エレコムのゲーミングブランドから登場した「VK720A」は、静音磁気スイッチとラピッドトリガーを搭載した高性能ゲーミングキーボードです。
従来のメカニカルスイッチとは異なり、キーの押し込みやリリースの感度を細かく調整できるため、特にFPSゲームにおいて素早く正確な操作が可能になります。
さらに、「VK720A」の特筆すべき点は「静音設計」であること。
通常、ラピッドトリガー搭載のゲーミングキーボードはメカニカルスイッチを採用しており、キーの底打ち音が大きいものが多いですが、「VK720A」は磁気スイッチを採用することで極めて静かな打鍵音を実現しています。
そのため、FPSゲーマーだけでなく、普段のタイピング用途にも適したモデルとなっています。
また、コンパクトな75%レイアウトを採用し、フルサイズキーボードよりも省スペースながら、矢印キーやFキーを搭載することで快適な操作性を確保。
さらに、キーオン・オフ感度の個別設定やスペースバーのカスタマイズといったユニークな機能も備えており、従来のゲーミングキーボードにはない魅力が詰まっています。
この記事では、「VK720A」の基本スペックや特徴、実際の使用感、ゲームプレイ時のパフォーマンス、カスタマイズ機能などを詳しく解説していきます。
「VK720A」がどのような人に向いているのか、そして本当に買う価値があるのかを知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

ELECOM GAMING 「VK720A」の基本スペックと特徴

項目 | 仕様 |
---|---|
レイアウト | 75%(コンパクトテンキーレス) |
キー配列 | 日本語配列 / 英語配列 |
スイッチタイプ | 磁気スイッチ(静音仕様) |
ラピッドトリガー | 対応(最短0.1mm) |
キーオン感度(アクチュエーションポイント) | 0.1mm ~ 3.8mm(個別設定可) |
キーオフ感度(ラピッドトリガー感度) | 0.1mm ~ 3.8mm(個別設定可) |
誤作動防止機能 | 搭載(デッドゾーン設定可能) |
キーキャップ | PBTダブルショットキーキャップ |
ポーリングレート | 1000Hz(安定した応答速度) |
接続方式 | USB有線接続(USB Type-C) |
ソフトウェア対応 | あり(キーリマップ・感度設定など) |
RGBライティング | 非対応 |
プロファイル保存 | キーボード本体に保存可能 |
フレーム素材 | アルミニウム(トップ) + プラスチック(底面) |
重量 | 約783g |
サイズ | 約 W 325mm × D 143mm × H 32mm |
価格(定価) | 約 32,980円 |
エレコムのゲーミングブランドから登場した「VK720A」は、静音磁気スイッチを搭載したラピッドトリガー対応のゲーミングキーボードです。
以前発売された「VK600A」(65%サイズ)に続く新モデルで、キー数が増えた75%レイアウトを採用し、より幅広い用途に対応できる設計となっています。
また、静音化に特化したスイッチや、キーの感度を細かく調整できる機能が充実しており、eスポーツプレイヤーや高速入力を求めるゲーマーに適した仕様となっています。
さらに、スペースバーのカスタマイズ機能など、他のゲーミングキーボードにはないユニークな要素も加わっています。
ここでは、「VK720A」の主要な特徴を以下の3つのポイントに分けて詳しく解説していきます。
静音磁気スイッチの採用
「VK720A」最大の特徴は、静音磁気スイッチを搭載している点です。
これは、一般的なメカニカルスイッチではなく、磁気センサーを利用したアクチュエーション方式を採用しており、非常にスムーズな入力が可能となっています。
🔹 静音磁気スイッチの特徴
- 打鍵音が非常に静か
→ 通常のメカニカルスイッチと比べて「底打ち音」が抑えられており、タイピング時のノイズが大幅に軽減されている。 - 圧倒的な高速入力
→ キーを押し始めた瞬間に反応するため、入力遅延がほとんどない。 - スムーズな動作感
→ スイッチ内部に小型のシリコンフォームが組み込まれており、押下時の衝撃を和らげることで「滑らかで心地よい打鍵感」を実現。
静音磁気スイッチを搭載したラピッドトリガー対応キーボードは市場でも珍しく、静音性とゲーミング性能を両立したいユーザーにとって大きな魅力となります。
また、底打ちしたときの音が「リアルフォースの静音モデル」や「静音赤軸」と似たような感触でありながら、磁気スイッチならではのスムーズな反応速度を持っている点が特徴的です。
75%レイアウトと配列の選択肢
「VK720A」は、コンパクトな75%レイアウトを採用しており、従来のフルサイズキーボードよりもコンパクトでありながら、矢印キーやファンクションキー(F1〜F12)をしっかりと備えた設計になっています。
🔹 75%レイアウトのメリット
- マウススペースを広く確保できる
→ フルサイズキーボードよりも横幅が短いため、FPSやMOBAなどでマウス操作がしやすくなる。 - ファンクションキー(Fキー)を搭載
→ VK600A(65%レイアウト)にはなかったFキーが追加され、ゲームだけでなく、日常作業やプログラミングにも適したデザイン。 - 右上にボリュームダイヤルを搭載
→ 音量調整を素早く行えるだけでなく、専用ソフトウェアでカスタマイズ可能。
また、キー配列の選択肢として、日本語配列(JIS)と英語配列(US)の両方が用意されているのも大きなポイントです。
🔹 日本語配列と英語配列の違い
- 日本語配列
→ かな入力に対応し、エンターキーが大きめで使いやすい。
→ 右シフトキーが小さい点が気になるユーザーもいるかもしれない。 - 英語配列
→ スペースバーが長く、海外製のキーキャップをカスタマイズしやすい。
→ 日本語配列よりキーの配置がスッキリしている。
このように、自分の好みに合わせてキー配列を選べるのも「VK720A」のメリットの一つです。
スペースバーのカスタマイズ機能
「VK720A」のもう一つのユニークな特徴が、スペースバー周りのキー配置を変更できるカスタマイズ機能です。
通常、日本語配列のスペースバーは小さく、右シフトキーもコンパクトなデザインになっていることが多いですが、「VK720A」ではスペースバーのレイアウトを変更できるギミックが搭載されています。
🔹 スペースバーのカスタマイズのポイント
- ネジを数本外すだけで簡単にレイアウトを変更可能
- 英語配列風に長いスペースバーにすることができる
- 逆に英語配列でも、キーを増やしてよりカスタマイズ性を向上できる
この機能により、「日本語配列のキー配置が気に入らない」というユーザーでも柔軟にカスタマイズできるため、使い勝手が向上します。
特に、FPSなどのゲームでは「親指で押しやすいキーが多い方が良い」ため、自分のプレイスタイルに合わせて最適なキー配置を選択できるのは、大きなアドバンテージとなります。
「VK720A」の基本スペックと特徴のまとめ
「VK720A」の最大の魅力は、静音磁気スイッチを搭載しつつ、ゲーミングキーボードとしての高速入力性能をしっかりと備えている点です。
さらに、75%レイアウトを採用することでコンパクトさを維持しつつ、フルサイズに近い利便性を持たせた設計が特徴的です。
さらに、キー配列の選択肢やスペースバーのカスタマイズ機能など、ゲーマーだけでなく一般ユーザーにも魅力的な要素が多数搭載されており、従来のエレコム製キーボードから大きく進化したモデルといえるでしょう。
ELECOM GAMING 「VK720A」のキースイッチと打鍵感の詳細

「VK720A」の最大の特徴の一つが、静音磁気スイッチを搭載している点です。
これは一般的なメカニカルスイッチとは異なり、磁気センサーを用いたアクチュエーション方式を採用しており、高速な入力感度と静音性を両立させています。
このセクションでは、スイッチの構造や打鍵感、キーの押し心地、スタビライザーとキーキャップの特徴について詳しく解説します。
静音化の仕組みと従来モデルとの比較
「VK720A」に搭載されている静音磁気スイッチは、通常のメカニカルスイッチと比較して、底打ち時の音が極めて小さいことが特徴です。
🔹 静音磁気スイッチの仕組み
- キーを押し込む深さ(アクチュエーションポイント)を自由に設定可能
- 物理的な接点がないため、摩耗が少なく、長寿命
- キーを押したときの衝撃を吸収するシリコンパーツが内蔵
キーの底打ち部分には、薄いシリコンフォームが貼り付けられており、キーが着地する際の衝撃を軽減しています。
この構造により、底打ち時の「カチッ」という音が抑えられ、スムーズで静かな打鍵感を実現しています。
🔹 従来モデル(VK600A)との違い
「VK600A」は同じ磁気スイッチを採用していますが、静音仕様ではありませんでした。
そのため、「VK720A」はエレコム初の静音磁気スイッチ搭載キーボードとして登場し、静音性を重視するユーザーに最適なモデルとなっています。
実際に打鍵音を録音して比較すると、「VK720A」は「リアルフォースの静音モデル」や「静音赤軸」に近い打鍵音で、従来のメカニカルスイッチよりも圧倒的に静かです。
キーの押し心地と軽さのバランス
「VK720A」のキーの押し心地は、滑らかでありながら軽快な操作感を持っています。
🔹 キーの押し始めの軽さ
- 体感では他の磁気スイッチと同じくらいの軽さ
- リアルフォースの30gスイッチよりも少しだけ重たい感触
「VK720A」のスイッチは、一般的なメカニカルキーボードよりも押し始めが軽く、底打ち感が少ないのが特徴です。
そのため、キーを強く押し込む必要がなく、長時間のタイピングでも指が疲れにくい設計になっています。
また、スイッチの重さが適度に設定されているため、普段「少し重めのスイッチ」を使用している場合でも、比較的早く慣れることができます。
ただし、極端に軽いスイッチからの移行だと、慣れるまで誤入力が起こる可能性があります。
スタビライザーとキーキャップの特徴
「VK720A」、スタビライザーとキーキャップにも工夫が施されています。
🔹 スタビライザーの特徴
- 標準で潤滑処理(ルブ)が施されているため、スムーズな動作が可能
- スペースバーやシフトキーの安定性が向上し、ぐらつきが少ない
- ただし、完全な静音仕様ではなく、少し音が鳴るため、気になる場合は個別に調整するとさらに快適に
🔹 キーキャップの特徴
- エレコム独自の「ネオクラッチキーキャップ」を採用
- PBTダブルショット製法で耐久性が高く、文字が消えにくい
- キーの表面がサラサラしており、長時間の使用でもベタつかない
「VK720A」のキーキャップは、独特の形状をしており、特に親指周辺のキーが指に沿うような形状になっています。
そのため、キーを押す際のフィット感が高く、自然な操作が可能です。
また、個人的な好みにはなりますが、「VK720A」のキーキャップは一般的なものと比べると若干特殊な形状をしているため、カスタムキーキャップとの互換性はやや低いかもしれません。
キースイッチと打鍵感のまとめ
「VK720A」は、静音磁気スイッチを搭載したことで、打鍵音を抑えながらも高速入力が可能な設計になっています。
特に、静音化の仕組みや滑らかな打鍵感、軽めのキー荷重は、タイピングやゲームの両方に適しており、長時間の使用でも快適に操作できます。
また、スタビライザーの安定性や、PBT製のキーキャップの質感も高く、ゲーミング用途だけでなく、オフィスや日常用途にも適した仕様になっているのが特徴です。
ELECOM GAMING 「VK720A」のパフォーマンスとカスタマイズ性

「VK720A」は、ゲーミング性能を高めるための多彩な設定オプションを搭載しており、特にラピッドトリガー機能やキー感度の細かな調整が可能な点が特徴的です。
これにより、素早いキー入力を求めるFPSプレイヤーや、カスタマイズ性を重視するユーザーにとって最適なキーボードとなっています。
ここでは、「VK720A」のラピッドトリガーの仕組み、キー感度の調整方法、誤作動防止機能の詳細について解説していきます。
ラピッドトリガーの仕様と設定の違い
「VK720A」の最も注目すべき機能の一つがラピッドトリガーです。
これは、キーを完全に離す前に再び入力を可能にする技術で、FPSゲームや高速な連打を求められるシーンで大きなメリットがあります。
🔹 ラピッドトリガーの仕組み
- 通常のキーボード
- 一度キーを押し込むと、完全にリリースされるまで次の入力ができない
- VK720Aのラピッドトリガー
- キーを少し戻しただけで再入力が可能(最短0.1mm)
- これにより、キーの連続入力がスムーズになり、FPSでの「ストッピング」や「ストレイフ」がより素早くできる
🔹 他のラピッドトリガー搭載キーボードとの違い
「VK720A」のラピッドトリガーは設定の仕組みが他のキーボードとは異なります。
一般的なラピッドトリガー対応キーボードでは、キーを押すと最初の1回目だけは一定の深さ(例:1mm)まで押し込む必要がありますが、VK720Aはこの仕様が少し異なります。
- 「VK720A」では、キーを離す前でも1mm押し込まないと入力が再開されない設定が可能
- そのため、アクチュエーションポイントだけを長めに設定したいユーザーには不向き
この違いを理解した上で、「VK720A」を選ぶ必要があります。
キーオン・オフ感度の調整機能
「VK720A」のキー感度調整機能は、ユーザーごとに最適な反応速度を設定できるカスタマイズ性の高さが特徴です。
🔹 キーオン感度(アクチュエーションポイント)の設定
- 0.1mm 〜 3.8mmの範囲で調整可能
- 設定次第で「軽いタッチで即座に入力」も、「深く押し込んで確実に入力」も可能
🔹 キーオフ感度(ラピッドトリガー)の設定
- 0.1mm単位で調整できる
- 最短0.1mmに設定すると、指を少し浮かせただけでキーがリセットされるため、超高速入力が可能
- ただし、誤入力の可能性が増えるため、ゲームごとに適した設定をするのが推奨
🔹 キーごとの個別設定も可能
- 例えば、「移動キー(WASD)だけ感度を高め、他のキーは標準設定にする」といった細かいカスタマイズができる
- スキル発動キーやジャンプキーだけ深めのアクチュエーションにするなど、プレイスタイルに応じた調整が可能
これにより、自分のプレイに合わせた最適な感度調整が可能となり、より直感的な操作が実現します。
誤作動防止機能と安定性
「VK720A」には、誤入力を防ぐための「誤作動防止機能」が搭載されています。
🔹 誤作動防止機能の仕組み
- キーの押し始めや離す瞬間に「入力を無効化するデッドゾーン」を追加する機能
- これにより、「微細な振動」や「無意識の指の動き」による誤入力を防ぐ
- オン・オフの設定が可能で、用途に応じて調整できる
「VK720A」の実測値によると、誤作動防止オフ時のデッドゾーンは0.24mm、オン時は0.51mmとなっています。
🔹 誤作動防止機能のメリット・デメリット
✅ メリット
- 誤入力が減り、特に文章入力時のミスタイプを軽減
- FPSゲームでの無駄なキー入力を防ぎ、より正確な操作が可能
❌ デメリット
- 設定によっては、キーのレスポンスが若干遅く感じる可能性あり
- ゲームと普段使いで設定を変更する必要がある(毎回変更するのが面倒な場合も)
このため、ゲームと普段使いで異なるプロファイルを用意し、切り替えて使うのが理想です。
パフォーマンスとカスタマイズ性のまとめ
「VK720A」は、ラピッドトリガーやキー感度の調整、誤作動防止機能など、高度なカスタマイズが可能なキーボードです。
特に、キーごとの個別感度設定やラピッドトリガーの細かい調整ができるため、自分のプレイスタイルに合わせた最適な設定が可能です。
また、誤作動防止機能があることで、ゲームだけでなく普段のタイピング用途にも適した仕様になっています。
🔹 「VK720A」のパフォーマンスまとめ
✅ ラピッドトリガーで超高速入力が可能
✅ キーごとの感度調整ができ、カスタマイズ性が高い
✅ 誤作動防止機能でタイピングミスを軽減
✅ ゲームと普段使いで異なるプロファイルを設定すれば、幅広い用途に対応
ELECOM GAMING 「VK720A」を使用した私の体験談・レビュー

「VK720A」を実際に使用してみて、ゲームでの使用感、タイピングの快適さ、カスタマイズ機能の実用性について詳しくレビューしていきます。
結論から言うと、FPSゲーマー向けのキーボードとしての完成度は非常に高く、同時に日常使いでも十分に快適なモデルでした。
ただし、設定によっては使いこなすまでに少し時間がかかる部分もあるため、その点についても正直にお伝えします。
FPSゲームでの使用感
「VK720A」はFPS向けのキーボードとして非常に優秀で、特にラピッドトリガー機能がゲームプレイの快適さを大きく向上させます。
FPSにおいて、「ストッピング(急停止)」「ストレイフ(左右移動)」の動きの正確さは勝敗を大きく左右しますが、「VK720A」のラピッドトリガーを最短0.1mmに設定すると、指をほんの少し浮かせるだけでキーオフが反応し、キャラクターの動きを極めて正確にコントロールできました。
特に、細かいエイムと瞬時のストッピングが求められるゲームでは、「VK720A」のラピッドトリガーが圧倒的な強みになりました。
通常のキーボードだと、キーを完全に離すまで次の動作ができませんが、「VK720A」ならキーを軽く戻しただけで入力がリセットされるため、動きの精度が大幅に向上しました。
✅ FPSでのVK720Aのメリット
- ストッピング動作が圧倒的に正確になる
- ストレイフ移動がより素早く、滑らかになる
- 反応速度が速いため、キー入力の遅延を感じない
❌ FPSでのVK720Aのデメリット
- 誤入力のリスクがある(感度が高すぎると、意図せず動いてしまう)
- 設定次第では慣れるまで違和感を感じる(特にアクチュエーションポイントを長めにしたい人は注意)
特に、キーオン感度を0.1mmにすると、少し触れただけで入力が入るため、慣れるまで意図しない動作が発生することがありました。
自分に合った感度設定を見つけるまでに少し時間がかかるかもしれませんが、カスタマイズの自由度が高いので、設定を詰めれば確実に最適な環境を構築できます。
タイピングの快適さと静音性
「VK720A」はゲーム用途だけでなく、日常的なタイピング用途にも十分対応可能です。
特に静音磁気スイッチを搭載しているため、オフィスやカフェなどの静かな環境でも気にせず使用できるレベルの静音性を実現しています。
🔹 実際のタイピング環境
- 仕事用PCに接続してブログ執筆(1日約8,000文字)
- ノートPCと接続してカフェで使用することもある
- 夜間の作業で使用(家族に騒音の影響があるかテスト)
打鍵音が極めて静かで、夜間に使っても周囲に響くことはほとんどありませんでした。
特に、底打ち音が徹底的に抑えられているため、リアルフォースの静音モデルや静音赤軸と比べても、かなり優秀な静音性でした。
また、キーの押し心地も軽すぎず重すぎず、長時間タイピングしていても疲れにくい設計になっています。
✅ タイピング用途でのメリット
- 非常に静かで、夜間やオフィスでも快適に使える
- キーの押し心地が滑らかで、指が疲れにくい
- 誤作動防止機能をオンにすれば、通常のメカニカルキーボード並みの安定感が得られる
❌ タイピング用途でのデメリット
- 初期設定のままだとキー感度が高すぎて誤入力しやすい(特にラピッドトリガー最短設定時)
- スペースバーの独特な形状に最初は違和感を感じる
特に、「VK720A」のスペースバーは交換可能な設計になっていますが、最初は標準の形状に違和感を覚えるかもしれません。
ただし、ネジを数本外すだけでカスタマイズできるので、長いスペースバーを好む人でも問題なく調整できます。
カスタマイズ機能の実用性
「VK720A」は、ソフトウェアによる細かいカスタマイズ機能が充実しており、以下の設定が可能です。
🔹 カスタマイズできる設定
- キーオン感度(0.1mm〜3.8mm)
- キーオフ感度(ラピッドトリガー 0.1mm〜3.8mm)
- 誤作動防止機能のオン/オフ
- キーごとの感度設定(個別調整)
- スペースバーの形状変更(ネジを外すだけで可能)
- ボリュームダイヤルの機能変更(ミュート、スクロールなどに割り当て可能)
この中でも、特にキーオン・オフ感度のカスタマイズ性が素晴らしく、自分のプレイスタイルや作業環境に合わせた最適な設定が可能でした。
✅ カスタマイズのメリット
- FPSでは超高速入力、タイピングでは安定感を両立できる
- ゲームごとに最適なプロファイルを作成し、切り替えが可能
- 一度設定すれば、キーボード自体に保存されるため、他のPCでも同じ設定で使用可能
❌ カスタマイズのデメリット
- 設定項目が多すぎて、最初はどれを調整すればよいのか分かりにくい
- カスタマイズ機能を使いこなせないと、VK720Aの本領を発揮できない
初期設定のままだと、ラピッドトリガーが敏感すぎて誤入力が発生しやすいため、ある程度のチューニングが必要です。
ただし、設定を追い込むことで、他のキーボードにはない快適な操作性を実現できるのは間違いありません。
使用してみた感想まとめ
「VK720A」は、ゲーマー向けのラピッドトリガーキーボードとして極めて優秀であり、同時に日常使いにも適した静音性の高いモデルです。
ただし、最適な設定を見つけるまでには少し慣れが必要なので、カスタマイズに興味がある人向けのキーボードといえるでしょう。
ELECOM GAMING 「VK720A」に関するQ&A

ELECOM GAMING 「VK720A」に関して、よく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。
「VK720A」の最大の特徴は何ですか?
「VK720A」の最大の特徴は、静音磁気スイッチとラピッドトリガー機能を搭載している点です。これにより、FPSゲームなどでの高速入力が可能になり、同時に打鍵音を抑えた静音性の高いキーボードとしても使用できます。また、キーオン感度やキーオフ感度(ラピッドトリガー)の調整が可能で、自分好みにカスタマイズできるのも大きな魅力です。
「VK720A」はどのような人におすすめですか?
「VK720A」は、特にFPSゲーマーや高速なキー入力を求める人におすすめです。ラピッドトリガー機能により、キーを素早くリリースして次のアクションに移ることができるため、VALORANTなどの競技性の高いゲームで大きなアドバンテージになります。また、静音磁気スイッチを搭載しているため、タイピング音を抑えたい人やオフィス・夜間に使用したい人にも適しています。
「VK720A」はどのような人には向いていませんか?
「VK720A」は、シンプルな設定で使いたい人や、アクチュエーションポイントを長めに設定したい人にはあまり向いていません。
- 初期設定のままだとラピッドトリガーが敏感すぎるため、カスタマイズが必須。
- キーの仕様が他のラピッドトリガー対応キーボードと異なるため、慣れるまで違和感がある可能性がある。
- 一般的なメカニカルキーボードの感覚で使いたい人には、設定に少し手間がかかる。
「VK720A」のキー感度(アクチュエーションポイント)はどのように設定できますか?
「VK720A」では、キーごとに個別のアクチュエーションポイント(キーオン感度)とキーオフ感度(ラピッドトリガー)を設定できます。
- キーオン感度(アクチュエーションポイント):0.1mm ~ 3.8mmの範囲で調整可能
- キーオフ感度(ラピッドトリガー):0.1mm ~ 3.8mmの範囲で調整可能
これにより、FPSゲームでは「最短0.1mmで瞬時に反応」、タイピング用途では「誤入力を防ぐために1.5mm〜2.0mmに設定」など、自分の用途に応じたカスタマイズができます。
「VK720A」のラピッドトリガー機能は他のキーボードと何が違いますか?
「VK720A」のラピッドトリガーは、一般的なラピッドトリガー搭載キーボードとは仕様が異なります。
アクチュエーションポイントを1mmにしたい場合:
- 他のラピッドトリガー対応キーボード
→ 最初のキー入力時に1mm押し込む必要があるが、その後はキーを0.1mm戻しただけで再入力が可能。 - VK720Aのラピッドトリガー
→ キーを完全に戻す前でも、次の入力には1mm押し込む必要がある。
そのため、アクチュエーションポイントを長めに設定したい人には、「VK720A」の仕様はやや扱いづらいかもしれません。 ただし、キーオン・オフ感度を最適に設定すれば、FPSゲームでは十分なパフォーマンスを発揮できます。
「VK720A」はタイピング用途でも快適に使えますか?
「VK720A」は、静音磁気スイッチを採用しているため、一般的なメカニカルキーボードよりもタイピング音が静かです。そのため、オフィスや夜間作業にも適しています。ただし、ラピッドトリガー機能を最短設定にすると、キーを少し浮かせただけで入力がリセットされるため、誤入力が発生しやすいことがあります。そのため、タイピング時には以下の設定をおすすめします。
- キーオン感度を1.5mm〜2.0mmに設定(誤入力を防ぐ)
- キーオフ感度を0.5mm〜1.0mmに設定(キーのリリースが自然に)
- 誤作動防止機能をオンにする(キーの揺れによる誤入力を防止)
これらの設定を行えば、タイピング用途でも快適に使えます。
「VK720A」のソフトウェアは使いやすいですか?
「VK720A」には専用のソフトウェアがあり、キー感度の設定やプロファイルの保存、キーマッピングの変更などが可能です。UIは比較的わかりやすく、設定項目も多いため、自分好みにカスタマイズしやすい仕様になっています。特に、プロファイルをキーボード本体に保存できるため、一度設定を行えば他のPCでも同じ環境で使用できるのが便利なポイントです。ただし、初めてラピッドトリガー対応キーボードを使う人にとっては、設定項目が多いため、最初は少し戸惑うかもしれません。
「VK720A」の耐久性はどうですか?
「VK720A」は、トップフレームがアルミニウム製で、剛性の高い設計になっています。一方で、底面はプラスチック製なので、持ち運ぶ際には強い衝撃を与えないよう注意が必要です。また、磁気スイッチは物理的な接点がないため、一般的なメカニカルスイッチよりも寿命が長いとされています。そのため、長期間使用してもスイッチの劣化による入力遅延や誤作動が起こりにくいというメリットがあります。
ELECOM GAMING 「VK720A」レビューのまとめ

「VK720A」は、静音磁気スイッチとラピッドトリガー機能を搭載した、高性能ゲーミングキーボードです。
FPS向けの高度な入力機能を持ちながら、タイピング用途にも対応できる静音設計が特徴となっています。
この記事では、「VK720A」の基本スペックや特徴、キーの打鍵感、カスタマイズ機能、実際の使用感について詳しく解説してきました。
最後に、「VK720A」をどんな人におすすめできるのか、購入前に注意すべきポイントをまとめていきます。
「VK720A」の総合評価
「VK720A」を実際に使用してみた結果、以下の点が優れていると感じました。
✅ メリット
- 静音性の高さ
- 磁気スイッチの採用により、一般的なメカニカルキーボードよりも圧倒的に静か。
- 夜間の作業やオフィス環境でも快適に使える。
- ラピッドトリガーの精度の高さ
- 最短0.1mmでキー入力をリセットでき、FPSゲームの操作精度が向上。
- ストッピングやストレイフ動作がより素早く正確にできる。
- カスタマイズ性の豊富さ
- キーオン・オフ感度を個別に設定可能。
- スペースバーのレイアウトを変更できるため、自分好みに最適化できる。
- ボリュームダイヤルのカスタマイズも可能で利便性が高い。
- キーキャップやスイッチの品質の高さ
- PBTダブルショットキーキャップを採用し、長期間使用しても文字が消えにくい。
- キースイッチがスムーズで、軽いタッチでも正確な入力ができる。
- プロファイルを本体に保存可能
- 一度設定を行えば、他のPCに接続しても同じ環境で使用できる。
- ゲームごとに異なるプロファイルを切り替えて使えるのが便利。
「VK720A」のデメリットと注意点
❌ デメリット
- 設定の自由度が高い反面、初期設定が必要
- 最初はデフォルト設定のままだと感度が高すぎて誤入力しやすい。
- 自分のプレイスタイルに合わせた調整が必須。
- アクチュエーションポイントの仕様が特殊
- 他のラピッドトリガー搭載キーボードとは仕様が異なり、くせがある。
- アクチュエーションポイントを長めに設定したい人にはやや不向き。
- カスタムキーキャップの互換性がやや低い
- エレコム独自の「ネオクラッチキーキャップ」を採用しているため、一般的なカスタムキーキャップとは形状が異なる。
- 交換したい場合は、対応するキーキャップを探す必要がある。
- 価格がやや高め
- 定価32,980円(税込)は、ゲーミングキーボードとしては高価格帯に分類される。
「VK720A」はどんな人におすすめ?
「VK720A」は、ゲーマー向けのキーボードとして非常に優秀ですが、設定次第では一般のタイピング用途にも十分対応可能なモデルです。
🎯 「VK720A」をおすすめできる人
- FPSゲームを本気でプレイする人
→ ラピッドトリガー機能が強力なアドバンテージになる。 - キーの感度を細かく調整したい人
→ キーごとの個別設定が可能で、カスタマイズ性が高い。 - 静音性を重視する人
→ 磁気スイッチによる静音設計で、タイピング音が気にならない。 - 日本語配列と英語配列の両方に対応したキーボードが欲しい人
→ 配列の選択肢があり、スペースバーのカスタマイズも可能。
🚫 「VK720A」をおすすめできない人
- シンプルに使いたい人
→ 設定項目が多く、カスタマイズしないと本領を発揮できない。 - アクチュエーションポイントを長めに設定したい人
→ VK720Aは短めの設定に最適化されている。 - 価格を重視する人
→ 3万円以上の価格は、一般的なメカニカルキーボードより高価。
「VK720A」の総合評価
項目 | 評価(★5段階) | コメント |
---|---|---|
ゲーム性能(FPS向け) | ★★★★★ | ラピッドトリガーで圧倒的に優秀。FPSプレイヤーには最適。 |
カスタマイズ性 | ★★★★★ | 感度調整やスペースバー変更など、自由度が非常に高い。 |
静音性 | ★★★★★ | 磁気スイッチと吸音フォームで打鍵音が極めて静か。 |
タイピングの快適さ | ★★★★☆ | タイピング用途にも対応できるが、初期設定を調整する必要あり。 |
価格 | ★★★☆☆ | 高性能だが価格も高め。コスパは悪くないが安くはない。 |
使いやすさ | ★★★★☆ | 初期設定のままだと扱いにくいが、調整すれば非常に快適。 |
「VK720A」は、カスタマイズ次第でFPSゲームと日常用途の両方に適応できる高性能キーボードです。
特にFPSプレイヤーには圧倒的におすすめですが、購入後に自分で設定を調整する前提で選ぶべき製品といえます。
ELECOM GAMING 「VK720A」レビューの総括
購入のポイントを整理すると…
- FPSゲームをプレイするならおすすめ!
- 日常使いでも静音性が高く、タイピングが快適
- カスタマイズ好きなら最高のキーボード
- 設定を詰めないと真価を発揮しないので、ある程度の調整は必須
ELECOM GAMING 「VK720A」は、静音磁気スイッチとラピッドトリガー機能を搭載し、FPSゲーマーにとって大きなアドバンテージとなるゲーミングキーボードです。
高いカスタマイズ性を持ち、キーの感度を細かく調整できるため、プレイスタイルに合わせた最適な設定が可能です。
また、静音設計により、ゲームだけでなく日常のタイピング用途にも適しており、オフィスや夜間の使用でも快適に使えます。
一方で、設定項目が多いため、最初の調整に少し時間がかかる点や、アクチュエーションポイントの仕様が他のラピッドトリガーキーボードと異なる点には注意が必要です。
しかし、カスタマイズ次第で操作性を大きく向上させることができるため、ゲームと普段使いの両方を快適にこなしたい方には非常におすすめのモデルです。
静音性と高速入力を両立した「VK720A」は、まさに「ゲーミング性能と快適性を兼ね備えた理想的なキーボード」と言えるでしょう。

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