この記事は2023年に公開された内容です
ゲーマーやプロプレイヤーに愛されるBenQ ZOWIEシリーズから、待望のワイヤレスゲーミングマウス「EC-CW」シリーズが登場しました。
このシリーズは、ECシリーズの伝統を受け継ぎながらも、最新技術を取り入れたことで注目を集めています。
特に、長時間のゲームセッションにも対応したワイヤレス機能や、ゲームパフォーマンスを最大化するための細部へのこだわりが魅力的です。
従来のECシリーズでは優れたエルゴノミクス設計が特徴でしたが、今回の「EC-CW」シリーズはさらに進化を遂げています。
「EC1-CW」、「EC2-CW」、「EC3-CW」の3つのサイズ展開により、ゲーマーが自身の手の大きさやプレイスタイルに合ったモデルを選べるのも大きなポイントです。
また、初心者から上級者まで幅広いプレイヤーに対応するために、シンプルかつ実用的な機能が数多く搭載されています。
その一方で、300mAhのバッテリーやPAW3370センサーの採用といった仕様が、現行の他社製品と比較すると少し気になる点もあるかもしれません。
この記事では、「EC-CW」シリーズの特徴、各パーツの詳細なレビュー、そして実際に使用した際の体験談をもとに、このマウスの魅力や欠点を掘り下げていきます。
「EC-CW」シリーズがどのようなゲーマーに最適なのか、購入を検討している方にとって役立つ情報をお届けします。
BenQ 「ZOWIE EC-CW」シリーズとは?

項目 | EC1-CW | EC2-CW | EC3-CW |
---|---|---|---|
サイズ | 大型 | 中型 | 小型 |
重量 | 79g | 77g | 76g |
センサー | PixArt PAW3370 | ||
DPI(感度)設定 | 400 / 800 / 1600 / 3200 | ||
接続方式 | 2.4GHz ワイヤレス | ||
バッテリー容量 | 300mAh | ||
連続使用時間 | 最大70時間 | ||
充電方法 | USBケーブル / ワイヤレスドック | ||
コーティング | マット仕上げ(反射なし) | ||
ボタン数 | 5(メイン2、サイド2、ホイールクリック1) | ||
ポーリングレート | 最大1000Hz | ||
センサー位置 | 本体中央やや後方 |
「EC-CW」シリーズの特徴
BenQ 「ZOWIE EC-CW」シリーズは、ゲーマーに支持されてきた有線マウス「ECシリーズ」をベースに、ワイヤレス化を実現した最新モデルです。
このシリーズの最大の特徴は、エルゴノミクス(人間工学)に基づいた設計で、手に自然にフィットする形状です。
特に、「かぶせ持ち」や「つかみ持ち」に対応した左右非対称の形状は、長時間のゲームプレイでも疲れにくく、快適な操作感を提供します。
また、「EC1-CW」、「EC2-CW」、「EC3-CW」の3種類のサイズ展開があり、手の大きさや持ち方に合わせて最適なマウスを選べるのも特徴です。
「EC1-CW」は最も大きく、「EC3-CW」は最も小さいモデルとして設計されており、多様なニーズに対応しています。
ワイヤレス化のポイント
従来の有線マウスから進化し、2.4GHzワイヤレス接続を採用しています。
この接続は、高速かつ安定した通信を実現するだけでなく、遅延の少なさからゲーミング用途にも最適です。
さらに、シリーズには「エンハンスドワイヤレスレシーバー」が付属しており、通常のUSBドングルに比べて通信の安定性を向上させています。
特に、2.4GHz帯域が混み合う環境(LANパーティーやオフライン大会など)での使用に効果を発揮します。
また、このレシーバーは充電ドックとしても機能し、マウスをドックに置くだけで簡単に充電できる仕組みです。
このようなデザインにより、使用中の利便性が向上しています。
一方で、エンハンスドレシーバーは大きめのサイズで、設置場所を選ぶ必要がある点は留意する必要があります。
サイズ展開と選び方
「EC-CW」シリーズの3つのモデルは、プレイヤーが自身の手の大きさや持ち方に合わせて選択できるよう設計されています。
それぞれのモデルの特徴は以下の通りです:
- 「EC1-CW」:シリーズ中で最も大きいサイズ。大きな手を持つ人や「かぶせ持ち」を好むプレイヤーに最適。
- 「EC2-CW」:中間サイズで、幅広いプレイヤーに対応。万能な選択肢として人気があります。
- 「EC3-CW」:最も小さいモデルで、「つかみ持ち」や「つまみ持ち」を好む人向け。特に手が小さい人におすすめです。
それぞれのサイズには、重量差も最小限に抑えられており、モデル間での操作感の違いを感じにくいよう工夫されています。
BenQ ZOWIEの「EC-CW」シリーズは、プロゲーマーが要求する精密なパフォーマンスと、一般ユーザーが求める使いやすさを両立することを目指した製品です。
そのため、優れた形状、安定した接続、細部へのこだわりなど、長年のゲーマーコミュニティのフィードバックを反映しています。
BenQ 「ZOWIE EC-CW」シリーズの各部分の詳細レビュー

接続とレシーバーの性能
「EC-CW」シリーズは、2.4GHzワイヤレス接続を採用しており、ゲーミングデバイスに求められる高速かつ安定した通信を実現しています。
特筆すべき点は、「エンハンスドワイヤレスレシーバー」が付属していることです。
このレシーバーは通常のUSBドングルと比べて通信の安定性が向上しており、特にオフライン大会やLANパーティーのような混雑した無線環境でその威力を発揮します。
さらに、レシーバーは充電ドックとしての役割も兼ねており、マウスをドックに置くだけで簡単に充電ができます。
ただし、レシーバーはやや大型で、高さがあるため、設置場所を考慮する必要があります。
特にモニター周辺に配置する際は、見た目やスペースに影響が出る場合があるので注意が必要です。
もし自宅での使用が主で、安定した通信があまり重要でない場合は、エンハンスドレシーバーではなく通常のUSBドングルを使用しても問題ありません。
しかし、このレシーバーの利便性と多機能性を考えると、付属していることは大きなメリットと言えます
バッテリー持続時間と充電方法
「EC-CW」シリーズのバッテリーは300mAhで、最大70時間の連続使用に対応しています。
この持続時間は十分なレベルですが、他社のハイエンドワイヤレスゲーミングマウスと比較すると若干見劣りする点もあります。
ただし、一般的な使用環境では問題なく、バッテリー切れを心配する頻度は低いでしょう。
充電方法は2つあり、USBケーブルを直接マウスに接続するか、エンハンスドレシーバーを充電ドックとして利用する方法があります。
特に、ドックでの充電は非常に便利で、プレイ終了後にマウスを置くだけで充電が完了します。
これにより、バッテリー残量を気にせず使用できる点は、長時間プレイを行うゲーマーにとって大きな利点です。
一方で、ワイヤレスマウスに期待される「超長時間バッテリー」の観点からすると、他社製品の100時間を超えるモデルと比較するとやや短い印象を受けるかもしれません。
それでも、70時間という実用的な持続時間と簡単な充電方法で十分にカバーできる設計です。
ビルドクオリティとコーティングの仕上がり
「EC-CW」シリーズのビルドクオリティは、これまでのZOWIEシリーズ同様、非常に堅牢です。
強い力でグリップしても軋みやたわみが一切なく、マウスを激しく振っても不快な音が鳴ることはありません。
全体的に頑丈な作りがゲーマーの信頼感を高めています。
また、コーティングには大きな進化が見られます。
有線バージョンのECシリーズでは光沢のある仕上げが採用されていましたが、「EC-CW」シリーズではマット仕上げに変更されています。
このマットコーティングにより、汗や皮脂による汚れが目立ちにくくなり、さらには高いグリップ性能も実現しています。
特に、手が乾燥している状態でも、手汗をかいている状態でも、しっかりとマウスをホールドできる仕様になっています。
ただし、指や手のひらが触れる部分には跡が残りやすいという点は引き継がれています。
この点が気になる方には、追加のグリップテープを使用するのも一つの手段です。
しかし、多くのユーザーにとって、デフォルトの仕上がりで十分満足できると考えられます。
接続、バッテリー、ビルドクオリティ、いずれも「EC-CW」シリーズは安定性と実用性を追求した設計となっています。
特にエンハンスドワイヤレスレシーバーやマットコーティングなど、細かい部分に配慮された作りは、ゲーマーにとって大きなメリットと言えるでしょう。
BenQ 「ZOWIE EC-CW」シリーズのゲームパフォーマンスと実用性

センサーの性能と位置
「EC-CW」シリーズは、PixArt PAW3370センサーを搭載しています。
このセンサーは高精度で知られており、FPSのような繊細な操作を要求するゲームでも、快適にプレイすることが可能です。
ただし、最近のハイエンドマウスに搭載されている「PAW3395」センサーに比べると、やや古い仕様ではあります。
それでも、実際の使用においてPAW3370とPAW3395の差を体感するのは難しく、十分なパフォーマンスを発揮してくれるセンサーです。
センサーの位置は、マウスの中央より少し後ろ側に配置されています。
この位置は、ZOWIEの従来モデルから変更されておらず、エルゴノミクスマウスとして最適化されています。
左右対称マウスから移行する場合、掴み持ちの際にセンサー位置がやや後方に感じる可能性がありますが、同じエルゴノミクスマウス同士での乗り換えであれば違和感は少ないでしょう。
サイドボタンとホイールの使い心地
「EC-CW」シリーズのサイドボタンは、大きめでしっかりとした押し心地が特徴です。
本体から適度に飛び出しており、ゲーム中でも簡単に操作できます。
表面は光沢仕様で、滑りにくく、親指をスライドさせた際の引っかかり感も良好です。
また、押し心地はやや硬めで、プリトラベル(押し始めの遊び)やポストトラベル(押し切った後の遊び)が非常に短く、正確な入力が可能です。
特に、ゲーム中の重要なキー操作を割り当てるには最適です。
ホイールは本体から少し飛び出した位置に配置され、指に適切に引っかかるように設計されています。
ゴム製のリングには水平方向の切り込みが入っており、操作中の滑りを防ぎます。
回し心地は軽めですが、ノッチ(段階の感覚)はしっかりと感じられるため、正確なスクロールが可能です。
音は比較的静かで、クリック感は適度な硬さで誤操作を防ぎつつも快適に押せる設計です。
エイムの安定性とゲーム向け設計
「EC-CW」シリーズのエルゴノミクスデザインは、「かぶせ持ち」と「つかみ持ち」に最適化されています。
左右非対称の形状が手に自然にフィットし、長時間のプレイでも手の疲れを軽減します。
この形状により、特にAPEXやValorantのようなFPSでの水平エイムが非常に安定するのが大きな強みです。
重量は、3つのモデルとも70g台後半(EC1-CW: 79g、EC2-CW: 77g、EC3-CW: 76g)に設定されており、軽量マウス全盛の現在においてはやや重たい印象を受けるかもしれません。
しかし、この重量がマウスの安定性を高め、エイムの正確性を向上させる要因となっています。
重心が中央付近に配置されており、重量バランスも優れているため、プレイ中の操作感に一貫性があります。
「EC-CW」シリーズは、センサー性能、サイドボタン、ホイール、そしてエルゴノミクス設計の全てが、ゲームパフォーマンスを向上させるために最適化されています。
特に、FPSをメインにプレイするゲーマーには、信頼できる選択肢となるでしょう。
BenQ 「ZOWIE EC-CW」シリーズを使用した私の体験談・レビュー

BenQ 「ZOWIE EC-CW」シリーズを実際に使用してみて、従来のZOWIEマウスと同様に「安定性」と「使いやすさ」が際立った製品だと感じました。
特にワイヤレス化されたことで、ケーブルによる煩わしさがなくなり、FPSやMOBAといった競技性の高いゲームでの快適さが一段と向上しました。
ワイヤレスの安定性は抜群
まず驚いたのは、2.4GHz接続の安定性です。
エンハンスドワイヤレスレシーバーを使用したところ、通信が切れることは一度もなく、入力遅延を感じることもありませんでした。
普段はLANパーティーやオフラインイベントにも参加するため、こうした安定性は非常に頼もしいと感じます。
また、レシーバーが充電ドックを兼ねている点も便利で、プレイ後にマウスを置くだけで充電できる手軽さが嬉しいポイントでした。
エルゴノミクス設計で長時間の使用も快適
私は「かぶせ持ち」での操作を好むのですが、「EC2-CW」は手に自然にフィットして、非常に快適でした。
特に親指や薬指がしっかりとマウスにホールドされる形状は、素早いエイム操作や瞬時のマウス移動を行う際にもストレスを感じさせません。
長時間プレイしても手首や手のひらへの負担が少なく、「疲れにくい」というのがこのマウス最大の魅力の一つだと感じました。
センサー性能は十分
使用感として、PAW3370センサーの性能に不満は全くありませんでした。
APEX Legendsでテストを行いましたが、微細なエイム調整や高速なマウスの動きにも追従性が高く、ターゲットへの正確なエイムをサポートしてくれました。
PAW3395が主流となっている中で、PAW3370を採用している点については「古い」と感じる人もいるかもしれませんが、実際の使用感に大きな差はなく、十分に満足できるレベルだと思います。
重量とグリップ感の絶妙なバランス
「EC-CW」シリーズの重量は約70g台後半と、現在流行している超軽量マウスと比べると少し重めです。
しかし、この重さが逆に安定感を生み出し、特にタクティカルシューターのようなゲームではエイムが非常に安定しました。
また、マット仕上げのコーティングはグリップ性能が高く、手が乾燥している状態でも、少し汗をかいた状態でもしっかりとマウスをホールドできました。
この点では、有線版のECシリーズをさらに改良した印象です。
気になる点
一方で、いくつか気になる点もありました。
まず、300mAhのバッテリー容量は、最近のハイエンドモデルに比べると少し物足りないと感じました。
実際に充電頻度はそれほど多くありませんでしたが、100時間以上のバッテリー持続を実現している他社製品と比較すると、スペック面では見劣りする部分があります。
また、エンハンスドワイヤレスレシーバーが少し大きめで、高さがあるため、モニター周りに配置する際にスペースを取る点も気になりました。
この点は設置場所を工夫する必要があるでしょう。
総じて、BenQ 「ZOWIE EC-CW」シリーズは、ゲーマーのニーズをしっかりと満たす製品だと感じました。
特に、エルゴノミクス形状の快適さと、安定したワイヤレス接続が大きな魅力です。
FPSやMOBAプレイヤーにとっては、信頼できる相棒として活躍するマウスだと言えるでしょう。
BenQ 「ZOWIE EC-CW」シリーズに関するQ&A

BenQ 「ZOWIE EC-CW」シリーズに関して、よく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。
「EC-CW」シリーズと従来の有線版ECシリーズの違いは何ですか?
「EC-CW」シリーズは、従来のECシリーズをベースにしたワイヤレスモデルです。最大の違いは、2.4GHzワイヤレス接続に対応している点です。また、マット仕上げのコーティングや、エンハンスドワイヤレスレシーバーの採用により、使い勝手やパフォーマンスが向上しています。一方で、形状やサイズ展開は従来とほぼ同じで、使い慣れたユーザーにとっても違和感なく使用できます。
「EC1-CW」、「EC2-CW」、「EC3-CW」の選び方を教えてください。
サイズ選びは手の大きさと持ち方によって決まります:
- EC1-CW:大きな手の方や「かぶせ持ち」を好む方におすすめ。
- EC2-CW:中間サイズで、幅広いユーザーに適した万能モデル。
- EC3-CW:小さい手の方や「つかみ持ち」「つまみ持ち」を好む方に最適。
自分の手のサイズや持ち方に合ったモデルを選ぶことで、快適な操作が可能です。
エンハンスドワイヤレスレシーバーは必ず必要ですか?
エンハンスドワイヤレスレシーバーは、安定した通信が必要な環境(LANパーティーや大会など)で非常に役立ちます。しかし、自宅での通常使用では、付属のUSBドングルでも問題ありません。ただし、レシーバーは充電ドックとしても機能するため、利便性を重視する方にはおすすめです。
バッテリー持ちはどのくらいですか?
バッテリーは最大70時間の連続使用が可能です。1日数時間の使用であれば、1~2週間は充電なしで使える計算になります。また、使用後にエンハンスドワイヤレスレシーバーを充電ドックとして活用すれば、バッテリー切れを心配する必要がほとんどありません。
「EC-CW」シリーズの重量は軽いですか?
「EC-CW」シリーズの重量は70g台後半(EC1-CW: 79g、EC2-CW: 77g、EC3-CW: 76g)です。超軽量マウスと比べるとやや重めですが、この重量が安定感を高め、特にFPSゲームでのエイム精度を向上させる要因となっています。
センサー性能は他社製品と比べてどうですか?
「EC-CW」シリーズにはPixArt PAW3370センサーが搭載されています。精度や追従性は非常に高く、一般的なゲーミング用途では十分な性能です。ただし、最近のハイエンドモデルに搭載されるPAW3395センサーと比較すると、やや古い印象を受けるかもしれませんが、実使用での違いはほとんど感じられません。
コーティングの特徴を教えてください。
「EC-CW」シリーズは、マット仕上げのコーティングを採用しています。この仕上げにより、手汗や皮脂による汚れが目立ちにくくなり、グリップ性能も向上しています。手が乾燥している場合や、汗をかいている場合でも滑らず快適に使用できます。
FPS以外のゲームでも使えますか?
「EC-CW」シリーズはFPS以外のゲームでも快適に使用できます。特にMOBAやRTSなど、正確な操作が求められるゲームにも適しています。ただし、形状が「かぶせ持ち」や「つかみ持ち」に最適化されているため、持ち方による使い心地の違いに注意してください。
他社製のワイヤレスマウスとの違いは?
他社製品に比べると、「EC-CW」シリーズはエルゴノミクス設計やシンプルで実用的なデザインに重きを置いています。また、設定が本体のみで完結するプラグ&プレイ方式を採用しており、ソフトウェア不要で簡単に使える点が魅力です。一方、バッテリー持ちやセンサー性能では一部のハイエンド製品に及ばない場合があります。
初めてZOWIEマウスを購入する場合、EC-CWシリーズはおすすめですか?
ZOWIEマウス初心者にもおすすめできます。サイズ展開が豊富で、自分の手に合ったモデルを選べるため、快適に使用できます。また、直感的に使えるシンプルな設計と安定した性能により、初めてのゲーミングマウスとしても安心して使用できます。
BenQ 「ZOWIE EC-CW」シリーズレビューのまとめ

BenQ 「ZOWIE EC-CW」シリーズは、プロゲーマーからカジュアルゲーマーまで幅広いユーザーに対応する、非常に完成度の高いワイヤレスゲーミングマウスです。
このシリーズの特徴や魅力、そして気になるポイントを振り返りながら、総合的な評価をまとめます。
「EC-CW」シリーズの魅力
- エルゴノミクス設計の快適さ
左右非対称の形状が手に自然にフィットし、長時間の使用でも疲れにくい設計です。特に「かぶせ持ち」や「つかみ持ち」を好むプレイヤーには最適で、安定した操作感を提供します。 - 安定したワイヤレス接続
2.4GHzの接続は、遅延や途切れのない安定性を実現しています。また、付属のエンハンスドワイヤレスレシーバーにより、混雑した無線環境でも安心して使用できます。充電ドックとしても機能するレシーバーは利便性も高く、プレイ後にマウスを置くだけで簡単に充電できる点は非常に便利です。 - 高いビルドクオリティとグリップ性能
頑丈なシェルと、マット仕上げのコーティングが高い耐久性とグリップ性能を実現しています。手汗や乾燥状態を問わず、しっかりとした操作が可能です。 - 3種類のサイズ展開
「EC1-CW」、「EC2-CW」、「EC3-CW」の3つのサイズ展開により、自分の手の大きさやプレイスタイルに合ったマウスを選べる点も大きな魅力です。
気になるポイント
- バッテリーの持続時間
最大70時間のバッテリー持続時間は実用的ではあるものの、他社のハイエンド製品が100時間以上を実現している中では、やや短く感じる場合があります。 - エンハンスドワイヤレスレシーバーのサイズ
レシーバーはやや大きく、高さがあるため設置場所を選びます。デスク周りにスペースが限られている場合は、レイアウトに工夫が必要です。 - センサーの型番
搭載されているPixArt PAW3370センサーは高性能であるものの、最近のハイエンドモデルで主流となっているPAW3395センサーと比較すると、やや古い仕様に感じる人もいるかもしれません。
おすすめのユーザー層
- FPSやタクティカルシューターをプレイする人
水平エイムが重要なゲームでは、EC-CWシリーズのエルゴノミクス設計が抜群の安定性を提供します。 - ワイヤレス化でケーブルの煩わしさを解消したい人
有線版のECシリーズからの移行を考えているユーザーにとって、「EC-CW」シリーズは最高の選択肢です。 - マウスの形状とグリップ感を重視する人
手の形状や持ち方にぴったり合うモデルを選べる3サイズ展開は、快適な操作感を求めるユーザーに最適です。
BenQ 「ZOWIE EC-CW」シリーズレビューの総括
BenQ 「ZOWIE EC-CW」シリーズは、安定性と快適性を追求したワイヤレスゲーミングマウスです。
エルゴノミクス設計により手に自然にフィットし、長時間のゲームプレイでも疲れにくいのが大きな特徴です。
さらに、2.4GHz接続の安定性や高品質なマットコーティングなど、細部にまでこだわりが感じられます。
一方で、バッテリー持続時間やセンサー仕様において他社のハイエンドモデルと比較すると若干の見劣りはあるものの、価格に見合った高いクオリティを提供しています。
特に「かぶせ持ち」や「つかみ持ち」を好むFPSプレイヤーにとっては最適な選択肢となるでしょう。
このシリーズは、信頼性を重視するゲーマーやZOWIEファンにとって、間違いのない製品です。
ぜひ、自分の手に合ったサイズを選んで、快適なゲーム体験を楽しんでください。
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