この記事は2022年に公開された内容です
BenQの「ZOWIE ZA-C」シリーズは、ゲーミングマウス市場で独自の地位を築いている製品ラインです。
このシリーズは、軽量化と独特な形状設計を特徴としており、競技志向のゲーマーから高い評価を受けています。
「ZA-C」シリーズは、かぶせ持ち、つかみ持ち、つまみ持ちといったさまざまな持ち方に対応し、3つの異なるサイズ（ZA11-C、ZA12-C、ZA13-C）で展開されています。
2022年にリリースされたこのシリーズは、従来のZA-Bシリーズと比較して大幅に進化しており、軽量化やパラコードケーブルの採用、光学式ホイールの改善など、多くの改良が施されています。
特に、本体後部が大きく膨らんだ独特な形状は、手のひらへのフィット感を高め、長時間の使用でも快適さを維持する点が魅力的です。
この記事では、「ZA-C」シリーズの特徴や各モデルの違い、実際の使用感などを詳しく解説します。
ゲーマーにとっての使い勝手や選び方のポイントも紹介しますので、これから購入を検討している方に役立つ内容となるはずです。
BenQ 「ZOWIE ZA-C」シリーズとは？
| 項目 | ZA11-C | ZA12-C | ZA13-C |
|---|---|---|---|
| サイズ | 大サイズ | 中サイズ | 小サイズ |
| 全長 | 129mm | 125mm | 121mm |
| 幅 | 67mm | 65mm | 63mm |
| 高さ | 42mm | 41mm | 40mm |
| 重量 | 約72g | 約70g | 約65g |
| センサー | PixArt PMW3360 | ||
| DPI設定 | 400/800/1600/3200 | ||
| ボタン数 | 5ボタン | ||
| 接続方式 | 有線（パラコードケーブル） | ||
| ケーブル長 | 2m | ||
| ホイールステップ数 | 24ステップ | ||
| マウスソール | PTFE製（交換用付属） | ||
| 形状 | 左右対称 | ||
| 表面仕上げ | マットコーティング | ||
「ZA-C」シリーズは、BenQのゲーミングブランドZOWIEからリリースされた左右対称形状の有線ゲーミングマウスシリーズです。
このシリーズは、競技志向のゲーマー向けに設計され、軽量化や快適性の向上を目指した改良が施されています。
以下では、「ZA-C」シリーズの特徴や、前作との違い、独自形状の魅力について詳しく説明します。
「ZA-C」シリーズの特徴
「ZA-C」シリーズの最大の特徴は、その軽量設計と競技向けに最適化された性能です。
- 軽量化
各モデル（ZA11-C、ZA12-C、ZA13-C）は、前作の「ZA-B」シリーズよりも8～10g軽量化されており、長時間使用しても疲労しにくいデザインとなっています。最小モデルの「ZA13-C」はわずか65gと非常に軽く、超軽量ゲーミングマウスとしても注目されています。 - 柔軟なパラコードケーブルの採用
従来のビニールケーブルを廃止し、柔軟性が高く取り回しやすいパラコードケーブルを採用。ケーブルの付け根は斜め上を向いており、マウスパッドとの摩擦を軽減。これにより、ケーブルの存在をほとんど感じさせない使用感が実現されています。 - 光学式ホイールの改良
従来の16ステップホイールから、一般的な24ステップホイールに変更されました。この改良により、スクロール操作がよりスムーズで、他のマウスから移行した際の違和感が軽減されています。 - 選べる3つのサイズ展開
「ZA-C」シリーズは、ZA11-C（大）、ZA12-C（中）、ZA13-C（小）の3サイズが展開されており、手の大きさや持ち方に応じて最適なサイズを選ぶことが可能です。
前作との違い
「ZA-C」シリーズは、前作の「ZA-B」シリーズと比較して、以下の点が大きく進化しています。
- 軽量化
前作に比べ、各モデルが8～10g軽くなり、より軽快な操作が可能になりました。 - ケーブルの改良
ビニールケーブルからパラコードケーブルに変更され、柔軟性や耐久性が向上しました。これにより、激しい操作でもケーブルが邪魔になることがなく、より快適な操作性を実現しています。 - ホイールの改良
光学式ホイールが16ステップから24ステップへと変更され、細かな操作が可能に。スクロールの応答性が向上し、他メーカーのマウスと同様の操作感が得られます。 - デザインの洗練
本体の形状や材質が微調整され、より手に馴染むフィット感を提供。表面にはマットコーティングが施され、グリップ性能が向上しました。
独自形状の魅力
「ZA-C」シリーズは、左右対称の形状ながら、他メーカーにはない独特なデザインが特徴です。
- 背面の膨らみ
本体後部が大きく盛り上がった形状は、手のひら全体にフィットしやすく、操作の安定性を向上させます。特にかぶせ持ちやつかみ持ちに適した形状です。 - くびれのあるサイドデザイン
側面はくびれた形状になっており、指先をしっかりと固定しやすいデザインです。特に、指先でマウスを繊細に操作する「つまみ持ち」にも対応しています。 - 他に類を見ないオリジナル性
「ZA-C」シリーズの形状は、競技志向ゲーマーのニーズを満たすために特化しており、現在市場に類似品がほとんど存在しない唯一無二の存在となっています。この点が「ZA-C」シリーズの最大の魅力とも言えるでしょう。
BenQ 「ZOWIE ZA-C」シリーズ各モデルのバリエーション
「ZA-C」シリーズは、ユーザーの手の大きさや持ち方に応じて選べる3つのサイズ展開（「ZA11-C」、「ZA12-C」、「ZA13-C」）が用意されています。
それぞれのモデルは、サイズや重量、形状が微妙に異なり、さまざまなユーザーに適応する設計となっています。
ここでは、各モデルの特徴について詳しく解説します。
「ZA11-C」（大サイズ）
「ZA11-C」は、シリーズの中で最も大きなモデルです。
大きな手の持ち主や、かぶせ持ちに適したデザインとなっています。
- サイズ
全長：129mm / 幅：67mm / 高さ：42mm - 重量
約72g（ケーブルを除く） - 特徴
広い面積と高さのある背面形状が、手のひら全体を包み込むフィット感を提供します。特にかぶせ持ちユーザーにとって操作の安定性が高く、長時間の使用でも疲れにくい設計です。 - おすすめのユーザー
手が大きい方や、しっかりとマウスを握り込むスタイルが好みのゲーマー。
「ZA12-C」（中サイズ）
「ZA12-C」は、シリーズの中間サイズで、幅広いユーザーに対応する汎用性の高いモデルです。
- サイズ
全長：125mm / 幅：65mm / 高さ：41mm - 重量
約70g（ケーブルを除く） - 特徴
「ZA11-C」より少し小ぶりなデザインで、かぶせ持ちだけでなく、つかみ持ちにも適しています。手のひら全体にフィットするバランスの良い形状で、快適性と操作性の両立が可能です。 - おすすめのユーザー
平均的な手の大きさの方や、さまざまな持ち方を試したい方に最適。
「ZA13-C」（小サイズ）
「ZA13-C」は、シリーズで最も小型で軽量なモデルで、指先でマウスを繊細に操作するスタイルに特化しています。
- サイズ
全長：121mm / 幅：63mm / 高さ：40mm - 重量
約65g（ケーブルを除く） - 特徴
軽量化に最も注力されたモデルで、小型かつ軽快な操作感が特徴です。特につまみ持ちユーザーや、軽量マウスを好む方にとって理想的な選択肢です。 - おすすめのユーザー
手が小さい方や、指先でマウスをコントロールすることを重視するゲーマー。
3つのモデルの比較表
| モデル名 | 全長 | 幅 | 高さ | 重量 | 適した持ち方 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ZA11-C | 128mm | 67mm | 42mm | 72g | かぶせ持ち | 大きなサイズと高い安定感 |
| ZA12-C | 124mm | 65mm | 40mm | 70g | かぶせ持ち、つかみ持ち | 汎用性が高くバランスが良い |
| ZA13-C | 120mm | 62mm | 38mm | 65g | つまみ持ち | 超軽量で指先操作に最適 |
サイズ選びのポイント
自分の手の大きさやプレイスタイルに応じて、適切なモデルを選ぶことが重要です。特に以下のポイントを参考にしてください：
- 手のサイズを測る
手の長さ（手首から中指の先端まで）と幅（手の付け根部分の最も広いところ）を測定しましょう。 - 持ち方を確認する
かぶせ持ち、つかみ持ち、つまみ持ちのいずれが最も快適かを把握すると、選びやすくなります。 - 軽量性の重要度
長時間プレイする場合は、軽量モデル「ZA13-C」が特におすすめです。
BenQ 「ZOWIE ZA-C」シリーズのゲーミングマウスとしての実力
「ZA-C」シリーズは、競技志向のゲーマーにとって重要な要素である使いやすさ、性能、耐久性の面で非常に優れています。
ここでは、接続やケーブル、ビルドクオリティ、そしてセンサー性能などについて詳しく解説します。
接続とケーブルの使い勝手
「ZA-C」シリーズは有線接続を採用しており、安定した応答性と遅延のないパフォーマンスを提供します。
- パラコードケーブルの採用
従来のビニールケーブルから改良され、柔軟で取り回しやすいパラコードケーブルを採用。これにより、マウスを動かす際にケーブルの抵抗をほとんど感じることがなく、ワイヤレスマウスに近い操作感が得られます。 - 斜め上向きのケーブル付け根
ケーブルの付け根が斜め上に向けて設計されており、マウスパッドとの摩擦を軽減。さらに、ケーブルバンジーを使用すれば、ケーブルの引っかかりや違和感が完全に排除されます。
ビルドクオリティと耐久性
「ZA-C」シリーズのビルドクオリティは、非常に高い水準を維持しています。
- 軽量ながら堅牢な設計
各モデルが軽量化されているにもかかわらず、堅牢な構造を持っています。本体を握った際にきしむことがなく、激しい操作でも耐久性を感じられます。 - 一体型メインボタン
メインボタンは一体型のデザインで、どの位置を押しても均一なクリック感が得られます。クリック音は静かで、指に伝わる感触も適切に調整されています。 - マットコーティングの表面
表面にはマットコーティングが施されており、グリップ性能を高めています。手汗や皮脂の影響で滑ることが少なく、安定した操作が可能です。
センサーと精度
「ZA-C」シリーズには、ゲーミングマウスで広く採用されているPixArt製の高性能センサー「PMW3360」が搭載されています。
- センサー性能
DPIは400、800、1600、3200の4段階で切り替え可能。底面のDPIスイッチから簡単に調整できます。この範囲内であれば、あらゆるゲームジャンルに対応可能です。 - センサー配置
センサーはマウス本体のほぼ中央に配置されており、手首や指先でマウスを動かした際に直感的な操作感を提供します。この配置は、カーソルのブレを最小限に抑え、正確なエイムをサポートします。 - 滑らかなトラッキング
マウステスターやFPSゲームでのテストでも、滑らかで正確なトラッキング性能が確認されています。動きの速いゲームプレイでも、センサーの挙動に違和感はありません。
その他の特徴
- ホイールとサイドボタンの配置
光学式ホイールは、従来の16ステップから24ステップに改良され、より滑らかなスクロールが可能です。また、サイドボタンは適切なサイズと配置で、押しやすさと快適性が両立しています。 - マウスソール
ソールはPTFE製で、大型のものが上下に2枚配置されています。パッケージには交換用ソールも付属しており、長期間の使用にも対応可能です。
「ZA-C」シリーズは、耐久性や使いやすさ、そして競技用ゲーミングマウスとしての性能をすべて兼ね備えた製品です。
特に、軽量化された本体と柔軟なパラコードケーブルは、長時間のゲームプレイでも快適な操作感を提供します。
さらに、高性能なPMW3360センサーを搭載し、どのようなゲームジャンルでも安定したパフォーマンスを発揮します。
BenQ 「ZOWIE ZA-C」シリーズの使用感と持ち方別の相性
「ZA-C」シリーズは、さまざまな持ち方（かぶせ持ち、つかみ持ち、つまみ持ち）に対応する形状とサイズ展開が特徴です。
ここでは、それぞれの持ち方と「ZA-C」シリーズの相性について詳しく解説します。
かぶせ持ちとの相性
かぶせ持ちは、手のひら全体でマウスを覆うように握る持ち方で、リラックスした操作が可能です。
- 特徴
「ZA-C」シリーズの背面は、手のひらにフィットするよう大きく盛り上がった形状をしており、かぶせ持ちに特化しています。手のひら全体をマウスに密着させることで、操作中の安定感が非常に高く、長時間の使用でも疲れにくいです。 - おすすめモデル
手が大きい方には「ZA11-C」、中程度の大きさなら「ZA12-C」が最適。背面の高さと幅広い設計が、手のひら全体にしっかりフィットします。 - 利点
- 背面が高く設計されているため、手のひらへのフィット感が抜群。
- 親指から小指までをしっかりと固定できるため、操作のブレが少ない。
- かぶせ持ち特有のリラックスしたグリップ感を最大限に活かせる。
- 懸念点
本体重量が比較的軽量なため、重いマウスに慣れている方は最初に違和感を感じる可能性があります。
つかみ持ちとの相性
つかみ持ちは、手のひらの一部でマウスを支え、指先で動かす持ち方です。
このスタイルは、素早い操作が求められるFPSゲームで特に人気です。
- 特徴
「ZA-C」シリーズのサイドはしっかりとくびれており、指先でのグリップがしやすい設計になっています。また、背面の高さが手のひらの中央にフィットし、適度な支えを提供します。 - おすすめモデル
平均的な手の大きさの場合は「ZA12-C」が最適ですが、手が小さい方には「ZA13-C」が向いています。 - 利点
- サイドがくびれており、指先を安定して固定できる。
- 背面の形状が手のひらを自然に支え、操作時の疲労を軽減。
- 軽量設計により、素早い動きや急な方向転換にも対応可能。
- 懸念点
サイドの面積が小さい「ZA13-C」では、手の大きい方がつかみ持ちをする際に少し窮屈に感じる場合があります。
つまみ持ちとの相性
つまみ持ちは、手のひらをマウスに触れさせず、指先だけでマウスを持つスタイルです。
細かい操作が求められるRTSやMOBAゲームで採用されることが多い持ち方です。
- 特徴
「ZA-C」シリーズの中で最も小型の「ZA13-C」は、つまみ持ちに最適な設計です。軽量であることに加え、サイドがくびれており、指先での細かな操作が容易に行えます。 - おすすめモデル
小型軽量の「ZA13-C」が特に適しています。手が小さい方や、繊細な動きを必要とするゲーマーに最適です。 - 利点
- 軽量で、長時間の操作でも疲れにくい。
- 指先でマウスをしっかりと保持できるため、高精度の操作が可能。
- 本体幅が狭く、指先でのグリップが快適。
- 懸念点
指先だけで支えるため、慣れるまで安定感に欠ける場合があります。また、極端に手が大きい場合は、「ZA13-C」では小さすぎる可能性があります。
持ち方別のまとめと適したモデル選び
| 持ち方 | おすすめモデル | 理由 |
|---|---|---|
| かぶせ持ち | ZA11-C, ZA12-C | 背面の高さと幅が手のひらにフィットし、安定感が抜群。 |
| つかみ持ち | ZA12-C, ZA13-C | サイドのくびれと軽量設計が、素早い操作や安定したグリップを実現。 |
| つまみ持ち | ZA13-C | 軽量で小型、指先での操作に特化したデザインが特徴。 |
適切な持ち方を見つけるためのポイント
- 手の大きさを確認
手の長さ（手首から中指までの距離）と幅を測定し、自分に合うサイズを選びましょう。 - ゲームジャンルを考慮
FPSやRTSなど、操作性の要求が異なるゲームに応じて、最適なモデルと持ち方を選びます。 - 試用して感触を確かめる
実際に握ってみることで、形状や重さ、持ちやすさを確認するのが理想的です。
「ZA-C」シリーズは、それぞれの持ち方やユーザーのニーズに応じた優れた選択肢を提供しており、競技志向のゲーマーから初心者まで、幅広い層に対応します。
BenQ 「ZOWIE ZA-C」シリーズを使用した私の体験談・レビュー
「ZA-C」シリーズを実際に使用してみた経験から、どのような点が優れているのか、また気になる点は何かを詳しくお伝えします。
製品の性能を活かしきれるかどうかは、個々の使用感に大きく影響されます。
以下は私の主観的な感想を交えたレビューです。
初めて手にした感想
「ZA-C」シリーズを初めて手に取ったとき、まず驚いたのは軽さとフィット感でした。
私が使用したのは「ZA12-C」（中サイズ）ですが、重量が約70gという軽量設計のおかげで、長時間のゲームプレイでも手や指に負担を感じることはありませんでした。
さらに、マウス背面の丸みを帯びた形状が手のひら全体に心地よくフィットし、自然に操作できる点が印象的でした。
ケーブルの使い勝手
従来のビニールケーブルとは異なるパラコードケーブルは、非常に柔軟性が高く、使用中にケーブルの存在を意識することがほとんどありませんでした。
ケーブルバンジーを併用した場合、まるでワイヤレスマウスを使用しているかのような自由な操作感が得られました。
この点は、特にFPSやMOBAのように素早い動きが求められるゲームで大きなアドバンテージになると感じました。
ゲームプレイでの使用感
私は主にFPSゲーム（例：Apex Legends、VALORANT）で「ZA12-C」を使用しましたが、そのパフォーマンスには非常に満足しています。
- センサーの正確性
PMW3360センサーのトラッキング性能は申し分なく、素早いスナップエイムや細かな微調整もスムーズに行えました。特にDPIを800に設定した際、カーソルの動きが非常に滑らかで、狙いを外すことがほとんどありませんでした。 - 形状の安定感
背面の膨らみが手のひらをしっかりと支え、操作中にマウスがブレることがありませんでした。また、指先での操作もしやすく、つかみ持ちやつまみ持ちでも優れた操作感を得られました。
長時間使用での感想
4～5時間に及ぶゲームセッションでも、「ZA-C」シリーズは快適でした。
軽量であるため手首や指の疲労が少なく、グリップ性能の高いマットコーティングのおかげで、手汗による滑りも気になりませんでした。
ただし、表面のコーティングは皮脂や汚れが目立ちやすいため、定期的に清掃が必要だと感じました。
サイズ選びの重要性
私は手の大きさが平均的（手長：19cm、手幅：9.5cm）ですが、「ZA12-C」は非常にしっくりときました。
一方で、「ZA11-C」（大サイズ）は手の大きな方には良い選択肢だと感じましたが、私には少し大きすぎて操作性が損なわれる印象を受けました。
また、「ZA13-C」（小サイズ）はつまみ持ちの操作性が優れていましたが、指を細かく動かす必要があるため、長時間の使用にはやや疲れを感じました。
気になる点
「ZA-C」シリーズは非常に優れた製品ですが、以下の点が気になりました：
- ソールの薄さ
ソールが非常に薄いため、柔らかいマウスパッドでは底面が接触することがあります。厚めのソールに交換することで、この問題は解消できました。 - コーティングの汚れ
マットコーティングはグリップ性能に優れる一方、手汗や皮脂による汚れが目立ちやすいです。定期的なクリーニングを心がける必要があります。
「ZA-C」シリーズは、競技志向のゲーマーにとってほぼ完璧に近い製品だと言えます。
軽量で操作性が高く、形状やサイズ展開が充実しているため、あらゆる持ち方や手の大きさに対応できます。
私個人としては、FPSゲームをプレイする際にその真価を発揮するマウスだと感じました。
一方で、ソールやコーティングに関する軽微な改善点はありますが、全体として非常に満足度の高い製品でした。
BenQ 「ZOWIE ZA-C」シリーズに関するQ&A
「ZA-C」シリーズに関して、よく聞かれそうな質問とその回答をまとめました。
「ZA-C」シリーズの各サイズはどう選べば良いですか？
自分の手の大きさと持ち方を基準に選ぶのが最適です。
- ZA11-C（大サイズ）：手が大きい方（手長19cm以上）や、かぶせ持ちが中心の方におすすめです。背面の高さが手のひら全体をしっかり支え、操作が安定します。
- ZA12-C（中サイズ）：手の大きさが平均的（手長16.5～19cm）の方や、かぶせ持ち・つかみ持ちの両方を使う方に適しています。バランスの取れた形状が特徴です。
- ZA13-C（小サイズ）：手が小さい方（手長16.5cm未満）や、つまみ持ちで繊細な操作を求める方に最適です。軽量で操作感が非常に軽快です。
「ZA-C」シリーズはどんなゲームに向いていますか？
「ZA-C」シリーズは、幅広いジャンルのゲームに対応可能です。
- FPS
軽量設計と高性能なPMW3360センサーにより、精密なエイムや素早いスナップエイムが求められるFPSゲームに最適です。 - MOBA
パラコードケーブルの柔軟性により、細かな操作が求められるMOBAゲームでも快適にプレイできます。 - RTS
小型モデル（ZA13-C）は、素早いポインタ操作が必要なRTSゲームに非常に適しています。
「ZA-C」シリーズのケーブルは交換できますか？
「ZA-C」シリーズのケーブルは交換できません。パラコードケーブルがデフォルトで採用されており、耐久性と柔軟性が高いため、通常使用では問題が発生しにくい設計になっています。ただし、ケーブルが断線した場合にはメーカーサポートに問い合わせる必要があります。
「ZA-C」シリーズのホイールの操作感はどのようなものですか？
「ZA-C」シリーズのホイールは、従来の16ステップから24ステップに改良され、滑らかで正確なスクロールが可能です。ホイールの跳ね返り感はしっかりとしており、細かな操作でも誤動作が発生しにくい仕様になっています。また、クリック感は柔らかすぎず固すぎず、非常にバランスが取れています。
「ZA-C」シリーズのマウスソールはどのような特徴がありますか？
「ZA-C」シリーズのマウスソールはPTFE製で、大型のソールが上下に配置されています。滑りやすさと制動性のバランスが良く、さまざまなマウスパッドに対応します。ただし、厚さが約0.42mmと薄めなので、柔らかいマウスパッドと組み合わせる場合は、本体底面が接触しないよう注意が必要です。付属の交換用ソールを使うか、サードパーティ製の厚めのソールに交換することを検討すると良いでしょう。
「ZA-C」シリーズの耐久性はどうですか？
「ZA-C」シリーズのビルドクオリティは非常に高く、長期間の使用でも劣化が少ないとされています。
- メインボタンは約5000万回のクリック耐久性があり、競技志向のゲーマーでも長く使える設計です。
- マットコーティングの表面は、汚れやすいというデメリットはありますが、摩耗に強く、グリップ性能を長期間維持します。
「ZA-C」シリーズはどんなマウスパッドと相性が良いですか？
「ZA-C」シリーズは、滑りやすさと制動性のバランスが良いマウスソールを採用しているため、多くのマウスパッドに対応します。ただし、薄いソールを採用しているため、柔らかい布製マウスパッドでは底面が接触する可能性があります。以下のマウスパッドがおすすめです：
- 硬めの布製マウスパッド（例：BenQ ZOWIE G-SR、SteelSeries QcK Heavy）
- ハードマウスパッド（例：Logitech G440）
初心者にも向いていますか？
「ZA-C」シリーズは初心者にもおすすめです。シンプルなデザインでありながら、競技志向の性能を備えているため、ゲーム初心者でも直感的に扱えます。また、軽量設計や手に馴染みやすい形状により、操作に慣れていない方でも快適に使用できます。
「ZA-C」シリーズは、幅広いゲーマーのニーズに応える優れた性能を備えています。
適切なサイズ選びやマウスパッドとの組み合わせで、さらに快適な使用感を得ることができます。
どんなゲームプレイスタイルにも対応できる柔軟性が、「ZA-C」シリーズの大きな魅力と言えるでしょう。
BenQ 「ZOWIE ZA-C」シリーズレビューのまとめ
「ZA-C」シリーズは、競技志向のゲーマーからカジュアルプレイヤーまで、幅広いユーザーのニーズを満たす有線ゲーミングマウスです。
軽量設計、柔軟なパラコードケーブル、高精度のセンサー、そして手に馴染みやすい形状など、数多くの魅力があります。
ここでは、「ZA-C」シリーズの総合評価や、どのようなユーザーにおすすめできるかを詳しく解説します。
「ZA-C」シリーズの長所
- 軽量設計で長時間の使用も快適
ZA11-C、ZA12-C、ZA13-Cの3モデルすべてが、軽量かつ操作性に優れた設計となっており、特にZA13-Cは65gという超軽量仕様です。これにより、長時間のゲームプレイでも疲労感を軽減できます。 - 柔軟なパラコードケーブル
パラコードケーブルは、まるでワイヤレスマウスを使っているかのような自由な操作感を提供します。ケーブルの付け根が斜め上向きになっているため、ケーブルとマウスパッドの摩擦を最小限に抑えられるのもポイントです。 - 高精度なセンサーと正確なトラッキング
PMW3360センサーを搭載し、正確でスムーズなトラッキング性能を発揮。FPSやRTSのように細かな操作が求められるゲームにおいても、信頼性の高いパフォーマンスを提供します。 - 選べるサイズ展開と独自形状
「ZA-C」シリーズは、手の大きさや持ち方に応じて選べる3つのサイズ（ZA11-C、ZA12-C、ZA13-C）が用意されており、ユーザーの幅広いニーズに応えています。独特な背面の膨らみとサイドのくびれが、かぶせ持ち、つかみ持ち、つまみ持ちのいずれにも適応します。 - 高いビルドクオリティ
軽量ながら耐久性に優れており、長期間の使用でも形状が崩れたり、きしみ音が発生することはありません。
気になる点と改善ポイント
- マウスソールの薄さ
ソールが約0.42mmと薄めで、柔らかいマウスパッドとの組み合わせでは底面が接触する可能性があります。厚めの交換用ソールや、硬めのマウスパッドを使うことで改善できます。 - 表面コーティングの汚れやすさ
マットコーティングはグリップ性能を高める一方で、手汗や皮脂が目立ちやすく、定期的な清掃が必要です。 - ケーブルの交換不可
パラコードケーブルは耐久性が高いものの、断線時の交換ができないため、慎重に取り扱う必要があります。
どのようなユーザーにおすすめ？
- FPSやRTSの競技志向ゲーマー
高精度なセンサーと軽量設計により、精密な操作が求められるFPSやRTSゲームに最適です。 - 長時間ゲームを楽しむカジュアルプレイヤー
軽量かつ疲労感を軽減する設計は、カジュアルゲーマーにも適しています。 - 独自形状を求めるユーザー
ZA-Cシリーズは、他にはない独自の形状を持ち、他メーカーのマウスで満足できなかった方におすすめです。 - 多様な持ち方を試したい方
かぶせ持ち、つかみ持ち、つまみ持ちのいずれにも対応するデザインとサイズ展開が魅力です。
BenQ 「ZOWIE ZA-C」シリーズレビューの総括
「ZA-C」シリーズは、現代のゲーミングマウス市場において、非常に完成度の高い製品です。
競技志向ゲーマーに求められる精密性と快適性を両立し、軽量設計や柔軟なケーブルによる操作感は特筆に値します。
一方で、マウスソールの薄さや表面の汚れやすさといった改善点はありますが、全体として非常に満足度の高い製品と言えます。
これからゲーミングマウスを購入する方や、既存のマウスから乗り換えを検討している方には、「ZA-C」シリーズをぜひ一度試してみることをおすすめします。
どのモデルも、それぞれのユーザーにとって理想的なパフォーマンスを発揮することでしょう。
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