近年、ゲーミングマウス市場は急速に進化を遂げ、軽量かつ高性能なモデルが続々と登場しています。
その中でも注目を集めているのが、HITSCANという新進気鋭のブランドからリリースされた「Hyperlight」というモデルです。
HITSCAN 「Hyperlight」は、重量わずか39gという驚異的な軽さを実現しながらも、耐久性やクリック感、操作性などの“実用性能”を高水準でまとめあげたゲーミングマウスです。
軽量マウスにありがちな“チープさ”や“クリックの違和感”を感じさせず、むしろ「これ本当に初製品?」と思わせるほどの完成度を誇っています。
本製品は、プロやハイエンドユーザー向けに作られたような印象を受ける一方で、万人に扱いやすい形状と設計がなされており、つかみ持ち・つまみ持ち・被せ持ちなど、さまざまな持ち方にもフィットします。
手に取った瞬間、質の高さを実感するほど、シェルの完成度や押し心地の良さが際立っています。
この記事では、そんな「Hyperlight」の魅力をスペック面から実際の使用感まで、徹底的にレビューしていきます。
「とにかく軽くて、でも妥協したくない」
そんな人にこそ届いてほしい、本気で作り込まれた一台です。

HITSCAN 「Hyperlight」とは?

新興ブランド「HITSCAN」とは
HITSCAN(ヒットスキャン)は、ゲーミングデバイス市場に突如として登場した新興ブランドです。
まだ知名度は高くありませんが、初の製品である「Hyperlight」からして完成度が異常に高いことから、コアなゲーマー層を中心に注目を集めています。
- “ゲーマーが作った感”が強いブランド →設計思想や作り込みから、開発者自身も相当なゲーマーであることが伝わってくる。
- 製品に派手な装飾やブランドアピールが少なく、「質実剛健」な仕上がりが印象的。
- ブランドイメージは、どちらかというとZowieやPulsarのような本質重視の路線。
今後もこの品質を保ち続ければ、既存の中堅ブランドと十分に渡り合える存在になり得るでしょう。
「Hyperlight」のスペック概要
「Hyperlight」は、超軽量設計ながら、必要な機能や性能をしっかり押さえたゲーミングマウスです。
以下に主要スペックをまとめました:
項目 | 内容 |
---|---|
センサー | PixArt PAW3950 |
ポーリングレート | 最大8000Hz(※別売り8Kドングル使用時) |
重量 | 約39g(±1gの精度) |
スイッチ | Omron Optical(オムロン オプティカル) |
接続方式 | ワイヤレス(2.4GHz)/有線(Type-C) |
バッテリー | 250mAh(実測約8時間/8000Hz時) |
ソフトウェア対応 | あり(英語UI・シンプル構成) |
その他 | 交換用マウスソール付属、ソフトウェアで細かい設定可 |
注目ポイント:
- 重量39gの精度が±1gと公称されている点は非常に珍しく、品質管理の高さを物語っています。
- 実際の測定でも39.0gぴったりを確認。
価格と競合製品との比較
■ 価格情報
製品 | 税込価格 |
---|---|
マウス本体 | ¥15,980 |
8K対応ドングル(別売) | ¥3,980 |
合計(フルセット) | ¥19,960 |
競合製品と比較してみましょう:
製品名 | 重量 | センサー | 価格帯 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
HITSCAN Hyperlight | 39g | PAW3950 | 約¥19,000 | 超軽量・高剛性・静音クリック |
Pulsar X2V2 Mini | 約51g | S-1センサー | 約¥15,000 | 軽量・完成度高い中堅 |
Lamzu Atlantis Mini | 約51g | PAW3395 | 約¥15,000前後 | 人気デザイン・バランス型 |
ATK F1 Ultimate | 約38g | PAW3395 | 約¥13,000 | クリックがやや硬め・精度高 |
気になるポイント:
- センサーが1世代前のPAW3950(最新はPAW3395)ではあるが、操作性や安定性に致命的な欠点はなし。
- 「価格が高い」と言われがちだが、完成度・素材・精度・設計思想に対する対価として納得感がある。
- 8Kドングルが別売りなのは賛否が分かれる部分。ただし不要な人はコストを抑えられる利点も。
HITSCAN 「Hyperlight」のデザインとビルドクオリティ

重量39gの超軽量設計
HITSCAN 「Hyperlight」の最大の特徴ともいえるのが、たった39gという驚異的な軽量ボディです。
しかもこの重量、単に“軽いだけ”ではなく、軽さと剛性を両立している点が評価されています。
特徴まとめ:
- 公称重量:39g(±1g)
- 実測値:39.0gピッタリ(レビュー個体)
- 軽量なのにフニャつきや歪みがほぼ皆無
- バッテリー容量を250mAhに抑えて軽量化(一般的な軽量マウスは300mAh)
この“±1g”の品質表示はゲーミングマウスとしてはかなり珍しく、通常は±3〜4gほどの誤差を許容する製品が多い中で、工場の品質管理の高さがうかがえます。
シェルの強度と肉抜き構造
「Hyperlight」は見た目に反して、非常に堅牢な作りが特徴です。
シェル構造の特徴:
- 底面が大胆に肉抜きされており、ハニカムよりも“広範囲で開口”
- それにも関わらず、底面を強く押してもほぼたわみがない
- 指先や握る部分(トップシェル)は徹底的に補強
- センサー周辺だけ分厚い構造になっており、センターの沈み込みも防止
これは、ただ軽さを追求するのではなく、「実際のゲームプレイ中にストレスを感じさせない剛性を保つ」という、プレイヤー視点の設計思想が強く感じられるポイントです。
特に印象的な点:
- 底面の肉抜き構造はPulsar製品よりさらに大胆
- それでも「押してもへこまない」「音がしない」=ガタつき・きしみゼロ
- クリック時の沈み込みやたわみ感がなく、正確な操作が可能
滑りにくいコーティングとグリップ感
「Hyperlight」の表面には、高い摩擦抵抗を持つコーティングが施されています。
これは見た目の質感と機能性の両立を実現しています。
特徴まとめ:
- ラバーコーティングに近い、しっとりとした触感
- 指先にしっかり食いつくため、グリップテープ不要
- エンドゲームギア製マウスに近い「滑りにくさ」
カラー別の注意点:
- 今回のレビュー品はホワイトモデルで、汚れが目立ちにくい
- おそらくブラックモデルは皮脂汚れが目立つ可能性あり
- 手汗の多いユーザーは、色選びにも注意したいところ
このコーティングの滑り止め効果により、
- 指先での細かい操作がしやすい
- 持ち上げやすさ(リフト)も抜群
という、ゲーミングシーンで特に求められる操作性に大きく貢献しています。
デザインとビルドクオリティ総評:設計思想が“プレイヤー寄り”
HITSCAN 「Hyperlight」のデザインや造り込みには、「とにかくゲーマーの使い心地を最優先にした」という強いメッセージが込められています。
特に以下のようなユーザーには刺さる設計です:
- 「軽いけどしっかりした作りのマウスが欲しい」
- 「手汗や滑りが気になるけど、テープでごちゃつけたくない」
- 「肉抜きされてても剛性が欲しい」
HITSCAN 「Hyperlight」の使用感とクリック性能

メインボタンの押し心地とクリック感
「Hyperlight」のメインボタンは、オムロン製のオプティカルスイッチ(光学式)を採用しており、軽量マウスでありがちな“バチバチ感”や“チープさ”を感じさせない、明瞭でしっかりしたクリック感が特徴です。
押し心地の特徴:
- クリック感:パキパキ・カチッと明瞭
- 反発感:強めでテンポの良い操作に向く
- 押下圧:中程度(硬すぎず、軽すぎず)
- プリトラベル(押し始めの遊び):浅め
- ポストトラベル(押し切った後の遊び):やや深め →長めのポストトラベルを反発感で打ち消す設計になっており、気になりにくい
使用シーンでの快適さ:
- バロラントなど、細かく連打するFPSに最適
- 2点タップや高速連打時も、跳ね返りが速く手応えあり
- チャタリング(誤動作)の心配がない=光学式の恩恵
この“押していて気持ちいい”という感覚は、上位モデルにも引けを取らない完成度です。
サイドボタン・ホイールの操作性
■ サイドボタン
- クリック感:パチッとした反応の良さ
- ストローク:浅めで誤爆しにくい
- 位置:親指の自然な位置に配置
- 押しやすさ:しっかり出っ張っていて感触が分かりやすい
特に「端の方でもしっかり押せる」のが印象的で、指の可動域が狭いプレイヤーでも安心して操作可能です。
■ ホイール・ホイールクリック
項目 | 内容 |
---|---|
回転感 | やや硬め、ゴロゴロ感あり |
ノッチ感 | 明確だが静かめ |
ホイールクリック | 適度な硬さで、メインボタンとの違和感が少ない |
全体的に“上質”とまではいかないものの、不満はほぼ出ない及第点以上の仕上がり。
操作に集中できるよう配慮された構造です。
センサー位置とAIMへの影響
「Hyperlight」のセンサー位置は、非常に特徴的で評価が高いポイントのひとつです。
比較と特徴:
モデル | センサー位置 | AIM時の感覚 |
---|---|---|
HITSCAN Hyperlight | 中央〜やや前寄り | 手の動きに直結しやすく、直感的な操作感 |
ATK F1 Ultimate | やや後方 | 指先にズレを感じるケースも |
センサー位置が前寄りになることで、AIMとカーソルの動きに一体感が出るため、特につまみ持ちや掴み持ちユーザーから高評価を得ています。
また、センサー周囲の補強が分厚く設計されているため、沈み込みもゼロ。
どんなに力を入れても、トラッキング精度が損なわれることがありません。
使用感とクリック性能総評:操作感は“完成された上質”
HITSCAN 「Hyperlight」のクリックや操作感に対する設計は、見た目以上に細部まで計算されていて驚くほど完成度が高いです。
- クリックのフィードバック感
- サイドボタンの絶妙な押しやすさ
- センサー位置の直感的なトラッキング
すべてが「ただ軽いだけのマウスじゃない」と感じさせてくれます。
HITSCAN 「Hyperlight」の形状と持ち方の相性

フロントが低い王道形状
HITSCAN 「Hyperlight」の形状は、ゲーミングマウスの中でもかなり“王道”寄りのシェイプで、クセが少なく、多くのユーザーにフィットしやすい設計です。
特徴まとめ:
- 全長:中くらい(ミディアムサイズ)
- フロント(前部)が非常に低く作られている
- 中央にコブ(最高点)があり、後ろに寄っていない
- 左右対称のシンプルな形状
- サイド:ほぼ垂直で“絶壁”タイプ
フロント低めのメリット:
- 指がセンサーやスイッチにより近くなる
- 「鉛筆や筆のように、下を持つほど繊細に動かせる」感覚
- クリック精度・AIM感度が上がると感じるユーザーも多数
レビューでも「この形状に慣れると、他のマウスが持ちにくく感じる」という声が出ていました。
持ち方別のフィット感(つかみ・かぶせ・つまみ)
「Hyperlight」はほぼ全持ち方に対応可能な万能型ではあるものの、特に“相性が良い持ち方”と“注意が必要なケース”があります。
持ち方 | フィット感 | 解説 |
---|---|---|
つまみ持ち | ◎ 非常に相性良い | 本体が軽くて操作しやすく、低フロントが指にフィット。AIMが安定しやすい。 |
つかみ持ち | ◎ 良好 | 中央コブが手のひらに支点を作りやすく、形状が自然にフィットする。 |
被せ持ち | △ 手のサイズ次第 | 全長がやや短いため、大きめの手の人には奥行きが足りずフィットしにくい場合も。 |
ポイント:
- つまみ・つかみに関しては、トップレベルの快適さ
- 被せ持ちでがっちり手を預けたい人は「もう少し全長がほしい」と感じる可能性あり
- コーティングが滑りにくいので、持ち上げ操作(リフトオフ)も安定
ATK F1との比較
「Hyperlight」は「ATK F1 Ultimate」との類似性が話題になっています。
両者の違いを比較してみましょう。
比較項目 | HITSCAN Hyperlight | ATK F1 Ultimate |
---|---|---|
本体形状 | フロントが低く、中央コブ | やや全体的に高さがある |
側面形状 | 絶壁に近く、まっすぐ | やや広めの湾曲あり |
センサー位置 | 中央〜前寄り | やや後方 |
フィーリング | 直感的・繊細なAIM向け | 安定志向のAIM向け |
全体的な印象 | クセが少なく初心者向き | 若干のクセあり、慣れが必要 |
形状と持ち方の相性総評:軽量×低フロントの“今風王道形状”
HITSCAN 「Hyperlight」は、特に手の中〜小サイズのユーザーにフィットしやすく、“軽量かつ直感的に動かせるマウス”として理想的な形状を持っています。
「持った瞬間にフィットする」という感覚は、単にシンプルだからではなく、細かく調整された高さ・幅・曲線のバランスによるもの。
「クセのない形で、なおかつ最新のエルゴノミクスを体感したい」
そんな人にぴったりの一台です。
HITSCAN 「Hyperlight」のソフトウェアとカスタマイズ性

専用ソフトウェアの使い方
HITSCAN 「Hyperlight」には、専用の構成ソフトウェア(英語UI)が提供されています。
初回起動時はやや取っ付きにくいものの、UIはシンプルで直感的な構成になっているため、基本的な設定はすぐに慣れるレベルです。
ソフトウェアの基本画面:
- 左メニュー:
- Button(キー割り当て)
- Performance(DPI・ポーリング設定など)
- Lighting(対応時のみ)
- Macro(マクロ登録)
- 上部メニュー:
- Receiver Pairing(8Kドングル連携)
- Profile(設定プロファイル管理)
UIの印象:
- シンプルなグレー基調で、項目が整理されている
- ゲーミングデバイス初心者でも迷いづらい設計
- 日本語非対応だが、英語が苦手でも問題ないレベル
DPI・ポーリングレート・LODの設定
競技ゲームにおける“感度最適化”に欠かせない、細かい設定項目も充実しています。
■ DPI設定(感度)
- 50〜26000DPIまでの細かいカスタマイズが可能
- 4段階までプリセット登録可能
- 背面ボタンでDPI切り替えが可能
- 各DPIにカラー設定が可能(RGB表示による視認性◎)
■ ポーリングレート(応答頻度)
設定値 | 内容 |
---|---|
125Hz | 省電力向け(一般用途) |
500Hz | 標準レベル |
1000Hz | eスポーツ標準 |
2000Hz〜8000Hz | 高応答設定(8Kドングルが必要) |
※8000Hz設定時は「ハイパフォーマンスモード」が自動で有効化され、操作レスポンスが向上
→その代わりにバッテリー消費が大幅に上昇します
■ LOD(リフトオフディスタンス)
- センサーが反応を停止する高さ
- 低LODにすることで、マウス持ち上げ時の誤動作を防止
- ガラスパッドや布パッドなど、使用環境に応じて微調整が可能
ハイパフォーマンスモードとバッテリー消費
「Hyperlight」には、8000Hz以上で有効になる「ハイパフォーマンスモード」が搭載されています。
ハイパフォーマンスモードとは?
- センサーやMCU(マイクロコントローラー)の反応を限界まで高める競技仕様
- モードON時は応答遅延が最小化され、カーソルがよりシビアに反応
- デメリット:バッテリー消費が約2倍以上に上昇
実測データ(8000Hz動作時):
使用時間 | バッテリー残量減少 |
---|---|
約8時間 | -48%(残52%) |
→ フル充電でも連続20時間未満が目安
※1000Hz以下なら倍近く長持ちします
オススメ運用:
使用目的 | 設定オススメ |
---|---|
eスポーツ/競技ゲーム | 2000Hz〜8000Hz(高応答モード) |
一般ゲーム・作業用途 | 500Hz〜1000Hz(省電力運用) |
ソフトウェアとカスタマイズ性総評:高機能ながらシンプルな好設計
HITSCAN 「Hyperlight」のソフトウェアは、必要な機能にしっかり対応しつつ、過剰な装飾や複雑さがない点が魅力です。
特に評価できる点:
- DPI、ポーリング、LODといったプレイ精度に関わる設定項目は全網羅
- 英語UIでも迷わないシンプルさ
- ハイパフォーマンスモードによる応答性の強化は本格派ゲーマー向け
- 「使わない人は切ればいい」仕様で、ライトユーザーにも配慮
まさに、初心者からプロまで無理なく使えるバランス感のあるソフトウェア設計と言えるでしょう。
HITSCAN 「Hyperlight」を使用した私の体験談・レビュー

■ 初めて手に取ったときの印象
初めてHITSCAN 「Hyperlight」を触る前では「バイパーミニのクローンらしい」「軽量マウスらしい」といった情報しか知らず、正直そこまで期待していませんでした。
が、手に取った瞬間――
「明らかに質がいい、、、」
そう感じました。
触感・剛性感・ボタンの押し心地が、他の軽量マウスとは明らかに違っていました。
■ 使い込んで気づいたポイント
その後、実際に数週間ゲームや作業で使い込んでいく中で、さらに深くこのマウスの良さを実感していきました。
気に入ったポイント:
- クリック感が明瞭でクセがなく、タイピング感覚で連打できる
- グリップ力が高く、グリップテープ不要
- フロントが低く、エイムが非常に直感的
- センサー位置が親指と平行でAIMがズレにくい
FPSゲーム(Valorant、Apex Legendsなど)では特に顕著で、“自分の手と一体化したようなエイム感覚”が得られたのは、これが初めてでした。
持ち方の相性:
- 私はつかみ持ち+指先エイム派ですが、この形状との相性は抜群。
- 側面の膨らみが絶妙で、指の引っ掛かりも自然。
- 軽量でブレないから、トラッキング系AIMが特に安定しました。
■ 想定外に良かったポイント
実は「ソフトウェアはどうせ最低限だろう」と高を括っていたのですが…
- UIが分かりやすく、設定もサクサクできる
- DPI変更時のカラーで感度が一目瞭然
- ハイパフォーマンスモードもシンプルにオンオフできる
と、意外にもストレスゼロの使い勝手でした。
また、底面のソールが2種類付属しているのも嬉しいポイント。
自分の滑り感の好みに合わせて交換できるのは、地味にありがたい工夫です。
■ 他社製品との違い(比較して分かったこと)
今まで使ってきた軽量マウスと比較してみても、「Hyperlight」は一段上の完成度を感じました。
製品名 | 使用感の違い |
---|---|
Pulsar X2V3 Mini | 軽さは同程度だが、クリックの反発感はHyperlightが上 |
Lamzu Atlantis Mini | デザイン性はLamzuだが、手との一体感は圧倒的にHyperlight |
ATK F1 Ultimate | 全体的に似ているが、センサー位置とクリック感はHyperlightの方が明確に好み |
特に「ATK F1のセンサー位置が後ろ過ぎて違和感あった」という人には、「Hyperlight」が“理想の乗り換え先”になる可能性が高いと感じました。
■ 気になった点も正直に
完璧な製品は存在しません。「Hyperlight」にも、いくつか気になる点はありました。
気になったところ:
- バッテリー持ちはやや短め(8000Hzで8〜10時間)
- 別売りの8Kドングルが¥3,980とやや割高感あり
- ブラックモデルは皮脂汚れが目立ちそう
とはいえ、それらを差し引いても、「この軽さと完成度は、間違いなく価格以上」というのが率直な感想です。
■ 総括:万人受けする“完成された軽量マウス”
これまで数十種類のゲーミングマウスを触ってきましたが、HITSCAN 「Hyperlight」はその中でもトップクラスの完成度だと感じています。
- 「軽さ」だけでなく「押し心地・滑り・剛性・形状」のバランス
- 触った瞬間から“馴染む”設計
- 上級者にも初心者にも勧められる“クセのなさ”
初製品でここまでやるか…と、開発者のこだわりと本気が伝わってくる一台でした。
HITSCAN 「Hyperlight」に関するQ&A

HITSCAN 「Hyperlight」に関して、よく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。
「Hyperlight」はどんな人に向いていますか?
以下のような方に特におすすめです:
- とにかく軽くて取り回しやすいマウスを探している人
- つまみ持ち/つかみ持ちで高精度のAIMをしたい人
- シンプルでクセのない形状を好む人
- ATK F1やX2V2でセンサー位置に違和感を感じた人
バッテリー持ちはどれくらいですか?
使用するポーリングレートにより異なります。
ポーリングレート | 稼働時間(目安) |
---|---|
1000Hz | 約25〜30時間 |
8000Hz(ハイパフォーマンスモード) | 約8〜10時間 |
※ハイパフォーマンスモードでは応答性が向上する代わりに、バッテリー消費が大きくなります。
8K(8000Hz)で使うには何が必要ですか?
8Kで使用するには、別売りの「8K対応ドングル(税込 ¥3,980)」が必要です。ドングルをソフトウェアでペアリングすることで、ポーリングレート8000Hzまでの設定が可能になります。
ソフトウェアは日本語対応していますか?
現時点では英語UIのみです。ただし、UIは非常にシンプルで直感的に操作できるため、英語が苦手でも問題なく使用できます。
被せ持ちでも使えますか?
被せ持ちも可能ですが、手が大きい人にはやや全長が短く感じられる場合があります。つまみ持ち・つかみ持ちとの相性が特に良好です。
マクロやキー割り当て機能はありますか?
専用ソフトウェアでボタンの割り当て・マクロ設定が可能です。FPS用途に限らず、MMOや作業用にもカスタマイズできます。
交換用ソールは付属していますか?
初期状態ではソールが貼られておらず、2種類の交換用ソールが付属しています。自分の滑りの好みに合わせて選べるのが特徴です。
マウスのサイズ感はどれくらい?手が小さくても使えますか?
本体サイズはミディアムサイズ寄りのコンパクト設計です。
- 手の小さい〜中サイズの方には非常にフィットしやすく、扱いやすいです。
- 手が大きい方は「つまみ持ち」や「指先持ち」に切り替えると快適に使える可能性があります。
「Hyperlight」は有線でも使えますか?
付属のUSB-Cケーブルを使用すれば有線でも使用可能です。ただし、ケーブルは非常に軽量で柔らかく、有線でも違和感なく操作できる点も評価されています。
クリック音はうるさいですか?
クリック音は「カチッ」と明瞭な音が出ますが、決して耳障りなレベルではありません。静音性重視ではないものの、オフィスや配信環境でも気にならない程度です。
「Hyperlight」は左右対称設計ですか?左手でも使えますか?
マウス自体の形状は左右対称ですが、サイドボタンは右側のみです。そのため、完全な左手用マウスとしての運用は難しいですが、左手でのベーシックな操作は可能です。
ソールは市販の汎用品でも交換できますか?
接地面がフラットに近いため、汎用の丸形ソールや薄型ソールでも十分対応可能です。ただし、純正ソールは精度・滑り・形状のバランスが良いため、まずは同梱のものを使うのがおすすめです。
同価格帯の他の軽量マウスより優れている点は?
以下の点が特に優れています:
- 剛性が極めて高い(肉抜きしても歪まない)
- クリック感が明瞭で反発も強く、連打しやすい
- センサー位置が中央〜やや前寄りでAIMに最適
- グリップ感が高く、グリップテープ要らず
→ 単に「軽いだけ」で終わらず、全体設計がプレイヤー目線で作られているのが強みです。
HITSCAN 「Hyperlight」レビューのまとめ

HITSCAN 「Hyperlight」は、軽量ゲーミングマウス市場において一線を画す完成度を誇る一台でした。
この記事を通して見えてきた、このマウスの「本質」は以下のようにまとめられます。
🔹 総合評価
項目 | 評価 |
---|---|
軽さ・操作性 | ⭐⭐⭐⭐⭐(39gで最高クラス) |
クリック感 | ⭐⭐⭐⭐⭐(明瞭で反発感あり) |
剛性・耐久性 | ⭐⭐⭐⭐☆(肉抜きされていても高剛性) |
グリップ性 | ⭐⭐⭐⭐⭐(滑り止めコーティングが優秀) |
ソフトウェアの使いやすさ | ⭐⭐⭐⭐☆(英語UIだが直感的) |
拡張性(8K対応など) | ⭐⭐⭐⭐☆(ドングル別売がやや惜しい) |
コストパフォーマンス | ⭐⭐⭐⭐☆(完成度に対しては妥当) |
🔹 特に優れているポイント
- 驚異的な軽さ(39g)と±1g精度の品質管理
- 反発感と明瞭さが両立したオムロンオプティカルスイッチ
- グリップテープ不要な滑りにくいコーティング
- 中央寄りセンサーによる直感的なAIM
- つかみ持ち・つまみ持ちとの高い相性
- クセのない王道形状で、幅広いユーザーにフィット
🔹 購入前にチェックしておきたいポイント
- 8Kドングルが別売り(3,980円)でやや高価
- バッテリー容量は控えめ(250mAh)→8000Hzで使うと約8時間程度
- ブラックモデルは皮脂汚れが目立つ可能性あり
- センサーはPAW3950(最新ではないが、性能的には十分)
🔹 こんな人におすすめ!
- 軽量マウスで“妥協のない操作感”を求める人
- 手の小〜中サイズで、つまみ持ち or つかみ持ちの人
- ATK F1のセンサー位置が合わなかった人
- 細かいAIM操作を重視するFPSプレイヤー
- 見た目より“中身の質”を重視したい人
🔹 こんな人は慎重に検討を
- 被せ持ちユーザーで手がかなり大きい人(全長がやや短い)
- 一回の充電で20時間以上の連続使用をしたい人
- 低価格帯を重視するライトゲーマー(フルセットで約2万円)
🔹 HITSCAN 「Hyperlight」レビューの総括
HITSCAN 「Hyperlight」は、ただ軽いだけのマウスではなく、細部にまで妥協のない設計が施された、完成度の高いゲーミングマウスです。
反応の良いクリック感、手にしっかりフィットする形状、直感的なAIMを可能にするセンサー配置など、実際にプレイする中でその良さがどんどん実感できる一台でした。
価格だけを見るとやや高めに感じるかもしれませんが、使ってみると納得できるだけの品質と操作性が確かにあります。
軽さ、精度、耐久性のバランスを求める人にとって、まさに“選んで間違いのないマウス”だといえるでしょう。
あなたのゲーム体験を一段階引き上げたいなら、ぜひ一度手に取ってみてください。

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