この記事は2024年に公開された内容です
近年、ゲーミングキーボード市場は目覚ましい進化を遂げていますが、その中でも Keychron 「Q1 HE」 は注目すべきモデルの一つです。
Keychronといえば、高品質なメカニカルキーボードを多数展開していることで知られるブランドですが、今回の 「Q1 HE」 は従来のメカニカルスイッチではなく、磁気式キースイッチ(ホールエフェクトスイッチ) を採用した最新のモデルとなっています。
この 磁気式キースイッチ は、キーの押し込み具合をソフトウェアで細かく調整できるという特徴を持ち、特に ラピッドトリガー機能 に対応している点がゲーマーの間で大きな話題になっています。
ラピッドトリガーとは、キーを押し込んだ際の「オン」と、指を離した際の「オフ」のタイミングを瞬時に感知する技術で、FPSなどの競技性の高いゲームにおいて操作の遅延を最小限に抑える効果があります。
しかし、この Keychron 「Q1 HE」 は単なるゲーミングキーボードではありません。
アルミ削り出しのボディや、75%レイアウトのコンパクトな設計、PBTキーキャップを採用した高級感のあるデザインは、普段の PC作業やタイピング用途にも適している ため、ゲームと仕事を両立したいユーザーにも最適なキーボードといえるでしょう。
この記事では、Keychron 「Q1 HE」 のデザイン、キースイッチの特性、実際の使用感、ゲーム性能、さらにはタイピング用途としての評価まで、詳しく解説していきます。
果たして 「最も打鍵感の良いゲーミングキーボード」 というキャッチコピーにふさわしいのか?
実際に使ってみた感想を交えながら、レビューしていきます。

Keychron 「Q1 HE」の基本情報

項目 | 仕様・詳細 |
---|---|
スイッチタイプ | 磁気式(ホールエフェクトスイッチ) |
アクチュエーションポイント | 0.1mm 〜 4.0mm(ソフトウェアで調整可能) |
ラピッドトリガー | 対応(キーのオン・オフを即座に反映) |
キー配列 | 日本語配列(JIS) / 英語配列(US) |
キーキャップ | PBT製(OSAプロファイル) |
キーボードサイズ | 75%レイアウト(テンキーレスよりさらにコンパクト) |
接続方式 | USB-C(有線) / 2.4GHzワイヤレス / Bluetooth 5.1 |
ポーリングレート | 最大1000Hz(2.4GHz接続時) |
バッテリー容量 | 4000mAh(Bluetooth使用時 約100時間稼働) |
カスタマイズ機能 | キーマッピング / マクロ設定 / RGBライティング変更 |
重量 | 約1.735g(アルミボディのため重め) |
サイズ(寸法) | 約 327mm × 145mm × 40mm |
Keychron 「Q1 HE」 は、メカニカルキーボードで知られるKeychronが手掛けた 磁気式(ホールエフェクト式) のゲーミングキーボードです。
従来のメカニカルスイッチとは異なり、アクチュエーションポイント(キーが反応する深さ)をソフトウェアで自由に調整できる ことが大きな特徴です。
これにより、ゲーマーは入力速度を最適化し、一般ユーザーは誤入力を減らす設定が可能になります。
また、デザイン面や機能性においてもKeychronの上位モデルらしい 高品質な構造 が採用されており、単なるゲーミングデバイスではなく、タイピング用途としても優れたキーボード に仕上がっています。
以下では、デザイン、レイアウト、接続方式の3つのポイントに分けて解説します。
高級感あふれるアルミボディとデザイン
「Q1 HE」 の最大の魅力のひとつが 高級感のあるフルアルミニウムボディ です。
一般的なプラスチック製のキーボードと比べて圧倒的な剛性を持ち、どっしりとした安定感があります。
🔹 アルミボディの特徴
- CNC削り出しの 高級感あふれるフレーム を採用
- ブラック・ホワイトの2色展開(カラーによって質感が異なる)
- ブラックモデル: つや消し加工が施され、シックな雰囲気
- ホワイトモデル: ややザラつきのある表面で光の反射を抑えたデザイン
- 非常に重たい本体(約1.7kg)で、タイピング時の安定感が抜群
- ダブルガスケット構造 により、打鍵時の反響音を軽減
ダブルガスケット構造とは?
通常のガスケットマウントに加えて、ケース内部のクッション性を高める設計が施されています。これにより、キーを押した際の衝撃が吸収され、「コトコト」とした低音で心地よい打鍵音 を実現しています。
また、全体のデザインはコンパクトながら、右上に配置されたノブ(ダイヤル) によって直感的な操作が可能です。
デフォルトでは音量調整・ミュートに対応していますが、専用ソフトウェアを使用すれば 好みの機能に割り当てることも可能 です。
75%レイアウトと配列の選択肢
「Q1 HE」 は 75%レイアウト を採用しており、フルサイズキーボードからテンキー部分を省略し、矢印キーやファンクションキーを最適なバランスで配置したコンパクトな設計になっています。
🔹 75%レイアウトのメリット
- テンキーレスよりさらに省スペース で、デスクの作業領域を広く確保できる
- 矢印キーやファンクションキーが独立しており、作業やゲーム時の操作性が向上
- 右手のマウススペースを確保しやすい ため、FPSなどのゲームプレイに最適
また、日本語配列(JIS)と英語配列(US) の両方が用意されており、好みに応じて選択が可能です。
🔸 英語配列(US)の特徴
- シンプルなキーキャップデザイン(キー中央に英字が1文字ずつ配置)
- スペースキーが長く、タイピングしやすい
- ひらがな刻印がない ため、スタイリッシュな見た目
🔸 日本語配列(JIS)の特徴
- Enterキーが大きい ので、日本語入力がしやすい
- ひらがな刻印付き(ただし見た目の好みが分かれる)
- 英語配列に比べてキーの配置が若干異なる
このように、「Q1 HE」は見た目のデザインやタイピングのしやすさを重視しつつ、ゲーム用途に適したレイアウトを提供しています。
充実した接続方式と切り替えの利便性
このキーボードは 3種類の接続方式 に対応しており、用途に応じた柔軟な使い方が可能です。
🔹 接続方法の種類
- 有線接続(USB-C)
- 最も安定した接続方式
- 遅延ゼロでゲームプレイに最適
- ファームウェアアップデートも可能
- 2.4GHzワイヤレス(付属のUSBレシーバー使用)
- 低遅延の無線接続 でゲーム用途にも対応
- 最大1000Hzのポーリングレート(反応速度が速い)
- 一定時間操作しないとスリープモードに移行(省電力仕様)
- Bluetooth 5.1
- 最大3台のデバイスとペアリング可能
- Windows・Macの切り替えがワンタッチ で可能
- 作業用途に最適(遅延がほぼ気にならない)
また、キーボードの側面には スイッチで簡単に接続モードを切り替えられる 構造になっており、複数のデバイス間での切り替えがスムーズです。
Keychron 「Q1 HE」の基本情報 まとめ
✅ アルミ削り出しの高級ボディ(ダブルガスケット構造で静音性も◎)
✅ 75%レイアウトのコンパクト設計(省スペースながら操作性抜群)
✅ 日本語・英語配列の選択肢(用途や好みに応じて選べる)
✅ 有線+2.4GHz+Bluetoothの3種類の接続方式(場面に応じた最適な使い方が可能)
Keychron 「Q1 HE」は、ゲーマー向けの機能を搭載しながらも、洗練されたデザインとタイピングの快適性を兼ね備えたキーボード です。
Keychron 「Q1 HE」の磁気式キースイッチの特徴とメリット

Keychron 「Q1 HE」 の最大の特徴は、従来のメカニカルスイッチではなく 磁気式(ホールエフェクト式)キースイッチ を採用している点です。
このスイッチにより、キーの押し込み具合をソフトウェアで細かく設定できるため、特に ゲーマーにとって大きなメリット があります。
ここでは、磁気式キースイッチの仕組みや、メカニカルスイッチとの違い、設定の自由度、そしてゲームプレイへの影響について詳しく解説していきます。
メカニカルスイッチとの違いとは?
まず、従来の メカニカルスイッチ と 磁気式スイッチ の違いを簡単に説明します。
🔹 メカニカルスイッチの仕組み
- 物理的な接点(スイッチの内部にある金属接点)が 押し込まれることで電気が流れ、キー入力が認識 される
- アクチュエーションポイント(キーが反応する深さ)は固定 されており、変更できない
- 物理的な接点があるため、摩耗による寿命の影響 を受けやすい
🔹 磁気式(ホールエフェクト式)スイッチの仕組み
- 物理的な接点が存在せず、キーの押し込み具合を磁力センサー(ホールセンサー)で検知する
- アクチュエーションポイントを自由に変更可能(最小0.1mmから最大4.0mmまで設定可能)
- 摩耗しないため、長寿命(メカニカルスイッチよりも耐久性が高い)
つまり、磁気式スイッチは「物理的な接点がなく、キーの押し込み具合を自由に設定できる」のが最大の特徴 です。
また、物理的な接点がないため、キーを押した時の 摩擦が少なく、よりスムーズな打鍵感 を実現しています。
これにより、打鍵時のノイズが少なくなり、従来のメカニカルスイッチよりも 静かで滑らかな入力 が可能になります。
アクチュエーションポイントの自由な設定
磁気式スイッチを採用したことで、アクチュエーションポイント(キーが入力される深さ)を自由に調整できる という大きなメリットがあります。
🔹 アクチュエーションポイントとは?
- キーをどの深さまで押し込んだ時に入力が発生するかを決める値
- 「Q1 HE」では、最短0.1mm ~ 最長4.0mmの間で設定可能
🔹 アクチュエーションポイントの調整によるメリット
- 高速入力が可能(最短0.1mmに設定)
- FPSやMOBAなどの対戦ゲームで、キー入力を素早く行いたい場合に最適
- 最小限の押し込みでキーが反応 するため、操作の遅延を減らせる
- 誤入力を防ぐ(最長4.0mmに設定)
- 文字入力時のタイピングミスを減らしたい場合に最適
- 底打ち(キーを完全に押し切る)しないと入力が確定しないため、誤タッチによる誤入力を防げる
このように、アクチュエーションポイントを自分の用途に合わせて調整できることで、ゲームプレイだけでなく 日常のタイピング作業にも最適化できる のが磁気式キースイッチの大きな利点です。
ラピッドトリガーのゲームへの影響
磁気式キースイッチを採用することで、もうひとつの 革命的な機能 が使用可能になります。
それが ラピッドトリガーです。
🔹 ラピッドトリガーとは?
- キーを押した瞬間だけでなく、指を離した瞬間にも即座にオフになる機能
- 通常のメカニカルスイッチでは キーを一定の高さまで戻さないとオフにならない
- ラピッドトリガーを使うことで、キーを押し込んだ瞬間だけでなく、離した瞬間にも即座にキーオフが反映 される
🔹 ラピッドトリガーのメリット(特にFPS向け)
- 移動キーのレスポンスが向上
- FPSやTPSのキャラクター移動が より機敏に反応 する
- ストッピング(移動停止時の反応速度)が向上 し、エイム精度が高まる
- ストレイフやバニーホップ(連続ジャンプ)の精度向上
- APEX LegendsやVALORANTのようなゲームで、素早く方向転換やジャンプを繰り返す操作がスムーズになる
- キーのオフ入力が速いため、連打がしやすい
- 音ゲーや格闘ゲームでも有利に働く
例えば、FPSゲーム「VALORANT」では、移動キーを離した瞬間にキャラクターが止まるまでの遅延を最小限にすることができるため、より正確なエイム調整が可能になります。
また、ラピッドトリガーはゲーム用途だけでなく、高速なキーボード操作が求められるプログラミングやショートカットキーの連続入力 などにも活用できるため、クリエイターにとっても便利な機能です。
磁気式キースイッチの特徴とメリット まとめ
✅ 物理的な接点がないため、耐久性が高く、スムーズな打鍵感を実現
✅ アクチュエーションポイント(キーの反応する深さ)を自由に調整可能(最短0.2mm~最長3.8mm)
✅ ラピッドトリガー機能により、FPSや格闘ゲームでのレスポンスが向上
✅ ゲーム用途だけでなく、タイピングやプログラミングにも適応可能
「Q1 HE」は、ゲーミング性能とタイピング性能の両方を兼ね備えた画期的なキーボード です。
Keychron 「Q1 HE」の使用感と打鍵音の評価

Keychron 「Q1 HE」 は、その高級感のあるボディや先進的な磁気式キースイッチだけでなく、打鍵感や使用感の面でも非常に優れたキーボード です。
ここでは、打鍵感、スタビライザーやキーキャップの品質、PC作業との相性 の3つの視点から詳しく解説していきます。
滑らかな打鍵感と優れた静音性
磁気式キースイッチを採用した 「Q1 HE」 は、従来のメカニカルキーボードとは明らかに異なる打鍵感を提供します。
🔹 打鍵感の特徴
- 極めて滑らかで均一な押し心地
- 磁気式スイッチは 物理的な接点がないため、キーの摩擦がほとんどなくスムーズ
- キーを押し込んでも「ガリガリ感」がなく、柔らかくストンと落ちる感触
- どのキーを押しても同じ感触 で、一貫した打鍵感が得られる
- 静音性が非常に高い
- コトコトとした低音寄りの打鍵音(メカニカルスイッチ特有のカチカチ音がない)
- キーが底打ちしても高音が響かず、オフィスや静かな環境でも使いやすい
- 他の磁気式キーボードと比較しても、特にノイズが少ない
- 押し始めが適度に重たく、誤入力しにくい
- スイッチの初動荷重が40g、押し切った時は60gとやや重めの設定
- 誤入力を防ぎながら、快適なキー操作が可能
特に 「コトコト」とした柔らかい打鍵音が好きな人にはたまらない仕上がり です。
磁気式キーボードの中でも、「Q1 HE」の打鍵音は特に落ち着いており、静音性を重視する人にとっては理想的なキーボードといえます。
スタビライザーとキーキャップの品質
キーボードの打鍵感を大きく左右するのが、スタビライザー(大型キーの安定性を保つパーツ) や キーキャップの材質 です。
「Q1 HE」はこれらの品質にもこだわっています。
🔹 スタビライザーの評価
- ねじ込み式のスタビライザー を採用し、交換や調整が容易
- スペースキー、エンターキーなどの大型キーの安定感が高い
- スタビライザーの音は比較的小さいが、他のキーに比べてやや高めの音がする
- ルブ(潤滑)や交換によってさらに改善可能
特に、エンターキーやバックスペースキーの音がやや目立つ ため、気になる人は 潤滑剤を追加するか、別のスタビライザーに交換する ことで改善できるでしょう。
🔹 キーキャップの評価
- PBT素材を採用し、耐久性が高く、べたつきにくい
- キートップがやや丸みを帯びた形状で、指にフィットしやすい
- 表面はさらさらとした手触りで、長時間のタイピングでも快適
特に PBT素材 の採用は大きなポイントで、安価なABS製キーキャップに比べて 指紋がつきにくく、耐久性が高い のがメリットです。
長期間使用しても、表面がテカリにくいため、見た目の美しさが保たれます。
PC作業でも快適に使える理由
「Q1 HE」はゲーミング向けの機能を搭載しているものの、PC作業用途でも非常に優秀なキーボード です。
🔹 タイピング用途でのメリット
- アクチュエーションポイントを深く設定すれば誤入力を防げる
- 文字入力時に キーを底打ちするまで入力が確定しない設定 にすることで、隣のキーを誤って触った際のミスタイプを減らせる
- 適度な荷重で疲れにくい
- キースイッチの押し始めが適度に重たいため、長時間タイピングしても指が疲れにくい
- Mac / Windows 両対応のスイッチ搭載
- 側面のスイッチで簡単にOSを切り替え可能(ドライバ不要)
- Macユーザーにも優しい設計
🔹 クリエイティブ用途でのメリット
- カスタムマクロ機能搭載
- 動画編集ソフトやプログラミング作業で、ショートカットを登録して作業効率を向上可能
- キーストロークに応じて異なる操作を設定できる機能(例: 浅く押すと「Ctrl+C」、深く押すと「Ctrl+V」)
- ライティング設定が細かく調整可能(RGBの発光パターンを自由にカスタマイズ可能)
このように、「Q1 HE」は単なるゲーミングキーボードではなく、仕事やクリエイティブな作業にも最適な1台 です。
使用感と打鍵音の評価 まとめ
✅ 打鍵感は極めて滑らかで、ノイズが少なく、心地よい
✅ 低音寄りの「コトコト」とした打鍵音で、静音性が高い
✅ スタビライザーの品質も高く、大型キーの安定性が良い(ただし音がやや目立つ)
✅ PBTキーキャップ採用で、手触りが良く耐久性も抜群
✅ ゲームだけでなく、タイピングやクリエイティブ用途にも最適
Keychron 「Q1 HE」は、ゲーム用途でも仕事用途でも快適に使える万能キーボード です。
特に 「静かで心地よい打鍵感」「カスタマイズ可能なキー設定」 という点では、他の磁気式キーボードと比べても優れた選択肢となるでしょう。
Keychron 「Q1 HE」を使用した私の体験談・レビュー

実際に Keychron 「Q1 HE」 を数週間にわたって使用してみた感想を、ゲーム用途と作業用途に分けて詳しくお伝えします。
特に、ゲーミングキーボードとしての使い心地、タイピングやクリエイティブ作業での快適性、カスタマイズ機能の便利さ など、実際の使用シーンを交えて評価しました。
ゲーム用途での使用感
最初に FPSとMOBAで「Q1 HE」を試してみました。
🔹 FPSでの使用感
ラピッドトリガーの効果は絶大でした。
特にFPSゲームでは、キーを押し込んだ際の入力速度だけでなく、キーを離した際のオフ速度も重要になります。
- 移動キー(WASD)の反応が圧倒的に速い
- ラピッドトリガーを最短設定(0.1mm)にすると、キーを 押した瞬間 に入力が反映され、離した瞬間 にオフになる
- これにより ストッピング(移動を素早く止める動作)が非常に正確になり、エイム精度が向上
- 結果として、撃ち合いの際に敵を狙いやすくなった と実感
- キャラコン(キャラクターコントロール)が滑らかに
- APEX Legendsのようなゲームでは、素早いストレイフ(左右移動)やバニーホップ(連続ジャンプ)が重要
- キー入力のレスポンスが速いため、より正確な動きが可能になった
- 他のラピッドトリガー搭載キーボードとの比較
- 例えばエレコム「VK720A」と比較すると、「Q1 HE」はやや ボトムデッドゾーン(キーを最下点まで押し込んだ時の無反応距離)が長い ため、若干の遅れを感じる
- しかし、全体的な反応速度は速く、ラピッドトリガー機能を搭載したキーボードとして十分に高性能
🔹 MOBAでの使用感
FPSほどのシビアな操作は必要ないものの、素早いスキル発動や移動キーの反応速度の向上が実感できた。
- スキルの連打や精密なキー操作が必要な場面で、キーの入力遅延を感じない
- ラピッドトリガーの効果はFPSほどではないが、操作の正確性が増す
💡 結論:ゲーム用途としては、特にFPSプレイヤーに強くおすすめ!
- ラピッドトリガーを活用すると、移動キーの反応が高速化し、撃ち合いで有利に
- APEXのようなキャラコンが重要なゲームでは、操作の滑らかさが向上
- ただし、他のラピッドトリガーキーボードと比較すると、わずかにボトムデッドゾーンが長いため、FPSガチ勢向けに最適かはプレイヤーの好みによる
タイピング・作業用途での使用感
次に、「Q1 HE」を タイピングやクリエイティブ作業(動画編集・プログラミング) に使用してみました。
🔹 タイピング用途での評価
- アクチュエーションポイントを深くすると誤入力が激減
- すべてのキーを 最深(4.0mm) に設定すると、底打ちしないと入力が確定しない ため、誤入力が大幅に減った
- これにより、バックスペースを押す回数が激減し、快適なタイピングが可能に
- 静音性が高く、作業環境に適している
- メカニカルキーボードにありがちな「カチカチ音」がない
- 低音寄りのコトコトとした打鍵音 で、オフィスやカフェなどの環境でも使いやすい
- 長時間のタイピングでも疲れにくい
- キーストロークが滑らかで均一なため、指の疲れが少ない
- 手の負担を軽減しつつ、心地よい打鍵感が得られる
💡 結論:タイピング用途としても優秀!
- 誤入力を防ぐためにアクチュエーションポイントを調整可能
- 静音性が高く、集中しやすい作業環境を作れる
- 長時間の使用でも疲れにくい
🔹 クリエイティブ作業での評価
- カスタマイズ可能なキーマップとマクロ機能が便利
- ショートカットキーを自由にカスタマイズ できるため、動画編集やプログラミング作業が効率化
- 例えば、「Ctrl + C(コピー)」や「Ctrl + V(貼り付け)」などの頻繁に使う操作を ワンタッチで実行 できる
- ソフトウェアの使い勝手が良い
- 「Keychron Launcher」 を使えば、ブラウザ上で簡単にキー設定やライティングのカスタマイズが可能
- Mac / Windows 両方に対応 しており、作業用PCとゲーム用PCを行き来するのも簡単
💡 結論:クリエイティブ作業でも非常に便利!
- キーマッピング機能を活用すれば、作業効率がアップ
- タイピングが滑らかで快適、長時間作業でも疲れにくい
- 作業用とゲーミング用の両方に対応できる汎用性の高さが魅力
Keychron 「Q1 HE」を使用してみた感想まとめ
✅ FPSゲームではラピッドトリガーが有利に働き、撃ち合いやキャラコンの精度が向上
✅ MOBAやその他のゲームでも、レスポンスの速さやスキル発動のしやすさが実感できる
✅ タイピング用途では、アクチュエーションポイントを深く設定することで誤入力を防止
✅ 静音性が高く、仕事や長時間の作業にも最適
✅ キーマッピングやマクロ機能を活用すれば、動画編集やプログラミング作業の効率が向上
✅ 作業用とゲーム用のキーボードを1台で兼用できるのが大きなメリット
Keychron 「Q1 HE」は、ゲーム用途でも作業用途でも万能に使えるハイブリッドキーボード だと実感しました。
Keychron 「Q1 HE」に関するQ&A(よくある質問)

Keychron 「Q1 HE」に関して、よく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。
「Q1 HE」はどんなキーボードですか?
「Q1 HE」は、磁気式(ホールエフェクト式)スイッチ を採用したゲーミング&タイピング向けの75%レイアウトキーボードです。
- アクチュエーションポイント(反応する深さ)を0.1mm〜4.0mmの範囲で調整可能
- ラピッドトリガー機能搭載で、FPSやMOBAのゲームで素早い入力が可能
- アルミ削り出しボディ&PBTキーキャップで高級感のあるデザイン
- 有線(USB-C)、2.4GHzワイヤレス、Bluetoothの3つの接続方式に対応
- Windows / Mac 両対応(スイッチで簡単に切り替え可能)
「Q1 HE」のスイッチは、普通のメカニカルスイッチと何が違いますか?
「Q1 HE」は、一般的なメカニカルスイッチではなく「磁気式(ホールエフェクト式)スイッチ」を採用 しています。
🔹 違いのポイント
Keychron Q1 HE(磁気式) | 一般的なメカニカルスイッチ | |
---|---|---|
スイッチ構造 | 磁気センサーでキー入力を検知(物理接点なし) | 物理的なスイッチの接点がオン・オフを決定 |
アクチュエーションポイント | 0.1mm〜4.0mmの範囲で自由に変更可能 | 固定(変更不可) |
耐久性 | 摩耗しないため寿命が長い | スイッチの接点が摩耗し、劣化する |
ラピッドトリガー | キーを押し込んだ瞬間 & 離した瞬間に反応 | なし |
打鍵感 | 滑らかで均一、静音性が高い | スイッチの種類によって打鍵感が変わる |
打鍵音はどんな感じですか? 静音性は高いですか?
- メカニカルスイッチのような「カチカチ音」がなく、低音寄りの「コトコト」とした打鍵音
- 打鍵感は滑らかで均一(スイッチの摩擦がないため、引っかかりがない)
- スタビライザー付きの大型キー(エンター・スペースキー)はやや音が大きめ
- 静音性は高く、オフィスやカフェでも使用しやすい
FPSでの使用感は? ラピッドトリガーは本当に効果がありますか?
FPSゲーム(VALORANT、APEX Legendsなど)では、ラピッドトリガーの恩恵が大きい です。
🔹 効果的なポイント
✅ キーを離した瞬間にキャラの移動が止まり、エイム精度が向上
✅ キー入力のレスポンスが速く、ストッピング(移動停止)がスムーズになる
✅ キャラコン(ストレイフやバニーホップ)が滑らかになる
特にVALORANTでは、ストッピング精度が上がり、撃ち合いで有利に なります。
MOBAや格闘ゲーム、音ゲーでも使えますか?
✅ MOBA) → スキルの発動が速く、連続操作がスムーズになる
✅ 格闘ゲーム → 連打やコンボ入力がしやすい
✅ 音ゲー → 素早いキー入力に対応し、正確なタイミングで操作できる
ただし、RPGやMMORPGではラピッドトリガーの恩恵は少ない ため、優先度は低めです。
ラピッドトリガーがあると、タイピングで誤入力しやすくなりませんか?
誤入力を防ぐために、アクチュエーションポイントを深めに設定すれば問題なし です。
- 例えば、4.0mmに設定すれば、底打ちしないと入力されない ため、誤入力を防げる
- 最短の0.1mmにすると、軽いタッチでも反応するため誤入力しやすくなる
- タイピング用途では、深めの設定が推奨
クリエイティブ作業(動画編集・プログラミング)でも使えますか?
作業用途でも優秀 です。
- キーマッピング変更・マクロ設定が可能(ショートカットキーを設定できる)
- 長時間タイピングしても疲れにくい滑らかな打鍵感
- 静音設計で、集中して作業ができる
特に、プログラミングや動画編集でのショートカット操作を多用する人におすすめ です。
どんな接続方法に対応していますか?
🔹 3種類の接続方法に対応
- 有線(USB-C) → 最も安定&遅延ゼロ
- 2.4GHzワイヤレス(USBレシーバー付属) → 遅延がほぼなく、ゲームに最適
- Bluetooth 5.1 → 最大3台のデバイスにペアリング可能(作業用途向け)
Keychron 「Q1 HE」レビューのまとめ

Keychron 「Q1 HE」 は、ゲーミング性能と作業用途の両方を高水準で満たすハイブリッドキーボード です。
特に、磁気式キースイッチ(ホールエフェクトスイッチ)の採用による アクチュエーションポイントの自由な調整 や ラピッドトリガー機能 は、一般的なメカニカルキーボードとは一線を画す特徴となっています。
この記事では、「Q1 HE」の基本情報から、実際の使用感、ゲームや作業用途での評価、さらには購入前の疑問点まで 詳しく解説してきました。
最後に、このキーボードの メリットとデメリットを整理 し、どんな人におすすめできるのかを総括します。
「Q1 HE」のメリット・デメリット
✅ メリット
- 磁気式スイッチによる自由なアクチュエーション設定
→ 0.1mm~4.0mmの範囲で調整可能。高速入力も、誤入力防止も思いのまま。 - ラピッドトリガー機能でFPSやMOBAの操作性向上
→ キーを押し込んだ瞬間&離した瞬間に反応し、キャラコンやエイム精度が向上。 - 滑らかで静音性の高い打鍵感
→ 「コトコト」とした低音寄りの心地よい打鍵音。カチカチ音がないので作業にも最適。 - 高級感のあるアルミボディ&PBTキーキャップ
→ 剛性感のある作りで、長期間使用してもへたりにくい。 - 75%レイアウトでコンパクト&無線・有線の3WAY接続対応
→ デスクスペースを節約しつつ、Windows・Mac間のスムーズな切り替えが可能。 - 作業用途にも最適なカスタマイズ性
→ キーマッピング変更、マクロ設定、アクチュエーション調整が可能で、動画編集やプログラミングにも向いている。
❌ デメリット
- 価格が高め(約4万円)
→ 高機能なぶん、一般的なメカニカルキーボードよりも高価。 - 重量が重く、持ち運びには不向き(約1.7kg)
→ アルミボディのため、デスク据え置き前提の設計。 - ボトムデッドゾーンがやや長め
→ 一部のラピッドトリガー搭載キーボードより若干の入力遅れを感じる場面もある。 - スタビライザー付きの大型キーの音が少し目立つ
→ エンターキーやスペースキーの音が他のキーと比べてやや大きめ。 - ラピッドトリガーの設定に慣れる必要がある
→ 初めての人は最適な設定を見つけるまで試行錯誤が必要。
「Q1 HE」はどんな人におすすめ?
🔹 特におすすめの人!
✅ FPSやMOBAの対戦ゲームをプレイする人
→ ラピッドトリガーの恩恵を最大限に受けられる。撃ち合いやキャラコンが有利に。
✅ ゲーミングキーボードとしても、作業用キーボードとしても使いたい人
→ 1台で「ゲームと仕事」を兼用できるため、デスクをスッキリさせたい人に最適。
✅ 静音性の高いキーボードを求める人
→ カチカチ音がせず、夜間やオフィスでの使用にも適している。
✅ 高品質なキーボードを長期間使いたい人
→ アルミボディ+磁気式スイッチで耐久性が高く、長く使える。
✅ キーマッピングやマクロ機能を活用する人
→ 動画編集やプログラミング作業を効率化できるカスタマイズ性がある。
逆に、「ゲーム用途だけを考えている」「軽量なキーボードが欲しい」「価格を抑えたい」 という人は、他の選択肢を検討してもいいかもしれません。
Keychron 「Q1 HE」レビューの総括
✅ Keychron 「Q1 HE」は、磁気式スイッチとラピッドトリガーを搭載した高性能キーボード
✅ ゲーム用途でも作業用途でも使える汎用性の高さが魅力
✅ 静音性が高く、快適な打鍵感で長時間の使用にも適している
✅ 価格は高めだが、耐久性が高く長く使える設計
✅ FPSプレイヤーやクリエイターに特におすすめ!
Keychron 「Q1 HE」は、磁気式スイッチとラピッドトリガーを搭載し、ゲーミングと作業の両方で高いパフォーマンスを発揮する革新的なキーボードです。
アクチュエーションポイントの調整やキーマッピング機能により、使用シーンに応じた細かいカスタマイズが可能で、FPSの素早い操作にも、長時間のタイピング作業にも適しています。
さらに、アルミ削り出しのボディやPBTキーキャップを採用した高級感のあるデザインも魅力の一つです。
一方で、価格が高めであることや、本体が重く持ち運びには不向きな点には注意が必要です。
しかし、ゲーミング性能と快適な打鍵感を兼ね備えたキーボードを探しているなら、Keychron 「Q1 HE」は間違いなく有力な選択肢となるでしょう。
ゲームと作業の両方を快適にこなしたいなら、このキーボードが理想的なパートナーとなるかもしれません。

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