この記事は2024年に公開された内容です
ゲーミングマウス市場において、VAXEEは高品質な有線マウスのメーカーとして高い評価を得てきました。
そんなVAXEEが初めてワイヤレスモデルを発表した「XE Wireless」は、左右対称形状と優れた操作性を兼ね備えた製品として人気を博しました。
しかし、XE Wirelessは「サイズが大きすぎる」と感じるユーザーも多く、もう少し小型なモデルを望む声がありました。
そこで登場したのが VAXEE 「XE-S Wireless」 です。
XEを一回り小型化しながらも、強度や耐久性を損なうことなく軽量化。
さらに、最新の PixArt PAW3950センサー を搭載し、4000Hzのポーリングレート にも対応するなど、進化した点が多くあります。
また、クリック感の向上やボタン配置の変更など、細かい部分にも手が加えられ、操作性が向上しました。
この記事では、VAXEE 「XE-S Wireless」のデザイン・サイズ・性能・バッテリー・使用感などを詳しくレビュー し、実際に使用した感想を交えながらその魅力を解説していきます。
VAXEE 「XE-S Wireless」とは?

VAXEE 「XE-S Wireless」は、VAXEEの人気ワイヤレスマウス 「XE Wireless」 の小型バージョンとして登場した最新のゲーミングマウスです。
しかし、単なるサイズダウンではなく、軽量化・センサー性能の向上・ボタン配置の改良 など、さまざまな進化を遂げています。
以下では、「XE-S Wireless」の主要な特徴を詳しく見ていきます。
「XE-S Wireless」の特徴と進化点
「XE-S Wireless」は、単なる「小型版XE」ではなく、さまざまな改良が施されたワイヤレスマウスです。
主な特徴を挙げると、以下のような点が挙げられます。
✅ 小型化&軽量化
- XE Wirelessよりも一回り小さいサイズ
- 歴代VAXEEマウスで最軽量の約60g を実現(XE Wireless比で16g減少)
- 軽量化しながらも、シェルの強度・剛性を維持
✅ 最新センサー搭載
- PixArt PAW3950センサー を新たに採用(従来のPAW3395より進化)
- 最大4000Hzのポーリングレート に対応
- マウスをゆっくり動かしても高フレームレートを維持し、よりスムーズなカーソル移動を実現
✅ クリック感・ボタン配置の改良
- XE Wirelessよりも「クリック感」が明確になり、しっかりしたフィードバック
- DPI・ポーリングレートの切り替えボタンをより押しやすい位置 に変更
- サイドボタンの配置が調整され、誤操作を防ぎつつ押しやすさが向上
✅ バッテリーとワイヤレス性能の向上
- 競技用モードON時:最大30時間(4000Hz)
- 通常モード(1000Hz):最大110時間 の長時間駆動
- 省電力設計ながら、レスポンスの速いワイヤレス通信を実現
XEとの違い – サイズ・重量・デザイン
「XE-S Wireless」と「XE Wireless」の主な違いを比較すると、以下のようになります。
項目 | XE Wireless | XE-S Wireless |
---|---|---|
サイズ | 約122mm × 66mm × 38mm | 約118mm × 64mm × 36mm |
重量 | 約76g | 約60g(16g軽量化) |
センサー | PixArt PAW3395 | PixArt PAW3950 |
ポーリングレート | 最大4000Hz(アップデート対応) | 最大4000Hz(標準対応) |
バッテリー持続時間(1000Hz) | 約100時間 | 約110時間(10%向上) |
クリック感 | ソフトで軽め | より明確なクリック感に改善 |
ボタン配置 | DPIボタンが遠め | より押しやすい位置に変更 |
ワイヤレス性能 | 低遅延・安定 | 通信品質のさらなる向上 |
「XE Wireless」は「手のひら全体にフィットするサイズ感」でしたが、「XE-S Wireless」は「ややコンパクトで、手の中で収まりやすい」形状になっています。
特に 指先グリップやつまみ持ちのプレイヤーに適した形状 になった点が大きな違いです。
また、「XE-S Wireless」は軽量化しながらも剛性を維持しており、軽量マウスにありがちな「たわみ」や「軋み」がなく、しっかりとした作りになっています。
最新センサーPixArt PAW3950と4Kポーリングレート
「XE-S Wireless」に搭載されているPixArt PAW3950センサー は、従来のPAW3395から進化した最新のセンサーです。
このセンサーの特徴として、以下の点が挙げられます。
✅ ポーリングレート4000Hzに標準対応
- 「XE Wireless」はアップデートで4000Hzに対応したのに対し、「XE-S Wireless」は最初から4000Hzに対応
- 1秒間に4000回のデータ送信が可能になり、超低遅延・高精度なトラッキングを実現
- ただし、バッテリー消費は増加(4Kモード時:約30時間)
✅ マウスの動きに応じた最適化
- マウスをゆっくり動かしても、フレームレートが下がらず高精度を維持
- 他の4000Hz対応マウス(RazerやLogicool製)では、ゆっくり動かすと1000Hzまで落ちることが多いが、「XE-S Wireless」では常に3000~4000Hzをキープ
- 細かいエイムが必要なFPSプレイヤーにとって大きなメリット
✅ VAXEE独自の最適化
- VAXEE公式によると、「細かい操作時に、より高密度で滑らかな動きになる」 というチューニングが施されている
- 実際にテストすると、他の4000Hzマウスよりも安定して高精度なカーソル移動が可能
「XE-S Wireless」の概要まとめ
VAXEE 「XE-S Wireless」は、「XE Wireless」のコンパクト版でありながら、単なるサイズダウンではなく、最新センサーの搭載・クリック感の向上・ボタン配置の改善など、多くの進化を遂げています。
特に「軽量化と剛性の両立」「4000Hzポーリングレートの最適化」「快適なグリップ感」は、競技ゲーマーにとって大きなメリットとなるでしょう。
VAXEE 「XE-S Wireless」のビルドクオリティと操作感

VAXEE 「XE-S Wireless」は、軽量化しながらも耐久性と操作性を高めたワイヤレスゲーミングマウスです。
シェルの剛性、クリック感、ボタン配置、ホイールの使い心地など、さまざまな面で改良が加えられています。
ここでは、ビルドクオリティ(本体の作り)と実際の操作感 について詳しく解説していきます。
シェルの強度とコーティングの質
✅ シェルの成形精度と剛性
- シェルの隙間がなく、成形精度が非常に高い
- VAXEEのマウスはもともと剛性が高いことで知られていますが、「XE-S Wireless」も例外ではありません。
- シェルとシェルの間に隙間がなく、頑丈な作り。
- 側圧をかけても 「たわみ」や「軋み」が発生しない。
- 軽量マウスにありがちな耐久性の低下がなく、高品質な仕上がり。
✅ コーティングの質感
- VAXEEの他の機種と同じコーティングを採用
- さらさらとした質感で 程よいグリップ感 を提供。
- 長時間使用しても手がベタつきづらく、快適な操作が可能。
- 汗をかきやすい人でも滑りづらいバランスの取れた仕上がり。
- コーティングを薄くせずに維持
- 軽量化のためにコーティングを薄くする選択肢もあったが、VAXEEは「操作性を最優先」し、コーティングをそのまま維持。
- その結果、握りやすさと快適性が向上。
✅ サイズと形状
- XE Wirelessよりも一回り小さいが、幅は広め
- 幅が広いため、手全体でしっかりとホールドできる。
- 背が低く、手のひらへの接触が少なめ。
- ZOWIE FK2やRazer Viper Miniのような形状に近いが、側面のカーブが緩やかで指の位置を自由に調整しやすい。
クリック感とボタンの改良点
✅ メインボタン(左右クリック)
- XE Wirelessよりも明確なクリック感に改善
- XE Wirelessでは柔らかいクリック感だったが、「XE-S Wireless」ではよりしっかりとした感触に。
- クリックの反応が速くなり、より「カチッ」としたフィードバックを得られる。
- クリックの遊び(ポストトラベル・プリトラベル)が減少し、操作感が向上。
- クリック遅延と応答速度の変更
- デバウンスタイム(チャタリング防止機能)の調整が可能。
- Low, Medium, High の3段階に変更(従来は数値で 2ms, 4ms, 8ms など)。
- クリックの応答速度が向上し、競技用マウスとしての完成度が高まっている。
✅ サイドボタン
- XE Wirelessよりも押しやすい配置に変更
- XE Wirelessではボタンの配置がやや遠く、指を伸ばす必要があった。
- 「XE-S Wireless」では より手にフィットする位置に調整され、自然に押せるように なった。
- 角が丸められていて、指に触れたときの感触が良い。
- ボタンの遊びが少なくなり、よりしっかりとした押し心地に
- サイドボタンが浮きすぎず、誤操作を防ぐ設計。
- クリックした瞬間に反応するため、素早い操作が可能。
ホイール・サイドボタンの使い心地
✅ ホイールスクロール
- XE Wirelessと比べてホイールのラバー部分が細くなり、丸みが増した
- そのため、指のフィット感が向上。
- 滑らかにスクロールでき、FPS・MOBA・MMO問わず使いやすい。
- スクロールの硬さは適度で、しっかりとしたノッチ感
- Valorant・CS:GOのようなタクティカルFPS向け。
- Apex Legendsのキャラコン(バニーホップなど)には少し硬めかも。
- ホイールクリック
- 押し込みは「やや硬め」だが、誤爆しづらくなっている。
- 左右クリックとホイールクリックの硬さに差があり、誤操作を防ぎやすい。
ビルドクオリティと操作感のまとめ
- シェルの剛性が高く、軽量ながらも頑丈な作り
- コーティングは汗をかいても滑りづらく、快適性と操作性を両立
- メインボタンのクリック感が改善され、より明確なフィードバックを得られる
- サイドボタンの位置が最適化され、押しやすくなった
- ホイールの感触が良好で、FPSプレイヤーにも適した設計
「XE-S Wireless」は、「XE Wireless」の優れたビルドクオリティを維持しつつ、クリック感やボタン配置を改良し、より操作しやすく進化したモデルといえます。
VAXEE 「XE-S Wireless」のパフォーマンスとバッテリー

VAXEE 「XE-S Wireless」は、ワイヤレスマウスとしての通信品質の向上、バッテリーの持続時間、そして最大4000Hzのポーリングレート対応といった点で、前モデルの「XE Wireless」からさらに進化しています。
ここでは、ワイヤレス通信の安定性、バッテリー性能、4000Hzのメリットとその測定結果 について詳しく解説します。
ワイヤレス通信の安定性と遅延の比較
✅ VAXEE独自のワイヤレス技術
VAXEEはワイヤレス通信の品質向上に強いこだわりを持ち、「XE-S Wireless」ではさらなる改善が施されています。
- ポーリングレートの安定性向上
- 4000Hzのポーリングレートを維持しやすく、マウスをゆっくり動かしてもHzが下がりにくい設計 になっています。
- 一般的な4000Hz対応マウスでは、ゆっくり動かすと1000Hz程度まで落ちることが多いですが、「XE-S Wireless」では3000Hz後半~4000Hzをキープ できます。
- ジッターの軽減
- マウステスターを使用した結果、ポーリングレートの間隔が一定で、ジッター(不規則なHz変動)がほぼ発生しない ことが確認されています。
- センサー遅延の短縮
- XE Wirelessで使用されていたPixArt PAW3395 に比べ、PAW3950では遅延が約0.6ms短縮。
- VAXEEの公式説明によると、「MotionSyncを有効にした状態での応答速度が向上し、センサー遅延がさらに低減」しているとのこと。
✅ 競技環境でも安心の低遅延
「XE-S Wireless」のワイヤレス通信品質は、競技向けの有線マウスと比べても遜色なく、ほぼ遅延を感じることはありません。
特に FPSやRTSなど、瞬時の反応が求められるゲーム でも快適にプレイできます。
バッテリー持続時間と使用モードの違い
✅ バッテリーの持続時間(メーカー公表値)
「XE-S Wireless」のバッテリー持続時間は、ポーリングレートや競技用モードのON/OFFによって変わります。
設定 | バッテリー持続時間 |
---|---|
1000Hz(競技用OFF) | 約110時間(XE Wirelessより10%向上) |
1000Hz(競技用ON) | 約38時間 |
2000Hz(競技用ON) | 約34時間 |
4000Hz(競技用ON) | 約30時間 |
- 1000Hzモードでは約110時間持続 するため、通常の使用であれば数日~1週間程度は充電なしで使用可能。
- 4000Hzモードではバッテリー消費が大幅に増加 し、約30時間に短縮。
- バッテリー容量は従来と同じだが、センサー変更によって持続時間がやや短縮。
✅ 競技用モードの影響
- 「XE-S Wireless」には競技用モード(High-Speed Mode) があり、これを有効にするとレスポンスが向上しますが、バッテリー消費が増えます。
- 競技用モードONの状態では、同じポーリングレートでもバッテリー消費が約30%増加 します。
ポーリングレート4000Hzのメリットと測定結果
「XE-S Wireless」の最大の特徴の一つが、ポーリングレート4000Hzに対応していること です。
✅ 4000Hzのメリット
- 1秒間に4000回のデータ送信が可能になり、カーソルの移動がよりスムーズに。
- FPSゲームでのトラッキング精度が向上 し、より細かいエイム調整が可能。
- 例えばApex LegendsやValorantでのエイムの滑らかさが向上 し、ターゲットへの追従性が高まる。
✅ 実際のポーリングレート測定結果
- 一般的な4000Hz対応マウス(例:Razer Viper V3 Pro)では、ゆっくり動かすと1000Hz程度まで低下 することがある。
- 「XE-S Wireless」では、ゆっくり動かしても常に3000~4000Hzを維持 することが確認され、ポーリングレートの安定性が非常に高い。
✅ 4000Hzを使うべきか?
- メリット:
- カーソルの動きがより滑らかになり、特にFPSでのエイムが安定。
- レスポンス速度が向上し、反応速度が求められるゲームで優位に。
- デメリット:
- バッテリー消費が多い(最大30時間)。
- 一部のPCでは4000Hzの恩恵を受けにくい(USBポートの性能に依存)。
基本的には 競技プレイヤーやFPSゲーマーなら4000Hzを推奨。
ただし、バッテリー持続時間を重視する場合は、1000Hzでも十分なパフォーマンス を発揮できます。
パフォーマンスとバッテリーのまとめ
- ワイヤレス通信の品質が向上し、ポーリングレートが安定している
- センサー遅延が従来のPAW3395よりも0.6ms短縮
- バッテリー持続時間は1000Hzで110時間、4000Hzでは30時間
- 4000Hzモードではトラッキング精度とレスポンス速度が大幅に向上
- バッテリー消費を抑えたいなら1000Hz、最高のパフォーマンスを求めるなら4000Hz
「XE-S Wireless」は 「軽量で長時間使える1000Hzモード」と「超低遅延の4000Hzモード」 を選べるバランスの取れたゲーミングマウスです。
VAXEE 「XE-S Wireless」を使用した私の体験談・レビュー

実際に VAXEE 「XE-S Wireless」 を使用してみた感想を詳しく紹介します。
FPSやMOBA、さらには一般的なPC作業(Webブラウジングや画像編集)でも試してみました。
結論から言うと、「XE-S Wireless」は競技用として非常に優秀なマウス でありながら、日常使いでも快適に扱える完成度の高いモデルでした。
FPSゲームでの使用感
✅ 軽量化とサイズ感の違いを実感
- XE Wireless(約76g)と比較して16gの軽量化 されたXE-Sは、長時間のプレイでも手の疲れを感じにくかったです。
- 小型化したことで、つまみ持ちや指先グリップのしやすさが向上。特に 細かいエイム調整が求められるValorantなどでは、軽量化と相まって操作がスムーズに。
✅ 4000Hzポーリングレートの恩恵
- ポーリングレート4000Hzの効果は、FPSゲームで特に顕著 でした。
- 例えば、Valorantでは、スナイパー(オペレーター)を使う際の微細なエイム調整がスムーズになった と感じました。
- 低ポーリングレートのマウスと比べて、敵をトラッキングする際のカーソルの動きが非常に滑らか で、狙いやすさが向上。
✅ クリック感の変化
- XE Wirelessでは「柔らかいクリック感」があり、素早く連打する際に少し不安定な印象がありました。
- 「XE-S Wireless」ではクリックの遊びが少なくなり、しっかりとしたカチッとしたクリック感 に変化。
✅ ホイールとサイドボタンの配置が改善
- サイドボタンが押しやすい位置に最適化 され、頻繁に使用するリロードやグレネードキーの割り当てが快適。
- ホイールのノッチ感もちょうどよく、武器チェンジが素早く行える。
Apex LegendsやMOBAゲームでの使用感
✅ Apex Legends(キャラコン重視のプレイヤー視点)
- 軽量化された「XE-S Wireless」は、素早いマウス操作が求められるApex Legendsにも適している。
- ただし、ホイールスクロールが少し硬めのため、バニーホップ(ホイールジャンプ)を多用するプレイヤーにはやや使いづらい かもしれない。
- しかし、クリックの反応速度やセンサーの追従性が向上しており、エイムや撃ち合いの面では大きなメリットを感じた。
✅ MOBA
- 高DPI設定(3200DPI以上)での操作感もスムーズで、マウスの動きに遅延を感じることがほぼない。
- MOBAゲームではポーリングレートが4000Hzである必要はないが、センサーの安定性が高く、スキルショットの精度が向上。
- コーティングの質も良く、長時間のプレイでも手汗による滑りが発生しにくい点が快適。
日常使いでの快適性
✅ Webブラウジングや動画編集
- ホイールスクロールのノッチ感がしっかりしているため、Webページをスクロールする際に誤操作が少なく、精度の高い操作が可能。
- クリック感がしっかりしているため、文章のコピペやタブ切り替えがスムーズに行える。
- ただし、ホイールクリックがやや硬めのため、タブを閉じる操作を頻繁に行う人には少し不便 かもしれない。
✅ バッテリーの持続時間
- 1000Hzモード(通常モード)では約110時間 持つため、充電の手間が少ない。
- 4000Hzモードでは約30時間 だが、競技プレイヤーでなければ1000Hzでの使用でも十分快適。
- 充電ケーブルが太め なので、充電しながらの使用には若干の違和感がある。
他のゲーミングマウスとの比較
マウス名 | ポーリングレート | 重量 | クリック感 | ホイールの硬さ | バッテリー持続(1000Hz) |
---|---|---|---|---|---|
VAXEE XE-S Wireless | 最大4000Hz | 60g | カチッと明確 | 硬め | 約110時間 |
Razer Viper V3 Pro | 最大4000Hz | 54g | 軽め | やや硬め | 約95時間 |
Logicool G PRO X SL2 | 最大4000Hz | 60g | 軽め | 普通 | 約95時間 |
ZOWIE FK2-C | 最大1000Hz | 77g | 柔らかめ | 普通 | 有線 |
- 「XE-S Wireless」は60gと非常に軽量ながら、剛性を維持 しているのが特長。
- RazerやLogicoolの4000Hz対応モデルと比較しても、バッテリー持続時間が長い。
- クリック感はしっかりしており、FPS向き。
- ホイールの硬さはApex Legendsのようなホイールジャンプを多用するゲームではややマイナスかもしれない。
良かった点・気になった点
✅ 良かった点
✅ 軽量化されながらも剛性が高い(たわみなし)
✅ クリック感が向上し、誤操作が減った
✅ 4000Hzの安定性が高く、ポーリングレートが落ちにくい
✅ バッテリー持続時間が長く、競技環境でも安心
✅ サイドボタンの位置が最適化され、押しやすくなった
⛔ 気になった点
⛔ ホイールスクロールがやや硬めで、Apex Legends向きではないかも
⛔ 4000Hzではバッテリー消費が多く、約30時間しか持たない
⛔ ホイールクリックがやや硬く、日常使いでは若干の違和感
VAXEE 「XE-S Wireless」は、競技ゲーマー向けに特化したワイヤレスマウスであり、特にFPSやRTSゲームでは抜群の安定性と精度を発揮 します。
ポーリングレート4000Hzの安定性が高く、バッテリー持続時間も長いため、「長時間プレイしたい人」「高精度なエイムを求める人」 に最適な選択肢です。
VAXEE 「XE-S Wireless」に関するQ&A

VAXEE 「XE-S Wireless」に関して、よく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。
「XE-S Wireless」はどんな持ち方に適している?
「XE-S Wireless」は つかみ持ち・つまみ持ち に特に適しています。
- 手が小さい人 → つかみ持ちで安定した操作が可能。
- 手が普通~大きい人 → つまみ持ちに適しており、細かいエイム操作がしやすい。
- かぶせ持ち の場合、サイズが小さいため手のひら全体で包み込むような持ち方にはやや不向き。
手の大きさによって「XE-S Wireless」と「XE Wireless」のどちらを選ぶべき?
以下の基準を目安にすると選びやすいです。
手のサイズ | おすすめモデル |
---|---|
18cm以下(小さめ) | XE-S Wireless |
18cm~20cm(普通) | どちらでもOK(好み次第) |
20cm以上(大きめ) | XE Wireless |
手が大きい人が「XE-S Wireless」を使うと、つまみ持ちには適していますが、長時間のプレイで窮屈に感じることがあるかもしれません。
「XE-S Wireless」のクリック感は「XE Wireless」とどう違う?
「XE Wireless」では「柔らかく軽めのクリック感」でしたが、「XE-S Wireless」では 「カチッと明確なクリック感」に改善 されています。
- 「XE-S Wireless」は、反応が速く、クリックの遊び(プリトラベル・ポストトラベル)が少なくなった。
- そのため、FPSでの 連打が必要な場面(タップ撃ち・バースト射撃) で安定感が向上。
サイドボタンは押しやすい?
「XE-S Wireless」では サイドボタンの配置が最適化 され、押しやすくなっています。
- 「XE Wireless」ではボタンがやや遠く、親指を伸ばす必要があった。
- 「XE-S Wireless」では 手の自然な位置にサイドボタンが配置 されているため、親指で簡単に押せる。
- クリックの遊びが少なくなり、押した瞬間にしっかりと反応 する。
ホイールスクロールはどんな感じ?
ホイールは 適度なノッチ感 があり、FPS・MOBA向けの設計です。
- Valorantなどの武器チェンジに最適なスクロール感。
- ただし、Apex Legendsのバニーホップ(ホイールジャンプ)には少し硬め に感じるかもしれません。
4000Hzのポーリングレートを使うべき?
競技志向のFPSプレイヤーなら 4000Hzモード を使う価値があります。
- カーソルの動きがより滑らかになり、細かいエイム調整が向上。
- FPSの撃ち合いで有利 になりやすい。
- ただし、バッテリー消費が増えるため、長時間プレイする場合は1000Hzでも十分 です。
4000HzにするとPCへの負荷は大きい?
PCのUSBポートやCPU負荷が増える可能性があります。
- 一部のPCでは、4000HzにするとCPU負荷が増え、フレームレート(FPS)が落ちることがあります。
- 特に 古いPCやノートPCでは、1000Hzの方が安定することも。
バッテリーの持ちはどれくらい?
ポーリングレートによってバッテリー持続時間は異なります。
ポーリングレート | バッテリー持続時間 |
---|---|
1000Hz(通常) | 約110時間 |
2000Hz(競技用ON) | 約34時間 |
4000Hz(競技用ON) | 約30時間 |
- 競技モードをONにするとバッテリー消費が増加 します。
- 1000Hzで使えば1週間以上持続するため、一般プレイヤーなら1000Hz推奨。
充電しながら使うことはできる?
充電しながら有線マウスとして使用できます。ただし、付属のUSB-Cケーブルはやや太め で、柔軟性に欠けるため、有線での使用感はやや落ちます。
VAXEE 「XE-S Wireless」レビューのまとめ

VAXEE 「XE-S Wireless」は、VAXEEがこれまで培ってきた高品質なビルドクオリティとワイヤレス技術をさらに進化させたゲーミングマウスです。
特に、小型軽量化・クリック感の向上・最新のPixArt PAW3950センサーの搭載 など、競技プレイヤー向けの改良が多数施されています。
ここでは、「XE-S Wireless」の長所・短所を整理しながら、どのような人におすすめか をまとめていきます。
VAXEE 「XE-S Wireless」の長所
✅ 1. 軽量化されながらも剛性が高い
- 約60g と、VAXEEマウス史上最軽量。
- ただ軽いだけでなく、シェルの剛性が高く、軋みやたわみが一切ない。
- 無駄な軽量化をせず、耐久性を保った設計。
✅ 2. クリック感が向上し、操作が快適
- XE Wirelessよりも明確なクリック感 になり、タップ撃ちや連打がしやすくなった。
- クリックの遊び(プリトラベル・ポストトラベル)が少なくなり、反応速度が向上。
✅ 3. 最新センサーPixArt PAW3950搭載
- PixArt PAW3950センサー により、トラッキング精度が向上。
- ゆっくり動かしてもポーリングレートが下がりにくく、高密度で滑らかなカーソル移動を実現。
✅ 4. 4000Hzポーリングレートに対応
- 1秒間に4000回のデータ送信 により、マウスの応答速度が向上。
- FPSのエイムがより滑らかになり、敵を狙いやすくなる。
- 低遅延で、競技シーンでも安心して使用可能。
✅ 5. バッテリー持続時間が長い
- 1000Hzモードなら約110時間 の長時間駆動。
- 4000Hzモードでも約30時間 持続し、同クラスのマウスと比べて優秀。
- バッテリー持続時間が他社製の4000Hz対応マウスより長い。
✅ 6. ワイヤレス通信の安定性が向上
- ポーリングレートの変動が少なく、安定したトラッキングが可能。
- ジッター(Hzの乱れ)がほぼ発生せず、カーソルが非常に滑らか。
- VAXEE独自のチューニングにより、FPSプレイヤー向けに最適化。
VAXEE 「XE-S Wireless」の短所(気になる点)
⛔ 1. ホイールスクロールがやや硬め
- Apex Legendsのようなキャラコンを多用するゲームでは、ホイールジャンプに不向きかもしれない。
- ただし、Valorantなどの武器チェンジには適している。
⛔ 2. 4000Hz使用時のバッテリー持続時間
- 4000Hzモードでは約30時間と、1000Hzモードに比べて短め。
- ただし、RazerやLogicoolの4000Hz対応マウスと比べると持ちが良い。
⛔ 3. 充電ケーブルがやや硬め
- 充電しながらの使用には違和感がある(ケーブルが太め)。
- 他社製のUSB-Cケーブルを使えば多少改善できる。
⛔ 4. 価格が高め
- 約23,000と、ゲーミングマウスの中ではやや高価格帯。
- ただし、VAXEEは高品質な製品を作り続けており、耐久性を考えるとコストパフォーマンスは悪くない。
VAXEE 「XE-S Wireless」はこんな人におすすめ!
✅ FPS・RTSゲーマー
- エイム精度を向上させたいプレイヤーに最適。
- 4000Hzの恩恵を受けやすく、クリックの応答速度も向上。
- 低遅延のワイヤレス性能で、競技環境でも安心して使用可能。
✅ 軽量かつ高剛性のマウスを探している人
- 約60gでありながら、頑丈なシェルで軋みやたわみがない。
- 軽量マウスの「フニャフニャ感」が苦手な人にぴったり。
✅ 1000Hzと4000Hzを切り替えながら使いたい人
- 普段は1000Hzでバッテリーを節約し、競技シーンでは4000Hzを使用できる。
- バッテリーの持続時間が長いため、1000Hzなら1週間以上持つ。
✅ XE Wirelessのサイズが大きいと感じた人
- XE Wirelessがやや大きすぎると感じていた人に最適なサイズ感。
- 小型化しながらも、グリップ感とホールド感を重視した設計。
VAXEE 「XE-S Wireless」レビューの総括
VAXEE 「XE-S Wireless」は、競技向けワイヤレスマウスとして細部までこだわり抜かれたモデルです。
「XE Wireless」の小型版として登場しましたが、単なるサイズダウンにとどまらず、クリック感の改善やボタン配置の最適化、そして最新のPixArt PAW3950センサーと4000Hzポーリングレートの安定化など、多くの進化を遂げています。
軽量ながらも剛性が高く、エイムの安定性が求められるFPSプレイヤーにとっては理想的な選択肢となるでしょう。
バッテリー持続時間の長さやワイヤレス通信の安定性も優秀で、日常使用にも適しています。
ホイールの硬さや充電しながらの使用感など気になる点はあるものの、総合的には非常に完成度の高いゲーミングマウスといえます。
これからゲーミングマウスの買い替えを検討している方や、より高精度な操作を求めるプレイヤーにとって、VAXEE 「XE-S Wireless」は大いに試す価値のある一台です。
あなたのプレイスタイルにフィットするか、ぜひ実際に体感してみてください。
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