この記事は2023年に公開された内容です
ゲーミングヘッドセットの市場は日々進化し、特にFPSプレイヤーにとって「足音がどれだけクリアに聞こえるか」「敵の位置を正確に把握できるか」といったサウンドの定位感は勝敗を分ける重要な要素となります。
そんな中、Razer 「BlackShark V2 Pro」は、プロゲーマーから一般ゲーマーまで幅広く支持されてきたヘッドセットの一つです。
そして2023年、新たにアップグレードモデルが登場しました。
見た目こそ旧モデルとほぼ同じですが、中身は大幅に進化。
特にマイクの音質強化、バッテリー寿命の大幅アップ、Bluetooth対応の追加など、使い勝手が向上しています。
この記事では、旧モデルとの比較を交えながら、新モデルの性能や特徴を詳しく解説し、実際のゲームプレイでどのような違いがあるのか検証します。
✔ FPSゲームでの足音の聞こえ方は?
✔ 新型マイクの音質は実況や配信にも耐えられる?
✔ 旧モデルを持っている人は買い替えるべき?
こうした疑問を解決するため、「BlackShark V2 Pro」の実際の使用感やメリット・デメリットを徹底レビューしていきます。

Razer 「BlackShark V2 Pro」とは?

Razer 「BlackShark V2 Pro」は、プロゲーマーや競技志向のゲーマー向けに設計されたワイヤレスゲーミングヘッドセットです。
特にFPSプレイヤー向けに最適化されており、クリアな音質、正確な定位感、低遅延のワイヤレス接続を備えています。
2023年に登場した最新モデルでは、旧モデルの特徴を引き継ぎながら、マイク性能の向上、バッテリー寿命の大幅アップ、Bluetooth接続の追加といった改良が施されています。
ここでは、「BlackShark V2 Pro」の基本スペック、旧モデルとの違い、デザイン面について詳しく解説します。
「BlackShark V2 Pro」の基本スペック
項目 | スペック |
---|---|
ドライバー | Razer TriForce Titanium 50mm |
マイク | Razer HyperClear Super Wideband マイク |
ワイヤレス接続 | 2.4GHz & Bluetooth |
バッテリー持続時間 | 最大70時間(15分充電で6時間使用可能) |
イコライザー設定 | カスタムEQ & Eスポーツプロファイル搭載 |
重量 | 約332g |
サラウンド機能 | THX Spatial Audio対応(PC) |
互換性 | PC, PS5, PS4, Bluetooth対応デバイス |
最新モデルでは、マイクの性能向上やバッテリー寿命の強化が特に目を引きます。
従来の24時間バッテリーから最大70時間に延長され、充電の手間が大幅に軽減されました。
また、新たにBluetooth接続が加わり、スマホやタブレットでも使用できるようになっています。
旧モデルとの違い
新モデルと旧モデルの主な違いは以下の通りです。
比較項目 | 旧モデル (2020年版) | 新モデル (2023年版) |
---|---|---|
マイク | Razer HyperClear Super Cardioid マイク | Razer HyperClear Super Wideband マイク(音質向上) |
バッテリー寿命 | 最大24時間 | 最大70時間 |
接続方式 | 2.4GHz ワイヤレス & 3.5mm有線 | 2.4GHz ワイヤレス & Bluetooth(3.5mm有線廃止) |
充電端子 | Micro-USB | USB Type-C |
イコライザー | カスタムEQ | Eスポーツ向けプロファイル搭載 |
サウンド | やや低音強調 | よりフラットなバランスの音質 |
ボリュームダイヤル | 固定範囲内で動作 | 無制限に回転可能 |
重量 | 320g | 332g(約12g増加) |
旧モデルと比べると、マイクの音質が格段に向上し、バッテリー寿命が3倍に伸びた点が最大の違いです。
さらに、有線接続が廃止され、Bluetoothが追加されたことで、より多用途に使えるモデルへと進化しています。
ただし、重量は約12g増加しているため、軽量なヘッドセットを求めるユーザーには少し気になるポイントかもしれません。
外観デザインとカラーバリエーション
「BlackShark V2 Pro」の外観デザインは、旧モデルとほぼ同じですが、細部にいくつかの変更点があります。
① デザインの変更点
- ボリュームダイヤルの仕様変更
旧モデルでは固定範囲内で動作するタイプでしたが、新モデルでは無制限に回転可能なダイヤルへと変更され、より直感的な操作が可能になりました。 - イヤーカップのヒンジの改良
旧モデルでは少し硬さがあったイヤーカップのヒンジ部分が、新モデルではスムーズに動くよう改良されています。 - 充電ポートの変更(Micro-USB → USB-C)
旧モデルのMicro-USB端子が、新モデルではUSB Type-Cに変更され、充電の利便性が向上しました。 - 有線接続の廃止
旧モデルには3.5mmジャックがあり、有線接続にも対応していましたが、新モデルでは完全にワイヤレス仕様となり、Bluetooth接続が追加されました。
② カラーバリエーション
「BlackShark V2 Pro」は、ブラックとホワイトの2色展開です。ブラックはシンプルで落ち着いた印象、ホワイトは清潔感があり、高級感のあるデザインになっています。
Razer 「BlackShark V2 Pro」の音質とマイク性能

ゲーミングヘッドセットの最も重要な要素の一つが音質とマイク性能です。
「BlackShark V2 Pro」では、音質面でのチューニングが変更され、マイクも大幅にアップグレードされています。
ここでは、50mmドライバーのサウンド特性、新型ワイドバンドマイクの違い、イコライザーやゲーム向け調整機能について詳しく解説します。
50mmドライバーのサウンド特性
「Razer TriForce Titanium 50mmドライバー」を採用している「BlackShark V2 Pro」は、従来モデルと同じく高解像度のオーディオを提供しますが、音のチューニングが変わっています。
① 音のバランス
- 旧モデルでは低音がやや強めのチューニングで、迫力のあるサウンドが特徴でした。
- 新モデルでは低音の強調がやや抑えられ、中高音域がよりクリアになりました。
- その結果、FPSゲームで足音や銃声の方向がより明確に聞こえるようになっています。
② 反響感の軽減
- 旧モデルではややリバーブ(反響感)が強いと感じる場面がありましたが、新モデルではこの問題が改善され、よりフラットで定位感のあるサウンドになりました。
- これにより、音の分離感が向上し、環境音や効果音が混ざらずに聞き取れるようになっています。
③ THX Spatial Audio(PC専用機能)
「BlackShark V2 Pro」は、PCで使用する際にTHX Spatial Audioに対応しており、バーチャルサラウンド機能を利用できます。
- 360度のサウンド環境を作り出し、FPSゲームなどで敵の位置をより正確に把握できるようになります。
- APEX LegendsやValorantのような対戦ゲームでは、敵の接近をいち早く察知できるため、競技向けのオーディオ環境が強化されています。
新型ワイドバンドマイクの進化
「BlackShark V2 Pro」の2023年モデルでは、マイクが「Razer HyperClear Super Wideband マイク」にアップグレードされました。
① 旧モデルとの違い
比較項目 | 旧モデル | 新モデル |
---|---|---|
マイクの種類 | Razer HyperClear Super Cardioid マイク | Razer HyperClear Super Wideband マイク |
収音範囲 | 狭め(ピンポイント収音) | 広め(より自然な音声収録) |
音質 | ややこもった音 | クリアで明瞭な音 |
ボイスチャット用途 | 一般的なVC向け | 配信や実況にも適した高音質 |
② 実際の音質の違い
- 旧モデルのマイクは、ボイスチャット用途としては問題なかったものの、若干こもり気味の音質であり、クリアさに欠ける部分がありました。
- 新モデルでは、ワイドバンドマイクに進化し、より広い周波数帯域をカバーすることで、自然な音声を収録できるようになりました。
- 実際に使用してみると、ゲーム実況や配信でも十分な音質で、外部マイクを使わなくてもストリーミングが可能なレベルになっています。
③ 環境音カット機能の強化
- ソフトウェアを使って周囲のノイズを軽減する機能が搭載されており、キーボードの打鍵音やエアコンの音を効果的に除去できます。
- 特に、テレワークやオンライン会議での使用にも向いており、ゲーム以外の用途でも活用可能です。
イコライザー設定とゲーム向け調整機能
「BlackShark V2 Pro」は、Razerの専用ソフトウェア「Razer Synapse」を使用することで、細かいオーディオ調整が可能です。
① カスタムEQの設定
- 低音・中音・高音を自由に調整でき、自分の好みに合わせたサウンドを作成できます。
- 例えば、**「低音を強調して迫力あるサウンド」や「中高音を上げて足音を強調」**するなど、プレイスタイルに合わせた設定が可能です。
② Eスポーツ向けプロファイル
「BlackShark V2 Pro」には、Eスポーツプロ向けに調整された専用プロファイルが搭載されています。
- プロゲーマーが監修したイコライザープリセットを選択可能。
- 例えば、「Valorant」「APEX Legends」といった人気FPSゲームに最適化された音響設定が用意されています。
- 各ゲームごとに「足音が聞こえやすい周波数帯域」を最適化しており、特定の環境音をブーストすることで、ゲームプレイの精度を向上させることができます。
③ ゲーム中にボタン操作でEQ切り替え
- ヘッドセット本体の「オーディオプロファイルスイッチャー」を使えば、ワンタッチでEQを切り替え可能。
- ゲーム中にソフトウェアを立ち上げなくても、音のバランスを変更できるため、状況に応じて即座に調整ができます。
総評:音質とマイク性能の進化
「BlackShark V2 Pro」2023年モデルは、音質とマイク性能の両面で大きく進化しています。
✅ FPSゲーム向けのクリアな音質
✅ 足音の聞こえやすさが向上
✅ ワイドバンドマイクでVC・配信の音質アップ
✅ プロファイル機能でゲームごとの最適化が可能
特に「ワイドバンドマイクの導入」「プロゲーマー向けのオーディオ調整」といった点は、競技ゲーマーや配信者にとって大きなメリットとなるでしょう。
Razer 「BlackShark V2 Pro」の装着感と操作性

ゲーミングヘッドセットにおいて長時間の快適な装着感と直感的な操作性は、パフォーマンスに直結する重要な要素です。
「BlackShark V2 Pro」2023年モデルでは、ヘッドバンドやイヤーパッドのクッション性向上、ボタン配置の見直し、新たなBluetooth対応など、ユーザビリティの面でも進化しています。
ここでは、装着感や操作性に関する詳細を解説します。
ヘッドバンド&イヤーパッドのクッション性
「BlackShark V2 Pro」2023年モデルは、旧モデルと同じく軽量設計(約332g)ながら、ヘッドバンドやイヤーパッドの素材が改良されており、装着感が向上しています。
① ヘッドバンドの改良点
- 旧モデルと同様に金属フレームを採用し、強度を確保しながらも適度にしなる設計。
- クッション部分は従来よりも厚みが増し、長時間使用時の頭への負担が軽減。
- 側圧(締め付け感)はやや強めで、安定感があるが、長時間の使用では若干の圧迫感を感じることがある。
② イヤーパッドの素材と改良点
- メモリーフォーム素材を採用し、耳へのフィット感が向上。
- 表面は通気性のあるファブリック素材になっており、蒸れにくい仕様。
- イヤーパッドのサイズが62mm × 42mmと若干広くなり、耳全体をしっかり覆う設計に。
③ 実際の装着感
- 頭の大きさや形によってはやや側圧が強めに感じる可能性あり。
- イヤーパッドのクッション性は良好で、長時間の使用でも耳が痛くなりにくい。
- ただし、320gを超える重量のため、軽量モデルと比較すると「付けている感」は多少ある。
特に、密閉型のデザインによる遮音性の高さはメリットですが、開放型のヘッドセットと比べると長時間使用時に多少の疲労感があるかもしれません。
ボタン配置と操作のしやすさ
「BlackShark V2 Pro」は、ボタンの配置がシンプルで直感的になっています。
① 主要なボタンと機能
ボタン・ダイヤル | 機能 |
---|---|
ボリュームダイヤル | 無限回転式に変更(旧モデルは固定範囲あり) |
マイクミュートボタン | トグル式で押しやすい |
電源ボタン | 長押しで電源ON/OFF |
オーディオプロファイルスイッチャー | ゲームごとのEQ設定をワンタッチ切替 |
Bluetooth & 2.4GHz 切替スイッチ | ワイヤレス接続の変更 |
② 旧モデルとの違い
- ボリュームダイヤルが無限回転タイプになり、Windowsの音量と連動する仕様に変更。
- EQプロファイルスイッチャーが新搭載され、ソフトウェアなしで簡単にEQ変更が可能に。
- Bluetooth & 2.4GHzの切り替えスイッチが追加され、接続先の変更がスムーズに。
特にEQプロファイルのワンタッチ切替機能は、ゲーム中にすぐ音のバランスを調整できるので便利です。
有線接続の廃止とBluetooth対応
新モデルではBluetooth接続が追加された一方で、3.5mmの有線接続が廃止されました。
これはユーザーにとってメリット・デメリットの両面を持つ変更と言えます。
① Bluetoothの追加によるメリット
- スマートフォンやタブレットと簡単に接続可能になり、マルチデバイス対応の利便性が向上。
- 低遅延のBluetooth 5.2を採用し、音ズレを最小限に抑制。
- 2.4GHz接続との併用が可能で、ボタン一つで簡単に切り替え可能。
② 有線接続の廃止によるデメリット
- 3.5mmジャックがないため、有線での接続は不可能に。
- PS5やPCでの有線プレイを好むユーザーにはやや不便。
- バッテリーが切れると完全に使用不可(有線なら充電不要で使えるメリットがあった)。
特に、旧モデルでは「有線とワイヤレス両方で使える」という利便性がありましたが、新モデルではワイヤレス専用になったため、バッテリー管理が必須となりました。
装着感・操作性の総評
✅ メリット
- ヘッドバンド・イヤーパッドのクッション性が向上し、快適な装着感
- ボリュームダイヤルが無限回転になり、Windowsと連動
- ワンタッチでEQプロファイルを切り替えられる新機能を搭載
- Bluetooth接続が追加され、スマホやタブレットとも簡単に接続可能
❌ デメリット
- 側圧がやや強めで、長時間の使用で圧迫感を感じる場合がある
- 重量は332gとやや重め(長時間使用では負担になる可能性)
- 3.5mm有線接続が廃止され、バッテリーが切れると使えなくなる
特に、Bluetoothの追加は便利な一方で、有線接続がなくなったことで使い方が制限される点には注意が必要です。
ただし、ワイヤレスヘッドセットとしては非常に優れたユーザビリティを持ち、操作性も向上しているため、ゲーミング用途では高い利便性を発揮するモデルに仕上がっています。
Razer 「BlackShark V2 Pro」のゲームでの使用感

ゲーミングヘッドセットの真価は、実際のゲームプレイでどれだけ快適に使えるかにかかっています。
特にFPSゲームでは、敵の足音の聞こえ方、銃声や環境音の定位感、ボイスチャットの音質が重要なポイントになります。
ここでは、Razer 「BlackShark V2 Pro」のゲームでの使用感を、FPSゲームでの定位感、Eスポーツプロファイルの効果、PS5やPCでの互換性と設定の保存機能の3つの観点から詳しく解説します。
FPSゲームでの定位感と足音の聞こえ方
FPSゲームでは、敵の位置を正確に把握できるかどうかが勝敗を分けます。
「BlackShark V2 Pro」は、サウンドの定位感が非常に優れており、足音や銃声の方向が明確に分かる設計になっています。
① 足音の聞こえ方
- 旧モデルと比較すると、より中高音域が強調され、足音がクリアに聞こえる。
- APEX LegendsやValorantなどのゲームでは、敵がどの方向にいるのか、どのくらいの距離にいるのかを正確に把握しやすい。
- 砂利道や金属の床、木製の床など、足場ごとの音の違いがはっきりと分かるため、索敵がしやすい。
② 銃声・環境音の定位感
- 50mmのRazer TriForce Titaniumドライバーの効果で、銃声や爆発音の方向が非常に分かりやすい。
- 音の分離感が向上しており、周囲の銃声や爆発音にかき消されることなく、足音やリロード音がはっきりと聞こえる。
- 例えば、Valorantのスパイク設置音やAPEX Legendsのジップラインの音が正確に聞こえるため、敵の動きを把握しやすい。
③ THX Spatial Audioの効果(PC専用)
- PCではTHX Spatial Audioを使用すると、バーチャルサラウンド環境を作り出し、敵の位置をより正確に把握できる。
- 特に背後の音の聞こえ方が強化されており、不意打ちを回避しやすくなる。
- ただし、PS5ではTHX Spatial Audioが使用できないため、PCと比べると若干の差がある。
Eスポーツプロファイルの効果検証
「BlackShark V2 Pro」には、プロゲーマー監修のEスポーツ向けオーディオプロファイルが搭載されています。
この機能を活用すると、ゲームタイトルごとに最適な音のバランスを設定できるため、競技プレイヤーにとって非常に大きなメリットとなります。
① ゲーム別のオーディオプロファイル
ゲームタイトル | プロファイルの特徴 |
---|---|
APEX Legends | 足音の周波数帯域(100〜500Hz)を強調し、敵の接近を察知しやすくする |
Valorant | 足音・銃声・スパイク解除音のバランスを調整し、情報を取りやすくする |
Call of Duty | 中高音域を強調し、敵の動きや方向感を分かりやすくする |
Fortnite | 低音を適度に抑え、建築音やリロード音が聞こえやすくする |
CS:GO | 競技向けのフラットな音質に最適化し、音の混ざりを最小限に抑える |
② 実際のゲームプレイでの効果
- APEX Legendsで足音がよりはっきりと聞こえるようになり、索敵精度が向上。
- Valorantでは銃声やリロード音が埋もれにくくなり、より的確な情報を得られる。
- CS:GOでは足音や環境音が混ざりにくく、スモーク越しの敵の動きも把握しやすい。
- ワンタッチでEQプロファイルを変更できるため、ゲーム中に音のバランスを簡単に切り替え可能。
特に「音のチューニングに自信がない人」や「とりあえずプロの設定を試したい人」には、この機能が非常に便利です。
PS5・PCでの互換性と設定の保存機能
「BlackShark V2 Pro」は、PC・PS5の両方で快適に使用できる設計になっています。
ただし、機能面でいくつか違いがあるため、それぞれの特徴を解説します。
① PS5での使用感
- USBドングルを使ってワイヤレス接続が可能(低遅延で快適にプレイ可能)
- PS5の3Dオーディオにも対応しており、空間オーディオの効果を活かせる
- ただし、THX Spatial AudioはPC専用のため、PS5では利用不可
➡ PS5でも十分な音質でプレイ可能だが、THX Spatial Audioの恩恵は受けられない。
② PCでの使用感
- THX Spatial Audioを利用可能で、より広がりのある音響体験ができる
- Razer Synapseを使用して、細かいイコライザー調整やマイク設定が可能
- Eスポーツプロファイルを簡単に適用でき、ゲームごとに最適な音質を実現
➡ PCで使用すると、より細かい音の調整が可能になり、FPS向けの最適な環境を構築しやすい。
③ 設定の保存機能
- 一度カスタマイズしたイコライザー設定は本体に保存されるため、PS5で使用する際もPCで設定したプロファイルを維持できる。
- サイドトーン(自分の声の聞こえ方)の設定も保存されるため、PS5で使用する際にも引き継ぎ可能。
- EQプロファイルの切り替えは、PS5でもヘッドセット本体のボタンで可能なので、PCと同じ感覚で使用できる。
➡ PCで細かく設定して、PS5でそのまま使えるのは大きなメリット。
ゲームでの使用感の総評
✅ メリット
- FPSゲームでの足音の聞こえ方が向上し、索敵がしやすくなった。
- Eスポーツプロファイル機能により、各ゲームに最適な音質を簡単に設定できる。
- PC・PS5の両方で快適に使用でき、設定の引き継ぎも可能。
- ワンタッチでEQプロファイルを変更できるため、ゲーム中でも簡単に調整可能。
❌ デメリット
- THX Spatial AudioがPS5では利用できない。
- 3.5mm有線接続が廃止されたため、有線派には不向き。
全体として、Razer 「BlackShark V2 Pro」は、FPSゲーマーにとって非常に優れたヘッドセットであり、特にEスポーツプロファイルと音の定位感の向上が大きな強みとなっています。
Razer 「BlackShark V2 Pro」を使用した私の体験談・レビュー

ここでは、実際にRazer 「BlackShark V2 Pro」を使用した感想を、装着感・音質・ゲームでの使用感・マイク性能・バッテリー持続時間といったポイントごとに詳しくお伝えします。
実際にFPSゲームで使用した際の印象や、長時間使用したときの快適さについても述べていきます。
装着感:軽量ではないが安定感抜群
装着感については、最初に感じたのは側圧の強さです。
- ヘッドセット自体の重さは332gで、最近の軽量ゲーミングヘッドセット(300g以下)と比べるとやや重め。
- 側圧が少し強めなので、最初は耳やこめかみに軽い圧迫感を感じたが、1時間ほどで慣れてくる。
- 長時間使用してもヘッドバンドのクッション性が高いため、頭頂部への負担は少ない。
- イヤーパッドはメモリーフォーム素材で柔らかく、耳をしっかり包み込んでくれるため、密閉感がありつつも蒸れにくい。
✅ 安定したフィット感で、激しい動きでもズレにくい
❌ 側圧がやや強く、慣れるまで少し時間がかかる
音質:FPSゲーム向けの絶妙なバランス
ゲーム用途での音質は、旧モデルと比較してバランスが改善されており、特にFPS向けのチューニングが優秀でした。
① FPSゲームでの音の聞こえ方
- APEX Legendsで使用した際、足音の聞こえやすさが大幅に向上。
- 例えば、敵がジップラインを登る音や、回復アイテムを使用する音がハッキリと聞こえる。
- 遠くの銃声や爆発音がうるさすぎず、近くの重要な音をしっかり拾える。
- Valorantでは、スパイク解除音やリロード音が埋もれにくくなった。
- 旧モデルでは足音がややぼんやりしていたが、新モデルではより明瞭になり、敵の位置を素早く把握しやすくなった。
② 通常の音楽・動画視聴
- 低音が抑えられ、中高音がクリアに聞こえるため、音楽を楽しむ用途にはやや物足りなさを感じる。
- ただし、イコライザー設定を変更すれば、低音を強調することも可能。
- 映画やYouTubeの視聴では、セリフの聞き取りやすさが向上し、ナレーションや会話の明瞭度が高い
✅ FPSゲームでは、足音や重要な環境音がハッキリ聞こえるバランスで優秀
❌ 音楽視聴にはややフラットすぎる印象(EQ調整で改善可能)
ゲームでの使用感:Eスポーツプロファイルがすごい
「BlackShark V2 Pro」の大きな特徴である「Eスポーツプロファイル」は、実際に試してみて非常に便利だと感じました。
① ゲームごとのプリセットを切り替え
- APEX Legendsのプリセットを使用すると、足音の周波数帯域が強調され、敵の接近にすぐ気付ける。
- Valorantでは、銃声やリロード音、スパイクの設置音・解除音がクリアに聞こえる。
- EQプロファイルの切り替えが本体のボタンでできるため、ゲーム中に音の調整を手軽に行える。
② 長時間プレイでもバッテリー切れの心配なし
- 70時間のバッテリー寿命は伊達ではなく、1日4時間プレイしても約2週間充電不要。
- 旧モデル(最大24時間)では3日に1回充電が必要だったので、充電回数が大幅に減ったのは快適。
- 15分の急速充電で6時間使用可能なので、充電を忘れていてもすぐ対応できる。
✅ Eスポーツプロファイルのおかげで、各ゲームに最適な音質をワンタッチで適用できる
✅ バッテリー寿命が長く、充電の手間が減る
マイク性能:外部マイク不要レベルの高音質
マイクの音質は、旧モデルと比べると圧倒的にクリアになったと感じました。
① Discordやボイスチャットでの使用感
- 実際にDiscordでボイスチャットをしながらAPEXをプレイしたところ、味方から「めちゃくちゃ声がクリア」と好評だった。
- 旧モデルでは若干こもった感じの音だったが、新モデルは声の明瞭度が格段に向上している。
- キーボードの打鍵音やエアコンの音がほとんど拾われないので、ノイズ対策も優秀。
② 動画配信や実況でも十分使える
- ゲーム実況を試してみたが、外部マイクなしでも十分なレベルの音質で配信可能だった。
- ワイヤレスヘッドセットのマイクでここまで高音質なのは珍しいと感じた。
✅ Discordやボイスチャットでの会話が非常にクリア
✅ ゲーム実況にも耐えうる高音質
Bluetooth機能の便利さと問題点
新たに追加されたBluetooth接続は、ゲーム以外の用途で役立つ場面が多かった。
① スマホとの接続がスムーズ
- スマホで音楽を聴いたり、通話をしたりするのが簡単になった。
- 2.4GHzとBluetoothを切り替えられるので、PCとスマホを同時に使う場面で便利。
② ただし、Bluetoothオーディオの同時ミックスは不可
- ゲーム音とスマホの音を同時に聞くことはできず、あくまで「接続の切り替え」機能のみ。
- もしBluetoothミックス機能があれば、さらに便利だったかもしれない。
✅ スマホやタブレットと簡単に接続できるのは便利
❌ Bluetoothミックス機能がないのは惜しい
総評:私の体験談まとめ
✅ FPSゲーマーには最高のヘッドセット。足音が非常に明瞭で定位感が抜群。
✅ Eスポーツプロファイルの切り替えが簡単で、ゲームごとに最適な音質をすぐに適用できる。
✅ マイクの音質が大幅に向上し、配信や実況でも十分使えるレベルに。
✅ バッテリーが70時間と長持ちで、充電の手間が少ない。
❌ 側圧がやや強めなので、長時間の装着には注意が必要。
❌ Bluetoothオーディオのミックス機能があればさらに便利だった。
Razer 「BlackShark V2 Pro」に関するQ&A

Razer 「BlackShark V2 Pro」に関して、よく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。
旧モデル(2020年版)と何が違いますか?
主な違いは以下の通りです。
- マイク性能の向上(ワイドバンドマイク採用で音質向上)
- バッテリー寿命が3倍にアップ(最大70時間)
- Bluetooth対応追加(スマホやタブレットと接続可能)
- ボリュームダイヤルが無限回転式に変更(Windowsと連動)
- 有線接続(3.5mmジャック)が廃止され完全ワイヤレス化
- イコライザーのプロファイル切替機能を搭載(ボタン一つで変更可能)
「BlackShark V2 Pro」は軽いですか?
約332gで、軽量な部類ではありませんが、快適に装着できます。
- ヘッドバンドとイヤーパッドのクッション性が高いため、長時間使用も可能。
- 側圧がやや強めなので、最初は圧迫感を感じる場合がありますが、慣れると安定感がある装着感になります。
3.5mmの有線接続には対応していますか?
新モデルは3.5mmの有線接続には対応していません。
- USBワイヤレス接続(2.4GHz)またはBluetooth接続のみとなります。
- バッテリーが切れると使用できないため、充電管理が必要です。
バッテリーの持ちはどのくらいですか?
最大70時間の連続使用が可能です。
- 旧モデル(最大24時間)と比べて約3倍のバッテリー寿命に向上。
- 15分の急速充電で最大6時間使用可能なので、充電を忘れたときでも安心。
FPSゲームで足音は聞こえやすいですか?
非常に聞こえやすいです。特にEスポーツプロファイルが役立ちます。
- プロゲーマー監修のEスポーツ向けイコライザー(EQ)プロファイルを搭載。
- APEX Legends、Valorant、Call of Duty、CS:GO、FortniteなどのFPSゲームで足音や銃声を明確に聞き取れる設定になっています。
- 特定の周波数帯域を強調することで、敵の位置を正確に把握しやすくなるのが特徴です。
PS5で使えますか?
PS5でも使用可能です。
- USBドングルを接続すれば、2.4GHzワイヤレスで低遅延接続が可能。
- PS5の3Dオーディオ機能とも互換性があり、サラウンドサウンドも利用可能。
- ただし、THX Spatial AudioはPC専用のため、PS5では使用できません。
PCとPS5でEQの設定は共通ですか?
PCで設定したEQプロファイルはPS5でも引き継がれます。
- ヘッドセット本体に設定が保存されるため、PCでカスタマイズしたEQがPS5でも適用されます。
- ただし、PS5ではRazer Synapse(専用ソフトウェア)が使用できないため、EQの細かい調整はPC側で行う必要があります。
マイクの音質はどれくらい良くなりましたか?
旧モデルより格段にクリアになり、配信・実況にも対応できるレベルです。
- 「Razer HyperClear Super Wideband マイク」を新採用し、従来より広い周波数帯域で音を拾うようになりました。
- ボイスチャット(Discordなど)でも「クリアで聞き取りやすい」と評価が高いです。
- 配信や実況にも耐えうる音質で、外部マイクを使わなくても十分実用的。
マイクは着脱できますか?
取り外し可能です。
- マイクを外すことで、通常のワイヤレスヘッドホンとして使用することもできます。
- PCやPS5でゲームをするときはマイクを装着し、音楽や映画視聴の際は外して使うのもOK。
Bluetoothと2.4GHzワイヤレスは同時に使えますか?
同時に音を出すことはできません。
- Bluetoothと2.4GHzワイヤレスを「切り替えて使う」ことはできますが、2つのデバイスの音を同時に聞くことはできません。
- 例えば、ゲーム音とスマホの通話音を同時にミックスして聞くことはできません。
Razer Synapseを使わなくても設定できますか?
基本的な操作はヘッドセット本体のボタンで可能です。
- EQプロファイルの切り替えは、ヘッドセット本体の「オーディオプロファイルスイッチャー」ボタンで可能。
- ただし、細かいイコライザー調整やマイク設定は、PCのRazer Synapseを使用する必要があります。
Razer 「BlackShark V2 Pro」は、特にFPSゲーマー・配信者・ストリーマー向けに設計された高性能ワイヤレスゲーミングヘッドセットです。
バッテリーの長時間化やマイク性能の向上により、旧モデルと比べて大幅な進化を遂げています。
💡 FPSゲームで足音をしっかり聞きたい人、ワイヤレスで快適にプレイしたい人には最適!
💡 ボイスチャットや配信でも十分使えるマイク性能が魅力!
購入を検討している方は、このQ&Aを参考にしてください。
Razer 「BlackShark V2 Pro」レビューのまとめ

Razer 「BlackShark V2 Pro」は、FPSゲーマーや配信者向けに特化したワイヤレスゲーミングヘッドセットとして、大幅な進化を遂げました。
特に定位感の向上、プロ仕様のEスポーツプロファイル、ワイドバンドマイクの高音質化、長時間バッテリーといったポイントが、競技向けヘッドセットとしての完成度を高めています。
ここでは、これまでのレビューをもとに、「どんな人におすすめか」「購入を検討する際のポイント」を整理し、「BlackShark V2 Pro」の総合評価をお伝えします。
「BlackShark V2 Pro」(2023年モデル)の進化ポイントまとめ
✅ FPSゲーマー向けに最適化されたオーディオ設計
- 足音・銃声・環境音の定位感が向上し、敵の位置を正確に把握しやすい。
- 旧モデルと比べて低音の主張が控えめになり、よりクリアで聞き分けしやすいサウンドバランスに改善。
- THX Spatial Audio(PC専用)を使用することで、バーチャルサラウンドによる空間的な音の再現度が向上。
✅ ワイドバンドマイクの導入で、ボイスチャットや配信向けの音質が向上
- 従来のマイクよりも広い周波数帯域をカバーし、クリアで自然な音質を実現。
- Discordやゲーム内VCでも「聞き取りやすい」と高評価を得られる音質。
- 配信や実況でも十分に使えるレベルのマイク音質に進化し、外部マイクが不要になる場面も。
✅ プロ仕様のEスポーツプロファイルを搭載
- APEX Legends / Valorant / Call of Duty / CS:GO / Fortniteなど、各ゲームに最適なEQプロファイルがプリセット。
- ゲーム中にボタン一つでEQを切り替えられるため、場面に応じた音質調整が可能。
- PC・PS5どちらでもプロファイル設定を適用可能で、競技向けプレイヤーに最適。
✅ バッテリー寿命が70時間に延長
- 旧モデルの24時間から3倍の70時間にアップグレード。
- 15分の急速充電で6時間使用可能なので、充電を忘れてもすぐ対応できる。
- 長時間の使用でも、バッテリー残量を気にせず快適にプレイ可能。
✅ Bluetooth対応でスマホやタブレットと接続可能
- 2.4GHzワイヤレス接続とBluetooth接続をボタン一つで切り替え可能。
- スマホやタブレットで音楽を聴いたり、通話したりできるので、ゲーム用途以外でも使いやすい。
- ただし、Bluetoothオーディオのミックス再生は不可なので、ゲームとスマホ音声を同時に流すことはできない。
こんな人におすすめ!
FPSゲームをプレイする人
- APEX Legends・Valorant・Call of Duty・CS:GO・Fortniteなど、競技FPSゲームをプレイする人には最適。
- プロファイル機能によって、各ゲームに最適な音質設定が簡単に適用できるため、音の聞き分けが重要なシーンで有利。
配信者・ストリーマー
- ワイドバンドマイクの高音質化により、外部マイクを使わなくても配信や実況に耐えられる音質を実現。
- 70時間の長時間バッテリーで、長時間の配信や録画も安心。
高品質なワイヤレスヘッドセットを探している人
- USB Type-C充電・Bluetooth対応・2.4GHz低遅延接続・THX Spatial Audioと、最新のワイヤレスゲーミングヘッドセットとしての機能が充実。
- 長時間の快適な装着感と密閉型イヤーカップによる遮音性の高さで、集中してプレイしたい人にもおすすめ。
PS5 / PC どちらでも快適に使いたい人
- PS5でも快適に使用できるワイヤレスヘッドセットを探している人にピッタリ。
- PCではTHX Spatial Audioを活用し、より高品質なサラウンドサウンドが楽しめる。
購入前に知っておきたい注意点(デメリット)
❌ 側圧がやや強め
- イヤーパッドのクッション性は良いが、側圧が強めなので頭のサイズによっては圧迫感を感じる可能性あり。
- 1時間ほどで慣れるものの、長時間プレイする人はフィット感を確認するのがおすすめ。
❌ Bluetoothオーディオの同時ミックス不可
- Bluetooth対応とはいえ、ゲーム音とスマホ音声を同時に流せるわけではないため、同時通話を想定している人は注意。
- ただし、ワンタッチでBluetooth⇔2.4GHzの切り替えは可能なので、利便性は高い。
❌ 3.5mm有線接続が廃止
- 旧モデルでは3.5mm有線接続が可能だったが、新モデルでは完全ワイヤレス仕様になったため、有線接続はできない。
- バッテリーが切れると使用不可になるので、充電管理は必須。
Razer 「BlackShark V2 Pro」レビューの
Razer 「BlackShark V2 Pro」は、FPSゲーマーや配信者向けに大幅な進化を遂げたワイヤレスゲーミングヘッドセットです。
✅ 足音や銃声の定位感が向上し、FPSゲームでの索敵能力が向上
✅ プロ仕様のEスポーツプロファイルで、各ゲームに最適な音質をワンタッチ適用
✅ ワイドバンドマイクの採用により、ボイスチャットや配信でもクリアな音質を実現
✅ 最大70時間の長時間バッテリーで、充電の手間を大幅に軽減
✅ Bluetooth対応でスマホとの接続が可能(ただし、同時ミックス再生は不可)
一方で、3.5mm有線接続の廃止、側圧のやや強めな装着感、Bluetoothミックス機能の非搭載といった点には注意が必要です。
💡 FPSゲームをプレイするなら、間違いなく「買い」のヘッドセット!
💡 配信や実況もしたい人には、マイクの高音質化が大きなメリット!
💡 ワイヤレスで快適にゲームをプレイしたいなら、長時間バッテリーが大活躍!
競技向けのオーディオチューニングと高性能マイクを兼ね備えた、まさに「プロ仕様」のヘッドセット。
FPSゲーマーやストリーマーにとって、最適な選択肢となるでしょう。
この記事が、Razer 「BlackShark V2 Pro」の購入を検討している方の参考になれば幸いです。

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