この記事は2023年に公開された内容です
2022年にソニーが新たに展開したゲーミングブランド「INZONE」から登場した 「INZONE H9」 は、PS5やPC向けに設計されたハイエンドなワイヤレスゲーミングヘッドセットです。
特に、ゲーミングヘッドセットとしては珍しいノイズキャンセリング(ANC)機能 を搭載しており、FPSやTPSなどのゲームで足音や銃声をしっかりと聞き分けることができる点が注目されています。
また、ソニーの人気ワイヤレスヘッドホン「WH-1000XMシリーズ」の技術を応用したサウンド設計や、PS5の「ゲームチャットバランス」機能に対応 していることから、公式アクセサリーとしての完成度も高いモデルです。
さらに、PC専用ソフト「INZONE Hub」を使用することで、EQ(イコライザー)調整や3Dオーディオの最適化ができるなど、細かいカスタマイズが可能となっています。
一方で、マイク音質の評価やPS5でのイコライザー調整不可といった点は気になるポイントでもあります。
果たして、「INZONE H9」はPS5ユーザーやPCゲーマーにとって本当に最適なヘッドセットなのか?
この記事では、音質・装着感・ノイズキャンセリングの実力から、バッテリー性能や接続の安定性、マイク音質まで、実際に使用した体験をもとに徹底レビューしていきます。

SONY 「INZONE H9」とは?

ソニーが2022年に発表したゲーミングデバイスブランド 「INZONE(インゾーン)」 の最上位モデルとして登場した 「INZONE H9」。
ゲーマー向けのヘッドセットとして、高音質・快適な装着感・ノイズキャンセリング・PS5やPCとの高い互換性 を兼ね備えた、ソニーらしいハイエンドモデルです。
ここでは、「INZONE H9」の概要や特徴、他モデルとの違いについて詳しく解説します。
INZONEシリーズとは?
INZONE(インゾーン)とは、ソニーが2022年に新たに展開した ゲーミングデバイス向けブランド です。
これまでソニーは、PlayStationブランドを通じてゲーム業界に関わっていましたが、INZONEは「PS5専用デバイス」ではなく、「PCゲーマーもターゲット」にした新ブランドとして登場しました。
ソニーはこれまで、オーディオや映像技術に強みを持つメーカーとして知られており、ノイズキャンセリング技術やサラウンド技術、高品質な音響技術 などをゲーミングデバイスに取り入れています。
INZONEシリーズでは、ゲーミングヘッドセットのみならず、 ゲーミングモニター も展開しており、PCゲーマーに向けた本格的なデバイスを提供する という方向性が明確になっています。
特に、「INZONE H9」はシリーズの最上位モデルとして、ノイズキャンセリングを搭載した初のゲーミングヘッドセット という点で、業界でも注目を集めました。
「INZONE H9」の主な特徴とスペック
「INZONE H9」の最大の魅力は、「ノイズキャンセリング搭載」「快適なイヤーパッド」「高性能な立体音響」 の3点です。
それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。
① ソニーのノイズキャンセリング技術を搭載
「INZONE H9」は、ソニーが誇る「WH-1000XMシリーズ」と同様の アクティブノイズキャンセリング(ANC)機能 を搭載しています。
ゲーミングヘッドセットでノイズキャンセリングを採用する例は非常に少なく、「INZONE H9」はその先駆けともいえる存在です。
また、外音を取り込む「アンビエントサウンドモード(外音取り込み)」にも対応しており、ゲームプレイ中でも周囲の音を聞きたいときに便利です。
② WH-1000XM5と同じイヤーパッドを採用
「INZONE H9」のイヤーパッドには、WH-1000XM5と同じソフトフィットレザー が使用されており、これにより 高い遮音性と快適な装着感 を実現。
特に側圧が適度で、メガネをかけていても圧迫感が少ないのが特徴です。
③ 立体音響技術「360 Spatial Sound for Gaming」
「INZONE H9」は、ソニー独自の立体音響技術 「360 Spatial Sound for Gaming」 に対応しています。
これにより、ゲーム内の足音や銃声の方向をより正確に把握でき、FPSなどの競技ゲームで有利にプレイできます。
さらに、スマホアプリを使って 「耳の形状をスキャン」 し、個々に最適化した音響設定を行うことも可能です。
④ デュアル接続(2.4GHz + Bluetooth)
「INZONE H9」は、2.4GHzワイヤレス接続(USBドングル)とBluetoothの同時接続 に対応しています。
これにより、PCやPS5でゲーム音を聞きながら、スマホのDiscordでボイスチャットをする といった使い方が可能です。
⑤ 充電しながらの使用も可能
「INZONE H9」は、USB Type-Cによる充電に対応しており、充電しながらの使用も可能 です。
また、バッテリー駆動時間は 最大32時間(ノイズキャンセリングOFF時) となっています。
他モデル(H5・H3)との違い
「INZONE H9」には、下位モデルのH5とH3 が存在します。それぞれの違いを比較表でまとめると、以下のようになります。
モデル | H9(最上位モデル) | H5(中位モデル) | H3(エントリーモデル) |
---|---|---|---|
価格 | 約34,000円 | 約20,000円 | 約9,900円 |
ノイズキャンセリング | あり | なし | なし |
外音取り込み機能 | あり | なし | なし |
イヤーパッド素材 | ソフトフィットレザー | ナイロン素材 | ナイロン素材 |
接続方式 | 2.4GHz + Bluetooth | 有線 + 2.4GHzワイヤレス | 有線(3.5mm) |
立体音響 | 360 Spatial Sound for Gaming | 360 Spatial Sound for Gaming | なし |
バッテリー駆動時間 | 最大32時間 | 最大28時間 | なし(有線のみ) |
充電しながら使用 | 可能 | 可能 | ー |
H9・H5・H3の選び方
- H9(最上位モデル) → ノイズキャンセリングが欲しい・最高の装着感を求める人向け
- H5(中位モデル) → ノイズキャンセリング不要、有線もワイヤレス機能も欲しい人向け
- H3(エントリーモデル) → 有線接続で安価なゲーミングヘッドセットが欲しい人向け
「INZONE H9」は 「ノイズキャンセリング」「外音取り込み」「イヤーパッドの上質さ」 でH5よりも優れていますが、価格差は約1,4000円。
これをどう捉えるかがH9とH5の分かれ目になりそうです。
SONY 「INZONE H9」は、ゲーミングヘッドセットとしては異例のノイズキャンセリング搭載モデル であり、高い装着感・優れた音質・立体音響技術を備えたハイエンドモデル です。
一方で、価格が高めであり、H5との違いがノイズキャンセリングに集中している点 を考慮すると、「本当にノイズキャンセリングが必要か?」 という点が購入の決め手になりそうです。
SONY 「INZONE H9」のデザインと装着感

SONY 「INZONE H9」 は、ゲーミングヘッドセットとしての機能性と、ソニーのオーディオ技術を融合させたハイエンドモデルです。
ここでは、デザインや装着感 について、細かいポイントを掘り下げていきます。
高級感はある?デザインの評価
■ PS5との統一感を意識したデザイン
「INZONE H9」の外観は、PS5のデザインと統一されたカラーリング になっています。白を基調とし、黒のアクセントが入ったデザインは、PS5と並べると統一感があり、ソニーが「PS5との親和性」を意識して設計したことが伝わります。
■ 質感は高級感がない?
一方で、見た目の質感については賛否が分かれます。
「INZONE H9」の本体は プラスチック素材 を使用しており、価格が高額であることを考えると、「やや安っぽい」という意見もあります。特に、ゲーミングヘッドセット市場では金属フレームやラバーコーティングを施したモデルも多い ため、それらと比較すると チープに見えてしまう かもしれません。
■ ゲーミングブランド「INZONE」のロゴがない?
興味深い点として、ヘッドセット本体に「INZONE」のブランドロゴが一切入っていない ことが挙げられます。
これは、同シリーズのゲーミングモニターにも共通しており、デザインの一部としてブランドロゴを前面に押し出すのではなく、PS5の周辺機器として溶け込むようなデザイン を意図しているのかもしれません。
■ 形状は大型で存在感あり
「INZONE H9」のサイズは 比較的大型で、装着時の存在感があります。特に、イヤーカップ部分が大きめに設計されているため、顔が小さい人が装着するとバランスが悪く感じる 可能性があります。逆に、頭のサイズが大きめの人にはフィット感が良い という意見もあります。
イヤーパッドの快適性と側圧
■ WH-1000XM5と同じ「ソフトフィットレザー」採用
「INZONE H9」のイヤーパッドは、ソニーの高級ノイズキャンセリングヘッドホン「WH-1000XM5」と同じ 「ソフトフィットレザー」 を採用しています。これにより、柔らかくフィットしつつも、しっかりと遮音する という特徴があります。
■ 側圧は比較的低めで、長時間装着しても快適
一般的に、ゲーミングヘッドセットは「密着性を高めるために側圧が強くなる」傾向がありますが、「INZONE H9」は比較的側圧が抑えられており、長時間の装着でも圧迫感が少ない というメリットがあります。
特に、イヤーカップのサイズが大きめに作られているため、耳全体を包み込むようなフィット感があり、耳が押しつぶされるような不快感がない のがポイントです。
■ 遮音性が非常に高い
「INZONE H9」は、ノイズキャンセリング機能(ANC)を搭載していますが、ANCをオフにした状態でも遮音性が非常に高い です。これは、イヤーパッドの形状と密閉性の高さによるもの であり、ノイズキャンセリングなしでも 周囲の雑音をかなり抑えることができる 仕様になっています。
■ 群れやすい点には注意
イヤーパッドは密閉性が高い反面、「長時間装着すると蒸れやすい」というデメリットもあります。特に、夏場や暑い環境で使用すると、イヤーパッド内が汗で湿っぽくなる ことがあるため、こまめに外して休憩するのが推奨されます。
メガネユーザーへの配慮は?
■ メガネをかけても快適な装着感
「INZONE H9」のイヤーパッドは、メガネをかけた状態でも圧迫感が少ない 設計になっています。
特に、「ソフトフィットレザー」の柔らかい素材のおかげで、メガネのツル(フレーム)が食い込むような不快感が少なく、長時間装着していても耳の周囲が痛くなりにくい仕様です。
■ 側圧が強くないため、メガネへの負担が少ない
「INZONE H9」は、ゲーミングヘッドセットの中でも比較的側圧が弱め なので、メガネの圧迫感を気にする人には向いています。特に、側圧が強すぎるヘッドセットでは、長時間装着するとメガネのフレームが耳に食い込み、痛みの原因になる ことがありますが、「INZONE H9」はその点がうまく調整されています。
■ ただし、密閉性の高さゆえにメガネ装着時の遮音性は若干落ちる
メガネをかけた状態でも装着感は快適ですが、イヤーパッドと顔の間に少し隙間ができるため、遮音性が若干低下する 場合があります。特に、ノイズキャンセリング機能(ANC)をオンにしている場合、この隙間が影響することもあるので注意が必要です。
「INZONE H9」のデザインと装着感についてまとめると、以下のようになります。
✅ デザイン
- PS5との統一感を重視したデザイン で、PS5ユーザーには魅力的
- プラスチック製でややチープに感じる 部分がある
- ヘッドセット本体に「INZONE」のロゴがない のは意外なポイント
- サイズは大きめで、装着時の存在感がある
✅ 装着感
- WH-1000XM5と同じイヤーパッドを採用し、快適なフィット感
- 側圧が強くないため、長時間の使用でも耳が痛くなりにくい
- 密閉性が高く、ノイズキャンセリングなしでも高い遮音性
- ただし、イヤーパッドが群れやすいのはデメリット
✅ メガネユーザーへの配慮
- メガネをかけても快適に装着できる
- 側圧が弱めで、メガネのツルが食い込みにくい
- メガネ装着時は密閉性がやや低下する可能性あり
「INZONE H9」は、快適な装着感と高い遮音性を備えたハイエンドゲーミングヘッドセット ですが、デザイン面では「価格に対して安っぽく感じる」といった意見もあり、見た目の高級感を求める人にはやや物足りない かもしれません。
SONY 「INZONE H9」の音質とノイズキャンセリング性能

SONY 「INZONE H9」 は、ソニーの持つオーディオ技術を活かしたゲーミングヘッドセットであり、音質の良さ と 業界でも珍しいノイズキャンセリング機能(ANC) を搭載している点が大きな特徴です。
ここでは、ゲーム・音楽での音質評価、ノイズキャンセリングの実力、外音取り込み機能の使い心地 について詳しく解説していきます。
ゲーム・音楽での音質評価
「INZONE H9」は、ソニーのオーディオ技術を活かしつつ、ゲーミング向けに最適化されたサウンド設計がなされています。
ゲーム用途としての音の聞こえ方と、音楽鑑賞用の音質、それぞれの視点で評価していきます。
■ ゲーム用途での音質評価(FPS・RPGなど)
「INZONE H9」は、FPSやTPSなどの対戦ゲームでの足音や銃声が聞こえやすい音質チューニング になっています。
特に以下のポイントが際立っています。
✅ 足音や銃声がクリアに聞こえる高い解像度
→ FPSゲーム(Apex Legends、VALORANTなど)では、敵の足音の方向がはっきり聞こえる ため、定位感(どこから音がしているか)が重要なゲームで有利になります。
✅ 360 Spatial Sound for Gaming による立体音響
→ ソニー独自の立体音響技術により、前後・左右だけでなく、上下の音の定位もわかりやすい 設計になっています。これにより、銃声やリロード音、スキル音がどの方向から聞こえているのかが明確になります。
✅ ゲームモード時はややドンシャリ傾向(低音強め・高音強調)
→ 低音がしっかりと響き、爆発音や銃声が迫力あるサウンドになります。
→ 一方で、中音域が少し抑えられているため、音楽鑑賞用としてはバランスが異なる印象を受ける場合もあります。
■ 音楽用途での音質評価
「INZONE H9」は、ゲーム用にチューニングされているため、純粋な音楽用ヘッドホンと比較するとややゲーミング寄りの音作り になっています。
しかし、ソニーらしい高音質設計はしっかりと活かされています。
✅ 解像度が高く、音の輪郭がはっきりしている
→ ボーカルの声や楽器の音が明瞭で、リスニング用としても優れています。
✅ 低音は強めだが、重すぎず引き締まった印象
→ WH-1000XMシリーズほどの音楽用チューニングではないものの、ゲーミングヘッドセットの中ではトップクラスの音楽再生能力を持っている と言えます。
✅ 立体音響をオフにすると、よりフラットな音質に
→ 立体音響をオンにすると、音場が広がる ため、楽曲によっては奥行きが増します。ただし、音楽を楽しむ場合はステレオモードの方が適していることもあります。
✅ 音質調整(EQ)はPCの専用ソフト「INZONE Hub」で可能
→ イコライザー(EQ)を使って音質を細かくカスタマイズできる ため、好みのサウンドに調整できます。ただし、この機能はPS5では利用できないため注意が必要です。
■ 音質の総評
- ゲーム用途:非常に高評価(足音・定位感に優れる)
- 音楽用途:WH-1000XMシリーズには及ばないが、ゲーミングヘッドセットとしてはトップクラスの音質
- 低音強め・高音やや強調(FPS向けのサウンドチューニング)
- PCならEQでカスタマイズ可能、PS5では不可
ノイズキャンセリングの効果は?
「INZONE H9」の最大の特徴は、ノイズキャンセリング(ANC)機能を搭載していること です。
ゲーミングヘッドセットでANCを採用するのは珍しく、これが「INZONE H9」の大きな差別化要因になっています。
■ ノイズキャンセリングの強さは?
✅ 環境音(エアコン・PCファン・街の雑音など)を大幅にカット
→ WH-1000XM5と比べるとやや劣るものの、一世代前のWH-1000XM4レベルのANC性能 を持っています。
→ キーボードの打鍵音、PCファンの音などをしっかりと低減し、ゲームに集中できる環境を作れる。
✅ 人の声・高音域のカットはやや弱め
→ 低音ノイズはしっかり消えるが、人の声やアナウンス音はやや聞こえる傾向にある。
✅ ゲーミングヘッドセットの中では最強クラスのANC性能
→ ゲーム中の没入感を高めるのに最適な機能。
外音取り込み機能の使い心地
「INZONE H9」には、ANCの逆の機能である 「外音取り込みモード(アンビエントモード)」 も搭載されています。
✅ 周囲の音を自然に取り込める
→ ヘッドセットを外さずに会話ができるため、便利な機能。
✅ ただし、人の声の低音が強調される傾向あり
→ ボンボンとしたこもり気味の音になり、WH-1000XM5と比べると不自然さがある。
✅ 他社製品と比べると十分高い完成度
→ 一般的なゲーミングヘッドセットにはない機能であり、利便性が高い。
音質とノイズキャンセリング性能まとめ
✅ 音質
- FPSなどのゲーム用途に特化したチューニング(足音・銃声の定位感が抜群)
- 音楽用途としても高音質だが、WH-1000XMシリーズほどではない
- 低音が強めで、高音も強調されている「ゲーミング寄りのサウンド」
- PCではEQ調整が可能、PS5では不可
✅ ノイズキャンセリング(ANC)
- WH-1000XM4レベルのANC性能(エアコンやPCファン音をしっかりカット)
- 低音ノイズは大幅にカット、人の声など高音域のカットはやや弱め
- ゲーミングヘッドセットの中では最強クラスのANC機能
✅ 外音取り込み(アンビエントモード)
- ヘッドセットを外さずに会話可能
- やや低音が強調される傾向があり、不自然さを感じることもある
- 他社製品と比較すると十分高い完成度
「INZONE H9」は、ゲーム用途に特化しつつ、ANCや外音取り込み機能を搭載した珍しいゲーミングヘッドセット です。
SONY 「INZONE H9」のマイク性能と通話品質

SONY 「INZONE H9」 は、ゲーミングヘッドセットとして 折りたたみ式のブームマイクを搭載 しており、ゲームのボイスチャットや通話用途に使用できます。
しかし、マイク音質については賛否が分かれており、特に価格を考慮すると物足りなさを感じる部分もある ため、ここでは詳しくレビューしていきます。
マイク音質の実際の評価
「INZONE H9」のマイク音質について、「音声のクリアさ」「低音・高音のバランス」「ノイズ除去能力」 の3つの視点から評価していきます。
✅ 音声のクリアさ:一般的なワイヤレスゲーミングヘッドセットと同等
→ ゲーミング用途としては十分なクリアさ だが、高音質なストリーミング用マイクと比べると劣る。
→ 声の輪郭ははっきりしているが、やや圧縮されたようなこもった音になりやすい。
✅ 低音・高音のバランス:中音域がやや強調されたナローレンジな音質
→ 低音はカットされがちで、やや軽く、こもりがち な音になる。
→ 高音域はこもらないものの、明瞭さに欠け、くぐもった印象を受けることがある。
✅ ノイズ除去能力:周囲の環境音をある程度カットできるが、性能は中程度
→ ゲーム内のボイスチャットに使う分には問題ないが、配信や録音用途には向かない。
→ WH-1000XMシリーズの内蔵マイクと比べても音質は低め で、ボイスチャット専用という印象。
ゲームボイスチャットでの使い勝手
「INZONE H9」は、PS5公式の「ゲームチャットバランス機能」に対応 しているため、ボイスチャットをしながらゲーム音とのバランス調整が簡単にできます。
この点は、PS5ユーザーにとって大きなメリットです。
✅ フリップアップでミュート切り替え可能
→ マイクを上に跳ね上げるとミュートになり、下げると自動的にミュート解除されるため、直感的な操作が可能。
✅ PS5のゲームチャットバランス機能に対応
→ PS5のシステム上で、ゲーム音とボイスチャット音のバランスを調整可能。
→ Discordやゲーム内VCとの組み合わせでも便利に使える。
✅ PCの「INZONE Hub」でマイク設定をカスタマイズ可能
→ マイクの感度や音量を調整できるが、EQ(イコライザー)設定はできない。
✅ ノイズリダクションマイクではないため、環境音を拾いやすい
→ キーボードの打鍵音やエアコンの音などがVCに乗ることがある。
このように、ボイスチャット用途としての利便性は高い ものの、音質自体はやや物足りないため、ゲーム仲間との通話には問題なく使えるが、配信や実況には向かない という評価になります。
FPSプレイヤー向けの実用性は?
FPSプレイヤーにとって、ゲーミングヘッドセットのマイク性能は 「ゲーム中のボイスチャットが快適にできるか?」 という点が重要です。
その視点で、「INZONE H9」の実用性を評価すると以下のようになります。
✅ PS5の「ゲームチャットバランス」機能が使えるため、VCとゲーム音を最適なバランスで調整可能
→ 例えば、Apex Legendsでチームメイトの声を強調しつつ、ゲーム音を聞くことができる。
→ PCでも同様に、DiscordなどのVCソフトと組み合わせて使える。
✅ マイクミュートの切り替えが直感的で、誤操作が少ない
→ マイクを跳ね上げるだけで即ミュート になるため、試合中に素早く切り替え可能。
✅ ノイズリダクション機能がないため、周囲の環境音を拾いやすい
→ 例えば、キーボードの音がVCに乗る可能性があるため、静かな環境での使用が推奨される。
✅ 「360 Spatial Sound for Gaming」による定位感の良さと組み合わせることで、VCしながらのゲームプレイが快適
→ H9のサウンド設計自体がFPS向けなので、足音や銃声の方向を正確に聞き取りながらボイスチャットができる。
FPS向けの評価まとめ
項目 | 評価 |
---|---|
VCの音質 | ★★★☆☆(3/5) クリアだが、低音が弱くこもりがち |
マイク操作性 | ★★★★☆(4/5) フリップアップミュートが便利 |
ノイズ対策 | ★★☆☆☆(2/5) 環境音を拾いやすい |
ゲームとのバランス調整 | ★★★★★(5/5) PS5のゲームチャットバランスが優秀 |
配信・実況用途 | ★☆☆☆☆(1/5) 別途マイク推奨 |
マイク性能と通話品質まとめ
✅ マイク音質
- ゲーミングヘッドセットとしては標準的な音質(クリアだが、こもり気味)
- ボイスチャットには問題ないが、配信や実況には向かない
- 環境音を拾いやすいので、ノイズ除去機能が欲しかった
✅ ボイスチャットでの使い勝手
- PS5の「ゲームチャットバランス」機能に対応しており、ゲーム音とVC音を細かく調整できる
- マイクのフリップアップで直感的にミュート可能
- PCの「INZONE Hub」で感度調整はできるが、EQ設定は不可
✅ FPSプレイヤー向け
- VCしながらのゲームプレイは快適だが、マイク音質は並レベル
- FPSでのチームプレイには十分な機能だが、環境音を拾いやすいため注意が必要
SONY 「INZONE H9」のPS5・PCでの使用感

SONY 「INZONE H9」 は、PS5とPCの両方で快適に使用できるゲーミングヘッドセット です。
特に、PS5との連携機能 や PC向けの専用ソフトウェア「INZONE Hub」 によるカスタマイズ性が強みとなっています
ここ本章では、PS5とPCでの使用感やBluetooth接続・同時接続の利便性について詳しく解説していきます。
PS5との連携機能と利便性
「INZONE H9」は、PS5との親和性が非常に高い ヘッドセットです。
これは、ソニーがPS5向けの公式デバイスとして開発しているため、PS5ユーザーにとっては特にメリットが大きいといえます。
■ ゲームチャットバランス機能が使える
✅ PS5のシステム設定から、ゲーム音とボイスチャット音のバランスを直接調整可能
→ 例えば、「ゲーム音を大きくしつつ、VCの音は控えめにする」といったカスタマイズが簡単にできる。
→ PS5公式の「PULSE 3D Wireless Headset」と同じ機能が使えるため、純正ヘッドセットと同等の快適なVC環境を実現できる。
■ 3Dオーディオ(Tempest 3D AudioTech)に対応
✅ PS5の3Dオーディオ(Tempest 3D AudioTech)に完全対応
→ 立体的な音響表現が可能で、敵の足音や銃声の方向がより明確に聞こえる。
→ FPSやTPS(Apex Legends, Call of Duty, Fortniteなど)では特に効果を発揮。
■ USBドングルによる低遅延ワイヤレス接続
✅ PS5付属のUSBポートに専用ドングルを挿すだけで即接続
→ ペアリング不要で、電源を入れるだけでPS5と自動接続。
→ Bluetooth接続よりも低遅延で、音のズレが発生しにくい。
■ マイク操作も直感的で使いやすい
✅ マイクのフリップアップでミュート可能
→ PS5でのボイスチャット時に、素早くミュート・解除ができるので便利。
■ EQ(イコライザー)がPS5では使用不可
🚨 注意点:PS5ではEQ(イコライザー)設定が変更できない
→ PCでは専用ソフト「INZONE Hub」でカスタマイズ可能だが、PS5では利用不可。
→ PS5での音質調整は、基本的にプリセットのまま使用することになる。
■ PS5での使用感まとめ
項目 | 評価 |
---|---|
ゲームチャットバランス | ★★★★★(5/5) PS5公式機能が使える |
3Dオーディオ対応 | ★★★★★(5/5) Tempest 3D AudioTech完全対応 |
接続の安定性 | ★★★★★(5/5) USBドングルで低遅延・高音質 |
操作性 | ★★★★★(5/5) マイクのフリップアップで簡単ミュート |
イコライザー設定 | ★★☆☆☆(2/5) PS5ではEQ調整不可 |
PCでのソフトウェア「INZONE Hub」活用
PCで「INZONE H9」を使用する場合、専用ソフトウェア「INZONE Hub」 を活用することで、より細かいカスタマイズが可能になります。
■ INZONE Hubでできること
✅ EQ(イコライザー)で音質調整が可能
→ フラット、ベースブースト、FPSモードなど、好みに応じた音質に変更可能。
→ FPSプレイヤー向けに、足音を強調するカスタム設定も可能。
✅ サラウンド設定(360 Spatial Sound for Gaming)
→ 「耳の形状をスキャン」し、個々に最適なサラウンド設定が可能。
→ ソニーの立体音響技術を活用し、3Dオーディオの精度を向上できる。
✅ マイクの感度・音量設定
→ マイクの感度を調整できるが、EQ(イコライザー)は適用不可。
→ ゲーム音とのバランスも変更できるため、VCの聞こえ方を最適化できる。
✅ アプリごとに音質プロファイルを設定可能
→ 例えば、「Apex LegendsではFPSモード、YouTubeではフラットモード」といった設定が可能。
■ PCでの使用感まとめ
項目 | 評価 |
---|---|
EQ(イコライザー)設定 | ★★★★★(5/5) カスタマイズ性が高い |
サラウンド設定 | ★★★★★(5/5) 個別の耳スキャンが可能 |
マイク設定 | ★★★☆☆(3/5) 感度調整可、EQ調整不可 |
アプリごとのプロファイル設定 | ★★★★★(5/5) ソフトごとに最適化可能 |
Bluetooth接続・同時接続の実用性
「INZONE H9」は、2.4GHzワイヤレス(USBドングル)とBluetoothを同時に接続できる という特徴があります。
これにより、ゲームプレイ中でもスマホの通知を聞いたり、通話が可能になります。
■ デュアル接続のメリット
✅ ゲーム音を聞きながらスマホのDiscordで通話が可能
→ PCやPS5でゲームしながら、スマホのVCアプリ(DiscordやLINE通話)を同時に使用可能。
✅ スマホの通知音や音楽を再生しながらゲームができる
→ YouTubeやSpotifyをスマホで流しつつ、ゲームの音も聞ける。
■ Bluetoothの音質と遅延
✅ Bluetooth接続時は音質がやや劣化
→ 2.4GHz接続と比較すると、音質が落ちる&遅延が発生する ため、ゲーム用途ではあまりおすすめできない。
→ 音楽や通話用途なら問題なし。
🚨 注意点:Bluetooth接続のみでは「INZONE Hub」の機能が使えない
→ USBドングル接続がないと、EQや3Dオーディオ設定が適用できない。
■ Bluetooth接続・同時接続の評価
項目 | 評価 |
---|---|
デュアル接続の利便性 | ★★★★★(5/5) 同時接続が非常に便利 |
スマホの音楽・通話との併用 | ★★★★★(5/5) スムーズに切り替え可能 |
Bluetoothの音質・遅延 | ★★★☆☆(3/5) ゲーム用途には不向き |
INZONE Hubの機能制限 | ★★☆☆☆(2/5) Bluetooth単独ではカスタマイズ不可 |
PS5・PCでの使用感まとめ
✅ PS5での使用感
- ゲームチャットバランス機能が便利で、3Dオーディオ完全対応
- 低遅延で接続が安定している
- EQ設定は不可(PS5ではデフォルト音質のみ)
✅ PCでの使用感
- 「INZONE Hub」でEQ・3Dオーディオ設定が可能
- マイク設定も調整できるが、EQ設定は不可
✅ Bluetooth・同時接続の使い勝手
- ゲーム音を聞きながらスマホの通話や音楽を再生できる
- Bluetooth単独ではINZONE Hubの機能が使えない
SONY 「INZONE H9」のバッテリー持ち・接続性

SONY 「INZONE H9」 は、ワイヤレスゲーミングヘッドセットとして 最大32時間のバッテリー駆動 が可能です。
また、充電しながらの使用も可能 で、長時間のゲームプレイにも対応できる設計になっています。
ここでは、バッテリー性能、充電時間、ワイヤレス接続の安定性、実際の使い勝手について詳しく解説していきます。
バッテリー持ちと充電性能
■ バッテリー駆動時間
✅ ノイズキャンセリング(ANC)OFF時:最大32時間
→ ANCをオフにすることで、バッテリー持ちを延ばせる。
→ 連続で1日ゲームプレイをしても、ANCオフなら1回の充電で十分持つ。
✅ 10分の充電で1時間の使用が可能(急速充電対応)
→ 急速充電に対応しているため、短時間の充電である程度の使用が可能。
→ 忘れていても、ゲームの合間に少し充電すればOK。
■ フル充電にかかる時間
✅ 約3.5時間でフル充電
→ バッテリー残量0%からフル充電するには、約3.5時間かかる。
→ 急速充電があるため、実際にはそこまで充電待ちのストレスはない。
充電しながらの使用は可能?
✅ USB Type-Cでの充電中も使用可能
→ 充電しながらでもヘッドセットが使えるため、バッテリー切れの心配が少ない。
🚨 注意点:PS5のコントローラーと同時充電する場合はUSBポートの確保が必要
→ PS5のUSBポートが不足する可能性があるため、充電用のアダプターやUSBハブを活用するのが推奨される。
ワイヤレス接続の安定性と遅延
■ 2.4GHzワイヤレス接続(USBドングル)
✅ 接続の安定性が高く、低遅延で快適
→ PS5・PCともに安定したワイヤレス接続が可能。
→ 遅延が少ないため、FPSやアクションゲームでも違和感なくプレイできる。
✅ USBドングルのペアリング不要、電源ONですぐに接続
→ USBドングルを挿すだけでPS5/PCと自動接続 するため、使い勝手が良い。
→ 他のワイヤレス機器と干渉することもほとんどない。
■ Bluetooth接続
✅ スマホとの同時接続が可能(デュアル接続)
→ PCやPS5でゲームをしながら、スマホの通知や通話も聞ける。
→ スマホのDiscordやLINE通話を使いながらゲームプレイも可能。
🚨 注意点:Bluetooth単独ではINZONE Hubの機能が使えない
→ USBドングル接続がないとEQや3Dオーディオ設定が適用できない。
■ Bluetooth接続時の音質と遅延
✅ 音楽再生や通話には十分な音質
→ スマホで音楽を聴く用途では問題なし。
🚨 ゲーム用途ではやや遅延が発生する
→ Bluetooth接続では ゲーム音がわずかに遅れるため、FPSやアクションゲームには向かない。
→ USBドングル接続で使用するのが基本。
バッテリーと接続性の総評
「INZONE H9」は、バッテリー持ち・ワイヤレス接続の安定性・充電しながらの使用が可能 という点で、使い勝手の良いヘッドセットです。
✅ バッテリー性能
- ANCオフで最大32時間、ANCオンで最大20時間の連続使用が可能
- 10分の充電で1時間使用できる急速充電対応
- 充電しながらの使用も可能で、バッテリー切れの心配が少ない
✅ ワイヤレス接続
- USBドングルによる低遅延接続が優秀で、PS5・PCともに快適
- Bluetoothのデュアル接続で、ゲームしながらスマホの通話や音楽を楽しめる
- Bluetooth単独では音質調整機能が使えないため、ゲーム用途ではUSBドングル推奨
✅ 使い勝手
- PS5との親和性が高く、ゲームチャットバランス機能が便利
- イヤーパッドの密閉性が高いため、長時間使用では蒸れやすい
- USBポートの確保が必要になる可能性がある
「INZONE H9」は、ゲーマーにとって扱いやすいワイヤレスヘッドセット ですが、音質調整の自由度やイヤーパッドの蒸れやすさなどの点で、やや使い勝手に影響する部分もある ため、購入時にはこれらの点を考慮するのが良いでしょう。
SONY 「INZONE H9」を使用した私の体験談・レビュー

SONY 「INZONE H9」 を実際に使用してみたところ、PS5との相性の良さ、ノイズキャンセリングの効果、ワイヤレス接続の快適さ など、多くのメリットを実感できました。
一方で、マイク音質の物足りなさやイヤーパッドの蒸れやすさ など、実際に使わないと分からない点もいくつかありました。
ここでは、数週間の使用体験をもとに、リアルな感想 を詳しくお伝えします。
初めて装着したときの感想 – 軽くてフィット感は抜群!
「INZONE H9」を初めて手にしたとき、「意外と軽い!」 というのが第一印象でした。
重量は328g で、見た目のゴツさから想像するよりも かなり軽く感じました。
装着感の良さ
✅ イヤーパッドがふかふかで、頭全体を包み込むようなフィット感がある
✅ 側圧(締め付け感)がちょうどよく、圧迫感はほとんどなし
✅ イヤーカップが大きく、耳全体をすっぽり覆うので、密閉感が高い
✅ 頭頂部のクッションも厚めで、長時間着けても負担が少ない
🚨 気になった点:長時間使用すると蒸れる
→ イヤーパッドの素材がソフトフィットレザーなので、長時間使うと蒸れやすい。
→ 特に夏場やエアコンが効いていない環境では、定期的に外して休憩が必要。
PS5での使用感 – まさに「公式ヘッドセット」の完成度
PS5で「INZONE H9」を使ったときに最も感動したのは、接続のスムーズさとゲームチャットバランスの便利さ でした。
USBドングルを挿すだけで即接続
✅ ペアリング不要で、PS5の電源を入れるとすぐにヘッドセットが認識される
✅ ワイヤレス接続の安定性が非常に高く、一度も途切れることがなかった
ゲームチャットバランスが最高
✅ ゲーム音とボイスチャットの音量バランスを細かく調整できるのが便利
✅ Apex Legendsで、味方の声を抑えつつゲーム音を大きくする設定が簡単にできた
🚨 気になった点:PS5ではEQ(イコライザー)設定ができない
→ 音質調整はデフォルトのままなので、細かいカスタマイズができない
→ PCならEQが使えるが、PS5ではこの機能が制限されているのが残念
ノイズキャンセリング(ANC)の効果 – ゲーミングヘッドセットでは最強クラス
「INZONE H9」の最大の特徴は、ゲーミングヘッドセットでは珍しいノイズキャンセリング(ANC)を搭載していること です。
実際に使ってみると、WH-1000XM4に近いレベルのノイズキャンセリング性能がある ことに驚きました。
✅ PCファンやエアコンの音が完全に消える
✅ 環境音をほぼシャットアウトし、ゲームの音に没入できる
✅ FPSでのプレイ中に、余計な雑音が入らないので、足音や銃声が聞き取りやすい
🚨 気になった点:ANCオン時は音質が若干変わる
→ ノイズキャンセリングをオンにすると、若干低音が強調され、高音が丸くなる印象
→ 音楽を聴くときは違和感があるかもしれないが、ゲームプレイには影響なし
マイクの音質 – 期待していたほどではなかった…
マイクの音質については、正直 「価格の割には微妙…」 というのが率直な感想でした。
VC用途としては問題なし
✅ PS5やPCでのボイスチャット(Discord、ゲーム内VC)では十分な音質
✅ マイクのフリップアップで即ミュートできるのは便利
録音・配信には不向き
🚨 こもり気味の音質で、クリアさが足りない
→ 声の輪郭がぼやけて聞こえ、ややナローレンジ(低音がカットされている)な音
→ 安価なUSBマイク(Blue Yetiなど)と比べると、明らかに劣る
🚨 環境音を拾いやすい → ノイズキャンセリングマイクではないため、キーボード音や周囲の雑音も入ってしまう
→ 静かな環境なら問題ないが、騒がしい部屋では使いにくい
バッテリー持ち – 実際に試したら30時間以上使えた!
公式スペックでは 「ANCオフで最大32時間」 とされていましたが、実際に使ってみると ほぼスペック通りのバッテリー持ち でした。
✅ ANCオンで1日5時間ほどプレイしても、3~4日は充電不要だった
✅ 10分の充電で1時間使える急速充電が本当に便利
🚨 気になった点:バッテリー残量が分かりにくい
→ 音声アナウンスがなく、LEDインジケーターのみで確認する必要がある
→ PS5やPCの画面上でバッテリー残量を確認できる機能が欲しかった
「INZONE H9」は、「PS5ユーザー向けの高性能ワイヤレスゲーミングヘッドセット」 として完成度が高い製品でした。
特に 音質、ワイヤレス接続の安定性、ノイズキャンセリング の3点は、他のゲーミングヘッドセットにはない大きなメリットです。
しかし、マイクの音質とPS5でのEQ設定不可という弱点もあるため、用途によっては慎重に選ぶべきヘッドセット だと感じました。
SONY 「INZONE H9」に関するQ&A

SONY 「INZONE H9」 に関して、よく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。
「INZONE H9」はどんな人におすすめですか?
✅ PS5で高品質なワイヤレスゲーミングヘッドセットを探している人
✅ FPSやTPS(Apex Legends、Valorant)をプレイし、足音や銃声の方向を正確に把握したい人
✅ ノイズキャンセリング(ANC)を搭載したゲーミングヘッドセットが欲しい人
✅ PCでEQ(イコライザー)調整をして、好みの音質にカスタマイズしたい人
✅ ゲームしながらスマホの音楽や通話を同時に楽しみたい人(デュアル接続対応)
PS5で使う場合、EQ(イコライザー)は調整できますか?
🚨 いいえ、PS5ではEQ設定は使用できません。
- PCの専用ソフト「INZONE Hub」を使えばEQ調整が可能ですが、PS5ではイコライザーが適用されません。
- PS5で音質をカスタマイズできないのは、オーディオにこだわる人にはデメリット。
🔹 解決策:音質を調整したい場合は、PS5の「3Dオーディオ」設定をONにすることで、立体的な音響を楽しめる。
「INZONE H9」のノイズキャンセリング(ANC)の効果はどれくらいですか?
✅ エアコンやPCファンなどの低音ノイズはほぼ完全にカットされる
✅ 一般的なゲーミングヘッドセットと比較すると、圧倒的に静かで没入感が高い
✅ WH-1000XM4やXM5にはやや劣るが、ゲーミング用途としては最高クラスのANC性能
🚨 ただし、完全無音にはならない
→ 高周波ノイズ(キーボードの打鍵音、人の話し声など)は若干聞こえることがある。
マイク音質は良いですか?
🚨 正直、マイク音質は微妙です。
✅ ボイスチャット用途(Discord、PS5のパーティチャット)なら問題なく使える
🚨 録音・配信用途には不向き(音がこもり気味&ノイズキャンセリングマイクではない)
🔹 解決策:ゲーム実況や配信をしたいなら、別途USBマイクを用意するのがおすすめ。
PCでの使用時に「INZONE Hub」の機能でできることは?
✅ EQ(イコライザー)のカスタマイズが可能(低音ブースト、FPSモードなど)
✅ 360 Spatial Sound(3Dオーディオ)の設定が可能(耳の形状をスキャンして最適化)
✅ マイクの音量や感度の調整が可能
✅ アプリごとにサウンドプロファイルを設定できる(ゲームと動画視聴で音質を自動切り替え)
🚨 ただし、Bluetooth接続のみではINZONE Hubの機能は使えない!
→ USBドングル接続が必須。
BluetoothとUSBドングルの同時接続はできますか?
可能です。
→ PS5やPCのゲーム音を聞きながら、スマホでDiscord通話やSpotifyの音楽を再生できる。
🚨 ただし、Bluetooth接続のみだと「INZONE Hub」の設定が反映されない
→ ゲーム用途では USBドングル接続が基本 で、Bluetoothは補助的に使うのがベスト。
充電しながら使用できますか?
可能です。
→ USB Type-C充電中もヘッドセットを使用できるため、バッテリー切れの心配が少ない。
🚨 ただし、充電しながら使用すると、イヤーパッドの密閉性が高いため、熱がこもりやすい。
「INZONE H9」のバッテリー持ちはどれくらいですか?
✅ ANCオフで最大32時間、ANCオンで最大20時間ほど
✅ 10分の充電で1時間使用できる急速充電対応
🚨 バッテリー残量がPS5やPCの画面上で確認できないのがやや不便
イヤーパッドが蒸れるって本当?
✅ 密閉性が高いため、蒸れやすいのは事実
✅ WH-1000XMシリーズと同じ「ソフトフィットレザー」素材なので、遮音性は高いが通気性は低め
🚨 長時間使用する場合は、こまめに外して耳を休ませるのが推奨される。
価格に見合った価値はある?
✅ PS5との相性が良く、ゲーミング向けの機能が充実しているため、PS5ユーザーには価値が高い
✅ 音質、ANC、ワイヤレス接続の安定性を考えると、値段相応の性能はある
🚨 しかし、マイクの音質やPS5でのEQ調整不可といったデメリットもあるため、全員にとって最適とは言えない
🔹 コスパを求めるなら、下位モデル「INZONE H5」も検討の価値あり
🔹 「最強のマイク音質」を求めるなら、別途USBマイクを用意するのがベスト
SONY 「INZONE H9」レビューのまとめ&総合評価

SONY 「INZONE H9」 は、ゲーミングヘッドセットとしては珍しいノイズキャンセリング(ANC)を搭載 し、PS5との高い親和性やPC向けの細かい音質調整機能 を持つハイエンドモデルです。
ここでは、これまでの各項目を振り返りながら、「INZONE H9」の総合評価 を詳しく解説していきます。
「INZONE H9」のメリットと強み
✅ 1. PS5との親和性が高く、公式機能が使える
- PS5の「ゲームチャットバランス機能」に対応 しており、ゲーム音とボイスチャット音を細かく調整できる。
- USBドングルを挿すだけでPS5と即座に接続でき、ペアリング不要で簡単に使える。
- Tempest 3D AudioTech(PS5の3Dオーディオ)に完全対応し、定位感のある立体音響を楽しめる。
✅ 2. ゲーミングヘッドセットとしてはトップクラスの音質
- FPS向けに最適化されたサウンドチューニング(足音や銃声が聞こえやすい設計)。
- 音楽用途でも十分に高音質で、低音の迫力と高音の明瞭さを両立。
- PCの専用ソフト「INZONE Hub」でEQ(イコライザー)調整が可能。
✅ 3. ゲーミングヘッドセットでは珍しいノイズキャンセリング(ANC)搭載
- 低音ノイズ(PCファン音、エアコン音、環境音など)を大幅にカットし、没入感を高める。
- WH-1000XM4レベルのノイズキャンセリング性能で、ゲーミング用途では最強クラス。
- 外音取り込み機能も搭載されており、ヘッドセットを外さずに会話が可能。
✅ 4. ワイヤレス接続が優秀で、遅延が少ない
- USBドングル(2.4GHzワイヤレス)による低遅延接続が可能で、ゲームプレイ中の音ズレがない。
- BluetoothとUSBドングルのデュアル接続が可能で、スマホの通話や音楽を聞きながらゲームができる。
✅ 5. 充電しながらの使用が可能&急速充電対応
- ANCオフで最大32時間、ANCオンで最大20時間のバッテリー持ち。
- 10分の充電で1時間使用可能な急速充電対応。
- USB Type-C充電で、充電しながら使用することも可能。
「INZONE H9」のデメリット・注意点
🚨 1. PS5ではEQ(イコライザー)調整ができない
- PCの「INZONE Hub」では音質カスタマイズが可能だが、PS5ではデフォルトの音質しか使えない。
- PS5で音質を調整できない点は、オーディオにこだわるユーザーにとってややマイナス。
🚨 2. マイクの音質が価格の割に微妙
- ボイスチャットには問題ないが、全体的にこもった音になりやすく、録音・配信には向かない。
- ノイズキャンセリングマイクではないため、周囲の環境音(キーボード音など)を拾いやすい。
- FPS用途なら十分だが、実況配信やクリアなボイス通話を求める人には不向き。
🚨 3. イヤーパッドが蒸れやすい
- ソフトフィットレザーのイヤーパッドは密閉性が高く、遮音性は優れているが、長時間の使用で蒸れやすい。
- 特に夏場や暑い環境では、汗をかきやすくなるため、こまめに外して休憩するのが推奨される。
🚨 4. USBポートの確保が必要
- PS5に接続する際は、USBドングルを使用するため、USBポートを1つ占有する。
- コントローラーの充電や他の周辺機器と併用する場合は、USBハブを使う必要があるかもしれない。
🚨 5. Bluetooth接続のみでは制限が多い
- Bluetooth単独で使用すると、「INZONE Hub」のEQや3Dオーディオ設定が使えない。
- Bluetooth接続時は音質が若干劣化し、遅延も発生するため、ゲーム用途には不向き。
「INZONE H9」の総合評価(★5段階評価)
項目 | 評価 |
---|---|
音質(ゲーム) | ★★★★★(5/5) 足音・銃声の定位が明確でFPS向け |
音質(音楽) | ★★★★☆(4/5) WH-1000XMシリーズには及ばないが、ゲーミングヘッドセットとしては高音質 |
ノイズキャンセリング | ★★★★★(5/5) ゲーミングヘッドセットでは最強クラスのANC |
ワイヤレス接続の安定性 | ★★★★★(5/5) 低遅延&ペアリング不要で快適 |
バッテリー持ち | ★★★★★(5/5) 32時間の長時間駆動、充電しながら使用可能 |
装着感 | ★★★★☆(4/5) イヤーパッドのフィット感は良いが、蒸れやすい |
マイク音質 | ★★☆☆☆(2/5) VC用途には問題ないが、配信・録音用途には不向き |
カスタマイズ性(PC) | ★★★★★(5/5) INZONE Hubで細かい調整が可能 |
カスタマイズ性(PS5) | ★★☆☆☆(2/5) EQが使えず、音質調整不可 |
どんな人におすすめ?
🔹 「INZONE H9」をおすすめする人
✅ PS5でゲーミングヘッドセットを探している人
✅ FPS・TPSをプレイし、定位感の良い音質を求める人
✅ ノイズキャンセリング(ANC)機能付きのゲーミングヘッドセットが欲しい人
✅ ワイヤレス接続の安定性と低遅延を重視する人
✅ PCでEQ調整や3Dオーディオ設定を細かくカスタマイズしたい人
🔸 「INZONE H9」をおすすめしない人
🚨 PS5でEQ調整をしたい人(PS5ではEQが使えない)
🚨 クリアなマイク音質を求める人(配信・実況には不向き)
🚨 長時間使用で蒸れやすいイヤーパッドが気になる人
🚨 価格を重視し、コスパの良いモデルを探している人(H5/H3も要検討)
SONY 「INZONE H9」レビューの総括
✅ PS5ユーザーにとっては最適なゲーミングヘッドセット
✅ 音質・ANC・ワイヤレス接続の完成度は高い
🚨 マイクの音質とPS5でのEQ調整不可が惜しいポイント
SONY 「INZONE H9」は、PS5との親和性が高く、低遅延ワイヤレス接続やゲームチャットバランス機能を備えた、ゲーマーにとって魅力的なヘッドセットです。
ノイズキャンセリング(ANC)の効果は非常に優秀で、環境音をしっかりカットしながらゲームへの没入感を高めてくれます。
また、PCでは専用ソフト「INZONE Hub」を活用することで、イコライザーや3Dオーディオのカスタマイズも可能となり、より細かい音質調整ができます。
一方で、マイク音質の物足りなさやPS5でのEQ調整不可といった点は気になる部分でもあります。
特に、クリアな音声を求める実況配信者や、ボイスチャットの音質にこだわるユーザーにとっては、やや不満が残るかもしれません。
また、イヤーパッドの密閉性が高いため、長時間の使用では蒸れやすく、快適さを保つためには適度な休憩が必要です。
総じて、「INZONE H9」は、PS5ユーザーやFPSプレイヤーにとって最適な選択肢となるヘッドセットであり、特にゲームプレイの音質やワイヤレス接続の安定性を重視する人には満足度の高い製品と言えるでしょう。
ゲームの没入感を高めたい人にとって、このヘッドセットは間違いなく強力な相棒となるはずです。

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