO 2センサー |
解像度 | 100~44,000 DPI |
最大加速 | 88G以上 |
最大速度 | 888 IPS以上 |
ポーリングレート | 最大8,000Hz |
ボタン数 | 5個 |
スイッチ | LIGHTFORCEハイブリッドスイッチ |
接続方式 | LIGHTSPEEDワイヤレステクノロジー |
バッテリー持続時間 | 最大95時間 |
充電ポート | USB Type-C |
Logicoolが満を持してリリースした新型ゲーミングマウス「G Pro X Superlight 2 Dex」は、従来のG Proシリーズとは一線を画す方向性を持った製品です。
ここでは、「G Pro X Superlight 2 Dex」の設計思想、最大の特徴、そして従来モデルとの違いに焦点を当てて掘り下げていきます。
シリーズ初の左右非対称エルゴノミクスデザイン
「G Pro X Superlight 2 Dex」最大の特徴は、Logicool G Proシリーズで初となる“右手用の非対称形状”を採用したことです。
エルゴノミクス(人間工学)デザインとは?
- 手の自然な形状にフィットするように設計された形状
- 長時間使用しても手首や指への負担が少ない
- 握る・持ち上げる・振るといった動作がしやすい
形状の特徴
- 親指側には深くて明確なくぼみがあり、位置が自然に決まる
- 薬指・小指側にはゆるやかな傾斜と逆ハの字の側面設計
- 上から見ると右に傾斜しているのがわかる
- 手を「斜めに」添えるような構造で、自然なフォームを導く
この設計により、特に「掴み持ち」や「なぞり持ち」といったスタイルとの相性が抜群です。
「G Pro X Superlight 2」との違い
外観はかなり似ていますが、中身は別物。
以下にその違いを整理した表をご覧ください。
項目 | G Pro X Superlight 2 | G Pro X Superlight 2 Dex |
---|---|---|
形状 | 左右対称 | 右手専用・非対称 |
握りやすさ | 万人向け | 掴み持ち・なぞり持ち特化 |
重量 | 約60g | |
表面加工 | サラサラ・滑り止めあり | |
サイドボタンの位置 | 標準的 | やや上寄り、押しやすい配置 |
センサー | HERO 2(最大DPI 44,000) | |
ポーリングレート | 最大8000Hz(別売りドングル) | 最大8000Hz(同梱ドングル対応) |
ソウル(マウス底部) | 専用形状 | 専用形状、やや薄く改善余地あり |
ターゲットユーザー | オールラウンド | 掴み持ち・非対称派向け |
特に注目すべきは、“形状による操作感の違い”と“8000Hz対応ドングルが標準で付属する”という点です。
本体重量とバランスの絶妙な設計
「G Pro X Superlight 2 Dex」は重量60gという軽さを保ちつつ、形状に厚みを持たせることで安定感のある握り心地を実現しています。
Dexのサイズ感
- 長さ:125.8mm
- 幅 :67.7mm
- 高さ:43.9mm
- 重量:60g
特徴
- サイズは大きめ → 手のひらに密着して安定
- 軽量 × 中央重心 → スナップの効いた操作が可能
- 完成度の高い内部設計で、剛性も非常に優秀(握ってもきしみなし)
重さとバランスの最適化により、正確なマウスコントロールが求められるFPSやVALORANTといったゲームでの使用において、非常に高いポテンシャルを発揮します。
Logicool 「G Pro X Superlight 2 Dex」の握り心地と持ち方への最適化

Logicool 「G Pro X Superlight 2 Dex」は、「右手専用のエルゴノミクス形状」によって、これまでのG Proシリーズにはなかった独特な握り心地を提供します。
そのデザインは、ただ単に“形が違う”のではなく、「どう持つか」「どう動かすか」までを考慮して設計されています。
掴み持ち・なぞり持ちへの高い適性
「G Pro X Superlight 2 Dex」の真骨頂は、なんといってもこの「掴み持ち」と「なぞり持ち」に最適化された構造にあります。
掴み持ちに適した理由:
- 背が高く、手のひらが自然に密着しやすい
- 親指側の深いくぼみがフィット感と操作安定性をアップ
- 薬指・小指の置き場に逆ハの字の傾斜があり、しっかり持ち上げやすい
なぞり持ちに最適な理由:
- 指を立てやすいボディ構造
- 親指・薬指のポジションが直感的に決まりやすい
- センサー位置と指先位置が自然に平行になり、精密操作がしやすい
これらの特徴により、「G Pro X Superlight 2 Dex」は「左右対称マウスでは指の位置が安定しなかった」という人にとって、非常に心地よく、扱いやすいマウスとなっています。
被せ持ちとの相性とその限界
一方で、被せ持ちとの相性は限定的である点には注意が必要です。
被せ持ちにおける難点:
- 手全体を包むような握り方では、薬指・小指の引っかかりが不足しやすい
- フィット感よりも指先に余計な力が入りやすい傾向あり
- ゲーム中(特にエイム中)に、指の緊張で動きが不安定になるケースがある
特に手が大きい方や、マウスを完全に包み込むように使う人には、「力み」や「違和感」が発生する可能性があります。
親指・薬指周りの設計の工夫
「G Pro X Superlight 2 Dex」の持ち心地を語る上で、特に注目すべきは親指・薬指周辺の形状の細やかな工夫です。
親指側の特徴:
- センサーと平行になる位置に明確なくぼみあり
- 自然に親指の位置が決まる → 細かい視点移動に強い
- 踏ん張りが効く → 横方向へのブレが少ない
薬指・小指側の特徴:
- 側面に逆ハの字型の傾斜 → 指を立てたときに適度な引っかかりがあり、持ち上げやすい
- 引っかかりが少ない被せ持ちでは、持ち上げ時に力が分散しにくい
このように、指を置く「角度」や「位置関係」まで細かく設計されており、操作時の負荷を減らしつつ安定性を高める構造となっています。
【まとめ:持ち方別 相性表】
持ち方 | 相性 | 解説 |
---|---|---|
掴み持ち | ◎ 最適化されている | 安定感と引っかかりが絶妙 |
なぞり持ち | ◎ 高いフィット感 | 指の配置が直感的、反応性も高い |
被せ持ち | △ やや不向き | 引っかかり不足、力みやすい |
「G Pro X Superlight 2 Dex」の形状は、“ただの非対称”ではありません。
マウスをどう持ち、どう動かすのかまで想定された、緻密な人間工学的デザインなのです。
Logicool 「G Pro X Superlight 2 Dex」の操作性・クリック感・ホイール

「G Pro X Superlight 2 Dex」はただ形が違うだけでなく、「触って使う」ことを前提とした細かな工夫が随所に施されています。
ここでは、操作全体の質感やクリック感、ホイールの使用感について詳しく見ていきます。
LIGHTFORCEスイッチで進化したクリック感
「G Pro X Superlight 2 Dex」には、ロジクール独自の「LIGHTFORCEハイブリッドスイッチ」が搭載されています。
LIGHTFORCEハイブリッドスイッチとは?
- 機械式の「クリック感の良さ」と、光学式の「高速応答性」を両立したスイッチ
- チャタリング(意図しない多重入力)を防ぎ、正確でスピーディな操作が可能
使用感の特徴:
- クリックがとにかく軽い! → 小さな力でスッと押せる
- 指先の反発も少なく、連打しても疲れにくい
- クリック時の音や跳ね返りが控えめで上品な印象
FPSなど、連打や繊細なクリック操作が求められるシーンでも非常に快適。
旧型の「G Pro X Superlight 2」と比較しても、「クリックが軽くなった」という声は多く、エイム時の力み軽減にもつながっています。
サイドボタン・ホイールの押し心地と配置
サイドボタンの特徴
- 大型&飛び出し気味の設計 → 指で探りやすく押しやすい
- 前後のボタンに適度な間隔あり → 誤操作を防ぎやすい
- 若干「ムニュッ」とした押し感 → 柔らかめのタッチ、ここは好みが分かれる
✅ ゲーム中に武器チェンジやスキル発動をサイドボタンで操作する人にとっては、非常にありがたい設計となっています。
ホイールの特徴
- 軽めの回し心地、コリコリ感は弱め
- スクロール時にやや滑るような感触
- ホイールクリックはやや柔らかく、誤って回してしまう可能性あり
項目 | 使用感メモ |
---|---|
ホイールの回転感度 | 軽い・滑らか(人によっては物足りない) |
ホイールクリック | 柔らかいが、スクロールと誤爆しやすい |
適している人 | 軽いホイール操作を求める人、慣れでカバーできる人 |
ホイールに関しては「好みが大きく分かれる」ポイントです。
明確なクリック感やカチカチした触感を求める人には少々物足りないかもしれません。
応答性・クリック遅延の性能比較
「G Pro X Superlight 2 Dex」は最大8000Hzのポーリングレートに対応し、極めて高速な応答性を誇ります。
この数値は、1秒間に8000回PCに入力を送信できるという意味です。
ポーリングレートの選択肢(ソフトで切替可能):
- 1000Hz(標準) → バッテリー長持ち、遅延少なめ
- 2000〜4000Hz(中間) → 遅延とバッテリーのバランス良し
- 8000Hz(最速) → 最低のクリック遅延、ガチ志向の人向け
クリック遅延の実測値(参考):
ポーリングレート | クリック遅延(目安) |
---|---|
1000Hz | 約2.5ms |
8000Hz | 約0.2ms |
8000Hzでは、ワイヤレスとは思えない驚異的な応答速度を実現。
VALORANTやAPEXといった反応速度がモノを言うタイトルで、真価を発揮します。
ただし:
- PC側に一定のスペックが求められる(CPU/GPU負荷増)
- バッテリー消費が増える
この点を考慮しつつ、自分の環境やスタイルに合わせて使い分けるのがベストです。
【まとめ:操作系の評価】
項目 | 評価ポイント |
---|---|
メインクリック | 軽くて快適。反応速度・連打性に優れる |
サイドボタン | 大きくて押しやすいが、若干ムニュっと感あり |
ホイールスクロール | 滑らかだが、カチカチ感は弱め |
ホイールクリック | 柔らかめで誤爆注意 |
ポーリングレート対応 | 最大8000Hzで圧倒的な低遅延、切替自由 |
総合操作性評価 | 🎮 FPS向けに非常に高水準。ただし“好み”は分かれる部分あり |
Logicool 「G Pro X Superlight 2 Dex」のゲーミング性能の徹底検証

「G Pro X Superlight 2 Dex」は形状の工夫や操作性の良さだけでなく、ゲーミングデバイスとしての「中身」も非常に高性能です。
センサーの精度とトラッキング性能
「G Pro X Superlight 2 Dex」には、ロジクールの最新センサー「HERO 2」が搭載されています。
これは現行ゲーミングマウスの中でもトップクラスの読み取り精度と追従性を誇ります。
HERO 2センサーのスペック:
項目 | 数値・内容 |
---|---|
最大DPI | 44,000 |
最大加速度 | 88G |
最大トラッキング速度 | 800+ IPS(インチ/秒) |
最小リフトオフ距離 | 非公開(非常に低く設定されている) |
特徴と実使用での感触:
- 高速に振ってもカーソル飛びなし(高速フリックでも破綻しない)
- DPI調整も滑らかで、ローセンシ〜ハイセンシまで安定
- ローセンシ(低感度)勢でも、繊細なトラッキングが可能
VALORANTのような正確なAIMが要求されるゲームでは、安定したトラッキング性能が勝敗を左右します。
「G Pro X Superlight 2 Dex」はその点で非常に信頼性が高いです。
ポーリングレート最大8000Hzの恩恵
「G Pro X Superlight 2 Dex」は初期状態から8000Hz対応のドングルが付属しており、追加投資なしで最大パフォーマンスを発揮できます。
ポーリングレートとは?
マウスが1秒間にPCへ送る情報の回数。値が大きいほど、より“滑らかな操作入力”が可能になります。
ポーリングレート | 応答速度(目安) | バッテリー持ち目安 | 推奨シーン |
---|---|---|---|
1000Hz | 約1ms | 約95時間 | 一般用途、軽めのゲーム |
4000Hz | 約0.25ms | 約40時間 | FPSガチ勢向け |
8000Hz | 約0.125ms | 約20時間 | eスポーツ・競技志向ユーザー |
実戦での恩恵:
- 照準の反応が速い → わずかな差で撃ち勝てる
- 細かい視点移動でのブレ・ラグが感じにくい
- 高リフレッシュモニター(240Hz以上)との相性も抜群
「G Pro X Superlight 2 Dex」はワイヤレスでここまでの応答速度を実現している点で、他社製品より一歩リードしています。
ガラスマウスパッドとの相性問題
高性能センサーであっても、「相性問題」は避けられません。「G Pro X Superlight 2 Dex」でもいくつか注意点があります。
実際に報告されている問題:
- ガラス製マウスパッドとの組み合わせで、時折「センサー飛び」が発生するケースあり
- 特にマウスを一瞬浮かせた時に、視点が意図しない方向に飛ぶという報告
安定して使える推奨環境:
- 布製マウスパッドとの組み合わせ
- 特に柔らかめ〜中間硬度のパッドとの相性が良好
センサーの信頼性まとめ:
パッドタイプ | 相性 | コメント |
---|---|---|
布パッド | ◎ 非常に安定 | オススメ |
プラスチック系 | ◯〜△ | 製品により異なる |
ガラス系 | △ | センサー飛び報告あり |
【補足】マウスソールの出来はやや課題あり
- 純正ソールはやや薄めで角が立ちやすい
- 柔らかいマウスパッド上では、引っかかりや擦れ感を感じやすい
- 市販のサードパーティ製ソールへの交換推奨
【総合評価:「G Pro X Superlight 2 Dex」のゲーミング性能】
評価項目 | 評価 | 備考 |
---|---|---|
センサー精度 | ★★★★★ | HERO 2で文句なし |
応答速度(低遅延) | ★★★★★ | 8000Hz対応 |
トラッキング性能 | ★★★★★ | フリック精度も◎ |
パッド相性の汎用性 | ★★★☆☆ | ガラス系はやや不安定 |
ソールの完成度 | ★★☆☆☆ | 改善の余地あり |
「G Pro X Superlight 2 Dex」は、間違いなく「競技向けゲーミングマウスの完成形に近い」製品です。
ただし、最大限の性能を引き出すには、マウスパッド選びやポーリングレート設定など、ユーザー側の調整力も問われる一台です。
Logicool 「G Pro X Superlight 2 Dex」を使用した私の体験談・レビュー

Logicool 「G Pro X Superlight 2 Dex」をしばらく使って感じたこと
私は普段からFPS(VALORANT、Apex Legends)をメインにプレイしており、マウスの持ち方は「掴み持ち」と「なぞり持ち」の中間くらい。
「G Pro X Superlight 2 Dex」を実際にしばらく使ってみた結果、以下のような印象を持ちました。
✅ 良かった点(使用感・性能)
1. 親指のポジションが自然に決まる
- 右サイドのくぼみが深く、親指の位置が一発でハマる
- プレイ中に、エイムがブレにくくなった
2. 指先の力みが減ってAIMが安定した
- ライトフォーススイッチの軽さでクリック時に力まない
- 特に近距離の撃ち合いで差を実感
3. 持ち上げ動作が自然で疲れにくい
- 薬指・小指がフィットする「逆ハの字」サイドが絶妙
- なぞり持ち時のリフトオフがしやすく、素早いリポジションが可能
4. 8000Hzの遅延の無さは体感レベル
- 特にローセンシでの微調整、トラッキング精度が向上
- 以前より“反応が速くなった”と感じるシーンが増えた
5. 形状のクセが自分に合っていた
- 左右対称マウスでは物足りなかった「包まれる感」があり、操作が気持ちいい
- 掴み・なぞり持ち派には本当にドンピシャな形状だと感じた
❗気になった点(あくまで個人の感想です)
1. ホイールクリックの誤入力がやや多い
- 回転が軽く、クリック時に“コリッと”回ってしまうことが何度か
- スキル入力やグレネード選択時に意図しないスクロールが起きやすい
2. ガラスパッド使用時、稀にセンサーが飛ぶ
- ガラスパッドの相性問題が報告されていたので、試しに使用してみたが、確かにマウスを浮かせると時々センサーが飛ぶ
- 布パッドに変えたら改善されたので、相性の問題と割り切って使用中
3. ソールの質感がやや気になる
- 純正ソールが薄く、滑りにムラを感じる(特に斜め方向)
- 他社製のソールに交換してからはかなり滑らかになった
🎮 FPSゲーマー目線での「G Pro X Superlight 2 Dex」評価
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
握り心地・形状 | ★★★★★ | 掴み持ち派には最高。クセも少ない |
クリック感 | ★★★★★ | 軽くて気持ちいい、精度も高い |
トラッキング性能 | ★★★★★ | センサー&8000Hzの力を実感 |
ホイール操作性 | ★★★☆☆ | 柔らかすぎて誤爆しやすい |
ソール滑りやすさ | ★★☆☆☆ | 純正は改善の余地あり。交換推奨 |
総合満足度 | ★★★★★ | ガチゲーマー向け、完成度高 |
🔚 総評:掴み持ちゲーマーにとって「待ってました」の一台
「G Pro X Superlight 2 Dex」は、ただの「G Pro Xの別形状」ではありません。
持ちやすさ、操作性、応答性のすべてがゲーマー目線で設計された、現時点でベストに近いエルゴノミクスマウスだと感じました。
特に、左右対称マウスに馴染めなかった私にとっては、「これこれ、こういうのが欲しかったんだよ!」と思える理想の一本。
形状だけでなく、細かいクリック感やフィット感の“気持ちよさ”も、使うたびに手に馴染んでいくのが面白いです。
「G Pro X Superlight 2 Dex」に関するQ&A

「G Pro X Superlight 2 Dex」に関して、よく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。
「G Pro X Superlight 2」と「G Pro X Superlight 2 Dex」の違いは何ですか?
最大の違いは形状です。
「G Pro X Superlight 2」は「左右対称デザイン」、「G Pro X Superlight 2 Dex」は「右手専用の左右非対称エルゴノミクスデザイン」です。また、Dexは掴み持ち・なぞり持ちに特化しており、ホールド感や指のフィット感がまったく異なります。
被せ持ちにも使えますか?
使えなくはありませんが、相性はあまり良くありません。
「G Pro X Superlight 2 Dex」は手のひらを浮かせる「掴み持ち」や「なぞり持ち」に最適化されており、被せ持ちだと指が安定しづらい場合があります。
8000Hzのポーリングレートはどんなメリットがありますか?
入力遅延を最小限に抑えることができます。
特にFPSなど、反応速度が求められるゲームにおいて、照準のブレやタイミングのズレが軽減されます。ただし、PCへの負荷が増えるため、ある程度のスペックが必要です。
ガラスマウスパッドで使えますか?
可能ですが、センサーが稀に飛ぶ(意図しない動きをする)場合があります。
布製マウスパッドとの相性の方が安定しているため、FPSプレイヤーには布パッド使用をおすすめします。
ソールの滑りがイマイチだと感じるのですが…
純正ソールはやや薄めで、角の処理も甘いと感じる方がいます。
もし滑りが気になる場合は、サードパーティ製ソールに交換することで改善されることが多いです。
G HUBを使わないと使えないのですか?
基本的な操作はドライバレスで可能です。
ただし、ポーリングレートの変更やDPI設定、ボタンのカスタマイズを行うにはLogicool G HUBソフトウェアのインストールが必要です。
バッテリーの持ちはどうですか?
ポーリングレートによって異なります:
ポーリングレート | バッテリー持ち時間(目安) |
---|---|
1000Hz | 約95時間 |
4000Hz | 約40時間 |
8000Hz | 約20時間 |
毎日数時間プレイする程度であれば、週1〜2回の充電で十分です。
Powerplay(ワイヤレス充電)に対応していますか?
別売りのPowerplayマウスパッドに対応しています。
裏蓋を専用のPowerplay対応カバーに交換することで、充電しながら使用できます。
手が小さくても使いやすいですか?
「G Pro X Superlight 2 Dex」はやや大きめのマウス(長さ125mm)なので、手が小さい方にはやや大きく感じる可能性があります。今後、小型バージョン(Dex Miniなど)の登場が期待されます。
値段は高いけど、それに見合う価値はありますか?
高価ではありますが、形状、応答速度、センサー性能、軽量設計など競技レベルに最適化された性能が詰まっています。特に掴み持ち・なぞり持ちスタイルのプレイヤーにとっては、価格以上の満足度を得られる可能性が高いです
グリップテープは使った方がいいですか?
手汗が多い人や、滑りが気になる人にはおすすめです。
「G Pro X Superlight 2 Dex」は表面がサラサラ系で、乾燥肌の人や手が冷えやすい人は滑りやすく感じることがあります。純正でグリップテープが同梱されているため、必要に応じて貼ると操作性が向上します。
左利きの人には使えますか?
残念ながら「G Pro X Superlight 2 Dex」は右手専用設計のため、左利きの方には不向きです。左右非対称で親指・薬指の配置が右手基準で設計されているため、無理に使うと持ちにくさを感じる可能性があります。
サイドボタンのカスタマイズはできますか?
Logicool G HUBを使えば自由にボタン設定が可能です。ゲームごとにプロファイルを作成して、自動切り替えもできます。
どんなゲームジャンルに向いていますか?
主に以下のジャンルで真価を発揮します:
- 🎯 FPS / TPS
- 🧠 MOBA
- ⚔️ アクション系ハイスピードゲーム
瞬発力・精密さが求められるゲームに最適ですが、普段使いでも快適に使えます。
高DPIって実際必要ですか?
44,000DPIという最大値はほとんどの人にはオーバースペックです。実際のプレイヤーは800〜1600 DPI程度で使用することが多いですが、HERO 2センサーは低DPIでも非常に高精度で安定しているのが強みです。
他社のワイヤレスマウスと比べてどう?
比較対象として挙がる製品とざっくり比較すると:
製品名 | 特徴 | Dexとの比較 |
---|---|---|
Razer DeathAdder V3 Pro | 超軽量・右手用エルゴ | 形状の好みが分かれる、クリック感はDex優勢 |
Zowie EC2-CW | 安定感・大会採用率高 | ポーリングレートはDexの方が上 |
Finalmouse UltralightX | 超軽量特化・小型 | 軽さは上だが、機能面でDexが優位 |
「G Pro X Superlight 2 Dex」は操作性と応答性のバランスが非常に優れており、競技用途でも安定して使える点が魅力です。
「G Pro X Superlight 2 Dex」レビューのまとめ

🎯 「G Pro X Superlight 2 Dex」は「掴み持ち・なぞり持ち派」の理想形
「G Pro X Superlight 2 Dex」は、Logicoolが長年培ってきたノウハウと、ゲーマーのニーズを組み合わせて生まれた新世代の右手専用エルゴノミクスマウスです。
従来の「G Pro X Superlight」シリーズが「万人受け・左右対称」であったのに対し、「G Pro X Superlight 2 Dex」はより深く“握り方”と“操作性”に寄り添った設計がされているのが最大の特徴です。
✅ 「G Pro X Superlight 2 Dex」の特長まとめ(長所)
特長 | 内容 |
---|---|
🖐️ 握りやすさ | 親指のくぼみと逆ハの字側面により、掴み持ち・なぞり持ちと抜群の相性 |
⚡ 高速応答性 | 最大8000Hzポーリングレート標準対応。ワイヤレスでトップクラスの低遅延 |
🖱️ 快適なクリック感 | LIGHTFORCEスイッチによる軽さ・静かさ・反応の速さ |
🎮 センサー性能 | HERO 2搭載、精度・トラッキングともに信頼性が非常に高い |
🧠 設計の緻密さ | 指の置き方・手首の角度まで考慮されたエルゴノミクス形状 |
🧰 付属品の充実 | グリップテープ・拭き取りクロス・8000Hz対応ドングルなどが同梱 |
⚠️ 注意すべき点(短所)
注意点 | 内容 |
---|---|
✋ 被せ持ち派には△ | フィット感が弱く、持ち上げにくさ・指の疲労を感じる可能性あり |
🌀 ホイールの操作性 | 回転が軽すぎて、ホイールクリックの誤入力が起きやすい |
🧊 ガラスパッド非推奨 | 一部のガラスマウスパッドでセンサー飛びを経験するケースあり |
🎯 純正ソールはやや滑りにムラ | 高級パッドとの相性次第ではカスタム推奨 |
👤 こんな人におすすめ!
- ✅ 掴み持ち or なぞり持ちスタイルの人
- ✅ 左右対称マウスがしっくりこなかった経験がある人
- ✅ FPS・TPSなどで微細なAIM精度を求める人
- ✅ 8000Hzなど遅延にこだわる競技志向ゲーマー
- ✅ 軽量だけど、剛性もあるしっかりしたマウスが欲しい人
❌ こんな人には向かないかも…
- ❌ 完全な被せ持ちで手のひら全体を預けたい人
- ❌ ホイールに「明確なコリコリ感」「重さ」を求める人
- ❌ ガラス製マウスパッドとの併用を前提にしている人
💡 「G Pro X Superlight 2 Dex」レビューの総括
🎉 結論:掴み持ち・なぞり持ち派にとって、最強クラスのゲーミングマウス!
Logicool 「G Pro X Superlight 2 Dex」は、ただの形違いではなく、本気で「右手の操作性」を追求したゲーミングマウスです。
エルゴノミクスデザインによる握りやすさ、反応速度を極限まで高める8000Hz対応、そして軽量で高精度なセンサー性能と、すべてがハイレベルにまとまっています。
持ち方に合う人には手放せない一台になるでしょう。
マウスにこだわるゲーマーなら、一度は手に取って体感してほしいマウスです。
あなたのエイムに革命を――「G Pro X Superlight 2 Dex」は、その一歩を確実に後押ししてくれるはずです。

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