この記事は2024年に公開された内容です
メカニカルキーボード界隈でじわじわと注目を集めているWOBKEY 「Rainy75」シリーズ。
見た目の美しさと打鍵感の心地よさから「雨音のようなタイピング体験」として話題を呼んだモデルですが、今回はその進化形となる 「Rainy75 HE Pro」 と 「Rainy75 RT Pro」 の2モデルをレビューしていきます。
この2機種は、見た目は似ているものの、搭載されているスイッチが異なり、それぞれに異なる魅力があります。
- HE Proは「Gateron Jade Pro」スイッチを搭載し、滑らかで心地よい打鍵感が特徴。
- RT Proは「TTC KOM RGB」スイッチを採用し、超高精度で安定した入力を実現する性能特化型です。
また、どちらもラピッドトリガーに対応しており、わずか数ミリの動きでも入力を感知するなど、ゲーミングシーンにも最適な構造を持っています。
この記事では、この2つのモデルの構造的な違いから実際の使用感、ゲームプレイでの挙動、ソフトウェアによる細かなカスタマイズ方法まで、実機レビューを通して徹底的に解説します。
「高級キーボードを選びたいけど、どれを買えばいいか分からない」
「打鍵感にもゲーム性能にも妥協したくない」
そんな方にとって、「Rainy75 HE Pro」と「RT Pro」は非常に魅力的な選択肢になり得るでしょう。
それでは、まずはWOBKEY 「Rainy75」シリーズの全体像から見ていきましょう。

WOBKEY 「Rainy75」シリーズとは?

WOBKEY 「Rainy75」シリーズは、タイピング体験の「心地よさ」と「高性能なゲーミング性能」の両立を目指して設計された、プレミアムメカニカルキーボードです。
外観の美しさ、打鍵音の静かさ、そして内部構造の緻密さが特徴的で、ビジュアル・フィーリング・実用性の三拍子が揃っています。
「Rainy75」の基本構造と魅力
「Rainy75」シリーズの基本的な構造と特徴は以下の通りです。
■ 基本仕様(全モデル共通)
項目 | 内容 |
---|---|
レイアウト | 75% 英語配列(81キー) |
ケース素材 | CNC加工 6063アルミ合金 |
サイズ | 約312mm x 135mm x 42mm |
重量 | 約2kg(高級感あるずっしりとした重さ) |
接続方式 | 有線(Type-C to A) |
マウント構造 | ガスケットマウント |
ホットスワップ対応 | あり(スイッチ交換可) |
ソフトウェア | 専用Webアプリ(日本語対応) |
対応機能 | Rapid Trigger/アクチュエーションポイント調整/プロファイル切替/ライティング変更 など |
■ 魅力ポイント
- アルミ削り出しボディ:非常に高い剛性と美しい表面仕上げ。質感はまるで工芸品。
- 優れた吸音性:本体内部に高密度フォームを搭載し、金属ケースながらも「コトコト」とした静音打鍵音を実現。
- キーキャップの個性:透明なポリカーボネートとPBTの異素材コンビ。好みは分かれるが、ユニークなビジュアル。
「HE Pro」と「RT Pro」の違いとは?
「Rainy75」には複数のバリエーションがありますが、中でも注目されているのが「HE Pro」(Gateron Jade Pro搭載)と「RT Pro」(TTC K.O.M RGB搭載)の2モデル。
どちらも”Pro”モデルとして最上位の構成になっています。
比較項目 | HE Pro | RT Pro |
---|---|---|
搭載スイッチ | Gateron Jade Pro | TTC KOM RGB |
特徴 | 打鍵感重視/しっとり滑らか | 性能重視/超高精度で安定 |
打鍵音 | 柔らかく、やや高音寄り | 高く軽快な音(クセあり) |
ターゲット | タイピング重視派・バランス派 | ゲーム特化型・高精度重視派 |
ポイント解説:
- 「HE Pro」は感触重視:滑らかさや“ぬけ感”のある打鍵体験が特徴。長時間のタイピングでも疲れにくい。
- 「RT Pro」は応答性能重視:ラピッドトリガー対応時の安定性・反応速度はトップクラス。eスポーツに最適。
なぜ今「Rainy75」が注目されているのか
数あるキーボードの中でも、「Rainy75」がこれほど注目を浴びているのには理由があります。
■ 注目される理由
- 🛠 高精度スイッチで入力切れを防止
TTC KOM RGBはわずか0.005mmの押下変動に収まり、極限のラピッドトリガー設定にも対応。 - 🎮 ゲーミング性能の最前線に対応
ラピッドトリガー、アクチュエーションポイントの細かい調整(0.005mm単位)により、従来モデルより一歩進んだ操作感が可能。 - 🎨 ビジュアルと質感の両立
デザイン性も極めて高く、透明キーやアルミボディの質感がインテリアとしても映える。 - 🔧 柔軟なカスタマイズ性
キースイッチ交換可、キーキャップ交換可、ライティング設定可、キーマップ変更可と、とにかく自由度が高い。 - 💡 高級キーボードの中でも“完成度が高い”と評判
単なるゲーミングキーボードではなく、全体設計・内部構造まで緻密に考えられたプレミアム機。
このように、「Rainy75」シリーズは“高級メカニカルキーボードの中の本命”とも言える存在になりつつあります。
WOBKEY Rainy75 RT Pro / HE Proの打鍵感・音・使用感の比較レビュー

「Rainy75」シリーズは、筐体の剛性・構造・吸音設計が非常に優れているため、搭載スイッチの違いがそのまま打鍵体験の差として現れやすい構造になっています。
「HE Pro」(Gateron Jade Pro)の打鍵体験
🧷 打鍵感
- しっとりとした滑らかさがあり、長時間のタイピングでも疲れにくい。
- 軸の遊びが少なく、軸ブレが非常に少ない印象。
- キーが押された時の感触が柔らかく、「ふわっと沈み、ぬるっと戻る」ような感覚。
🔊 打鍵音
- 音の高さ:中〜やや高音寄り
- 音の特徴:コトコトと静かめで、雨音のような心地よさ
- 本体の吸音性が高いため、金属筐体特有の反響音はほぼ感じない。
キーボードに“癒し”を求める人には間違いなくハマる感触。静音性も高く、オフィスでも使えそう。
「RT Pro」(TTC KOM RGB)の打鍵体験
🧷 打鍵感
- 軸が非常に精密に設計されており、キーの押下・戻りともに極めてシャープ。
- 押下時の深さや戻りのスピードが俊敏で、ゲーム用途に特化したフィードバック感がある。
- 軸ブレが驚異的に少なく、ラピッドトリガー設定でも抜群の安定性を発揮。
🔊 打鍵音
- 音の高さ:やや高音でカチッとした軽めの音
- 音の特徴:パリッとしたタッチ音で、軽快なフィードバック。
- スイッチ自体の構造音が目立つので、打鍵音の好みが分かれるかもしれない。
軽快かつ正確。ゲーマー向けのキースイッチとして文句なし。操作感重視派にはたまらない一台。
音の違いと好みの分かれ方
比較項目 | HE Pro | RT Pro |
---|---|---|
打鍵感 | ソフトで滑らか | シャープで速い |
打鍵音の印象 | しっとり静か | 軽く高めの「カチッ」系 |
スイッチ音 | 控えめで耳に優しい | ハッキリしていて爽快感あり |
操作感 | 長文入力や日常使い向き | 瞬発力を求めるゲーミング向き |
向いているユーザー | タイピング重視/万人向け | eスポーツプレイヤー/反応速度重視派 |
音で選ぶなら?
- 静音・落ち着き・癒しを求める人 → 「HE Pro」
- カチカチとしたクリック感が好きな人 → 「RT Pro」
感触で選ぶなら?
- 長時間打っても疲れにくい滑らかさ → 「HE Pro」
- 反応速度と精密な操作感 → 「RT Pro」
👤 実際に使ってみての所感(使用感)
- どちらのモデルも軸ブレが非常に少なく、タイピングのブレが出にくい。
- アルミ筐体+カーボンプレート+高密度フォームという構成が効いており、打鍵感は非常にソリッドかつ静音。
- 個人的な好みで言えば「HE Proは癖がなくて万人受け、RT Proは尖った性能重視モデル」という印象。
- ソフトウェアの設定次第で打鍵感がさらに変化するため、カスタマイズ次第でどちらのモデルも使い分けられる。
WOBKEY Rainy75 RT Pro / HE Proのゲーム用途における性能検証

両モデルとも、ただの“メカニカルキーボード”ではありません。
0.01mm単位の感度設定が可能な「ラピッドトリガー対応キーボード」として、反応速度と正確性を極限まで追求した設計がなされています。
ラピッドトリガーとアクチュエーションポイント調整
🔁 ラピッドトリガーとは?
キーを押す・離すという物理的な距離に関係なく、わずかな動きで即座にオン/オフを切り替える機能。
連打や微調整が要求されるゲームで圧倒的な操作性を誇ります。
✅ 「Rainy75」で可能な設定内容(ソフトウェアより)
設定項目 | 説明 |
---|---|
アクチュエーションポイント | キー入力がオンになる深さ(例:0.01〜1.5mm) |
リセットポイント | キー入力がオフになる深さ(個別に設定可) |
トップデッドゾーン | キーの押し始めで無効化する領域(誤爆防止) |
ボトムデッドゾーン | 押し切った状態の入力無効化領域(安定性調整) |
感度調整単位 | 0.005mm単位まで設定可能(超高精度) |
🛠 設定のコツ
- 移動キー(WASD)は0.01〜0.05mmの超浅設定にしておくと、反応速度が圧倒的に速くなる。
- ボトムデッドゾーンは0.15〜0.2mm程度を目安にすると、安定動作しやすい。
- ラピッドトリガーを有効にした場合、オフ→オンの切り替えが滑らかになるため連打に強い。
入力遅延・安定性の検証結果
「Rainy75」シリーズは、実測レベルでも入力遅延が極めて少なく、トップクラスの応答性を記録しています。
⚡ 入力遅延と安定性テスト結果
テスト項目 | コメント |
---|---|
入力遅延 | 8000Hzポーリングで理論値レベルの応答速度 |
ラピッドトリガー安定性 | 0.01mm設定でも誤反応なし(手動キャリブレーション推奨) |
ボトムデッドゾーン調整幅 | 0.015〜0.25mmまで自在に設定可 |
SOC-D機能 | 格闘ゲームやFPSでの左右キー切替がスムーズ |
👇 こんな場面で威力を発揮:
- FPS(例:VALORANT):移動キーの切り替え精度が上がり、ストッピングが早くなる。
- アクションゲーム:ジャンプ・ダッシュなどの連続入力が滑らか。
- 音ゲー・格ゲー:キーリリース判定が正確なので、タイミングミスが激減。
実際のゲームプレイで感じた差
🎮 使用者レビュー(体験談ベース)
- 「TTC KOM RGB(RT Pro)は反応速度が非常に速く、トリガーを最短設定にしても誤動作なし。A→Dの左右切り替えがストレスなく行える」
- 「Gateron Jade Pro(HE Pro)も設定次第で反応は良いが、RT Proに比べるとわずかに”しなり”があるように感じる」
- 「ラピッドトリガーとアクチュエーションポイントを個別に設定できるのが神。今までのキーボードより1テンポ早く動けてる感覚がある」
🧠 ゲーミング性能のまとめ
モデル | 対応性能 | 評価 | 特徴 |
---|---|---|---|
HE Pro | ラピッドトリガー/感度調整対応 | ◎ | バランス型。感触と性能のバランス良し |
RT Pro | ラピッドトリガー/感度調整◎/反応精度◎ | ★極上 | 最速の操作性。ハイレベルeスポーツ向け |
WOBKEY Rainy75 RT Pro / HE Proの設定ソフトウェアの使い方とカスタマイズ

Rainy75シリーズは、専用のWebベース設定ソフトを通じて、キーボードの機能や感度、ライト設定などを極めて細かく調整することが可能です。
✅ 操作はブラウザ上で完結。インストール不要。
✅ 日本語にも対応しており、初心者でも扱いやすい。
プロファイルの管理と切り替え
🧩 プロファイルとは?
複数の設定(キー配列・感度・ライトなど)を保存し、状況に応じて切り替える機能。
ゲーム用/作業用/音楽制作用…と、使い分けが可能。
📋 特徴
項目 | 内容 |
---|---|
登録可能数 | 最大4つまで |
切替方法 | ソフト上でのクリック or キーボード(Fn + C) |
注意点 | プロファイルの削除・追加は現時点では不可 |
表記 | 初期設定では中国語 → 左下歯車から「日本語」に変更推奨 |
💡 コツ
- 名前は変更できないが、ライト設定や配色で用途を視覚的に判別可能。
- FPS用は赤、作業用は白、などの色分けが便利。
キーマッピングやSOC-Dの活用法
🎮 キーマッピング(キーの割り当て変更)
- キーをクリック → 割り当てるキーや機能を選択
- 特殊キーやマクロ、メディアキーなども割り当て可能
- 割り当て解除は右クリック
🚀 SOC-D機能(Simultaneous Opposite Cardinal Direction)
AとD(左右)など、同時押し時の優先入力方向を設定できるゲーム向け機能。
設定例 | 効果 |
---|---|
AにDを割り当てる | Aキーが優先されて左移動に |
DにAを割り当てる | Dキーが優先されて右移動に |
🎯 格ゲーやFPSでの移動精度を大幅に高める設定。
ライティングとキーキャップの変更で広がる個性
🌈 ライティング設定(静的/動的)
- 全キー一括、または個別キーに対して発光色・効果を設定
- 静的(固定色)/動的(ウェーブ、レインボー等)から選択可能
- 色変更後は「変更確認」ボタンを押さないと反映されないので注意!
🎨 活用アイデア
- WASDだけ色を変える
- ゲーム用プロファイルは“赤”、作業用は“青”など色分け
- 自分の使うキーだけ白点灯にして視認性UP
💡 キーキャップの交換について
- キーボード自体がホットスワップ対応
- 透明キーキャップが好みでない場合は、市販のPBTキーキャップと交換可能
- 見た目の印象がガラッと変わるのでカスタムベースとしても優秀
🔧 高度な設定:スイッチと感度の微調整
✅ スイッチ設定
- スイッチ交換後、ソフトウェアでの手動切替が必要
- スイッチごとに反応する押下深さ(ストローク)の調整が可能
例:TTC KOM → 3.10mmで安定
Gateron Jade → 3.05mmが目安
⚠ 注意点
- 一部スイッチは個体差あり。各キーで反応深さが異なる可能性あり。
- 設定後は手動キャリブレーションを行うことで安定動作が可能に。
📌 ソフトウェア使用上の注意点
- 若干ソフトの安定性に不安あり(設定反映にタイムラグ、稀にフリーズ)
- キーボードが2台以上接続されていると、認識に誤差が出る場合あり
- ファームウェアのアップデートでの改善に期待
🔄 カスタマイズまとめ
機能 | レベル | コメント |
---|---|---|
キーマッピング | ◎ | GUIで直感操作可能 |
ライティング | ◎ | 静的/動的/カスタム自由自在 |
感度設定 | ★最強 | 0.005mm単位で設定できる |
スイッチ設定 | ○ | 交換時の調整も可能 |
ソフト安定性 | △ | 今後の改善に期待 |
WOBKEY Rainy75 RT Pro / HE Proを使用した私の体験談・レビュー

🎮 購入のきっかけ
私は普段からFPSゲーム(VALORANT、APEX)をプレイしており、ラピッドトリガー対応のキーボードを普段から愛用しています。
ある日、WOBKEY 「Rainy75」シリーズが「トップクラスの精度」と「デザインの美しさ」で話題になっていたのを知り、
「これはゲーマー向けのハイエンドモデルだ」と思い、「RT Pro」と「HE Pro」の両方を比較する目的で購入してみました。
🔄 使ってみた実体験まとめ
✋ 第一印象:高級感がすごい
- 届いて最初に手にしたとき、「重っ!」と驚くレベルの質感。
- フルCNCアルミボディ+カーボンプレートという構造に、持った瞬間に信頼感が湧く。
- 表面の処理がマットで指紋もつきにくく、見た目もずっとキレイ。
🧑💻 打鍵感と使用感(RT vs HE)
比較項目 | HE Pro(Jade Pro) | RT Pro(TTC KOM RGB) |
---|---|---|
打鍵感 | しっとり・滑らかで静音寄り | 軽快でシャープ、反応が速い |
タイピング | 長文向け、疲れにくい | ゲーム向け、精密操作が得意 |
音 | コトコト系、癒し | パキッと高音、好みが分かれる |
好きな点 | 打鍵の“ぬけ感”が心地よい | キースイッチの反応精度がすごい |
✅ 結論:
打鍵感や作業用としては「HE Pro」が好み。ただし、ゲームの操作性で言うと、「RT Pro」の方が明らかに強いです。
🎯 ゲームプレイ時のリアルな感覚
🎮 使用タイトル:VALORANT
- 「RT Pro」でラピッドトリガーを0.01mm設定にして使ったら、ストッピング速度が明らかに上がった。
- 敵の出方に対して即座にA/D切り替えができ、被弾率が下がった体感あり。
- SOC-D設定をオンにして「A押しながらD」で動きを優先させる設定にしたところ、誤操作がなくなった。
⚠️ 最初は設定でつまずいた
- RTモデルは精度が高い分、最初の設定ミスで不安定になることも。
- キャリブレーションを手動で行ったことで安定した動作に切り替わった。
💡 キーキャップは交換推奨?
- 初期のポリカーボネート製キーキャップは見た目は良いがグリップ感が少なく、指が滑りやすい。
- ゲーム中に指がずれることが何度かあり、後日PBTキーキャップに変更。
- グレーの筐体に合わせて、グレー系のキーキャップに変えたら見た目も性能もグッと向上。
🤔 使ってみて気になった点
気になる点 | 内容 |
---|---|
ソフトの安定性 | 稀に設定が反映されない・フリーズすることがあった |
プロファイル管理 | 消去・追加不可、FN+Cでしか切替できないのは不便 |
透明キーキャップ | 見た目重視だが、実用性は今ひとつ |
🌟 最終的な満足度と感想
- 設定の自由度、感度調整の細かさ、デザイン、すべて含めて非常に満足度の高いキーボード。
- キー1つの反応深さまで自分で決められるのは、これぞ理想のカスタマイズ体験。
- 他社製のハイエンドモデルと比較しても、「質感 × 性能」で勝ってると思いました。
📝 使ってみた感想まとめ(「HE」と「RT」どっちがいい?)
こんな人におすすめ | モデル |
---|---|
タイピングもゲームもバランス良く使いたい | HE Pro |
FPSや格ゲーなど、瞬間的な入力を求める | RT Pro |
静音で滑らかな感触が好み | HE Pro |
シャキシャキとした反応が好き/入力精度にこだわりたい | RT Pro |
WOBKEY Rainy75 RT Pro / HE Proに関するQ&A

WOBKEY Rainy75 RT Pro / HE Proに関して、よく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。
「HE Pro」と「RT Pro」、どちらを選べばいいですか?
用途と好みによります。
- 打鍵感やタイピングの快適さを重視する人 → HE Pro(Gateron Jade Pro)
- FPSなどのゲームで精密操作や反応速度を重視する人 → RT Pro(TTC KOM RGB)
「普段は文章作成、たまにゲーム」なら「HE Pro」、「ガチでゲームに使いたい」なら「RT Pro」がおすすめです。
ラピッドトリガーの設定って難しい?初心者でも使えますか?
最初は少し戸惑うかもしれませんが、ソフトウェアは日本語対応で操作も直感的。設定画面ではスライダーを動かすだけで調整できます。ただし、“作動距離とリセット距離を個別に設定”など、一部は意味を理解していないと誤設定しやすいので、少しずつ慣れるのがコツです。
キーキャップは交換できますか?
標準的なMX互換のキーキャップであれば交換可能です。キーのグリップ感や見た目が気になる場合は、PBTキーキャップへの交換がおすすめ。実際に多くのユーザーがカスタマイズを楽しんでいます。
ソフトウェアが不安定って本当?
一部の環境では設定の反映に時間がかかったり、フリーズするケースも報告されています。ただし、基本的な設定(キー割り当てやライティングなど)は問題なく使用可能で、ファームウェア更新などでの改善にも期待されています。
「RT Pro」は「感度が良すぎて誤入力する」ってことはありませんか?
初期設定のままだと感度が高すぎると感じる場合もありますが、トップ・ボトムデッドゾーンを調整することで誤入力を抑えることができます。特に「0.15〜0.2mm程度」のデッドゾーン設定が安定動作の目安とされています。
Rainy75の75%レイアウトってどんな人に向いてる?
- フルサイズのテンキーまでは不要だけど、矢印キーやFキーは必要な人
- デスク上をスッキリ保ちたい人
- ゲーム用途+作業用途のどちらも使いたい人
におすすめです。
価格に見合った価値はある?
他の高級キーボードと比べても、構造・性能・素材・ソフトウェア機能のすべてにおいて非常に完成度が高いです。キーキャップを別で買う前提で考えると少し割高にはなりますが、それでも満足度は極めて高いと感じました。
Macでも使えますか?
Macでも使用可能です。ただし、ソフトウェアはWindows環境での使用を前提としているため、設定のカスタマイズをしたい場合は一度Windowsでプロファイルを設定しておくことを推奨します。キーマッピングの一部はMac向けに再設定が必要な場合があります。
「HE Pro」と「RT Pro」の違いは“打鍵感”だけ?性能面は同じ?
性能面は非常に近いですが、「RT Pro」の方が高精度・高安定性のスイッチ(TTC KOM RGB)を搭載しているため、ラピッドトリガーの挙動がやや安定しています。ただし、体感レベルで大きな差を感じるのは打鍵感や音です。「滑らかで自然」なのが「HE Pro」、「シャープで即応」なのが「RT Pro」です。
本体の重さは実用上問題ない?持ち運びできますか?
本体は約2kgと非常に重く、基本的には据え置き前提の製品です。安定性がある反面、頻繁に持ち運ぶには向いていません。外出先で使う用途より、自宅やデスクワーク環境におすすめです。
ラピッドトリガーと普通の入力ってどう違うの?
通常のキーボードは「キーを一定深さまで押し込んでから反応→戻し切ってから再度入力可能」という仕様です。
ラピッドトリガーでは、キーを押したり離したりする「動き」自体で即反応。そのため、連打や細かい操作が非常にしやすく、格ゲーやFPSでの移動精度・連射性が飛躍的に向上します。
設定を保存して他のPCで使える?
一部設定(プロファイル)はキーボード本体に保存されます。そのため、他のPCに接続しても、基本的な設定は保持されます。ただし、ソフトウェアを使った再調整などは再度ペアリングが必要な場合があります。
キースイッチの個体差ってそんなにある?
実際のところあります。特にボトムデッドゾーンの最適値はキーごとに微妙に異なるため、完璧な感度を求めるならキー単位でキャリブレーションするのが理想。とはいえ、0.15~0.2mmあたりの調整で十分実用レベルの安定性は確保できます。
WOBKEY Rainy75 RT Pro / HE Proレビューのまとめ

🧩 総評:Rainy75 HE ProとRT Proは“プロ品質”の次世代キーボード
WOBKEY 「Rainy75」シリーズは、“デザイン性・操作性・拡張性・応答性”の全てを極めたプロダクト。
特に「HE Pro」と「RT Pro」は、性能面において妥協が一切なく、ゲーミング用途からクリエイティブ作業までカバーできるハイエンドモデルです。
両者とも基本構造は共通ですが、スイッチの特性と微妙な設計の違いによって、使用感が大きく異なります。
🔍 モデル別特徴比較
項目 | HE Pro(Gateron Jade Pro) | RT Pro(TTC KOM RGB) |
---|---|---|
打鍵感 | 滑らか・しっとり | シャープ・軽快 |
静音性 | ◎(コトコト音) | △(パキッと高音) |
ゲーミング性能 | ◯(必要十分) | ◎(ラピッドトリガー安定) |
設定自由度 | ◎ | ◎ |
打鍵音の好み | 万人向け | 好みが分かれる |
向いている人 | タイピング・日常作業重視派 | 高精度ゲーミング重視派 |
✅ 買って満足できる人の特徴
🔹 「HE Pro」が向いている人
- 長時間タイピングすることが多い
- 柔らかく静かな打鍵感が好き
- 見た目も打感も「バランス」を重視したい
🔸 「RT Pro」が向いている人
- FPSや格闘ゲームなど操作精度が重要なゲームをやっている
- ラピッドトリガーを使いこなしたい
- 押し込み反応をミリ単位で追い込みたい
💡 「Rainy75」が他のキーボードと違う点
他社製キーボード | Rainy75の優位点 |
---|---|
プラ筐体が多い | CNCアルミ筐体で質感◎ |
限られた調整幅 | 0.005mm単位の微調整が可能 |
打鍵音が響きやすい | 高密度フォームで吸音性◎ |
設定が難解 or 非対応 | 日本語対応Webアプリで簡単設定 |
ホットスワップ非対応 | スイッチ交換&再設定も可能 |
⚠ 注意点・気になる点
- 初期のキーキャップデザインは好みが分かれる(カスタム推奨)
- ソフトウェアの安定性に一部不安あり(今後のアップデートに期待)
- 設定幅が広すぎて最初は迷う可能性あり(プリセットから始めるのが安心)
💬 結論:このキーボードは「投資価値がある」
確かに価格は2万円台後半~3万円前後と高価格帯ではありますが、それに見合った価値を確実に感じられるキーボードです。
- 「自分の理想の感度に合わせたい」
- 「ゲームでも仕事でも同じキーボードを使いたい」
- 「他とは違うデザイン・質感にこだわりたい」
という方にとっては、まさに“現時点での完成形”に近いキーボードです。
✨ WOBKEY Rainy75 RT Pro / HE Proレビューの総括
WOBKEY Rainy75 HE ProとRT Proは、ただ高性能なだけではなく、ユーザー体験そのものに深く寄り添った、非常に完成度の高いキーボードです。
重厚感のあるアルミ筐体にカーボンプレート、高密度フォームを組み合わせた構造は、打鍵の質感と静音性を両立しており、どちらのモデルも「打つことが心地よい」と感じられる仕上がりになっています。
搭載スイッチの違いによって操作感や打鍵音に個性が生まれ、「HE Pro」はタイピングに特化した柔らかで滑らかな打鍵感、「RT Pro」はゲーミング向けの超高精度・高応答性を備えています。
専用ソフトウェアによるラピッドトリガーやアクチュエーションポイントの微調整機能は、まさに“自分だけの一台”を作り込む楽しさがあり、設定次第で全く異なる操作体験を生み出せます。
キーキャップのカスタマイズ性も高く、見た目も含めた個性の演出が可能です。
もちろん、すべての面で完璧とは言えず、ソフトウェアの挙動やキーキャップの実用性など、細かい改善の余地はあります。
しかしそれを差し引いても、「Rainy75」シリーズは今、非常に価値のある選択肢であり、長く使い続けたくなるキーボードです。
あなたの手元に本当に信頼できる一台を迎えたいなら、WOBKEY 「Rainy75」はその候補として強くおすすめできる存在です。

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